JP3823136B2 - 畜産動物管理用idタグ - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、畜産動物の個体識別を可能にすると共に、当該畜産動物の体温を簡単に検出し、さらに、検出した当該畜産動物の体温情報を含めた個体情報を一括に管理できるようにした、畜産動物管理用IDタグに関する。
【0002】
【従来の技術】
EU諸国では、番号を印字した耳標を用いて、畜産動物の個体識別が行われ、その番号に基づき個体情報を管理するシステムの導入が進められて、改良、飼養管理、防疫などの面で大きな成果が上げられている。
【0003】
EUでは、畜産動物に病気が発生した時に、例えば牛の場合、その牛がどこで生まれて、どこで管理されてきたのかが、すべて明らかになるシステムとして、耳標による個体識別システムの導入が急速に進められている。その背景には、EUでは国境が人や畜産動物の移動からみれば実質的になくなり、防疫面での必要性が生じたことにある。そのため、オランダ、フランスでは耳標による個体識別システムがいち早く導入された。また、デンマークでも農家経営を支える指導情報蓄積の目的で、個体識別システムが導入されているが、当然、防疫面での対応もできるようになっている。図9は、オランダで使用されている耳標の一例を示す。図示されるように、耳標4には、9桁の個体識別番号41、バーコード42(9桁の個体識別番号41に対応)、9桁の個体識別番号41の5〜8桁目の4桁部分を拡大したもの(つまり耳標番号43)が印字されている。
【0004】
それ以外のEU諸国では、狂牛病(牛海綿状脳症=BSE)騒動を受けて、EU理事会で1997年4月に全加盟国に対し、オランダ等のような耳標による個体識別システムを整備することが義務づけられるようになった。
【0005】
EU以外では、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、アルゼンチン、ブラジルなどの国々でも耳標による個体識別システムが導入されていたり、導入されつつあるようである。
【0006】
一方、日本国内では、狂牛病発生の報道に、消費者は大変驚き、また大きな不安を抱いている。そこで、農林水産省は、狂牛病発生に伴うBSE緊急対策として、「家畜個体識別システム」緊急整備事業をスタートさせた。平成13年12月17日に、牛の“総背番号制度”として、岐阜県大和町の9農家約270頭の牛について、緊急事業第1号の耳標装着を実施した。以後、準備が整った都道府県から装着を開始する予定である。この耳標はバーコードと識別番号が書かれた黄色のタグ(プラスチック製)である。このようにして、牛の耳に耳標を装着することにより、牛の個体識別ができて、牛の流通ルートを明確にすることが可能であるため、消費者の不安を取り除くことができる。万が一狂牛病が発生した場合には、耳標は感染ルートなどの解明にも役立つ。
【0007】
現状では、上述したような耳標のほとんどは、プラスチック製のラベル状タグで、その上にバーコードと識別番号(主に数字)が印刷されている。このような耳標は、体積がかさばるだけではなく、耳標自身が格納できる情報の量も限られており、新しく必要な情報の追加もできないという問題点がある。また、耳標を装着した畜産動物の個体情報が必要な時に、その耳標の識別番号に基いて構築され、畜産動物の個体情報を格納するデータベースにアクセスする必要が生じる。何故ならば、現状のプラスチック製のラベル状耳標では、畜産動物の個体情報の全てを格納する、あるいは情報を更新、追加することが極めて難しいことであるという問題点がある。
【0008】
一方、畜産動物を飼育する農家の方は、普段、畜産動物の健康管理に十分注意を払っており、その畜産動物の健康状態は、日ごろの体温や餌の食いつきなどの観察が大変重要で、少しでも異常を見つけた場合には、すぐ処置をする必要がある。例えば、牛の場合、肉用牛の病気の中で最も多いのは呼吸器病の肺炎である。普通、健康な成牛の体温は38.0−39.5℃で、子牛は38.5−39.5℃である。ところが、牛が肺炎になると、40℃以上の高熱が続いたり、熱の上がり下がりを繰り返す。また、肺炎に限らず、牛が胃腸炎などの他の病気にかかる時も、40℃以上の高熱になることがある。
【0009】
従って、健康で丈夫な牛を飼育するために、農家の方は、毎日牛の体温をチェックする必要がある。普通、牛の体温は体温計を牛の肛門に入れて計る。この検温作業の対象は牛であるため、牛を飼育する農家の方にとっては、毎日欠かせないこの検温作業が大変煩わしい作業であって、重労働でもある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述のような事情よりなされたものであり、本発明の目的は、従来の畜産現場において、畜産動物の健康管理(体温管理)及びその個体識別に使用されている耳標に存在している問題点を一石二鳥に解決することができるように、詳しくは、畜産動物の個体識別を可能にすると共に、当該畜産動物の体温を簡単に検出し、さらに、検出した当該畜産動物の体温情報を含めた個体情報を一括に管理できるようにした、畜産動物管理用IDタグを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、畜産動物管理用IDタグに関し、本発明の上記目的は、自身を特定するための固有識別番号を有し、畜産動物に装着されるタグであって、前記タグは、熱伝導部と、温度センサと、制御部と、テレメータとを備え、前記熱伝導部は、金属、セラミックス又は樹脂製のカシメ軸であるようにすることによって達成される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づいて本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、本実施例において、畜産動物について、牛を例として説明する。
【0015】
図1は、本発明に係る畜産動物管理用IDタグ1の各機能を示すブロック図である。図1に示されるように、畜産動物管理用IDタグ1は、熱伝導部11と、温度センサ12と、制御部13と、テレメータ14とを備えており、且つ図示しない、畜産動物管理用IDタグ1自身を特定するための固有識別番号(以下ID番号と称する)を有する。
【0016】
詳細には、熱伝導部11は、熱伝導率の高く、熱伝導の速い材料で制作されることが好ましい。例えば、この熱伝導部11の素材としては、金属、セラミックス又は樹脂を用いても良い。また、熱伝導部11の形状としては、カシメ軸であることが好ましいが、それに限定されるものではない。
【0017】
また、温度センサ12は、畜産動物の体温範囲の温度を測定できる温度センサであれば、どのようなセンサでも構いませんが、好ましくはサーミスタ温度センサを用いる。さらに、温度センサ12は、熱伝導部11に取り付けられており、つまり、カシメ軸に取り付けられている。
【0018】
一方、制御部13は、データを書き込む或いは読み出すことができるメモリを有し、そして、温度センサ12で測定したアナログ温度信号をデジタル温度信号に変換すると共に、変換したデジタル温度信号をテレメータ14に送るようにA/D変換制御機能を有する。また、テレメータ14は、畜産動物管理用IDタグ1自身のID番号と制御部13から送られてきたデジタル温度信号とを無線電波で外部に送信する機能を有する。
【0019】
例えば、畜産動物管理用IDタグ1の好適な実施例の一例として、制御部13及びテレメータ14を備えるRFID(非常に小さなICチップ)と、サーミスタ温度センサとを封入した構造を有するプラスチック製のタグであって、つまり、そのRFIDのICチップ(アンテナ付き)とサーミスタセンサとをプラスチック材料の内部に埋め込んでおけばよいのである。そのプラスチック製のタグの一部は、畜産動物管理用IDタグ1の熱伝導部11の機能を有する、つまり、例えば、ステンレス製の“カシメ軸”部分になっている。当該畜産動物管理用IDタグ1の表面(つまり、プラスチック表面)に、当該畜産動物管理用IDタグのID番号が目視可能に印字されている。また、必要に応じて、畜産動物管理用IDタグのプラスチック表面に、ID番号を表すバーコードを印字するようにしても良い。なお、畜産動物管理用IDタグ1の表面に印字されたID番号は、畜産動物管理用IDタグ1自身が有するID番号と同じ番号であることは言うまでもない。
【0020】
以下、図2及び図3を用いて、畜産動物管理用IDタグ1の具体例の一例を説明する。図3は、畜産動物管理用IDタグ1の外観の一例を示す外観図である。図3に示されるように、畜産動物管理用IDタグ1は、畜産動物管理用IDタグの片面1Aと、畜産動物管理用IDタグの片面1Bとから構成されている。畜産動物管理用IDタグの片面1Bは、プラスチック材料から作られており、その表面に、目視可能に当該畜産動物管理用IDタグのID番号31と、そのID番号31を表すバーコード32とが印刷されている。
【0021】
一方、図2は、図3に示された畜産動物管理用IDタグ1の断面を示す図である。詳しくは、図2(A)はその畜産動物管理用IDタグの片面1Aの断面図で、図2(B)はその畜産動物管理用IDタグの片面1Bの断面図で、また、図2(C)は、図3に示された畜産動物管理用IDタグ1が実際に牛の耳に装着された場合の断面図である。
【0022】
図2(A)に示されるように、畜産動物管理用IDタグの片面1Aは基本的にプラスチック材料から作られており、また、例えば、ステンレス製のカシメ軸110は、その一部は片面1Aに埋め込まれており、そして、全体的に片面1Aの表面に対して垂直に取り付けられており、実際に、牛の耳を刺し通すようになっている。また、図2(A)において、120はサーミスタセンサで、130は制御部13及びテレメータ14の機能を備えるRFIDである。サーミスタセンサ120とRFID130は、カシメ軸110に接続されており、全体的に片面1Aに埋め込まれているので、外から見えないようになっている。
【0023】
また、畜産動物管理用IDタグの片面1Bは、図2(B)に示されるような断面的な形を有し、カシメ軸110を差し込むために、カシメ軸挿入用孔111を設けている。図2(C)は、図3に示された畜産動物管理用IDタグ1が実際に牛の耳に装着された場合の断面図であり、つまり、150は牛の耳の断面であり、図示されるように、片面1Aのカシメ軸110を牛の耳150に刺し通してから、片面1Bのカシメ軸挿入用孔111と片面1Aのカシメ軸110とを嵌合させることにより、図4に示されるように、牛の耳に畜産動物管理用IDタグの装着が完了する。なお、図2(C)の140は、片面1Aと片面1Bとを連結させるための連結具である。
【0024】
以上のように、畜産動物管理用IDタグ1の具体例の一例について説明したが、本発明の畜産動物管理用IDタグ1は、それに限定されること無く、図1に示されるような機能を備えれば、色々な形が有っても良い。例えば、本発明に係る畜産動物管理用IDタグのほかの例を図5にて説明する。図5に示されるように、畜産動物管理用IDタグ1の本体は、プラスチックで作られており、また、熱伝導部11は、カシメ軸を使用せず、例えば、牛の耳150を挟むことができる熱伝導性クリップ112を使用し、120はサーミスタセンサで、130は制御部13及びテレメータ14の機能を備えるRFIDであり、サーミスタセンサ120とRFID130は、熱伝導性クリップ112に接続されており、全体的に畜産動物管理用IDタグ1の本体に埋め込まれているので、外から見えないようになっている。
【0025】
また、制御部13及びテレメータ14の機能は1つのICチップを通して実現するのは、前述したが、本発明はそれに限定されることなく、例えば、この2つの機能を別々のICチップにて実現するようにしても良い。具体的な一例として、例えば、制御部13には、CPUチップを用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。また、テレメータ14には、埋設式アンテナ構造を有する無線用CPUチップを用いることが好ましいが、これに限定されるものではない。
【0026】
このような畜産動物管理用IDタグ1を、牛の耳に装着するようにするのが好ましいが、それに限定されるものではなく、例えば、牛の体温が測れる牛の体の適切な部位に埋め込むようにしても良い。また、畜産動物管理用IDタグ1を牛の耳に装着する際に、当該タグの“カシメ軸”部分を牛の耳たぶに密接させなければならない。
【0027】
さらに、畜産動物管理用IDタグ1には、小型電池を持たせるようにしてもよい。こうすることによって、畜産動物管理用IDタグ1は随時に牛の体温を検出し、検出した牛の体温情報を後述する管理用送受信機21に送信することが可能である。また、畜産動物管理用IDタグ1にバッテリー機能を持たせないようにしても良い。つまり、畜産動物管理用IDタグ1のRFIDチップが利用する電波は、例えばマイクロ波(周波数帯:2.45GHz)であり、牛の体温を検出する必要がある時に、畜産動物管理用IDタグ1に向けて、例えば、管理用送受信機21よりマイクロ波を発信すれば、畜産動物管理用IDタグ1内のアンテナがこの電波を受信し、RFIDチップ内のICに電圧が発生し、ICが起動するという仕組みになっているので、畜産動物管理用IDタグ1から管理用送受信機21に、牛の体温情報を送信することが可能である。
【0028】
図6は、本発明に係る畜産動物管理用IDタグを用いた畜産動物個体情報管理システム(以下畜産動物個体情報管理システムと称する)の全体構成を示す図である。図6に示されるように、畜産動物個体情報管理システム2は、当該畜産動物に装着される畜産動物管理用IDタグ1と、外部と情報を交信できる送受信機能を有し、かつ、アンテナ及びインタフェースを内蔵している管理用送受信機21と、必要な情報を格納するデータバースを有し、かつ、データベースに格納されている情報を管理する機能を有するホストコンピュータ22とを備えている。畜産動物管理用IDタグ1と管理用送受信機21との間に、無線によりデータの送受信することができる。また、管理用送受信機21とホストコンピュータ22との間に、通信できるようになっている。
【0029】
例えば、牛を飼育する牧場において、図6に示される畜産動物個体情報管理システム2が設置される。図7に示されるように、牛舎24で飼育している全ての牛200の耳に畜産動物管理用IDタグ1を装着する。管理用送受信機21は、例えば、牛舎のゲート23に取り付けられる。ホストコンピュータ22は、例えば、牧場の所有者の事務室に設置される。この場合、畜産動物管理用IDタグ1と管理用送受信機21との間に、無線でデータのやり取りができるようになっている。一方、管理用送受信機21とホストコンピュータ22との間に、通信回線或いは無線によりデータのやり取りができるようになっている。
【0030】
例えば、子牛が当該牧場に産まれた時に、例えば農協などの組合の規定に決められた時間内に、牧場の所有者は、当該子牛に畜産動物管理用IDタグ1を取り付ける。それと同時に、牧場の所有者は、当該子牛のID番号(つまり、当該子牛に装着された畜産動物管理用IDタグ1のID番号)だけでなく、当該子牛に関するほかの個体情報、例えば、出生牧場番号、出生年月日、所有者番号、親の番号や当該牛の牛個体の固有特徴(例えば、鼻紋、体の紋、眉間のうず、血液型など)などの個体情報データをホストコンピュータ22に入力する。ホストコンピュータ22に入力されるこれらの個体情報データは、ホストコンピュータ22内のデータベースに格納され、一括管理されるようになっている。
【0031】
また、ホストコンピュータ22内のデータベースに格納されている当該子牛の個体情報を、管理用送受信機21を介して無線で、畜産動物管理用IDタグ1のメモリに書込むようにする。よって、畜産動物個体情報管理システム2が管理しているある牛の個体情報が必要になるときに、ホストコンピュータ22のデータバースからだけではなく、当該牛に装着された畜産動物管理用IDタグ1からも、当該牛の個体情報を読み出すことが可能になる。
【0032】
さらに、必要に応じて、その都度、畜産動物管理用IDタグ1のメモリに必要なデータを追加し、或いはメモリのデータを書き換えるすることもできる。よって、管理上、ホストコンピュータ22内のデータベースに格納されている情報に頼らず、畜産動物管理用IDタグ1だけに頼っても流通段階を追うことが可能となる。
【0033】
図6に示される畜産動物個体情報管理システム2を用いることによって、例えば、図8に示されるように、毎日、例えば朝晩、牛200が牛舎のゲート23を通過する度に、また、牛舎24に居る牛200について、予め決められた時刻に、当該牛に装着された畜産動物管理用IDタグ1から発信される当該牛のID番号及び体温情報は、牛舎のゲート23に取り付けられている管理用送受信機21が受信し、そして、管理用送受信機21が受信したID番号及び体温情報は、さらにホストコンピュータ22に転送され、データベースに格納されるようになる。このようにして、従来煩わしい手作業であった牛の毎日の検温作業は、簡単且つ自動的にできるようになった。
【0034】
また、ホストコンピュータ22において、例えば、管理用送受信機21から転送されてきた体温情報が予め決められた牛の正常の体温範囲を超えた場合に、音声などにより警報を出す機能を持たせるようにするのが好ましい。このようにして、牧場の所有者或いは責任者が、牛の健康管理のために、牛舎に行き、全ての牛の体温を一々測定しなくても良くて、ホストコンピュータ22の状態を監視すれば良い訳である。万が一、牛に熱が有る場合に、ホストコンピュータ22が通報してくれるので、そのときに、牛舎に行って、処置すれば良い訳である。
【0035】
また、本発明において、つまり、畜産動物管理用IDタグを用いた畜産動物個体情報送信方法というのは、牛の体温を当該牛に装着された畜産動物管理用IDタグ1の温度センサ12により自動的に計測するステップと、その計測した温度データを電波を介して無線で外部に送るステップとを有する。
【0036】
なお、上述の実施例において、管理用送受信機21は牛舎のゲートに取り付けられるように説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、例えば、管理用送受信機21はこういった固定式なものではなく、携帯可能でハンディターミナル式なものであっても良い。そうすることによって、例えば、管理用送受信機21から半径数十メートル程度の範囲にいる放し飼いの牛に対しても、随時に当該牛の体温データを得ることができる。さらに、管理用送受信機21の無線受信パワーを上げれば、もっと広い範囲にいる放し飼いの牛に対しても、当該牛の体温データを得ることができるのは、いうまでもない。
【0037】
なお、以上の実施例では、畜産動物について、牛を例として説明したが、本発明は、牛に使用されることに限定されることがなく、他の畜産動物に使用されるようにしても良い。
【0038】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る畜産動物管理用IDタグによれば、従来の畜産現場において、畜産動物の健康管理(体温管理)及びその個体識別に使用されている耳標に存在している問題点を一石二鳥に解決することができるという効果を奏する。
【0039】
つまり、本発明によれば、畜産動物の個体識別を可能にすると共に、当該畜産動物の体温を簡単に検出し、さらに、検出した当該畜産動物の体温情報を含めた個体情報を一括に管理することができるという絶大な効果を奏する。
【0040】
もっと詳しく説明すると、本発明に係る畜産動物管理用IDタグだけによって、畜産動物の個体識別ができ、かつ、関連する当該畜産動物の個体情報を簡単に入手することができて、万が一、畜産動物に病気などが発生した場合に、感染ルートなど原因の究明に役立つ。
【0041】
また、畜産動物を飼育する農家の方々にとって、健康管理に毎日欠かせない体温チェック作業も、本発明に係る畜産動物個体情報送信方法及び畜産動物個体情報管理システムを用いれば、簡単にできるようになった。従来の畜産現場において、個体識別及び健康管理上の問題点を一気に解消するができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る畜産動物管理用IDタグの各機能を示すブロック図である。
【図2】本発明に係る畜産動物管理用IDタグの断面の一例を示す図である。
【図3】本発明に係る畜産動物管理用IDタグの外観の一例を示す図である。
【図4】本発明に係る畜産動物管理用IDタグを牛の耳に装着した場合を示す模式図である。
【図5】本発明に係る畜産動物管理用IDタグのほかの例を示す図である。
【図6】本発明に係る畜産動物個体情報管理システムの全体構成を示す図である。
【図7】本発明に係る畜産動物個体情報管理システムを説明するための図である。
【図8】本発明に係る畜産動物個体情報管理システムを説明するための図である。
【図9】オランダで使用されている耳標の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 畜産動物管理用IDタグ
11 熱伝導部
12 温度センサ
13 制御部
14 テレメータ
2 畜産動物個体情報管理システム
21 管理用送受信機
22 ホストコンピュータ
23 牛舎のゲート
24 牛舎
4 耳標
41 個体識別番号
42 バーコード
43 耳標番号
110 カシメ軸
111 カシメ軸挿入用孔
112 熱伝導性クリップ
120 サーミスタセンサ
130 RFID
140 連結具
150 牛の耳
31 ID番号
32 ID番号を表すバーコード
200 牛
Claims (1)
- 自身を特定するための固有識別番号を有し、畜産動物に装着されるタグであって、前記タグは、熱伝導部と、温度センサと、制御部と、テレメータとを備え、前記熱伝導部は、金属、セラミックス又は樹脂製のカシメ軸であるようになっていることを特徴とする畜産動物管理用IDタグ。
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