JP3821236B2 - 内視鏡の挿入補助具 - Google Patents

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Description

本発明は内視鏡の挿入補助具に係り、特に内視鏡の挿入部を体腔内に挿入する際に使用する内視鏡の挿入補助具に関する。
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、複雑な腸管の屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難であり、施術に長時間かかるという問題があった。そこで、内視鏡の挿入部に、オーバーチューブと称される挿入補助具を装着させて体腔内に挿入し、このオーバーチューブによって挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する内視鏡装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
また、従来のオーバーチューブには、その基端部に潤滑液の注入口が形成され、この注入口から潤滑液をオーバーチューブの基端部内側に注入することにより、オーバーチューブに対する内視鏡挿入部の摺動性を向上させ、施術時間の短縮を図ろうとするものが提案されている。潤滑液としては水、生理的食塩水等が使用されている。
特開平10−248794号公報
しかしながら、潤滑液の注入口が基端部に形成された前記従来のオーバーチューブでは、注入口から注入された潤滑液が、オーバーチューブの内周面全域に充分に行き渡らず、内視鏡挿入部の摺動性をより以上に向上させることができないという問題があった。
この問題は、オーバーチューブの径を大きくし、オーバーチューブと内視鏡挿入部との間の隙間を大きくすれば、基端部側に供給された潤滑液をオーバーチューブの内周面全域に行き渡たらせることができるので解消できる。しかし、オーバーチューブも体腔内に挿入されるものなので、その径は可能な限り小径であることが好ましい。したがって、オーバーチューブの径を小径にすれば潤滑液をオーバーチューブの内周面全域に供給することができず、オーバーチューブの径を大きくすれば体腔内挿入用部材として適さないという相反する問題が生じていた。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、挿入補助具の径を大きくすることなく潤滑液を挿入補助具の内周面全域に均一に供給することができる内視鏡の挿入補助具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、内視鏡挿入部がその基端部から挿入されるとともに、前記基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される内視鏡の挿入補助具において、前記挿入補助具は、その外周面に前記注入口に連通され該挿入補助具の軸方向に沿って延設される潤滑液供給路を有するとともに、その内周面には前記潤滑液供給路に連通する開口部を有し、前記注入口から注入された潤滑液が前記潤滑液供給路を介して前記開口部から、挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給されることを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、前記開口部は、前記挿入補助具の先端近傍に形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、内視鏡挿入部がその基端部から挿入されるとともに、前記基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される内視鏡の挿入補助具において、前記挿入補助具には、前記注入口に供給された潤滑液を挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給する潤滑液供給路が形成されるとともに、前記潤滑液供給路に注入された潤滑液を挿入補助具の内側に供給する開口が所定の間隔をもって複数形成され、前記複数の開口は、前記挿入補助具の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が大きくなるように形成されていることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、内視鏡挿入部と挿入補助具との間で特に潤滑性を高めたい部分は、内視鏡の挿入部が挿入補助具の先端開口部の内周角部に擦られる挿入補助具の先端部であることに着目してなされたものである。請求項3に記載の如く、注入口に供給された潤滑液を挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給する潤滑液供給路を挿入補助具に形成することにより、潤滑液を挿入補助具の先端部に直接的に供給することができる。これにより、本願発明は、前述した特に潤滑性を高めたい部分の潤滑性を向上させることができる。また、請求項3に記載の発明によれば、注入口から注入された潤滑液は、潤滑液供給路に流れ、その後、挿入補助具に形成された複数の開口を介して挿入補助具の内側に供給される。開口は、挿入補助具の基端部から先端部にわたり所定の間隔をもって複数形成されているので、潤滑液は挿入補助具の内周面全域に供給され、更に、開口は、請求項3に記載の如く挿入補助具の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が大きくなるように形成されているので、潤滑液の供給量は挿入補助具の内周面全域において均一になる。よって、本発明によれば、挿入補助具の径を大きくすることなく、潤滑液を挿入補助具の内周面全域に均一に供給できる。これにより、常に良好な滑り性が得られるので、挿入補助具に対する挿入部の摺動性が向上し、施術時間を短縮できる。また、常に良好な滑り性が得られることによって、挿入補助具の内外径を細径化でき、挿入補助具の内径を内視鏡挿入部の径に近づけることができるので、小径の挿入補助具を提供できる。
請求項4に記載の発明によれば、前記潤滑液供給路は、複数本設けられていることを特徴としている。潤滑液供給路を挿入補助具に複数本設けることにより、挿入補助具の円周上に複数の開口を形成することができるので、潤滑液の供給量が挿入補助具の内周面全域において更に均一になる。
請求項5に記載の発明によれば、前記潤滑液供給路は、前記挿入補助具の外周面に螺旋状に設けられていることを特徴としている。これにより、1本の潤滑液供給路によって挿入補助具の円周上に複数の開口を形成できる。よって、1本の直棒状の潤滑液供給路と比較して、潤滑液を挿入補助具の内周面全域に均一に供給できる。
本発明に係る内視鏡の挿入補助具によれば、挿入補助具の外周面に潤滑液供給路を挿入補助具の基端部から先端部まで延設し、潤滑液供給路及び挿入補助具に開口を所定の間隔をもって複数形成するとともに、該開口を挿入補助具の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が大きくなるように形成したので、挿入補助具の径を大きくすることなく、潤滑液を挿入補助具の内周面全域に均一に供給できる。
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の挿入補助具の好ましい実施の形態について説明する。
図1は、本発明に係る挿入補助具が適用された内視鏡装置のシステム構成図が示されている。同図に示す内視鏡装置は内視鏡10、オーバーチューブ(挿入補助具)50、及びバルーン制御装置100によって構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設された挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル15が接続され、ユニバーサルケーブル15の先端には、不図示のプロセッサや光源装置に接続されるコネクタ(不図示)が設けられている。
手元操作部14には、術者によって操作される送気・送水ボタン16、吸引ボタン18、シャッターボタン20が並設されるとともに、一対のアングルノブ22、22、及び鉗子挿入部24がそれぞれ所定の位置に設けられている。さらに、手元操作部14には、第1バルーン30にエアを送気したり、バルーン30からエアを吸引したりするためのバルーン送気口26が設けられている。
挿入部12は軟性部32、湾曲部34、及び先端硬質部36によって構成される。湾曲部34は複数の節輪を湾曲可能に連結して構成され、手元操作部14に設けられた一対のアングルノブ22、22の回動操作によって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部36の先端面37を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部36の先端面37には対物光学系38、照明レンズ40、送気・送水ノズル42、鉗子口44等が所定の位置に設けられる。また、先端部36の外周面には、空気供給吸引口28が開口され、この空気供給吸引口28は、挿入部12内に挿通された内径0.8mm程度のエア供給チューブ(不図示)を介して図1のバルーン送気口26に連通される。したがって、バルーン送気口26にエアを送気することによって先端部36の空気供給吸引口28からエアが吹き出され、逆にバルーン送気口26からエアを吸引することによって空気供給吸引口28からエアが吸引される。
図1の如く挿入部12の先端部36には、ゴム等の弾性体からなる第1バルーン30が着脱自在に装着される。第1バルーン30は図3の如く、中央の膨出部30cと、その両端の取付部30a、30bとから形成され、膨出部30cの内側に空気供給吸引口28が位置されるようにして先端部36側に取り付けられる。取付部30a、30bは、先端部36の径よりも小径に形成され、その弾性力をもって先端部36に密着された後、不図示の糸が巻回されて固定される。なお、糸の巻回固定に限定されるものではなく、固定リングやゴム製バンドを取付部30a、30bに嵌装することによって取付部30a、30bを先端部36に固定してもよい。
先端部36に装着された第1バルーン30は、図2に示した空気供給吸引口28から供給されるエアによって膨出部30cが略球状に膨張される。逆に、空気供給吸引口28からエアが吸引されることにより、膨出部30cが収縮されて先端部36の外周面に密着される。
図1に示したオーバーチューブ50は、チューブ本体51と把持部52とから形成される。チューブ本体51は図4に示すように筒状に形成され、挿入部12の外径よりも僅かに大きい内径を有している。また、チューブ本体51は、可撓性のウレタン系樹脂の成形品であり、その外周面には潤滑コートが被覆され、内周面にも潤滑コートが被覆されている。チューブ本体51の基端開口部51Aには、硬質の把持部52の先端に形成された連結口52Aが水密状態で嵌合され、チューブ本体51に対して把持部52が着脱自在に連結されている。なお、挿入部12は、把持部52の基端開口部52Bからチューブ本体51に向けて挿入される。
図1の如くチューブ本体51の基端側には、バルーン送気口54が設けられる。バルーン送気口54には、内径1mm程度のエア供給チューブ56が接続され、このチューブ56は、チューブ本体51の外周面に接着されて、図4の如くチューブ本体51の先端部まで延設されている。
チューブ本体51の先端58は、先細形状に形成される。また、チューブ本体51の先端58の基端側には、ゴム等の弾性体から成る第2バルーン60が装着されている。第2バルーン60は、チューブ本体51が貫通した状態に装着されており、中央の膨出部60cと、その両端の取付部60a、60bとから構成されている。先端側の取付部60aは、膨出部60cの内部に折り返され、その折り返された取付部60aはX線造影糸62が巻回されてチューブ本体51に固定されている。基端側の取付部60bは、第2バルーン60の外側に配置され、糸64が巻回されてチューブ本体51に固定されている。
膨出部60cは、自然状態(膨張も収縮もしていない状態)で略球状に形成され、その大きさは、第1バルーン30の自然状態(膨張も収縮もしていない状態)での大きさより
も大きく形成されている。したがって、第1バルーン30と第2バルーン60に同圧でエアを送気すると、第2バルーンの膨出部60cの外径は、第1バルーン30の膨出部30cの外径よりも大きくなる。例えば、第1バルーン30の外径がφ25mmであった際に第2バルーン60の外径は、φ50mmになるように構成されている。
前述したチューブ56は、膨出部60cの内部において開口され、空気供給吸引口57が形成されている。したがって、バルーン送気口54からエアを送気すると、空気供給吸引口57からエアが吹き出されて膨出部60cが膨張される。また、バルーン送気口54からエアを吸引すると、空気供給吸引口57からエアが吸引され、第2バルーン60が収縮される。
ところで、オーバーチューブ50には、潤滑液の注入口66が設けられており、この注入口66は潤滑液供給路68に連結されている。潤滑液供給路68は図1、図4の如くチューブ本体51の基端部から先端部まで、チューブ本体51の軸方向に沿って延設されている。また、図4に示すように潤滑液供給路68及びチューブ本体51には、潤滑液供給路68に注入された潤滑液をチューブ本体51の内側に供給する開口75、75…が所定の間隔をもって複数形成されている。更に、これらの開口75、75…は、チューブ本体51の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が順に大きくなるように形成されている。開口75の形成間隔及び開口面積は、注入口66に接続される図1の注射器等の潤滑液供給部72から供給される潤滑液の供給量に基づいて設定される。すなわち、供給量に基づいて、潤滑液がチューブ本体51の内周面全域に均一に供給される間隔及び開口面積に設定される。なお、開口75の形成間隔及び開口面積に基づいて潤滑液の供給管量を設定してもよい。
図5(A)、(B)には、潤滑液供給路68の製作方法の一例が示されている。なお、図5は、チューブ本体51を軸方向に直交する方向で切断し、潤滑液供給路68の近傍を拡大して示した図である。同図に示す製作方法は、図5(A)の如くチューブ本体51に断面U字型の樋部材74を一体に形成し、これに開口75を後加工により形成する。この後、ウレタン系の熱収縮シート又は熱収縮チューブ76を樋部材74又はチューブ本体51全体に被せ、これを熱収縮させる。これにより、図5(B)の如く樋部材74と熱収縮シート又は熱収縮チューブ76とで形成される潤滑液供給路68が作られる。また、潤滑液供給路68をチューブ本体51に埋め込むように一体形成してもよい。
このような潤滑液供給路68は、図6の如くチューブ本体51の外周面に複数本(図6では3本)形成してもよい。また、樋部材74をチューブ本体51と一体形成することなく、別体の樋部材74をチューブ本体51に接着して開口75を形成し、これに図5の如く熱収縮シート又は熱収縮チューブ76を熱収縮させて潤滑液供給路68を製作するようにしてもよい。更に、図7(A)の如く樋部材74をチューブ本体51に対して螺旋状に形成又は接着し、これに熱収縮シート又は熱収縮チューブ76を図7(B)の如く熱収縮させて潤滑液供給路68を製作するようにしてもよい。図7の開口75においても、チューブ本体51の基端部から先端部にかけて開口面積が順に大きくなるように形成されている。
一方、図1のバルーン制御装置100は、第1バルーン30にエア等の流体を供給・吸引するとともに、第2バルーン60にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は、不図示のポンプやシーケンサ等を備えた装置本体102と、リモートコントロール用のハンドスイッチ104とから構成される。
装置本体102の前面パネルには、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、第1バルーン30用の圧力計106、第2バルーン60用の圧力計108が設けられる。また、装置本体102の前面パネルには、第1バルーン30へのエア供給・吸引を行うチューブ110、及び第2バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ120が取り付けられる。各チューブ110、120の途中にはそれぞれ、第1バルーン30、第2バルーン60が破損した時に、第1バルーン30、第2バルーン60から逆流してきた体液を溜めるための液溜めタンク130、140が設けられる。
一方、ハンドスイッチ104には、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチSW3、第1バルーン30の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW4、第1バルーン30の圧力を保持するためのポーズスイッチSW5、第2バルーン60の加圧/減圧を支持するON/OFFスイッチSW6、及び第2バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチSW7が設けられている。このハンドスイッチ104は、ケーブル150を介して装置本体102に電気的に接続されている。
このように構成されたバルーン制御装置100は、第1バルーン30及び第2バルーン60にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して第1バルーン30及び第2バルーン60を膨張した状態に保持する。また、第1バルーン30及び第2バルーン60からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値に制御して第1バルーン30及び第2バルーン60を収縮した状態に保持する。
次に、内視鏡装置の操作方法について図8(a)〜(h)に従って説明する。
まず、図8(a)に示すように、オーバーチューブ50を挿入部12に被せた状態で、挿入部12を腸管(例えば十二指腸下行脚)70内に挿入する。このとき、第1バルーン30及び第2バルーン60を収縮させておく。
次に、図8(b)に示すように、オーバーチューブ50の先端58が腸管70の屈曲部まで挿入された状態で、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。これにより、第2バルーン60が腸管70に係止され、オーバーチューブ50の先端58が腸管70に固定される。
次に、図8(c)に示すように、内視鏡10の挿入部12のみを腸管70の深部に挿入する。そして、図8(d)に示すように、第1バルーン30にエアを供給して膨張させる。これにより、第1バルーン30が腸管70に固定される。その際、第1バルーン30は、膨張時の大きさが第2バルーン60よりも小さいので、腸管70にかかる負担が小さく、腸管70の損傷を防止できる。
次いで、第2バルーン60からエアを吸引して第2バルーン60を収縮させた後、図8(e)に示すように、オーバーチューブ50を押し込み、挿入部12に沿わせて挿入する。そして、オーバーチューブ50の先端58を第1バルーン30の近傍まで押し込んだ後、図8(f)に示すように、第2バルーン60にエアを供給して膨張させる。これにより、第2バルーン60が腸管70に固定される。すなわち、腸管70が第2バルーン60によって把持される。
次に、図8(g)に示すように、オーバーチューブ50を手繰り寄せる。これにより、腸管70が略真っ直ぐに収縮していき、オーバーチューブ50の余分な撓みや屈曲は無くなる。なお、オーバーチューブ50を手繰り寄せる際、腸管70には第1バルーン30と第2バルーン60の両方が係止しているが、第1バルーン30の摩擦抵抗は第2バルーン60の摩擦抵抗よりも小さい。したがって、第1バルーン30と第2バルーン60が相対的に離れるように動いても、摩擦抵抗の小さい第1バルーン30が腸管70に対して摺動するので、腸管70が両方のバルーン30、60によって引っ張られて損傷することはない。
次いで、図8(h)に示すように、第1バルーン30からエアを吸引して第1バルーン30を収縮させる。そして、挿入部12の先端部36を可能な限り腸管70の深部に挿入する。すなわち、図8(c)に示した挿入操作を再度行う。これにより、挿入部12の先端部36を腸管70の深部に挿入することができる。挿入部12をさらに深部に挿入する場合には、図8(d)に示したような固定操作を行った後、図8(e)に示したような押し込み操作を行い、さらに図8(f)に示したような把持操作、図8(g)に示したような手繰り寄せ操作、図8(h)に示したような挿入操作を順に繰り返し行えばよい。これにより、挿入部12を腸管70の深部にさらに挿入することができる。
このような内視鏡装置による施術中において、オーバーチューブ50のチューブ本体51には、図1の潤滑液供給部72から潤滑液が供給されている。この潤滑液は、注入口66から注入され、そして、潤滑液供給路68に流れ、その後、潤滑液供給路78及びチューブ本体51に形成された複数の開口75、75…を介してチューブ本体51の内側に供給される。
開口75、75…は、チューブ本体51の基端部から先端部にわたり所定の間隔をもって複数形成されているので、潤滑液はチューブ本体51の内周面全域に供給される。そして更に、開口75、75…は、チューブ本体51の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が大きくなるように形成されているので、潤滑液の供給量はチューブ本体51の内周面全域において均一になる。
よって、実施の形態のオーバーチューブ50によれば、チューブ本体51の径を大きくすることなく、潤滑液をチューブ本体51の内周面全域に均一に供給できる。これにより、常に良好な滑り性が得られるので、チューブ本体51に対する挿入部12の摺動性が向上し、施術時間を短縮できる。また、常に良好な滑り性が得られることによって、体腔内に挿入されるチューブ本体51の内外径を細径化でき、チューブ本体51の内径を内視鏡挿入部12の径に近づけることができるので、小径のオーバーチューブ50を提供できる。
また、図6に示したように潤滑液供給路68をチューブ本体51に複数本設けることにより、チューブ本体51の円周上に複数の開口75、75…を形成することができるので、潤滑液の供給量がチューブ本体51の内周面全域において更に均一になる。
更に、図7に示したように潤滑液供給路68をチューブ本体51に螺旋状に設けることにより、1本の潤滑液供給路68によってチューブ本体51の円周上に複数の開口75、75…を形成できる。よって、1本の直棒状の潤滑液供給路68と比較して、潤滑液をチューブ本体51の内周面全域に均一に供給できる。
なお、実施の形態では、バルーンを有するオーバーチューブ50の例について説明したが、バルーンが無く内視鏡挿入部を体腔内にガイドするスライディングチューブについても適用することができる。
図9は、オーバーチューブ50のチューブ本体51の先端58近傍にのみ開口75を形成したオーバーチューブ50の実施の形態を示す断面図であり、図4に示したオーバーチューブ50と同一又は同一の符号については、同一の符号を付してその説明は省略する。
図9のチューブ本体51の外周面には、注入口66に連通された潤滑液供給路68がチューブ本体51の基端部から先端58まで延設され、潤滑液供給路68の先端部69が位置するチューブ本体51の先端58近傍には、潤滑液供給路68に注入された潤滑液をチューブ本体51の内側に供給する開口75が形成されている。
内視鏡挿入部12とチューブ本体51との間で特に潤滑性を高めたい部分は、挿入部12がチューブ本体51の先端開口部59の内周角部59Aに擦られるオーバーチューブ50の先端58である。図9のオーバーチューブ50の如く、潤滑液供給路68の先端部69が位置するチューブ本体51の先端58近傍に、潤滑液供給路68に注入された潤滑液をチューブ本体51の内側に、すなわち、挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給する開口75を形成することにより、潤滑液をチューブ本体51の先端58に直接的に供給することができる。これにより、図9のオーバーチューブ50によれば、特に潤滑性を高めたいオーバーチューブ50の先端58の潤滑性を向上させることができる。
本発明に係るオーバーチューブが適用された内視鏡装置のシステム構成図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 第1バルーンを装着した挿入部の先端硬質部を示す斜視図 挿入部を挿通させたオーバーチューブの先端部分を示す側断面図 チューブ本体に形成された潤滑液供給路の要部拡大断面図 チューブ本体に複数本の潤滑液供給路が形成されたチューブ本体の断面図 チューブ本体に螺旋状の潤滑液供給路が形成された例を示す説明図 図1に示した内視鏡装置の操作方法を示す説明図 オーバーチューブの先端部に潤滑液を供給するオーバーチューブの断面図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、26…バルーン送気口、28…空気供給吸引口、30…第1バルーン、36…先端部、50…オーバーチューブ、51…チューブ本体、52…把持部、60…第2バルーン、66…注入口、68…潤滑液供給路、74…樋部材、75…開口、76…熱収縮シート又は熱収縮チューブ、100…バルーン制御装置、102…装置本体、104…ハンドスイッチ

Claims (5)

  1. 内視鏡挿入部がその基端部から挿入されるとともに、前記基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される内視鏡の挿入補助具において、
    前記挿入補助具は、その外周面に前記注入口に連通され該挿入補助具の軸方向に沿って延設される潤滑液供給路を有するとともに、その内周面には前記潤滑液供給路に連通する開口部を有し、前記注入口から注入された潤滑液が前記潤滑液供給路を介して前記開口部から、挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給されることを特徴とする内視鏡の挿入補助具。
  2. 前記開口部は、前記挿入補助具の先端近傍に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の内視鏡の挿入補助具。
  3. 内視鏡挿入部がその基端部から挿入されるとともに、前記基端部に形成された潤滑液の注入口から潤滑液が注入される内視鏡の挿入補助具において、
    前記挿入補助具には、前記注入口に供給された潤滑液を挿入補助具の内周面と内視鏡挿入部の外周面との間隙に供給する潤滑液供給路が形成されるとともに、前記潤滑液供給路に注入された潤滑液を挿入補助具の内側に供給する開口が所定の間隔をもって複数形成され、前記複数の開口は、前記挿入補助具の基端部から先端部に向かうに従って開口面積が大きくなるように形成されていることを特徴とする内視鏡の挿入補助具。
  4. 前記潤滑液供給路は、複数本設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の挿入補助具。
  5. 前記潤滑液供給路は、前記挿入補助具の外周面に螺旋状に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の内視鏡の挿入補助具。
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