JP3820365B2 - バリ取り装置及びバリ取り方法 - Google Patents
バリ取り装置及びバリ取り方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3820365B2 JP3820365B2 JP2001351797A JP2001351797A JP3820365B2 JP 3820365 B2 JP3820365 B2 JP 3820365B2 JP 2001351797 A JP2001351797 A JP 2001351797A JP 2001351797 A JP2001351797 A JP 2001351797A JP 3820365 B2 JP3820365 B2 JP 3820365B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wire
- deburring
- hole
- linear body
- workpiece
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Milling, Broaching, Filing, Reaming, And Others (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、対象物に形成された貫通孔のエッジ面に発生するバリを取るためのバリ取り装置及びバリ取り方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、小径孔の高精度加工が必要とされる部品が増加している。例えば、ハードディスクのスリーブや内燃機関の燃料噴出バルブなどである。
【0003】
同時に、これらの部品の小径孔の高精度加工に加えて、加工後の小径孔の仕上げ処理も重要性が増している。仮に、これらの部品の小径孔が高精度に加工できたとしても、その小径孔の両端のエッジ面にバリが残っていると、高精度に加工した意味がなくなるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このため、部品に形成された小径孔の仕上げ処理を行う装置が多数提案されている。
【0005】
例えば、小径孔のエッジ面に高圧ジェット流体を噴射し、高圧ジェット流体の圧力により小径孔のエッジ面に残っているバリを吹き飛ばす装置が提案されている。
【0006】
また、小径孔のエッジ面に高熱を与え、エッジ面に残っているバリを熱で溶融する装置も提案されている。
【0007】
あるいは、小径孔のエッジ面において小規模の爆発を起こさせ、その爆風でエッジ面に残っているバリを吹き飛ばす装置も提案されている。
【0008】
しかしながら、これらの装置はいずれも大型化することを避けられず、さらには、高圧ジェット、高熱または爆発に対する安全策を施さなければならず、構造が複雑にならざるを得ず、ひいては、高価なものになることが避けられない。
【0009】
本発明はこの点に鑑みてなされたものであり、部品、特に、小部品に形成された小径孔のエッジ面に残るバリを除去することができるバリ取り装置及びバリ取り方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため、本発明は、第1の発明として、対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り装置であって、前記貫通孔に挿通される可撓性の線状体と、前記対象物の両側において前記線状体を保持する線状体保持手段と、前記対象物を回転中心軸を中心として回転させる回転手段と、からなり、前記貫通孔の中心軸と前記回転中心軸とは相互に偏心しているバリ取り装置を提供する。
【0011】
例えば、回転中心軸は対象物の回転軸と一致するものとする。この場合、貫通孔は対象物の回転軸から偏心しているため、貫通孔に挿通されている可撓性の線状体(例えば、金属製ワイヤ)の軸線は対象物の回転軸とは相互に偏心している。この状態の下に、対象物を回転させると、偏心した貫通孔は回転中心軸の回りに回転運動を行う。貫通孔に挿通された線状体も貫通孔の回転運動に伴って回転中心軸の回りに回転運動を行うが、線状体は剛体ではないため、この回転運動により、線状体には振動が励起され、その結果として、貫通孔の回転数と励起された線状体の回転数との間には差が生じる。この回転数の差に起因して、線状体は貫通孔のエッジ面に沿って円運動を行う。このように、線状体が貫通孔のエッジ面に沿って円運動を行うことにより、貫通孔の周壁のエッジ面(周壁の上面及び下面の何れか一方)に残っているバリが線状体によりそぎ落とされる。対象物を回転させ、線状体を振動させている間に、例えば、適量の水を対象物に対して上から流すことにより、そぎ落とされたバリを除去することができる。
【0012】
また、本発明は、第2の発明として、対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り装置であって、前記貫通孔に挿通される可撓性の線状体と、前記対象物の両側において前記線状体を保持する線状体保持手段と、前記対象物を回転中心軸を中心として回転させる回転手段と、前記回転中心軸が前記対象物の回転軸と偏心するように前記対象物を保持する偏心コレットと、を備えるバリ取り装置を提供する。
【0013】
先に述べた第1の発明においては、対象物の貫通孔の中心軸が対象物の回転軸と偏心しているものとしたが、貫通孔をその中心軸が対象物の回転軸と一致するように形成することも可能である。この場合には、偏心コレットにより対象物を保持する。偏心コレットを用いることにより、回転中心軸が対象物の回転軸と偏心することとなり、第1の発明と同様の効果を得ることができる。
【0014】
本バリ取り装置は、前記対象物と前記線状体保持手段との間の距離を相対的に変化させる距離変化手段を備えることが好ましい。この距離変化手段は、例えば、前記対象物を前記線状体に沿って上下動させる装置として構成することができ、前記線状体により前記対象物のバリ取りを行っている間、前記対象物を前記線状体に沿って上下動させ続けることが好ましい。
【0015】
仮に、振動している前記線状体と回転している前記対象物とが共振関係に陥ると、前記線状体は回転を停止する。このため、理論的には、前記線状体と前記対象物とが共振するような位置に前記対象物を配置させなければ、前記線状体と前記対象物との間の共振は防止することができる。しかしながら、前記線状体と前記対象物との間の共振は前記線状体の振動数、前記線状体の長さ、前記対象物の回転数などの複数のパラメータに応じて起こる現象であり、共振が生じるような前記対象物の位置を算出することは困難であり、また、仮に、ある瞬間における共振の位置を算出したとしても、次の瞬間には変わっていることがあるため、共振位置をそのつど算出することは現実的ではない。
【0016】
前記線状体の振動数は前記線状体の長さに応じて変化する。このため、前記線状体により前記対象物のバリ取りを行っている間、例えば、前記対象物を前記線状体に沿って上下動させ続けることにより、前記対象物が共振を生じるような位置を瞬間的に通過することはあっても、前記対象物が共振位置に配置され、そのままその位置に静止してしまうような事態を防止することができる。
【0017】
なお、対象物を静止させておき、線状体を対象物に対して上下動させることにより、対象物と線状体保持手段との間の距離を相対的に変化させることも可能である。
【0018】
なお、線状体の材質としては、可撓性であり、かつ、バリをそぎ落とすことができる程度の硬度を有する材質であれば、どのような材質を用いることもできる。例えば、線状体を金属製のワイヤとして構成することができる。あるいは、線状体として、より線、棒状体、金属製の糸を選択することも可能である。
【0019】
また、本バリ取り装置は、少なくとも一個の前記線状体を保持し、その線状体を前記線状体保持手段に供給し、または、前記線状体保持手段から排出された線状体を受け取る線状体供給排出手段をさらに備えることが好ましい。
【0020】
上述のバリ取り装置により得られる効果は以下に述べるバリ取り方法によっても得ることが可能である。
【0021】
すなわち、本発明は、対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り方法であって、前記対象物に貫通孔を形成する際に、前記貫通孔の中心軸と前記対象物の回転中心軸とが相互に偏心するように、前記貫通孔を形成する第1の過程と、前記貫通孔に挿通された可撓性の線状体を前記対象物の上方及び下方において保持した状態において、前記対象物を前記回転中心軸を中心として回転させる第2の過程と、を備えることを特徴とするバリ取り方法を提供する。
【0022】
本バリ取り方法は、前記対象物と前記線状体の保持位置との間の距離を相対的に変化させる第3の過程をさらに備えることが好ましい。
【0023】
この第3の過程においては、例えば、前記対象物を前記線状体に沿って上下動させることにより、対象物と線状体の保持位置との間の相対的距離を変えることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るバリ取り装置110の原理を示す概略図であり、図2は、本発明に係るバリ取り装置によるバリ取りの対象となるワーク120を上方から見たときの平面図、図3は、ワーク120の回転とワーク120の貫通孔121に挿通されたワイヤ111の回転と相互関係を示す平面図である。
【0025】
図1及び図2に示すように、ワーク120は円筒形をなしており、ワーク120にはその軸線と平行に貫通孔121が形成されている。また、図2に示すように、貫通孔121は、その軸線がワーク120の中心軸120aとは偏心しているように、形成されている。後述するように、貫通孔121には、バリ取り装置110のワイヤ111が挿通される。
【0026】
図1に示すように、バリ取り装置110は、貫通孔121に挿通されるワイヤ111と、ワーク120の上方においてワイヤ111を保持する上方ワイヤ保持手段112と、ワーク120の下方においてワイヤ111を保持する下方ワイヤ保持手段113と、ワーク120を中心軸120aを中心として回転させるワーク回転装置114と、からなっている。
【0027】
ワーク回転装置114は、後述する実施例において示すように、例えば、ワーク120を保持するホルダーと、そのホルダーの周囲に掛け渡されたベルトと、ベルトを回転駆動するモーターと、から構成することができる。
【0028】
貫通孔121はワーク120の中心軸120aから偏心しているため、貫通孔121に挿通されているワイヤ111の軸線もワーク120の回転中心軸である中心軸120aとは相互に偏心している。
【0029】
この状態の下に、ワーク120をワーク回転装置114により回転させると、ワーク120の中心軸120aから偏心している貫通孔121は中心軸120aの回りに回転運動を行う。貫通孔121に挿通されたワイヤ111も貫通孔121の回転運動に伴って中心軸120aの回りに回転運動を行うが、ワイヤ111は剛体ではないため、この回転運動により、ワイヤ111はワーク120と上方ワイヤ保持手段112との間及びワーク120と下方ワイヤ保持手段113との間においてそれぞれ振動する。ワイヤ111の振動の軌跡を点線111aにより図1に示す。
【0030】
この結果、貫通孔121の回転数とワイヤ111の回転数との間には差が生じる。この回転数の差に起因して、図3の矢印Aに示すように、ワイヤ111は貫通孔121のエッジ面121aに沿って円運動を行う。
【0031】
ここで、貫通孔121のエッジ面121aとは、図4に示すように、貫通孔121の上端及び下端における貫通孔121の周壁の角部分を指す。
【0032】
ワイヤ111のエッジ面121aに沿った円運動はワーク120の上面及び下面の双方において行われるが、ワイヤ111の円運動に起因するバリ取りの程度はワーク120の上面と下面とで異なる。
【0033】
具体的には、図1に示すように、ワーク120の上面と上方ワイヤ保持手段112との間の距離をD1、ワーク120の下面と下方ワイヤ保持手段113との間の距離をD2とすると、D1>D2の場合には、ワイヤ111はワーク120の上面におけるエッジ面121a及び下面におけるエッジ面121aの双方に沿って円運動を行うが、ワーク120の上面におけるエッジ面121aにおいて、より多くのバリを取ることができる。同様に、D2>D1の場合には、ワイヤ111はワーク120の上面におけるエッジ面121a及び下面におけるエッジ面121aの双方に沿って円運動を行うが、ワーク120の下面におけるエッジ面121aにおいて、より多くのバリを取ることができる。また、D1=D2の場合には、ワイヤ111はワーク120の上面におけるエッジ面121a及び下面におけるエッジ面121aの双方に沿って円運動を行うが、ワーク120の上面におけるエッジ面121a及び下面におけるエッジ面121aにおいて同量のバリを取ることができる。
【0034】
このように、ワイヤ111が貫通孔121のエッジ面121aに沿って円運動を行うことにより、貫通孔121のエッジ面121aに残っているバリがワイヤ111によりそぎ落とされる。
【0035】
この場合、例えば、ワーク120の上方から、水、油、スラリーなどの流体状物質を流しておくことにより、そぎ落とされたバリを除去することができる。
【0036】
以上のように、本発明に係るバリ取り装置110によれば、従来のバリ取り装置とは異なり、装置の大型化及び複雑化を招来することなく、ワーク120の貫通孔121のエッジ面121aに生じたバリを除去することができる。
【0037】
上述のバリ取り装置110は、貫通孔121がワーク120の中心軸120aから偏心して形成されている場合におけるワーク120のバリ取りを行うものであったが、バリ取り装置110は、貫通孔121の軸線がワーク120の中心軸120aと一致するように貫通孔121が形成されているワークに対しても適用することが可能である。この場合には、以下に述べるように、偏心コレット130を使用する。
【0038】
図5は、バリ取り装置110において偏心コレット130を使用した場合のワーク120の保持状態を示す平面図である。
【0039】
ワーク120には、ワーク120の中心軸120aと軸線が一致するように貫通孔122が形成されている。
【0040】
偏心コレット130は円形の横断面を有しており、偏心コレット130には、ワーク120の中心軸120aと同一の軸を中心とする円形の貫通孔130aが形成されている。貫通孔130aはワーク120の外径に等しい内径を有しており、ワーク120は貫通孔130aに嵌め込まれた状態で固定されている。また、貫通孔130aの中心軸は偏心コレット130の中心軸130bとは偏心した状態にある。従って、ワーク120の中心軸120aも偏心コレット130の中心軸130bとは偏心した状態にある。
【0041】
偏心コレット130の周囲には、ベルト131が掛け渡されており、ベルト131はモーター(図示せず)により駆動される。
【0042】
ベルト131を介してモーターにより偏心コレット130を回転させると、偏心コレット130は中心軸130bを中心として回転する。ワーク120は偏心コレット130の中心軸130bを中心として回転することになるため、貫通孔122もコレット130の中心軸130bの周囲に回転することとなる。
【0043】
従って、図1乃至図3に示した例と同様の状態となり、偏心コレット130の回転に伴い、ワイヤ111が振動し、貫通孔122のエッジ面に沿って円運動を行う。この結果、貫通孔122のエッジ面に生じたバリがワイヤ111によりそぎ落とされる。
【0044】
また、本バリ取り装置110は、図1に示すように、ワーク120をワイヤ111に対して上下動させるワーク上下動装置115を備えることができる。
【0045】
ワーク上下動装置115により、ワーク120を上下動させると、ワーク120の上面と上方ワイヤ保持手段112との間の距離D1と、ワーク120の下面と下方ワイヤ保持手段113との間の距離D2とを所望の値に変えることができる。
【0046】
仮に、振動しているワイヤ111と回転しているワーク120とが共振関係に陥ると、ワイヤ111は回転を停止する。このため、理論的には、ワイヤ111とワーク120とが共振するような位置にワーク120を配置させなければよいが、共振点の位置を算出することは困難であり、また、仮に、ある瞬間における共振点の位置を算出したとしても、次の瞬間には変わっていることがあるため、共振点の位置をそのつど算出することは現実的ではない。このため、ワイヤ111によりワーク120のバリ取りを行っている間、ワーク120をワイヤ111に沿って上下動させ続けることにより、ワーク120が共振点の位置を瞬間的に通過することはあっても、ワーク120が共振点の位置に配置され続けてしまうことを防止することができるので、ワイヤ111とワーク120との間の共振を効果的に防止することが可能である。
【0047】
なお、ワーク120を上下動させる代わりに、ワーク120を静止させておき、ワイヤ111をワーク120に対して上下動させるようにすることも可能である。
【0048】
なお、本バリ取り装置110における主要寸法の一例を以下に挙げる。
【0049】
貫通孔121の直径:3mm
ワーク120の直径:16mm
貫通孔121とワーク120との偏心量:2mm
ワイヤ111の直径:2.7mm
ワイヤ111の直径は貫通孔121の直径の60%乃至95%の範囲内にあることが望ましい。
【0050】
なお、上述の実施形態においては、ワイヤ111を上下方向に配置したが、ワイヤ111を配置する方向は上下方向に限定されるものではなく、水平方向に配置してもよい。
【0051】
また、上述の実施形態に係るバリ取り装置110は円筒形のワーク120を対象としたが、ワーク120の形状は円筒形に限られるものではなく、断面が多角形その他の定形形状あるいは不定形形状をなすようなものであってもよい。
【0052】
以下、本発明に係るバリ取り装置の一実施例を図6乃至図14を用いて説明する。本実施例は上述のワイヤ111を上下方向に配置した場合の例である。
【0053】
図6は本実施例に係るバリ取り装置1を正面から見たときの全体正面図、図7は同装置1を上方側から見たときの平面図、図8は同装置1をバリ取り処理装置5側から見た一部省略する側面図である。
【0054】
本実施例に係るバリ取り装置1は、バリ取り処理の対象物である円筒形状のワークWが挿通されている複数本の加工用ワイヤ2aを垂直方向に保持するワイヤ保持装置3と、加工用ワイヤ2aをワイヤ保持装置3から受け取って移送するワイヤ供給排出装置4と、このワイヤ供給排出装置4から移送されてきた一本の加工用ワイヤ2aを垂直方向に保持して、ワークWのバリ取り処理を行うバリ取り処理装置5と、を備えている。
【0055】
ワイヤ保持装置3、ワイヤ供給排出装置4及びバリ取り処理装置5はケーシングC内に垂直に立設されたベース部材6(図7及び図8参照)上に配設されている。
【0056】
ワイヤ保持装置3は、ワークWが挿通された複数本の加工用ワイヤ2aを、着脱自在な係止状態で保持し、ワイヤ供給排出装置4側に順次搬送する。
【0057】
ワイヤ供給排出装置4は、ワイヤ保持装置3によって所定位置にまで搬送されてきた加工用ワイヤ2aをハンド部材41及び42で把持し、図6の向かって右側に配置されたバリ取り処理装置5側に移送する。
【0058】
バリ取り処理装置5は、ワイヤ供給排出装置4から移送されてきた一本の加工用ワイヤ2aに挿着されたワークWをワークホルダー53で捕捉して把持し、ワークWに形成されている貫通孔に生じたバリを除去する。
【0059】
なお、装着されたワークWについてバリ取り処理が完了した状態のバリ取り完了ワイヤ2bは、再びワイヤ供給排出装置4のハンド部材41及び42で把持されて、ワイヤ保持装置3側に回転移送され、このワイヤ保持装置3に係止状態で再び保持されることになる。
【0060】
以下、ワイヤ保持装置3の構成及び機能を詳説する。
【0061】
このワイヤ保持装置3は、ケーシングC内の上方位置に配置された円盤部材からなる上方ワイヤホルダ31と、この上方ワイヤホルダ31と所定距離離れた下方位置に、この上方ワイヤホルダ31と同口径に形成され、その中心位置が上方ワイヤホルダ31の中心位置と一致するように、上方ワイヤホルダ31と対向配置された下方ワイヤホルダ32と、備えている。
【0062】
上方ワイヤホルダ31の上方には、モータ34(図7及び図8参照)が配置され、上方ワイヤホルダ31には、このモータ34から下方に延びる回転軸35(図8参照)が固定されている。即ち、上方ワイヤホルダ31は、モータ34の作動によって、定められた位置に回転または停止する。モータ34としては、ステッピングモータまたはサーボモータを用いることができる。
【0063】
一方、下方ワイヤホルダ32は、上方ワイヤホルダ31を貫通して垂下する回転軸35が貫通固定され、上方ワイヤホルダ31と一体的に回転または停止する。なお、回転軸35の下端は、軸受け36に回転自在に支持されている。
【0064】
上記の構成により、上方ワイヤホルダ31と下方ワイヤホルダ32とは、一体的に回転及び停止を行い、下記の構成で保持された複数の加工用ワイヤ2aをワイヤ供給排出装置4のハンド部材41及び42が待機する所定位置へ順次搬送する。
【0065】
続いて、図9及び図10を参照して、上方ワイヤホルダ31及び下方ワイヤホルダ32が加工用ワイヤ2aを保持する構造について説明する。
【0066】
まず、上方ワイヤホルダ31と下方ワイヤホルダ32のそれぞれの周壁31a,32aには、半径方向内側に向けて凹設された係止凹部31b,32bが、それぞれ周方向等間隔に複数設けられている。
【0067】
ここで、図9(A)は、上方ワイヤホルダ31の係止凹部31bの一つに、加工用ワイヤ2a(又は、バリ取り完了ワイヤ2b、以下同様)の上端部に設けられた円筒状の係止用端部21が係止され、加工用ワイヤ2aが垂直方向に保持されている様子を示す部分拡大側面図であり、図9(B)は、係止された同係止用端部21部分を上方(図9(A)の矢印U1方向)から見たときの部分拡大平面図である。
【0068】
これらの図9(A)及び(B)に示されているように、加工用ワイヤ2aの上端に設けられた係止用端部21は、該係止用端部21の下端部21aが係止凹部31bに設けられた段差部31cの上面に当接している。加工用ワイヤ2aは、この段差部31cに加工用ワイヤ2aの自重によって着座し、係止される。
【0069】
一方、図10(A)は、下方ワイヤホルダ32の係止凹部32bの一つに、加工用ワイヤ2aの下端部に設けられた円筒状の係止用端部22が係止されて、加工用ワイヤ2aが垂直方向に保持されている様子を示す部分拡大側面図であり、図10(B)は、同係止用端部22部分を上方(図10(A)の矢印U2方向)から見たときの部分拡大平面図である。
【0070】
これらの図10(A)及び(B)に示されているように、加工用ワイヤ2aの係止用端部22は、下方ワイヤホルダ32の周壁32aに半径方向内側に向けて半円筒状に凹設された係止凹部32bに対して、略半分入り込んだ状態で係止されている。
【0071】
上記の構成により、加工用ワイヤ2aは、上方ワイヤホルダ31と下方ワイヤホルダ32の両方に係止され、垂直方向に保持されることになる。即ち、上方ワイヤホルダ31と下方ワイヤホルダ32は、加工用ワイヤ2aのストック部材として機能する。
【0072】
ここで、加工用ワイヤ2aの係止用端部22が、加工用ワイヤ2aを搬送する過程の遠心力等により、下方ワイヤホルダ32に設けられた係止凹部32bから外れてしまう場合も想定される。このため、係止用端部22の係止凹部32bからの外れを迅速に検知するため、下方ワイヤホルダ32の近傍にはセンサSが配置されている。
【0073】
図11は、加工用ワイヤ2aの係止用端部22が、係止凹部32bから外れた状態を表す部分拡大側面図である。この図11に示すように、垂直方向に保持されたときの係止用端部22の下端位置P1と、係止用端部22が係止凹部32bから外れたときの下端位置P2とでは、図11において符号Hで示す程度に高さが異なってくる。
【0074】
従って、下端位置P1よりも上方に係止用端部22の下端があることをセンサSで検知することによって、係止用端部22が係止凹部32bから外れて、加工用ワイヤ2aが垂直方向に保持されていない状態(斜めになった状態)にあることを容易に判定することができる。
【0075】
なお、センサSは、係止用端部22の下端位置を検知できる光センサその他のセンサを適宜選択可能である。
【0076】
ここで、本実施例においては、一対のワイヤホルダ31及び32の間において加工用ワイヤ2aを係止させて、搬送時の加工用ワイヤ2aの揺動(振れ)を防止する機能を発揮する円盤状又は円筒状の中間係止部材33を設けることができる(図6参照)。
【0077】
図12は中間係止部材33の一実施形態の構成を表す拡大側面図である。
【0078】
図12に示すように、上方ワイヤホルダ31及び下方ワイヤホルダ32と同口径の略円筒形状に形成されている中間係止部材33の周壁33aには、上下のワイヤホルダ31,32の周壁31a,32aのそれぞれに設けられた係止凹部31b,32bと周方向同位置に係止凹部33bが複数設けられている。
【0079】
この中間係止部材33を設けることによって、搬送の際に加工用ワイヤ2aが揺動する(振れる)ことがなくなるため、ワイヤホルダ31,32(特に、下方ワイヤホルダ32)から脱落するおそれがなくなる。また、加工用ワイヤ2aのワイヤ供給排出装置4への搬送過程において、加工用ワイヤ2aが外れたり、ずれたりすることがなくなるので、加工用ワイヤ2aを確実に垂直方向に保持し、確実にワイヤ供給排出装置4へ渡すことが可能となる。
【0080】
次に、ワイヤ供給排出装置4の構成及び機能について、詳説する。
【0081】
ワイヤ供給排出装置4は、図6に示されているように、ワイヤ保持装置3とバリ取り処理装置5(後に詳説)との間に、上下方向に設置されている。ワイヤ供給排出装置4は、加工用ワイヤ2aを把持して図7に示す矢印Y方向に移動し、矢印Z方向(図7参照)に回転するハンド部材41,42と、このハンド部材41,42を一体に上下方向(図6の矢印X方向)にスライド移動させるスライド機構43と、を備えている。
【0082】
この構成により、ワイヤ供給排出装置4は、ワイヤ保持装置3に係止されて所定位置に搬送されてきた加工用ワイヤ2aを把持し、続いて上方へ(図6の矢印X方向へ)スライドした後、ワイヤ供給排出装置4全体がガイド44に沿ってバリ取り処理装置5の方向へ(図7の矢印Y方向へ)スライド移動する。
【0083】
次いで、把持している加工用ワイヤ2aをバリ取り処理装置5側へ(図7の矢印Z方向へ)回転させ、バリ取り処理装置5に配設された一対のプーリ51,52に係着させる。なお、プーリ51,52への加工用ワイヤ2aの係着は、プーリ51,52に設けられた切り欠き部51a,52a(図6参照)に係止用端部21,22を係止させることにより行われる。
【0084】
また、ワイヤ供給排出装置4は、バリ取り処理装置5からバリ取り処理が終了したワークWが挿通されているバリ取り完了ワイヤ2bをハンド部材41,42で把持して受け取る。
【0085】
続いて、ワイヤ供給排出装置4全体はガイド44(図6及び図7参照)に沿ってワイヤ保持装置3の方向にスライド移動する(図7の矢印Y方向参照)。
【0086】
続いて、バリ取り完了ワイヤ2bをワイヤ保持装置3側へ回転させて(図7の矢印Z方向へ)、そのまま下降し(図6の矢印X方向参照)、バリ取り完了ワイヤ2bを再びワイヤ保持装置3に渡す。
【0087】
続いて、バリ取り処理装置5の構成及び機能について説明する。
【0088】
バリ取り処理装置5は、プーリ51,52に係着されて垂直方向に保持されている加工用ワイヤ2aに挿通されているワークWを、下方側に待機するワークホルダー53をガイド54に沿って上方へ(図6及び図8の矢印T方向へ)スライド移動させることによって、捕捉し把持する。
【0089】
なお、ワークホルダ53のワーク把持手段としては、ワークWを確実に保持することができるものであれば適宜選択可能であり、例えば、チャック方式を用いることができる。
【0090】
ここで、図13は、ワークWがワークホルダー53によって保持される状態を示す断面図である。
【0091】
図13に示すように、ワークWがワークホルダー53のホルダー孔53aに捕捉固定されると、ワークホルダー53がモータ55(図6参照)の駆動を伝えるベルト56(図6参照)を介して回転し、ワーク120を回転させる。その結果、上述したように、ワイヤ111が振動し、ワーク120の貫通孔121に生じたバリが叩き落とされる。
【0092】
バリ取り処理が終了すると、ワークホルダー53はワークWの保持を解除する。この結果、ワークWはワイヤ111に沿って下方に落下する。
【0093】
バリ取り処理装置5においては、上下に配設された一対のプーリ51、52に垂直方向に加工用ワイヤ2aを懸吊し、加工用ワイヤ2aの端部に錘58a、58bを取り付けることにより、加工用ワイヤ2aの引っ張り圧力は一定している。なお、図6に示されている符号57a、57bはプーリ51、52の回転を調整するためのシリンダ、図7及び図8に示された符号Eはプーリ51,52の負荷を検知するためのエンコーダである。
【0094】
図14は、本実施例に係るバリ取り装置1によるバリ取り工程のフローを示す図である。この図14(A)乃至(I)に従って、バリ取り装置1によって行われる一連のバリ取り工程全体を簡略に説明する。
【0095】
図14(A)に示すように、まず、ワイヤ供給排出装置4のハンド部材41がワイヤ保持装置3から加工用ワイヤ2aを把持して受け取る。なお、下方側のハンド部材42は開放状態になっている。
【0096】
次いで、図14(B)に示すように、ワイヤ供給排出装置4が、ハンド部材41で加工用ワイヤ2aを把持しながら、上方へスライド移動する。
【0097】
次いで、図14(C)に示すように、ワイヤ供給排出装置4がハンド部材41、42で加工用ワイヤ2aを把持しながら、バリ取り処理装置5側へスライド移動し、その後、ハンド部材41,42をバリ取り処理装置5側に回転させる。
【0098】
次いで、図14(D)に示すように、ワイヤ供給排出装置4が下降し、下方側のハンド部材42を開放して、加工用ワイヤ2aを、その下端側からワークホルダ53に自動挿通する。
【0099】
次いで、図14(E)に示すように、ワイヤ供給排出装置4がワイヤ保持装置3側にスライドして後退し、加工用ワイヤ2aはプーリ51,52に係着される。
【0100】
次いで、図14(F)に示すように、バリ取り処理装置5のワークホルダー53が上昇して、加工用ワイヤ2aに装着されたワークWを捕捉して、ワークWのバリ取り処理を開始する。バリ取り処理が完了したワークWは、加工用ワイヤ2aを伝わって自重で下方に滑落し、ワークホルダー53の下方に集積される。
【0101】
さらに、図14(H)に示すように、バリ取り完了ワイヤ2bを、ワークホルダ53へ加工用ワイヤ2aを供給するときとは逆の動作手順で、ワイヤ供給排出装置4のハンド部材41,42で受け取り、ワイヤ保持装置3に設けられた一対のワイヤホルダ31,32の空いている係止凹部31b,32bに係止させる。
【0102】
以上のように、本実施例に係るバリ取り装置1では、図15に示すように、ワイヤ供給排出装置4を介して、ワイヤ保持装置3から加工用ワイヤ2aがバリ取り処理装置5に順次移送されていくとともに、バリ取り処理が完了したワークWを挿通している研削完了ワイヤ2bが戻ってきて、ワイヤ保持装置3に順次ストックされていくことになる。
【0103】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係るバリ取り装置によれば、従来のバリ取り装置とは異なり、装置の大型化及び複雑化を招来することなく、対象物の貫通孔に生じたバリを十分に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るバリ取り装置の概略図である。
【図2】図1に示した本発明に係るバリ取り装置によりバリ取りを行う対象物の上面図である。
【図3】バリ取りを行う対象物の回転方向とワイヤの回転方向を示す上面図である。
【図4】対象物に形成された貫通孔のエッジ面を示す断面図である。
【図5】図1に示した本発明に係るバリ取り装置によりバリ取りを行う、他の形態の対象物の上面図である。
【図6】本発明に係るバリ取り装置の一実施例の正面図である。
【図7】図6に示したバリ取り装置1を上方側から見たときの平面図である。
【図8】図6に示したバリ取り装置1の側面図である。
【図9】(A)は加工用ワイヤが垂直方向に保持されている上方ワイヤホルダの係止凹部部分の拡大側面図であり、(B)は係止された同係止用端部部分を上方(図9(A)の矢印U1方向)から見たときの部分拡大平面図である。
【図10】(A)は加工用ワイヤが垂直方向に保持されている下方ワイヤホルダの係止凹部部分の拡大側面図であり、(B)は同係止用端部部分を上方(図10(A)の矢印X2方向)から見たときの部分拡大平面図である。
【図11】加工用ワイヤの係止用端部が係止凹部から外れた状態を表す部分拡大側面図である。
【図12】中間係止部材の一実施形態の構成を表す拡大側面図である。
【図13】バリ取り対象物が保持されている状態を示す拡大断面図である。
【図14】(A)は、ワイヤ供給排出装置がワイヤ保持装置から加工用ワイヤを受け取る様子を示す図、(B)はワイヤ供給排出装置が上方へスライド移動した様子を示す図、(C)はワイヤ供給排出装置が加工用ワイヤをバリ取り処理装置に渡す様子を示す図、(D)は加工用ワイヤをプーリに係着する途中の様子を示す図、(E)は加工用ワイヤがプーリに係着された様子を示す図、(F)はバリ取り処理装置のワークホルダーが上昇してワークWを捕捉してバリ取り処理を開始する様子を示す図、(G)ワークホルダーが下降してバリ取り処理が終了した様子を示す図、(H)はバリ取り処理が完了したワークWがワークホルダー下方に集積した様子を示す図、(I)はバリ取り処理完了ワイヤをワイヤ保持装置に係止させた様子を示す図である。
【符号の説明】
1 バリ取り装置
2a 加工用ワイヤ
2b バリ取り処理完了ワイヤ
3 ワイヤ保持装置
4 ワイヤ供給排出装置
5 バリ取り処理装置
31 上方ワイヤホルダ
31a (ワイヤホルダ31の)周壁
32 下方ワイヤホルダ
32a (ワイヤホルダ32の)周壁
33 中間係止部材
110 バリ取り装置
111 ワイヤ
112 上方ワイヤ保持手段
113 下方ワイヤ保持手段
114 ワーク回転装置
115 ワーク上下動装置
120 ワーク
121 貫通孔
130 偏心コレット
Claims (11)
- 対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り装置であって、
前記貫通孔に挿通される可撓性の線状体と、
前記対象物の両側において前記線状体を保持する線状体保持手段と、
前記対象物を回転中心軸を中心として回転させる回転手段と、
からなり、
前記貫通孔の中心軸と前記回転中心軸とは相互に偏心しているバリ取り装置。 - 前記回転中心軸は前記対象物の回転軸と一致することを特徴とする請求項1に記載のバリ取り装置。
- 対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り装置であって、
前記貫通孔に挿通される可撓性の線状体と、
前記対象物の両側において前記線状体を保持する線状体保持手段と、
前記対象物を回転中心軸を中心として回転させる回転手段と、
前記回転中心軸が前記対象物の回転軸と偏心するように前記対象物を保持する偏心コレットと、
を備えるバリ取り装置。 - 前記対象物と前記線状体保持手段との間の距離を相対的に変化させる距離変化手段を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載のバリ取り装置。
- 前記距離変化手段は前記対象物を前記線状体に沿って移動させるものであることを特徴とする請求項4に記載のバリ取り装置。
- 前記線状体は金属製ワイヤからなるものであることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載のバリ取り装置。
- 少なくとも一個の前記線状体を保持し、その線状体を前記線状体保持手段に供給し、または、前記線状体保持手段から排出された線状体を受け取る線状体供給排出手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載のバリ取り装置。
- 前記線状体に対して流体物を流す手段をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至7の何れか一項に記載のバリ取り装置。
- 対象物に形成された貫通孔のエッジ面のバリを取るバリ取り方法であって、
前記対象物に貫通孔を形成する際に、前記貫通孔の中心軸と前記対象物の回転中心軸とが相互に偏心するように、前記貫通孔を形成する第1の過程と、
前記貫通孔に挿通された可撓性の線状体を前記対象物の両側において保持した状態において、前記対象物を前記回転中心軸を中心として回転させる第2の過程と、
を備えることを特徴とするバリ取り方法。 - 前記対象物と前記線状体の保持位置との間の距離を相対的に変化させる第3の過程をさらに備えることを特徴とする請求項9に記載のバリ取り方法。
- 前記第3の過程においては、前記対象物を前記線状体に沿って移動させるものであることを特徴とする請求項10に記載のバリ取り方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351797A JP3820365B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | バリ取り装置及びバリ取り方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001351797A JP3820365B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | バリ取り装置及びバリ取り方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003145346A JP2003145346A (ja) | 2003-05-20 |
JP3820365B2 true JP3820365B2 (ja) | 2006-09-13 |
Family
ID=19164059
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001351797A Expired - Lifetime JP3820365B2 (ja) | 2001-11-16 | 2001-11-16 | バリ取り装置及びバリ取り方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3820365B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113758971B (zh) * | 2021-08-25 | 2024-06-18 | 广东好太太科技集团股份有限公司 | 一种钢丝绳毛刺检测装置和检测方法 |
-
2001
- 2001-11-16 JP JP2001351797A patent/JP3820365B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003145346A (ja) | 2003-05-20 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US20020007840A1 (en) | Substrate cleaning apparatus, substrate cleaning method and substrate processing apparatus | |
JP2002046056A (ja) | 加工物からバリを除去する装置 | |
KR20180007671A (ko) | 절삭 장치 | |
US20050150525A1 (en) | Cleaning method and cleaning device for fluid dynamic bearings component | |
JP2009522125A (ja) | ワーク・ピースの研磨装置 | |
JP3820365B2 (ja) | バリ取り装置及びバリ取り方法 | |
JP2010008283A (ja) | 部品検査装置および部品検査方法 | |
JP2004174627A (ja) | 切削研削方法とその装置 | |
JP2003205458A (ja) | 穴研磨方法および穴研磨装置 | |
WO1982003038A1 (en) | One-pass type automatic plane multi-head grinding polishing and cleaning machine | |
JP5799118B2 (ja) | 軸物ワーク回転装置 | |
US7074119B2 (en) | Polishing jig, conveyor tray, conveying method and conveying device | |
KR101522008B1 (ko) | 자동차 시동장치의 피니언기어유닛에 대한 자동 연마장치 | |
JP3647335B2 (ja) | 等速ジョイント外輪用加工装置 | |
CN112969554A (zh) | 表面处理方法、滚子轴承部件和装置 | |
JP4523735B2 (ja) | ワイヤ式内径ラップ加工装置 | |
JP2006150425A (ja) | ボトル缶の製造装置およびボトル缶の製造方法 | |
JP2021074840A (ja) | アンギュラベアリングの研削装置及びアンギュラベアリングの搬送方法 | |
JP2008142836A (ja) | ブラシ研削装置及びブラシ研削方法 | |
JP2005211995A (ja) | ホーニング加工機の工具交換方法及びホーニング加工機。 | |
JP6955275B2 (ja) | 軸状ワークの表面処理装置 | |
JP2003305716A (ja) | 脆性材料用孔明け装置 | |
JP4523734B2 (ja) | 内径ラップ加工用ワイヤ及びワイヤ式内径ラップ加工方法 | |
JP2003165052A (ja) | 穴研磨装置 | |
JP2003103453A (ja) | 金属加工装置用スラリー供給装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20041022 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060523 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20060602 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20060619 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Ref document number: 3820365 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140623 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |