本発明においては、リング状部材を用いることなく連結することができ、また、複数種類の長さに十分対応することができ、さらには、連結の際の着脱を容易に行うことができるフィルタ用コアを提供するという目的を以下のようにして実現した。
本発明に基づくフィルタ用コア(以下単に「コア」とする)は、液体を濾過するための濾過装置に用いるカートリッジフィルタ用コアであり、図1等に示すコア10と、図10等に示すコア110と、図11に示すコア210と、図12に示すコア310とが設けられ、各コアを単独あるいは連結して使用されるようになっている。
まず、コア10について説明する。このコア10は、一方の端部に雄型の接続部を有し、他方の端部に雌型の接続部を有するタイプである。
ここで、コア10は、図1〜図9に示すように構成され、本体部20と、雌型接続部(「雌側接続部」としてもよい。他においても同じ)30と、雄型接続部(「雄側接続部」としてもよい。他においても同じ)60とを有している。なお、このコア10は、全体に一体に成形されている。つまり、型成形等することにより、全体に一体に成形されている。
本体部20は、長手方向に平行に配設されたリング状部22と、各リング状部22間を接続するように長手方向に設けられた棒状部24a、24b、24c、24d、24e、24f、24g、24h(以下「棒状部24a〜24h」と表示する場合もある)とを有している。このリング状部22は、真円状の内径と真円状の外径とを有し、長手方向に所定幅を有するリング状の部材であり、長手方向に所定間隔ごとに平行に複数設けられている。また、棒状部24a〜24hは、長手方向に平行に設けられた棒状部材であり、各リング状部22を接続するように設けられている。なお、棒状部24a〜24hにおける隣接する棒状部は所定の間隔を介して設けられている。また、棒状部24a〜24hにおける各棒状部には、複数の突起状部26が設けられている。つまり、各棒状部の外周側の面には、小突起を呈する小さな突起状部26が複数設けられている。この突起状部26により、コア10の外周に紐状(糸状としてもよい)の巻き部材をワインドする場合に、該巻き部材がコア10の表面を滑りにくくなり、均一に巻き部材をワインドすることができる。
本体部20は、リング状部22と、棒状部24a〜24hにより構成されることにより、複数の開口部が設けられている。つまり、2つのリング状部22と、棒状部24a〜24hにおける2つの棒状部により囲まれた開口部が複数設けられている。以上のようにして、本体部20は、複数の開口部を有する円筒状形状の概略形状を呈することとなる。
また、雌型接続部30は、本体部20の一方の端部に接続され、図1、図2等に示すように、円筒状形状に開口部や切欠部を設けた形状を呈していて、本体部32と、本体部32に設けられた切欠部34−1、34−2と、本体部32に設けられた開口部50とを有している。
ここで、本体部32は、略円筒状を呈していて、該本体部20におけるリング状部22よりも大径に形成されている。つまり、本体部32は、切欠部34−1、34−2や開口部50が設けられていないと仮定すると円筒状に形成され、本体部32の内径は、リング状部22の外径と同じ大きさとなっている。ただし、本体部32の本体部20側の所定領域(図1のgに示す部分)の内径は、リング状部22の内径と同じに形成され、これにより、本体部32の内側には、奥側の位置(つまり、図1のP位置)に段差が設けられ、リング状の壁面33(図2参照)が形成されていることになる。この壁面33は、本体部32の内周面に対して直角の方向となっている。つまり、本体部32の外周面は、円柱形状の周面を呈するが、本体部32の内周面は、2つの径の異なる円柱形状の周面が接続した形状となっている。
また、切欠部34−1と切欠部34−2は、雌型接続部30の端部、すなわち、本体部20が接続されている側とは反対側の端部から設けられている。切欠部34−1と切欠部34−2とは同様の構成であり、雌型接続部30の中心軸を介して対称の位置に点対称の形状に形成されているので、切欠部34−1を例に取って説明する。切欠部34−1は、切欠部本体部36と、嵌合用切欠部38、40、42とを有している。つまり、切欠部本体部36は、雌型接続部30の端部から設けられ、略方形状に形成された切欠部である。
また、嵌合用切欠部(手前位置嵌合用切欠部)38は、切欠部本体部36の側部から周方向に設けられ、図9に示すように、帯状部(幅狭部)38aと、略円形部(幅広部)38bと、帯状部(第2幅狭部)38cと、略円形部(第2幅広部)38dとを周方向につなげた形状を呈している。ここで、略円形部38bと略円形部38dとは、ともに、帯状部38a、38cの幅よりも大きな幅の直径に形成され、円形の開口部の一部の形状を呈している。この嵌合用切欠部38は、嵌合用突状部64−1、64−2が嵌合するような形状と大きさに形成され、略円形部38bと帯状部38cと略円形部38dとで嵌合用突状部64−1、64−2が丁度嵌合するようになっている。すなわち、図9に示すように、嵌合用突状部64−1、64−2の大径部64cが略円形部38dに嵌合し、大径部64aが略円形部38bに嵌合するように構成されている。
また、嵌合用切欠部(中位置嵌合用切欠部)40は、切欠部本体部36の側部から周方向に設けられ、帯状部(幅狭部)40aと、略円形部(幅広部)40bとを周方向につなげた形状を呈している。ここで、略円形部40bは、帯状部40aの幅よりも大きな幅の直径に形成され、円形の開口部の一部の形状を呈している。この嵌合用切欠部40は、嵌合用突状部64−1、64−2の一部が嵌合するような形状と大きさに形成されている。つまり、嵌合用突状部64−1、64−2の大径部64aが略円形部40bに嵌合するように構成されている。
また、嵌合用切欠部(奥位置嵌合用切欠部)42は、切欠部本体部36の側部から周方向に設けられ、帯状部(幅狭部)42aと、略円形部(幅広部)42bとを周方向につなげた形状を呈している。ここで、略円形部42bは、帯状部42aの幅よりも大きな幅の直径に形成され、円形の開口部の一部の形状を呈している。この嵌合用切欠部42は、嵌合用突状部64−1、64−2の一部が嵌合するような形状と大きさに形成されている。つまり、嵌合用突状部64−1、64−2の大径部64cが略円形部42bに嵌合するように構成されている。
なお、嵌合用切欠部38と嵌合用切欠部42とは、切欠部本体部36の一方の側部に形成され、また、嵌合用切欠部40は、切欠部本体部36の他方の側部に形成されている。つまり、嵌合用切欠部40は、嵌合用切欠部38、42が設けられている側とは反対側に設けられている。さらに、嵌合用切欠部38と嵌合用切欠部40と嵌合用切欠部42とは、コア10の長手方向にずれた位置に設けられていて、嵌合用切欠部38は、切欠部本体部36の最も手前側に設けられ、嵌合用切欠部42は、切欠部本体部36の最も奥側に設けられ、また、嵌合用切欠部40は、コア10の長手方向において、嵌合用切欠部38と嵌合用切欠部42の間の位置に設けられている。つまり、X1側からX2側に向けて、嵌合用切欠部38、嵌合用切欠部40、嵌合用切欠部42の順に設けられている。なお、嵌合用切欠部38と嵌合用切欠部40とは、X1−X2方向に3mmずれて形成され、さらに、嵌合用切欠部40と嵌合用切欠部42とは、X1−X2方向に3mmずれて形成されている。つまり、図9において、嵌合用切欠部38の周方向の中心線と嵌合用切欠部40の周方向の中心線の間隔β1は3mmであり、嵌合用切欠部40の周方向の中心線と嵌合用切欠部42の周方向の中心線の間隔β2は3mmとなっている。つまり、複数の嵌合用切欠部において、コアの軸線方向における形成位置が隣接し合う一対の嵌合用切欠部間の軸線方向の長さが同一となっている。
また、嵌合用切欠部38の周方向の長さγ1は、嵌合用切欠部40の周方向の長さγ2や嵌合用切欠部42の周方向の長さγ3よりも長く形成され、また、γ2とγ3とは略同一(同一としてもよい)となっている。
なお、切欠部34−1と切欠部34−2とが対称位置に設けられているので、雄型接続部60と確実に接続することができる。
また、開口部50は、本体部32に複数設けられている。つまり、略方形状の開口部50が本体部32に複数設けられている。
次に、雄型接続部60は、本体部20の他方の端部に接続され、図1、図3に示すように、略円筒形形状に開口部や突状部(嵌合用突状部)を設けた形状を呈していて、本体部62と、本体部62に設けられた嵌合用突状部64−1、64−2と、開口部68とを有している。
ここで、本体部62は、円筒状本体63と、テーパ状部70とを有している。円筒状本体63は、円筒状を呈していて、本体部20におけるリング状部22と同型に形成されている。つまり、円筒状本体63は、嵌合用突状部64−1、64−2や開口部68が設けられていないと仮定すると円筒状に形成され、円筒状本体63の外径は、リング状部22の外径と同じであり、本体部62の内径は、リング状部22の内径と同じとなっている。
また、テーパ状部70は、円筒状本体63の端部(つまり、図1では、X2側の端部)に設けられていて、このテーパ状部70は、リング状を呈し、その外周面が、端部側に行くほど大径となるテーパ状となっている。つまり、テーパ状部70の外径と内径は、円筒状本体63との接続位置では、該円筒状本体63と同じであるが、テーパ状部70の外径は、コア10の端部側、つまり、図1のX2側に行くほど、円筒状本体63の外径よりも大きくなり、また、テーパ状部70の内径は、コア10の端部側、つまり、図1のX2側に行くほど、円筒状本体63の内径よりも大きくなっている。このように、テーパ状部70が設けられていることにより、雄型接続部60を他の部材に嵌合させた場合に、雄型接続部60が外れにくくなっている。
また、嵌合用突状部64−1と嵌合用突状部64−2とは、本体部62の側面に形成されていて、嵌合用突状部64−1と嵌合用突状部64−2とは同様の構成であり、雄型接続部60の中心軸を介して対称の位置に点対称の形状に形成されているので、嵌合用突状部64−1を例に取って説明する。
この嵌合用突状部64−1は、両側が膨らんで中央部分が窪んだ形成を呈する突状部であり、図9に示すように、大径部64a、64cと幅狭部64bとを有している。つまり、大径部64a、64cは、上面視において、円形の一部の形状を呈し、幅狭部64bは、帯状を呈している。また、嵌合用突状部64−1の上面は平面状を呈し、嵌合用突状部64−1の上面と嵌合用突状部64−2の上面とは、互いに平行となっていて、嵌合用突状部64−1の上面は本体部62の接面と平行となっている。つまり、仮に、該上面を本体部62の中心軸側に移動させると、該上面は、本体部62に接する方向を向いている。また、該嵌合用突状部64−1の側部は、上下方向に形成されていて、中心軸を通る放射方向とはなっていない。よって、図7に示すように、嵌合用突状部64−1の上面は、その側部に対して直角とはなっていない。
なお、嵌合用突状部64−1は、上記嵌合用切欠部38、40、42に嵌合するように形成されている。つまり、大径部64a、64cの径は、嵌合用切欠部38、40、42における帯状部の幅よりも大きく形成されていて、嵌合用突状部64−1が嵌合用切欠部38、40、42のいずれかに嵌合した状態では、所定以上の力で外さないと嵌合用切欠部から外れないようになっている。
なお、嵌合用突状部64−1と嵌合用突状部64−2とが対称位置に設けられているので、雌型接続部30と確実に接続することができる。
また、開口部68は、本体部62に複数設けられている。つまり、略方形状の開口部68が本体部62に複数設けられている。
なお、嵌合用突状部64−1、64−2の形成位置は、嵌合用突状部64−1、64−2を3つの嵌合用切欠部のうちの最も奥側の嵌合用切欠部である嵌合用切欠部42に嵌合させた状態で、テーパ状部70の端部が、本体部20の端部に接する位置に形成されている。つまり、2つのコア10を接続させる場合に、雄型接続部60における嵌合用突状部64−1、64−2を雌型接続部30における嵌合用切欠部42に嵌合させた場合には、雄型接続部60の端部、つまり、テーパ状部70の端部は、図1に示すP位置にあり、該端部は、本体部20の端部に接した状態となる。なお、このコア10のX2側の端部から該P位置までの長さα1は、250mmとなっている。なお、このコア10のタイプを「250Aタイプ」とする。なお、コア10におけるα1の長さは、249mm〜251mmとしてもよい。
なお、上記において、本体部20の棒状部に突起状部26を設けるものとして説明したが、雌型接続部30や雄型接続部60の外周面にも同じ様な突起状部を設けるようにするのが好ましい。このようにすることにより、ワインドされた巻き部材との摩擦が大きくなり、巻き部材を外れにくくすることができる。特に、雄側接続部60については、雄側接続部60を雌側接続部に接続した場合には、本体部62は雌側接続部内に存在するが、嵌合用突状部64−1、64−2は露出するので、この嵌合用突状部64−1、64−2の表面に突起状部を形成する。また、雄側接続部60は、雌側接続部に接続するとは限らないので、雄側接続部60の本体部62の表面にも突起状部を設けるのが好ましい。
次に、コア110について説明する。このコア110は、上記コア10と略同様の構成であるが、コア10には、一方の端部に雌型接続部が設けられ、他方の端部には雄型接続部が設けられているのに対して、このコア110には、その両端に、雄型接続部が設けられている点が異なる。なお、このコア110は、全体に一体に成形されている。つまり、型成形等することにより、全体に一体に成形されている。
つまり、コア110は、図10に示すように、本体部120と、雄型接続部130と、雄型接続部160とを有している。
本体部120は、上記本体部20と同様の構成であり、長手方向に平行に配設されたリング状部122と、各リング状部122間を接続するように長手方向に設けられた棒状部124a、124b、124c、124d、124e、124f、124g、124h(以下「棒状部124a〜124h」と表示する場合もある)とを有している。リング状部122は、リング状部22と同様の構成であり、また、棒状部124a〜124hは、棒状部24a〜24hと同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、リング状部122は、長手方向に所定間隔ごとに平行に複数設けられている。また、棒状部124a〜124hは、長手方向に平行に設けられた棒状部材であり、各リング状部122を接続するように設けられている。また、棒状部124a〜124hにおける各棒状部には、複数の突起状部126が設けられている。つまり、各棒状部の外周側の面には、小突起を呈する小さな突起状部126が複数設けられている。この突起状部126により、コア110の外周に紐状(糸状としてもよい)の巻き部材をワインドする場合に、該巻き部材がコア110の表面を滑りにくくなり、均一に巻き部材をワインドすることができる。以上のようにして、本体部120は、リング状部122と、棒状部124a〜124hにより構成されることにより、複数の開口部が設けられている。
なお、本体部120の長手方向(つまり、X1−X2方向)の長さ、つまり、全長α2は、コア110が248mmの長さのタイプ(このタイプを「250Bタイプ」とする)と498mmの長さのタイプ(このタイプを「498Bタイプ」とする)とが設けられることから、これに併せて、本体部120の長さα21としては、250Bタイプの場合には、204mmとなり、498Bタイプの場合には、454mmとなる。つまり、250Bタイプと498Bタイプとでは、本体部120の長さが異なる以外は同様の構成である。なお、250Bタイプの全長は、247mm〜249mmでもよく、また、498Bタイプの全長は、496mm〜498.5mmでもよい。
また、雄型接続部130と雄型接続部160は、上記雄型接続部60と同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、略円筒形形状に開口部や突状部(嵌合用突状部)を設けた形状を呈している。
すなわち、雄型接続部130は、本体部120の一方の端部に接続され、図3、図10に示すように、本体部132と、本体部132に設けられた嵌合用突状部134−1、134−2と、開口部138とを有している。この本体部132の構成は、本体部62と同様の構成であり、円筒状本体133と、テーパ状部140とを有している。円筒状本体133の構成は、円筒状本体63と同様の構成であり、テーパ状部140の構成は、テーパ状部70と同様の構成である。嵌合用突状部134−1、134−2は、円筒状本体133に設けられていて、嵌合用突状部134−1、134−2の構成は、嵌合用突状部64−1、64−2と同様の構成であり、開口部138の構成は、開口部68と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
また、雄型接続部160は、本体部120の他方の端部に接続され、図3、図10に示すように、本体部162と、本体部162に設けられた嵌合用突状部164−1、164−2と、開口部168とを有している。この本体部162の構成は、本体部62と同様の構成であり、円筒状本体163と、テーパ状部170とを有している。円筒状本体163の構成は、円筒状本体63と同様の構成であり、テーパ状部170の構成は、テーパ状部70と同様の構成である。嵌合用突状部164−1、164−2は、円筒状本体163に設けられていて、嵌合用突状部164−1、164−2の構成は、嵌合用突状部64−1、64−2と同様の構成であり、開口部168の構成は、開口部68と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
なお、当然、この雄型接続部130、160は、雌型接続部30や雌型接続部230(後述)に接続可能となっている。
なお、上記において、本体部120の棒状部に突起状部126を設けるものとして説明したが、雄型接続部130、160の外周面にも同じ様な突起状部を設けるようにするのが好ましい。このようにすることにより、ワインドされた巻き部材との摩擦が大きくなり、巻き部材を外れにくくすることができる。この場合、嵌合用突状部134−1、134−2、164−1、164−2の表面のみならず、本体部132、162の表面に突起状部を形成する。
次に、コア210について説明する。このコア210は、コア10やコア110と略同様の構成であるが、コア210の一方の端部に、雌型接続部230が設けられているのに対して、他方の端部には、ネジ溝を有したネジ溝接続部(ネジ溝形成接続部としてもよい。他においても同じ)が設けられている点が異なる。なお、このコア210は、全体に一体に成形されている。つまり、型成形等することにより、全体に一体に成形されている。
つまり、コア210は、図11に示すように、本体部220と、雌型接続部230と、ネジ溝接続部260とを有している。
本体部220は、上記本体部20や本体部120と同様の構成であり、長手方向に平行に配設されたリング状部222と、各リング状部222間を接続するように長手方向に設けられた棒状部224a、224b、224c、224d、224e、224f、224g、224h(以下「棒状部224a〜224h」と表示する場合もある)とを有している。リング状部222は、リング状部22やリング状部122と同様の構成であり、また、棒状部224a〜224hは、棒状部24a〜24hや棒状部124a〜124hと同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、リング状部222は、長手方向に所定間隔ごとに平行に複数設けられている。また、棒状部224a〜224hは、長手方向に平行に設けられた棒状部材であり、各リング状部222を接続するように設けられている。また、棒状部224a〜224hにおける各棒状部には、複数の突起状部226が設けられている。つまり、各棒状部の外周側の面には、小突起を呈する小さな突起状部226が複数設けられている。この突起状部226により、コア210の外周に紐状(糸状としてもよい)の巻き部材をワインドする場合に、該巻き部材がコア210の表面を滑りにくくなり、均一に巻き部材をワインドすることができる。以上のようにして、本体部220は、リング状部222と、棒状部224a〜224hにより構成されることにより、複数の開口部が設けられている。
なお、本体部220の長手方向(つまり、X1−X2方向)の長さとしては、本体部220のX1側の端部からネジ溝接続部260のX2側の端部までの長さα3(図11参照)が124mmになるように設定される。なお、長さα3は、123mm〜125mmとしてもよい。
また、雌型接続部230は、上記雌型接続部30と同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、円筒状形状に開口部や切欠部を設けた形状を呈している。すなわち、雌型接続部230は、図2、図11に示すように、本体部232と、本体部232に設けられた切欠部234−1、234−2と、本体部232に設けられた開口部250とを有している。この本体部232の構成は、本体部32と同様の構成であり、切欠部234−1の構成は、切欠部34−1の構成と同様の構成であり、切欠部234−2の構成は、切欠部34−2の構成と同様の構成であり、開口部250の構成は、開口部50の構成と同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、切欠部234−1と切欠部234−2は、ともに、切欠部本体部236と、嵌合用切欠部238、240、242とを有していて、切欠部本体部236は、上記切欠部本体部36と同様の構成であり、また、嵌合用切欠部238は、上記嵌合用切欠部38と同様の構成であり、嵌合用切欠部240は、上記嵌合用切欠部40と同様の構成であり、嵌合用切欠部242は、上記嵌合用切欠部42と同様の構成となっている。
なお、この雌型接続部230は、当然雄型接続部60、130、160や、雄型接続部330(後述)と接続可能となっている。
また、ネジ溝接続部260は、図13に示すように、円筒状の側部261と、該側部261の端部に設けられた壁部266とを有し、ネジ溝接続部260のX2側には、凹部262が形成されている。この凹部262は、第1凹部262aと、第2凹部262bと、第3凹部262cとから構成され、手前側から第1凹部262a、第2凹部262b、第3凹部262cの順に各凹部が奥側に連なっている。ここで、第1凹部262aと第3凹部262cとは、ともに円柱状の壁面を有し、第3凹部262cの径は、第1凹部262aの径よりも小さく形成されている。また、第2凹部262bは、円錐台状の壁面を有している。この第3凹部262cの内周面には、ネジ溝(雌ねじ)264が設けられ、雄ねじを有する接続部と螺着可能となっている。つまり、このコア210は、雄ねじを有する接続部を有する部材(例えば、ニップル)と接続可能となっていて、いわば、ジョイント用コアとして使用される。なお、ネジ溝の種類としては、例えば、ミリネジやインチネジが挙げられる。なお、このコア210のタイプを「J125Aタイプ」とする。
なお、上記において、本体部220の棒状部に突起状部226を設けるものとして説明したが、雌型接続部230やネジ溝接続部260の外周面にも同じ様な突起状部を設けるようにするのが好ましい。このようにすることにより、ワインドされた巻き部材との摩擦が大きくなり、巻き部材を外れにくくすることができる。
次に、コア310について説明する。このコア310は、上記コア210と同様の構成であるが、雌型接続部の代わりに雄型接続部が設けられている点がコア210と異なる。なお、このコア310は、全体に一体に成形されている。つまり、型成形等することにより、全体に一体に成形されている。
つまり、コア310は、図12に示すように、本体部320と、雄型接続部330と、ネジ溝接続部360とを有している。
本体部320は、上記本体部20、120、220と同様の構成であり、長手方向に平行に配設されたリング状部322と、各リング状部322間を接続するように長手方向に設けられた棒状部324a、324b、324c、324d、324e、324f、324g、324h(以下「棒状部324a〜324h」と表示する場合もある)とを有している。リング状部322は、リング状部22、122、222と同様の構成であり、また、棒状部324a〜324hは、棒状部24a〜24h、124a〜124h、224a〜224hと同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、リング状部322は、長手方向に所定間隔ごとに平行に複数設けられている。また、棒状部324a〜324hは、長手方向に平行に設けられた棒状部材であり、各リング状部322を接続するように設けられている。また、棒状部324a〜324hにおける各棒状部には、複数の突起状部326が設けられている。つまり、各棒状部の外周側の面には、小突起を呈する小さな突起状部326が複数設けられている。この突起状部326により、コア310の外周に紐状(糸状としてもよい)の巻き部材をワインドする場合に、該巻き部材がコア310の表面を滑りにくくなり、均一に巻き部材をワインドすることができる。以上のようにして、本体部320は、リング状部322と、棒状部324a〜324hにより構成されることにより、複数の開口部が設けられている。
また、雄型接続部330は、図3、図12に示すように、上記雄型接続部60、130、160と同様の構成であるので、詳しい説明を省略するが、略円筒形形状に開口部や突状部(嵌合用突状部)を設けた形状を呈している。
すなわち、雄型接続部330は、本体部332と、本体部332に設けられた嵌合用突状部334−1、334−2と、開口部338とを有している。この本体部332の構成は、本体部62と同様の構成であり、円筒状本体333と、テーパ状部340とを有している。円筒状本体333の構成は、円筒状本体63と同様の構成であり、テーパ状部340の構成は、テーパ状部70と同様の構成である。嵌合用突状部334−1、334−2は、円筒状本体333に設けられていて、嵌合用突状部334−1、334−2の構成は、嵌合用突状部64−1、64−2と同様の構成であり、開口部338の構成は、開口部68と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
なお、当然、この雄型接続部330は、雌型接続部30や雌型接続部230に接続可能となっている。
また、ネジ溝接続部360は、上記ネジ溝接続部260と同様の構成であるので、詳しい説明を省略する。
なお、このコア310のタイプを「J125Bタイプ」とする。なお、このコア310の長さ、つまり、全長は、124mmであるが、123mm〜125mmとしてもよい。
なお、上記において、本体部320の棒状部に突起状部326を設けるものとして説明したが、雄型接続部330やネジ溝接続部360の外周面にも同じ様な突起状部を設けるようにするのが好ましい。このようにすることにより、ワインドされた巻き部材との摩擦が大きくなり、巻き部材を外れにくくすることができる。この場合、雄側接続部330については、嵌合用突状部334−1、334−2の表面のみならず、本体部332の表面に突起状部を形成する。
なお、コア10、コア110、コア210、コア310は、それぞれ所定の素材により形成されている。この所定の素材としては、PP(ポリプロピレン)等の合成樹脂、生分解樹脂、ステンレス等が挙げられる。
上記コア10、コア110、コア210、コア310の使用状態について説明する。各コアは互いに接続して使用する。例えば、上記雄型接続部60、130、160、330と、雌型接続部30、230とを接続して接続する。この雄型接続部と雌型接続部との接続に当たっては、嵌合用突状部を嵌合用切欠部に嵌合させて行なう。つまり、嵌合用突状部をまず切欠部本体部に侵入させ、所定の嵌合用切欠部の位置で雄型接続部側又は雌型接続部側を回転させることにより、嵌合させることができる。なお、嵌合状態を解除させるには、その逆の操作をすればよい。ここで、雌型接続部30、230には、3つの嵌合用切欠部が設けられていて、3つの嵌合用切欠部は、コアの長さ方向にずれた位置に形成されているので、嵌合用突状部の嵌合位置を選択することにより、連結したコアの全体の長さを微妙に調整することが可能となる。
なお、嵌合用突状部64−1を切欠部34−1に接続する場合を例に取って説明すると、連結したコアの全体の長さを長くしたい場合には、嵌合用突状部64−1を嵌合用切欠部38に嵌合させ、連結したコアの全体の長さを短くしたい場合には、嵌合用突状部64−1を嵌合用切欠部42に嵌合させる。
つまり、嵌合用突状部64−1を嵌合用切欠部38に嵌合させる場合には、大径部64cが略円形部38dに嵌合するように奥まで押し込むようにする。つまり、図9のW1に示す状態となるようにする。また、嵌合用突状部64−1を嵌合用切欠部40に嵌合させる場合には、大径部64aが略円形部40bに嵌合するようにする。つまり、図9のW2に示す状態となるようにする。また、嵌合用突状部64−1を嵌合用切欠部42に嵌合させる場合には、大径部64cが略円形部42bに嵌合するようにする。つまり、図9のW3に示す状態となるようにする。なお、上記の説明は、嵌合用突状部64−1を切欠部34−1に接続する場合について説明したが、嵌合用突状部64−2を切欠部34−2に接続する場合も同様である。
また、上記コア210やコア310のネジ溝接続部については、雄ねじを有する部材に螺着して接続する。例えば、両側に雄ねじを有する部材であるニップルを介して接続することにより、コア210同士や、コア310同士、さらには、コア210とコア310を接続することが可能となる。
次に、具体的な接続について説明する。通常フィルタ用のコアの長さの規格としては、250L、500L、505L、508L、750L、762L、1016L、J250、J500、J750と言われる各規格が存在する。
ここで、図14、図15に示すように、250Lは、全体の長さが約250mmであるコアであり、この250Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、248mmであるとされている。
また、500Lは、全体の長さが約500mmであるコアであり、この500Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、498mmであるとされている。
また、505Lは、全体の長さが約505mmであるコアであり、この505Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、501mmであるとされている。
また、508Lは、全体の長さが約508mmであるコアであり、この508Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、504mmであるとされている。
また、750Lは、全体の長さが約750mmであるコアであり、この750Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、748mmであるとされている。
また、762Lは、全体の長さが約762mmであるコアであり、この762Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、760mmであるとされている。
また、1016Lは、全体の長さが約1016mmであるコアであり、この1016Lのタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、1014mmであるとされている。
また、J250は、全体の長さが約250mmで、その両側の端部にネジ溝を有する接続部(つまり、ネジ溝接続部260又はネジ溝接続部360)を有するコアであり、このJ250のタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、248mmであるとされている。
また、J500は、全体の長さが約500mmで、その両側の端部にネジ溝を有する接続部(つまり、ネジ溝接続部260又はネジ溝接続部360)を有するコアであり、このJ500のタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、498mmであるとされている。
また、J750は、全体の長さが約750mmで、その両側の端部にネジ溝を有する接続部(つまり、ネジ溝接続部260又はネジ溝接続部360)を有するコアであり、このJ750のタイプの理想的な長さは、それよりも若干短い長さ、例えば、748mmであるとされている。
そして、これらの各タイプのコアを実現するために、図14、図15に示す各組み合わせで接続を行うことにより、各理想的な長さ又は該長さに近いコアを構成することが可能となる。なお、この図14、図15において、「250A」は、250Aタイプであるコア10を示し、「250B」は、250Bタイプのコア110を示し、「498B」は、498Bタイプのコア110を示し、「J125A」は、J125Aタイプのコア210を示し、「J125B」は、J125Bタイプのコア310を示している。また、図14、図15において、「外」とは、雌型接続部における最も手前側の嵌合用切欠部(つまり、図9の例では、嵌合用切欠部38)を示し、「中」とは、雌型接続部における真ん中の嵌合用切欠部(つまり、図9の例では、嵌合用切欠部40)を示し、「内」とは、雌型接続部における奥側の嵌合用切欠部(つまり、図9の例では、嵌合用切欠部42)を示す。
例えば、250Lのタイプについては、250Bタイプのコア110が248mmの長さに形成されているので、これにより実現できる。
また、500Lのタイプについては、250Bタイプのコア110の2つ直列に並べて巻き部材をワインドすることにより実現できる。なお、この場合の全体の長さは、248×2=496mmとなる。また、498Bタイプのコア110は、全体の長さが498mmであるので、これによっても実現可能である。また、250Aタイプのコア10と250Bタイプのコア110を、嵌合用突状部134−1、134−2(又は嵌合用突状部164−1、164−2)を雌型接続部30の嵌合用切欠部42に嵌合させて接続することにより250+248=498となり、498mmのコアを実現できる。つまり、嵌合用突状部を嵌合用切欠部42に嵌合させた場合には、コア110の端部は、コア10のP位置にあるので、α1(250mm)+α2(248mm)=498mmとなる。
また、505Lのタイプについては、250Aタイプのコア10と250Bタイプのコア110を、嵌合用突状部134−1、134−2(又は嵌合用突状部164−1、164−2)を雌型接続部30の嵌合用切欠部40に嵌合させて接続することにより250+3+248=501となり、501mmのコアを実現できる。
また、750Lのタイプについては、250Bタイプのコア110と498mmのコア(既製品)とをリングで接続することにより、248+498=747となり、747mmのコアを実現できる。なお、この747mmの長さは、理想の長さ748mmとは1mm異なるが、許容範囲である。また、250Aタイプのコア10と498Bタイプのコア110を、嵌合用突状部134−1、134−2(又は嵌合用突状部164−1、164−2)を雌型接続部30の嵌合用切欠部42に嵌合させて接続することにより250+498=748となり、748mmのコアを実現できる。さらには、250Aタイプのコア10と250Bタイプのコア110を、嵌合用突状部134−1、134−2(又は嵌合用突状164−1、164−2)を雌型接続部30の嵌合用切欠部42に嵌合させて接続するとともに、該250Bタイプのコア110を250Aタイプのコア10に、該コア10が接続されていない側の端部の嵌合用突状部を250Aタイプのコア10の嵌合用切欠部42に嵌合させて接続することにより、250+248+250=748となり、748mmのコアを実現できる。
また、762Lのタイプについては、250Aタイプのコア10と250Bタイプのコア110を、嵌合用突状部134−1、134−2(又は嵌合用突状164−1、164−2)を雌型接続部30の嵌合用切欠部38に嵌合させて接続するとともに、該250Bタイプのコア110を250Aタイプのコア10に、該コア10が接続されていない側の端部の嵌合用突状部を250Aタイプのコア10の嵌合用切欠部38に嵌合させて接続することにより、250+6+248+250+6=760となり、760mmのコアを実現できる。
また、1016Lのタイプについては、J125Aタイプのコア210のネジ溝接続部260に、両側に雄ねじのネジ溝を有するニップルにおける一方の雄ねじを接続し、さらに、該ニップルの他方の雄ねじをJ125Aタイプのコア210のネジ溝接続360に接続し、さらに、このコア210に上記508Lのタイプのコアに接続する。つまり、コア210の嵌合用切欠部240に、上記508Lのタイプのコアにおける250Aタイプのコア10の嵌合用突状部64−1、64−2を嵌合させる。さらに、上記508Lのタイプのコアにおける250Bタイプの嵌合用突状部134−1、134−2(又は164−1、164−2)を、J125Aタイプのコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させる。以上のように、3つのJ125Aタイプのコア210と、ニップルと、508Lタイプのコアとを組み合わせることにより、124+6(ニップルを取り付けたことによる増加分)+124+3+124+3+504+124=1012となり、1012mmのコアを実現できる。なお、この1012mmの長さは、理想の長さ1014mmとは2mm異なるが、許容範囲である。
また、図15に示すように、J250のタイプについては、J125Aタイプのコア210とJ125Bタイプのコア310とを、コア310の嵌合用突状部334−1、334−2をコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより、124+124=248となり、248mmのコアを実現できる。
また、J500のタイプについては、J125Aタイプのコア210と250Bタイプのコア110とを、コア110の嵌合用突状部134−1、134−2(又は164−1、164−2)をコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより接続し、さらに、コア110の他方の嵌合用突状部をJ125Aタイプのコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させて、コア210を接続させる。このようにすることにより、124+248+124=496mmとなり、496mmのコアを実現できる。なお、この496mmの長さは、理想の長さ498mmとは2mm異なるが、許容範囲である。
また、J750のタイプについては、J125Aタイプのコア210と250Aタイプのコア10とを、コア10の嵌合用突状部64−2、64−2をコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより接続し、さらに、コア10の嵌合用切欠部42に250Bタイプのコア110の嵌合用突状部134−1、134−2(又は164−1、164−2)を嵌合させることによりコア110を接続し、さらに、コア110においてコア10に嵌合されていない嵌合用突状部を、J125Aタイプのコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより、コア210を接続する。このようにすることにより、124+250+248+124=746mmとなり、746mmのコアを実現できる。なお、この746mmの長さは、理想の長さ748mmとは2mm異なるが、許容範囲である。
また、J750のタイプの他の組み合わせとしては、J125Aタイプのコア210と498Bタイプのコア110とを、コア110の嵌合用突状部134−1、134−2(又は164−1、164−2)をコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより接続し、さらに、コア110においてコア210に嵌合されていない嵌合用突状部を、J125Aタイプのコア210の嵌合用切欠部242に嵌合させることにより、コア210を接続する。このようにすることにより、124+498+124=746mmとなり、746mmのコアを実現できる。なお、この746mmの長さは、理想の長さ748mmとは2mm異なるが、許容範囲である。
なお、上記の組み合わせにおいて、雄型接続部と雌型接続部とを接続させる場合には、雄型接続部の本体部及びテーパ状部を、雌型接続部の本体部内に嵌合させることになるが、雄型接続部にはテーパ状部が設けられていて、テーパ状部の最大径は、雌型接続部の本体部の内径よりも若干大きく形成されているので、雄型接続部を雌型接続部に嵌合させた場合に、接続状態が外れるのを防止することができる。また、上記750Lのように、雄型接続部にリング状部を取り付けた場合でも、雄型接続部にテーパ状部が設けられているので、リング状部からも外れにくくすることができる。
以上のようにして所定のコアを組み合わせることによりコアを形成したら、巻き部材を該コアにワインドしていき、図16に示すようなカートリッジフィルタSを製造する。なお、この図16において、Kはコアであり、上記の各タイプのコアのいずれか、又は、それらを適宜選択して組み合わせることにより形成したものである。また、図16において、500は、巻き部材をワインドすることにより形成された外周部である。
なお、巻き部材のワインドに際して、コアの表面には、突起状部26、126、226、326が設けられているので、巻き部材をワインドしやすい効果がある。
次に、上記カートリッジフィルタSの使用方法について説明する。カートリッジフィルタSは、通常のカートリッジフィルタと同様に使用する。つまり、水等の液体の濾過装置、特に、循環濾過装置に使用する。具体的には、該循環濾過装置のハウジングT(図17参照)に設置して使用する。
つまり、該カートリッジフィルタSのコアK内の空間には、集水管610が取り付けられてハウジングT内に設置される。
濾過対象の液体(例えば、水)は、導入管600からハウジングT内に取り込まれ、カートリッジフィルタSの側面、つまり、外周部から入って、濾過された後、該集水管610によって集水されて、排出管602から排出される。
なお、上記コア10における雌型接続部30と雄型接続部60や、コア110における雄型接続部130,160や、コア210における雌型接続部230や、コア310における雄型接続部330には、開口部が設けられているので、この開口部も液体を通すことができ、よって、コア全体の通水面積を大きくできるので、通水性を向上させて、濾過効率を向上させることができる。
なお、カートリッジフィルタSの外周部は、紐状の巻き部材をワインドして形成したものとして説明したが、これには限られず、不織布を用いる不織布型の場合でもよい。また、カートリッジフィルタSの外周部は、成型型やプリーツ型であってもよい。
以上のように本実施例のコアによれば、雄型接続部、雌型接続部、ネジ溝接続部等の各接続部が設けられているので、コア同士を連結するのにリング状部材を用いる必要がない。また、雌型接続部においては、長さ方向にずれた位置に複数(具体的には、3つ)の位置に嵌合用切欠部が設けられているので、嵌合用突状部を嵌合させる位置を調整することにより微妙な長さの違いに対応することができ、特に、上記のコア10、コア110(このコア110は2種類の長さを有している)、コア210、コア310の5種類のコアによれば、各種規格の長さに十分対応することが可能となる。
なお、雌型接続部における3つの嵌合用切欠部において、最も手前側の嵌合用切欠部38、238は、該嵌合用切欠部38、238よりも奥側の嵌合用切欠部40、42、240、242よりも周方向に長く形成されているので、接続状態が外れるのを防止することが可能となる。つまり、嵌合用突状部が3つの嵌合用切欠部のうちの最も手前側の嵌合用切欠部に嵌合している場合には、その分、雄型接続部自体が雌型接続部の本体部内に嵌合している範囲も小さいので、雄型接続部が雌型接続部から外れやすいおそれがあるが、上記のように、手前側の嵌合用切欠部は長く形成されているので、脱落のおそれを少なくすることができる。なお、奥側の嵌合用切欠部(つまり、嵌合用切欠部42、242)の周方向の長さよりも真ん中の嵌合用切欠部(つまり、嵌合用切欠部40、240)の周方向の長さを長くし、さらに、真ん中の嵌合用切欠部(つまり、嵌合用切欠部40、240)の周方向の長さよりも手前側の嵌合用切欠部(つまり、嵌合用切欠部38、238)の周方向の長さを長くするように構成するようにしてもよい。
また、雄型接続部と雌型接続部の脱着はワンタッチで行うことができるので、容易に着脱作業を行うことができる。
また、上記の説明において、雌型接続部には、嵌合用切欠部は3つ設けられるとして説明したが、これには限られず、2つでもよく、4つ以上でもよい。その場合も、軸線方向に沿って切欠部本体部の両側に交互に嵌合用切欠部を設けるようにする。