JP2004536703A - 分離膜末端キャップ - Google Patents

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Abstract

【課題】種々の流体成分を分離するための商業的な膜分離プロセスにおいて有用な分離要素及び分離膜末端キャップを提供する。
【解決手段】透過液を集めるために透過性分離体の第一側部と流体連通している透過液流路を定めている該透過性分離体;第一末端と第二末端との間の軸に沿って延びていると共に該透過液流路と流体連通している透過液チューブ;該透過性分離体の第二側部上の保持液流路;該透過液チューブに接続しそしてシール面と隣接位にある分離要素のシール面との間のシール用部材を軸方向に圧縮できるようになっている該シール面をもつ分離要素。
【選択図】図1

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は種々の流体成分を分離するのに有用な分離要素に関する。さらに特徴的には、本発明は隣接している分離要素をシールするためのシール構造に関する。
【背景技術】
【0002】
圧力駆動流体分離システムの使用は良く知られている。そのようなシステムにおいては、流体混合物は、選択的障壁(バリア)として作用する流体組成物の或る成分を他方よりより容易に通過させるようにした膜の面を横切って通過する。
【0003】
中空繊維及び螺旋巻き膜の装置は商業的な流体分離プロセスにおいて一般的に使用されている。螺旋巻き膜の使用はそれが大きな膜接触面積をもち一方全体の槽容積を小さくできることから利点がある。商業的使用のための螺旋巻き膜の標準的な供給方法は膜を巻いた透過液チューブ又は導管の部分からなる膜要素の形態である。これらの膜要素は単独で又は透過液導管部分を接続することによって連続に組み合わせて使用することができる。螺旋巻き膜要素の通常の使用方法はそれらを単独で又は流体分離モジュールを形成するために容器中で多数用いることである。そのモジュールは、順番に、単独で又は望ましい処理を与えるために直列及び/又は並列に配列して相互に連結するのが便利である。
【0004】
螺旋巻き膜は典型的には中心を透過する流れを回収するための孔を含む中心導管の周りを1以上の膜物質のシートで覆うことによって形成される。スペーサー又は他の装置が供給混合物が通過して保持成分と膜面を通過する透過成分に分離する供給保持液(retenate)流路を維持するために使用することができる。螺旋巻き膜要素の例としては特許文献1及び特許文献2に見られる。
【0005】
単一のモジュール内で多数の膜要素が使用されるときは隣接する要素、そして特に透過液チューブへの供給流体流れを防止するために対応する隣接透過液チューブをお互いにシールすることが望ましい。典型的には、シュバルツによる特許文献3に開示されているようなスライディングシール法の使用によって達成される。そのようなスライディングシール法においては、相互に連結したパイプ又はチューブは隣接する分離要素の隣接する透過液チューブの末端内に収容される。相互に連結したパイプはそれぞれがOリングを収容し保持する末端上の一対の空間溝をもつ。Oリングは相互に連結したパイプの外側末端と各透過液チューブの内面の間に放射状の圧力を適用することによって透過流体と保持流体に分離するために配置される。特許文献3はさらに分離膜のそれぞれの末端上に置かれた一対の末端キャップを開示している。各末端キャップは分離要素の透過液チューブを収容するための内側開口部と隣接する分離要素をお互いに保持するための外側締め付けリングをもつ。Oリングは末端キャップの外周部でシールをするために締め付けリング上に保持される。シールは隣接する末端キャップの間にありそして供給液流れ又は保持液流れが隣接する分離要素間の圧力容器壁に沿って流れることを防止するためのシールを与える。
【0006】
補足的な末端キャップ構造は特許文献4に示されておりそこでは末端キャップは隣接の透過液チューブに挿入するために各末端に配置されたシール構造をもつ不可欠な相互接続チューブを含む。同様の構造は特許文献5に示されている。特許文献6はまたそれらのいずれかの末端上にシールをもつ相互接続チューブを示している。
【0007】
チューブを相互接続する他の方法は特許文献7に示されている。この組み立てにおいては、種々の内径をもつ相互接続パイプが保持液チューブの圧力損失を調節するために使用されている。
【0008】
これらの方法はそれぞれ透過液チューブより比較的小さな直径をもつ或る種の相互接続パイプを必要としている。相互接続パイプは隣接の透過液チューブの末端に挿入されており、結果として圧力損失をもたらす。さらに、相互接続パイプの挿入により、Oリングは変形したり又は溝から移動したりし易く、結果として不完全なシールをもたらす。この種の相互接続パイプの設置においては、設置を容易にするためにOリングに潤滑剤を加えることが知られている。潤滑剤は透過液流中でコンタミ(汚染)の問題を起こす。
【0009】
【特許文献1】
USP5,538,642
【特許文献2】
USP5,681,467
【特許文献3】
USP5,851,267
【特許文献4】
特開平11−207156
【特許文献5】
USP6,224,767
【特許文献6】
特開平11−267467
【特許文献7】
特公平12−015064
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
従って、本発明の課題はシール面の数を減らし、それによって透過液流のコンタミのリスクを減少させる隣接分離要素の間のシール構造を提供することである。
【0011】
本発明の別の課題は隣接分離要素の透過液チューブの間の流体の隙間のない接続を与えるための軸方向に圧縮されている透過液チューブに接続されている隣接分離要素間のシール構造を提供することである。
【0012】
本発明の別の課題は分離要素を分離モジュールに設置する過程でシール構造のねじれや滑りを起こさないシール構造を提供することである。
【0013】
本発明の別の課題は分離要素を分離モジュールに設置する過程でシール構造の変形の可能性を減少させるシール構造を提供することである。
【0014】
本発明の別の課題は操作過程での分離モジュール又はシール構造の動きに伴うシール構造の摩滅を防止するためのシール構造位置を固定することである。
【0015】
本発明の別の課題は透過液チューブ内での流体流れを制限しないシール構造を提供することである。
【0016】
本発明の別の課題は分離要素の有効長を低下させないシール構造を提供することである。
【0017】
本発明の別の課題は分離要素を固定する隣接分離要素間の固定方法及びシール構造の軸圧縮量の予測値を提供することである。
【0018】
本発明の別の課題は分離要素の設置を容易にするための潤滑剤の必要性を排除し、それによって透過液流のコンタミの可能性を排除することである。
【0019】
本発明の別の課題はシール構造の使用寿命を増加させるシール構造を提供することである。
【0020】
本発明の少なくとも1の態様の別の課題は要素がお互いに完全に固定されていることを聞くことのできる又は触知可能な指標を与える隣接分離要素間の固定方法を提供することである。
【0021】
本発明の少なくとも1の態様の別の課題は分離要素設置前の取り扱いの過程でシール面を保護するための凹部シール面を作ることである。
【0022】
本発明の少なくとも1の態様の別の課題はシール構造の意図しない損失を避けるためのシール構造を収容し保持するための溝を提供することである。
【0023】
本発明の少なくとも1の態様の別の課題は隣接分離要素間で使用される同じシール構造を含む透過液接続アダプターを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0024】
本発明の分離要素は透過液を集めるために透過性分離体の第一側部と流体連通している透過液流路を定めている該透過性分離体をもつ。本発明の分離要素はさらに透過液流路と流体連通している透過液チューブをもつ。透過液チューブは第一末端と第二末端の間に延びている。分離要素はさらに第二側部上の保持液(retentate)流路をもつ。
【0025】
分離要素はさらに該チューブに接続しそしてシール面と隣接位にある分離要素のシール面との間のシール用部材を軸方向に圧縮できるようになっているシール面をもつ。
【発明の効果】
【0026】
本発明によって、分離モジュール内に設置するために隣接分離要素に係合しているようにした分離要素が提供される。これによって、流体流れが透過液チューブの末端で透過液チューブへの保持液流路に向かうのを防止する。これにより、流体膜分離プロセスにおいて、透過液流のコンタミが少なく、流体漏れのない、又ねじれや変形がなく、寿命の長いシール構造が得られるなどの改良がなされる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0027】
本発明の他の目的と利点は以下の詳細な説明を後述の図と組み合わせて参照することによってより理解されやすくなるであろう。
【0028】
分離モジュールは一般的に図1の10で示される。モジュール10は一般的に12で示される複数の分離要素を含む。分離要素12は流体流れ中の1成分を透過しそして流体流れ中の他の成分を透過しない面をもつ公知の分離要素から構成することができる。好適な分離要素12は分離材料の片側に沿って透過性及び不透過性の成分を含む流体の通過のための好適な流路又は流路群及び分離材料の反対側から透過する成分を集めるための流路又は流路群を与えるものであればどのような形式の効果的な分離材料を使用してもよい。透過液及び保持液のための好適な流路は放射状、螺旋状又は透過性及び不透過性の流体を含む流体を分離要素に軸方向に導入しそして軸方向に排出するか又は透過性流体を集め分離要素から軸方向に排出することができる他の形状をもつことができる。適用できる態様の例は螺旋巻き及び中空繊維形状を含む。
【0029】
分離要素を通過する流れは好ましくは要素の中心部分(即ち、図7に示されるような軸Aに沿って)での透過性流体と同軸流れであるように配列するのが好ましい。図1の矢印はおのおのの流体の流れ方向を示す。しかしながら、本発明は流れの片方又は両方が中心から外れた入り口又は出口から要素を軸方向に通過させる分離要素と一緒に使用することができる。種々の形状におけるこの種の好適な分離要素は熟練した当業者に公知である。
【0030】
図7に示されるように、分離要素12の最も好ましい配列は複数の膜リーフ14をもつ螺旋巻き要素12を含む。保持液流路シート16はそれぞれの膜リーフ14を分離する。保持液流路シート16は、当業界でよく知られているように、隣接のリーフ14間の分離を与えるためのメッシュシートを含む。保持液流路シート16は保持液流路を定める。保持液流路のそれぞれは隣接する分離要素12の保持液流路と流体連通している。
【0031】
リーフ14のそれぞれは透過液チューブ18の周りに巻きつけられる。透過液チューブ18はそこを通る複数の孔20を含む。孔20は保持液を収容しそして保持液を透過液チューブ18に入れるためのものである。
【0032】
リーフ14の上の分離要素の最も外側の放射状部分はカバー又はシュラウドを含む。カバーは分離要素12の外側及び分離要素12と圧力受器24の間を如何なる供給又は保持液物質も通過することを防止する不透過性の層をもつ。そのようなカバーは当業界でよく知られている。カバーはリーフ14の外側の周りに、ガラス繊維、エポキシ、又は他の不透過性物質の十分な層のような適当なコーティング層を含む。その他の適用可能なカバーは特許文献8に記載されているものを含む。
【0033】
リーフ14のそれぞれはリーフ14の第一側部と流体連通している透過液流路を定める。透過液流路はリーフ14の内側に配置された透過液流路シート22によって規定される。透過液流路シート22は、当業界では良く知られているように、リーフ14の分離を与えるためにメッシュシートを含む。リーフ14のそれぞれは通常良く知られている方法で透過液流路シート22の周りに巻きつけられそして透過液チューブ18に固定されている。リーフ14の開口端は孔20の周りで透過液チューブ18に固定されている。このように、透過液流路を規定する透過液流路シート22は孔20と流体連通しており透過流体を透過液流路に流れさせ、透過液流路と孔20を通して透過液チューブ18に流れさせる。この一般的な構造をもつ分離要素の例はフィルムテク社から“BW30−400”として市販されている。
【0034】
透過液流路は分離透過液を透過液流路を通すために集めそして保持液流路は保持液流路と連通するために分配するか又は集める。透過液流路は流れを透過液チューブ18に通すための孔20に連通している。
【0035】
図1に示されるように、モジュール10はさらに圧力受器24を含む。分離要素12はそれぞれ圧力受器24に含まれる。より特徴的には、圧力受器24は内側開口部25をもつ。分離要素12は内側開口部25内に置かれている。圧力受器24内には1の要素のみであることもできるが、典型的な圧力受器24内では7又は8個の分離要素12を直列に接続することができる。圧力受器24は末端又はベアリングプレート26で閉じられている。圧力受器24の両末端は末端プレート26を含む。図1に示されるように、末端プレート26は好ましくは円形でそして供給管30に接続した供給開口部28を含む。末端プレート26はまた透過液開口部32を含む。圧力受器24の他の末端で末端プレート26は供給液開口部30と同様の保持液排出用開口部(図示されていない)を含む。保持液排出用開口部は保持液を圧力受器24に排出させる。また、末端プレート26は両方とも透過液出口に取り付けられている。典型的には、2個の透過液出口の二番目は透過液の流れが図1に示されるように圧力受器24の1末端からのみ出るように栓をされている。
【0036】
上述のように、ここで開示されたような種類の圧力受器24は供給液入り口と保持液出口をもつのが普通である。しかしながら、多数の供給口、多数の保持液出口及び多数の透過液出口が使用されても良いことは理解されるであろう。
【0037】
分離要素12のそれぞれは各末端上に34で一般的に示される末端キャップを含む。各末端キャップ34は一般的に36で示される内側ハブを含む。内側ハブ36は内側ハブ末端38をもつ。内側ハブ末端38は好ましくは平板面である。内側ハブ36はまた環状の開口部40をもつ。環状の開口部40は透過液チューブ18を収容するためのものである。環状の開口部40は円筒状でもよいが、或る態様においては環状の開口部40の内径は以下に詳細に説明されるように、末端キャップ34と透過液チューブ18の接続を容易にするためにテーパーが付けられている。さらに、環状開口部と透過液チューブ18は、好ましくは円形断面をもつが、他の適当な幾何学的形状であってもよい。
【0038】
図2−4及び6に最良として示されているように、複数のリブ又はスポーク42が内側ハブ36から軸方向の外側に延びている。リブ42はめり込みを防ぐ構造として作用する。特に、リブ42はリーフ14がめり込んだりお互いに相対的に動いたりするのを防ぐためにリーフ14の末端に係合している。このように、リブ42はリーフ14をその間に閉じ込めている。リブ42はまた供給液又は保持液が一つの分離要素12を出て隣接する分離要素12に入る十分な流路を残している。
【0039】
好ましい1態様においては、図3及び6に示されるように、各リブはその上にフランジ44を含む。突起部46はフランジ44から外側に延びている。突起部46は図6に示されるように隣接した末端キャップのリブ42の上を横切る。より特徴的には、各リブはそれらの出口末端面上に流路又は凹部47をもつ。突起部46は外側に延びているリブ42の面上をとおり流路47に向かう。突起部46はこのように流路47中に保持されている。突起部46のいくつかがそれぞれの流路47を同時に通過するときそれぞれの末端キャップが以下に説明するような位置に固定されたというフィードバックを与えるために物理的な指標が観察されまた聴くことができる。
【0040】
末端キャップ34はさらに一般的に48として示される外側ハブを含む。外側ハブ48はその上に外側ハブ面50をもつ。一般的に52として示される締め付け構造はさらに末端キャップ34上に配置されている。締め付け構造52は末端キャップ34が隣接している分離要素12に固定されるようになっており図1に示されている。締め付け構造52は好ましくは外側ハブ面50上に配置される。締め付け構造52は外側ハブ面に配された複数の突起部と受器をもつ。突起部と受器は多くの形状をとってもよい。図2に示されるように、突起部は複数の鋤状部(spade)54をもつ。各鋤状部54は内側の比較的薄い部分56と外側の頭部分58をもつ。頭部分58は内側の部分56よりも厚くなっている。
【0041】
受器は外側ハブ面50に開口部60をもつ。図示のように、開口部60は中心面部62をもつ。中心面部62は鋤状部54の頭58が開口部60に通るだけ十分に大きい。流路は外側ハブ面50の下で鋤状部54の頭58を収容するために形成されている。開口部60は側部64を含む。側部64は中心面部62より小さな幅をもつ。側部64は各鋤状部54の内側部56がそこを通過するようになっているが、しかし頭部58は通過させないようになっている。
【0042】
それゆえに、この種の末端キャップを固定するために隣接している末端キャップは鋤状部物54の頭58が隣接している末端キャップ34の開口部60の中心面部62と一列に並ぶように並べられる。末端キャップ34はそれぞれの外側ハブ面50が係合するまで一緒に押し付けられる。末端キャップ34はそれから各鋤状部54の内側部56が開口部60の側部64のどちらかの末端の底に達するまで時計回り又は反時計回りにお互いに回転する。この位置においては、末端キャップはお互いに軸方向には動くことができない。末端キャップ34の接続の分解は単純に頭58が開口部の中心面部62と一列に並ぶまで末端キャップ34を反対方向に相対回転させることによって達成される。末端キャップ34は、この位置では、分離要素の一つを隣接する分離要素12から分解するためにお互いに軸方向に動くことができる。また隣接している分離要素12の図2の末端キャップ34は同じ締め付け構造52をもつ。このように、同一の締め付け構造をもつ末端キャップ34は分離要素12の両末端上に置かれる。
【0043】
代替の締め付け構造52は図4に示される。図4に示されるように、突起部は複数のL型歯止め66をもつ。L型歯止め66はその後ろに細長い穴68を備えている。細長い穴68はL型歯止め66の最も外側の脚を収容する受器をもつ。このように、L型歯止め66の外側の脚は隣接する末端キャップ34をお互いに軸方向に固定するために細長い穴68の後ろに収容される。
【0044】
最良として図4に見られるように、末端キャップ34の一つは外側環状フランジ70を含む。外側環状フランジ70は外側ハブ面50の後ろの末端キャップから軸方向の外側に突き出している。外側環状フランジ70は分離要素12の取り扱いの過程で起こるダメージから透過液チューブのシールを保護する。図4に示される末端キャップ34のもう一方は外側環状凹部72を含む。外側環状凹部72は末端キャップ34の外側環状凹部72を収容するためのものである。図1に示されるように、末端キャップ34上のL型歯止め66の1以上の外側の脚は突起部74を含んでいてもよい。同様に、隣接している末端キャップ34上のL型歯止め66の反対側の外側脚は突起部74を収容するための小さな凹部76を含んでいてもよい。突起部の目的は末端キャップ34が完全に固定された位置にあるという聞くことのできるそして物理的なフィードバックを与えるために末端キャップ34が固定されるときの凹部76に位置させることである。
【0045】
外側環状フランジ70をその上にもつ末端キャップ34の一つ(左側の一つ)の外側ハブ面50は最も外側のリブ面42の前の方にわずかに延びている。隣接している末端キャップ34は最も外側の末端近くのリブのそれぞれの中にノッチ78を含む。ノッチ78は隣接している末端キャップ34の外側ハブ面50をそこに位置させる。即ち、ノッチ78は隣接している末端キャップ34の外側ハブ面50のための隙間を与える。
【0046】
この形状の末端キャップ34を組み立てるためには、分離要素12は片方の末端に外側環状フランジをもつ開示されたタイプの末端キャップをもち、そしてもう片方の末端には外側環状凹部をもつタイプの末端キャップ34をもつように組み立てなければならない。隣接している分離要素12は軸方向に配列されそしてL型歯止め66の外側の脚が細長い穴68と係合するように一緒に押し込まれる。末端キャップはL型歯止め66が細長い穴68の底に達するまでお互いに回転する(図4に示されるように時計回り方向に)。或る態様においては、突起部74は末端キャップが相対的に固定されているという聞くことのできるそして物理的な指標を与えるための凹部76と係合する。或る態様においては、図3及び6に示されるように、リブ42のフランジ44の突起部46(図3においてのみ示される)は、末端キャップ34が固定されているという聞くことのできるそして物理的なフィードバックを与えるために、図6に示されるような、隣接している末端キャップのリブ42によって定義される流路47と係合する。
【0047】
隣接している末端キャップ34の間の接続は最良のものが図1に示されている。固定位置においてそれぞれの末端キャップ34と共に環状フランジ70は環状凹部72を取り囲む。この方法で、環状フランジ70は末端キャップ間の接続に補助的な支持を与えそして、特に圧力受器24中の分離要素の設置の過程で2個の隣接する分離要素がお互いに曲がるのを防止する一助となる。
【0048】
二つの好ましい締め付け構造52が与えられているが、如何なる適当な構造もそれぞれの末端キャップ34を締め付けるために使用されてもよい。例えば、伸びたテーパーヘッドをもつ押すタイプのコネクターが隣接する末端キャップの孔に挿入することができる。これに代えて、軸方向に伸びた指が隣接する末端キャップの棚部又は突起部上に軸方向に偏った末端キャップに取り込むことができる。指の棚部又は突起部が対応する隣接する末端キャップの棚を捕捉するときに末端キャップはお互いに締め付けあう。さらに別の代替法は典型的な糸通し方法で要素を固定するための対向する螺旋溝及び隆起が単一か又は複数の組み合わせかによって変わる。締め付け構造は以下で議論されるように隣接する透過液チューブ18の間のシール構造にかかる最小力の予測値を与えることができることが好ましい。好ましくは、締め付け構造はまたシール力をモジュール10を通る流体の軸方向流れによって分離要素12にかかる軸方向の力に応答して増加させる。そのような力は分離要素の保持液流路シート16内の圧力損失の減少した流れによって自然に上昇する。
【0049】
図1に示されるように、末端キャップはまたOリング82を収容するための外側Oリング溝を含む。Oリング82は末端キャップ34の最外面と圧力受器24の内面との間のシールを与える。シール84は供給及び保持流体流れがシール面を通過するのを防止する。Oリング82は末端キャップ34の外面に示されている。しかしながら、Oリング82が隣接している末端キャップのそれぞれの外側ハブ面の間のシールを与えることは理解されるであろう。もしOリングシールが外側ハブ面で与えられるなら、供給及び保持流体は外側ハブ面で末端キャップを通過する分離要素の外側から流れることを排除するであろう。そのような場合は、末端キャップと圧力受器の間のOリングは使用されても使用されなくてもよい。Oリングはしかし多くのシール形状の一種であることはまた理解できるであろう。プレシジョンアソシエート社から市販されているマルチシールのようなV−カップシール及び6葉シールも代替品となる。
【0050】
本発明の重要な特徴は隣接している分離要素12の透過液チューブ18の間の改良されたシールを与えることである。接続点において供給又は保持流体が透過液チューブ18に流れるときのコンタミを防止するために、隣接している分離要素12の透過液チューブ18の間の信頼できるシールを与えることは望ましいことである。
【0051】
一般に、シール構造は透過液チューブ18とシールを接続しているシール面を含む。シール面はシール部材に係合しており第一の分離要素12のシール面と隣接している該分離要素12のシール面の間のシール部材を軸方向に圧縮するようになっている。ここで使用されるとき、シール面はチューブそれ自身の集積要素であることによって、或いは透過液チューブ18に直接隣接しておりそしてそれらに接続できる末端キャップ34の内側ハブのような第二の部材で透過液チューブに接続できる。接続はまた内側ハブが透過液チューブにスピン溶接又は溶媒溶接されるときのような或る態様で固定されてもよい。接続はまた内側ハブが透過液チューブと内側ハブ開口部の間の界面で第二のシール部材(図示されていない)と係合しているようなときは固定されなくてもよい。シール構造の好ましい1態様としては、図2及び5に示されるように、シール面は第一84及び第二86透過液チューブ末端面をもつ。即ち、透過液チューブ18は第一84及び第二86末端面の間に伸びる。第一84及び第二86末端面は環状、好ましくは断面が円形である。第一84及び第二86末端面のそれぞれは一般的には平面である。
【0052】
第一84及び第二86末端面の少なくとも1は環状溝88を含む。図2及び図5に示されるように、環状溝は第一末端面84上にある。環状溝88はそこでシール部材を収容し保持するためにある。好ましくは、図2の分解図に示されるように、シール部材はOリング90を含む。溝88の幅はOリング90の断面よりわずかに小さい。この場合、Oリング90は溝88にわずかに圧入される。代わりに、Oリングの内径は溝88の内径よりわずかに小さい。この場合、Oリングは溝上でわずかに伸びる。このように摩擦によってOリング90は溝中にしっかり保持される。また、溝88の深さはOリング90の断面よりわずかに小さい。これはOリング90を溝88から突き出させ隣接している該分離要素12の第二末端面と係合させる。溝88は適切な方向でOリング90を保持するために好ましいが、本発明の範囲においては、シール部材は、例えば好適な接着剤の使用のような代替の方法を使用して適当な位置で保持されても良いことは理解されるであろう。この場合、溝88は削除され面84、86の両方とも全面が平坦であってもよい。代わりに、溝の側壁から突き出している小さなリブ突起部は効果的な溝深さがOリング90の断面より小さい領域を作り出すために採用されてもよい。さらに、Oリング90は好ましいシール部材ではあるが、例えば圧縮シール又は非−円形断面でのシールのような如何なる適切なシール構造を本発明の範囲内で使用しても良いことは理解されるであろう。非−円形断面シールはパーカーハニフィン社のパル4のような4葉シール、プレシジョンアソシエート社から市販されているマルチシール、ゴッシェンラバー社からのテトラシール、パーカーハニフィン社のプレスインプレースシールのような6葉シール、及びU−カップ及びV−カップのようなその他の公知のシールを包含する。
【0053】
図5に示されるように、末端キャップ34は第一透過液チューブ18の第一末端面84を第二透過液チューブの第二末端面86に接触させるようにそれぞれの透過液チューブ18に固定される。この配置においては、内側ハブ36と透過液チューブ18の外面との間の流体漏れのないシールは限定的ではない。このように、内側ハブ36は、例えば摩擦シール、接着剤の使用、スピン溶接又は溶媒溶接を含む如何なる方法で透過液チューブ18の外面に固定してもよい。もちろん、内側ハブ36を透過液チューブ18に固定する如何なる方法も本発明の範囲内にある。代わりに、この態様においては、末端キャップ34は直接リーフ14の末端又はカバーに固定してもよい。
【0054】
好ましい態様においては、末端キャップ12は、以下に説明されるように、透過液チューブ又は透過液接続チューブにスピン溶接又は溶媒溶接可能な材料から単一的に形成される。そのような材料はABS(アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン)又は例えば、ポリスルフォン、PVC又はその類似物のようなその他の熱可塑性樹脂を含む。さらに好適な材料はウレタン又はエポキシのような熱硬化性又は二分割反応モールディング化合物を含む。隣接している分離要素12の透過液チューブ18の間の上述のようなタイプのシールを完全にするために、2個の要素12が得られる。第一の分離要素12の透過液チューブ18の第一の末端面は一般にその上に溝88を持つ表面をもつ。Oリング90はわずかに圧縮されそして溝88中に置かれる。第一及び第二分離要素12はそれぞれの末端キャップが締め付け構造を上述のように共同作用させるために一列に並ぶようにお互いに隣接して置かれる。
【0055】
Oリング90はそれぞれ隣接している透過液チューブ18の第一84及び第二86末端面の間で軸方向に圧縮される。Oリング90は隣接している分離要素12の間の接合点で供給又は保持液流れ中の流体が透過液チューブ18に入るのを防止する。末端キャップ34を透過液チューブ18上に適切に位置させることによって、予め決定された軸方向力は隣接している透過液チューブ18間で適切なシールを与えるためにOリング90にかけことができる。
【0056】
好ましい代替の態様としては、図1、3及び4に示されるように、末端キャップ34上の内側ハブ末端面38はシール面を与える。上述のように、末端キャップ34上の内側ハブ末端面30は一般に平面である。末端キャップ34の一つの内側ハブ末端面38の一つは好ましくはOリング94を収容するための溝92を含む。この配置が使用されるときは、流体の漏れないシールが内側ハブ36と透過液チューブ18の外側面との間で完全でなければならない。より特徴的には、内側ハブ36の環状開口部40は透過液チューブ18の外側面に接続されそしてシールされていなければならない。この流体の漏れない配置は内側ハブ38と透過液チューブ18の外側面との間の供給又は保持流体の流れを防止するために必要である。この流体の漏れない配置を完全にするための好ましい方法は内側ハブ36を透過液チューブ18にスピン溶接することである。この接続を容易にするために、内側ハブ36の環状開口部40はテーパー状となっている。内側ハブ36と透過液チューブ18の間の流体漏れのない結合を与える付加的な方法は本発明の範囲内である。例としては、内側ハブ36は透過液チューブに溶媒溶接されていてもよい。代わりに、適当な接着剤を使用してもよい。さらに、流体の透過しないシールは内側ハブ36と透過液チューブ18の間に適当なシール部材を使用して完全にしてもよい。如何なる好適なシール方法もこのように内側ハブ36と透過液チューブ18の間のシールを与えるために使用することができる。
【0057】
上記のように、溝92は適切な方向でOリング94を保持するために好ましいが、本発明の範囲においては、シール部材は、例えば好適な接着剤の使用のような代替の方法を使用して適当な位置で保持されても良いことは理解されるであろう。この場合、溝92は削除され内側ハブ末端面38は両方とも全面で平坦であってもよい。さらに、Oリング94は好ましいシール部材ではあるが、例えば圧縮シールのような如何なる適切なシール部材を本発明の範囲内で使用しても良いことは理解されるであろう。
【0058】
隣接している分離要素12の透過液チューブ18の間の上述のようなタイプのシールを完全にするために、2個の要素12が得られる。隣接している分離要素の末端面34の内側ハブ末端面38は一般に平面をもつ。内側ハブ末端面38の一つは溝92をその上に含む。末端キャップ34は末端キャップ34と透過液チューブの間で流体漏れのない接続を与えるためにそれぞれの透過液チューブ18に固定される。好ましくは、末端キャップ34はそれぞれの透過液チューブ18にスピン溶接される。Oリング94はわずかに圧縮されそして溝92中に置かれる。第一及び第二分離要素12はそれぞれの末端キャップ34が締め付け構造を上述のように共同作用させるために一列に並ぶようにお互いに隣接して置かれる。末端キャップ34は、図1に見られるように、第一末端キャップ34の内側ハブ末端面38が末端キャップ34の内側ハブ末端面38と接触させるようにそれぞれの透過液チューブ18に固定される。
【0059】
Oリング94は第一末端キャップ34の内側ハブ末端面38と第二の隣接している末端キャップ34の内側ハブ末端面38の間で軸方向に圧縮される。締め付け構造52は隣接している末端キャップ34とそれによって隣接している分離要素を固定する。再び、透過液チューブ18上に末端キャップ34を適切に配することによって、予め決定された軸方向力は隣接している内側ハブ末端面38の間に適切なシールを与えるためにOリング上に置かれる。内側ハブ36と透過液チューブ18の間の流体漏れのない接続に沿って隣接している内側ハブ末端面38をシールするOリング94の組み合わせは隣接している分離要素12の間の接合点で供給又は保持液流れ中の流体が透過液チューブ18に入るのを防止する。
【0060】
隣接している分離要素12の末端キャップ34の内側ハブ末端面38との間のシールをすることによって、或る利点が得られる。第一に、末端キャップ34は隣接している透過液チューブの末端面84、86がお互いに接触しないように透過液チューブ上に配置することができる。第二に、内側ハブ末端面38はシール部材を設置するための大面積を与える。最終的に、締め付け構造52に比較してチューブ末端面86の軸方向の登録の必要性は小さくなる。
【0061】
ここに記載されたシール手段はモジュールの完全さをさらに改良するためにお互いに組み合わせて使用してもよい。
【0062】
モジュール10はまた一般的に96で示される接続アダプター要素を含む。接続アダプター96は図1に最良として示されるように圧力受器中の最も外側の分離要素12の外側末端キャップに接続される。接続アダプター96は第一の透過液チューブ18と或る態様における圧力受器24中の最後の分離要素12と透過液接続チューブ98との間の流体漏れのないシールを与えるためのものである。この接続は透過液を排出させ、そして或る態様においては圧力受器24内部の供給又は保持流体をコンタミなしで圧力受器24に導入させる。
【0063】
接続アダプター96は上述のように如何なる形状をとってもよい末端キャップ34をもちそして例えば図1−4に示される。末端キャップ34は前述のような締め付け構造52を含む。末端キャップ34は透過液接続チューブ98に接続されている。接続アダプター96の透過液接続チューブ98は上述の透過液チューブ18がもつような通過する如何なる孔ももたない。透過液接続チューブ98は上述のような方法で透過液チューブ18と内側ハブ36を接続するために末端キャップの内側ハブ36に接続される。
【0064】
好ましい一態様においては、図1に示されるように、透過液接続チューブ98は、スピン溶接のような適切な流体漏れのない方法で末端キャップの内側ハブ36に接続される。再び、上述のように、内側ハブ36はスピン溶接を容易にするためにテーパーをつけられている。内側ハブ末端面38は好ましくは平面である。内側ハブ末端面38は隣接している末端キャップ34の内側ハブ末端面38上の溝92に入るOリング94と係合する。末端キャップ34はそれから上述のような方法で固定される。この場合、最後の分離要素12の末端キャップ34と接続アダプターの末端キャップ34との間のOリングは軸方向の圧縮で保持される。これは最後の分離要素12の透過液チューブ18と透過液接続チューブ98との間の流体漏れのない関係を与える。
【0065】
透過液接続チューブ98の末端キャップ34の内側ハブ末端面38は全面で平面であることが示されているが、この内側ハブ末端面はまたその上にOリングを収容する溝を含んでいてもよいことは理解されるであろう。そのような場合は、分離要素12の隣接している末端キャップ34の内側ハブ末端面38は平面であることが好ましい。さらに、図1に示されているように、シールは隣接している末端キャップ34のそれぞれの内側ハブ末端面38の間で完全になっているが、透過液チューブ18の末端面84、86の一つと、透過液接続チューブ98の末端面100との間でも完全にできることは理解されるであろう。これは透過液チューブ18の末端面84、86の一つ又は透過液接続チューブ98の末端面100上の溝を与えることによって達成される。シールはそれから上述のような方法で隣接している分離要素12の透過液チューブ18の末端面84、86の間で直接シールすることによって完全になる。
【0066】
透過液コネクターは一般に102で示される。透過液コネクター102は末端面26中の透過液開口部32に延びている。透過液コネクター102は第一のチューブ状部分104を含む。第一のチューブ状部分104は透過液接続チューブ98の外径にぴったり合う内径をもつ。第一のチューブ状部分104の内面はOリング108を収容するための環状溝106を含む。Oリング108は第一のチューブ状部分104と透過液接続チューブ98の外面の間の流体漏れのないシールを与える。この場合、供給又は保持流体はこの接続で透過液接続チューブ98に入るのを防止される。
【0067】
透過液コネクター102はさらに第二のチューブ状部分110を含む。第二のチューブ状部分110は第一のチューブ状部分104の不可欠部分であり第一のチューブ状部分104に比較して小さい直径をもつ。壁112は第一のチューブ状部分104と第二のチューブ状部分110に結合している。第二のチューブ状部分110は末端プレート26の透過液開口部32へと延びている。第二のチューブ状部分110はさらに曲がりくねった開口部114を含む。曲がりくねった開口部114は圧力受器24から透過液を運ぶ曲がりくねったパイプを収容するためのものである。
【0068】
透過液接続チューブ98をもつタイプの末端キャップ34は好ましくはモジュール10の両末端で使用される。即ち、第一の要素12上の第一末端キャップ34はそこから延びる透過液接続チューブ98を含み、そして最後の要素中の最後の末端キャップ34は、図1に示されるように、そこから延びる透過液接続チューブ98を含む。モジュール10一つのみが使用されるときは、第一末端での透過液接続チューブ、図示されていない、は開口部114で曲がりくねったプラグ又はパイプに適合する透過液コネクター102に挿入される。第二末端は図1に示される。この配置は供給液及び保持液をリーフ14を通って図1の矢印の方向に流す。透過液流れは透過液チューブ18を通って図1の矢印の方向に流れる。供給液及び保持液はさらにモジュール10を通るので、不純物の濃度は流れ中で濃縮される。このように、比較的濃縮された保持液は供給液開口部20をもつ末端と反対側の末端でモジュール10から出る。
【0069】
或る態様又はプロセスにおいては、保持液の分離をさらに実施することが望ましいかもしれない。そのような場合は、モジュール10から出る保持液は隣接しているモジュール10の供給液チューブ30に向けることができる。その場合は、第一及び第二モジュールの透過液チューブを接続することが望ましい。これを達成するために、第一モジュールの末端プレート26は共に保持液開口部をもっている。最外端の分離要素12の各末端は透過液コネクター102に接続した透過液接続チューブ98を含む。第一モジュール10の透過液コネクター102の一つは曲がりくねった開口部に接続された適切なパイプによって次の隣接するモジュール10の透過液コネクターと接続される。もし2個のモジュール10が使用されるなら、最末端のコネクター102は上述のように栓で塞がれてもよい。この場合は、透過液は接続モジュールの片側末端からのみ流れる。
【0070】
単一のモジュール10を設置するためには、圧力受器が用意される。第一の分離要素が得られる。第一分離要素12の一つの末端キャップ34は透過液接続チューブ98をもつ別の末端キャップ34に接続される。この組み立てはそれから第一の分離要素12が圧力受器24に十分支持されるまで圧力受器24の開口部25に滑り込む。第二の分離要素はそれから第一の分離要素12に対して第二の分離要素を回転させることによって第一の分離要素12に固定される。好ましくは、聞くことのできる、又は物理的なフィードバックが末端キャップ34がお互いに固定されていることを示すために用意される。この固定はまた隣接している透過液チューブ18の間のシールを完璧にする。この工程は最後の分離要素が圧力受器24の開口部25に置かれるまで繰り返される。それから、別の透過液接続チューブ98をもつ末端キャップは最後の分離要素12の末端キャップ34に固定される。透過部32に配された透過液コネクター102をもつ末端プレート26はそれから公知の方法で圧力受器24に取り付けられる。透過液コネクター102の第一チューブ状部分104は透過液接続チューブ98の外面の周りに配置されそしてOリング108はこれらの成分間のシールを与える。受器の第一末端で、開口部114は曲がりくねったプラグに適合しそして保持液チューブは保持液開口部28に接続している。受器の第二末端で、パイプ116は開口部114につながりそして供給チューブ30は供給開口部28に結合されている。
【0071】
隣接している分離要素12間の接続とその要素接続アダプター96においては、より信頼できるシールが透過液チューブの接続で与えられる。接続を行うのに必要なシールの数はまた減少する。さらに、締め付け構造52によるシールの軸方向圧縮はより信頼できるシール状態を与える。最終的に、シールの軸方向圧縮は保持液流路シート16における流れの減少した圧力損失から現れる自然に起こる力によって促進される。
【0072】
開示した態様は本発明の現実の好ましい形態の代表例であるが、それらに限定する意図でなされたものではない。明らかに、本発明のいくつかの修飾及び変更は上記の教示の見地から見て可能である。それゆえ、本特許請求の範囲の範囲内で本発明を特定的な記載以外の方法で実施してもよいことを理解すべきである。
【0073】
【特許文献8】
USP6,066,254
【産業上の利用可能性】
【0074】
本発明の分離要素及び分離膜末端キャップは種々の流体成分を分離するための商業的な膜分離プロセスにおいて有用である。
【図面の簡単な説明】
【0075】
【図1】本発明の好ましい1態様の部分的に切断した分離モジュールの断面図である。
【図2】本発明に従った好ましい1末端キャップの分解図でありそして透過液チューブを示す。
【図3】末端キャップの他の好ましい態様を示す透視図である。
【図4】他の好ましい末端キャップの組み合わせを示す部分的に切断した透視図である。
【図5】シール構造の好ましい1配列を示す部分的に切断した断面図である。
【図6】末端キャップの組み合わせの好ましい1態様の末端図である。
【図7】好ましい1分離要素の部分分解透視図である。

Claims (23)

  1. 透過液を集めるために透過性分離体の第一側部と流体連通している透過液流路を定めている該透過性分離体;第一末端と第二末端との間の軸に沿って延びていると共に該透過液流路と流体連通している透過液チューブ;該透過性分離体の第二側部上の保持液(retentate)流路;該透過液チューブに接続しそしてシール面と隣接位にある分離要素のシール面との間のシール用部材を軸方向に圧縮できるようになっている該シール面をもつことを特徴とする分離要素。
  2. 該シール面が該透過液チューブの末端面をもつ請求項1記載の分離要素。
  3. 該末端面がシール用部材を収容しそして保持できるようになっている環状溝をもつ請求項2記載の分離要素。
  4. 該環状溝中に配置するためのO−リングシールをもつ請求項3記載の分離要素。
  5. 該シール面が該環状シール面と該透過液チューブ間の流体流れを防止するようにその外周に固定されており且つ透過液チューブの末端に隣接している環状シール面をもつ請求項1記載の分離要素。
  6. 該環状シール面がシール用部材を収容し保持するための環状溝を含む請求項5記載の分離要素。
  7. 該環状溝中に配置するためのO−リングシールをもつ請求項6記載の分離要素。
  8. さらに該透過液チューブの第一及び第二末端にそれぞれ配置されそしてそれらの間に該透過性分離体をもつ第一末端キャップと第二末端キャップをもち、該末端キャップが隣接位にある分離要素の対応する末端キャップと着脱可能に係合できるようになっている締め付け構造を含む請求項1記載の分離要素。
  9. 該第一末端キャップと第二末端キャップのそれぞれがそれぞれ内側ハブ末端面をもつ内側ハブ、及び外側ハブ面をもつ外側ハブを定めており、該締め付け構造が該外側ハブ末端面に配置されている請求項8記載の分離要素。
  10. 該末端キャップが該内側ハブと該外側ハブの間に延びている複数のリブを含む請求項9記載の分離要素。
  11. 該締め付け構造が該外側ハブに配された複数の突起部と受器部をもち、該分離要素を隣接位にある分離要素と接続しそしてそれらの間にシール用部材を軸方向に圧縮するために該外側ハブの突起部が隣接位にある分離要素の外側ハブの対応する受器部と着脱可能に係合できるようになっている請求項10記載の分離要素。
  12. 少なくとも1つの該締め付け構造及び該締め付け構造と該リブの一つ上の凹部に係合するための該リブ上に突起部を含み、そして該締め付け構造が固定していることを示すフィードバックを与えるようになっている請求項11記載の分離要素。
  13. 該内側ハブと該透過液チューブ間の流体流れを防止するために該内側ハブが該透過液チューブにスピン溶接されている請求項6記載の分離要素。
  14. 該透過液分離体が螺旋状に巻いた膜からなる請求項1記載の分離要素。
  15. 内側ハブ末端面を規定する内側ハブ;外側ハブ面を規定する外側ハブ;該内側ハブと該外側ハブとの間に延びている複数のリブ;シール部材を収容しそして保持するようにした該内側ハブ面上の溝からなる分離要素のための末端キャップ。
  16. 該溝に配置するためのOリングシール部材をもつ請求項15記載の末端キャップ。
  17. 該外側ハブ面に配された該締め付け構造をもち、該締め付け構造が該外側ハブに配された複数の突起部と受器部をもち、該分離要素を隣接位にある分離要素と接続しそしてそれらの間にシール用部材を軸方向に圧縮するために該外側ハブの突起部が隣接位にある分離要素の外側ハブの対応する受器部と着脱可能に係合できるようになっている請求項15記載の末端キャップ。
  18. 該内側ハブに流体の隙間がないように延びている透過液相互接続チューブをさらに含む請求項15記載の末端キャップ。
  19. 該締め付け構造又は対応するノッチを係合するようになっている該リブの一つの上に突起部を含み該締め付け構造が固定したことを示すフィードバックを与えるようになっている請求項17記載の末端キャップ。
  20. 第一末端と第二末端との間の軸に沿って延びている透過液チューブ;該透過液チューブに接続しそして該透過液チューブの周りに螺旋状に巻いた少なくとも1のリーフ;該透過液チューブの該第一及び第二末端のそれぞれの上に配置されそしてその間に配置されたリーフをもつ第一及び第二の末端キャップ、ここで該第一及び第二の末端キャップは内側ハブと外側ハブをもち、該内側ハブと外側ハブは複数のリブで相互に連結されている;隣接する分離要素の末端キャップを固定するために該末端キャップ上に配置されている締め付け構造からなる螺旋巻き分離要素であって、第一末端キャップが突起を含みそして第二末端キャップが凹部を含み、該突起部及び凹部が隣接する末端キャップ上の対応する構造と係合するようになっていて締め付け位置にあるとき該締め付け構造が固定されていることを示すフィードバックを与えるようになっていることを特徴とする螺旋巻き分離要素。
  21. 該突起部及び該凹部がそれぞれ第一末端のハブ及び第二末端のハブ上にある請求項20記載の螺旋巻き分離要素。
  22. さらに隣接分離要素の透過液チューブの1末端と隣接分離要素の内側ハブの間に軸方向に圧縮可能なシール部材を含む請求項20記載の螺旋巻き分離要素。
  23. 該第一透過液チューブ末端と該末端キャップの該内側ハブのうち1がシール部材を収容するための溝を含む請求項20記載の螺旋巻き分離要素。
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