JP3819912B2 - 光送信装置および光通信システム - Google Patents

光送信装置および光通信システム Download PDF

Info

Publication number
JP3819912B2
JP3819912B2 JP2004096502A JP2004096502A JP3819912B2 JP 3819912 B2 JP3819912 B2 JP 3819912B2 JP 2004096502 A JP2004096502 A JP 2004096502A JP 2004096502 A JP2004096502 A JP 2004096502A JP 3819912 B2 JP3819912 B2 JP 3819912B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical
light
phase
pulse
signal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2004096502A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005286614A (ja
Inventor
正大 小楠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2004096502A priority Critical patent/JP3819912B2/ja
Publication of JP2005286614A publication Critical patent/JP2005286614A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3819912B2 publication Critical patent/JP3819912B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)

Description

本発明は、波長多重光通信システムとこのシステムに用いられる光送信装置に関する。特に本発明は、送信光信号のチャネル周波数間隔をビットレート周波数以下にまで狭め得る光送信装置と、この光送信装置を備える光通信システムに関する。
波長多重光伝送技術は、光通信システムの大容量化をもたらす技術として注目されている。近年では光信号の高速変調技術が進展しており、これにより波長多重信号の1波あたりの伝送速度も高まってきている。最近では従来の10Gb/sクラスから40Gb/sクラスのデータ速度が実現されようとしているが、データ速度が高まるにつれて1波あたりの占有光帯域は広がる。よって各波間でのクロストークを避けるために、信号光間の波長間隔を拡大するか、信号光の占有光帯域を狭くするかのいずれかの手法が一般に用いられる。
光通信システム全体での経済性を高めるには、一つの光増幅器でカバーできる光帯域内に波長多重光信号の全ての帯域を収容可能であることが望ましい。よって上記の2つの手法のうち、占有光帯域の狭い光信号を用いるという手法(後者の手法)が有効である。光信号の帯域を抑圧するには狭帯域の光バンドパスフィルタを用いれば良いが、光変調方式の如何により、帯域抑圧量(光フィルタの透過帯域幅)が実質的に決定される。このため変調方式の選択は大変重要なファクタである。
非特許文献1に、光キャリア抑圧(CS)−RZ光信号を用いた高密度波長多重システムの一例が開示される。CS−RZ光信号は、ビットレート周波数に相当する連続RZパルス波にデータ変調を施すことにより生成される。非特許文献1にはこのCS−RZ光信号の帯域を光フィルタにより抑圧し、占有光帯域をコンパクト化した光信号をビットレート周波数相当のチャネル間隔で波長多重する技術が開示される。
非特許文献2には、反転RZ光信号を用いることにより、CS−RZ光信号よりも占有帯域幅の狭い光信号を得る技術が開示される。この文献に記載の技術によれば、CS−RZ光信号に比べてほぼ66%以下の占有光帯域を持つ反転RZ光信号を得ることが可能である。
I. Morita, et al. 国際会議 European Conference on Optical Communications 2002, Post-deadline paper, PD4.7 小楠 ほか 電子情報通信学会技術研究報告 OCS2003-105
しかしながら、非特許文献1の技術では隣接パルス間で光位相関係の反転するCS−RZ光信号を用いている。このような信号を用いるとデータ1が連続する場合に受信側でのアイ開口度(消光比)が著しく小さくなり、受信感度が大きく劣化することが知られている。よって非特許文献1の技術においては、光フィルタによる帯域の抑圧量に原理的な制約が有る。
このような問題には、光フィルタの中心透過周波数と光信号のキャリア周波数とを離調させることにより対処できる可能性が有る。しかしながらこの手法によれば光信号の主要帯域が光フィルタの透過帯域外にずれ込むため、群遅延特性などに優れた、従って高価な光フィルタを採用せざるを得ない。
一方、非特許文献2の技術によれば、反転RZ光信号を得るためにデータ信号に基づく差動信号対を生成してこの差動信号対により光変調器を駆動する必要がある。しかも差動信号対の信号レベルを光変調器の半波長に相当する電圧にまで上げる必要があり、駆動回路(ドライバ)の負担が大きい。すなわち非特許文献2の技術によっては、広帯域かつ高出力の光変調器ドライバをチャネルあたり2つ設ける必要があるために、省サイズ化および低コスト化などの課題が残る。
このように本技術分野には、透過帯域幅がビットレート周波数未満の光フィルタにより帯域抑圧を施しても、RZパルスに1が連続する場合に1レベルの変動の少ない波形を得られるようにしたいというニーズがある。このようにできれば、安価な光フィルタを用いてもチャネル周波数間隔をビットレート周波数未満にまで狭めることができる可能性が有る。また本技術分野には、超高密度波長多重システムに適する狭帯域の光信号を、差動信号対を用いることなく発生できるようにしたいというニーズがある。
本発明は上記事情によりなされたもので、その目的は、狭帯域の光信号を、構成簡易にして低コストで生成可能な光送信装置および光通信システムを提供することにある。
上記目的を達成するために本発明の一態様によれば、NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数に同期する連続パルス光を生成するパルス光発生手段(例えば連続光RZパルス源106)と、前記送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段(例えば変調器ドライバ107)と、前記駆動信号により駆動されて前記連続パルス光を位相変調し、この連続パルス光のパルス位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段(例えば位相変調器103)と、前記ビットレート周波数以下の半値全幅を有し前記位相変調光の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する狭帯域光フィルタ(例えば狭帯域光フィルタ105)とを具備し、この狭帯域光フィルタ内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉により反転NRZ信号を生成出力することを特徴とする光送信装置が提供される。
このような手段を講じることにより、ビットレート周波数に同期する連続パルス光が生成される。この場合各光パルスの位相は揃った状態である。この連続パルス光は位相変調手段により、NRZIデータ信号の各論理レベル(0,1)に応じて反転位相変調される。例えば論理レベル(0)においてはパルス位相は変化せず、論理レベル(1)においてはパルス位相が反転する。このような状態の位相変調パルスが狭帯域光フィルタに与えられると、パルス位相の反転する部分の光強度が打ち消され、狭帯域の光信号が生成される。この狭帯域光信号の波形は反転NRZ符号となる。
上記構成においては駆動信号の差動対が必要で無くなるので、位相変調手段を駆動する駆動信号生成手段の数は1つで良い。従って省サイズ化および低コスト化などの要求を満たすことが可能となり、構成簡易にして低コストで狭帯域の光信号を生成することが可能になる。
本発明によれば、狭帯域の光信号を、構成簡易にして低コストで生成可能な光送信装置および光通信システムを提供することができる。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係わる光送信装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図である。図1において、データ信号102はNRZI符号により表現され、クロック信号に同期する。このクロック信号は連続光RZパルス源106に与えられる。連続光RZパルス源106は単一モード光を出力する半導体レーザおよび光強度変調器を備え、クロック信号により単一モード光を強度変調する。これによりデータ信号102のビットレート周波数相当のパルス繰り返し周波数を持つ、連続RZパルス光101が生成される。連続RZパルス光101は位相変調器103に入射される。
位相変調器103は、変調器ドライバ107によって駆動レベルにまで電力増幅されたデータ信号102により駆動され、連続RZパルス光101を位相変調する。位相変調のタイミングを連続RZパルス光101に同期させることにより、DPSK−RZ光信号(差動位相シフトキーイング光信号)104が生成される。すなわち位相変調器103は、連続RZパルス光101のパルス位相をNRZI符号の論理レベルに対応して反転させる。
位相変調光104は狭帯域光フィルタ105に入力される。狭帯域光フィルタ105はビットレート周波数以下の半値全幅を有し、位相変調光104の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する。すなわち狭帯域光フィルタ105内で生じる位相遅延により位相変調光104のパルス幅は広がり、パルス間での重なりが生じる。隣接するパルス間の光位相が同相であれば、重なり合うパルス光は光干渉により強めあう。逆に隣接パルス間の光位相が逆相であれば、重なり合うパルス光は互いに打ち消しあう。これにより狭帯域の光信号が生成出力される。この狭帯域光信号は、データ信号102の論理を反転した反転NRZ符号となる。
図2は、図1の光送信装置における各信号波形を示す図である。図2において、連続光RZパルス源106からの連続RZパルス光101はクロック信号に同期して強度変調(AM変調)されており、互いに同じ位相(0で示す)の光パルスを持つ。データ信号102はNRZI符号であり、これが位相変調器103に与えられることにより、例えば論理レベル(1)において光位相が反転(πで示す)される。
位相変調光104は連続RZパルス光101と同様のパルス状波形を示すが、各パルスの光位相はデータ信号102に応じて変化する。この位相変調光104を狭帯域光フィルタ105に入力すると、反転NRZ信号が生成される。データ信号102の符号の切り替え時(すなわちパルスの立ち上がりおよび立ち下がり時)には光位相が大きく変化するため、光信号の帯域の広がる要因となる。そこで、連続RZパルス光101とデータ信号102とのタイミングを調節し、位相変調のタイミングを連続RZパルス光101に同期させることにより、データ信号102の符号切り替え時に連続パルス光101の光強度が最小となるようにできる。これにより位相変調による信号帯域の広がりを抑圧することができる。
図3は、既存の光送信装置の構成例を示す機能ブロック図である。この光送信装置はCS−RZ光信号を生成することにより光信号の狭帯域を図るものである。図3において、半導体レーザ901からの単一モード光は第一の光強度変調器902に与えられ、ビットレート周波数のハーフレートに相当するハーフレートクロック信号903により強度変調される。光強度変調器903の直流バイアスを調整すると、光キャリア周波数成分が抑圧され、ビットレート周波数分だけ離れた2つの側波帯成分のみが生成される。これにより、ビットレート周波数相当(フルレート)のCW変調光信号が生成され、光強度変調器903からは連続RZパルス波が出力される。この連続RZパルス波に第2の光強度変調器904によりデータ変調を施すとCS−RZ光信号が生成される。
光強度変調器903から出力される連続RZパルス波のパルス位相は、隣接パルスごとに互いに反転する。また光キャリア成分が抑圧されているため、光ファイバの非線形効果に強い。CS−RZ光信号を用いれば、その帯域を光フィルタにより抑圧して占有光帯域のコンパクト化を図り、ビットレート周波数相当のチャネル間隔での波長多重伝送を実現することが可能である。光フィルタの透過中心周波数を光信号のキャリア周波数から離調することにより、帯域抑圧後の光信号の消光比を確保でき、チャネル間隔がビットレート周波数程度の狭い値であってもチャネル間クロストークの影響を低減することが可能である。
しかしながらCS−RZ光信号に光フィルタを併用する技術においては、光フィルタによる帯域抑圧量に限界がある。すなわち、連続RZパルスの隣接パルス間の光位相関係が反転しているため、CS−RZ光信号のうちデータ1が連続する箇所(RZパルスが連続して発生するところ)においてもパルス間の位相が反転する。このような状態において光フィルタによる帯域抑圧を狭めていくと、RZパルスのパルス幅が広がり、隣接パルス間で光信号の打ち消し合いが生じ、連続すべきデータ1のレベルが大きく変動することになる。よって受信側でアイ開口度(消光比)が著しく小さくなり、受信感度が大きく劣化する。
図4は、既存の光送信装置の他の構成例を示す機能ブロック図である。図4において、一つの光強度変調器1001に差動NRZI信号対1002が入力される。光強度変調器1001の直流バイアス1003は、差動対信号の符号切り替え時にのみ出力光強度が瞬時的に0になるように調整される。復元すべきNRZ信号の論理レベルが1であるとき光強度が瞬時的に0となるため、光強度変調器1001の出力光の論理は通常のRZ光信号を反転したもの、すなわち反転RZ光信号となる。反転RZ光信号のパルス幅はCS−RZ光信号よりも広く、符号切り替え時には光位相の状態が大きく変化するが、光強度も瞬時的に0になる。このことから光位相変化時の光周波数広がりが実質的に抑制されるため、反転RZ光信号の占有光帯域は、CS−RZ光信号の略66%以下にすることができる。また反転RZ光信号は、光強度が瞬時的に0となるところがデータ1に相当するため、光フィルタによる帯域抑圧によって光パルス幅が広がり、隣接パルス間の位相反転によって光強度が打ち消しあってもデータ1の識別には何ら支障が無い。
しかしながら図4の構成では、光変調器を駆動するための差動信号対が必要になる。また差動信号対の信号レベルを光強度変調器1001の半波長電圧にまで高める必要が有る。つまり光強度変調器1001を駆動する高出力かつ広帯域のドライバを、1つのチャネルあたり2つ設けることが必要になる。このため装置規模および寸法が大きくなりがちである。
これに対し第1の実施形態では、データ信号102に同期するクロック信号を連続光RZパルス源106に与え、クロック信号に同期したパルス状の連続RZパルス光101を生成する。この連続RZパルス光101を位相変調器103に与え、データ信号102の論理レベルに応じて各パルス位相を反転変調し、DPSK−RZ光信号104を生成する。そして、狭帯域光フィルタ105によりDPSK−RZ光信号104の帯域を抑圧して狭帯域光信号を生成するようにしている。このように、連続RZパルス光にデータ信号による位相変調を施し、狭帯域光フィルタにより帯域抑圧を施すことでパルス間の光干渉を積極的に利用して、占有帯域幅の狭い反転NRZ光信号を生成するようにしている。
このような構成であるから、まず、連続光RZパルス源106の構成を簡易化できる。すなわち既存の技術ではデータ変調用のドライバ回路により光信号を強度変調している。これに比べ第1の実施形態では、単純な連続RZパルス光101生成するようにしているため、連続RZパルス光101を生成するための変調器ドライバ回路に要求される帯域は、ビットレート近傍程度で良い。これによりデータ変調用のドライバ回路に比較すると低コスト化を促すことができる。また、差動信号対を用いる必要が無いので、データ変調用の広帯域なドライバ(変調器ドライバ107)を1つで済ませることができ、さらに位相変調器103の複雑な直流バイアス調整も不要になる。
以上をまとめると第1の実施形態によれば、ビットレート周波数未満の透過帯域幅を有する光フィルタにより帯域抑圧を施しても、1連続RZパルスの入力時にも1レベルの変動の少ない波形が得られる。従って、光フィルタの中心透過周波数と光信号のキャリア周波数とを積極的に離調しなくても、チャネル周波数間隔がビットレート周波数未満であるような超高密度波長多重システムに適した光送信装置を提供することができる。これらのことから、狭帯域の光信号を構成簡易にして低コストで生成可能な光送信装置を提供することが可能となる。
[第2の実施形態]
図5は、本発明に係わる光送信装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図である。半導体レーザ206は単一モード光を発生する。この単一モード光は光強度変調器207により強度変調される。光強度変調器207は2電極型の光強度変調器であり、各電極にはビットレート周波数の半分のレート(ハーフレート)の差動クロック信号対が与えられる。これによりキャリアを抑圧され、かつ交番位相の連続CS−RZパルス光201が生成される。また連続CS−RZパルス光201のパルス繰り返し周波数は、データ信号202のビットレート周波数相当となる。この連続CS−RZパルス光201は位相変調器203に入射される。
位相変調器203は、駆動レベルにまで電力増幅されたNRZIのデータ信号202により駆動され、連続CS−RZパルス光201を位相変調する。位相変調のタイミングを連続CS−RZパルス光201に同期させることにより、キャリアサプレスされたDPSK−CSRZ光信号204が生成される。すなわち位相変調器203は、NRZI符号の論理レベルに対応して、連続CS−RZパルス光201のパルス位相を位相変調する。位相変調光204は狭帯域光フィルタ205に入力される。狭帯域光フィルタ105はビットレート周波数以下の半値全幅を有し、位相変調光204の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する。
図6は、図5の光送信装置における各信号波形を示す図である。光強度変調器207からの連続CS−RZパルス光201の隣接パルス間の光位相は、常に反転する。なお連続CS−RZパルス光201には両側波帯(Double Side Band)を生じるので、(DSB−SC)と表記する。位相変調器203からの位相変調光204は、連続CS−RZパルス光201と同様の位相変化を示す。すなわち位相変調光204の光位相は、データ信号202による位相変調と連続CS−RZパルス光201の交番的な位相変化とを合わせて変化する。
データ信号202の符号切り替え時には光位相が大きく変化するため、光信号の帯域の広がる要因となる。そこで第2の実施形態においても連続CS−RZパルス光201とデータ信号202とのタイミングを調節することにより、データ信号202の符号切り替え時に連続パルス光201の光強度が最小となるようにする。これにより位相変調による信号帯域の広がりが抑圧される。位相変調光204は狭帯域光フィルタ205に入力され、そのパルス幅は狭帯域光フィルタ205内で生じる位相遅延により広がって、パルス間での重なりが生じる。これにより発生するパルス間干渉により狭帯域の光信号が生成出力される。この狭帯域光信号は、データ信号202と同相のNRZ符号となる。
このように本実施形態では、連続CS−RZパルス光201を生成し、この連続CS−RZパルス光201をデータ信号により位相変調器する。そして、この位相変調光の帯域を狭帯域光フィルタ205により抑圧することにより、占有帯域幅の狭いNRZ光信号を生成するようにしている。従って帯域利用効率の高い光伝送が可能となる。
また連続CS−RZパルス光201を生成するための変調器ドライバ回路に要求される帯域が、ビットレート周波数の半分相当値の近傍のみで良い。よってデータ変調用のドライバ回路に比較すると狭帯域で済み、低コスト化が可能である。またその結果、データ変調用のドライバは単一でよく、位相変調器203の直流バイアス調整も不要である。これらのことから第1の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第3の実施形態]
第3の実施形態においては、図1の連続光RZパルス源106の実施の形態につき詳しく説明する。
図7は、図1の連続光RZパルス源106の第1の例を示す機能ブロック図である。図7において、半導体レーザ307から出力される連続光は、2電極型光強度変調器301により強度変調される。2電極型光強度変調器301の各電極にはハーフレートクロック信号302の差動対が印加され、これにより連続RZパルス光101が生成される。このような構成によれば、クロック信号の周波数をハーフレートに出来、装置に要求される特性を緩和できる。またパルス幅の比較的狭い連続RZパルス光を生成できる。
図8は、図1の連続光RZパルス源106の第2の例を示す機能ブロック図である。図8においては、半導体レーザ307から出力される連続光は、フルレートクロック信号304により駆動される単電極型光強度変調器303に入力される。この構成によればほぼ正弦波状の連続RZパルス光を得られる。
図9は、図1の連続光RZパルス源106の第3の例を示す機能ブロック図である。図9においては、図8の光強度変調器303に印加される駆動信号の波形を、予め先鋭化するようにする。すなわち電気信号の連続RZパルス信号305により、単電極光強度変調器306を駆動するようにする。この構成によれば、単電極光強度変調器306の直流バイアスレベルを調整することにより、連続RZパルス光101のパルス幅を適宜調整することが可能になる。
図10は、図7〜図9に示す連続光RZパルス源106により生じる伝送光のアイパターンの変化を示す図である。図10(a)は、図7の連続光RZパルス源106を用いた場合の伝送光のアイパターンを示す。なお図10においてビットレート周波数を40Gb/sとし、狭帯域光フィルタ105に半値全幅30GHzの2次ガウシアン型光フィルタを用いた。図10(a)によれば、フィルタリングにより光信号の平均強度が半分以下となっていることが分かる。
図10(b)は、図8の連続光RZパルス源106を用いた場合の伝送光のアイパターンを示し、図10(c)は図9の連続光RZパルス源106を用いた場合の伝送光のアイパターンを示す。図10(b)においては、図10(a)に比べて光信号の平均強度が高くなっている。これは、連続RZパルス光101のパルス幅が広くなっていることによる。さらに図10(c)においては、最も高い平均強度を得られることが分かる。
図10(c)を実現する連続光RZパルス源106(図9)には、40GHzの電気連続RZパルス305を用いた。また光強度変調器303への直流バイアスを調節し、光レベルで1と0が反転する変調を施すことにより連続RZパルス光のパルス幅を広げるようにしている。連続RZパルス光の幅を広げることにより、最も良いアイ開口を得られていることがわかる。
ただし光パルス幅を広げると、パルス間の谷の時間幅が狭くなるためにデータ信号の符号切り替えによる位相変化の影響が無視できなくなり、データの0レベル時の消光レベルが若干劣化する。そこで、電気連続RZ信号のデューティ比は30%以上にとることが好ましい。
第1の実施形態(図1)によれば、データ信号により各RZ光パルスごとに位相変調を施し、光フィルタ105内での遅延によりパルス幅を増大させ、隣接光パルス間の光干渉を利用することによりデータ光信号を生成するようにしている。その際、位相変調された連続RZパルス信号のパルス幅は、狭帯域光フィルタ105から出力される反転NRZ光信号の生成効率に影響を与える。
すなわち連続RZパルス信号のパルス幅が細くなると、高調波成分も多く含まれるようになる。高調波成分の多い位相変調光の帯域を狭帯域光フィルタにより抑圧すると、出力光信号の平均光パワーが低下する虞がある。そこで、図8および図9に示すようにパルス幅を太くすることで高調波成分をより低減できるようになり、従って狭帯域光フィルタ105の出力平均光パワーの低下を抑止できる。このように第3の実施形態によれば、連続RZパルス光のパルス幅を可能な限り広げることにより、反転NRZ信号の生成効率を高めることができる。
[第4の実施形態]
図11は、本発明に係わる光送信装置の第3の実施形態を示す機能ブロック図である。第4の実施形態では、第2の実施形態と異なる手法により連続CS−RZパルス光201を生成する。図11において、半導体レーザ111をハーフレートクロック信号により駆動し、直接変調された強度変調光を得る。この強度変調光はキャリア抑圧フィルタ112によりキャリア成分を抑圧される。
キャリア抑圧フィルタ112は、ファイバグレーティング、マッハツェンダフィルタ、光インターリーバなどを組み合わせることにより、半導体レーザ111のキャリア周波数成分のみをドロップ可能な特性を持たせる。これによりキャリア抑圧フィルタ112の出力には、フルレートのクロック周波数分だけ周波数の異なる2本の側波帯成分が主に生成され、よって連続CS−RZパルス光201が出射される。この連続CS−RZパルス光201を位相変調器203および狭帯域光フィルタ205に入力して狭帯域光を得る。
半導体レーザを直接変調すると、LN型光強度変調器に比べて駆動変調信号の電力を一般に少なくできる。よってドライバ回路への電力負担・規模を少なくすることができる。なお半導体レーザを直接変調すると、強度変調だけでなく光周波数変調も生じる。よって強度変調による側波帯成分と周波数変調による側波帯成分とが同時に発生して光周波数軸上で重なり合う。光周波数の変調効率が大きい場合には、強度変調成分と周波数変調成分との干渉により2モードのうちの片モードが両成分間で打ち消しあい、CS−RZパルスの消光比が劣化する虞がある。
図12は、強度変調成分と周波数変調成分との干渉によりCS−RZパルスの消光比が劣化した状態を示す図である。図12(a)のスペクトル分布の計測値は図12(b)に対応し、消光比が劣化していることが分かる。
これに対処するためには、半導体レーザ111の直流バイアス電流を下げるとともに、強度変調信号の最小レベルを可能な限り下げる(すなわち強度変調信号の消光比を高める)ようにする。これにより周波数変調成分に対する光強度変調成分の比率を高めることができ、消光比の劣化を防止できる。
直接変調時の半導体レーザ光の周波数偏移量は、半導体レーザ111に印加されるハーフレートクロック信号の振幅にほぼ比例する。これに対し半導体レーザ111の直流バイアス電流値をレーザ発振閾値近傍に設定すれば、ハーフレートクロック信号の一部が発振閾値を下回って単位時間あたりの発光時間が短くなり、強度変調成分の割合を高めることができる。
図13は、図12に比べて消光比が改善された状態を示す図である。図13(a)のスペクトル分布の計測値は図13(b)に対応し、消光比が大幅に改善されていることが分かる。
このように本実施形態によれば、半導体レーザをハーフレートクロック信号により直接駆動して強度変調光を得るようにしているので、クロック信号の電力を通常のLN型変調器を用いる場合に比べて低減でき、変調回路の負担(寸法、コスト)を低減可能となる。また半導体レーザの直接変調で問題となりうる周波数変調(光周波数チャ−プ)の問題も、半導体レーザの直流バイアスレベルを閾値近傍に調整することによって回避することができる。
[第5の実施形態]
図14は、本発明に係わる光送信装置の第4の実施形態を示す機能ブロック図である。図14において、半導体レーザ141からの連続光を位相変調器142により位相変調し、得られた光位相変調信号を狭帯域光フィルタ105により帯域抑圧して、狭帯域光信号が生成される。
ただし図14においては、位相変調器142を駆動するデータ信号143の立ち上がり・立下り期間が十分短く、かつ、位相変調器142を駆動する変調器ドライバ144帯域がビットレート周波数以上であることが要請される。その理由を以下に説明する。図14においては、位相変調器を駆動するデータ信号の符号が切り替わるときに光強度を最小とするような機構を設けていない、このため狭帯域光フィルタ105の出力において、データ信号の0レベルと1レベルとの光強度比が第1〜4の実施形態に比べて劣化する場合がある。
すなわちデータ信号が矩形のデジタル信号であっても、変調器ドライバ144の帯域が不十分である場合には駆動信号の波形の立ち上がり・立下り期間が延びる。よってデータ符号切り替え時の光位相変化(光周波数変化)が緩やかになると、狭帯域光フィルタ105において生成される強度変調信号の消光比が劣化する。
図15および図16は、データ符号切り替え時の光位相変化により消光比が変化することを説明するための図である。図15(a)に示されるように、データ符号切り替え時の光位相変化が急峻であれば瞬時の光周波数変化が大きくなり、狭帯域光フィルタ105によってこれらの周波数変化成分を除去して光強度を十分に抑圧することができる(図15(b))。これに対し、図16(a)に示すように光位相がなだらかに変化すると光周波数偏移量が低減するため、狭帯域光フィルタ105を透過する成分が残留する。よって図16(b)に示すように消光比が劣化する。
これを避けるため第5の実施形態では、変調器ドライバ144の動作帯域を、少なくともデータ信号のビットレート周波数以上とするようにする。また、データ信号の立ち上がり期間および立ち下がり期間を、1ビット相当期間の25%以下とするようにする。
一方、第5の実施形態では次のようなメリットを得ることができる。すなわち第5の実施形態では連続RZパルスを用いることなく、光位相変調された連続光を狭帯域光フィルタに入力することによって反転NRZ信号を生成するようにしている。従ってクロック信号による光強度変調器が不要となり、装置規模をさらに縮小することが可能である。しかも光位相変調器の直流バイアス制御が不要であるという利点も有る。
[第6の実施形態]
図17は、本発明に係わる光通信システムの実施の形態を示す図である。図15のシステムは複数の光送信装置(送信器1〜n)を備え、各送信器の出力光は光合波器100により波長多重される。この波長多重光は光分波器200に達して分波され、複数の受信器1〜nに入射される。各送信器1〜nに第1〜第5の実施形態の光送信装置を適用すれば、チャネル周波数間隔がチャネルあたりの伝送信号のビットレート周波数以下であるような、超高密度波長多重伝送を実現することができる。
さらに、光合波器100に一定の特性を持たせることで各送信器1〜nにおける狭帯域光フィルタを削減し、部品点数を減らすこともできる。つまり、狭帯域光フィルタ105,205の作用を光合波器100により肩代わりさせることもできる。例えば40Gb/s信号を37.5GHz間隔で波長多重するには、狭帯域光フィルタに下記(1),(2)の光学特性を要請される。
(1)光周波数に対する透過率の変化が2次、または、3次のガウス型であること。
(2)透過曲線が2次の場合にはビットレート周波数の25〜35GHzの半値全幅をもつことが好ましい。3次の透過曲線では場合は28〜33GHzの半値全幅をもつことが好ましい。
(1)の透過特性は例えば光合分波器などを光フィルタとして用いることで実現され、図15の構成に相当する。(2)の透過特性は例えば光インターリーバなどを光フィルタとして用いることで実現される。
図18は、図17の光通信システムに適用可能な送信器1〜nの構成を示す機能ブロック図である。図18(a)は第1〜第3の実施形態における光送信装置に対応し(図1、図5、図7〜図9)、図18(b)は第4の実施形態における光送信装置に対応し(図11)、図18(c)は第5の実施形態における光送信装置に対応する(図14)。ただし、図17においては光合波器100により光フィルタの作用を実現しているため、図18(a)〜(c)のいずれにおいても光フィルタを省略できる。これにより装置構成をさらに簡略化できる。
図19は、本発明に係わる光通信システムの他の実施の形態を示す図である。図17のシステムは複数の送信器に接続される光合波器1〜4を備え、各光合波器1〜4の出力を光インタリーバA,Bにより合波し、さらに光インタリーバA,Bの出力を光インタリーバCにより合波して共通の光伝送路に出力するものとなっている。
図19においては、光周波数に対する透過率の関係が周期的に変化する光インターリーバのフィルタリング作用を利用できる。光フィルタリングによる帯域抑圧を施す前(変調器出力)の光スペクトルの広がりは比較的広いため、チャネル周波数間隔の3〜4倍以上離れたチャネル毎に合波するようにする。これは図19のように光インターリーバを複数段用意することで実現でき、これにより隣接間チャネルクロストークの影響を低減できる。
図19において、37.5GHz間隔に並んだ光信号を各光合波器1〜4につき150GHz毎に合波し、光合波器1,3の出力を150GHz/75GHzの光インターリーバAに入力する。この場合、光インターリーバの各チャネル信号に対する透過帯域幅は50〜75GHz程度が望ましい。光合波器2,4についても同様に、その出力を150GHz/75GHzの光インターリーバBにより合波する。さらに、光インタリーバA,Bの出力を75GHz/37.5GHzの光インターリーバCにより合波する。このように複数段の光インターリーバを用いることで、チャネル間クロストークの影響を十分に抑圧することができる。
図20は、図19のシステムにおける波長間の配列を示す模式図である。図20において、各光合波器1〜4の出力においてはチャネル光間のクロストークは無いが、各チャネル光はビットレート周波数の3〜4倍程度の光スペクトル幅を持つ。よって光インタリーバA,Bのフィルタリング特性を利用してチャネル光のスペクトル幅を削減し、さらに光インタリーバCにおいても各チャネル光の帯域を抑圧する。これにより光インタリーバCから超高密度波長多重光を得ることができる。
このように本実施形態によれば、透過帯域幅の狭い光合分波器や、複数の光インターリーバを組み合わせることで、チャネル周波数間隔がビットレート周波数より狭い超高密度波長多重光伝送が可能となる。位相変調器出力での各光信号の占有帯域はビットレート周波数の3〜4倍以上広がるため、光インターリーバを用いる場合は光周波数−透過特性の周期が異なる複数のデバイスを組み合わせる必要がある。
なお本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明に係わる光送信装置の第1の実施形態を示す機能ブロック図。 図1の光送信装置における各信号波形を示す図。 既存の光送信装置の構成例を示す機能ブロック図。 既存の光送信装置の他の構成例を示す機能ブロック図。 本発明に係わる光送信装置の第2の実施形態を示す機能ブロック図。 図5の光送信装置における各信号波形を示す図。 図1の連続光RZパルス源106の第1の例を示す機能ブロック図。 図1の連続光RZパルス源106の第2の例を示す機能ブロック図。 図1の連続光RZパルス源106の第3の例を示す機能ブロック図。 図7〜図9に示す連続光RZパルス源106により生じる伝送光のアイパターンの変化を示す図。 本発明に係わる光送信装置の第3の実施形態を示す機能ブロック図。 強度変調成分と周波数変調成分との干渉によりCS−RZパルスの消光比が劣化した状態を示す図。 図12に比べて消光比が改善された状態を示す図。 本発明に係わる光送信装置の第4の実施形態を示す機能ブロック図。 図14においてデータ符号切り替え時の光位相変化が急峻である場合の消光比を示す図。 図14においてデータ符号切り替え時の光位相変化がなだらかである場合の消光比を示す図。 本発明に係わる光通信システムの実施の形態を示す図。 図17の光通信システムに適用可能な送信器1〜nの構成を示す機能ブロック図。 本発明に係わる光通信システムの他の実施の形態を示す図。 図19のシステムにおける波長間の配列を示す模式図。
符号の説明
A〜C…光インタリーバ、1〜4…光合波器、100…光合波器、101…連続RZパルス光、102…データ信号、103…位相変調器、104…位相変調光、105,205…狭帯域光フィルタ、106…連続光RZパルス源、107…変調器ドライバ、111…半導体レーザ、112…キャリア抑圧フィルタ、141…半導体レーザ、142…位相変調器、144…変調器ドライバ、200…光分波器、201…連続CS−RZパルス光、203…位相変調器、204…位相変調光、205…狭帯域光フィルタ、206…半導体レーザ、207…光強度変調器、301…2電極型光強度変調器、303…単電極型光強度変調器、305…連続RZパルス信号、306…単電極光強度変調器、307…半導体レーザ、901…半導体レーザ、902,904…光強度変調器、903…ハーフレートクロック信号、1001…光強度変調器、1002…NRZI信号対、1003…直流バイアス

Claims (13)

  1. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数に同期する連続パルス光を生成するパルス光発生手段と、
    前記送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動されて前記連続パルス光を位相変調し、この連続パルス光のパルス位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段と、
    前記ビットレート周波数以下の半値全幅を有し前記位相変調光の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する狭帯域光フィルタとを具備し、
    この狭帯域光フィルタ内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉により反転NRZ信号を生成出力することを特徴とする光送信装置。
  2. 前記パルス光発生手段は、
    連続光を発生するレーザ光源と、
    前記連続光を2分岐し、前記送信データ信号に同期するクロック信号に応じて各分岐光をそれぞれ個別に移相したのち合波する光強度変調器とを備えることを特徴とする請求項1に記載の光送信装置。
  3. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数に同期し、隣接パルスごとにパルス位相が互いに反転する交番位相パルス光を生成するパルス光発生手段と、
    前記送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動され、前記送信データ信号の論理レベルに対応して前記交番位相パルス光のパルス位相を位相変調して位相変調光を出力する位相変調手段と、
    前記ビットレート周波数以下の半値全幅を有し前記位相変調光の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する狭帯域光フィルタとを具備し、
    この狭帯域光フィルタ内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉によりNRZ信号を生成出力することを特徴とする光送信装置。
  4. 前記パルス光発生手段は、
    連続光を発生するレーザ光源と、
    前記連続光を2分岐し、前記ビットレート周波数のハーフレートに相当するクロック信号の差動信号対に応じて各分岐光をそれぞれ個別に移相したのち合波する光強度変調器とを備えることを特徴とする請求項3に記載の光送信装置。
  5. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数のハーフレートに相当するクロック信号に同期するタイミングで直接駆動され、連続パルス光を出力するレーザ光源と、
    前記連続パルス光の光キャリア成分を抑圧して連続光パルス光を生成するキャリア抑圧手段と、
    前記送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動されて前記連続パルス光を位相変調し、この連続パルス光のパルス位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段と、
    前記ビットレート周波数以下の半値全幅を有し前記位相変調光の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する狭帯域光フィルタとを具備し、
    この狭帯域光フィルタ内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉によりNRZ信号を生成出力することを特徴とする光送信装置。
  6. 前記連続パルス光はCS−RZ(Carrier Suppressed - Return to Zero)光パルスであり、
    このCS−RZ光パルスの消光比を最大とすべく前記レーザ光源の直流バイアス値を調整したことを特徴とする請求項5に記載の光送信装置。
  7. 連続光を発生するレーザ光源と、
    NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動され、前記連続光の位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段と、
    前記送信データ信号のビットレート周波数以下の半値全幅を有し前記位相変調光の帯域を制限して狭帯域光信号を生成する狭帯域光フィルタとを具備し、
    この狭帯域光フィルタ内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉により反転NRZ信号を生成出力し、
    前記駆動信号生成手段の動作帯域を前記ビットレート周波数以上とし、
    前記送信データ信号の立ち上がり期間および立ち下がり期間を、1ビット相当期間の25%以下としたことを特徴とする光送信装置。
  8. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数以下のチャネル周波数間隔で設けられる複数の光送信装置と、
    これらの複数の光送信装置から出力される光信号を合波して波長多重光を生成する光合波器とを具備し、
    前記光送信装置の各々は、
    前記ビットレート周波数に同期する連続パルス光を生成するパルス光発生手段と、
    自装置に係わる送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動されて前記連続パルス光を位相変調し、この連続パルス光のパルス位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段とを備え、
    前記光合波器は、
    前記複数の光送信装置からそれぞれ出力される前記位相変調光を前記ビットレート周波数以下の半値全幅のフィルタ特性により帯域制限したのち合成し、この光合波器内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉により反転NRZ信号を生成出力することを特徴とする光通信システム。
  9. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数以下のチャネル周波数間隔で設けられる複数の光送信装置と、
    これらの複数の光送信装置から出力される光信号を合波して波長多重光を生成する光合波器とを具備し、
    前記光送信装置の各々は、
    前記ビットレート周波数に同期し、隣接パルスごとにパルス位相が互いに反転する交番位相パルス光を生成するパルス光発生手段と、
    自装置に係わる送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動され、前記送信データ信号の論理レベルに対応して前記交番位相パルス光のパルス位相を位相変調して位相変調光を出力する位相変調手段とを備え、
    前記光合波器は、
    前記複数の光送信装置からそれぞれ出力される前記位相変調光を前記ビットレート周波数以下の半値全幅のフィルタ特性により帯域制限したのち合成し、この光合波器内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉によりNRZ信号を生成出力することを特徴とする光通信システム。
  10. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数以下のチャネル周波数間隔で設けられる複数の光送信装置と、
    これらの複数の光送信装置から出力される光信号を合波して波長多重光を生成する光合波器とを具備し、
    前記光送信装置の各々は、
    前記ビットレート周波数のハーフレートに相当するクロック信号に同期するタイミングで直接駆動され、連続パルス光を出力するレーザ光源と、
    前記連続パルス光の光キャリア成分を抑圧して連続光パルス光を生成するキャリア抑圧手段と、
    自装置に係わる送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動されて前記連続パルス光を位相変調し、この連続パルス光のパルス位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段とを備え、
    前記光合波器は、
    前記複数の光送信装置からそれぞれ出力される前記位相変調光を前記ビットレート周波数以下の半値全幅のフィルタ特性により帯域制限したのち合成し、この光合波器内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉によりNRZ信号を生成出力することを特徴とする光通信システム。
  11. NRZI(Non Return to Zero Inverted)符号により表現される送信データ信号のビットレート周波数以下のチャネル周波数間隔で設けられる複数の光送信装置と、
    これらの複数の光送信装置から出力される光信号を合波して波長多重光を生成する光合波器とを具備し、
    前記光送信装置の各々は、
    連続光を発生するレーザ光源と、
    自装置に係わる送信データ信号を電力増幅して駆動信号を生成する駆動信号生成手段と、
    前記駆動信号により駆動され、前記連続光の位相を前記送信データ信号の論理レベルに対応して反転させた位相変調光を出力する位相変調手段とを備え、
    前記駆動信号生成手段の動作帯域は前記ビットレート周波数以上であり、
    前記送信データ信号の立ち上がり期間および立ち下がり期間を、1ビット相当期間の25%以下であり、
    前記光合波器は、
    前記複数の光送信装置からそれぞれ出力される前記位相変調光を前記ビットレート周波数以下の半値全幅のフィルタ特性により帯域制限したのち合成し、この光合波器内で生じるパルス光の位相遅延により当該パルス光のパルス幅を広げ、隣接する光パルス間での光干渉により反転NRZ信号を生成出力することを特徴とする光通信システム。
  12. 請求項9乃至11のいずれかに記載の光通信システムである複数のサブシステムと、
    前記複数のサブシステムごとの光合波器から出力される波長多重光を合波する光合波手段とを具備することを特徴とする光通信システム。
  13. 前記光合波手段は、
    前記複数のサブシステムごとに設けられ各サブシステムの光合波器から出力される波長多重光を合波する複数の第1の光インタリーバと、
    これらの複数の第1の光インタリーバから出力される波長多重光を合波する第2の光インタリーバとを備え、
    前記複数の第1の光インタリーバおよび第2の光インタリーバの光周波数および透過特性の周期性は、それぞれ互いに異なることを特徴とする請求項12に記載の光通信システム。
JP2004096502A 2004-03-29 2004-03-29 光送信装置および光通信システム Expired - Lifetime JP3819912B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004096502A JP3819912B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 光送信装置および光通信システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004096502A JP3819912B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 光送信装置および光通信システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005286614A JP2005286614A (ja) 2005-10-13
JP3819912B2 true JP3819912B2 (ja) 2006-09-13

Family

ID=35184547

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004096502A Expired - Lifetime JP3819912B2 (ja) 2004-03-29 2004-03-29 光送信装置および光通信システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3819912B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4860751B2 (ja) * 2006-04-26 2012-01-25 ミンテラ・コーポレイション 部分dpsk(pdpsk)伝送システム
JP4419995B2 (ja) 2006-08-16 2010-02-24 日本電気株式会社 光受信器の評価および調整方法ならびに光通信システム
CN101321021B (zh) * 2008-07-17 2011-11-16 上海交通大学 直接调制的光差分相移键控调制器
JP5289986B2 (ja) * 2009-01-20 2013-09-11 株式会社オーディオテクニカ 赤外線送信機

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005286614A (ja) 2005-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6865348B2 (en) Optical transmission method, optical transmitter, optical receiver, and optical transmission system
US7817922B2 (en) Apparatus and method to generate carrier suppressed-return to zero optical signal
US6735398B1 (en) Generating methods for single and multi-channel wideband optical analog pulse positioned waveforms
EP1059758B1 (en) Optical transmitter and optical transmitter control method using variable duty ratio setting and alternate phase inversion for optical clock pulses
JP2003298525A (ja) 光片側サイドバンド送信器
JP4164053B2 (ja) 半導体光増幅器を用いたデュオバイナリー光伝送装置及びデュオバイナリー光伝送方法
US6882802B2 (en) Modulator and method of modulating optical carrier with clock signal before or after the carrier is modulated with data pulse
JP2005151565A (ja) 高密度波長分割多重化方式の光伝送システムのための光送信器
EP1416654B1 (en) Duobinary optical transmission
KR100493095B1 (ko) 광 전송 시스템
EP1424795B1 (en) Optical transmission system using optical phase modulator
JP3819912B2 (ja) 光送信装置および光通信システム
JP2004312678A (ja) デュオバイナリ光伝送装置
GB2240683A (en) Long-distance high-speed optical communication scheme
JP6261765B2 (ja) 光送信器
JP2011002640A (ja) 光変調装置および光送信器、並びに、光変調装置の制御方法
JP2005020277A (ja) 光通信方法、光送信器及び光受信器
JP3845606B2 (ja) 光変調装置及び光変調方法
JP2001339346A (ja) 光送信器および光送信器制御方法
US6870665B2 (en) Pumping source with a number of pumping lasers for the raman amplification of a WDM signal with minimized four-wave mixing
JP3761528B2 (ja) 光送信装置および光送信方法
JP2002164850A (ja) 光送信器及び光変調方法
JP2004104385A (ja) 光伝送システム、光送信装置及びこれらの方法
JP4251355B2 (ja) 光送信装置
EP1473856B1 (en) Duobinary optical transmission apparatus

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060217

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060428

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060615

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3819912

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090623

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100623

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110623

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120623

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130623

Year of fee payment: 7