JP3819463B2 - 空気調和機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、流量を制御する電子制御弁を有する空気調和機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、室外ユニットに複数の室内ユニットをつなぎ、この室内ユニットには室内熱交換器、及び電子制御弁(例えばパルスモータで弁体を移動させてこの弁体が内蔵された弁装置に流れ込む冷媒量を調整する弁)を収容し、冷房運転時の空調負荷に対応するためにこの室内熱交換器を流れる非共沸混合冷媒の流量を電子制御弁により制御する空気調和機は知られている。この種のものでは、空調負荷が小さくなると、室内ユニットの電子制御弁を絞るが、空調負荷があまり小さくなり過ぎると、電子制御弁が全閉(以下「シャットオフ」という。)する。このシャットオフは、空調負荷が最も小さくなった室内ユニットの電子制御弁において発生する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来、電子制御弁のシャットオフを検出するための手段は提案されていない。電子制御弁のシャットオフを防止するために、従来では、安全率を含めた最低パルスまでしか電子制御弁を絞らないので、低負荷に亘る制御を十分に行なうことができないという問題がある。
【0004】
そこで、本発明の目的は、電子制御弁のシャットオフを正確に検出することのできる空気調和機を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数の蒸発器を並列につなぎ、この蒸発器を流れる非共沸混合冷媒の流量を制御する電子制御弁を夫々の蒸発器に直列につないだ空気調和機において、蒸発器の入口温度を検出する入口温度センサと、蒸発器の出口温度を検出する出口温度センサと、いずれかの蒸発器の入口温度がほかの蒸発器の入口温度よりも高く、当該蒸発器の入口温度と出口温度との温度差がほかの蒸発器の入口温度と出口温度との温度差よりも小さいときに、当該蒸発器につながる電子制御弁がシャットオフの状態にあると判断する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、室外ユニットに複数の室内ユニットをつなぎ、この室内ユニットには室内熱交換器、及び電子制御弁を収容し、冷房運転時の空調負荷に対応するためにこの室内熱交換器を流れる非共沸混合冷媒の流量を電子制御弁により制御する空気調和機において、冷房運転時における室内熱交換器の入口温度を検出する入口温度センサと、室内熱交換器の出口温度を検出する出口温度センサと、いずれかの室内熱交換器の入口温度がほかの室内熱交換器の入口温度よりも高く、当該室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差がほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差よりも小さいときに、当該室内熱交換器につながる電子制御弁がシャットオフの状態にあると判断する手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0007】
これによれば、入口温度と出口温度とに従って、電子制御弁のシャットオフの状態を検出することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、添付図面を参照して本発明の一実施の形態を詳細に説明する。
図1において、符号100は室外ユニットを示し、符号200は室内ユニットを示している。室外ユニット100には、圧縮機1、四方弁3、室外熱交換器5、室外電子制御弁(以下、「室外メカ弁」という。)7、レシーバタンク9、及びアキュームレータ11が収容されている。室内ユニット200には、室内電子制御弁(以下、「室内メカ弁」という。)13a〜13d、及び室内熱交換器15a〜15dが収容されている。
【0009】
暖房運転時には、四方弁3が点線で示すように切り換えられ、非共沸混合冷媒は、圧縮機1から四方弁3、室内熱交換器15a〜15d、室内メカ弁13a〜13dの順に流れ、更にレシーバタンク9、室外メカ弁7、室外熱交換器5、四方弁3、アキュームレータ11の順に流れて圧縮機1に戻される。
【0010】
冷房運転時には、四方弁3が実線で示すように切り換えられ、非共沸混合冷媒は、圧縮機1から四方弁3、室外熱交換器5、室外メカ弁7、レシーバタンク9の順に流れ、更に室内メカ弁13a〜13d、室内熱交換器(凝縮器)15a〜15d、四方弁3、アキュームレータ11の順に流れて圧縮機1に戻される。
【0011】
この冷房運転時には空調負荷に応じて室内メカ弁13a〜13dが制御されて、室内熱交換器15a〜15dを流れる非共沸混合冷媒の流量が制御される。
【0012】
冷房運転時における室内熱交換器(凝縮器)15a〜15dの入口には、入口温度を検出する入口温度センサE1a〜E1dが設けられ、冷房運転時における室内熱交換器(凝縮器)15a〜15dの出口には、出口温度を検出する出口温度センサE3a〜E3dが設けられる。
【0013】
そして、この実施の形態によれば、コントローラ10が設けられており、このコントローラ10は、以下のようにして室内メカ弁13a〜13dのシャットオフ(全閉)を検出する。この場合の冷媒は非共沸混合冷媒である。即ち、いずれかの室内熱交換器(例えば、室内熱交換器15cとする。)の入口温度(センサE1cの検出値)が、ほかの室内熱交換器の入口温度(センサE1a、E1b、E1dの検出値)よりも高く、この室内熱交換器15cの入口温度と出口温度との温度差(ΔE=E1c−E3c)が、ほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差(ΔE)よりも小さいことを条件に、室内熱交換器15cにつながる電子制御弁13cがシャットオフ(全閉)の状態にあると判断する。
【0014】
この判断は図2に示す実験データ▲1▼〜▲7▼から導かれる。
データ▲1▼は、アドレス3の室内ユニット200の室内メカ弁13cを全閉(0パルス)にして、約30秒運転した後の実験データを示す。この室内メカ弁13cはシャットオフの状態にある。
【0015】
この場合に、室内熱交換器15cの入口温度(センサE1cの検出値)は12℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度(センサE1a、E1b、E1dの検出値=5℃)に比べると高いことが判る。
また、この場合の室内熱交換器15cの入口温度と出口温度との温度差(ΔE=E1c−E3c)は3℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差(ΔE=5〜7℃)よりも小さいことが判る。
【0016】
データ▲2▼〜データ▲4▼は、室内メカ弁13cを開いて(65パルス)運転し、運転直後、20秒後、60秒後を示すデータである。その後に、室内メカ弁13cを1パルスづつ絞って、62パルスに達した直後、及び62パルスに達してから30秒後のデータが、夫々データ▲5▼、データ▲6▼である。
なお、62パルスで室内メカ弁13cを絞るときには、この室内メカ弁13cはほぼシャットオフの状態になる。
【0017】
データ▲6▼を参照すると、室内熱交換器15cの入口温度(センサE1cの検出値)は9℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度(センサE1a、E1b、E1dの検出値=5、6℃)に比べると高いことが判る。この場合の室内熱交換器15cの入口温度と出口温度との温度差(ΔE=E1c−E3c)は3℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差(ΔE=5〜6℃)よりも小さいことが判る。更に、その30秒後のデータがデータ▲7▼である。
【0018】
データ▲7▼を参照すると、室内熱交換器15cの入口温度(センサE1cの検出値)は11℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度(センサE1a、E1b、E1dの検出値=5℃)に比べると高いことが判る。この場合の室内熱交換器15cの入口温度と出口温度との温度差(ΔE=E1c−E3c)は2℃であり、ほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差(ΔE=5〜6℃)よりも小さいことが判る。
【0019】
実験データ▲1▼〜▲7▼から明らかなように、蒸発器の入口温度と出口温度とを比較することにより、室内メカ弁がほぼシャットオフの状態にあるか否かをほぼ正確に知ることができる。
【0020】
室内メカ弁13a〜13dのいずれかがシャットオフの状態に達したと判断されたら、該当する室内メカ弁13a〜13dのいずれかを、例えば10パルス程度開いてから通常制御に移行すればよい。
【0021】
この実施の形態によれば、安全率を含めた最低パルスを設定することなく、室内メカ弁13a〜13dを絞ることができるので、冷房負荷が低負荷になったとしても、当該低負荷に十分応える制御が可能になる。
【0022】
【発明の効果】
請求項1、及び2の発明によれば、蒸発器(室内熱交換器)の入口温度と出口温度とを比較することにより、蒸発器につながる室内メカ弁がほぼ全閉の状態にあるか否かをほぼ正確に知ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る空気調和機の冷媒回路図である。
【図2】▲1▼〜▲7▼は、実験データを示す図である。
【符号の説明】
1 圧縮機
3 四方弁
5 室外熱交換器
7 室外電子制御弁(「室外メカ弁」)
9 レシーバタンク
11 アキュームレータ
13a〜13d 室内電子制御弁(「室内メカ弁」)
15a〜15d 室内熱交換器
Claims (2)
- 複数の蒸発器を並列につなぎ、この蒸発器を流れる非共沸混合冷媒の流量を制御する電子制御弁を夫々の蒸発器に直列につないだ空気調和機において、蒸発器の入口温度を検出する入口温度センサと、蒸発器の出口温度を検出する出口温度センサと、いずれかの蒸発器の入口温度がほかの蒸発器の入口温度よりも高く、当該蒸発器の入口温度と出口温度との温度差がほかの蒸発器の入口温度と出口温度との温度差よりも小さいときに、当該蒸発器につながる電子制御弁が全閉の状態にあると判断する手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
- 室外ユニットに複数の室内ユニットをつなぎ、この室内ユニットには室内熱交換器、及び電子制御弁を収容し、冷房運転時の空調負荷に対応するためにこの室内熱交換器を流れる非共沸混合冷媒の流量を電子制御弁により制御する空気調和機において、冷房運転時における室内熱交換器の入口温度を検出する入口温度センサと、室内熱交換器の出口温度を検出する出口温度センサと、いずれかの室内熱交換器の入口温度がほかの室内熱交換器の入口温度よりも高く、当該室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差がほかの室内熱交換器の入口温度と出口温度との温度差よりも小さいときに、当該室内熱交換器につながる電子制御弁が全閉の状態にあると判断する手段とを備えたことを特徴とする空気調和機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30955795A JP3819463B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 空気調和機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30955795A JP3819463B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 空気調和機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09145178A JPH09145178A (ja) | 1997-06-06 |
JP3819463B2 true JP3819463B2 (ja) | 2006-09-06 |
Family
ID=17994457
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30955795A Expired - Lifetime JP3819463B2 (ja) | 1995-11-28 | 1995-11-28 | 空気調和機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3819463B2 (ja) |
-
1995
- 1995-11-28 JP JP30955795A patent/JP3819463B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09145178A (ja) | 1997-06-06 |
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