JP3819188B2

JP3819188B2 - Liquid container and manufacturing method thereof

Info

Publication number: JP3819188B2
Application number: JP27688699A
Authority: JP
Inventors: 徹市川; 大樹石川; ▲らい▼蔵久下; 憲一繁田
Original assignee: Hosokawa Yoko KK
Current assignee: Hosokawa Yoko KK
Priority date: 1999-09-29
Filing date: 1999-09-29
Publication date: 2006-09-06
Anticipated expiration: 2019-09-29
Also published as: JP2001097403A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は液体容器に関し、特に、柔軟なプラスチック製（樹脂フィルム製）であり、注液部が自閉性を備える卓上用の液体容器に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来より、粘液状食品の絞出し用途に使用される容器として、ラミネートボトルが知られている。このラミネートボトルは、ポリエチレン（ＰＥ）−エチレンとビニルアルコールの共重合体（ＥＶＯＨ）−ポリエチレン（ＰＥ）の三層状をしており、ブロー成形によりこの三層を一体化させるとともに所定のボトル形状に成形している。ラミネートボトルの上部注液部に備えられるキャップおよびＥＶＯＨ層で内部を外気の酸素から遮断し、内容物（マヨネーズ等）が酸化しないよう保護している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のようなラミネートボトルでは、使用により減少した内容物の体積分だけ容器内部に空気が侵入してしまうという欠点があった。ここで、容器内部の空気を排出するためには、容器が成形時の形状に戻ろうとするのに逆らい空気を押しだし、内容物が外部にこぼれないよう注意を払いながらキャップを閉めるという手間が必要だった。又、キャップを閉めるという手間を払わなければ注液部を閉じることができなかった。更に、ブロー成形により上記三層を一体化しているため、ＥＶＯＨ層をボトル面の全領域に切れ目なく確実に存在させるためにＥＶＯＨ層を厚くせざるをえず、コストがかかる上容器自体が嵩張るという欠点があった。このため、キャップを要することも相まって、容器の製造・運搬・液体の充填のいずれの工程においても手間とコストがかかっていた。
【０００４】
更に特定の容器においては鋭利な角部によって、指先が切れるような事故があり、安全性のうえで問題があった。
【０００５】
また、特願平第１０−３２０４４８号には、容器内部の空気を自然に追い出し、キャップを閉める等の手間を要さない液体容器として、樹脂フィルム液体容器であって、表面部と裏面部とそれらの対向する縁部間に設けられて側部を構成する１対の断面Ｖ字形の折たたみ状のガセット部とにより構成され、細口の上部注液部を有するものが提案されている。しかし、ここに紹介された液体容器は、容器内部の空気を自然に追い出す効果を強力に得るために、液体充填部と比較して注液部がある程度細口となっている。そのため、最低限の注液容易性は有するものの、容器に充填される液体の種類や、様々な使用条件に応じ、更に良好な注液容易性を有する方が好ましいような場合もある。
【０００６】
そこで本発明では、容器内部の空気を自然に追い出し、キャップを閉める等の手間を要さないという効果を所望の最低限の水準で維持しつつ、更に極めて容易な注液を可能とし、かつ軽量で嵩張らず、製造、運搬が容易でコストのかからない卓上用の液体容器を提供することを目的とする。
【０００７】
本発明の他の目的は、上記最低限の自閉性の機能と最低限の形状安定性に加えて、極めて容易な注液を可能とする液体容器を提供することを目的とする。
【０００８】
また本発明の他の目的は、製造工程が簡略化できるとともに、特定の用途の容器に関しては、形状の安定性を若干犠牲にしつつも、容器の角部の鋭利性を防止して、安全に容器を把持することが可能であり、かつ極めて容易な注液を可能とする液体容器を提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、切断によって開口する上部注液部と、底部と、該注液部と底部との間で液体を収容する本体構成部とを有する樹脂フィルム液体容器であって、該本体構成部は表面部と、該表面部と同形の裏面部と、該表面部と該裏面部との互いの対向する縁部間に設けられて側部を構成する１対の断面Ｖ字形の折たたみ状のガセット部とにより構成され、該本体構成部の該表面部の上部と該裏面部の上部は、該表面部と該裏面部の残部よりも細幅状をなして該上部注液部に至る首部を構成し、該ガセット部は該首部の側部も構成し、該ガセット部の変形により注液の際に該表面部上部と該裏面部上部とが互いに離間する方向に移動可能な液体容器において、該本体構成部に液体を充填することにより、該ガセット部が断面直線状に変形したときには該首部を除く該本体構成部が断面略正方形を形成し、該首部を除く該本体構成部の高さは、該底部の面積をＡ×Ａとすると１．１Ａ乃至３Ａの範囲にあり、該本体構成部における該表面部と該裏面部の間隔は、該首部を構成する該表面部の上部と該裏面部の上部の間隔の４倍乃至１０倍であり、該側部は、該表面部や該裏面部よりも軟質の材料にて構成されている液体容器を提供している。
【００１０】
ここで、それぞれの該側部の左右の縁部は、該表面部と該裏面部の互いの対向する縁部にそれぞれ熱融着されて接続されて４個の熱融着縁部をなしているのが好ましい。また、該４個の熱融着縁部は、該首部を除く該本体構成部において、該首部における幅よりも幅広になっているのが好ましい。
【００１６】
【発明の実施の形態】
本発明の第１の実施の形態による液体容器について図１乃至図５に基づき説明する。図１は調味料等の液体が充填された液体容器１を示す。液体容器１は切断によって開口する注液部２（図２）と、底部３と、注液部２と底部３との間で液体を収容する本体構成部４を有する。本体構成部４は表面部５と、表面部５と同形の裏面部６と、表面部５と裏面部６とを繋ぎ側部を構成する１対のガセット部７、７とにより構成される。ガセット部７、７は断面Ｖ字形に内方に折り畳んで形成されており（図３）、ヒートシール等によって表面部５及び裏面部６に融着される。
【００１７】
即ち表面部５の左右の縁部とガセット部７、７のそれぞれの一方の縁部、及び裏面部６の左右の縁部とガセット部７、７のそれぞれの他方の縁部とがヒートシールにより幅３ｍｍ乃至５ｍｍのヒートシール部（熱融着部）９が形成される。このヒートシール部９の幅は、比較的小さいが小さすぎないので、液体容器１全体を大型化することなく、所望の容積を得ることができるとともに、液体容器１が薄いフィルム材料であっても箍張りの効果や支柱としての最低限の効果が発揮でき、液体容器１の型くずれをある程度防止して所定の形状安定性を保つことができる。
【００１８】
本体構成部４の表面部５の上部と裏面部６の上部は、表面部５と裏面部６の残部よりも細幅状をなしており、注液部２に至る首部８を構成し、あたかも瓶のネックの如き形状をなす。
【００１９】
首部８のヒートシール部９には、開封のためのノッチ１１が形成される。このノッチ１１により首部８最上部のヒートシール部９ａを取り除き、液体容器１を開封すると、図２に示すように、内容物たる液体を注ぎ出すための注液部２が形成される。
【００２０】
首部８を構成する表面部５の上部と裏面部６の上部は、幅１９ｍｍに設定される。ここで、当該幅１９ｍｍのうち両端に形成されるシール部の幅が各３ｍｍである。こうして、注液部２の開口部分を構成する幅は１３ｍｍとなる。又、表面部５と裏面部６のガセット部７、７は首部８の側部も構成し、首部８におけるガセット部７、７の折り曲げ幅が８ｍｍに設定される。ここでシール部の幅が３ｍｍであるので、図２に示されるように、首部８においてガセット部７、７が自由に移動又は変形できる折り曲げ幅は５ｍｍとなる。この様に、ヒートシール部９の幅が比較的小さいので、首部８を大型化することなく注液部２を大きく取ることができ、内容物が極めて注ぎやすくなっている。かかる注液容易性のためには、首部８におけるヒートシール部９の幅は、３ｍｍ乃至５ｍｍ程度であり、首部８を構成する表面部５の上部と裏面部６の上部の幅は、１６ｍｍ乃至３０ｍｍ程度であるのが好ましい。
【００２１】
本体構成部４の表面部５の首部８を除いた残部と、裏面部６の首部８を除いた残部と、両残部を繋ぎ側部を構成するガセット部７、７は、液体を保持する充填部１０を構成する。充填部１０を構成する本体構成部４の表面部５と裏面部６は、幅７５ｍｍに設定される。また、充填部１０におけるヒートシール部９の幅は５ｍｍに設定される。ここで、当該幅７５ｍｍのうち両端に形成されるシール部の幅が各５ｍｍであるので、充填部１０のうち液体を保持する空間を構成する幅は６５ｍｍとなる。又、ガセット部７、７の折り曲げ幅は３６ｍｍに設定され、液体を保持する空間を構成する折り曲げ幅は３１ｍｍとなる。従って、図１に示される充填部１０の断面Ｂは、６５ｍｍ×６２ｍｍの略正方形となる。尚、卓上用として使用することから、充填部１０の大きさがあまりに大きすぎては、使用に不便であるため、充填部１０の幅は片手で容易に扱える程度の上記サイズであるのが好ましい。
【００２２】
図１に示される底部３を形成するために、図３に示すように、表面部５と裏面部６のそれぞれの下縁及びガセット部７、７の下縁は一対の対称な傾斜縁部９ｂ、９ｂと中央縁部９ｃにより構成される。又、充填部１０の高さｈは、４０ｍｍ乃至３００ｍｍであり、好ましくは１０５ｍｍである。
【００２３】
表面部５及び裏面部６は柔軟なプラスチック材料（樹脂フィルム）にて構成されている。第１の具体例としては、厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルムと、厚さ１５ミクロンの２軸延伸ナイロンフィルムと、厚さ１２０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる３層のラミネートフィルムが使用される。
【００２４】
又、ガセット部７、７は表面部５や裏面部６よりも軟質の材料にて構成されるのが好ましい。具体的な材料として、厚さ１５ミクロンの２軸延伸ナイロンフィルムと厚さ１２０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる２層のラミネートフィルムが使用される。
【００２５】
ここで、２軸延伸ポリエステルフィルムは耐熱性に優れ、型くずれが生じない素材であり、製袋工程における寸法安定性の確保のために使用される。又、この素材にはヒートシールによる成形時の加工が容易であるという利点もある。２軸延伸ナイロンフィルムは強靱性に優れ、液体容器１を嵩張らせずかつ輸送や取扱いに耐えうる所望の強度を得るために使用される。直鎖状低密度ポリエチレンフィルムは熱接着性を備え、ヒートシールにより液体容器１を成形するために使用される。又、この素材は、２軸延伸ナイロンフィルムほどではないが強靱性をも備える。
【００２６】
上記第１の具体例において、直鎖状低密度ポリエチレンとして滑剤等を無添加のグレートを選定すると、乳等省令適合の容器とすることができる。
【００２７】
第２の具体例としては、バリア性向上のために、表面部５及び裏面部６を、厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルムと、厚さ９ミクロンのアルミニウム箔と、厚さ１５ミクロンの２軸延伸ナイロンフィルムと、厚さ１００ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる４層のラミネートフィルムで構成してもよい。又、この場合には、ガセット部７、７を厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルムと、厚さ９ミクロンのアルミニウム箔と、厚さ１５ミクロンの２軸延伸ナイロンフィルムと、厚さ７０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる４層のラミネートフィルムで構成するとよい。
【００２８】
この構成によると、アルミニウム箔が、水分、酸素、光等を強力に遮断するので、バリヤー性がより向上する。
【００２９】
こうして、第１の実施の形態による液体容器１は、ヒートシールにより容易に製造されるラミネートフィルムで構成されるので、ブロー成形により一体化して製造するラミネートボトルに比較して製造容易でコストも低い。
【００３０】
更に第３の具体例としては、表面部５及び裏面部６を、厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルムと、酸化ケイ素等を蒸着させた厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルム（透明蒸着加工フィルム）と、厚さ１２０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる３層のラミネートフィルムで構成してもよい。この場合には、ガセット部７、７を厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルムと、酸化ケイ素等を蒸着させた厚さ１２ミクロンの２軸延伸ポリエステルフィルム（透明蒸着加工フィルム）と、厚さ８０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンフィルムによる３層のラミネートフィルムで構成するとよい。
【００３１】
この構成によると、透明蒸着加工フィルムがバリヤー層として作用し、透明フィルムでありながら、バリヤー性を向上させる。
【００３２】
又、第３の具体例において直鎖状低密度ポリエチレン層に代えて表面部５及び裏面部６については厚さ１２０ミクロンの未延伸ポリプロピレンとし、ガゼット部７、７を厚さ８０ミクロンの未延伸ポリプロピレンとすることで、レトルト用の容器とすることができ、更に電子レンジ用途にも適した容器とすることができる。
【００３３】
図３は液体充填前の液体容器１の形状を示す。液体容器１の首部８や上縁部は予めヒートシールし、該容器の底部３を構成する部分の表面部５及び裏面部６とガセット部７とは未融着状態となっている。同図に示されるように、液体容器を倒立させて底部開口から液体を充填し、充填後に９ｂ、９ｃの未溶着部分をヒートシールする。尚、７ａは、ガセット部７の折り曲げ線である。
【００３４】
以上の構成により、液体を液体容器１内に充填すると、図４に示されるように、ガセット部７、７のＶ字形が開くことによって液体容器１は安定した立体構造となる。液体充填時の液体容器１の底部３は上記断面と同様に略正方形（６５ｍｍ×６２ｍｍ）となり、高さｈが１０５ｍｍであるので、当該底部３を下、首部８を上として安定的に自立する。ここで、底部３の面積をＡ×Ａとすると、これと比較して高さｈが１．１Ａ乃至３Ａであることが重要である。高さｈが１．１Ａよりも小さいと、把持に不便であり、卓上用としての機能を発揮できない。又、高さｈが３Ａよりも大きい場合、卓上に置いたときに不安定となり、自立性を発揮することができない。
【００３５】
又、図１のように液体の充填により液体容器１が自立性を発揮すると、液体自身の重みにより液体が底部３方向へ向かい、充填部１０において、液圧がガセット部７の折り目部分の復元力に逆らう方向に働き、ガセット部７が押し開かれる。このとき、充填部１０の側部を構成するガセット部７の幅が６２ｍｍ、首部８の側部を構成するガセット部７の幅が１０ｍｍであることから、図４に示されるように、液体容器１の側部は、首部８の先端を頂点とする鋭角を形成する。即ち、首部８最上部にて表面部５と裏面部６を接触させる方向へ力が働き、注液部２は自閉性を有することとなる。
【００３６】
ここで、充填部１０の側部を構成するガセット部７のヒートシール部を除く部分の幅は、首部８の側部を構成するガセット部７の幅の４倍乃至１０倍であることが重要である。４倍よりも小さいと、上記の首部８の先端を頂点とする鋭角が形成されず、所望の最低限の自閉性が発揮されない。一方、１０倍よりも大きいと、注液部２の幅Ｗ（図２）が相対的に小さくなり、上記自閉性は強力に発揮されるが、容器に充填される液体の種類によっては、内容物を更に極めて良好に注ぎ出すことができる方が好ましい場合がある。図４では、７倍の場合を示す。（首部８の側部を構成するガゼット部７の幅が１０ｍｍであり、充填部１０の側部を構成するガゼット部７のヒートシール部を除く部分の幅が６２ｍｍである。）詳しくは、充填部１０の断面積が６５ｍｍ×６２ｍｍである場合に、注液部２は１３ｍｍ×１０ｍｍ程度であれば、最低限の自閉性を維持しつつ、極めて容易な注液が可能な好適値と言える。
【００３７】
又、図５に示すように、液体容器１内部の液体が使用され、液体容積が減少した際には、液体が自身の重みにより底部３方向へ向かう為、液体が少なくなった容器上部にはガセット７の折り曲げ部の復元力に逆らう液圧が働かなくなり、ガセット部７の折り曲げ部の復元力により液体容器１内部の空気を自然に排除する。又、注液時に液体容器１を横倒し又は倒立させ、注液終了後、液体容器１を正置状態に戻したとき、液体が容器の下部へ移動するとともに注液部２が瞬時に閉鎖されるので、外部の空気が液体容器１内に侵入することがない。
【００３８】
上記のように、液体容器１は、卓上に置いた際自立性を発揮することから、液体容器１内の液体の使用後卓上に置いただけで図４、図５に示されるような形状を為し、首部８における所望の最低限の自閉性を発揮する。従って、その後液体容器１が倒れても内部の液体が大量にこぼれ出るようなことがない。液体容器１の転倒時の液体の漏れ防止効果は、首部８を折り曲げることにより更に良好に発揮される。
【００３９】
次に本発明の第２の実施の形態による液体容器について図６に基づき説明する。
【００４０】
上述した第１の実施の形態では、ガセット部７、７を表面部５や裏面部６よりも軟質の材料にて構成しており、そのことによりガセット部７が変形し易く、首部８における表面部５と裏面部６との相互の離間が促進されるので、液体の注ぎ出しがより簡単となる。またそれぞれのガセット部７、７の左右の縁部は、表面部５と裏面部６の互いの対向する縁部にそれぞれ熱融着されて接続されることで、本体構成部には４個のヒートシール部９が形成されている。そのことによって、ブロー成形に比較して容易かつ低コストで液体容器を製造することができ、また、ヒートシール部は、それ以外の箇所よりも剛性が高いので、内容物を充填した後の容器の寸法安定性を向上させることができる。
【００４１】
ここで第１の実施の形態では、液体容器を製造するに際して、表面部５と裏面部６とを同一形状に加工してから、ガセット部７と熱融着する必要があり、同一形状の表面部５と裏面部６とを整合させつつ熱融着するという精密な加工精度が要求される。また、４個のヒートシール部９の外縁部が、鋭利となるため、指先を切る等のけがが生じる可能性もある。
【００４２】
第２の実施の形態は、第１の実施の形態と比較して製造工程をより簡略すると共に、特定の液体容器については充填部１０にヒートシール部を設けずに、容器の角部をソフトにして、けがの防止を図ることを目的としている。
【００４３】
第２の実施の形態の液体容器の寸法に関しては、４個のヒートシール部９以外は第１の実施の形態と同様であるので説明を省略する。図６に示されるように、円筒状の樹脂フィルム２０が折り曲げ加工されて、表面部相当部２５と裏面部相当部２６と断面Ｖ字状に折込まれた１対の側面部（ガセット部）相当部２７とに対応する部分が一体に提供される。ここで、円筒状の樹脂樹脂フィルム２０は、同心円状のダイスを用いた公知の多層共押出機により製造可能であり、外層が厚さ８０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレン、中間層が厚さ２５ミクロンのナイロン、内層が厚さ８０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンからなる３層のラミネートフィルムである。又は、外層が厚さ２５ミクロンのナイロン、内層が厚さ１２０ミクロンの直鎖状低密度ポリエチレンからなる２層のラミネートフィルムでもよい。
【００４４】
上記のように折曲げ加工をした後、底部相当部２３と、注液部相当部２２と、首部相当部２８の側部と、本体構成部の上面部相当部の一部２４ａに対応する箇所を熱融着し、最後に熱融着部を５ｍｍ幅だけ残し、外縁に沿って打ち抜きなどの切断加工をすることにより、液体容器が簡単に製造できる。
【００４５】
以上の構成によれば、本体構成部の充填部の鉛直な角部は、剛性の高いヒートシール部が存在せず、単に筒状のラミネートフィルム２０の折曲げにより角部が構成されているので、使用者が角部を把持する際にけがのおそれがなく、安全な容器を提供することができる。また、特定の液体容器については、背丈の低い形状として自立性を確保しつつ、柔軟な角部による容器の膨れを積極的に見込んで、意匠状の効果を高めることができる。
【００４６】
次に本発明の第３の実施の形態による液体容器について図７に基づき説明する。第３の実施の形態も、第２の実施の形態と同様に、製造工程の簡略化と、容器の角部のソフト化を目的としている。第３の実施の形態では、略四角形状をなす樹脂フィルム３０が用いられ、対向する平行な２辺が互いに熱融着されて直線状の熱融着部３０ａが構成され、そのことにより筒状の樹脂フィルムとなる。ここで、樹脂フィルム３０は、第１の実施の形態に用いられるものと同一である。そして、この熱融着部３０ａが、１対の側部のうちの一方の側部の縁部に位置するように筒状の樹脂フィルムを折曲げ加工することにより、表面部相当部３５と裏面部相当部３６と１対の側部相当部３７とが一体に形成される。そして、第２の実施の形態と同様に、折曲げ加工された筒状の樹脂フィルム３０に対して、底部相当部３３と、注液部相当部３２と、首部の側部相当部３８と、本体構成部の上縁部相当部の一部３４ａに対応する箇所を熱融着し、その後熱融着部５ｍｍ幅だけ残し、外縁にそって打ち抜きなどの切断加工をする。
【００４７】
以上の構成によっても、第２の実施の形態と同様に、製造工程を簡略化することができると共に、充填部の鋭利な縁部が１本のみとなり、安全性にも貢献できる。
【００４８】
尚、上述の３つの実施の形態において、具体的には、首部８におけるヒートシール部９の幅は３ｍｍ乃至５ｍｍ、充填部１０におけるヒートシール部９の幅は５ｍｍ、首部８を構成する表面部５の上部と裏面部６の上部の幅は１６ｍｍ乃至３０ｍｍ、充填部１０における表面部５と裏面部６の幅は４０ｍｍ乃至１１０ｍｍ、高さｈは５０ｍｍ乃至２７０ｍｍという数値が好適値として挙げられる。
【００４９】
本発明による液体容器は上述した実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載した範囲で種々の変形や改良が可能である。例えば、上述した実施の形態では、ケチャップやソース等の卓上容器そのものについて説明したが、適量の抽出が可能であることから、液体洗剤等の液体容器にも適用することができる。又、軽量でかつ容器の廃棄処理が容易であることから、ガラスびんやペットボトルからの代替が可能である。
【００５０】
更に、開封後の液漏れを防止を強化する目的から、図８に示されるように、注液部２の開口を封鎖し首部８内に突出するキャップ４０を備えるようにしてもよい。又は、図９に示されるように、首部８の下方に両面粘着テープ４１を貼り付け、開封後に首部８を折り畳んで、首部８の先端を両面粘着テープ４１に張り付けて。首部の折曲げ状態を保証するようにしてもよい。更に、図１０に示されるように、首部８の先端が本体構成部４に接触するまで折曲げた状態で、首部８の先端を本体構成部４に片面粘着テープ４２を用いて、付着させるようにしてもよい。加えて、図１２に示されるような、常には閉鎖するクリップ４３を設け、図１１に示されるように、開封後の首部８を折り曲げて、クリップ４３により折曲げられた首部８を挟持するようにしてもよい。
【００５１】
更に、上述した実施の形態では、樹脂フィルムとして多層のラミネートフィルムを用いたが、単層フィルムであってもよい。
【００５２】
【発明の効果】
請求項１記載の液体容器によれば、該本体構成部に液体を充填することにより、該ガセット部が断面直線状に変形したときには該首部を除く該本体構成部が断面略正方形を形成し、該首部を除く該本体構成部の高さは、該底部の面積をＡ×Ａとすると１．１Ａ乃至３Ａとすることにより該液体容器の自立性が発揮される。又、該本体構成部における該表面部と該裏面部の間隔が、該首部を構成する該表面部の上部と該裏面部の上部の間隔の４倍乃至１０倍であることにより、該本体構成部内に液体が充填され該底部が略正方形をなしている状態では、該液体容器の側部が該首部の先端を頂点とする鋭角形状をなし、該ガセット部が断面Ｖ字形へ戻ろうとする復元力と相まって、該首部最上部に形成された該注液部にて表面部と裏面部を接触させる方向へ力が働き、該注液部が所望の最低限の自閉性を発揮することができるとともに、容器内の空気をある程度排出することができる。こうして、キャップを用いることなくある程度の遮蔽効果を発揮することができる。加えて、側面部は折り畳み状のガゼット部により構成されているので、内容物を充填する前の状態では液体容器は２次元的な平面形状を呈することができ、嵩張らないので、大量の運搬ができる。
また、ガセット部が軟質材料にて形成されているので、変形し易く、首部における表面部と裏面部との相互の離間と接近が促進されるので、使用時には内容物の注ぎ出しがより簡単となるばかりか、不使用時には自閉する方向に容易に変形できる。
【００５３】
請求項２記載の液体容器によれば、表面部及び裏面部は融着によりガセット部と一体化されているので、ブロー成形に比較して容易かつ低コストで液体容器を製造することができる。また、表面部と裏面部はガセット部と熱融着されているので、角部は４個の熱融着部が存在することとなり、熱融着部は、それ以外の箇所よりも剛性が高いので、内容物を充填した後の容器の寸法安定性を向上させることができる。
【００５４】
請求項３記載の液体容器によれば、熱融着縁部は、首部を除く本体構成部において、首部における幅よりも幅広になっているため、注口部を十分に大きく取ることができ、注液が極めて容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図１】液体が充填された本発明の第１の実施の形態による液体容器を示す斜視図。
【図２】本発明の第１の実施の形態による液体容器の首部および注液部を示す部分拡大斜視図。
【図３】液体充填前の本発明の第１の実施の形態による液体容器を示す斜視図。
【図４】液体が充填された本発明の第１の実施の形態による液体容器を示す側面図。
【図５】充填された液体が使用により減少した場合の本発明の第１の実施の形態による液体容器を示す側面図。
【図６】本発明の第２の実施の形態による液体容器の製造過程を示す平面図。
【図７】本発明の第３の実施の形態による液体容器の製造過程を示す平面図。
【図８】本発明による液体容器の上部注液部のシールを強化するための栓を用いた変形例を示す一部概略斜視図。
【図９】本発明による液体容器の上部注液部のシールを強化するため両面粘着テープを用いた変形例を示す一部概略斜視図。
【図１０】本発明による液体容器の上部注液部のシールを強化するため片面粘着テープを用いた変形例を示す一部概略斜視図。
【図１１】本発明による液体容器の上部注液部のシールを強化するためクリップを用いた変形例を示す一部概略斜視図。
【図１２】図１１に使用されるクリップを示す斜視図。
【符号の説明】
１液体容器
２注液部
３底部
４本体構成部
５表面部
６裏面部
７ガセット部
８首部
９ヒートシール部
１０充填部（本体構成部）
２５、３５表面部相当部
２６、３６裏面部相当部
２２、３２注液部相当部
２３、３３底面部相当部
２４ａ、３４ａ本体構成部の上面部相当部の一部
２７、３７ガセット部相当部[0001]
[Industrial application fields]
  The present invention relates to a liquid container, and more particularly, to a tabletop liquid container made of a flexible plastic (made of a resin film) and having a liquid injection part having a self-closing property.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, a laminate bottle is known as a container used for squeezing out viscous liquid food. This laminated bottle has three layers of polyethylene (PE) -ethylene and vinyl alcohol copolymer (EVOH) -polyethylene (PE), and these three layers are integrated by blow molding into a predetermined bottle shape. Molding. The cap and EVOH layer provided in the upper liquid injection part of the laminate bottle are shielded from oxygen from outside air to protect the contents (mayonnaise, etc.) from being oxidized.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
However, the laminated bottle as described above has a drawback that air enters the inside of the container by the volume of the contents reduced by use. Here, in order to discharge the air inside the container, it is necessary to push the air against the container to return to the shape at the time of molding and close the cap while paying attention so that the contents do not spill outside. was. Moreover, the liquid injection part could not be closed without taking the trouble of closing the cap. Furthermore, since the above three layers are integrated by blow molding, the EVOH layer must be thick in order to ensure that the EVOH layer is present in the entire area of the bottle surface without any breaks, and the cost increases and the container itself is bulky. There was a drawback. For this reason, in combination with the need for a cap, it takes time and effort in any process of manufacturing, transporting, and filling a liquid.
[0004]
Furthermore, in certain containers, there was an accident that a fingertip was cut due to a sharp corner, and there was a problem in terms of safety.
[0005]
Japanese Patent Application No. 10-320448 discloses a resin film liquid container as a liquid container that does not require time and effort to expel the air inside the container naturally and close the cap. A pair of folded gusset portions having a V-shaped cross section that are provided between the opposing edges and constitute the side portions and have an upper liquid injection portion with a narrow mouth has been proposed. However, in the liquid container introduced here, the liquid injection part has a narrow opening to some extent as compared with the liquid filling part in order to strongly obtain the effect of naturally expelling the air inside the container. Therefore, although there is a minimum ease of pouring, it may be preferable to have a better ease of pouring depending on the type of liquid filled in the container and various use conditions.
[0006]
Therefore, in the present invention, it is possible to easily inject liquid while maintaining the desired minimum level of the effect of naturally expelling the air inside the container and closing the cap. An object of the present invention is to provide a tabletop liquid container that is not bulky, easy to manufacture and transport, and inexpensive.
[0007]
Another object of the present invention is to provide a liquid container that enables extremely easy liquid injection in addition to the above-mentioned minimum self-closing function and minimum shape stability.
[0008]
  Another object of the present invention is that the manufacturing process can be simplified and the sharpness of the corners of the container can be prevented safely while sacrificing the shape of the container for a specific application. It is an object of the present invention to provide a liquid container that can hold the container and enables very easy liquid injection.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
  To achieve the above object, the present invention provides a resin film liquid container having an upper liquid injection part that is opened by cutting, a bottom part, and a main body constituting part that stores liquid between the liquid injection part and the bottom part.BecauseThe main body constituting portion is provided between a surface portion, a back surface portion having the same shape as the surface portion, and edges facing each other between the surface portion and the back surface portion, and constitutes a pair of cross sections V constituting the side portion. The upper part of the front surface part and the upper part of the back surface part of the main body constituting part are narrower than the remaining part of the front surface part and the back surface part. Consists of a neck part that reaches the liquid injection part, the gusset part also forms a side part of the neck part, and in the direction in which the upper surface part and the upper part of the back surface part are separated from each other when the liquid is injected by deformation of the gusset part It can be movedIn a liquid containerBy filling the body component with liquid, when the gusset portion is deformed into a linear cross section, the body component excluding the neck forms a substantially square cross section, and the height of the body component excluding the neck Is in the range of 1.1A to 3A where the area of the bottom portion is A × A, and the distance between the front surface portion and the back surface portion in the main body constituting portion is the upper portion of the front surface portion constituting the neck portion and the 4 to 10 times the distance between the top of the backThe side portion is made of a softer material than the front surface portion and the back surface portion.A liquid container is provided.
[0010]
  Here, the left and right edges of each of the side portions are thermally fused and connected to the mutually facing edges of the front surface portion and the back surface portion to form four heat fusion edges. It is preferable. Also,The four heat-sealing edges are wider than the width of the neck in the main body component excluding the neck.It is preferable.
[0016]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
A liquid container according to a first embodiment of the present invention will be described with reference to FIGS. FIG. 1 shows a liquid container 1 filled with a liquid such as a seasoning. The liquid container 1 has a liquid injection part 2 (FIG. 2) that is opened by cutting, a bottom part 3, and a main body constituting part 4 that stores liquid between the liquid injection part 2 and the bottom part 3. The main body constituting part 4 is constituted by a front surface part 5, a back surface part 6 having the same shape as the front surface part 5, and a pair of gusset parts 7 and 7 that connect the front surface part 5 and the back surface part 6 to constitute a side part. The gusset portions 7, 7 are formed by folding inward in a V-shaped cross section (FIG. 3), and are fused to the front surface portion 5 and the back surface portion 6 by heat sealing or the like.
[0017]
That is, the left and right edges of the surface portion 5 and one edge of each of the gusset portions 7 and 7 and the left and right edges of the back surface portion 6 and the other edge of each of the gusset portions 7 and 7 are heat sealed. A heat seal part (heat fusion part) 9 having a width of 3 mm to 5 mm is formed. Although the width of the heat seal portion 9 is relatively small but not too small, a desired volume can be obtained without increasing the size of the entire liquid container 1, and even if the liquid container 1 is a thin film material. The effect of tensioning or the minimum effect as a support can be exhibited, and the shape of the liquid container 1 can be prevented from being deformed to some extent, and predetermined shape stability can be maintained.
[0018]
The upper part of the front surface part 5 and the upper part of the back surface part 6 of the main body constituting part 4 are narrower than the remaining parts of the front surface part 5 and the back surface part 6 and constitute the neck part 8 leading to the liquid injection part 2, as if It looks like a bottle neck.
[0019]
A notch 11 for opening is formed in the heat seal portion 9 of the neck portion 8. When the heat seal portion 9a at the top of the neck portion 8 is removed by the notch 11 and the liquid container 1 is opened, a liquid injection portion 2 for pouring out the liquid as the contents is formed as shown in FIG.
[0020]
The upper part of the front surface part 5 and the upper part of the back surface part 6 constituting the neck part 8 are set to a width of 19 mm. Here, the width | variety of the seal part formed in both ends among the said width | variety 19mm is 3 mm each. Thus, the width constituting the opening of the liquid injection part 2 is 13 mm. Further, the gusset portions 7 and 7 of the front surface portion 5 and the back surface portion 6 also constitute side portions of the neck portion 8, and the bending width of the gusset portions 7 and 7 in the neck portion 8 is set to 8 mm. Here, since the width of the seal portion is 3 mm, as shown in FIG. 2, the folding width at which the gusset portions 7 and 7 can freely move or deform in the neck portion 8 is 5 mm. Thus, since the width | variety of the heat seal part 9 is comparatively small, the liquid injection part 2 can be taken large, without enlarging the neck part 8, and the content is very easy to pour. For ease of liquid injection, the width of the heat seal portion 9 in the neck portion 8 is about 3 mm to 5 mm, and the width of the upper portion of the front surface portion 5 and the upper portion of the back surface portion 6 constituting the neck portion 8 is 16 mm to It is preferably about 30 mm.
[0021]
The remaining part excluding the neck part 8 of the front surface part 5 of the main body constituting part 4, the remaining part excluding the neck part 8 of the back surface part 6, and the gusset parts 7 and 7 constituting the side part connecting both remaining parts are filled to hold the liquid. Part 10 is configured. The front surface part 5 and the back surface part 6 of the main body constituting part 4 constituting the filling part 10 are set to a width of 75 mm. Moreover, the width of the heat seal part 9 in the filling part 10 is set to 5 mm. Here, since the widths of the seal portions formed at both ends of the width 75 mm are 5 mm, the width of the filling portion 10 constituting the space for holding the liquid is 65 mm. Further, the folding width of the gusset portions 7 and 7 is set to 36 mm, and the folding width constituting the space for holding the liquid is 31 mm. Therefore, the cross section B of the filling portion 10 shown in FIG. 1 is a substantially square of 65 mm × 62 mm. In addition, since it is used for desktop use, if the size of the filling portion 10 is too large, it is inconvenient to use. Therefore, the width of the filling portion 10 is preferably the above-mentioned size that can be easily handled with one hand. .
[0022]
In order to form the bottom part 3 shown in FIG. 1, as shown in FIG. 3, the lower edge of each of the front surface part 5 and the rear surface part 6 and the lower edge of the gusset parts 7, 7 are a pair of symmetrical inclined edges 9b. 9b and the central edge 9c. The height h of the filling part 10 is 40 mm to 300 mm, preferably 105 mm.
[0023]
The front surface portion 5 and the back surface portion 6 are made of a flexible plastic material (resin film). As a first specific example, a three-layer laminate film composed of a biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns, a biaxially stretched nylon film having a thickness of 15 microns, and a linear low density polyethylene film having a thickness of 120 microns. Is used.
[0024]
The gusset portions 7 and 7 are preferably made of a softer material than the front surface portion 5 and the back surface portion 6. As a specific material, a two-layer laminate film of a biaxially stretched nylon film having a thickness of 15 microns and a linear low density polyethylene film having a thickness of 120 microns is used.
[0025]
Here, the biaxially stretched polyester film is a material that is excellent in heat resistance and does not lose its shape, and is used to ensure dimensional stability in the bag making process. This material also has the advantage that it can be easily processed by heat sealing. The biaxially stretched nylon film is excellent in toughness, and is used to obtain a desired strength that does not bulk the liquid container 1 and can withstand transportation and handling. The linear low density polyethylene film has thermal adhesiveness and is used for forming the liquid container 1 by heat sealing. This material also has toughness, although not as much as a biaxially stretched nylon film.
[0026]
In the first specific example described above, when a great grade without addition of a lubricant or the like is selected as the linear low-density polyethylene, a container conforming to the Ministerial Ordinance such as milk can be obtained.
[0027]
As a second specific example, in order to improve the barrier property, the front surface portion 5 and the back surface portion 6 are made of a biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns, an aluminum foil having a thickness of 9 microns, and a thickness having a thickness of 15 microns. You may comprise the laminated film of 4 layers by a biaxially-stretched nylon film and a linear low density polyethylene film with a thickness of 100 microns. In this case, the gusset portions 7 and 7 are made of a biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns, an aluminum foil having a thickness of 9 microns, a biaxially stretched nylon film having a thickness of 15 microns, and a thickness of 70 microns. It is good to comprise by the laminated film of 4 layers by the linear low density polyethylene film of this.
[0028]
According to this configuration, the aluminum foil strongly blocks moisture, oxygen, light and the like, so that the barrier property is further improved.
[0029]
Thus, since the liquid container 1 according to the first embodiment is composed of a laminate film that is easily manufactured by heat sealing, the liquid container 1 is easy to manufacture and low in cost as compared with a laminate bottle that is manufactured integrally by blow molding. .
[0030]
As a third specific example, a biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns and a biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns formed by depositing silicon oxide or the like (transparent deposition) Processed film) and a three-layer laminate film of a linear low density polyethylene film having a thickness of 120 microns. In this case, the biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns, the biaxially stretched polyester film having a thickness of 12 microns deposited with silicon oxide or the like (transparent vapor-deposited film), It is good to comprise by the laminated film of 3 layers by an 80 micron linear low density polyethylene film.
[0031]
According to this configuration, the transparent vapor-deposited film acts as a barrier layer, and improves barrier properties while being a transparent film.
[0032]
In the third specific example, the front surface portion 5 and the back surface portion 6 are made of unstretched polypropylene having a thickness of 120 microns instead of the linear low density polyethylene layer, and the gusset portions 7 and 7 are unstretched with a thickness of 80 microns. By making it into polypropylene, it can be set as a container for retort, and can also be set as a container suitable for microwave oven use.
[0033]
FIG. 3 shows the shape of the liquid container 1 before liquid filling. The neck portion 8 and the upper edge portion of the liquid container 1 are heat-sealed in advance, and the front surface portion 5 and the back surface portion 6 of the portion constituting the bottom portion 3 of the container and the gusset portion 7 are not fused. As shown in the figure, the liquid container is inverted and filled with liquid from the bottom opening, and the unwelded portions of 9b and 9c are heat-sealed after filling. Reference numeral 7 a denotes a fold line of the gusset portion 7.
[0034]
With the above configuration, when the liquid container 1 is filled with the liquid, the liquid container 1 has a stable three-dimensional structure by opening the V-shapes of the gusset portions 7 and 7, as shown in FIG. The bottom 3 of the liquid container 1 when filled with liquid is substantially square (65 mm × 62 mm) as in the above cross section, and the height h is 105 mm. Therefore, the bottom 3 is down and the neck 8 is up and stable. . Here, when the area of the bottom 3 is A × A, it is important that the height h is 1.1A to 3A. When the height h is smaller than 1.1 A, it is inconvenient to grip and cannot function as a tabletop. Moreover, when the height h is larger than 3A, it becomes unstable when placed on a table and cannot exhibit its independence.
[0035]
Further, when the liquid container 1 exhibits self-sustainability by filling the liquid as shown in FIG. 1, the liquid is directed toward the bottom 3 by the weight of the liquid itself, and the liquid pressure is restored in the fold portion of the gusset portion 7 in the filling portion 10. Working in the direction against the force, the gusset portion 7 is pushed open. At this time, since the width of the gusset part 7 constituting the side part of the filling part 10 is 62 mm and the width of the gusset part 7 constituting the side part of the neck part 8 is 10 mm, as shown in FIG. The side portion of 1 forms an acute angle with the tip of the neck 8 as the apex. That is, a force acts in the direction in which the front surface portion 5 and the back surface portion 6 are brought into contact with each other at the uppermost portion of the neck portion 8, and the liquid injection portion 2 has a self-closing property.
[0036]
Here, it is important that the width of the portion excluding the heat seal portion of the gusset portion 7 constituting the side portion of the filling portion 10 is 4 to 10 times the width of the gusset portion 7 constituting the side portion of the neck portion 8. It is. If it is less than 4 times, an acute angle having the tip of the neck portion 8 as the apex is not formed, and a desired minimum autistic property is not exhibited. On the other hand, if it is larger than 10 times, the width W (FIG. 2) of the liquid injection part 2 becomes relatively small and the above self-closing property is exerted strongly, but depending on the type of liquid filled in the container, the content It may be preferable to be able to pour out the product even better. In FIG. 4, the case of 7 times is shown. (The width of the gusset portion 7 constituting the side portion of the neck portion 8 is 10 mm, and the width of the portion excluding the heat seal portion of the gusset portion 7 constituting the side portion of the filling portion 10 is 62 mm.) When the cross-sectional area of the part 10 is 65 mm × 62 mm, if the liquid injection part 2 is about 13 mm × 10 mm, it can be said that it is a suitable value capable of extremely easy liquid injection while maintaining the minimum self-closing property.
[0037]
Also, as shown in FIG. 5, when the liquid inside the liquid container 1 is used and the liquid volume is reduced, the liquid is directed toward the bottom 3 due to its own weight, so that the liquid is reduced in the upper part of the container. The hydraulic pressure against the restoring force of the bent portion of the gusset 7 does not work, and the air inside the liquid container 1 is naturally excluded by the restoring force of the bent portion of the gusset portion 7. Moreover, when the liquid container 1 is laid down or upside down at the time of liquid injection and the liquid container 1 is returned to the normal position after the liquid injection is finished, the liquid moves to the lower part of the container and the liquid injection part 2 is instantly closed. Therefore, external air does not enter the liquid container 1.
[0038]
As described above, since the liquid container 1 is self-supporting when placed on a table, the liquid container 1 can be shaped as shown in FIGS. 4 and 5 just by placing it on the table after use of the liquid in the liquid container 1. And the desired minimum autism in the neck 8 is exhibited. Therefore, even if the liquid container 1 falls down thereafter, the liquid inside does not spill out in large quantities. The effect of preventing leakage of the liquid when the liquid container 1 falls is more effectively exhibited by bending the neck portion 8.
[0039]
Next, a liquid container according to a second embodiment of the present invention will be described with reference to FIG.
[0040]
In the first embodiment described above, the gusset portions 7 and 7 are made of a softer material than the front surface portion 5 and the back surface portion 6, whereby the gusset portion 7 is easily deformed, and the surface of the neck portion 8. Since the separation between the part 5 and the back surface part 6 is promoted, the liquid can be poured out more easily. Further, the right and left edge portions of the gusset portions 7 and 7 are thermally fused and connected to the opposite edge portions of the front surface portion 5 and the back surface portion 6, respectively. A heat seal portion 9 is formed. As a result, a liquid container can be manufactured easily and at a lower cost compared to blow molding, and the heat seal part has higher rigidity than other parts, so the container after filling the contents Dimensional stability can be improved.
[0041]
Here, in the first embodiment, when the liquid container is manufactured, the front surface portion 5 and the back surface portion 6 must be processed into the same shape and then heat-sealed with the gusset portion 7. Precise machining accuracy is required in which the part 5 and the back part 6 are heat-sealed while being aligned. Moreover, since the outer edge part of the four heat seal parts 9 becomes sharp, injury, such as cutting a fingertip, may arise.
[0042]
The second embodiment simplifies the manufacturing process as compared with the first embodiment, and for a specific liquid container, the filling portion 10 is not provided with a heat seal portion, and the corner portion of the container is softened. The purpose is to prevent injury.
[0043]
Since the dimensions of the liquid container of the second embodiment are the same as those of the first embodiment except for the four heat seal portions 9, the description thereof is omitted. As shown in FIG. 6, the cylindrical resin film 20 is bent and is equivalent to a pair of side portions (gusset portions) folded into a front surface equivalent portion 25, a back surface equivalent portion 26, and a V-shaped cross section. A portion corresponding to the portion 27 is provided integrally. Here, the cylindrical resin resin film 20 can be manufactured by a known multilayer co-extrusion machine using concentric dies, the outer layer is a linear low density polyethylene having a thickness of 80 microns, and the intermediate layer is thick. A three-layer laminate film made of 25-micron nylon and linear low-density polyethylene having an inner layer of 80 microns in thickness. Alternatively, a two-layer laminate film composed of nylon having an outer layer of 25 microns in thickness and linear low density polyethylene having an inner layer of 120 microns in thickness may be used.
[0044]
After bending as described above, the portion corresponding to the bottom portion corresponding portion 23, the liquid injection portion corresponding portion 22, the side portion of the neck portion corresponding portion 28, and the portion 24a of the upper surface portion corresponding portion of the main body constituting portion. The liquid container can be easily manufactured by leaving the heat-sealed portion at the end and leaving a heat-welded portion of 5 mm width and performing a cutting process such as punching along the outer edge.
[0045]
According to the above configuration, the vertical corner portion of the filling portion of the main body constituent portion does not have a highly rigid heat seal portion, and the corner portion is simply formed by bending the cylindrical laminate film 20. When the user grips the corner, there is no risk of injury and a safe container can be provided. Moreover, about the specific liquid container, it can anticipate the swelling of a container by a flexible corner | angular part, ensuring the self-supporting property as a low-profile shape, and can improve the effect of a design-like shape.
[0046]
Next, a liquid container according to a third embodiment of the present invention will be described with reference to FIG. Similar to the second embodiment, the third embodiment also aims to simplify the manufacturing process and to soften the corners of the container. In the third embodiment, a resin film 30 having a substantially square shape is used, and two parallel sides facing each other are heat-sealed to form a linear heat-sealing portion 30a, thereby forming a cylindrical shape. It becomes the resin film. Here, the resin film 30 is the same as that used in the first embodiment. Then, by bending the cylindrical resin film so that the heat fusion part 30a is located at the edge of one of the pair of side parts, the front surface equivalent part 35 and the back surface The part equivalent part 36 and the pair of side part equivalent parts 37 are integrally formed. And, similarly to the second embodiment, for the tubular resin film 30 that is bent, a bottom equivalent part 33, a liquid injection part equivalent part 32, a side part equivalent part 38 of the neck part, The portion corresponding to the part 34a of the upper edge portion corresponding to the upper edge portion of the main body constituting portion is heat-sealed, and then the heat-sealed portion is left by a width of 5 mm, and cutting processing such as punching is performed along the outer edge.
[0047]
Also with the above configuration, the manufacturing process can be simplified as in the second embodiment, and only one sharp edge of the filling portion can be provided, which can contribute to safety.
[0048]
In the above-described three embodiments, specifically, the width of the heat seal portion 9 in the neck portion 8 is 3 mm to 5 mm, the width of the heat seal portion 9 in the filling portion 10 is 5 mm, and the surface portion constituting the neck portion 8. As the preferable values, the width of the upper portion of 5 and the upper portion of the back surface portion 6 is 16 mm to 30 mm, the width of the front surface portion 5 and the back surface portion 6 in the filling portion 10 is 40 mm to 110 mm, and the height h is 50 mm to 270 mm.
[0049]
The liquid container according to the present invention is not limited to the above-described embodiments, and various modifications and improvements can be made within the scope described in the claims. For example, in the above-described embodiment, the desktop container itself such as ketchup or sauce has been described. However, since an appropriate amount can be extracted, it can also be applied to a liquid container such as a liquid detergent. Moreover, since it is lightweight and the disposal process of a container is easy, substitution with a glass bottle or a PET bottle is possible.
[0050]
Furthermore, for the purpose of strengthening prevention of liquid leakage after opening, a cap 40 that blocks the opening of the liquid injection part 2 and protrudes into the neck part 8 may be provided as shown in FIG. Alternatively, as shown in FIG. 9, the double-sided adhesive tape 41 is pasted below the neck 8, the neck 8 is folded after opening, and the tip of the neck 8 is attached to the double-sided adhesive tape 41. You may make it guarantee the bending state of a neck part. Further, as shown in FIG. 10, the front end of the neck 8 is attached to the main body component 4 using the single-sided adhesive tape 42 in a state where the front end of the neck 8 is bent until it contacts the main body component 4. It may be. In addition, a clip 43 that is normally closed as shown in FIG. 12 is provided, and the neck 8 after opening is folded so that the neck 8 bent by the clip 43 is sandwiched as shown in FIG. It may be.
[0051]
Furthermore, in the embodiment described above, a multilayer laminate film is used as the resin film, but a single layer film may be used.
[0052]
【The invention's effect】
  According to the liquid container of claim 1, when the gusset portion is deformed into a cross-sectional linear shape by filling the main body component portion with a liquid, the main body component portion excluding the neck portion forms a substantially square cross-section, The height of the main body constituting portion excluding the neck portion is set to 1.1A to 3A when the area of the bottom portion is A × A, so that the self-supporting property of the liquid container is exhibited. In addition, the distance between the front surface portion and the back surface portion in the main body structure portion is 4 to 10 times the distance between the upper portion of the front surface portion and the upper surface portion of the neck portion. In a state where the liquid is filled in the part and the bottom part is substantially square, the side part of the liquid container has an acute angle shape with the tip of the neck as the apex, and the gusset part is restored to return to a V-shaped cross section. Combined with the force, a force acts in the direction in which the front surface portion and the back surface portion are brought into contact with each other at the liquid injection portion formed at the uppermost portion of the neck, and the liquid injection portion can exhibit a desired minimum self-closing property. At the same time, the air in the container can be discharged to some extent. Thus, a certain shielding effect can be exhibited without using a cap. In addition, since the side surface portion is composed of a folded gusset portion, the liquid container can have a two-dimensional planar shape before being filled with the contents and is not bulky. it can.
  In addition, since the gusset portion is formed of a soft material, it is easy to deform and the distance between the front surface portion and the back surface portion in the neck portion is promoted and approached. Moreover, it can be easily deformed in the direction of self-closing when not in use.
[0053]
According to the liquid container of the second aspect, since the front surface portion and the back surface portion are integrated with the gusset portion by fusion, the liquid container can be manufactured easily and at a lower cost than the blow molding. Moreover, since the front surface part and the back surface part are heat-sealed with the gusset part, the corner part has four heat-sealed parts, and the heat-fused part has higher rigidity than the other parts. Therefore, the dimensional stability of the container after filling the contents can be improved.
[0054]
According to the liquid container according to claim 3, since the heat fusion edge portion is wider than the width at the neck portion in the main body constituting portion excluding the neck portion, the spout portion can be taken sufficiently large, Injection becomes extremely easy.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing a liquid container filled with a liquid according to a first embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a partially enlarged perspective view showing a neck portion and a liquid injection portion of the liquid container according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a perspective view showing a liquid container according to the first embodiment of the present invention before liquid filling.
FIG. 4 is a side view showing a liquid container filled with a liquid according to the first embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a side view showing the liquid container according to the first embodiment of the present invention when the filled liquid is reduced by use.
FIG. 6 is a plan view showing a manufacturing process of a liquid container according to a second embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a plan view showing a manufacturing process of a liquid container according to a third embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a partial schematic perspective view showing a modified example using a stopper for reinforcing the seal of the upper liquid injection part of the liquid container according to the present invention.
FIG. 9 is a partial schematic perspective view showing a modified example using a double-sided pressure-sensitive adhesive tape for reinforcing the seal of the upper liquid injection part of the liquid container according to the present invention.
FIG. 10 is a partial schematic perspective view showing a modified example using a single-sided adhesive tape to reinforce the seal of the upper liquid injection part of the liquid container according to the present invention.
FIG. 11 is a partial schematic perspective view showing a modification using a clip for reinforcing the seal of the upper liquid injection part of the liquid container according to the present invention.
12 is a perspective view showing a clip used in FIG. 11. FIG.
[Explanation of symbols]
1 Liquid container
2 Injection section
3 Bottom
4 Main body components
5 Surface part
6 Back side
7 Gusset Club
8 neck
9 Heat seal part
10 Filling section (main body component)
25, 35 Surface equivalent part
26, 36 Back side equivalent part
22, 32 Injection part equivalent part
23, 33 Bottom portion equivalent part
24a, 34a A part of the upper surface part of the main body constituting part
27, 37 Gusset equivalent part

Claims

A resin film liquid container having an upper liquid injection part that is opened by cutting, a bottom part, and a main body constituent part that contains a liquid between the liquid injection part and the bottom part, and the main body constituent part includes a surface part, A back surface portion having the same shape as the front surface portion, and a pair of folded gusset portions having a V-shaped cross section which are provided between mutually facing edges of the front surface portion and the back surface portion and constitute side portions. Configured,
The upper part of the front surface part and the upper part of the back surface part of the main body constituting part constitute a neck part that is narrower than the remaining part of the front surface part and the back surface part and reaches the upper liquid injection part, and the gusset part In the liquid container that also configures the side part of the neck part, and the top surface part and the back part upper part can move away from each other when the liquid is injected by deformation of the gusset part.
By filling the body component with liquid, when the gusset portion is deformed into a linear cross section, the body component excluding the neck forms a substantially square cross section,
The height of the main body constituting portion excluding the neck portion is in a range of 1.1A to 3A when the area of the bottom portion is A × A,
Spacing said surface face and backing face in the body configuration part, are four times to 10 Baidea the upper spacing of the upper and backing surface of said surface face constituting the該首portion,
The liquid container , wherein the side portion is made of a softer material than the front surface portion and the back surface portion .

The left and right edges of each of the side portions are connected to the mutually opposite edges of the front surface portion and the back surface portion, respectively, to form four heat fusion edges. The liquid container according to claim 1.

3. The liquid container according to claim 2, wherein the four heat-sealing edges are wider than the width of the neck in the main body constituting portion excluding the neck.