JP3819177B2 - バックアップメモリ構成方式および通信伝送システム - Google Patents

バックアップメモリ構成方式および通信伝送システム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージや各装置構成パッケージ内部の設定データを格納し、その整合性を保つためのバックアップメモリの構成方法および通信伝送システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図19は、従来の通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、図において、190はメインCPU搭載パッケージ、即ち、監視制御部でありシステム内のメインCPUとして動作する。200は、メインCPU搭載パッケージ190に接続され、後述する各パッケージのキーコードや設定データを格納しているバックアップメモリ、191〜195のそれぞれは、通信伝送システムを構成する各装置構成パッケージ、196はメインCPU搭載パッケージ190と各装置構成パッケージ191〜195とを接続する装置内バスである。195は、装置構成パッケージのなかで、特に設定パラメータを必要としないパッケージである。
【0003】
従来の通信伝送システムでは、システムを構成する装置構成パッケージ191〜194の各々に対して設定したパラメータや設定データを不揮発性メモリ等のバックアップメモリ200内に常時格納している。そして、通信伝送システムの電源が落ちた場合や故障したパッケージの交換を行う場合等において、停止した通信サービス等を迅速に復旧させるため、不揮発性メモリで構成されるバックアップメモリ200内に格納していたキーコードや設定データを読出し、各装置構成パッケージ191〜194へ送信し、各装置へ再設定して、システムが正常の運用状態に達するまで自律的に遷移させる機能がある。
【0004】
次に動作について説明する。
従来のSLT(Subscriber Line Terminator)のように、複数のパッケージからなる通信伝送システムでは、図19に示すように、システムのメインCPUとして動作するメインCPU搭載パッケージ190内の監視制御部にバックアップメモリ200としての不揮発性メモリを搭載している。そして、通信伝送システム全体の立上げ時や、通信伝送システムを構成する各装置構成パッケージ191〜195を差替えた場合等における各装置構成パッケージの立上げ時では、バックアップメモリ200内に格納されているキーコードや設定データを、メインCPU搭載パッケージ190内の監視制御部が読み出し、読み出した各設定情報を該当する装置構成パッケージ191〜194へ送信し、再設定し、システムの運用状態まで遷移させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の通信伝送システムは以上のように構成されているので、通信伝送システムの大規模化、複雑化、高機能化に伴い、通信伝送システム内で設定するパラメータ数が増加しているため、通信伝送システムの立上げ時や、システム内の各装置構成パッケージを立上げる際に、監視制御部から各パッケージ内の装置へ設定するパラメータ数が増大している。従って、システム立上げ時の負荷が監視制御部に集中し、システム内の各装置構成パッケージの立上げ動作に長い時間を必要とするといった課題があった。
【0006】
さらに、通信伝送システムの高機能化に伴い、各装置を搭載した複数の装置構成パッケージが連携して所要機能を実現する場合、各装置構成パッケージでパラメータを独立して取扱う事が困難となり、各パッケージ内の装置の設定データの整合性を保証しておく必要が生じている。各装置の立上げ時には、メインCPU搭載パッケージ190内の監視制御部が、その整合性をチェックする必要があるため、検索処理や比較処理等の負荷が増大し、これによりシステム全体の立上げ時間がさらに増大するといった課題があった。
【0007】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、通信伝送システムの立上げ処理を、システムを構成する複数の装置のそれぞれに分散して立上げ時間を短縮し、また、通信伝送システムを構成する各装置の設定データ間の整合性を保証することのできるバックアップメモリ構成方式および通信伝送システムを得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、メインCPUを搭載した制御パッケージや各種装置を搭載した装置構成パッケージ等の複数のパッケージと、前記パッケージの各々に対応したバックアップメモリとを備えた通信伝送システムにおいて、前記パッケージの各々が、自パッケージを一意に識別するキーコードや自パッケージの動作に必要な設定データを、自パッケージに対応した前記バックアップメモリ内へ格納する。そして、前記通信伝送システムの立上げ時や前記パッケージの各々に対して設定データを設定する時に、前記メインCPUを搭載した前記制御パッケージが、キーコードを参照する前記複数の装置構成パッケージに対してキーコードを決定し、決定した前記キーコードを、前記複数の装置構成パッケージへ配布し、パッケージのいずれかの電源が投入され立上げ動作を実行する場合、制御パッケージに搭載のメインCPUが管理するキーコードと前記パッケージ内にバックアップしていたキーコードとを比較して、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されているかどうかを判定する。前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージに対応したバックアップメモリ内に格納されているキーコードや設定データを読出し、読出した前記キーコードおよび前記設定データを用いて立上げ動作を実行する。一方、電源投入以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていないと判断した場合、前記パッケージでバックアップしていたキーコードを破棄し、予め設定されているデフォルト値を用いて立上げ動作を行うことを特徴とするものである。
【0010】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、パッケージのいずれかが、以前使用されていた通信伝送システムと異なる他の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージは、前記デフォルト値で立上がったことを、前記制御パッケージまたはオペレーションシステムへ通知し、前記制御パッケージまたは前記オペレーションシステムから設定データを入手して、自パッケージの設定データを設定し直すことを特徴とするものである。
【0011】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、通信伝送システムの立上げ時に、制御パッケージに搭載されたメインCPUによるキーコード判定の結果、前記通信伝送システムの初期立上げであると判断される場合には、前記メインCPUは、新たなキーコードを生成し、生成した前記キーコードを、キーコードを参照する前記パッケージの各々へ送付し、前記パッケージの各々は前記メインCPUからの前記キーコードを元に立上げ動作を実施する。一方、以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていると判断される場合には、前記パッケージの各々に対応するバックアップメモリ内に格納していたキーコードおよび設定データを読出し、読み出した前記キーコード生成回路および設定データを元に、前記パッケージの各々を立上げすることを特徴とするものである。
【0012】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、通信伝送システムの立上げ時に時計回路から出力される時刻値を用いて、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とするものである。
【0013】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、通信伝送システムの立上げ時に不定値となるメモリ領域の値を乱数発生回路の種として使用し、前記乱数発生回路から生成される値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とするものである。
【0014】
この発明に係るバックアップメモリ構成方式は、通信伝送システムの立上げ時に不定値となるメモリ領域の値をカウンタ回路の種として使用し、前記カウンタ回路から生成される値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とするものである。
【0015】
この発明に係る通信伝送システムは、メインCPUを搭載した制御パッケージと、各種装置を搭載した複数の装置構成パッケージと、前記制御パッケージおよび前記複数の装置構成パッケージの各々に対応したバックアップメモリを備え、前記パッケージの各々は、自パッケージを一意に識別するキーコードや自パッケージの動作に必要な設定データを、自パッケージに対応した前記バックアップメモリ内へ格納し、前記通信伝送システムの立上げ時や前記パッケージの各々に対して設定データを設定する時に、前記制御パッケージは、前記複数の装置構成パッケージに関するキーコードを決定し、決定した前記キーコードを、該当する前記複数の装置構成パッケージへ配布し、パッケージのいずれかの電源が投入され立上げ動作を実行する場合、制御パッケージに搭載のメインCPUが管理するキーコードと前記パッケージ内にバックアップしていたキーコードとを比較して、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されているかどうかを判定する。前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージに対応したバックアップメモリ内に格納されているキーコードや設定データを読出し、読出した前記キーコードおよび前記設定データを用いて立上げ動作を実行する。一方、電源投入以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていないと判断した場合、前記パッケージでバックアップしていたキーコードを破棄し、予め設定されているデフォルト値を用いて立上げ動作を行うことを特徴とするものである。
【0016】
この発明に係る通信伝送システムは、時刻値を出力する時計回路と、不定値となるメモリ領域の値を種に疑似乱数値を生成し出力する乱数発生回路と、不定値となるメモリ領域の値を種として値を生成し出力するカウンタ回路と、前記時計回路、前記乱数発生回路、前記カウンタ回路からの値の1つあるいは組み合わせた値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定するキーコード生成回路とをさらに備えることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、図において、10はメインCPUを搭載するメインCPU搭載パッケージ(制御パッケージ)であり、このCPUは通信伝送システム全体を制御する監視制御部として機能する。20は、メインCPU搭載パッケージ10に接続されたバックアップメモリ(BUM)であり、設定データを格納している。
【0018】
11〜15は、通信伝送システムを構成する各装置を搭載した装置構成パッケージである。その中で、装置構成パッケージ15は、パラメータを設定する必要のない装置であるのでバックアップメモリを有していないが、他の装置構成パッケージ11〜14のそれぞれはバックアップメモリ(BUM)21〜24を有している。各バックアップメモリ21〜24には、対応する装置構成パッケージに搭載されている装置で設定されたパラメータ等の設定データや設定データの整合性を保証するためのキーコードが格納されている。また、キーコードの初期値はNULL値となっている。16は、メインCPU搭載パッケージ10および各装置構成パッケージ11〜15を接続する装置内のバス(装置内バス)である。
【0019】
また、この通信伝送システムは、ローカルエリアネットワーク(LAN)に接続されており、このLANには、オペレーションシステム(OS)を搭載したワークステーション(WS)17も接続されている。メインCPUは、必要に応じて、ワークステーションのオペレーションシステムにアクセスし、例えば、必要な設定データを入手する。図1に示すように、実施の形態1の通信伝送システムでは、各装置を構成する装置構成パッケージ11〜14に対してそれぞれバックアップメモリ21〜24が接続されている。
【0020】
次に動作について説明する。
先ず、実施の形態1の通信伝送システムにおける初期立上げ時の動作について説明する。
システムの初期立上げ時では、各装置構成パッケージ11〜14で管理するデータが存在せず、キーコードもNULL値となっている。システムの初期立上げ時では、メインCPU搭載パッケージ10内に搭載されたCPUは、バックアップメモリ20内キーコードの値がNULL値であることから、各装置の初期立上げ時であると判断する。そして、CPUは、各装置に関するキーコードを設定し、各装置構成パッケージ11〜14に配布を行う。
【0021】
図2および図3は、実施の形態1の通信伝送システムにおいて、初期立上げ時の動作を説明するブロック図である。図2は、特に、通信伝送システム単位で、各装置のキーコードを付与し管理する場合の動作を説明するものであり、各装置構成パッケージ11〜14内の装置には同一のキーコードAが配布される。このキーコードの生成に関しては、実施の形態8で詳細する。そして、各装置構成パッケージ11〜14は、受信した同一のキーコードAをデフォルト値として、対応する各バックアップメモリ21〜24内に格納し管理する。即ち、初期立上げ時において、装置構成パッケージ11〜14に搭載されている各々の装置は、対応するバックアップメモリ21〜24内のデータを読み出し、その値がNULL値であることから、システムの初期立上げであると判断し、CPUから受け取ったキーコードAを、新しいキーコードとして更新する。その後、CPUから送信されてきたキーコードAをデフォルト値としてバックアップメモリ21〜24内に格納する。
【0022】
一方、図3は、各装置構成パッケージ11〜14の装置に対してユニークなキーコードを付与し管理する場合の動作を説明するものであり、各装置には、それぞれ異なるキーコードが配布される。そして、各装置構成パッケージ11〜14に搭載されている装置は、受信したユニークなキーコードA1,A2,A3,A4をデフォルト値として、対応する各バックアップメモリ21〜24内に格納する。
【0023】
即ち、システムを構成する装置構成パッケージ11〜14に搭載されている各々の装置は、メインCPU搭載パッケージ10内のCPUからの指示により、立上げ動作を開始する。初期立上げ時において、装置構成パッケージ11〜14に搭載されている各々の装置は、対応するバックアップメモリ21〜24内のデータを読み出し、その値がNULL値であることから、システムの初期立上げであると判断し、CPUから受け取ったキーコードを、新しいキーコードA1〜A4として更新する。その後、CPUから送信されてきたキーコードA1〜A4をデフォルト値としてバックアップメモリ21〜24内に格納する。
【0024】
以上のように、この実施の形態1によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージの各々に対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、通信伝送システムの初期立上げ時では、各装置構成パッケージで管理するデータが存在せず、キーコードもNULL値であるので、初期立上げ時であると判断し、各装置構成パッケージに関するキーコードを設定し、各装置構成パッケージの装置に対してキーコードを配布するように構成したので、バックアップメモリを各装置に分散し配置できる利点がある。さらに、バックアップメモリを分散配置したことで、通信伝送システムの電源断からの復旧処理を行う場合、各装置構成パッケージを並列して自律的に立上げ処理を実施できるので、システム全体の立上げ時間を短縮できる。
【0025】
実施の形態2.
図4は、この発明の実施の形態2によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。尚、通信伝送システムの構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0026】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式におけるパラメータ設定時の動作について説明する。一旦、通信伝送システムが立上がった後、このシステムを使用するために各装置構成パッケージ11〜14へ各種のパラメータを設定する。図4は、装置構成パッケージ11〜14全体でキーコードを管理している場合におけるパラメータ設定時の動作を示している。
【0027】
各装置に対するパラメータ設定の動作は、LANに接続され、オペレーションシステムを搭載したワークステーション17等の管理装置からの制御で実行される。メインCPU搭載パッケージ10に搭載されているメインCPUは、各装置のための設定処理毎に使用する最新キーコードBを決定する。その後、各装置を搭載した各装置構成パッケージ11〜14へ、最新キーコードBを配布し、さらに各装置へ最新パラメータを設定する。一方、メインCPU搭載パッケージ10では、メインCPUで管理しているキーコード情報を更新する。
【0028】
図5は、装置構成パッケージ11〜14毎に異なるキーコードA1,A2,A3,A4で管理されている場合における、各装置に対するパラメータ設定時の動作を示すブロック図である。
【0029】
この通信伝送システムに対して、LANに接続されたワークステーション17のオペレーションシステム等からパラメータ設定が実行された場合、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUは、各装置構成パッケージ11〜14に対する設定処理毎に使用する最新キーコードを決定し、該当装置構成パッケージ11〜14に最新キーコードを配布する。
【0030】
そして、メインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUは、ワークステーション17のオペレーションシステム等からLANを介して受け取ったパラメータ情報を元に、該当する装置構成パッケージのためのパラメータを設定し、また、メインCPU搭載パッケージ10に接続されたバックアップメモリ20内に格納し管理している該当装置構成パッケージに関するキーコード情報を更新する。
【0031】
例えば、図5に示す場合では、装置構成パッケージ14に対して、設定処理を行っており、メインCPUは、キーコードをA4から新たなキーコードB4へ変更し、装置構成パッケージ14へ送信している。装置構成パッケージ14内の装置は、メインCPUから送信された新たなキーコードおよび設定情報を設定し、かつ、バックアップメモリ24内に格納している。
【0032】
以上のように、この実施の形態2によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージの各々に対してバックアップメモリを設け、これらバックアップメモリ間のデータの整合性をキーコードを介して保証するように構成したので、LANに接続されたオペレーションシステムを搭載したワークステーション等の管理装置から各装置構成パッケージに対するパラメータ設定を行う場合、メインCPUで設定され、該当する装置構成パッケージに付与されたキーコードを元に実行されるので、バックアップメモリ間のデータの整合性をキーコードを介して保証することができる。
【0033】
実施の形態3.
図6〜図9は、この発明の実施の形態3によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。尚、通信伝送システムの構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0034】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式における通信伝送システムの立上げ時の動作について説明する。通信伝送システム全体が何らかの理由により一旦電源断となり、その後、通信伝送システムの電源が回復した場合、通信伝送システムの立上げ動作が実行される。
【0035】
通信伝送システムの初期立上げ後、正常にパラメータ設定処理が実行されていた場合であれば、各装置構成パッケージ11〜14に設定されたパラメータとキーコードは、メインCPUで管理しているキーコードと一致している状態となる。この状態から、通信伝送システム全体の電源が一旦断となり、その後、復旧した場合には、通信伝送システム全体の立上げ処理が実行される。
【0036】
このとき、メインCPUは、通信伝送システム内に立上げ済みの状態である装置構成パッケージが存在しないこと、自分自身のメインCPU搭載パッケージ10にキーコードが設定済みであることから、通信伝送システムの電源断からの回復による立上げ処理であることを認識する。メインCPUが、通信伝送システム内に立上げ済みの状態である装置構成パッケージが存在しないことを認識する方法としては、装置構成パッケージ11〜14の各々が、立上げ動作完了時に2ポートRAM内に所定値を書き込み、メインCPUが2ポートRAM内の所定値を読むことで、確認する。
【0037】
そして、バックアップメモリ20内に格納しているデータに従って、通信伝送システムの立上げ処理を実行する。メインCPU以外の各装置構成パッケージ11〜14では、メインCPUからの指示で自パッケージの立上げ処理を開始する。その際に、メインCPUで管理しているキーコードと自パッケージで管理しているキーコードとを比較し、同一と判断される場合に、自パッケージのバックアップメモリ21〜24内に格納されているデータを読み出し、読み出したデータに従って自パッケージを立ち上げる。
【0038】
図6に示した例は、通信伝送システム全体でキーコードAを管理している場合における、メインCPUからのキーコードAと自パッケージで管理しているキーコードAとが一致している場合における立上げ時の動作を示している。
【0039】
図7に示した例は、メインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUで、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードA1〜A4を管理している場合における、キーコードA1〜A4が一致している場合の装置立上げ時の動作を示している。
【0040】
一方、メインCPUで管理しているキーコードと各装置構成パッケージ11〜14で管理しているキーコードとが同一でないと判断される場合には、各装置構成パッケージ11〜14は、自パッケージに接続されたバックアップメモリ21〜24内のデータをデフォルト値として読み出し、キーコードをNULL値として自パッケージを立ち上げる。さらに、メインCPUに対して、自パッケージがデフォルト値を設定して立上がったことを通知し、その後の回復処理をメインCPUに要求する。
【0041】
装置構成パッケージからの通知により、メインCPUは、メインCPUのバックアップメモリ20内に該当パッケージに関する設定値を格納している場合には、その格納されているパラメータ全ておよび対応該当パッケージに関するキーコード読み出し、該当パッケージへ設定する動作を行う。
【0042】
また、通信伝送システム内に該当パッケージに関する設定値をバックアップしていない場合には、メインCPUが、LANで接続されているワークステーション17のオペレーションシステムへ、該当パッケージがデフォルト設定で立ち上がったことを通知する。オペレーションシステムは、自身のデータベースから、あるいは、立上げ動作のデータベースから、該当パッケージに関するパラメータ等の設定データを読み出し、読み出した設定データをメインCPUへ送信する。メインCPUは、ワークステーション17のオペレーションシステムからLAN経由で得られたパラメータを受け取り、該当パッケージに対して設定する動作を行う。
【0043】
図8に示した例は、通信伝送システム全体でキーコードAを管理している場合において、メインCPUからのキーコードAと装置構成パッケージ14で管理しているキーコードAとが一致していない場合における立上げ時の動作を示している。図8に示すように、メインCPUからのキーコードと装置構成パッケージ14のキーコードとが異なるので、装置構成パッケージ14はキーコードをNULL値として立上げ、メインCPUに対して、デフォルト値で立上げたことを報告する。
【0044】
その後、メインCPUは、装置構成パッケージ14がデフォルト値で立上がったことを確認し、上記したように、メインCPUのバックアップメモリ20内に装置構成パッケージ14に関する設定値を格納している場合には、その格納されているパラメータを読み出し、装置構成パッケージ14へ送信する。装置構成パッケージ14は、この設定データを受け取り設定する。また、メインCPUのバックアップメモリ20内に装置構成パッケージ14に関する設定値を格納していない場合には、ワークステーション17のオペレーションシステムから必要なデータを得るための動作を行い、得られた設定データをメインCPUへ送信する。そして、メインCPUは、得られた設定データを装置構成パッケージ14へ送信する。
【0045】
また、図9に示した例は、メインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUで、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードA1〜A4を管理している場合において、メインCPUの管理しているキーコード4と、装置構成パッケージ14のキーコードとが一致していない場合の装置立上げ時の動作を示している。図9に示すように、メインCPUからのキーコードA4と装置構成パッケージ14のキーコードとが異なるので、装置構成パッケージ14はキーコードをNULL値として立上げ、メインCPUに対して、デフォルト値で立上げたことを報告する。
【0046】
その後、メインCPUは、装置構成パッケージ14がデフォルト値で立上がったことを確認し、上記したように、メインCPUのバックアップメモリ20内に装置構成パッケージ14に関する設定値を格納している場合には、その格納されているパラメータおよび該当装置構成パッケージ14に関するキーコード等の設定データを読み出し、該当装置構成パッケージ14へ送信する。装置構成パッケージ14は、得られたキーコード等の設定データを設定する。また、メインCPUのバックアップメモリ20内に装置構成パッケージ14に関する設定データを格納していない場合には、ワークステーション17のオペレーションシステムから必要な設定データを得るための動作を行う。
【0047】
以上のように、この実施の形態3によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージのそれぞれに対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、通信伝送システムの初期立上げ後に電源断が発生し、通信伝送システムを再度立上げする場合、各装置構成パッケージで管理する設定データおよびキーコードが管理されているので、電源断等による立上げであると判断し、各装置構成パッケージに関するキーコードを元に、メインCPU搭載パッケージや装置構成パッケージの各々が並列して自律的に立上げ処理を実行できるので、システム全体の立上げ時間を短縮できる。
【0048】
実施の形態4.
図10,図11は、この発明の実施の形態4によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。尚、通信伝送システムの構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0049】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式における通信伝送システムでの装置構成パッケージの抜去挿入による立上げ時の動作について説明する。即ち、通信伝送システムを構成するメインCPU以外の装置構成パッケージ11〜14のいずれかが一旦抜去され、その後、再挿入された場合で、キーコードが一致する場合における装置構成パッケージの立上げ時の動作を説明する。
【0050】
通信伝送システムが正常に運用されている状態であれば、装置構成パッケージに設定されたパラメータとキーコードは、メインCPUで管理しているキーコードと一致している状態である。
【0051】
この状態から、ある装置構成パッケージが一旦抜去され、その後、再挿入された場合には、該当する装置構成パッケージの立上げ処理が実行される。
【0052】
このとき、メインCPUでは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11,12,14,15が存在することから、該当パッケージが再挿入されたことを認識し、該当パッケージに対して立上げ処理の実行を指示する。立上げ処理を指示された該当パッケージでは、メインCPUで管理しているキーコードと自パッケージで管理しているキーコードとを比較し、同一と判断される場合に、自パッケージのバックアップメモリ内に格納しているデータにしたがって自パッケージを立上げる。
【0053】
図10は、通信伝送システム全体でキーコードAを管理している場合における装置構成パッケージ13の立上げ時の動作を示している。図10に示すように、装置構成パッケージ13が抜去され、その後再挿入された場合、装置構成パッケージ13は、自身のキーコードAとメインCPUからのキーコードAとが一致しているか否かを確認する。図10に示した例では、両キーコードAが一致しているので、装置構成パッケージ13は、バックアップメモリ23内に格納しているデータを読み出し、立上げ動作を開始する。
【0054】
図11は、メインCPUが、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードを管理している場合における、装置構成パッケージ13の立上げ時の動作を示している。図11に示すように、装置構成パッケージ13が抜去され、その後再挿入された場合、装置構成パッケージ13は、自身のキーコードA3とメインCPUからのキーコードA3とが一致しているか否かを確認する。図11に示した例では両キーコードA3が一致しているので、装置構成パッケージ13は、バックアップメモリ23内に格納しているデータを読み出し、立上げ動作を開始する。
【0055】
以上のように、この実施の形態4によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージのそれぞれに対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、装置構成パッケージを一旦抜去し、再度、挿入する場合の立上げ処理の場合、装置構成パッケージがバックアップし管理する設定データおよびキーコードを元に自律的に立上げ処理を実行できるので、装置構成パッケージの立上げ時間を短縮できる。
【0056】
実施の形態5.
図12および図13は、この発明の実施の形態5によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。尚、通信伝送システムの構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0057】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式における通信伝送システムでの装置構成パッケージの抜去挿入による立上げ時の動作について説明する。即ち、通信伝送システムを構成するメインCPU以外の装置構成パッケージ11〜14のいずれかが一旦抜去され、その後、再挿入された場合でキーコードが一致しない場合における装置構成パッケージの立上げ時の動作を説明する。
【0058】
通信伝送システムが正常に運用されている状態であれば、装置構成パッケージに設定されたパラメータとキーコードは、メインCPUで管理しているキーコードと一致している状態である。
【0059】
この状態から、ある装置構成パッケージが一旦抜去され、その後、再挿入された場合には、該当する装置構成パッケージの立上げ処理が実行される。
【0060】
このとき、メインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージが存在することから、該当パッケージが再挿入されたことを認識し、該当パッケージに対して立上げ処理の実行を指示する。立上げ処理を指示された該当パッケージでは、メインCPUで管理しているキーコードと自パッケージで管理しているキーコードとを比較し、同一でないと判断される場合に、自パッケージのバックアップメモリ内に格納しているデータをデフォルト値として設定し、キーコードをNULL値に設定して自パッケージを立上げる。さらに、メインCPUに対してデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。
【0061】
図12は、通信伝送システム全体でキーコードAを管理している場合における装置構成パッケージ14の立上げ時の動作を示している。図12に示すように、装置構成パッケージ14が抜去され、その後再挿入された場合、メインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜13,15が存在することから、該当装置構成パッケージ14が再挿入されたことを認識し、該当装置構成パッケージ14に対して立上げ処理の実行を指示する。
【0062】
装置構成パッケージ14は、自身のキーコードとメインCPUからのキーコードAとが一致しているか否かを確認する。図12に示した例では、両キーコードが一致していないので、装置構成パッケージ14は、バックアップメモリ24内に格納しているデータをデフォルト値として読み出し、キーコードをNULL値に設定し、立上げ動作を開始する。その後、メインCPUに対して、自身の装置構成パッケージ14がデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。メインCPUは、装置構成パッケージ14からの通知に対して、回復処理を行う。回復処理の動作は実施の形態1および2の場合と同様である。
【0063】
図13は、メインCPUが、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードA1〜A4を管理している場合における、装置構成パッケージ14の立上げ時の動作を示している。図13に示すように、装置構成パッケージ14が抜去され、その後再挿入された場合、メインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜13,15が存在することから、該当装置構成パッケージ14が再挿入されたことを認識し、該当装置構成パッケージ14に対して立上げ処理の実行を指示する。
【0064】
装置構成パッケージ14は、自身のキーコードとメインCPUからのキーコードA4とが一致しているか否かを確認する。図13に示した例では、両キーコードが一致していないので、装置構成パッケージ14は、バックアップメモリ24内に格納しているデータをデフォルト値として読み出し、キーコードをNULL値に設定して立上げ動作を開始する。その後、メインCPUに対して、自身の装置構成パッケージ14がデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。メインCPUは、装置構成パッケージ14からの通知に対して、回復処理を行う。回復処理の動作は実施の形態1および2の場合と同様である。
【0065】
以上のように、この実施の形態5によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージのそれぞれに対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、装置構成パッケージを抜去し、別の新たな装置構成パッケージに交換する場合の立上げ処理の場合、新たな装置構成パッケージからメインCPUへデフォルト値で立上がったことを通知し、メインCPUに回復処理を依頼するように構成したので、装置構成パッケージの立上げ時間を効率良く処理できる。
【0066】
実施の形態6.
図14および図15は、この発明の実施の形態6によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。尚、通信伝送システムの構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0067】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式における通信伝送システムでのメインCPU搭載パッケージ10の抜去挿入による立上げ時の動作について説明する。通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージ10が一旦抜去され、その後、再挿入された場合のメインCPU搭載パッケージ10の立上げ時の動作を説明する。
【0068】
通信伝送システムが正常に運用されている状態であれば、装置構成パッケージ11〜14に設定されたパラメータとキーコードは、メインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUで管理しているキーコードと一致している状態である。
【0069】
この状態から、メインCPU搭載パッケージ10が一旦抜去され、その後、再挿入された場合には、メインCPU搭載パッケージ10の立上げ処理が実行される。
【0070】
このとき、メインCPU搭載パッケージ10内のメインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜15が存在することから、該当メインCPU搭載パッケージ10の立上げ処理であることを認識する。
【0071】
メインCPUは、自身で管理しているキーコードと、各装置構成パッケージ11〜14で管理しているキーコードとを比較し、同一であると判断される場合に、メインCPU搭載パッケージ10に接続されたバックアップメモリ20内に格納しているデータを読み出し、メインCPU搭載パッケージ10を立ち上げる。
【0072】
図14は、通信伝送システム全体でキーコードAを管理している場合におけるメインCPU搭載パッケージ10の立上げ時の動作を示している。図14に示すように、メインCPU搭載パッケージ10が抜去され、その後再挿入された場合、メインCPUは、自身で管理しているキーコードと、各装置構成パッケージ11〜14で管理しているキーコードとが一致することから、また、自身のキーコードがNULL値でないこと、また、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜15が存在することから、自身のメインCPU搭載パッケージ10が再挿入されたことを認識し、メインCPU搭載パッケージ10に接続されたバックアップメモリ20内に格納されているデータを読み出し、メインCPU搭載パッケージ10の立上げ処理を実行する。
【0073】
図15は、メインCPUが、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードA1〜A4を管理している場合における、メインCPU搭載パッケージ10の立上げ時の動作を示している。図15に示すように、メインCPU搭載パッケージ10が抜去され、その後再挿入された場合、メインCPUは、自身で管理しているキーコードと、各装置構成パッケージ11〜14で管理しているキーコードとが一致することから、また、自身のキーコードがNULL値でないこと、また、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜15が存在することから、自身のメインCPU搭載パッケージ10が再挿入されたことを認識し、メインCPU搭載パッケージ10に接続されたバックアップメモリ20内に格納されているデータを読み出し、メインCPU搭載パッケージ10の立上げ処理を実行する。
【0074】
以上のように、この実施の形態6によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージのそれぞれに対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、メインCPU搭載パッケージを一旦抜去し、再度、挿入する場合の立上げ処理の場合、メインCPU搭載パッケージがバックアップし管理する設定データおよびキーコードを元に自律的に立上げ処理を実行できるので、装置構成パッケージの立上げ時間を短縮できる。
【0075】
実施の形態7.
図16および図17は、この発明の実施の形態6によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、図において、100は、メインCPU搭載パッケージ10が抜取られ、その代わりに、新たなメインCPU搭載パッケージが挿入された場合における、新しいメインCPU搭載パッケージを示している。尚、通信伝送システムのその他の構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0076】
次に動作について説明する。
以下では、バックアップメモリ構成方式における通信伝送システムでのメインCPU搭載パッケージ10の抜去挿入による立上げ時の動作について説明する。通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージ10が、例えば、故障等の障害で抜取られ、その代わりに、新たなメインCPU搭載パッケージ100が挿入された場合における装置構成パッケージ100の立上げ時の動作を説明する。
【0077】
通信伝送システムが正常に運用されている状態であれば、装置構成パッケージに設定されたパラメータとキーコードは、メインCPUで管理しているキーコードと一致している状態である。
【0078】
この状態から、メインCPU搭載パッケージ10の故障等が発生し、メインCPU搭載パッケージ10を抜取り、その後、新たなメインCPU搭載パッケージ100を挿入した場合には、メインCPU搭載パッケージ100の立上げ処理が実行される。
【0079】
このとき、メインCPU搭載パッケージ100内に搭載されているメインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜14が存在することから、自身のメインCPU搭載パッケージ100が再挿入されたことを認識しメインCPU搭載パッケージ100の立上げ処理を実行する。そして、メインCPUは、自身が管理しているキーコードと装置構成パッケージ11〜14で管理しているキーコードとを比較し、同一でないと判断し、自メインCPU搭載パッケージ100のバックアップメモリ20内に格納しているデータをデフォルト値として設定し、キーコードをNULL値に設定して自メインCPU搭載パッケージ100を立上げる。さらに、LANに接続されているワークステーション17のオペレーションシステムに対してメインCPU搭載パッケージ100がデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。
【0080】
この通信伝送システム内のメインCPU搭載パッケージ100からの回復処理の依頼に対して、LANに接続されたワークステーション17のオペレーションシステムは、通信伝送システム内の他の装置構成パッケージ内にメインCPU搭載パッケージ100に対する設定値を格納している場合には、そのパラメータ全ておよび対応するキーコードを該当パッケージに設定するようにメインCPU搭載パッケージ100に指示する。
【0081】
また、通信伝送システム内の装置構成パッケージ11〜14のいずれにもメインCPU搭載パッケージ100に関する設定値をバックアップしていない場合には、ワークステーション17のオペレーションシステムに接続されたデータベースからパラメータ等の設定データを再設定する動作を開始する。さらにまた、メインCPUの状態と一致させるために、装置構成パッケージ11〜14の設定値をデフォルト値に設定し直す動作を指示する場合もある。
【0082】
図16は、通信伝送システム全体でキーコードを管理している場合におけるメインCPU搭載パッケージ100の立上げ時の動作を示している。図16に示すように、メインCPU搭載パッケージ10が抜取られ、その代わりに新たなメインCPU搭載パッケージ100再挿入された場合、メインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜15が存在することから、該当メインCPU搭載パッケージ100が挿入されたことを認識し、ワークステーション17のオペレーションシステムに対して、立上げ処理の要求を行う。
【0083】
メインCPU搭載パッケージ100は、自身のキーコードNULL値と装置構成パッケージ11〜14から得られたキーコードAとが一致しているか否かを確認する。図16に示した例では、両キーコードが一致していないので、メインCPU搭載パッケージ100は、バックアップメモリ20内に格納しているデータをデフォルト値として読み出し、キーコードをNULL値に設定し、立上げ動作を開始する。その後、ワークステーション17のオペレーションシステムに対して、自身のメインCPU搭載パッケージ100がデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。
【0084】
図17は、メインCPUが、各装置構成パッケージ11〜14単位にキーコードA1〜A4を管理している場合における、メインCPU搭載パッケージ100の立上げ時の動作を示している。図17に示すように、メインCPU搭載パッケージ10が抜取られ、その代わりに新たなメインCPU搭載パッケージ100が挿入された場合、メインCPU搭載パッケージ100に搭載されているメインCPUは、通信伝送システム内に既に立上げ済みの状態の装置構成パッケージ11〜15が存在することから、該当メインCPU搭載パッケージ100が再挿入されたことを認識し、ワークステーション17のオペレーションシステムに対して立上げ処理の依頼を要求する。
【0085】
メインCPU搭載パッケージ100は、自身のキーコードと各装置構成パッケージ11〜14からのキーコードA1〜A4とが一致しているか否かを確認する。図17に示した例では、両キーコードが一致していないので、メインCPU搭載パッケージ100は、バックアップメモリ20内に格納しているデータをデフォルト値として読み出し、キーコードをNULL値に設定して立上げ動作を開始する。その後、ワークステーション17のオペレーションシステムに対して、自身のメインCPU搭載パッケージ100がデフォルト値で立上がったことを通知し、その後の回復処理を依頼する。
【0086】
以上のように、この実施の形態7によれば、通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージおよびパラメータ設定の必要な装置構成パッケージのそれぞれに対してバックアップメモリを設け、これら装置構成パッケージを一意に識別するキーコードを用いて、バックアップメモリ間のデータの整合性を保証するように構成し、また、メインCPU搭載パッケージを抜去し、別の新たなメインCPU搭載パッケージに交換する場合の立上げ処理の場合、新たなメインCPU搭載パッケージからオペレーションシステム等へデフォルト値で立上がったことを通知し、オペレーションシステムに回復処理を依頼するように構成したので、メインCPU搭載パッケージの立上げ時間を効率良く処理できる。
【0087】
実施の形態8.
図18は、この発明の実施の形態8によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、特に、メインCPU搭載パッケージ10内のキーコード生成回路を示すブロック図である。図において、181は時刻信号を生成し出力する時計回路、182は乱数を発生し出力する乱数発生回路、183はカウント値を発生し出力するカウンタ回路、184は時計回路181、乱数発生回路182、カウンタ回路183から各信号を受け取り、メインCPU自身のキーコードや装置構成パッケージ11〜14を一意的に識別するキーコードを生成し出力するキーコード生成回路である。尚、通信伝送システムのその他の構成は、実施の形態1のものと同じなので同一の参照符号を用いて、それらの説明を省略する。
【0088】
次に動作について説明する。
この発明の通信伝送システムを構成するメインCPU搭載パッケージ10,装置構成パッケージ11〜14を一意に識別するためのキーコードをキーコード生成回路184が生成し、生成したキーコード生成回路184を、メインCPU搭載パッケージ10,装置構成パッケージ11〜14へ出力する。このキーコード生成回路184におけるキーコードの生成は以下のようにして実施例される。
【0089】
例えば、メインCPU搭載パッケージ10内に時計回路181を具備している場合、装置を一意的に識別するためのキーコードは、キーコード付与時点における時計回路181から出力される時刻情報値を用いる。この場合、時刻情報をμ秒程度の単位で設定し付与することで、キーコード生成回路184は、メインCPU搭載パッケージ10や装置構成パッケージ11〜14を一意に識別するキーコードを生成することができる。
【0090】
また、キーコード生成回路184による他のキーコード生成方法として以下のものがある。乱数発生回路182が発生する擬似乱数を用いて、この疑似乱数で決まる値を元にキーコードを、キーコード生成回路184が生成する。この場合、擬似乱数の種の値を固定値とせず、DRAMの電源投入直後の不定値等、確率的に決まる値を擬似乱数発生回路の種として使用することで、キーコード生成回路184は、メインCPU搭載パッケージ10や装置構成パッケージ11〜14を一意に識別するキーコードを生成することができる。
【0091】
また、キーコード生成回路184による他のキーコード生成方法として、以下のものがある。カウンタ回路183が生成するカウンタ値を用いて、キーコード生成回路184がキーコードを生成する。この場合は、DRAMの電源投入直後の不定値等、確率的に決まる値をカウンタ回路183の初期値として使用することで、キーコード生成回路184は、メインCPU搭載パッケージ10や装置構成パッケージ11〜14を一意に識別するキーコードを生成することができる。
【0092】
また、キーコード生成回路184による他のキーコード生成方法として、時計回路181から得られる時刻情報、乱数発生回路182から得られる擬似乱数、カウンタ回路183から得られるカウンタ値を元に生成した値を組み合せて、キーコード生成回路184が、メインCPU搭載パッケージ10や装置構成パッケージ11〜14を一意に識別するキーコードを生成することができる。
【0093】
以上のように、この実施の形態8によれば、メインCPU搭載パッケージや装置構成パッケージが独自で管理するユニークなキーコードをキーコード生成回路が効率よく生成するように構成したので、このキーコードを元に、メインCPU搭載パッケージや装置構成パッケージの各々が設定データを管理するように構成したので、各装置構成パッケージを並列して自律的に立上げ処理を実施でき、通信伝送システム全体の立上げ時間を短縮できる。
【0094】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、メインCPUを搭載した制御パッケージや各種装置を搭載した装置構成パッケージ等の複数のパッケージと、前記パッケージの各々に対応したバックアップメモリとを備えた通信伝送システムのバックアップメモリ構成方式において、前記パッケージの各々は、自パッケージを一意に識別するキーコードや自パッケージの動作に必要な設定データを、自パッケージに対応した前記バックアップメモリ内へ格納し、前記通信伝送システムの立上げ時や前記パッケージの各々に対して設定データを設定する時に、前記メインCPUを搭載した前記制御パッケージが、キーコードを参照する前記複数の装置構成パッケージに対してキーコードを決定し、決定した前記キーコードを、前記複数の装置構成パッケージへ配布し、前記パッケージのいずれかの電源が投入され立上げ動作を実行する場合、前記制御パッケージに搭載のメインCPUが管理するキーコードと前記パッケージ内にバックアップしていたキーコードとを比較して、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されているかどうかを判定し、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージに対応したバックアップメモリ内に格納されているキーコードや設定データを読出し、読出した前記キーコードおよび前記設定データを用いて立上げ動作を実行し、一方、電源投入以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていないと判断した場合、前記パッケージでバックアップしていたキーコードを破棄し、予め設定されているデフォルト値を用いて立上げ動作を行うように構成したので、各装置毎に分散配置されたバックアップメモリにより、通信伝送システムの電源断からの復旧処理等において、メインCPU搭載パッケージや装置構成パッケージの各々を並列して自律的に立上げることが可能となり、通信伝送システムの立上げ時間を短縮できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図2】 実施の形態1の通信伝送システムにおける初期立上げ時の動作を説明するブロック図である。
【図3】 実施の形態1の通信伝送システムにおける初期立上げ時の他の動作を説明するブロック図である。
【図4】 この発明の実施の形態2によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図である。
【図5】 実施の形態2において、装置構成パッケージ毎に異なるキーコードで管理されている場合の、各装置構成パッケージに対するパラメータ設定時の動作を示すブロック図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、通信伝送システムの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態3によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、通信伝送システムの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図8】 この発明の実施の形態3によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、通信伝送システムの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図9】 この発明の実施の形態3によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、通信伝送システムの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図10】 この発明の実施の形態4によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、装置構成パッケージの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図11】 この発明の実施の形態4によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、装置構成パッケージの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図12】 この発明の実施の形態5によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、装置構成パッケージを交換した際の立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図13】 この発明の実施の形態5によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、装置構成パッケージを交換した際の立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図14】 この発明の実施の形態6によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、メインCPU搭載パッケージの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図15】 この発明の実施の形態6によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、メインCPU搭載パッケージの立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図16】 この発明の実施の形態7によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、メインCPU搭載パッケージを交換した際の立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図17】 この発明の実施の形態7によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、メインCPU搭載パッケージを交換した際の立上げ時の動作を示すブロック図である。
【図18】 この発明の実施の形態8によるバックアップメモリ構成方式に基づく通信伝送システムの構成を示すブロック図であり、メインCPU搭載パッケージにおけるキーコード生成回路を示すブロック図である。
【図19】 従来の通信伝送システムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 メインCPU搭載パッケージ(制御パッケージ)、11〜15 装置構成パッケージ、20〜24 バックアップメモリ、181 時計回路、182 乱数発生回路、183 カウンタ回路、184 キーコード生成回路。

Claims (8)

  1. メインCPUを搭載した制御パッケージや各種装置を搭載した装置構成パッケージ等の複数のパッケージと、前記パッケージの各々に対応したバックアップメモリとを備えた通信伝送システムのバックアップメモリ構成方式において、前記パッケージの各々は、自パッケージを一意に識別するキーコードや自パッケージの動作に必要な設定データを、自パッケージに対応した前記バックアップメモリ内へ格納し、前記通信伝送システムの立上げ時や前記パッケージの各々に対して設定データを設定する時に、前記メインCPUを搭載した前記制御パッケージが、キーコードを参照する前記複数の装置構成パッケージに対してキーコードを決定し、決定した前記キーコードを、前記複数の装置構成パッケージへ配布し、前記パッケージのいずれかの電源が投入され立上げ動作を実行する場合、前記制御パッケージに搭載のメインCPUが管理するキーコードと前記パッケージ内にバックアップしていたキーコードとを比較して、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されているかどうかを判定し、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージに対応したバックアップメモリ内に格納されているキーコードや設定データを読出し、読出した前記キーコードおよび前記設定データを用いて立上げ動作を実行し、一方、電源投入以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていないと判断した場合、前記パッケージでバックアップしていたキーコードを破棄し、予め設定されているデフォルト値を用いて立上げ動作を行うことを特徴とするバックアップメモリ構成方式。
  2. パッケージのいずれかが、以前使用されていた通信伝送システムと異なる他の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージは、前記デフォルト値で立上がったことを、前記制御パッケージまたはオペレーションシステムへ通知し、前記制御パッケージまたは前記オペレーションシステムから設定データを入手して、自パッケージの設定データを設定し直すことを特徴とする請求項記載のバックアップメモリ構成方式。
  3. 通信伝送システムの立上げ時に、制御パッケージに搭載されたメインCPUによるキーコード判定の結果、前記通信伝送システムの初期立上げであると判断される場合には、前記メインCPUは、新たなキーコードを生成し、生成した前記キーコードを、キーコードを参照する前記パッケージの各々へ送付し、前記パッケージの各々は前記メインCPUからの前記キーコードを元に立上げ動作を実施し、一方、以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていると判断される場合には、前記パッケージの各々に対応するバックアップメモリ内に格納していたキーコードおよび設定データを読出し、読み出した前記キーコード生成回路および設定データを元に、前記パッケージの各々を立上げすることを特徴とする請求項1記載のバックアップメモリ構成方式。
  4. 通信伝送システムの立上げ時に時計回路から出力される時刻値を用いて、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とする請求項1記載のバックアップメモリ構成方式。
  5. 通信伝送システムの立上げ時に不定値となるメモリ領域の値を乱数発生回路の種として使用し、前記乱数発生回路から生成される値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とする請求項1記載のバックアップメモリ構成方式。
  6. 通信伝送システムの立上げ時に不定値となるメモリ領域の値をカウンタ回路の種として使用し、前記カウンタ回路から生成される値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定することを特徴とする請求項1記載のバックアップメモリ構成方式。
  7. メインCPUを搭載した制御パッケージと、各種装置を搭載した複数の装置構成パッケージと、前記制御パッケージおよび前記複数の装置構成パッケージの各々に対応したバックアップメモリを備え、
    前記パッケージの各々は、自パッケージを一意に識別するキーコードや自パッケージの動作に必要な設定データを、自パッケージに対応した前記バックアップメモリ内へ格納し、前記通信伝送システムの立上げ時や前記パッケージの各々に対して設定データを設定する時に、前記制御パッケージは、前記複数の装置構成パッケージに関するキーコードを決定し、決定した前記キーコードを、該当する前記複数の装置構成パッケージへ配布し
    前記パッケージのいずれかの電源が投入され立上げ動作を実行する場合、前記制御パッケージに搭載のメインCPUが管理するキーコードと前記パッケージ内にバックアップしていたキーコードとを比較して、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されているかどうかを判定し、前記パッケージが電源投入以前と同一の通信伝送システムで使用されていると判断した場合、前記パッケージに対応したバックアップメモリ内に格納されているキーコードや設定データを読出し、読出した前記キーコードおよび前記設定データを用いて立上げ動作を実行し、一方、電源投入以前と同一の前記通信伝送システムで使用されていないと判断した場合、前記パッケージでバックアップしていたキーコードを破棄し、予め設定されているデフォルト値を用いて立上げ動作を行うことを特徴とする通信伝送システム。
  8. 時刻値を出力する時計回路と、不定値となるメモリ領域の値を種に疑似乱数値を生成し出力する乱数発生回路と、不定値となるメモリ領域の値を種として値を生成し出力するカウンタ回路と、前記時計回路、前記乱数発生回路、前記カウンタ回路からの値の1つあるいは組み合わせた値を元に、前記通信伝送システムを構成する制御パッケージおよびキーコードを参照する装置構成パッケージの各々を一意的に識別するためのキーコードを決定するキーコード生成回路とをさらに備えることを特徴とする請求項記載の通信伝送システム。
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