JP2015088123A - 監視制御システム、監視制御装置および設定情報バックアップ方法 - Google Patents

監視制御システム、監視制御装置および設定情報バックアップ方法 Download PDF

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Abstract

【課題】通信装置の設定情報を確実にバックアップして、設定情報の復旧を容易にする装置、システム及び方法を提供する。
【解決手段】通信装置103は、設定情報をバックアップ情報として記憶するバックアップメモリ151と、バックアップ情報を定期的に監視制御装置にアップロードすると共に、設定コマンドを受信した場合に設定情報を変更し、変更した部分の変更情報を含む応答を監視制御装置に送信する制御部401を有する。監視制御装置101は、通信装置から定期的にアップロードされるバックアップ情報を記憶するバックアップメモリ153と、通信装置から受信する変更情報に基づいて設定情報を生成してバックアップ情報として記憶するバックアップメモリ154と、バックアップメモリ153のバックアップ情報と、バックアップメモリ154のバックアップ情報とを比較して、設定情報の正誤を確認する制御部201とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、監視制御システム、監視制御装置および設定情報バックアップ方法に関する。
通信装置の状態を遠隔地に設置された監視制御装置で管理する監視制御システムが知られている。一方、通信装置は、回路や機能に関する設定情報を記憶するメモリを有している。そして、通信装置のメモリにエラーが生じた場合、監視制御装置は、通信装置のメモリのエラーを検出し、通信装置を復旧させる制御を行っている(例えば、特許文献1参照)。
特開2005−031796号公報
一般に、大規模な災害や電源の障害が発生した場合に備えて、通信装置は、回路の設定情報を記憶するバックアップメモリを有している。そして、監視制御装置は、通信装置の設定情報を記憶するメモリ全体を定期的にバックアップしている。ところが、設定情報をバックアップした時点から次にバックアップを行う時点までの間に変更された設定情報は、バックアップされていない。このため、保守者は、最後に変更された設定情報の差分を再設定することが求められ、緊急時に復旧を迅速に行うことが難しい。
本件開示の監視制御システム、監視制御装置および設定情報バックアップ方法は、通信装置の設定情報を確実にバックアップして、設定情報の復旧を容易にする技術を提供することを目的とする。
一つの観点によれば、監視制御システムは、通信装置と、通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置とを有する監視制御システムにおいて、通信装置は、少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1のバックアップ情報として記憶する第1の記憶部と、第1の記憶部に記憶された第1のバックアップ情報を定期的に監視制御装置にアップロードすると共に、監視制御装置から設定情報の変更を指示する設定コマンドを受信した場合に、第1のバックアップ情報を変更し、設定情報の中の変更した部分の変更情報を含む応答を監視制御装置に送信する第1の制御部とを有し、監視制御装置は、通信装置から定期的にアップロードされる第1のバックアップ情報を第2のバックアップ情報として記憶する第2の記憶部と、通信装置から受信する応答に含まれる変更情報に基づいて、設定情報を生成して第3のバックアップ情報として記憶する第3の記憶部と、第2の記憶部に記憶される第2のバックアップ情報と、第3の記憶部に記憶される第3のバックアップ情報とを比較して、第1のバックアップ情報の正誤を確認する第2の制御部とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、監視制御装置は、通信装置と、通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置において、少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1のバックアップ情報として定期的に監視制御装置にアップロードし、且つ、設定コマンドにより設定情報を変更した箇所の変更情報を含む応答を監視制御装置に送信する通信装置を管理する場合、通信装置から定期的にアップロードされる第1のバックアップ情報を第2のバックアップ情報として記憶する第2の記憶部と、設定コマンドに対する応答に含まれる変更情報に基づいて、設定情報を生成して第3のバックアップ情報として記憶する第3の記憶部と、第2のバックアップ情報と第3のバックアップ情報とを比較して、第1のバックアップ情報の正誤を確認する第2の制御部とを有することを特徴とする。
一つの観点によれば、設定情報バックアップ方法は、通信装置と、通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置とを有する監視制御システムにおける前記通信装置の設定情報をバックアップする設定情報バックアップ方法であって、通信装置は、少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1の記憶部に第1のバックアップ情報として記憶し、第1のバックアップ情報を定期的に監視制御装置にアップロードすると共に、監視制御装置から設定情報の変更を指示する設定コマンドを受信した場合に、第1のバックアップ情報を変更して、設定情報の中の変更した部分の変更情報を含む応答を監視制御装置に送信し、監視制御装置は、通信装置から定期的にアップロードされる第1のバックアップ情報を第2の記憶部に第2のバックアップ情報として記憶し、通信装置から受信する応答に含まれる変更情報に基づいて、設定情報を生成して第3の記憶部に第3のバックアップ情報として記憶し、第2の記憶部に記憶される第2のバックアップ情報と、第3の記憶部に記憶される第3のバックアップ情報とを比較して、第1のバックアップ情報の正誤を確認することを特徴とする。
本件開示の監視制御システム、監視制御装置および設定情報バックアップ方法は、通信装置の設定情報を確実にバックアップして、設定情報の復旧を容易にすることができる。
監視制御システムの一例を示す図である。 監視制御装置および通信装置の一例を示す図である。 変換テーブルの一例を示す図である。 設定コマンドにより通信装置の設定を変更する処理例を示す図である。 設定コマンドに対する応答処理の一例を示す図である。 通信装置の設定情報を定期的にアップロードする処理例を示す図である。 復旧コマンドにより通信装置の設定を復旧する処理例を示す図である。 比較例として、設定コマンド実行時に変更情報を応答しない場合の処理を示す図である。 比較例として、障害発生時に設定情報を復旧する処理を示す図である。 障害発生時に設定情報を復旧する処理例を示す図である。 監視制御装置におけるバックアップ内容の比較処理の一例を示す図である。 監視制御システムの応用例1を示す図である。 応用例1における設定コマンドと復旧コマンドの処理を示す図である。 監視制御システムの応用例2を示す図である。
以下、図面を用いて実施形態を説明する。
図1は、監視制御システム100の一例を示す。図1において、監視制御システム100は、監視制御装置101と、通信装置103a、通信装置103b、通信装置103c及び通信装置103dとを有する。監視制御装置101は、OpS(Operation System)サーバとも呼ばれ、通信装置103a、通信装置103b、通信装置103c及び通信装置103dとネットワーク102で接続されている。
ここで、通信装置103aから通信装置103dは、同一又は同様の機能を有する装置である。以降の説明において、通信装置103aから通信装置103dのうち特定の装置を指す場合は、符号にアルファベットを付加して、例えば通信装置103aのように表記する。また、通信装置103aから通信装置103dに共通する内容を説明する場合は、アルファベットを省略して、通信装置103と表記する。
図1において、監視制御装置101は、制御端末104に接続され、オペレータは、制御端末104を操作して監視制御装置101に接続し、各通信装置103の動作の監視や制御、或いは、設定などを行う。例えば、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を書き換える設定コマンドを通信装置103に送信して、通信装置103の設定を変えることができる。
また、監視制御装置101は、ファイル転送サーバ機能を有し、通信装置103は、ファイル転送クライアント機能を有する。そして、監視制御装置101は、サーバとして、通信装置103からファイルを受信し、通信装置103は、クライアントとして、監視制御装置101にファイルを転送することができる。本実施形態において、通信装置100は、クライアントとサーバ間のファイル転送機能を利用して、通信装置103の設定情報を定期的に監視制御装置101に転送し、監視制御装置101側に設定情報をバックアップする。尚、ファイル転送機能は、例えばFTP(File Transfer Protocol)などの技術が用いられ、通信装置103は、予め設定された時間間隔で設定情報を監視制御装置101に転送する。
図2は、監視制御装置101および通信装置103の一例を示す。図2において、監視制御装置101は、通信IF(InterFace)200と、制御部201と、端末IF(InterFace)202と、DB(DataBase)203と、バックアップメモリ153と、バックアップメモリ154とを有する。尚、以降で説明する各図において、バックアップメモリを省略してBU(BackUp)メモリと表記する場合がある。例えば、BUメモリ153は、バックアップメモリ153を示し、BUメモリ154は、バックアップメモリ154を示す。
通信IF200は、ネットワーク102に接続するためのインターフェース回路を有する。そして、監視制御装置101は、通信IF200により、通信装置103と通信する。
制御部201は、CPU(Central Processing Unit)を有し、予め内部に記憶されたプログラムに従って動作し、監視制御装置101全体を制御する。
端末IF202は、制御端末104を接続するためのインターフェース回路を有する。そして、オペレータは、制御端末104を操作して、監視制御装置101に接続し、各通信装置103を管理する。
DB203は、管理対象の通信装置103の名称や識別情報、使用可能なコマンドなどを記憶するメモリである。制御部201は、DB203を参照して、通信装置103のリストやコマンドリストなどの情報を制御端末104に提供する。そして、オペレータは、通信装置103のリストを端末画面で確認して、必要なコマンドの発行を監視制御装置101に指示する。例えば、制御部201は、オペレータの識別情報に応じて、設定コマンドを発行して通信装置103の設定を変更したり、復旧コマンドを発行して通信装置103の設定情報を復旧する。或いは、制御部201は、定期的にアップロードコマンドを発行して、通信装置103の設定情報を収集する。
バックアップメモリ153は、アップロードコマンドにより、通信装置103から定期的に受信する設定情報をバックアップとして記憶するためのメモリである。尚、監視制御装置101は、通信装置103との接続開始時などに、通信装置103の識別情報を取得して、バックアップメモリ153に初期値として記憶する。
バックアップメモリ154は、設定コマンドの発行時に、通信装置103から応答される変更情報に基づいて作成した設定情報をバックアップとして記憶するためのメモリである。尚、監視制御装置101は、通信装置103との接続開始時などに、バックアップメモリ153と同じ識別情報をバックアップメモリ154に初期値として記憶する。
このように、本実施形態に係る監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154の2つのバックアップ用のメモリに冗長化して通信装置103の設定情報を記憶する。そして、制御部201は、通信装置103の設定情報を異なる方法でバックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶する。これにより、制御部201は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶された設定情報が一致しているか否かを比較して、記憶内容のエラーを検出することができる。
図2において、通信装置103は、CPU(Central Processing Unit)盤301と、IF(InterFace)盤302aと、IF盤302bと、IF盤302cとを有する。CPU盤301は、システムバス303を介して、IF盤302aと、IF盤302bと、IF盤302cと接続されている。
ここで、IF盤302aからIF盤302cは、同一又は同様の機能を有する装置である。以降の説明において、IF盤302aからIF盤302cのうち特定の装置を指す場合は、符号にアルファベットを付加して、例えばIF盤302aのように表記する。また、IF盤302aからIF盤302cに共通する内容を説明する場合は、アルファベットを省略して、IF盤302と表記する。尚、後述する設定メモリ312についても同様に表記する。
CPU盤301は、ネットワーク102を介して監視制御装置101との間で通信を行い、各IF盤302の設定や制御を行う。
IF盤302は、例えば光インターフェース基盤やスイッチ基盤などの回路基盤であり、回路基盤の動作を設定するための設定メモリ312を有する。設定メモリ312は、例えば光インターフェース基盤の場合、光信号をオンオフするレジスタや光信号の出力レベルを調節するためのレジスタなどに相当する。
図2において、CPU盤301は、制御部401と、通信IF(InterFace)402と、メモリ403と、バックアップメモリ151と、バックアップメモリ152とを有する。尚、以降で説明する各図において、先に説明したバックアップメモリ153やバックアップメモリ154と同様に、バックアップメモリを省略してBU(BackUp)メモリと表記する場合がある。例えば、BUメモリ151は、バックアップメモリ151を示し、BUメモリ152は、バックアップメモリ152を示す。
制御部401は、CPUを有し、予め内部に記憶されたプログラムに従って動作し、通信装置103全体を制御する。
通信IF402は、ネットワーク102に接続するためのインターフェース回路を有する。そして、通信装置103は、通信IF402により、監視制御装置101と通信する。
メモリ403は、通信装置103自身の名称や識別情報などを記憶する。さらに、メモリ403は、監視制御装置101から受信するコマンドとパラメータに対応するIF盤302の回路のアドレスとデータとに変換するための変換テーブル403aを記憶する。制御部401は、メモリ403を参照して、監視制御装置101から受信するコマンドを処理する。例えば、制御部401は、監視制御装置101から設定コマンドを受信した場合、設定コマンド名とパラメータに基づいて、変換テーブル403aを参照する。そして、制御部401は、変換テーブル403aに記載されたアドレスに対応するデータをIF盤302の設定メモリ312に設定する。また、制御部401は、IF盤302の設定メモリ312に設定した内容を通信装置103のバックアップメモリ151およびバックアップメモリ152に記憶する。さらに、制御部401は、IF盤302の設定メモリ312の変更情報(アドレスとデータ)を設定コマンドの応答として監視制御装置101に送信する。また、制御部401は、監視制御装置101からアップロードコマンドを受信した場合、バックアップメモリ151またはバックアップメモリ152に記憶された設定情報を監視制御装置101に送信する。尚、監視制御装置101は、アップロードコマンドにより、アップロードするメモリを指定することもできる。例えば、監視制御装置101は、バックアップメモリ151またはバックアップメモリ152を指定して設定情報をアップロードする。ここで、以降の説明において、特に明示しない場合、監視制御装置101は、アップロードコマンドにより、バックアップメモリ151に記憶された設定情報をアップロードする。
バックアップメモリ151およびバックアップメモリ152は、IF盤302の回路の設定情報を定期的に読み出してバックアップとして記憶するためのメモリである。尚、本実施形態では、バックアップメモリ151とバックアップメモリ152を冗長化された2つのメモリとして使用するが、バックアップメモリ152を省略してもよい。或いは、監視制御装置101のバックアップメモリ153およびバックアップメモリ154のように、バックアップの方法を変えてもよい。例えば、バックアップメモリ151は、IF盤302の回路の設定情報を定期的に読み出してバックアップとして記憶する。一方、バックアップメモリ152は、監視制御装置101から設定コマンドを受信した場合に、設定コマンドの変更情報に基づいて作成した設定情報をバックアップとして記憶する。ここで、バックアップメモリ151とバックアップメモリ152は、正常であれば同じ設定情報が記憶される。そこで、制御部401は、バックアップメモリ151とバックアップメモリ152とに記憶された設定情報が一致しているか否かを比較して、記憶内容のエラーを検出することができる。さらに、通信装置103は、エラーを検出した場合、監視制御装置101にエラーを通知して、監視制御装置101から制御端末104に復旧を促すようにしてもよい。また、監視制御装置101は、バックアップメモリ153またはバックアップメモリ154の設定情報と、通信装置103のバックアップメモリ151またはバックアップメモリ152の設定情報とを比較してもよい。そして、監視制御装置101は、バックアップメモリ151またはバックアップメモリ152のどれにエラーがあるのかを判別して、エラー部分を復旧するようにしてもよい。この場合、制御端末104のオペレータが操作することなく、監視制御装置101が自動的に通信装置103の設定情報のエラーを復旧することができる。
このように、本実施形態に係る通信装置103は、バックアップメモリ151およびバックアップメモリ152を用いてIF盤302の設定メモリ312の設定情報をバックアップとして記憶する。
図3は、変換テーブル403aの一例を示す。変換テーブル403aは、通信装置103のメモリ403に記憶されている。ここで、図3において、アドレスとデータは、16進数で表記されている。
制御部401は、変換テーブル403aを参照して、監視制御装置101から受信するコマンド名とパラメータに対応するアドレスとデータを確認する。例えば、通信装置103が監視制御装置101からコマンド(コマンド名:ABC、パラメータ:00)を受信した時の動作について説明する。制御部401は、変換テーブル403aを参照して、コマンド名:ABC、パラメータ:00に対応するアドレスとデータとを確認する。図3において、コマンド名:ABC、パラメータ:00は、アドレスが0002,0013,0020、それぞれのデータが01,22,33であることを示している。これにより、制御部401は、IF盤302の設定メモリ312のアドレス:0002,0013,0020にデータ:01,22,33をそれぞれ書き込む。尚、図2において、通信装置103は、複数のIF盤302を有するが、アドレスは唯一に割り当てられている。例えば、アドレス:0000から000FまでがIF盤302a、アドレス:0010から001FまでがIF盤302b、アドレス:0020から002FまでがIF盤302cのように割り当てられている。
また、同じコマンド名でもパラメータにより設定されるデータが異なる場合がある。例えば図3において、同じコマンド名(ABC)でもパラメータが00の場合と01の場合とで、同じアドレスに設定されるデータが異なる。例えば、パラメータが00の場合、制御部401は、アドレス:0002,0013,0020にデータ:01,22,33をそれぞれ書き込む。これに対して、パラメータが01の場合、制御部401は、アドレス:0002,0013,0020にデータ:02,23,34をそれぞれ書き込む。
また、同じコマンド名でもパラメータにより設定されるアドレスやデータが異なる場合もある。例えば図3において、同じコマンド名(DEF)でパラメータが01の場合と05の場合とで、アドレスやデータが異なる。コマンド名がDEFでパラメータが01の場合、制御部401は、アドレス:0052,0063にデータ:02,23をそれぞれ書き込む。これに対して、コマンド名がDEFでパラメータが05の場合、制御部401は、アドレス:0014,0025にデータ:23,34をそれぞれ書き込む。
このように、コマンドやパラメータの組み合わせに応じて、IF盤302の回路のアドレスやデータが異なる。このため、制御部401は、変換テーブル403aを参照して、監視制御装置101から受信したコマンドおよびパラメータに対応する処理を行う。
図4は、設定コマンドにより、通信装置103の設定を変更する処理例を示す。尚、図4において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。
図4において、監視制御装置101の制御部201は、設定コマンドを発行する。図4の例において、設定コマンドは、図3で説明した(コマンド名:ABC、パラメータ:01)に対応する。尚、図4において、監視制御装置101は、システム起動時などに、バックアップメモリ153およびバックアップメモリ154を初期状態に設定する。図4の例では、アドレス:10000から1000Fまでのデータは、AAAAAAAA・・・AAに、アドレス:10010から1001Fまでのデータは、BBBBBBBB・・・BBにそれぞれ初期設定される。同様に、アドレス:10020から1002Fまでのデータは、CCCCCCCC・・・CCに、アドレス:1FFF0から1FFFFまでのデータは、11111111・・・11にそれぞれ初期設定される。
通信装置103の制御部401は、変換テーブル403aを参照して、設定コマンド(コマンド名:ABC、パラメータ:01)が指定するアドレスとデータを確認する。そして、制御部401は、IF盤302aの設定メモリ312aのアドレス:0002にデータ:02を書き込む。尚、設定メモリ312は、アドレス毎に8ビット幅のデータを記憶できるメモリである。図4の例では、設定メモリ312aのアドレス:0000と0001は、それぞれデータ:AA、アドレス:0002はデータ:02、アドレス:0002から000Fまではそれぞれデータ:AAである。
同様に、制御部401は、IF盤302bの設定メモリ312bのアドレス:0013にデータ:23を書き込み、IF盤302cの設定メモリ312cのアドレス:0020にデータ:34を書き込む。
制御部401は、IF盤302aからIF盤302cの設定メモリ312aから設定メモリ312cのデータを書き換えた後、バックアップメモリ151にバックアップされている設定情報を書き換える。ここで、バックアップメモリ151は、設定メモリ312aから設定メモリ312cまでのアドレスに対応するデータが記憶されている。尚、バックアップメモリ151は、例えば16ビットのアドレス単位で、各データの誤りを検出するためのCRC(cyclic redundancy check)値を保持する。
このようにして、通信装置103は、監視制御装置101から設定コマンドを受信して、IF盤302の設定メモリ312の設定を変更する毎に、バックアップメモリ151の設定情報を更新する。
図5は、設定コマンドに対する応答処理の一例を示す。尚、図5において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。
図5において、通信装置103の制御部401は、設定コマンドに対する応答を監視制御装置101に送信する。応答は、実行した設定コマンドと同じコマンド名:ABCおよびパラメータ:01の情報が含まれ、さらに、正常に設定が終了したことを示す正常を示すコード(00)と、変更情報とを有する。図5の例では、制御部401は、設定メモリ312a、設定メモリ312bおよび設定メモリ312cから変更した部分のアドレスとデータとを抽出する。そして、制御部401は、応答の変更情報として、変更した部分のアドレスとデータとを記載する。図5の場合、アドレス:0000から000Fまでのデータ、アドレス:0010から001Fまでのデータおよびアドレス:0020から002Fまでのデータが監視制御装置101に送信される。尚、図5の説明では、通信装置103は、例えば16ビットのアドレス単位のデータ:AAAA02AA・・・AAを変更情報として、監視制御装置101に送信する例を示した。或いは、データ量を少なくするために、通信装置103は、例えばアドレス:0000,0001のデータ:AAなどの変更していない部分を送信せずに、変更されたアドレス:0002のデータ:02を送信するようにしてもよい。アドレス:0013および0020の各データについても同様である。
尚、上記の説明では、通信装置103は、設定コマンドを受信した時の応答として、監視制御装置101に変更情報を送信するようにした。これに対して、通信装置103は、設定コマンドを受信した時ではなく、応答と同じ内容の通知を監視制御装置101に定期的に行うようにしてもよい。
一方、監視制御装置101は、通信装置103から受信した応答(または通知)に含まれる変更情報に基づいて、バックアップメモリ154の設定情報を更新する。ここで、先に説明したように、バックアップメモリ154は、設定コマンドを実行した時の応答に含まれる変更情報に基づいてバックアップされる設定情報を記憶する。これに対して、バックアップメモリ153は、通信装置103から定期的にアップロードする設定情報を記憶する。尚、監視制御装置101は、バックアップメモリ153にアップロードされた時に、バックアップメモリ154に保持されている設定情報と比較して、バックアップ内容に誤りがあるか否かを確認する処理を行う。この確認処理については、後で詳しく説明する。
図6は、通信装置103の設定情報を定期的にアップロードする処理の一例を示す。尚、図6において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。
図6において、通信装置103の制御部401は、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報を定期的に監視制御装置101にアップロードする。尚、アップロードは、通信装置103が主導的に行うようにしてもよいし、監視制御装置101が主導的に行ってもよい。例えば、通信装置103が主導的にアップロードを行う場合、制御部401は、タイマー機能を有し、予め決められた間隔で設定情報のアップロードを実行する。逆に、監視制御装置101が主導的にアップロードを行う場合、制御部201は、タイマー機能を有し、予め決められた間隔でアップロードコマンドを通信装置103に送信する。そして、通信装置103は、アップロードコマンドを受信する毎に、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報を監視制御装置101に送信する。通信装置103および監視制御装置101のどちらが主導的に行う場合であっても、図6に示したアップロード時の動作は同じである。尚、本実施形態では、監視制御装置101が主導的にアップロードコマンドを定期的に発行してアップロードする場合について説明する。
図6において、通信装置103の制御部401は、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報を読み出し、監視制御装置101にアップロードする。尚、通信装置103は、バックアップメモリ151のアドレス:10000からアドレス1FFFFまでの全てのアドレスとデータの情報を監視制御装置101に送信する。
監視制御装置101の制御部201は、通信装置103からアップロードされる設定情報をバックアップメモリ153に書き込む。そして、制御部201は、図5で説明したように、応答時にバックアップメモリ154に記憶された設定情報と、定期的にアップロードしてバックアップメモリ153に記憶された設定情報とを比較する。制御部201は、比較結果が一致している場合は正常、比較結果が一致していない場合はデータ誤りと判断する。そして、制御部201は、データ誤りと判断した場合、制御端末104にエラーを通知する。制御端末104は、例えば、通信装置103の名称やバックアップエラーのメッセージを画面に表示し、オペレータに対応を促す。或いは、監視制御装置101は、制御端末104に通知せずに復旧処理を行ってもよい。
このようにして、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を異なる方法でバックアップしたバックアップメモリ153とバックアップメモリ154との設定情報を比較して、データ誤りを検出する。尚、データ誤りは、例えば、過去に実行した設定コマンドが正常に実行されていない場合などに生じる。
図7は、復旧コマンドにより通信装置103の設定を復旧する処理例を示す。尚、図7において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。また、図7の復旧処理は、オペレータが制御端末104を操作して、監視制御装置101に行わせてもよいし、監視制御装置101が自動的に行ってもよい。
図7において、監視制御装置101の制御部201は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154の差分を変更情報とする復旧コマンドを通信装置103に送信する。図7の例では、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154の差分は、アドレス:0002とアドレス:0013である。
通信装置103の制御部401は、復旧コマンドを受信して、変更情報に記載されているアドレスに対応するデータを書き換える処理を行う。例えば図7において、制御部401は、IF盤302aの設定メモリ312aのアドレス:0002にデータ:02を書き込む。同様に、制御部401は、IF盤302bの設定メモリ312bのアドレス:0013にデータ:23を書き込む。さらに、制御部401は、バックアップメモリ151の同じアドレス:0002,0013にデータ:02,23をそれぞれ書き込み、バックアップメモリ151の設定情報を更新する。
このようにして、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154の差分を検出し、通信装置103の設定情報のエラーを管理できる。そして、監視制御装置101は、復旧コマンドにより、通信装置103の設定情報を復旧することができる。そして、監視制御装置101は、図6で説明したように、再び、アップロードが実行された時に、正常に復旧できたか否かを判別することができる。
図8は、比較例として、設定コマンド実行時に変更情報を応答しない場合の処理を示す。尚、図8の例は、監視制御装置101が主導的にアップロードコマンドを発行して、設定情報のアップロード行う。また、図8の中で、同じステップ番号の処理は同一又は同様の処理を示す。例えば、図8において、監視制御装置101が定期的に行う3回のアップロード処理が記載されている。1回目が時刻t1、2回目が時刻t2、3回目が時刻t3に監視制御装置101がアップロードコマンドを発行する。尚、時刻t1からt2、時刻t2からt3の間隔Tは、一定である。
ステップS101において、監視制御装置101は、定期収集処理を開始する。そして、監視制御装置101は、アップロードコマンドを通信装置103に送信する。
ステップS102において、通信装置103は、監視制御装置101からアップロードコマンドを受信する。
ステップS103において、通信装置103は、アップロードコマンドに基づいて、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報(AAA)を読み出す。
ステップS104において、通信装置103は、バックアップメモリ151から読み出した設定情報(AAA)を監視制御装置101に送信する。
ステップS105において、監視制御装置101は、通信装置103から設定情報(AAA)を受信する。
ステップS106において、監視制御装置101は、通信装置103から受信した設定情報(AAA)をバックアップメモリ153に保存する。
以上のステップS101からステップS106までの処理が定期的に実行される。
一方、設定コマンドによる設定処理は、オペレータにより、不定期に実行される。図8の例では、2回目のアップロード処理が行われた後、時刻t21のタイミングで設定処理が実行される。
ステップS201において、監視制御装置101は、設定コマンドを通信装置103に送信する。尚、設定コマンドは、例えば、図4で説明したコマンドABCなどに対応する。
ステップS202において、通信装置103は、監視制御装置101から設定コマンドを受信する。尚、設定コマンドは、図4で説明したように、設定箇所のアドレスと設定しようとするデータの情報を有する。
ステップS203において、通信装置103は、監視制御装置101から受信した設定コマンドに基づいて、図4で説明したように、IF盤302の設定メモリ312にデータを書き込む。さらに、通信装置103は、IF盤302の設定メモリ312に書き込んだデータと同じデータをバックアップメモリ151に書き込む。ここで、バックアップメモリ151の設定情報は、例えば(AAA)から(ABA)に書き換えられる。
このようにして、不定期に実行される設定コマンドにより、通信装置103のバックアップメモリ151の設定情報は変更される。変更後のバックアップメモリ151の設定情報は、次のアップロード時に監視制御装置101に送信され、監視制御装置101のバックアップメモリ153に記憶される。図8の例では、3回目のアップロード時に、バックアップメモリ151の設定情報(ABA)がアップロードされ、監視制御装置101のバックアップメモリ153に保存される。
ところが、設定コマンドで設定情報を変更した後、次のアップロードを行う前に障害が発生した場合、次のような問題が生じる。
図9は、比較例として、障害発生時に設定情報を復旧する処理を示す。尚、図9において、図8と同符号の処理は、図8と同一又は同様の処理を示す。
図9において、設定コマンドにより、新たな設定情報(ABA)がバックアップメモリ151に記憶される。しかし、新たな設定情報の記憶後に発生した障害により、バックアップメモリ151の設定情報(ABA)が失われる。
ステップS301において、監視制御装置101は、通信装置103に障害が発生したことを検出する。尚、監視制御装置101は、定期的に通信装置103の動作を確認するためのキープアライブコマンドなどを実行して障害を検出することができる。或いは、通信装置103の一部の機能が動作している場合、通信装置103が監視制御装置101にバックアップメモリ151の障害を通知するようにしてもよい。
ステップS302において、監視制御装置101は、復旧コマンドを発行して、バックアップメモリ153に保持している設定情報を通信装置103に送信する。尚、図9において、監視制御装置101が保持している設定情報は、タイミングt2でアップロードした設定情報(AAA)である。
ステップS303において、通信装置103は、設定情報(AAA)が格納された復旧コマンドを監視制御装置101から受信する。
ステップS304において、通信装置103は、監視制御装置101から受信した設定情報(AAA)をバックアップメモリ151に記憶する。
このようにして、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を復旧することができる。ところが、復旧コマンドにより通信装置103に復旧される設定情報は、タイミングt2でアップロードした設定情報(AAA)であり、タイミングt21で設定した設定情報(ABA)とは異なる。
このように、図8および図9の比較例で示した監視制御システム100は、設定コマンドを実行後からアップロード前までの間に障害が発生した場合、最新の設定情報に復旧することが困難である。
そこで、本実施形態に係る監視制御システム100は、設定コマンドで変更後の設定情報を通信装置103の応答として監視制御装置101に通知する。これにより、アップロードの実行前に障害が発生した場合でも、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を設定コマンドで変更後の状態に復旧することができる。
図10は、障害発生時に設定情報を復旧する処理を示す。尚、図10において、図8および図9と同符号の処理は、図8および図9と同一又は同様の処理を示す。
図10において、ステップS201からステップS203までの処理は、図8および図9と同じであり、設定コマンドにより、新たな設定情報(ABA)がバックアップメモリ151に記憶される。そして、本実施形態に係る監視制御システム100は、次に説明するステップS401からステップS403までの処理を実行する。
ステップS401において、通信装置103は、設定コマンドの応答を監視制御装置101に送信する。応答は、バックアップメモリ151に書き込んだ設定情報の変更箇所を示す情報(変更情報と称する)を含む。ここで、変更情報は、例えば、設定を変更した部分のIF盤302の設定メモリ312のアドレス(変更アドレスと称する)とデータ(変更データと称する)である。例えば、先に説明した図5の場合、変更アドレスは、0002,0013,0020であり、それぞれの変更アドレスに対する変更データは、02,23,34である。
ステップS402において、監視制御装置101は、通信装置103から変更情報を含む応答を受信する。
ステップS403において、監視制御装置101は、通信装置103から受信した変更情報に基づいて、バックアップメモリ154に記憶されている設定情報を(ABA)に更新する。これにより、通信装置103のバックアップメモリ151に記憶された設定情報(ABA)と、監視制御装置101のバックアップメモリ154に記憶された設定情報(ABA)とが合致する。
そして、比較例として説明した図9の場合と同様に、図10の例においても、通信装置103に障害が発生して、バックアップメモリ151の記憶内容が消失するものとする。
以降、監視制御装置101は、ステップS301において、通信装置103の障害を検出し、ステップS302aの処理に移行する。
ステップS302aにおいて、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を復旧する復旧コマンドを発行する。ここで、復旧コマンドに含まれる設定情報は、バックアップメモリ154に記憶されている設定情報(ABA)が用いられる。このように、図10の例は、復旧に用いるバックアップメモリがバックアップメモリ153ではなくバックアップメモリ154である点が比較例として示した図9とは異なる。
そして、通信装置103は、ステップS303において、設定情報(ABA)を含む復旧コマンドを受信し、ステップS304において、設定情報(ABA)をバックアップメモリ151に書き込む。
このようにして、本実施形態の監視制御装置101は、通信装置103の故障発生前に設定コマンドにより設定した設定情報(ABA)を通信装置103のバックアップメモリ151に設定し直すことができる。これにより、故障発生前の設定情報(ABA)と、復旧後の設定情報(ABA)とが一致し、監視制御装置101は、通信装置103を最新の設定情報に復旧することができる。尚、上記の例では、バックアップメモリ151に設定情報を書き込む動作を中心に説明したが、通信装置103は、IF盤302の設定メモリ312もバックアップメモリ151と同じように設定する。
[監視制御装置101におけるバックアップ内容の比較処理]
図11は、監視制御装置101におけるバックアップ内容の比較処理の一例を示す。尚、図11において、図8,図9および図10と同符号の処理は、図8,図9および図10と同一又は同様の処理を示す。
図11において、ステップS201からステップS203までの処理は、図10と同じであり、設定コマンドにより、新たな設定情報(ABA)がバックアップメモリ151に記憶される。また、図11において、ステップS401からステップS403までの処理は、図10と同じであり、設定コマンドにより変更したバックアップメモリ151の変更情報が監視制御装置101に送信される。そして、監視制御装置101は、通信装置103から受信した変更情報に基づいて設定情報を作成し、バックアップメモリ154に記憶する。
そして、ステップS403の次に実行されるステップS101からステップS106までの処理は、図9と同じであり、アップロードコマンドにより、通信装置103から監視制御装置101に通信装置103の設定情報がアップロードされる。図11の例では、通信装置103のバックアップメモリ151に記憶された設定情報(ABA)が監視制御装置101のバックアップメモリ153にアップロードされる。
以上のように、監視制御装置101は、設定コマンドにより変更した設定情報をバックアップメモリ154に記憶し、アップロードコマンドにより取得した設定情報をバックアップメモリ153に記憶する。そして、本実施形態に係る監視制御システム100は、次に説明するステップS501以降の処理を実行する。
ステップS501において、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶された設定情報を比較する。
ステップS502において、監視制御装置101は、ステップS501の比較結果が一致しているか否かを判別する。そして、監視制御装置101は、比較結果が一致している場合、そのまま処理を終了し、一致していない場合、ステップS503の処理に進む。
ステップS503において、監視制御装置101は、制御端末104に警報を通知する。例えば、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154との異なる部分(差分)を制御端末104に送信する。そして、制御端末104は、例えば、画面に通信装置103の名称と、バックアップエラーのメッセージと、差分の内容とを表示して、オペレータに対応を促す。
このように、本実施形態に係る監視制御装置101は、通信装置103の設定情報を異なる方法でバックアップメモリ153とバックアップメモリ154とにバックアップする。そして、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶された設定情報が一致しているか否かを比較する。これにより、監視制御装置101は、例えば、設定コマンドが正常に実行されたか否かなどを管理することができる。
[応用例1]
図12は、監視制御システム100の応用例1を示す。尚、図12において、図2と同符号のブロックは、図2と同一又は同様の機能を有する。図2と異なる部分は、DB203が変換テーブル203aを記憶することである。変換テーブル203aは、図3で説明した通信装置103の変換テーブル403aと同様の内容を記憶する。変換テーブル203aが変換テーブル403aと異なる点は、以下の通りである。通信装置103の変換テーブル403aは、通信装置103自身の装置に関するコマンドやパラメータに対応するアドレスやデータが記載されている。これに対して、変換テーブル203aは、監視制御装置101が管理する複数の通信装置103毎に、コマンドやパラメータに対応するアドレスやデータが記載されている。そして、監視制御装置101は、コマンドを発行する通信装置103の名称や識別子に応じて、変換テーブル203aを切り替えて使用する。
ここで、先に説明した実施形態における監視制御システム100は、設定コマンドの実行時に変更情報を含む応答を通信装置103から受信して、バックアップメモリ154の設定情報を更新した。これに対して、本応用例1では、通信装置103は、監視制御装置101に応答を送信せず、監視制御装置101が設定コマンドに基づいてバックアップメモリ154の設定情報を更新する。具体的には、監視制御装置101の制御部201は、設定コマンドの発行時に、変換テーブル203aを参照して、コマンドとパラメータに応じたアドレスとデータを確認する。そして、制御部201は、設定コマンドのアドレスに対応するバックアップメモリ154の設定情報のデータを設定コマンドで変更するデータに書き換える処理を行う。
図13は、応用例1における設定コマンドと復旧コマンドの処理を示す。尚、図13において、図10と同符号の処理は、図10と同一又は同様の処理を示す。
図13において、ステップS201からステップS203までの処理は、図10と同じであり、設定コマンドにより、新たな設定情報(ABA)がバックアップメモリ151に記憶される。図13において、通信装置103は、図10の場合と異なり、監視制御装置101に応答を送信せず、監視制御装置101は、次の処理を実行する。
ステップS601において、監視制御装置101は、ステップS201で発行した設定コマンドに含まれる変更情報からバックアップメモリ154にバックアップする処理を行う。例えば、先に図4で説明した設定コマンドの場合、制御部201は、変換テーブル203aを参照して、コマンド名:ABC、パラメータ:00に対応するアドレスとデータとを確認する。そして、制御部201は、バックアップメモリ154のアドレス:0002にデータ:02を書き込む。同様に、制御部201は、バックアップメモリ154のアドレス:0013,0020に対して、それぞれデータ:23,34を書き込む。
このようにして、監視制御装置101は、設定コマンドで通信装置103のバックアップメモリ151に書き込んだ設定情報と同じ情報(ABA)をバックアップメモリ154に記憶できる。そして、通信装置103の障害により、バックアップメモリ151の設定情報が失われた場合でも、監視制御システム100は、通信装置103の設定情報を復旧できる。尚、図13において、ステップS301からステップS304までの復旧処理は、図10で説明した処理と同じである。
[応用例2]
図14は、監視制御システム100の応用例2を示す。尚、図14において、図11と同符号の処理は、図11と同一又は同様の処理を示す。
図11の場合、通信装置103は、バックアップメモリ151の設定情報を1回のアップロードで監視制御装置101に送信している。これに対して、応用例2の場合、監視制御装置101は、通信装置103が設定情報をアップロードする時の所要時間を推定して、通信装置103が送信するデータ量を調整する。
尚、所要時間は、監視制御装置101と通信装置103との間の通信速度と、設定情報のデータ量とに基づいて推定することができる。例えば、通信速度が10Mbps、設定情報のデータ量が100Mbitの場合、ヘッダなどの冗長ビットを除いて概算すると、所要時間は、約10秒となる。
そして、監視制御装置101は、所要時間に基づいて、通信装置103のバックアップメモリ151から転送する設定情報を分割し、複数回に分けてアップロードする。尚、データ量の調整は、例えば、予め設定された閾値に基づいて行われる。ここで、閾値は、データ量でもよいし、転送時間でもよい。閾値としてデータ量を用いる場合、監視制御装置101は、例えばデータ量が100Mbit以下の設定情報を1回のアップロードで転送するように割り当てる。例えば、設定情報のデータ量が150Mbitの場合、通信装置103は、1回目のアップロードで100Mbitの設定情報を転送し、2回目のアップロードで残りの50Mbitの設定情報を転送する。また、閾値として転送時間を用いる場合、監視制御装置101は、例えば転送時間が10秒以下の設定情報を1回のアップロードで転送するように割り当てる。例えば、設定情報の転送時間が15秒の場合、通信装置103は、1回目のアップロードで10秒間で転送可能な100Mbitの設定情報を転送する。そして、通信装置103は、2回目のアップロードで残りの5秒間で転送可能な50Mbitの設定情報を転送する。
図14の例は、通信装置103が設定情報を2回に分割して監視制御装置101にアップロードする時の処理を示している。
ステップS701において、監視制御装置101の制御部201は、通信装置103から設定情報をアップロードするために必要な時間(所要時間)を推定する。
ステップS702において、監視制御装置101の制御部201は、1回のアップロードで転送するデータ量を調整する。
図14において、ステップS702で転送データ量の調整を行った後、監視制御装置101および通信装置103は、ステップS101aからステップS106aまでの処理を実行する。尚、ステップS101aからステップS106aまでの処理は、図11のステップS101からステップS106までの処理に対応する。但し、図14の場合、通信装置103がアップロードする設定情報のデータ量が異なる。
ステップS101aにおいて、監視制御装置101は、定期収集処理を開始する。そして、監視制御装置101は、アップロードコマンドを通信装置103に送信する。ここで、アップロードコマンドは、ステップS702で調整された1回目のアップロードで転送する設定情報の範囲を示す情報を含む。設定情報の範囲を示す情報は、例えば、転送するデータ量や転送時間などの情報であってもよいし、具体的なアドレスの範囲であってもよい。
ステップS102aにおいて、通信装置103は、監視制御装置101からアップロードコマンドを受信する。
ステップS103aにおいて、通信装置103は、アップロードコマンドに基づいて、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報(ABC)のうち、転送する範囲の情報を分割して読み出す。例えば、通信装置103は、バックアップメモリ151から設定情報(AB)を読み出す。
ステップS104aにおいて、通信装置103は、バックアップメモリ151から分割して読み出した設定情報(AB)を監視制御装置101に送信する。
ステップS105aにおいて、監視制御装置101は、通信装置103から分割された設定情報(AB)を受信する。
ステップS106aにおいて、監視制御装置101は、通信装置103から受信した設定情報(AB)をバックアップメモリ153に保存する。ここで、アップロードコマンドを実行前のバックアップメモリ153に記憶されている設定情報を(DDD)とすると、監視制御装置101が保存後の設定情報は、(DDD)から(ABD)になる。
このようにして、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報の一部をアップロードしてバックアップメモリ153に記憶する。そして、監視制御装置101は、ステップS501aからステップS503aまでの処理を実行する。尚、ステップS501aからステップS503aまでの処理は、図11のステップS501からステップS503までの処理に対応する。但し、図14の場合、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶されている設定情報の一部を比較する。
ステップS501aにおいて、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154とに記憶された設定情報を比較する。図14の場合、監視制御装置101は、バックアップメモリ153に記憶されている設定情報(ABD)のうち、分割してアップロードした一部の設定情報(AB)をバックアップメモリ154と比較する。ここで、バックアップメモリ154は、過去に設定コマンドで設定した時に記憶された設定情報(ABC)を保持しているものとする。
ステップS502aにおいて、監視制御装置101は、ステップS501aで比較した設定情報の一部が一致しているか否かを判別する。そして、監視制御装置101は、設定情報の一部の比較結果が一致している場合、そのまま処理を終了し、一致していない場合、ステップS503aの処理に進む。
ステップS503aにおいて、監視制御装置101は、制御端末104に警報を通知する。例えば、監視制御装置101は、バックアップメモリ153とバックアップメモリ154との異なる部分(差分)を制御端末104に送信する。尚、監視制御装置101は、分割してアップロードした一部の設定情報の比較結果にエラーが生じたことを制御端末104に通知してもよい。そして、制御端末104は、例えば、画面に通信装置103の名称と、バックアップエラーのメッセージと、差分の内容とを表示して、オペレータに対応を促す。
このように、本実施形態に係る監視制御装置101は、通信装置103から分割して転送された一部の設定情報を比較してバックアップした内容のエラーの有無を判別できる。
さらに、監視制御装置101および通信装置103は、ステップS101bからステップS106bまでの処理を実行して、ステップS702で分割した残りの設定情報をアップロードする。尚、ステップS101bからステップS106bまでの処理は、ステップS101aからステップS106aまでの処理と基本的に同じである。但し、ステップS101bからステップS106bまでの処理は、アップロードする設定情報の内容が異なる。
ステップS101bにおいて、監視制御装置101は、アップロードコマンドを通信装置103に送信する。ここで、アップロードコマンドは、ステップS702で調整された2回目のアップロードで転送する設定情報の範囲を示す情報を含む。設定情報の範囲を示す情報は、ステップS101aで説明した通りである。
ステップS102bにおいて、通信装置103は、監視制御装置101からアップロードコマンドを受信する。
ステップS103bにおいて、通信装置103は、アップロードコマンドに基づいて、バックアップメモリ151に記憶されている設定情報(ABC)のうち、2回目の分割範囲の情報を読み出す。例えば、通信装置103は、バックアップメモリ151から設定情報(C)を読み出す。
ステップS104bにおいて、通信装置103は、バックアップメモリ151から分割して読み出した設定情報(C)を監視制御装置101に送信する。
ステップS105bにおいて、監視制御装置101は、通信装置103から分割された設定情報(C)を受信する。
ステップS106bにおいて、監視制御装置101は、通信装置103から受信した設定情報(C)をバックアップメモリ153の2回目の分割範囲に保存する。ここで、バックアップメモリ153に記憶されている設定情報は(ABD)なので、監視制御装置101が保存後の設定情報は、(ABD)から(ABC)になる。
このようにして、監視制御装置101は、通信装置103の設定情報の一部をアップロードしてバックアップメモリ153に記憶する。そして、監視制御装置101は、ステップS501bからステップS503bまでの処理を実行する。尚、ステップS501bからステップS503bまでの処理は、ステップS501aからステップS503aまでの処理に対応する。但し、ステップS501bからステップS503bまでの処理において、監視制御装置101は、2回目に転送された部分の設定情報を比較する。
ステップS501bにおいて、監視制御装置101は、バックアップメモリ153の設定情報(ABC)のうち、2回目にアップロードした一部の設定情報(C)をバックアップメモリ154と比較する。
ステップS502bにおいて、監視制御装置101は、設定情報の一部の比較結果が一致している場合、処理を終了し、一致していない場合、ステップS503bの処理に進む。
ステップS503bにおいて、監視制御装置101は、ステップS503aと同様に、制御端末104に警報を通知する。
このように、本応用例2に示した監視制御システム100は、設定情報をアップロードする所要時間を推定して、データ量が多い場合に複数回に分割して設定情報をアップロードする。そして、監視制御装置101は、通信装置103から分割して転送された一部の設定情報を比較し、バックアップした内容のエラーの有無をアップロードする毎に判別する。
尚、上記の説明では、監視制御装置101は、2回に分割して設定情報をアップロードしたが、2回以上の複数回に分割してもよい。これにより、監視制御装置101は、1回当たりのアップロードの所要時間が短くなり、他の処理を実行することができる。
以上、各実施形態で説明したように、本実施形態に係る監視制御システム100は、通信装置103の設定情報を確実にバックアップすることができ、以下のような効果が得られる。
一般的な通信装置は、複数のバックアップメモリを有し、冗長化が図られている。ところが、大規模な災害が発生した場合、例えばシステムの再起動や電源断などが頻繁に繰り返されるので、冗長用のメモリを含むバックアップメモリがエラーになる場合がある。このような場合、システム管理者は、通信装置の設定情報を迅速に最新の状態に復旧することが難しい。
そこで、本実施形態に係る監視制御システム100は、通信装置103の設定情報を異なる方法でバックアップして比較することにより、エラーの検出や復旧を迅速に行うことができる。そして、設定コマンドにより変更された設定情報の変更情報を監視制御装置101に応答することにより、最新の設定情報をバックアップすることができる。
また、通信装置103の設定情報を定期的にアップロードする方法は、転送に時間が掛かるため、緊急時の情報の比較や復旧を迅速にすることは難しい。そこで、本実施形態に係る監視制御システム100は、アップロードの所要時間を推定して分割してアップロードを行うことにより、他の処理を行うことができる。さらに、本実施形態に係る監視制御システム100は、分割してアップロードを行う場合でも、部分的に比較を行ってバックアップされた設定情報のエラーを検出することができる。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずである。したがって、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。
100・・・監視制御システム;101・・・監視制御装置;102・・・ネットワーク;103・・・通信装置;103a・・・通信装置;103b・・・通信装置;103c・・・通信装置;103d・・・通信装置;104・・・制御端末;151・・・バックアップメモリ;152・・・バックアップメモリ;153・・・バックアップメモリ;154・・・バックアップメモリ;200・・・通信IF;201・・・制御部;202・・・端末IF;203・・・DB;203a・・・変換テーブル;301・・・CPU盤;302・・・IF盤;302a・・・IF盤;302b・・・IF盤;302c・・・IF盤;302d・・・IF盤;303・・・システムバス;312・・・設定メモリ;312a・・・設定メモリ;312b・・・設定メモリ;312c・・・設定メモリ;312d・・・設定メモリ;401・・・制御部;402・・・通信IF;403・・・メモリ;403a・・・変換テーブル

Claims (10)

  1. 通信装置と、前記通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置とを有する監視制御システムにおいて、
    前記通信装置は、
    少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1のバックアップ情報として記憶する第1の記憶部と、
    前記第1の記憶部に記憶された前記第1のバックアップ情報を定期的に前記監視制御装置にアップロードすると共に、前記監視制御装置から前記設定情報の変更を指示する設定コマンドを受信した場合に、前記第1のバックアップ情報を変更し、前記設定情報の中の変更した部分の変更情報を含む応答を前記監視制御装置に送信する第1の制御部とを有し、
    前記監視制御装置は、
    前記通信装置から定期的にアップロードされる前記第1のバックアップ情報を第2のバックアップ情報として記憶する第2の記憶部と、
    前記通信装置から受信する前記応答に含まれる前記変更情報に基づいて、前記設定情報を生成して第3のバックアップ情報として記憶する第3の記憶部と、
    前記第2の記憶部に記憶される前記第2のバックアップ情報と、前記第3の記憶部に記憶される前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記第1のバックアップ情報の正誤を確認する第2の制御部とを有する
    ことを特徴とする監視制御システム。
  2. 請求項1に記載の監視制御システムにおいて、
    前記通信装置は、前記監視制御装置から受信する前記設定コマンドを前記設定情報に変換するための第1の変換テーブルを記憶するメモリを有する
    ことを特徴とする監視制御システム。
  3. 請求項2に記載の監視制御システムにおいて、
    前記監視制御装置は、
    前記通信装置に送信する前記設定コマンドを前記設定情報に変換するための前記第1の変換テーブルと同じ内容を含む第2の変換テーブルを記憶するメモリを有し、
    前記第3の記憶部に記憶される前記第3のバックアップ情報は、前記通信装置に前記設定コマンドを送信する時に、前記第2の変換テーブルを参照して、前記設定コマンドにより変更された前記通信装置の前記設定情報をシミュレートして生成した前記設定情報である
    ことを特徴とする監視制御システム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の監視制御システムにおいて、
    前記監視制御装置の前記第2の制御部は、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のデータ量と、前記通信装置との間の通信速度とに基づいて、前記第1のバックアップ情報をアップロードする時の所要時間を推定し、前記所要時間が予め決められた閾値以上の場合、前記第1のバックアップ情報を分割して前記通信装置からアップロードさせ、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のうち分割してアップロードされた部分の情報と、当該部分に対応する前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記通信装置の前記設定情報の正誤を確認する
    ことを特徴とする監視制御システム。
  5. 通信装置と、前記通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置において、
    少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1のバックアップ情報として定期的に前記監視制御装置にアップロードし、且つ、設定コマンドにより前記設定情報を変更した箇所の変更情報を含む応答を前記監視制御装置に送信する前記通信装置を管理する場合、
    前記通信装置から定期的にアップロードされる前記第1のバックアップ情報を第2のバックアップ情報として記憶する第2の記憶部と、
    前記設定コマンドに対する応答に含まれる変更情報に基づいて、前記設定情報を生成して第3のバックアップ情報として記憶する第3の記憶部と、
    前記第2のバックアップ情報と前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記第1のバックアップ情報の正誤を確認する第2の制御部と
    を有することを特徴とする監視制御装置。
  6. 請求項5に記載の監視制御装置において、
    前記通信装置に送信する前記設定コマンドを前記設定情報に変換するための変換テーブルを記憶するメモリを有し、
    前記第3の記憶部に記憶される前記第3のバックアップ情報は、前記通信装置に前記設定コマンドを送信する時に、前記変換テーブルを参照して、前記設定コマンドにより変更された前記通信装置の前記設定情報をシミュレートして生成した前記設定情報である
    ことを特徴とする監視制御装置。
  7. 請求項5または請求項6に記載の監視制御装置において、
    前記第2の制御部は、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のデータ量と、前記通信装置との間の通信速度とに基づいて、前記第1のバックアップ情報をアップロードする時の所要時間を推定し、前記所要時間が予め決められた閾値以上の場合、前記第1のバックアップ情報を分割して前記通信装置からアップロードさせ、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のうち分割してアップロードされた部分の情報と、当該部分に対応する前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記通信装置の前記設定情報の正誤を確認する
    ことを特徴とする監視制御装置。
  8. 通信装置と、前記通信装置にネットワークを介して接続される監視制御装置とを有する監視制御システムにおける前記通信装置の設定情報をバックアップする設定情報バックアップ方法であって、
    前記通信装置は、少なくとも1つの回路基盤の設定情報を第1の記憶部に第1のバックアップ情報として記憶し、前記第1のバックアップ情報を定期的に前記監視制御装置にアップロードすると共に、前記監視制御装置から前記設定情報の変更を指示する設定コマンドを受信した場合に、前記第1のバックアップ情報を変更して、前記設定情報の中の変更した部分の変更情報を含む応答を前記監視制御装置に送信し、
    前記監視制御装置は、前記通信装置から定期的にアップロードされる前記第1のバックアップ情報を第2の記憶部に第2のバックアップ情報として記憶し、前記通信装置から受信する前記応答に含まれる前記変更情報に基づいて、前記設定情報を生成して第3の記憶部に第3のバックアップ情報として記憶し、前記第2の記憶部に記憶される前記第2のバックアップ情報と、前記第3の記憶部に記憶される前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記第1のバックアップ情報の正誤を確認する
    ことを特徴とする設定情報バックアップ方法。
  9. 請求項8に記載の設定情報バックアップ方法において、
    前記監視制御装置は、前記通信装置に前記設定コマンドを送信する時に、前記設定コマンドにより変更された前記通信装置の前記設定情報をシミュレートして生成し、生成した前記設定情報を前記第3のバックアップ情報として前記第3の記憶部に記憶する
    ことを特徴とする設定情報バックアップ方法。
  10. 請求項8または請求項9に記載の設定情報バックアップ方法において、
    前記監視制御装置は、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のデータ量と、前記通信装置との間の通信速度とに基づいて、前記第1のバックアップ情報をアップロードする時の所要時間を推定し、前記所要時間が予め決められた閾値以上の場合、前記第1のバックアップ情報を分割して前記通信装置からアップロードさせ、前記通信装置の前記第1のバックアップ情報のうち分割してアップロードされた部分の情報と、当該部分に対応する前記第3のバックアップ情報とを比較して、前記通信装置の前記設定情報の正誤を確認する
    ことを特徴とする設定情報バックアップ方法。
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