JP3816069B2 - ニューマチックケーソンにおけるマテリアルロックの消音方法及び防音装置 - Google Patents

ニューマチックケーソンにおけるマテリアルロックの消音方法及び防音装置 Download PDF

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Description

本発明は、建設分野におけるニューマチックケーソン工法に使用されるマテリアルロックの消音方法及びこの消音方法で使用する防音装置に関するものである。
ニューマチックケーソン工法において発生する騒音の一つとして、マテリアルロック上扉を挿通するアースバケット吊支用ワイヤと該ロック上扉のワイヤ挿通孔との間隙から、高圧空気が漏出することに起因するものが挙げられ、環境面における公害として問題となっていることから、本出願人をはじめとして当業者が種々の消音対策設備を考案している。
近年、ニューマチックケーソン工法による地下構造物は、当該工法自体の発達もあり、その構築深度を益々大きくしている。さらに、平成13年に施行された「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」により、今後もいよいよケーソン構造物の大深度化が見込まれており、このことはニューマチックケーソン工法において使用される圧縮空気が、一層高圧化することを示唆している。
この圧縮空気の高圧化は、マテリアルロック上扉を挿通するアースバケット吊支用ワイヤとロック上扉の挿通孔との間隙からの漏気量を、一段と増加させることにつながり、この漏気に起因して発生する騒音も高圧化に伴い相当のレベルに達するものであり、ニューマチックケーソン工事施工における課題となっている。
前記騒音に対する消音対策の各提案として、マテリアルロック上扉内部に消音構造を付加する例、マテリアルロック頂上に大型の消音装置や防音装置を載設する例、マテリアルロック上扉のワイヤ挿通孔から高圧空気の一部をバイパス排出する例などが出願されている(例えば、特許文献1〜4)。
特開平03−156030号公報 特開平11−336085号公報 特開2001−152460号公報 特開2002−105965号公報
この先行技術は、何れも各々の発明が特許出願された当時に実施されていた、ケーソン施工深度に相応する高気圧環境下での消音効果を満足する程度の消音対策設備を前提として考えらており、今後のさらなる高気圧化に対して、または建設業における発展的・先進的な環境問題ヘの取組みという点からは、特許文献に開示の技術は、過去の技術として認めざるを得ない。
本発明は、前記課題を解決するために提案されたもので、マテリアルロック上扉を挿通するアースバケット吊支用ワイヤと該吊支用ワイヤ挿通孔との間隙から漏出する高圧空気により発生する高周波音エネルギの低減と、防音装置全体の比較的大きな容積による低周波音エネルギの減衰、その他、消音・防音機能を最大限発揮させることを可能とする、消音方法及び防音装置を提案することを目的とする。
次に、本発明の構成を具体的に説明する。
第1発明は、防音装置筐体の上部開口を開閉蓋で閉塞してなるロック防音装置をマテリアルロック頂上に載設し、アースバケット吊支用ワイヤが、前記マテリアルロック上扉に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔及び、前記ロック防音装置の開閉蓋に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔を挿通してなるニューマチックケーソン工法におけるマテリアルロックの消音方法であって、前記ロック防音装置内部において、前記ロック防音装置の開閉蓋に前記吊支用ワイヤ挿通孔と同軸状に垂設され、内筒と外筒との間に消音・吸音材が充填された消音装置により、一定間隔をあけて前記アースバケット吊支用ワイヤの周囲を囲繞し、前記マテリアルロック上扉に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔と前記アースバケット吊支用ワイヤとの間隙から漏出する高圧空気により発生する騒音源となる高周波音エネルギを、前記消音装置内で減衰させると共に、前記ロック防音装置の全体容積をもって、騒音源となる低周波音エネルギを減衰させることを特徴とする。
第2発明は、第1発明のマテリアルロックの消音方法において、一方の端部が前記ロック防音装置の開閉蓋又は前記防音装置筐体に貫設状態に接続されると共に、他方の端部が外気中に開放され、内部が高圧空気流通路となる筒状の消音補助装置を設け、この消音補助装置により、前記ロック防音装置内部の圧力を減圧調整することを特徴とする。
第3発明は、上下が開口した防音装置筐体と、この防音装置筐体の上部開口を閉鎖する開閉蓋と、前記開閉蓋に設けられアースバケット吊支用ワイヤを挿通させるための吊支用ワイヤ挿通孔と、前記開閉蓋の内側に前記吊支用ワイヤ挿通孔と同軸状に垂設され、内筒、外筒、及びこれらの間に充填された消音・吸音材により構成される消音装置とを有し、マテリアルロック頂上に載設されることを特徴とする。
第4発明は、第3発明の防音装置における消音装置は、前記開閉蓋の閉鎖時には結合し、前記開閉蓋の開放時には分離可能な2つの部材で構成されていることを特徴とする。
第5発明は、第3発明及び第4発明の防音装置における消音装置は、前記外筒が鋼板により形成され、前記内筒が多孔鋼板により形成されていることを特徴とする。
第6発明は、第3〜第5発明の防音装置において更に、一方の端部が前記開閉蓋又は前記防音装置筐体に貫設状態に接続され、他方の端部が外気中に開放された筒状の消音補助装置が設けられていることを特徴とする
第7発明は、第1発明におけるマテリアルロックの防音装置は、鋼製の外郭に消音材料を内包するマテリアルロック防音装置筐体の天端に、同じく鋼製の外郭に消音材料を内包する開閉蓋を漏気防止用の気密ガスケットを介設して載置して構成し、かつ、開閉蓋は2分割されていて、ロック防音装置に設置した開閉蓋走行用レールに沿って走行する走行輪を具備しており、前記漏気防止用の気密ガスケットに対する偏荷重を回避しつつ、水平方向にスライドして開閉可能に構成されると共に、開閉蓋閉鎖位置において、該開閉蓋が気密ガスケットに対して剪断変形を与えることなく鉛直方向に押下可能なように、開閉蓋走行用レールの一部には、走行車輪が嵌脱可能に落ち込むことのできる切り欠き溝を構成したことを特徴とする。
本発明によると、ニューマチックケーソン工法において、マテリアルロック上扉を挿通するアースバケット吊支用ワイヤと該吊支用ワイヤ挿通孔との間隙から漏出する高圧空気により発生する高周波音エネルギを低減させるほか、防音装置全体の比較的大きな容積による低周波音エネルギの減衰を可能とし、その他にも、消音・防音機能を最大限発揮させることが可能となり、それにより工事着手から竣工にわたって低騒音化を実現し、特に施工が長期化する大深度物件では原音の騒音レベルが大きくなることからさらに効果を生み、地域住民や周辺環境への負荷を抑えることを可能とするほか、防音装置とロック防音装置開閉蓋との間に介設する気密ガスケットの長寿命化により、防音設備の当初の基本性能を長期間にわたって維持することが容易となり、省力化につながる効果を奏する。
以下、本発明の実施について、大深度のニューマチックケーソン工事におけるマテリアルロックの防音設備を例に採り、図面をもとに以下詳細に説明する。
図1に示すように、ニューマチックケーソン工事の一般的施工に際しては、ケーソン躯体3を所定深度まで沈設するための仮設備として、該ケーソン躯体3には、主にマンロック1aおよびマンシャフト1bから構成される人用出入室システム1と、主にマテリアルロック2aとマテリアルシャフト2bから構成される材料用出入室システム2とを具備している。
また、載荷重量物となる荷重水7を凾載したケーソン躯体3は、ケーソンショベル6による掘削地盤8の掘進に伴って、その掘削土量に応じた沈下進行を行うが、作業室4内への地下水流入の抑止手段として、高圧空気を作業室内に送気しており、この送気圧力は、当然、ケーソン沈設深度に従って高気圧化することとなる。
ここに、作業室4に充填された高圧空気が漏出する現象が生ずる。
実際のニューマチックケーソン工法による漏気発生箇所は、各種配管の継ぎ目などをはじめ多岐に及ぶが、特に漏気の発生量が多い箇所として、図2に示すように、アースバケット吊支用ワイヤ5とマテリアルロック上扉2cのワイヤ挿通孔2eとの間隙からによるものが挙げられる。
さらに、この箇所から発生する漏気現象は、高圧空気が狭隘な間隙を通過することにより、騒音を伴うものである。かつ、本出願人が所有するマテリアルロック2aにおいては、この騒音となる音響成分が低周波音域から高周波音域まで、その帯域幅が広いことが挙げられる。
ここで、アースバケット吊支用ワイヤ5とマテリアルロック上扉2cのワイヤ挿通孔2eには、故意に僅かな間隙を設けてあるため、ここから漏出する高圧空気によりもたらされる上記の騒音は、半ば不可避的なものである。
この僅かな間隙は、マテリアルロック上扉2cの閉鎖状態において、アースバケット5aを吊上げるためアースバケット吊支用ワイヤ5を巻き上げるが、その際のワイヤの揺動および摺動を許容するために必要となるクリアランスであり、また、ケーソン躯体3が沈下動作を行う際に、アースバケット吊支用ワイヤ5を同伴して、このワイヤの伸縮制御機械となるキャリアやクレーンなどの揚重機への損傷、倒壊または該吊支用ワイヤ5自体への損傷などを回避するためのクリアランスとなるものである。
近年、建設事業も環境負荷の低減が叫ばれており、本発明も建設工事の無騒音施工を追求したことによる。
これより、本発明による方法およびその装置を順に説明するが、図3以下に示す構成は、消音手段、マテリアルロック消音装置、マテリアルロック消音補助装置、マテリアルロック防音装置から成っている。
[消音手段]
図2で説明したように、マテリアルロック2a内は、アースバケット5aをはじめとする材料類の搬出入時以外は常に高気圧下状態にあり、大気圧環境に連絡する箇所が、ワイヤ挿通孔2eのただ一点存在する。
マテリアルロック2a内の空気の流れFBの下流点はこのワイヤ挿通孔2eとなり、ここを通過した高圧空気の漏出が漏気FAとなって大気中に放出される。この際、高圧空気はワイヤ挿通孔2e地点通過直後に急減圧されることにより流速を増し、さらに、エネルギの一部は音に変換されることとなる。
ここで、各種提案されている従来の防音装置を、本発明の実施形態である図5を借用して説明すると、ロック上扉2cのワイヤ挿通孔2eから、ロック防音装置9の開閉蓋9bにおけるワイヤ挿通孔10dまでの空域区間(特許文献2に示す12、12、特許文献3に示すf、14)が、バケット吊支用ワイヤ5を軸線とする直線上に位置し、これに対し、消音効果や吸音効果を促す音のエネルギ損失を目的とした部材は、ワイヤ位置から大きく離れた空域区間にわたって当該ワイヤ位置を中心軸としたほぼ円周方向に配置される構造を有していた。
つまり、従来の防音装置では、図2に示す漏気FAにより発生する騒音源である高・低周波音エネルギの内、高周波音は指向性が高いので防音装置9内で殆ど低減されずにワイヤ挿通孔2eの鉛直上方に位置するワイヤ挿通孔10dから放出され、一方、低周波音は指向性が低いため防音装置9内である程度低減されワイヤ挿通孔10dから放出される。このことは、前記高・低周波音エネルギは防音装置内で充分に減衰されず、したがって、消音または吸音されることなく、各防音装置のワイヤ挿通孔を通じて外部へ放出される成分を多く包含していることを意味する。
この現象について騒音となる音を周波数解析してみると、低い周波数の成分は、低周波音特有の低指向性により、漏気FAの気流方向とは偏向する方向に距離を隔てた消音・吸音材料にまで到達することが可能となるため、音圧レベルは、該消音・吸音材料により低下することで騒音のエネルギが減衰することが確認される。
一方、高い周波数の成分は、高周波特有の指向性(音の直進性)により漏気FAの気流方向と騒音のエネルギの発散方向をほぼ同じくすることから、防音装置内に周設される消音・吸音材料によるエネルギ減衰をあまり見込むことができないことが確認される。
本発明では、前記従来の防音装置を改良した構成として、図3以下に示す構成とされている。
本発明は、図3、図4および図5に示すように、マテリアルロック2a頂上に載設するマテリアルロック防音装置9は、ロック防音装置筐体9aおよびロック防音装置開閉蓋9bならびにその間に介設する気密ガスケット11から構成される。
また、マテリアルロック防音装置9に内包する形で、ロック消音装置10をアースバケット吊支用ワイヤ5の近傍外周に一定の空間を隔ててロック防音装置開閉蓋9bから垂設するがごとく周設することで、ロック上扉2cのワイヤ挿通孔2eから漏出する漏気FA(図2に示す)により発生する騒音のうち、特に高周波成分の音圧レベルの低減効果を向上させ、防音装置筐体9aおよび分割線14の位置で2分割された防音装置開閉蓋9bにより構成される比較的大きな容積をもって、騒音の特に低周波成分の音圧レベルの低減効果を得る方法を提案するものである。
[マテリアルロック消音装置]
図3、図4、図5、図6、図7および図8に示すように、マテリアルロック消音装置10は、マテリアルロック2aの頂上に載設するロック防音装置筐体9aおよび、その上部開口部を開閉するロック防音装置開閉蓋9b並びに、筐体9aと開閉蓋9bの隙間を密閉すべく、その間に介設される気密ガスケット11から構成される、マテリアルロック防音装置9に内包する形態でその中心部に配設される。さらに、マテリアルロック消音装置10は、アースバケット吊支用ワイヤ5を中芯軸として、その周辺を一定の空間を隔てて囲繞する態様で断面円形の柱状からなる筒体を呈する。
さらに、ロック消音装置10は、前述の消音方法について説明する理由から、その有効長を極力大きくとりたい。そこで、マテリアルロック上扉2cの直上からロック防音装置開閉蓋9bの天端までとすることで、ロック防音装置9内においてアースバケット吊支用ワイヤ5を最大区間に渡り囲繞することで消音効果を向上させる。
また、より効果を発揮させたい場合で、かつ上空の安全性が確保される場合などは、図8に示すように、ロック消音装置10をロック防音装置開閉蓋9bの天端からさらに鉛直上方に伸長した形態で設備する手法が有効的である。
ロック消音装置10は、図7に示すように、円筒2重管を縦断方向に半裁して、相互に接合分離自在な2部材から構成されており、この部材同士の合着によりアースバケット吊支用ワイヤ5を内包するとともに縦方向に挿通されることが可能な一つの装置が構成される。
円筒2重管を構成する各分割部材は、鋼板からなる外筒10a、多孔鋼板からなる内筒10b、外筒10aと内筒10bを所定の間隔をあけて保持する半円状でワイヤ挿通孔10dを有する上端板10eと、ワイヤ挿通孔10cを有する下端板10f、それぞれ分割された外筒10aおよび内筒10bの接合端面板10gおよび、その空隙に充填される消音材・吸音材GWからなる。さらに、外筒10aの接合端面板10gには、この接合部からの漏気発生を抑止する目的で気密ガスケット11を介装している。この気密ガスケット11は、前記分割された外筒10aの何れか一方の接合端面板10gに接着しておけばよい。
また、図の詳細を省略するが、ロック防音装置9のロック防音装置筐体9aおよびロック防音装置開閉蓋9bについても同様に、内外二重構造とし、外壁として構成する部材は鋼板、内壁として構成する部材は多孔鋼板とし、これら内外壁で構成される空間には消音材・吸音材GWを充填することにより音響エネルギの吸収を促す構成が必要かつ効果的である。
ここで、消音材・吸音材GWとして使用される材料は、費用対効果を考慮してグラスウール系材料を用いたが、もちろん、ロックウールやメタルウールなど音の減衰特性に優れるものであればよく、さらに、発生する騒音の音響特性が明確でありかつ特性変動も少ないような安定的環境となる場合には、減衰させたい周波数帯域に適性のある材料を適宜選択すればよく、多種材料の複合的な使用もこの範囲に含まれる。
ロック消音装置10における円筒2重管の分割部材は、図5および図6に示すように、左右に2分割されたロック防音装置開閉蓋9bの下部にそれぞれが垂設されており、該開閉蓋9bの閉鎖動作に従動してそれぞれの部材が気密ガスケット11を介装して気密的に合着し該ロック消音装置10を形成することで、漏気FAは、ワイヤ挿通孔10cから流入しワイヤ挿通孔10dから放出される間に、多孔鋼板からなる内筒10bを通過し消音・吸音材GWの微細空間を経て音のエネルギを減衰させる。
また、ロック消音装置10の多孔鋼板からなる内筒10bが形成する空間は、アースバケット吊支用ワイヤ5が該内筒10bと非接触の状態で一定の間隔を保持する上で必要となる。この間隔は、漏気FAによる騒音の周波数成分が高くなるほど狭隘なものとしなければならず、逆に低周波音の減衰を目的とすれば大きくとる必要があり、両者の兼ね合いから間隔の大きさを決める。
さらに、図3に示すように、ロック消音装置10の内筒である多孔鋼板からなる内筒10bが形成する断面円形の空間に対し、アースバケット吊支用ワイヤ5が常にその中心に位置するように、必要に応じてワイヤ求心装置13などをロック防音装置開閉蓋9bに具設したり、ロック消音装置10内に同様の機能を付加するなどすれば、アースバケット吊支用ワイヤ5の揺動によるロック消音装置10への損傷を抑止することが可能となり、また騒音の減衰効果もより安定的なものとなる。
[マテリアルロック消音補助装置]
マテリアルロック消音補助装置12は管路によって構成されており、図9および図10に示すように、ロック防音装置開閉蓋9bに設備され、ロック防音装置9の内部と大気に開放される外部空間とを連絡する、両端開放構造の消音器である。
ロック消音補助装置12のロック防音装置9側の一端は、ロック防音装置開閉蓋9bを貫通する構造となり、図面の詳細は省略するが、マテリアルロック消音装置10に同様、鋼板ならなる外筒部と、多孔鋼板からなる内筒部から構成し、外筒部と内筒部の間に消音材・吸音材GWを充填することで構成されている。
また、ロック消音補助装置12の全体形状は、外気中へ開放される他端までの経路中に屈曲部を設けている。これは、直胴管を天頂方向へ向けて設置することによる、降雨などの影響を排除するためのものであり、かつ、屈曲させることによる音の干渉を狙い消音材・吸音材への積極的な接触により音圧レベルの低減効果を大きくするための工夫である。さらに、僅かながら発生する騒音の指向性を制御する手段も持ち合わせることから、住宅地域とは背向する状態に設備するなど二次的な騒音対策効果を得ることが可能となる。もちろん、ロック消音補助装置12をロック防音装置筐体9aに設備することでも同様の効果を奏する。
ロック消音補助装置12の目的は、マテリアルロック防音装置9内における高気圧化現象を緩和することにある。
マテリアルロック防音装置9は、ロック消音装置10におけるアースバケット吊支用ワイヤ5のワイヤ挿通孔10c、10dを除いて気密に構成されるため、マテリアルロック2a内の高気圧化が進行すればワイヤ挿通孔2eを通じて該ロック防音装置9内の気圧も高くなる。これに従い、ワイヤ挿通孔10dから生ずる騒音もその大きさを増すことに併せて、高気圧化作用によりロック防音装置開閉蓋9bに揚圧力が働き、該ロック防音装置開閉蓋9bと気密ガスケット11との間に生ずる隙間から漏気が発生し、さらなる騒音源となる。
この課題について、最も単純には、ロック防音装置9およびロック消音装置10を大型化し、前記高気圧化にも耐える構造とすることで対応することが考えられるが、ニューマチックケーソン工法における材料用出入室システム2の頂上に大型仮設物を設備することは該システムの安定性の欠如につながるほか、製作や維持のコスト面からも避けるべきところである。
そこで、本発明では、ロック防音装置9に設備するロック消音装置10を効率的に機能させ、かつ安価で設備スペース的にも有効な方法として、マテリアルロック防音装置9または該ロック防音装置9とロック消音装置10との組み合わせでは騒音の減衰量が所望の値に達しない場合に、該ロック防音装置9内の圧力をわずかに降下させて、ロック防音装置9およびロック消音装置10の諸性能を最大に機能させる構成としたものである。
[マテリアルロック防音装置]
マテリアルロック防音装置9は、図3、図11および図12に示すように、ロック防音装置筐体9aおよび2つに分割されたロック防音装置開閉蓋9bを主要な構成部材とし、さらに、ロック防音装置筐体9aには走行用レール9dが設けられており、かつ、ロック防音装置開閉蓋9bには、走行用レール9dに沿って走行する走行用車輪9cを設けて、ロック防音装置開閉蓋9bの開閉動作機構を構成している。
従来の技術によれば、ロック防音装置開閉蓋9bの開閉機構は、省スペースの設計志向により、ある一点を支点としてまたはリンク機構によるなどして、傾倒する回動動作をもって開閉していたが、本発明では水平運動を基本としている。
その理由として、ロック防音装置9を構成するロック防音装置筐体9aとロック防音装置開閉蓋9bの間に介在する気密ガスケット11は、気密性を保持する目的から比較的軟質であるゴム系素材を多用するため、圧縮性能には優れるものが多いが偏向応力が作用する剪断には不向きなものが多く、両性能を兼ね備える材料は入手しがたくかつ高価であるという難点がある。
そこで、気密ガスケット11の接合について、極力鉛直成分の力のみが作用するように、ロック開閉蓋9bは水平動作をもって移動可能とし、2つのロック防音装置開閉蓋9bが閉じた位置で、気密ガスケット11に着設する瞬間において鉛直方向に押下する機構が必要となる。
各図には、最も単純な形態を例示しており、走行用レール9dの所要箇所に切り欠き9eが設けられていて、該走行用レール9d上をロック開閉蓋9bが走行用車輪9cにより走行することで水平運動を行い、かつ、2つのロック防音装置開閉蓋9bが閉じた位置に移動したとき、走行用車輪9cが切り欠き9eに嵌合し、この際に鉛直動作を行うことで、ロック開閉蓋9bの自重を利用して気密ガスケット11に密着し、前記の必要性を満足する。なお、図面の矢印はロック開閉蓋9bの運動方向を現している。
これより、気密ガスケット11には、ロック開閉蓋9bの自重で全周全接合面積にわたり均等な圧縮応力を与えられることから、該気密ガスケット11は自己復元性を損なわず、局部的な偏荷重を被ることがなくなるため気密性の確保が確実なものになるだけでなく、その耐久性能も向上するという特長が生ずる。
また、図示を省略するが、ロック開閉蓋9bを作動または、気密ガスケット11を鉛直方向に押下させる動力は、人力であっても、電動モータを駆動源としても、油圧モータを駆動源としても、さらにはリンク機構などを併用してもよく、既存の技術において適宜選定することが可能である。
以上の構成により、本発明は数値的に次のような効果を発現する。
図13は、本発明による対策を施していない従来型のロック防音装置と本発明によるロック防音装置9との比較表であり、マテリアルロック防音装置9のワイヤ挿通孔10dを音源位置として測定した音圧レベルを単位をデシベルとして示している。
これにより、各周波数ごとの値を比較すれば、全域にわたって音圧が低減していることは明らかであり、本発明の方法が意図するように、ほぼ1kHzの周波数帯を境として高周波域の改善効果は顕著に現れており、本発明の有効性を証明している。
なお、実施形態に示した構成を適宜設計変更して実施することは本発明の範囲に属する。
ニューマチックケーソン施工の一般断面図である。 マテリアルロック上扉からの高圧空気漏出の様子を示す状態説明断面図である。 マテリアルロック防音装置の全体図である。 マテリアルロック消音装置の設備位置を示すマテリアルロック防音装置の全体図である。 マテリアルロック防音装置のロック開閉蓋閉鎖状態を示す断面図である。 マテリアルロック防音装置のロック開閉蓋開放状態を示す断面図である。 マテリアルロック消音装置の一部内部構造を示す部材構成図である。 マテリアルロック消音装置の拡張設備例を示すマテリアルロック防音装置の断面図である。 マテリアルロック消音補助装置を付加設備したマテリアルロック防音装置の全体図である。 マテリアルロック消音補助装置を付加設備したマテリアルロック防音装置の断面図である。 マテリアルロック防音装置開閉蓋の動作機構を示す側面図で、(a)はロック開閉蓋の閉鎖状態を示し、(b)はロック開閉蓋の開放状態を示す。 マテリアルロック防音装置開閉蓋の動作機構を示す半側面部分詳細図である。 マテリアルロック防音装置の従来装置との実測値比較表で、(a)は従来型のマテリアルロック防音装置の音圧レベルを示し、(b)は本発明によるマテリアルロック防音装置の音圧レベルを示す。
符号の説明
1 人用出入室システム
1a マンロック
1b マンシャフト
2 材料用出入室システム
2a マテリアルロック
2b マテリアルシャフト
2c ロック上扉
2d ロック下扉
2e ワイヤ挿通孔
3 ケーソン躯体
3a ケーソン天井スラブ
3b 天井スラブ開口部
4 作業室
5 アースバケット吊支用ワイヤ
5a アースバケット
5b 吊金具
6 ケーソンショベル
7 荷重水
8 掘削地盤
8a 地表面
9 ロック防音装置
9a ロック防音装置筐体
9b ロック防音装置開閉蓋
9c 走行用車輪
9d 走行用レール
9e 切り欠き
10 ロック消音装置
10a 外筒(ロック消音装置構成部材:鋼板)
10b 内筒(ロック消音装置構成部材:多孔鋼板)
10c ワイヤ挿通孔(高圧空気流出側)
10d ワイヤ挿通孔(高圧空気流入側)
10e 上端板(ロック消音装置構成部材:鋼板)
10f 下端板(ロック消音装置構成部材:鋼板)
10g 接合端面板(ロック消音装置構成部材:鋼板)
11 気密ガスケット(厚さの伸縮により一部線状にて指示)
12 ロック消音補助装置
13 ワイヤ求心装置
14 分割線
FA 漏気(高圧空気の漏出)
FB ロック内の空気の流れ
GW 消音材・吸音材

Claims (7)

  1. 防音装置筐体の上部開口を開閉蓋で閉塞してなるロック防音装置をマテリアルロック頂上に載設し、アースバケット吊支用ワイヤが、前記マテリアルロック上扉に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔及び、前記ロック防音装置の開閉蓋に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔を挿通してなるニューマチックケーソン工法におけるマテリアルロックの消音方法であって、
    前記ロック防音装置内部において、前記ロック防音装置の開閉蓋に前記吊支用ワイヤ挿通孔と同軸状に垂設され、内筒と外筒との間に消音・吸音材が充填された消音装置により、一定間隔をあけて前記アースバケット吊支用ワイヤの周囲を囲繞し、前記マテリアルロック上扉に設けられた吊支用ワイヤ挿通孔と前記アースバケット吊支用ワイヤとの間隙から漏出する高圧空気により発生する騒音源となる高周波音エネルギを、前記消音装置内で減衰させると共に、前記ロック防音装置の全体容積をもって、騒音源となる低周波音エネルギを減衰させることを特徴とするニューマチックケーソン工法におけるマテリアルロックの消音方法。
  2. 一方の端部が前記ロック防音装置の開閉蓋又は前記防音装置筐体に貫設状態に接続されると共に、他方の端部が外気中に開放され、内部が高圧空気流通路となる筒状の消音補助装置を設け、この消音補助装置により、前記ロック防音装置内部の圧力を減圧調整することを特徴とする請求項1に記載のマテリアルロックの消音方法。
  3. 上下が開口した防音装置筐体と、
    この防音装置筐体の上部開口を閉鎖する開閉蓋と、
    前記開閉蓋に設けられアースバケット吊支用ワイヤを挿通させるための吊支用ワイヤ挿通孔と、
    前記開閉蓋の内側に前記吊支用ワイヤ挿通孔と同軸状に垂設され、内筒、外筒、及びこれらの間に充填された消音・吸音材により構成される消音装置とを有し、
    マテリアルロック頂上に載設されることを特徴とするマテリアルロックの防音装置。
  4. 前記消音装置は、前記開閉蓋の閉鎖時には結合し、前記開閉蓋の開放時には分離可能な2つの部材で構成されていることを特徴とする請求項3に記載のマテリアルロックの防音装置。
  5. 前記消音装置は、前記外筒が鋼板により形成され、前記内筒が多孔鋼板により形成されていることを特徴とする請求項3又は4に記載のマテリアルロックの防音装置。
  6. 更に、一方の端部が前記開閉蓋又は前記防音装置筐体に貫設状態に接続され、他方の端部が外気中に開放された筒状の消音補助装置が設けられていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載のマテリアルロックの防音装置。
  7. 請求項1に記載のマテリアルロックの防音装置は、鋼製の外郭に消音材料を内包するマテリアルロック防音装置筐体の天端に、同じく鋼製の外郭に消音材料を内包する開閉蓋を漏気防止用の気密ガスケットを介設して載置して構成し、かつ、開閉蓋は2分割されていて、ロック防音装置に設置した開閉蓋走行用レールに沿って走行する走行輪を具備しており、前記漏気防止用の気密ガスケットに対する偏荷重を回避しつつ、水平方向にスライドして開閉可能に構成されると共に、開閉蓋閉鎖位置において、該開閉蓋が気密ガスケットに対して剪断変形を与えることなく鉛直方向に押下可能なように、開閉蓋走行用レールの一部には、走行車輪が嵌脱可能に落ち込むことのできる切り欠き溝を構成したことを特徴とするマテリアルロックの防音装置。
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