JP3815829B2 - トンネル掘削機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はトンネル掘削機に関し、より詳しくはトンネル掘削機本体底部に堆積するズリの除去が可能なトンネル掘削機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トンネル掘削機を用いて地山を掘削する際には、掘削により発生するズリは排土装置によってズリ運搬用後続台車まで運ばれているが、この排土装置からのズリこぼれやトンネル掘削機の掘進によるトンネル坑壁の小規模な肌落ち等により発生するズリがトンネル掘削機本体底部に堆積することがある。このズリの堆積は、トンネル掘削機本体底部に設置されている装置に支障をきたすだけでなく、インバートブロックやセグメント等を設置する際の妨げとなる。従来、このようにトンネル掘削機本体底部に堆積しているズリは、作業者によりスコップ等で排土装置に運搬される等、人力で除去されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、人力で除去するのでは作業者への負担が極めて大きく、またトンネル径が大きくなる程、肌落ちの量も増えるためその除去作業が困難になるという問題点がある。
【0004】
本発明は、このような問題点を解消するためになされたものであり、機内底部に堆積したズリの回収を効率的に行い、作業者の負担を軽減することのできるトンネル掘削機を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段および作用・効果】
本発明によるトンネル掘削機は、前記目的を達成するために、
ズリを後方に排土するための排土手段と、セグメントもしくは支保工組立用のエレクタ装置を有するトンネル掘削機において、
前記エレクタ装置とともに回転し、機内底部に溜まるズリを回収して前記排土手段に排土するためのバケットを備えることを特徴とするものである。
【0006】
本発明においては、ズリ回収用のバケットがセグメントもしくは支保工組立用のエレクタ装置とともに回転してトンネル掘削機内底部を移動する際、肌落ち等によりトンネル掘削機内底部に堆積しているズリがそのバケットによりすくい込まれる。このバケット内に回収されたズリは、トンネル掘削機内底部から上方のズリ排出位置まで移動され、この排出位置にてバケット内から排土手段に排出される。このように、トンネル掘削機内底部に堆積しているズリは、バケット内にすくい込まれて排土手段まで運ばれる。したがって、機内底部に溜まっているズリを効率的に回収することができるとともに、作業者の重労働による負担を軽減することができる。
【0008】
本発明において、バケットを移動させるエレクタ装置は、セグメントやインバートブロック等を組み立てる装置であるため、トンネル掘削機の本体下部から上部まで移動可能な構造である。したがって、このエレクタ装置にバケットを取り付けることにより、トンネル掘削機内下部に堆積するズリを排土手段の上部まで容易に運搬することができる。また、エレクタによりセグメントやインバートブロック等が組み立てられる前に、前記バケットにズリをすくい込むことによりセグメントやインバートブロックを容易に組み立てることができる。
【0009】
本発明において、前記バケットの前記エレクタ装置に対する前後位置を調整するバケット位置調整手段を設けることが望ましい。例えばズリが広域に堆積し一度でズリがすくい込めない場合には、バケット位置を前後に調整してズリ堆積位置に合わせてバケットを移動させることにより、堆積しているズリを効果的にすくい込むことができる。また、バケット幅がセグメント幅より小さい場合であっても、バケット位置を前後に調整してバケットを移動させることにより、セグメント幅と同幅のズリを回収することができる。
【0010】
本発明において、前記排土手段に、バケットから排出されるズリを誘導するためのシュートを備えることが望ましい。前記排土手段上でバケット内のズリを流入する際に、バケット内のズリは前記シュートに案内されて排土手段に入るようにされる。したがって、再びズリが排土手段外にこぼれることがなくなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
次に、本発明によるトンネル掘削機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0012】
図1に本発明の一実施例に係るトンネル掘削機が示されており、図1(a)にはこのトンネル掘削機の縦断面図が示されており、図1(b)には図1(a)のA−A断面図が示されている。
【0013】
本実施例のトンネル掘削機1においては、円弧状のルーフサポート6が設けられるとともに、このルーフサポート6の前方に円盤状のカッタヘッド3が回転自在に支持されている。このカッタヘッド3の後方のメインビーム4内には、掘削等により発生するズリを後方に運搬するための排土手段としてベルトコンベア5が設けられている。
【0014】
また、ルーフサポート6の後方にセグメント7を組み立てるためのエレクタ装置8が設けられている。このエレクタ装置8はエレクタヘッド9と、このエレクタヘッド9を旋回させるための旋回リング10とにより構成されており、この旋回リング10には堆積したズリをすくい込むためのエレクタバケット11が取り付けられている。
【0015】
前記メインビーム4には、エレクタバケット11から排出されるズリを流入するための流入口12が設けられ、この流入口12には回動式カバー13が設けられている。この回動式カバー13は流入口12端部を支点14として開閉され、前記流入口12はズリ回収作業が行われていない場合には回動式カバー13によって閉じられている。また、流入口12はズリ回収作業が行われる場合には開放され、回動式カバー13はエレクタバケット11から排出されるズリを流入口12に誘導するためのシュートとなるようにメインビーム4に対して角度をもって固定される。また、メインビーム4内には固定のシュート15が設けられている。
【0016】
前記エレクタバケット11は回転方向に先細りの角筒状であり、先端面のみが開放されている形状である。このエレクタバケット11は、前記旋回リング10に取り付けられたブラケットとエレクタバケット11との間に設けられている液圧ジャッキ(ズリ排出手段)16の伸縮により支点17を中心として揺動自在である。また、旋回リング(バケット移動手段)10とエレクタバケット11との間にはスライドジャッキ(バケット位置調整手段)18が設けられており、エレクタバケット11は前後にスライド可能である。
【0017】
前述のように構成されるトンネル掘削機1を用いて、カッタヘッド3で掘削される際に発生したズリはベルトコンベア5により後方に運搬されるが、掘進途中にトンネル坑壁から発生したズリは、トンネル掘削機1内の底部に堆積する。
【0018】
このように堆積したズリは、エレクタヘッド9によってセグメント7が組み立てられる前に、旋回リング10が回転することによりエレクタバケット11の開放面からすくい込まれる。この旋回リング10がそのまま回転を続けることにより、前記エレクタバケット11がメイングリッパ4内のベルトコンベア5上部に達する。このエレクタバケット11がベルトコンベア5上部に達した時、液圧ジャッキ16の伸長によりエレクタバケット11の開放面がベルトコンベア5に向くよう支点16を中心として回動され、エレクタバケット11内にすくい込まれたズリは開放され角度をもって固定されている回動式カバー13に案内されて流入口12からベルトコンベア5上に排出される。このように、堆積しているズリを除去した後、セグメント7が組み立てられる。また、除去されたズリがセグメント幅よりも少ない場合は、スライドジャッキ18によりエレクタバケット11の位置をずらして、再び旋回リング10を回転させることによりセグメント幅以上に堆積ズリが除去されるようにする。
【0019】
前述のように、エレクタバケット11を用いてトンネル掘削機1内の底部に堆積したズリを回収して、ベルトコンベア5によって後方に運搬することにより作業者の負担を軽減することができるとともに、セグメントもしくは支保工の組立も安定かつ安全に行うことができる。さらに、エレクタバケット11をエレクタ装置8に備えられる旋回リング10によって移動させることによりエレクタバケット11を移動させるための別の装置を設ける必要がなくなるため、効率的にズリの回収を行うことができる。
【0020】
本実施例において、流入口12に設けられる回動式カバー13はズリ回収作業が行われる場合にシュートとなり、エレクタバケット11から排出されるズリを流入口12に誘導するため、ベルトコンベア5上にこぼれ落ちることなく排出させることができる。また、ズリ回収作業が行われない場合には、流入口12のカバーとなるためメインビーム4上で作業する際の作業性も向上する。また、本実施例において、メインビーム4内のシュート15は固定されているが可動でもよく、例えば回動式カバー13とシュート15とが一体となって回転される構造や回動式カバー13の開放時にシュート15が回動式カバー13からスライドされるような構造でもよい。
【0021】
本実施例においては、エレクタバケット11の回転方向に対して先端面のみが開放されているが、この先端面が開放されているとともに、エレクタバケット11のメインビーム4と向き合う面に可動式のふたを設け、流入口12上で開放させることによりズリを排出するようにしてもよい。また、前記先端面に可動式のふたを設けてもよい。
【0022】
本実施例においては、排土手段としてベルトコンベア5を用いたが、ベルトコンベアに限られず例えばスクリューやシュート等でもよい。
【0023】
本実施例においては、エレクタバケット11の移動手段として、エレクタ装置8の旋回リング10を用いているが、マニュピレータ19を用いて移動させてもよい。例えば、図2に示されるように前記マニュピレータ19は多関節なアーム20により構成され、このアーム20の基端部はグリッパフレーム21に枢支され、このアーム20の先端部にはバケット22が揺動自在に取り付けられている。このバケット22にすくい込まれたズリは、前記マニュピレータ19により別のベルトコンベア23上に排出される。また、エレクタ装置8がマニュピレータ型またはその他の型の場合であっても、そのエレクタ装置にバケットを備えることによりバケットを移動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例に係るトンネル掘削機であり、図1(a)はこのトンネル掘削機の縦断面図、図1(b)は図1(a)のA−A断面図である。
【図2】図2は、本実施例の変形例であるトンネル掘削機の縦断面図である。
【符号の説明】
1 トンネル掘削機
5 ベルトコンベア(排土手段)
8 エレクタ装置
11 旋回リング(バケット移動手段)
10 エレクタバケット
13 回動式カバー(シュート)
16 液圧ジャッキ(ズリ排出手段)
18 スライドジャッキ(バケット位置調整手段)
19 マニュピレータ(バケット移動手段)
Claims (3)
- ズリを後方に排土するための排土手段と、セグメントもしくは支保工組立用のエレクタ装置を有するトンネル掘削機において、
前記エレクタ装置とともに回転し、機内底部に溜まるズリを回収して前記排土手段に排土するためのバケットを備えることを特徴とするトンネル掘削機。 - 前記バケットの前記エレクタ装置に対する前後位置を調整するバケット位置調整手段が設けられる請求項1に記載のトンネル掘削機。
- 前記排土手段に、バケットから排出されるズリを誘導するためのシュートが設けられる請求項1または2に記載のトンネル掘削機。
Priority Applications (1)
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JP30441296A JP3815829B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | トンネル掘削機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP30441296A JP3815829B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | トンネル掘削機 |
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JPH10140983A JPH10140983A (ja) | 1998-05-26 |
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Family
ID=17932698
Family Applications (1)
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JP30441296A Expired - Fee Related JP3815829B2 (ja) | 1996-11-15 | 1996-11-15 | トンネル掘削機 |
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CN109667596B (zh) * | 2019-01-30 | 2024-06-21 | 中铁工程装备集团有限公司 | 适用于tbm的多模式隧道底部清渣机器人 |
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1996
- 1996-11-15 JP JP30441296A patent/JP3815829B2/ja not_active Expired - Fee Related
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