JP3815473B2 - 二次空気供給装置 - Google Patents

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本発明は、内燃機関の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側に二次空気を供給すると共に構成部品の異常を検出できるようになっている二次空気供給装置に関する。
内燃機関においては、排気通路に酸化機能を有する触媒を配置し、排気ガス中の一酸化炭素(以下、「CO」と称する)、ハイドロカーボン(以下、「HC」と称する)、窒素酸化物(以下、「NOx」と称する)成分を低減して浄化を図るようにした排気浄化装置を設けることが知られている。さらに、排気通路に接続された開閉弁を有する二次空気供給通路にエアポンプから空気を圧送することによって、排気管内に二次空気を供給して酸素濃度を高くし、これにより、排気ガス中のHC、COを酸化させて排気ガスの浄化を促進する二次空気供給装置が知られている。このような二次空気供給装置において、エアポンプまたは開閉弁などの構成部品に異常が生じる場合には、排気ガスの浄化効率が低下してエミッションが悪化するので、二次空気供給通路に圧力センサを配置し、圧力センサにより計測された圧力値に基づいて構成部品の異常を検出している(例えば、特許文献1および特許文献2を参照されたい。)。
特開2003−83048号公報 特許第3444458号公報
ところで、内燃機関が例えば二つのバンクを備えている場合には、各バンクから延びる排気通路のそれぞれに排気ガス中のHC、COを酸化させて排気ガスを浄化する排気浄化装置が設けられるので、二次空気供給装置の二次空気供給通路から各バンクに接続する二つの分岐通路を分岐させている。そして、このような場合には、分岐点よりも上流の二次空気供給通路にメイン制御弁V0を設けることに加えて、分岐通路のそれぞれにも第一の制御弁V1および第二の制御弁V2をそれぞれ設けている。
図8はこのような二次空気供給装置の動作を示すタイムチャートおよび時間と圧力との関係を示す図である。図示されるように、二次空気供給通路に設けられたエアポンプを駆動させ、次いで所定の時間経過後に上流側のメイン制御弁V0を開放させると、二次空気供給通路内の圧力Pは圧力P0まで上昇する。次いでさらに所定の時間経過後に一方の分岐通路に設けられた第一の制御弁V1を開放すると、圧力Pは圧力P1まで低下し、さらに所定の時間経過後に他方の分岐通路に設けられた第二の制御弁V2を開放すると、圧力Pは圧力P2まで低下する。このときには、二次空気が排気通路の排気浄化装置上流に供給されるようになる。次いで、二次空気供給時の圧力Ponを図示される期間TPonにわたって計測する。圧力Pon計測後はポンプを停止させるのと同時に下流側の制御弁V1、V2を閉鎖し、二次空気の供給を停止する。次いで、所定時間経過後に二次空気を供給しないときの圧力Poffを図示される期間TPoffにわたって計測し、制御弁V0を閉鎖する。
そして、例えばメイン制御弁V0開放時と第一の制御弁V1開放時との間の圧力差ΔP1(=P0−P1)、第一の制御弁V1開放時と第二の制御弁V2開放時との間の圧力差ΔP2(=P1−P2)、二次空気供給時の圧力Pon、および二次空気供給停止時の圧力Poffから、二次空気供給装置の構成部品が異常であるか否かを診断することができる。
しかしながら、図8に示されるように上流側のメイン制御弁V0を開放した後に下流側の第一の制御弁V1を開放したときの圧力差ΔP1は比較的大きいので比較的容易に検出することができるが、第一の制御弁V1を開放した後に第二の制御弁V2を開放したときの圧力差ΔP2は比較的小さいので、圧力差ΔP2に基づいて異常判断される構成部品、例えば第二の制御弁V2についての異常判断は、他の構成部品についての異常判断よりも困難である。
また、二次空気はポンプを駆動することにより二次空気供給通路および各分岐通路を通って内燃機関の排気系に供給されるが、ポンプを長期間使用する際には経年劣化によりポンプの吐出能力が次第に低下する。このようにポンプの吐出能力が低下した場合には、エアポンプを駆動してメイン制御弁V0を開放した後の圧力値P0自体が小さくなるので、前述した圧力差ΔP1、ΔP2もその分だけ小さくなり、これにより、圧力差ΔP1、ΔP2に基づいて異常判断される構成部品、特に第二の制御弁V2の異常判断はさらに困難となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、二次空気供給時に使用される制御弁に関する異常判断の精度を高めることができるようにした二次空気供給装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目に記載の発明によれば、二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放する際に、前記第一の分岐通路開閉手段を開放したときの前記二次空気供給通路内の圧力値と前記第二の分岐通路開閉手段を開放したときの前記二次空気供給通路内の圧力値との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第二の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第二の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、例えば二つのバンクから第一および第二の分岐通路が延びている内燃機関において二次空気通路開閉手段の開放時に第一の分岐通路開閉手段を開放したときと第二の分岐通路開閉手段を開放したときとの間のの圧力変化が所定の値よりも小さい場合には、第二の分岐通路開閉手段の異常判断が困難となる。従って、このような場合には、二次空気通路開閉手段および全ての分岐通路開閉手段を開放して二次空気を供給した後に、第一の分岐通路開閉手段が閉鎖していて第二の分岐通路開閉手段と二次空気通路開閉手段とが開放している状態を強制的に形成する。このときには、内燃機関の排気通路における圧力脈動が、第二の分岐通路開閉手段の分岐通路および二次空気通路を通じて伝達されうるので、この圧力脈動が検出されない場合には第二の分岐通路開閉手段が閉固着していると判断できる。すなわち1番目の発明によって、二次空気供給時に最後に開放されるよう使用される制御弁、つまり第二の分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができる。
2番目の発明によれば、二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の閉鎖時に前記圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放した後に前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第二の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第二の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置が提供される。
すなわち2番目の発明においては、例えば二つのバンクから第一および第二の分岐通路が延びている内燃機関においてポンプの駆動時でかつ二次空気通路開閉手段の閉鎖時に圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、第一の分岐通路開閉手段を開放したときと第二の分岐通路開閉手段を開放したときとの間の圧力変化も当然に小さくなるので、第二の分岐通路開閉手段の異常判断が困難となる。従って、このような場合には、二次空気通路開閉手段および全ての分岐通路開閉手段を開放して二次空気を供給した後に、第一の分岐通路開閉手段を閉鎖すると共に第二の分岐通路開閉手段および二次空気通路開閉手段を開放させる状態を強制的に形成する。このときには、内燃機関の排気通路における圧力脈動が、第二の分岐通路開閉手段の分岐通路および二次空気通路を通じて伝達されうるので、この圧力脈動が検出されない場合には第二の分岐通路開閉手段が閉固着していると判断できる。すなわち2番目の発明によって、二次空気供給時に最後に開放されるよう使用される制御弁、すなわち第二の分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができる。また、1番目の発明においては、ポンプの駆動時でかつ二次空気通路開閉手段の閉鎖時に圧力センサにより検出される圧力が所定の値以上である場合には必ずしも二次空気供給制御を行う必要はないので、2番目の発明においてはエミッションが極端に悪化するのを避けることができる。
3番目の発明によれば、二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放する際に、前記第一の分岐通路開閉手段を開放する前の前記二次空気供給通路内の圧力値と前記第一の分岐通路開閉手段を開放した後の前記二次空気供給通路内の圧力値との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第一の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第一の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置が提供される。
すなわち3番目の発明においては、例えば二つのバンクから第一および第二の分岐通路が延びている内燃機関において第一の分岐通路開閉手段を開放したときの圧力変化が所定の値よりも小さい場合には、第一の分岐通路開閉手段の異常判断が困難となる。従って、このような場合には、第二の分岐通路開閉手段が閉鎖していて第一の分岐通路開閉手段と二次空気通路開閉手段とが開放している状態を強制的に形成する。このときには、内燃機関の排気通路における圧力脈動が、第一の分岐通路開閉手段の分岐通路および二次空気通路を通じて伝達されうるので、この圧力脈動が検出されない場合には第一の分岐通路開閉手段が閉固着していると判断できる。すなわち3番目の発明によって、二次空気供給時に最初に開放されるよう使用される制御弁、つまり第一の分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができる。
4番目の発明によれば、二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の閉鎖時に前記圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放した後に前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第一の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第一の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置が提供される。
すなわち4番目の発明においては、例えば二つのバンクから第一および第二の分岐通路が延びている内燃機関においてポンプの駆動時でかつ二次空気通路開閉手段の閉鎖時に圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、第一の分岐通路開閉手段を開放したときの圧力変化も当然に小さくなるので、第一の分岐通路開閉手段の異常判断が困難となる。従って、このような場合には、第二の分岐通路開閉手段を閉鎖すると共に第一の分岐通路開閉手段および二次空気通路開閉手段を開放させる状態を強制的に形成する。このときには、内燃機関の排気通路における圧力脈動が、第一の分岐通路開閉手段の分岐通路および二次空気通路を通じて伝達されうるので、この圧力脈動が検出されない場合には第一の分岐通路開閉手段が閉固着していると判断できる。すなわち4番目の発明によって、二次空気供給時に最初に開放されるよう使用される制御弁、つまり第一の分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができる。また、3番目の発明においては、ポンプの駆動時でかつ二次空気通路開閉手段の閉鎖時に圧力センサにより検出される圧力が所定の値以上である場合には必ずしも二次空気供給制御を行う必要はないので、4番目の発明においてはエミッションが極端に悪化するのを避けることができる。
各発明によれば、二次空気供給時に使用される分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができるという共通の効果を奏しうる。
さらに、1番目の発明によれば、二次空気供給時に最後に開放するよう使用される分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができるという効果を奏しうる。
さらに、2番目の発明によれば、エミッションが極端に悪化するのを避けられるという効果を奏しうる。
さらに、3番目の発明によれば、二次空気供給時に最初に開放するよう使用される分岐通路開閉手段に関する異常判断の精度を高めることができるという効果を奏しうる。
さらに、4番目の発明によれば、エミッションが極端に悪化するのを避けられるという効果を奏しうる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同一の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は、本発明に基づく二次空気供給装置を示す概略図である。本発明の二次空気供給装置30は内燃機関1、例えば多気筒V型ガソリンエンジンに取付られている。図1に示されるように内燃機関1の左右両バンクの気筒は相互に独立した排気マニホルド4a、4bを介して排気管7a、7bにそれぞれ連結されている。また、排気管7a、7bには酸化機能を有する触媒を担持した触媒コンバータ5a、5bがそれぞれ設けられている。これら触媒コンバータ5a、5bは排気浄化装置としての役目を果たす。さらに、排気管7a、7bの触媒コンバータ5a、5bの上流側には二次空気供給口8a、8bがそれぞれ設けられている。これら二次空気供給口8a、8bは後述する二つの分岐管23a、23bにそれぞれ接続されている。さらに、排気管7a、7bにおいてはOセンサ6a、6bが触媒コンバータ5a、5bの上流にそれぞれ設けられると共に、Oセンサ16a、16bが触媒コンバータ5a、5bの下流にそれぞれ設けられている。従って、触媒コンバータ5a、5bの上流および下流のO濃度を測定することによって、触媒コンバータ5a、5bにおいて消費されたO量を算出することが可能となる。一方、内燃機関の左右両バンクの気筒に吸気ガスを供給する吸気管3にはスロットル弁3aが設けられており、この吸気管3はエアクリーナ2に接続されている。エアクリーナ2とスロットル弁3aとの間には空気量(一次空気量)を測定するためのエアフロメータ3bが設けられている。さらに、吸気温度を測定するための温度センサ3cが吸気管3に設けられている。
二次空気供給装置30は吸気管3のスロットル弁3aとエアクリーナ2との間の位置から延びる空気取入管21を有している。空気取入管21は電動エアポンプ9に接続されており、二次空気供給管22が電動エアポンプ9から延びている。図示されるように二次空気供給管22は二つの分岐管23a、23bに分岐しており、これら分岐管23a、23bは排気管7a、7bの二次空気供給口8a、8bにそれぞれ接続している。図1に示されるように分岐管23aには制御弁V1が設けられており、また分岐管23bには制御弁V2が設けられている。さらに、二次空気供給管22にも制御弁V0が設けられている。これら制御弁V0、V1、V2はエアスイッチングバルブ(ASV)またはバキュームスイッチングバルブ(VSV)であり、後述するECU40によって分岐管23a、23bおよび二次空気供給管22内を流れる二次空気量を制御するよう開閉する。さらに、圧力センサ33が二次空気供給管22において制御弁V0と電動エアポンプ9との間に設けられている。つまり、図示されるように、圧力センサ33は制御弁V0の上流に配置されている。なお、図1においては、吸気管3から二次空気を取出すようになっているが、二次空気を大気から直接的に取出すようにしてもよい。
電子制御ユニット40はデジタルコンピュータからなり、双方向性バス41によって互いに接続されたROM(リードオンリメモリ)42、RAM(ランダムアクセスメモリ)43、CPU(マイクロプロセッサ)44、入力ポート45および出力ポート46を具備する。図1に示されるように触媒コンバータ5a、5bの上流に設けられたOセンサ6a、6bおよび触媒コンバータ5a、5bの下流に設けられたOセンサ16a、16bの出力信号は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。また、エアフロメータ3bの出力信号も、対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。さらに、二次空気供給管22に設けられた圧力センサ33の出力信号も、対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。さらに、吸気通路に設けられた温度センサ3c、および機関冷却水の温度センサ(図示しない)からの出力信号も、対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。アクセルペダル50にはアクセルペダル50の踏込み量Lに比例した出力電圧を発生する負荷センサ51が接続され、負荷センサ51の出力電圧は対応するAD変換器47を介して入力ポート45に入力される。また、入力ポート45にはクランクシャフトが例えば30°回転する毎に出力パルスを発生するクランク角センサ52が接続される。さらに、入力ポート45には車速を表す車速センサ53からの出力パルスが入力される。一方、出力ポート46は対応する駆動回路48を介して内燃機関1の燃料噴射弁(図示しない)、スロットル弁3aを制御するためのステップモータ(図示しない)、二次空気供給管22の制御弁V0、分岐管23a、23bの制御弁V1、V2および電動エアポンプ9に接続される。
触媒コンバータ5a、5b内に配置されていて酸化機能を有する触媒としては、酸化触媒、三元触媒、または吸蔵されたNOxを放出し還元浄化する吸蔵還元型NOx触媒を用いることができる。なお、NOx触媒は燃焼室における平均空燃比がリッチになるとNOxを放出する機能を有する。NOx触媒は例えばアルミナを担体とし、この担体上に例えばカリウムK、リチウムLi、セシウムCsのようなアルカリ金属、バリウムBa、カルシウムCaのようなアルカリ土類、ランタンLa、イットリウムYのような希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Ptのような貴金属とが担持されている。
この二次空気供給装置30は、主に冷間始動時等の燃料濃度が高く、空燃比が小さく、かつ排気浄化装置としての触媒コンバータ5a、5bが十分に昇温しておらず、その機能が十分に発揮されにくい状況において使用される。そして、二次空気を触媒コンバータ5a、5bに供給することにより触媒コンバータ5a、5bにおける酸素濃度が高くなるので、排気ガス中のCO、HC、NOx等を浄化することができるようになる。
図2は、本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作ルーチンを示すフローチャートである。また、図3は、本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作を示すタイムチャートである。以下、図2および図3を参照しつつ、本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作について説明する。なお、この動作ルーチンにおいて計測される圧力P00、圧力P0、圧力P1、圧力P2、圧力差ΔP1、圧力差ΔP2、圧力Pon、圧力Poff(いずれも後述する)は他の異常検出ルーチンにおいて適宜使用されるものとする。従って、本発明において必要とされる圧力値および圧力変化値を除く圧力値および圧力変化値については計測しないように適宜ステップを省略するようにしてもよい。
図2における動作ルーチン100のステップ100aにおいては、二次空気供給制御(添付図面および以下の説明では、単に「AI」と省略する)が現在不実行であるか否かが判別される。ここで、AIが実行されている場合とは、下流側の制御弁V1、V2の両方が開放していると共に上流側の制御弁V0も開放しており、さらに電動エアポンプ9が駆動しているために二次空気が触媒コンバータ5a、5bに供給されている状態を意味している。
ステップ100aにおいてAI不実行であると判定された場合にはステップ101に進む。また、ステップ100aにおいてAI実行中であると判定された場合には、ステップ100bに進んで、AI処理が終了するまで待機し、次いでステップ101に進む。
ステップ101においては、二次空気供給装置30の電動エアポンプ9が駆動される。図3を参照して分かるように、電動エアポンプ9を駆動したときの時間を時間T0とする。次いで、ステップ102に進み、図3における時間T1の直前における二次空気供給管22内の圧力P0を圧力センサ33により計測する。次いで、ステップ103に進み、圧力P0が所定の値P0Xよりも小さいか否か、つまりP0<P0Xであるか否かが判定される。圧力P0が所定の値P0Xよりも小さいと判定された場合には、電動エアポンプ9の吐出能力が経年劣化等により低下しているものと判定してステップ104bに進む。また、圧力P0が所定の値P0Xよりも小さくないと判定された場合にはステップ104aに進む。なお、電動エアポンプ9を駆動する前の初期圧力P00を予め測定し、この初期圧力P00と圧力P0との間の差ΔP0(=P00−P0)が所定の値よりも小さいか否かを判別するようにしてもよい。
ステップ104aにおいては二次空気供給管22に設けられた上流側の制御弁V0を開放する。図3に示されるように、制御弁V0を開放することにより圧力Pは一時的に低下するものの、再び圧力P0まで上昇する。次いで、ステップ105aに進み、時間T1から所定時間経過後の時間T2において、分岐管23aに設けられた下流側の第一の制御弁V1を開放する。これにより、二次空気供給管22の圧力Pは図3に示されるように圧力P0から圧力P1まで低下するようになるので、ステップ106aにおいてこの圧力P1を計測する。次いで、ステップ107aに進み、時間T2から所定時間経過後の時間T3において、分岐管23bに設けられた下流側の第二の制御弁V2を開放する。これにより、圧力Pは圧力P1から圧力P2までさらに低下するようになるので、ステップ108aにおいて圧力P2を計測する。次いで、ステップ109aに進み、圧力P0と圧力P1との間の圧力差ΔP1(=P0−P1)および圧力P1と圧力P2との間の圧力差ΔP2(=P1−P2)をそれぞれ算出する。
図3に示されるように、第一の制御弁V1を開放した後に第二の制御弁V2を開放する場合には、圧力P1と圧力P2との間の圧力差ΔP2は圧力P0と圧力P1との間の圧力差ΔP1よりも小さい。このため、圧力差ΔP1および圧力差ΔP2がそれぞれの所定の値よりも単に大きいか否かに基づいて制御弁V1およびV2の異常を判定する場合には、比較的大きい圧力差ΔP1については適切な判定がされうるものの、比較的小さい圧力差ΔP2については圧力差ΔP1と比較してそれほど小さくないにもかかわらず所定値よりも小さいために異常判断される可能性が高い。このため、本発明においては、ステップ110において圧力差ΔP2が所定の値ΔP2Xよりも小さいか否か、つまりΔP2<ΔP2Xであるか否かを判定し、圧力差ΔP2が所定の値ΔP2Xよりも大きいと判定された場合にのみ、ステップ111aからステップ116aに移行するようにしている。圧力差ΔP2が所定の値ΔP2Xよりも大きくないと判定された場合にはステップ111bに進み、ステップ111bよりも後のステップであるステップ113において後述するOBD0処理を行う。
ステップ111aにおいては、時間T3から所定時間経過後の所定時間にわたって、二次空気が供給されているときの二次空気供給管22の圧力Ponを計測する(図8における期間TPonを参照されたい)。次いで、ステップ114においては、電動エアポンプ9を停止すると共に下流側の制御弁V1、V2をほぼ同時に閉鎖する(例えば、図8を参照されたい)。さらに、ステップ115aにおいては、制御弁V1、V2が閉鎖してから所定時間経過後の所定時間にわたって二次空気を供給していないときの二次空気供給管22の圧力Poff(図8における期間TPoffを参照されたい)を計測する。最終的にステップ116aにおいて制御弁V0を閉鎖して処理を終了する。圧力Ponおよび圧力Poff等は他のOBD処理においてを適宜使用することができる。
一方、ステップ103において圧力P0が所定の値P0Xよりも小さいと判定された場合には図2に示されるステップ104bに進む。ステップ104bからステップ109bは、前述したステップ104aからステップ109aと同様であるので説明を省略する。なお、ステップ104a〜ステップ109aにおいては通常のAI実行処理を行っているが、ステップ104b〜ステップ109bにおいては制御弁の開放時間を短かくすること等により二次空気の供給量を少なくするようにしてもよい。ステップ104bに進む場合には、電動エアポンプ9の吐出能力が経年劣化等により低下しているものと判断されているので、ステップ109bにおいて算出される圧力差ΔP1および圧力差ΔP2は、ステップ109aにおいて算出される圧力差ΔP1および圧力差ΔP2よりも小さくなる。従って、圧力差ΔP1および圧力差ΔP2がそれぞれの所定の値よりも単に大きいか否かに基づいて制御弁V1およびV2の異常を判定する場合には、これら制御弁V1、V2が異常でないにもかかわらず、異常であると判断される可能性がある。このため、ステップ109bにおいて圧力差ΔP1および圧力差ΔP2を算出した後にステップ111bに進み、ステップ111bよりも後のステップであるステップ113において後述するOBD0処理を行う。なお、このように圧力P0の値に応じてOBD0処理を行う場合には、必ずしも二次空気供給制御を伴う必要はないので、制御弁V1および制御弁V2の開放時間を調節すること等によりエミッションが極端に悪化するのを避けることができる。
一方、ステップ110において圧力差ΔP2が所定の値ΔP2Xよりも大きくないと判定された場合にはステップ111bに進んで、ステップ111aの場合と同様に圧力Ponを計測する。次いで、ステップ112に進んで、最初に解放した下流側の制御弁V1のみを時間T4において閉鎖する。従って、ステップ112においては電動エアポンプ9が駆動していると共に上流側の制御弁V0と下流側の制御弁V2との両方が開放した状態にある。図3に示されるように、制御弁V1を閉鎖することによって二次空気供給管22の圧力Pは再び上昇するようになる。次いで、ステップ113に進んで本発明に基づくOBD処理であるOBD0処理を実行し、このOBD0処理が終了した後にはステップ117に進み、時間T5において電動エアポンプ9を停止すると共に制御弁V2を閉鎖する。これにより、圧力Pは初期圧力P00まで低下する。なお、一方の制御弁V1が閉鎖していると共に他方の制御弁V2が開放している時間T4から時間T5の間を期間TAと適宜称する。次いで、ステップ116bに進み、時間T6において制御弁V0を閉鎖して処理全体を終了する。
ここで本発明に基づくOBD0処理について説明する。図4(a)は本発明における第一のOBD0処理を示すフローチャートである。この第一のOBD0処理120のステップ121においては圧力センサ33によって期間TAにおける二次空気供給管22内の圧力Pを所定時間にわたって計測する。次いで、ステップ122に進んで、ステップ121で計測された圧力PからECU40を用いて偏差ΔPAを算出する。以下、時間と圧力との関係を示す概念図である図4(b)を参照しつつ、偏差ΔPAについて説明する。図4(b)においては横軸は時間を示すものとし、また縦軸は圧力センサ33により計測される圧力Pを示している。図4(b)に示されるように、圧力Pは時間に対して略正弦波を描くように変動している。そして、所定時間における圧力Pの最大値をPAmax、最小値をPAminとすると、偏差ΔPAは最大値PAmaxから最小値PAminを引いた差分(PAmax−PAmin)に相当する。また、圧力Pが振幅変動のない正弦波を描く場合には振幅の2倍の値を偏差ΔPAとしてもよい。
次いで、ステップ123に進み、偏差ΔPAが所定の値PAXよりも小さいか否か、つまりΔPA<PAXであるか否かが判定される。本発明のOBD0処理を行う際には、下流側の一方の制御弁V1が閉鎖していると共に他方の制御弁V2が開放している。そして、上流側の制御弁V0は開放しているので、内燃機関1の排気管7a、7bにおいて生じる排気ガスの圧力脈動は下流側の制御弁V2および上流側の制御弁V0を通じて圧力センサ33により計測される。従って、圧力脈動が計測されない場合、つまり偏差ΔPAが所定の値PAXよりも小さい場合には、圧力脈動が下流側の制御弁V2を通過していないと判断できる。つまり、下流側の制御弁V2は閉固着の状態にあるものと判断できるので、ステップ124に進んで下流側の制御弁V2が閉固着の状態にあることを示すフラグFV2cに1をセットし、処理を終了する。このように本発明においては、二次空気供給時に第一の制御弁V1よりも後に開放される第二の制御弁V2に関する異常判断の精度を高めることができる。一方、ステップ123において偏差ΔPAが所定の値PAXよりも小さくないと判定された場合には圧力脈動が下流側の制御弁V2を通過しているので正常状態にあると判断して終了する。
図5(a)は本発明の第二のOBD0処理のフローチャートである。この第二のOBD0処理130のステップ131においては、第一のOBD0処理120のステップ121と同様に、圧力センサ33によって期間TAにおける二次空気供給管22内の圧力Pを所定時間にわたって計測する。次いで、ステップ132に進んで、ステップ131で計測された圧力PからECU40を用いて圧力面積ΣFnを算出する。以下、時間と圧力との関係を示す図4(b)と同様の概念図である図5(b)を参照しつつ、圧力面積ΣFnについて説明する。図5(b)に示されるように、所定時間内において圧力Pの振動の中心と圧力Pの軌跡とにより囲まれた領域を順番にF1、F2、…、Fnとする。そして、これら領域F1からFnの面積を算出して、これら面積を合計する。すなわちΣFnは、F1からFnの面積の和(F1+F2+…+Fn)に相当する。
次いで、ステップ133に進み、面積合計値ΣFnが所定の値F0よりも小さいか否か、つまりΣFn<F0であるか否かが判定される。前述した実施形態と同様に、内燃機関1の排気管7a、7bにおいて生じる排気ガスの圧力脈動は下流側の制御弁V2および上流側の制御弁V0を通じて圧力センサ33により計測されるので、圧力脈動が計測されない場合、つまり面積合計値ΣFnが所定の値F0よりも小さい場合には、圧力脈動が下流側の制御弁V2を通過していないと判断できる。つまり、下流側の制御弁V2は閉固着の状態にあるものと判断できるので、ステップ134に進んで下流側の制御弁V2が閉固着の状態にあることを示すフラグFV2cに1をセットし、処理を終了する。これにより、前述したのと同様な効果を得ることができる。一方、ステップ133において面積合計値ΣFnが所定の値F0よりも小さくないと判定された場合には、圧力脈動が下流側の制御弁V2を通過しているので正常状態にあると判断して終了する。
図6は、本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の他の動作ルーチンを示すフローチャートであり、図7は、本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作を示す他のタイムチャートである。これら図面を参照して異常検出作用の他の動作ルーチンを説明する。図6に示されるステップのうち、図2のステップと同一の参照符号により示されるステップについては図2のステップと同一であるので説明を省略する。図6のステップ110’に示されるように他の動作ルーチンにおいては、圧力P0と圧力P1との間の圧力差ΔP1が所定の値ΔP1Xよりも小さくなる場合を想定している。つまり、他の動作ルーチンにおいては圧力差ΔP1が所定の値ΔP1Xよりも小さい場合に図4および図5を参照して説明したOBD0処理を実行するようにしている。そして、図6のステップ112’および図3から分かるように、OBD0処理を実行する際には時間T4において制御弁V2のみを閉鎖し、電動エアポンプ9が駆動していて上流側の制御弁V0および下流側の第一の制御弁V1が開放している状態を形成する。そして、このときの圧力Pについて前述したOBD0処理を実行し、圧力脈動が検出されない場合には制御弁V1が閉固着していると判別できるので、制御弁V1についての異常判断の精度を高めることができる。なお、ステップ117’に示されるように時間T5において電動エアポンプ9を停止すると共に制御弁V1を閉鎖するようにしている。
なお、図1を参照して説明した内燃機関1は二つのバンクを備えており、分岐管23a、23bはこれらバンクから延びる排気管7a、7bにそれぞれ接続されている。しかしながら、気筒数が比較的多い内燃機関においては単一のバンクのみしか備えていない場合であっても、一つのバンクに対して二つの排気管(図示しない)が設けられる場合もあり、このような場合にも本発明の異常検出の動作ルーチンが適用できるのは明らかである。
また、内燃機関がn個(N≧3)の排気管(図示しない)を備えている場合もあり、このような場合にはこれら複数の排気管に等しい数の分岐管を二次空気供給管22から分岐させると共に制御弁VX1〜VXn(図示しない)を各分岐管に設けるようにしてもよい。同様に3以上のバンクを備えた内燃機関においても3以上の制御弁VX1〜VXnを各バンクから延びる分岐管に設けるようにしてもよい。このような構成の内燃機関において電動エアポンプ9を駆動させて二次空気供給管22の制御弁V0を開放した後に制御弁VX1〜VXnをこの順番で開放するようにし、圧力センサ33によって圧力を順次計測する。最後から2番目に開放される制御弁VXn−1開放時の圧力と最後に開放される制御弁VXn開放時の圧力との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、電動エアポンプ9を駆動した状態でかつ制御弁VX0、VX1〜VXn−1を閉鎖しつつ制御弁VXnのみを開放する。そして、図4および図5を参照して説明したように、このときの圧力脈動が所定の値よりも小さい場合には、前述したのと同様な理由から制御弁VXnは閉固着にあると判断することができる。また、同様な構成の内燃機関において最初に開放される制御弁VX1開放時の圧力と2番目に開放される制御弁VX2開放時の圧力との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、電動エアポンプ9を駆動した状態でかつ制御弁VX0、VX2〜VXn−1を閉鎖しつつ制御弁VXnのみを開放する。そして、図4および図5を参照して説明したように、このときの圧力脈動が所定の値よりも小さい場合には、前述したのと同様な理由から制御弁VX1は閉固着にあると判断することができる。制御弁VX1〜VXnのうちの他の制御弁についても同様な異常判断を行うことができるのは明らかである。
本発明に基づく二次空気供給装置を示す概略図である。 本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作ルーチンを示すフローチャートである。 本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作を示すタイムチャートである。 (a)本発明における第一のOBD0処理を示すフローチャートである。 (b)時間と圧力との関係を示す概念図である。 (a)本発明における第二のOBD0処理を示すフローチャートである。 (b)時間と圧力との関係を示す概念図である。 本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の他の動作ルーチンを示すフローチャートである。 本発明に基づく二次空気供給装置の異常検出作用の動作を示す他のタイムチャートである。 一般的な二次空気供給装置の動作を示すタイムチャートおよび時間と圧力との関係を示す図である。
符号の説明
1…内燃機関
3…吸気管
4a、4b…排気マニホルド
5a、5b…触媒コンバータ
7a、7b…排気管
9…電動エアポンプ
21…空気取入管
22…二次空気供給管
23a、23b…分岐管
30…二次空気供給装置
33…圧力センサ
V0…上流側の制御弁
V1…第一の制御弁
V2…第二の制御弁

Claims (4)

  1. 二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、
    前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放する際に、前記第一の分岐通路開閉手段を開放したときの前記二次空気供給通路内の圧力値と前記第二の分岐通路開閉手段を開放したときの前記二次空気供給通路内の圧力値との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第二の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第二の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置。
  2. 二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、
    前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の閉鎖時に前記圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放した後に前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第二の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第二の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置。
  3. 二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、
    前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放する際に、前記第一の分岐通路開閉手段を開放する前の前記二次空気供給通路内の圧力値と前記第一の分岐通路開閉手段を開放した後の前記二次空気供給通路内の圧力値との間の圧力変化値が所定の値よりも小さい場合には、前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第一の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第一の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置。
  4. 二次空気を取出す二次空気通路と、前記二次空気通路から分岐する第一および第二の分岐通路とを具備し、これら第一および第二の分岐通路は、内燃機関からそれぞれ延びる第一および第二の排気通路に設けられた排気浄化装置よりも上流側にそれぞれ接続しており、さらに、前記二次空気通路に設けられていて二次空気を供給するポンプと、前記ポンプの下流に設けられていて前記二次空気通路を開閉する二次空気通路開閉手段と、前記ポンプと前記二次空気通路開閉手段との間に設けられていて前記二次空気通路の圧力を測定する圧力センサと、前記第一の分岐通路に設けられた第一の分岐通路開閉手段と、前記第二の分岐通路に設けられた第二の分岐通路開閉手段とを備えている二次空気供給装置であって、前記圧力センサにより検出される圧力値と圧力変化値とに基づいて構成部品の異常を検出するようになっている二次空気供給装置において、
    前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の閉鎖時に前記圧力センサにより検出される圧力が所定の値よりも小さい場合には、前記ポンプの駆動時でかつ前記二次空気通路開閉手段の開放時において前記第一および第二の分岐通路開閉手段を前記第一および第二の分岐通路開閉手段の順番で開放した後に前記第一の分岐通路開閉手段の閉鎖タイミングを延長することによる前記第一の分岐通路開閉手段の開放状態でかつ前記第二の分岐通路開閉手段の閉鎖状態における前記二次空気供給通路内の圧力脈動に基づいて前記第一の分岐通路開閉手段の異常を検出するようにした二次空気供給装置。
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