JP3815407B2 - 電動機の製造方法および波型形状コイル巻線装置 - Google Patents

電動機の製造方法および波型形状コイル巻線装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、波型形状のコイルを有する固定子を具備した電動機の製造方法および波型形状コイル巻線装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
波型形状のコイルは発電機用の固定子に多く採用されており、その製造方法の概要は以下の通りである。
【0003】
すなわち、あらかじめ巻装された環状コイルを、その外形に一定間隔で凸部が形成されるように整形、または当初より前記成形後の形状に巻装した後、固定子鉄心の巻装されるスロットのスロットオープンよりコイルを挿入している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、所定形状とした環状コイルを固定子鉄心の巻装されるスロットのスロットオープンより治具を介して挿入しなければならず、コイル挿入の作業性と品質を確保するため、環状コイルの外形に形成した凸部長さを固定子鉄心の積厚と絶縁空間を確保した必要長さ以上に長くしなければならないので、電動機完成品の状態で、コイルエンド部の高さが高くなり、結果として電動機の全高が大きなものとなってしまう。
【0005】
したがって、当該電動機を搭載する機器についてもその小型化が困難であった。
【0006】
本発明の目的は、コイルエンド部の高さを抑制することが可能となる直接波型形状のコイルを巻装する電動機の製造方法および波型形状コイル巻線装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記従来の課題に鑑みてなされるものであり、所定の一定間隔で内径ガイドが形成された上下二個のフォーマから構成され、一のフォーマの内径ガイド間に他のフォーマの内径ガイドが位置するように配置されたフォーマユニットの少なくとも上下いずれかのフォーマを固定子鉄心軸方向に移動させることで上下フォーマを固定子鉄心に組み合わせ波型空間を形成し、コイル供給ノズルを前記フォーマユニットにより形成された波型空間に沿い、かつ固定子鉄心内径部ではフォーマユニットより内径側で固定子鉄心端面部では内径ガイド上を移動させて、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装するようにするものであり、これによりコイルエンド部の高さを低くすることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本願請求項1に記載の発明は、波型形状のコイルを有する固定子を具備した電動機の製造方法において、固定子鉄心のティースに対向する空間に少なくとも二個のフォーマからなるフォーマユニットにより波型空間を形成し、前記波型空間を介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する電動機の製造方法であり、直に巻装されるため無駄なコイル長さを必要とせず、コイルエンド部の高さを最小限に抑制した波型形状コイルを巻装することができる。
【0009】
請求項2に記載の発明は、所定の一定間隔で内径ガイドが形成された上下二個のフォーマから構成され、一のフォーマの内径ガイド間に他のフォーマの内径ガイドが位置するように配置されたフォーマユニットの、少なくとも上下いずれかのフォーマを固定子鉄心軸方向に移動させることで上下フォーマを固定子鉄心に組み合わせ波型空間を形成し、前記フォーマユニットにより形成された波型空間を介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する請求項1に記載の電動機の製造方法であり、波巻特有のコイルの巻装されない上下領域を使うことで、上下からフォーマを確実に保持してスロットオープン部のコイルガイド、コイルエンド部の内径ガイドなどで波型の巻線空間を形成でき、コイルをコアなどから保護しつつコイルを誘導して波型形状のコイルを巻装できる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、フォーマユニットにより形成された波型空間に沿ってコイル供給ノズルを移動させることで、前記フォーマを介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する請求項2に記載の電動機の製造方法であり、前記フォーマにより形成された波型の巻線空間にコイル供給ノズル移動させることで、前記フォーマを介してコイルを供給し波型形状のコイルを巻装できる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、コイル供給ノズルがフォーマユニットにより形成された波型空間に沿い、かつ固定子鉄心内径部ではフォーマユニットより内径側で固定子鉄心端面部では内径ガイド上を移動することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電動機の製造方法であり、通常のノズル巻線と違い、スロットオープン部に前記コイル供給ノズルを通さずに巻線できることで、前記コイル供給ノズル径がスロットオープン寸法により限定されず、それに通るコイルの線径選択が大幅に広がり、かつノズルによるコイルダメージが軽減できる巻線が可能となる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、一の波型形状のコイルが巻装されるスロットを除くスロットに、ブレードを挿入した後、一の波型形状のコイルが巻装されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電動機の製造方法であり、次に巻装されるスロットを前記ブレードの挿入により前記一の波型形状のコイルの巻装から保護することで、高占積率のコイルの巻装が可能となる。
【0013】
請求項6に記載の発明は、波型形状のコイルを巻装するのと同期して、順次巻装されたスロット内の前記コイルを整形することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電動機の製造方法であり、波巻ゆえに一巻ごと他スロットへ順次渡っていく前記コイル供給ノズルに同期して、巻装されるスロットに一巻巻装されるたびにスロット内整形をすることで、高占積率のコイルの巻装が可能となる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、一の波型形状のコイルを巻装した後、巻装されたスロット内の前記コイルを整形し、その後他の波型形状のコイルを巻装することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電動機の製造方法であり、スロット全体に高占積率に巻線されたコイルを整形し、その後他の波型形状のコイルを巻装する間、既に巻装された前記コイルを保持することで、高占積率のコイル巻線およびウェッジ挿入などの後工程の作業が可能となる。
【0015】
請求項8に記載の発明は、一の波型形状のコイルを巻装後、固定子鉄心とフォーマユニットの相対的位置関係を変更すべく、少なくとも固定子鉄心またはフォーマユニットの一方を所定の角度回転させ、所定数分の波型形状のコイルを巻装することを特徴とする電動機の製造方法であり、フォーマユニットを一連の連続動作の中で各相コイル形状に合わせていくことで、連続して所定数分の波型形状のコイル全てを巻装することが可能となる。
【0016】
請求項9に記載の発明は、波型形状のコイルを巻装する巻線装置であって、固定子鉄心を受ける受台と、所定の一定間隔で内径ガイドが形成された上下二個のフォーマから構成され、一のフォーマの内径ガイド間に他のフォーマの内径ガイドが位置するように配置されフォーマユニットと、固定子鉄心のティースに対向する空間に少なくとも二個のフォーマからなるフォーマユニットにより形成される波型空間を移動するコイル供給ノズルと、前記コイル供給ノズルと同期してスロット内に整形ブレードを挿入するスロット整形ユニットから構成されることを特徴とする波型形状コイル巻線装置であり、前記フォーマユニットにより形成された波型空間を前記コイル供給ノズルが移動するとともに、それに同期して順次スロット内を整形ブレードにより整形するスロット整形ユニットにより、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを高占積率に巻装することができる。
【0017】
請求項10に記載の発明は、ブレードを具備する内径ガイドであることを特徴とする請求項9に記載の波型形状コイル巻線装置であり、巻装されるコイルのコイルエンド形状を形成する内径ガイドに、スロットに挿入してコイルの巻装から保護する出し入れ自在な前記ブレードを具備することにより、それぞれのコイルエンドに応じたコイルエンドの巻枠を構成し、規定のコイルエンドを形成することができる。
【0018】
請求項11に記載の発明は、ブレードが大型と小型の二段で構成されていることを特徴とする請求項10に記載の波型形状コイル巻線装置であり、ブレードの厚い大型により後で巻装されるスロットをコイルの巻装から保護し、小型により巻装されたコイルのスロット内コイルを保持するとともに、大小ブレードの組み合わせによりそれぞれのコイルエンドに応じたコイルエンドの巻枠を構成することで、規定のコイルエンドを形成することができる。
【0019】
【実施例】
以下、本発明の具体例について、図面を用いて説明する。
【0020】
(実施例1)
図1は本発明の実施例を示す巻線装置の巻線部であり、41は上側フォーマを、42は下側フォーマを示す。また図2は前記巻線部のコア上面付近の断面を示す。前記上側フォーマ41、下側フォーマ42はコア内径空間12に挿入されコア内径に沿って装着される。前記上側フォーマ41、下側フォーマ42の装着により、巻装されるスロットのスロットオープンのコイル挿入部82およびフォーマ上部空間81による波型空間が形成される。前記波型空間を介してコイル供給ノズル51によりコイル20が供給され、内径ガイド43およびブレード大44に沿って巻装される。
【0021】
図3aおよびbにコイル供給ノズル51の移動を示す。前記コイル供給ノズル51は図3bに示されるように、スロットオープンのコイル挿入部82移動のときはフォーマユニット40内側の空間を、またフォーマ上部空間81移動のときは前記コイル供給ノズル51を半径方向外周側に移動しコイル20をコイルエンドに供給する。通常のノズル巻線と違い、スロットオープンをノズルが通過しないためスロットオープンの寸法にとらわれずにノズルの大きさを設定でき、巻線可能な線径の範囲が広く設定できるとともに、ノズル巻線時にコイルに対して最大のダメージを与えるポイントとなるノズル先端の曲率を大きく設定できて、コイルダメージを軽減できる。
【0022】
図4に、フォーマに内蔵されているブレードの構造を示す。フォーマに内蔵されたブレードにはブレード大44とブレード小45が併設されており、各コイルエンドの形態に応じて各ブレードを組合せ構成する。ブレード大44はスロット11に挿入されており、巻装されるコイルをガイドすることで後に巻装されるスロット11を遮蔽されないよう保護するとともに、巻装されるコイルエンドのための巻枠を構成している。ブレード大44はスロットに挿入された後はスロット内側壁をガイドにして摺動することで、コア積厚の大小に関わらずブレード大44とブレード小45の摺動機構を確保して2段併設構造を成り立たせている。
【0023】
なおコア寸法の小さなものが対象の場合など前記2段構造ブレードが困難な場合は、2段併設にせず差し替え方式でブレードを切り替えることも可能である。
【0024】
(実施例2)
図5a、b、cに三相6極18スロット固定子巻線におけるブレードの配置の事例を示す。
【0025】
図5aは第一のコイル201巻装におけるブレード配置を示していて、第一のコイルが巻装されるスロット以外のスロットには全てブレード大44が挿入されて他のコイルが巻装されるスロットを保護するとともに、第一のコイルをガイドして規定のコイルエンドを形成する巻枠を構成している。
【0026】
図5bは第二のコイル202巻装におけるブレード配置を示していて、第一のコイル201が巻装されたスロットについてはブレード小45が挿入されて、上にコイルが巻装されることの影響を防止するため第一のコイル201をスロット内に保持するとともに、巻装される第二のコイルをガイドして規定のコイルエンドを形成する巻枠を構成している。また第三のコイルが巻装されるスロットについてはブレード大44が挿入されてスロットを保護するとともに、第二のコイルをガイドして規定のコイルエンドを形成する巻枠を構成している。
【0027】
図5cは第三のコイル203巻装におけるブレード配置を示していて、第一、第二のコイル201、202が巻装されたスロットについてはブレード小45が挿入されて、上にコイルが巻装されることの影響を防止するため第一、第二のコイル201、202をスロット内に保持するとともに、巻装される第三のコイルをガイドして規定のコイルエンドを形成する巻枠を構成している。
【0028】
前記図5a、b、cの配置は、上側フォーマ41、下側フォーマ42それぞれに内蔵されたブレード大44、ブレード小45を適時出し入れすることにより組み合わされ形成される。ブレード大44は前記のように後に巻装されるスロットを遮蔽されないように保護するため、後で巻装されるコイルはスロットを十分に活用できるため高占積率の巻線が可能となる。
【0029】
(実施例3)
図6は、三相6極18スロットの固定子巻線における第三のコイル203の巻線でのコイル供給ノズル51とスロット整形ユニット60の構成を示す。
【0030】
コイル供給ノズル51はコア10の半径方向に摺動するとともに、コア軸方向に摺動する。またスロット整形ユニット60にはスロット整形ブレード61がコイル供給ノズル51に対して60度の角度で装備され半径方向に摺動する。
【0031】
通常のフォーマを介しての巻線はスロット内でのコイル弛みやクセ等が起因しての巻太り現象が回避できず、自然の巻き上がりのままでは高占積率の巻線は困難である。また通常ノズルは巻装すべき2スロット間を閉鎖型の軌跡で移動してコイルの巻装を行う。
【0032】
一方、波型巻線の場合は、同相のコイルを巻装するスロットを巻き渡って巻線するため、1ターン巻装されたスロットに再び1ターン巻装されるまでに順次移動型軌跡でコイルを巻装するという特徴を持つ。前記順次移動型の特徴を利用して、スロット整形ブレード61を1ターン巻装されたスロットに挿入し、巻装されたコイルをノズルと同期させて順次スロット内へ押さえ込んでいくことで、スロット内のコイル弛みやクセ等を整形しつつ、次に巻装されるコイルの収納スペースを確保していき高占積率の巻線を可能にする。
【0033】
コイルは、コイル供給ノズル51により1ターンごとにスロット11a、11b、11c、11d、11e、11fを経てふたたび11aに巻装される。
スロット11aに1ターン巻装した後、コイル供給ノズル51がスロット11bに移動してコア10軸方向に移動中に、コイル供給ノズル51に対して60度の角度で装備されたスロット整形ブレード61がスロット11aのスロットオープンより挿入されて、巻装されたコイルを整形する。前記工程を順次繰り返しながら所定の巻数を巻装することで、1相分の高占積率で波型形状のコイルが形成される。
【0034】
(実施例4)
図7に本発明の巻線装置の概略図を示す。
【0035】
巻線されるコア10は絶縁物30を帯しており、コア受け部46に位置決め固定される。またコア受け部46は回転駆動46aを持つ。
【0036】
フォーマユニット40は上側フォーマ41と下側フォーマ42により構成され、各フォーマ41、42はそれぞれブレード大44、ブレード小45を持ち、摺動装置44a、45aによりそれぞれを出し入れする。また各フォーマ41,42はそれぞれを上下させる摺動装置41a,42aを持ち、コアに対するフォーマの着脱を行う。また各フォーマ41、42はコアに組み込まれた後、コア受け部回転駆動46aに従動してコア軸を中心に回転する機能を持ち、回転位置決め41b、42bにより回転方向の位置を保持することで、コア受け部46から各フォーマ41、42が離脱後の回転方向の位置を保つ。
【0037】
コイル供給ノズルユニット50は、コイル供給ノズル51と半径方向への摺動装置50a、コア軸方向への摺動装置50bにより構成されている。コイルはコイル供給ノズルユニット50の下方より、ノズルシャフト52の内部を通りコイル供給ノズル51に供給される。
【0038】
スロット整形ユニット60は、スロット整形ブレード61とブレード摺動装置60aにより構成される。
【0039】
工程としては、絶縁物30を帯したコア10をコア受け部46に位置決め固定した後、フォーマユニット40が上下摺動装置41a、42aによりコア10に装着される。このとき各フォーマ内のブレード大44、ブレード小45の形態は前記図4aで示した第一のコイルの状態に組み合わされる。上下フォーマ41,42の回転位置決め41b、42bの解除によりフォーマユニット40とコア受け部46が一体化される。
【0040】
フォーマユニットが装着され一体化したコア受け部46は、コア受け部回転駆動46aによりコイル供給ノズルに対して規定の相対位置へ移動する。図示していない端末保持装置により端末を固定されたコイルを供給するため、コイル供給ノズル51は、コア軸方向への摺動装置50bによりフォーマユニット内側空間83を通り、半径方向への摺動装置50aによりフォーマ上部外周側に移動することで巻装されるスロット内にコイルを誘導し、コア受け部回転駆動46aによりフォーマユニットが装着され一体化したコア受け部46を次の巻装されるスロットまで移動することでフォーマを介してコイルエンド部に巻装される。
【0041】
再び半径方向への摺動装置50aによりフォーマ上部内周側に移動しながらコア軸方向への摺動装置50bによりフォーマユニット40内側の空間を通り、再び半径方向への摺動装置50aによりフォーマ上部外周側に移動することで巻装されるスロット内にコイルを誘導する。
【0042】
前記コア軸方向の移動の間に、スロット整形ユニット60にコイル供給ノズル51に対して60度の角度で装備されたスロット整形ブレード61が半径外周方向に摺動することで、巻装されたばかりのコイルをスロット内に整形する。
【0043】
前記のコイル供給ノズル41とスロット整形ブレード61の同期工程を繰り返して、1相分の所定のコイルを巻装した後、図示されていない端末コイル保持装置で端末線の切断、保持を行い、上下フォーマ41,42の回転位置決め41b、42bにより位置を保持させながらコアスロット内に挿入されている全てのブレードを抜き、次の巻装されるスロットへとコア受け部46を回転させて、フォーマユニットとコアの相対位置を移動させる。この後各フォーマ内のブレード大44、ブレード小45の形態は前記図4bで示した第二のコイルの状態へと組替えられ、上下フォーマ41,42の回転位置決め41b、42b解除により、ふたたびフォーマユニット40とコア受け部46が一体化される。再度コイル供給ノズル51が移動し前記の工程を繰り返すことで、次の相のコイル巻装を連続して行うことができる。
【0044】
【発明の効果】
以上、本発明の製造方法により、直に巻装されるため無駄なコイル長さを必要とせず、コイルエンド部の高さを最小限に抑制した波型形状コイルを巻装することができる。
【0045】
そして、スロットオープン部にコイル供給ノズルを通さずに巻線できることで、それに通るコイルの線径選択が大幅に広がり、かつノズルによるコイルダメージが軽減できる巻線が可能となる。
【0046】
また、次に巻装されるスロットをブレードの挿入により一の波型形状のコイル巻装から保護することで、高占積率のコイルの巻装が可能となる。
【0047】
また、波型形状のコイルを巻装するのと同期して、一巻ごと他スロットへ順次渡っていくコイル供給ノズルに同期して、巻装されるスロットに一巻巻装されるたびにスロット内整形をすることで、高占積率のコイルの巻装が可能となる。
【0048】
また、スロット全体に高占積率に巻線されたコイルを整形し、その後他の波型形状のコイルを巻装する間、既に巻装された前記コイルを保持することで、高占積率のコイル巻線およびウェッジ挿入などの後工程の作業が可能となる。
【0049】
また、フォーマユニットを一連の連続動作の中で各相コイル形状に合わせていくことで、連続して所定数分の波型形状のコイル全てを巻装することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す巻線装置の巻線部外観図
【図2】巻線部を示す部分平面図
【図3】(a)コイル供給ノズルの移動軌跡を示す正面図
(b)コイル供給ノズルの移動軌跡を示す平面図
【図4】ブレード構造を示す図
【図5】(a)第一のコイル巻線時のブレード構成を示す図
(b)第二のコイル巻線時のブレード構成を示す図
(c)第三のコイル巻線時のブレード構成を示す図
【図6】コイル供給ノズルとスロット整形ブレードの構成を示す図
【図7】本発明の実施例を示す巻線装置の概略図
【符号の説明】
10 コア
11 スロット
11a 巻装されるスロットa
11b 巻装されるスロットb
11c 巻装されるスロットc
11d 巻装されるスロットd
11e 巻装されるスロットe
11f 巻装されるスロットf
12 コア内径空間
20 コイル
201 第一のコイル
202 第二のコイル
203 第三のコイル
30 絶縁物
40 フォーマユニット
41 上側フォーマ
41a 上側フォーマ摺動装置
41b、42b 回転位置決め
42 下側フォーマ
42a 下側フォーマ摺動装置
43 内径ガイド
44 ブレード大
44a ブレード大摺動装置
45 ブレード小
45a ブレード小摺動装置
46 コア受け部
46a コア受け部回転駆動
50 コイル供給ノズルユニット
50a 半径方向への摺動装置
50b コア軸方向への摺動装置
51 コイル供給ノズル
52 ノズルシャフト
60 スロット整形ユニット
61 スロット整形ブレード
61a ブレード摺動装置
80 波型空間
81 フォーマ上部空間
82 コイル挿入部
83 フォーマユニット内側空間

Claims (11)

  1. 波型形状のコイルを有する固定子を具備した電動機の製造方法において、
    固定子鉄心のティースに対向する空間に少なくとも二個のフォーマからなるフォーマユニットにより波型空間を形成し、前記波型空間を介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する電動機の製造方法。
  2. 所定の一定間隔で内径ガイドが形成された上下二個のフォーマから構成され、一のフォーマの内径ガイド間に他のフォーマの内径ガイドが位置するように配置されたフォーマユニットの、少なくとも上下いずれかのフォーマを固定子鉄心軸方向に移動させることで上下フォーマを固定子鉄心に組み合わせ波型空間を形成し、前記フォーマユニットにより形成された波型空間を介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する請求項1に記載の電動機の製造方法。
  3. フォーマユニットにより形成された波型空間に沿ってコイル供給ノズルを移動させることで、前記フォーマを介してコイルを供給し、固定子鉄心のティースに直接波型形状のコイルを巻装する請求項2に記載の電動機の製造方法。
  4. コイル供給ノズルがフォーマユニットにより形成された波型空間に沿い、かつ固定子鉄心内径部ではフォーマユニットより内径側で固定子鉄心端面部では内径ガイド上を移動することを特徴とする請求項1または請求項3に記載の電動機の製造方法。
  5. 一の波型形状のコイルが巻装されるスロットを除くスロットにブレードを挿入した後、一の波型形状のコイルが巻装されることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の電動機の製造方法。
  6. 波型形状のコイルを巻装するのと同期して、順次巻装されたスロット内の前記コイルを整形することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の電動機の製造方法。
  7. 波型形状のコイルを巻装した後、巻装されたスロット内の前記コイルを整形し、巻装されたコイルを保持した状態でその後他の波型形状のコイルを巻装することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の電動機の製造方法。
  8. 一の波型形状のコイルを巻装後、固定子鉄心とフォーマユニットの相対的位置関係を変更すべく、少なくとも固定子鉄心またはフォーマユニットの一方を所定の角度回転させ、所定数分の波型形状のコイルを巻装することを特徴とする電動機の製造方法。
  9. 波型形状のコイルを巻装する巻線装置であって、固定子鉄心を受ける受台と、所定の一定間隔で内径ガイドが形成された上下二個のフォーマから構成され、一のフォーマの内径ガイド間に他のフォーマの内径ガイドが位置するように配置されたフォーマユニットと、固定子鉄心のティースに対向する空間に少なくとも二個のフォーマからなるフォーマユニットにより形成される波型空間をコア軸方向および半径方向に移動するコイル供給ノズルと、前記コイル供給ノズルと同期してスロット内に整形ブレードを挿入するスロット整形ユニットから構成されることを特徴とする波型形状コイル巻線装置。
  10. ブレードを具備する内径ガイドであることを特徴とする請求項9に記載の波型形状コイル巻線装置。
  11. ブレードが厚肉部と薄肉部の二段で形成されていることを特徴とする請求項10に記載の波型形状コイル巻線装置。
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