JP3814861B2 - 電気機器及び電磁継電器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、電磁継電器等の接点開閉機構の装着構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁継電器として、例えば、特開平5−242785号公報に示すようなものがある。この電磁継電器は、ベース部材にベース部に略平行に仕切り部が一体に形成されて設けられ、そのベース部と仕切り部との間に接点開閉機構が仕切り部上にコイルブロックがそれぞれ配置され、さらに、コイルブロック上に可動片が装着されるとともに、可動片と接点開閉機構とを連動連結するように上下方向にカードが取り付けられて構成されている。そして、上記のように仕切り部によりコイルブロックと接点開閉機構とを隔離することで両者間の絶縁を確実なものとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記電磁継電器における接点開閉機構は、1つの可動接触片と1つの固定接触片とが相対配置されて構成されており、固定接触片側に負荷が接続され、コイルの駆動により負荷に作動電源が与えられるようになっている。このような接点開閉機構に代わるものとして、1対の固定接触片間に1つの可動接触片が配置され、その可動接触片が変位されることでその接点が固定接触片の接点それぞれに切り替え接続される切り替え接点開閉機構があり、この切り替え接点開閉機構によれば2つの負荷に電源を切り替え供給することが可能となる。
【0004】
しかしながら、上記のような切り替え接点開閉機構では、それら接触片に一体の3本の端子ピンをベース部材面で絶縁距離を十分にとって突出配置するためには、ベース部材の両側から装着する必要があり、したがって、その装着に手間がかかるとともに、用いられるベース部材の形状も制約を受けることとなった。
【0005】
例えば、上記の従来例のようなコイルブロックと接点開閉機構とが絶縁隔離される電磁継電器では、ベース部材においてベース部と仕切り部との一方の側部には絶縁壁が一体に形成されるので、接触片を両側から装着することができず、したがって、このようなタイプの電磁継電器では切り替え接点開閉機構を設けることができなかった。
【0006】
この発明は上記の事情に鑑みて行ったもので、電磁継電器やスイッチ等の電気機器において、1対の固定接触片間に1つの可動接触片が配置されて構成される切り替え接点開閉機構が一方の側から容易に装着できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1記載の発明は、ベース部材上に一側方からスライド装着されることで、可動接触片とその可動接触片を挟むように一対の固定接触片とが垂直方向に並設配置されるとともに、それぞれの接触片に一体の端子ピンがベース部材の外面から突出配置され、作動体により可動接触片が変位されその接点が固定接触片それぞれの接点に選択的に当接される構成の接点開閉機構を備える電気機器であり、前記ベース部材に、前記各接触片の端子ピンを一方側からのみ他方側へ差し入れてスライド装着するための移動溝が各別に形成されているとともに、いずれかの前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の他方側端近くまで形成され、他の前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の一方側端近くにのみに形成されていることで、前記接触片の端子ピンが前記ベース部材の他方側と一方側とに振り分けて配置される構成とした。
【0008】
ベース部材の他方側端近くまで移動装着されたない接触片が、ベース部材の他方側端近くまで移動装着される接触片の移動装着をする移動装着用切欠部を備える構成とされることで(請求項2記載発明)、接触片を所望の配置構成とすることが容易にできる。
【0009】
とくに、移動装着されない接触片が、移動装着される接触片の移動装着を可能とする移動装着用切欠部を備える構成とされることで(請求項2記載の発明)、接触片を所望の配置構成とすることが容易にできる。
【0010】
また、上記それぞれの構成の接点開閉機構は、電磁継電器において有効に採用される(請求項3記載の発明)。
【0011】
また、ベース部とそのベース部に略平行に配置される仕切り部とが一方側において絶縁壁で連続するように一体に形成されたベース部材と、前記ベース部材のベース部と仕切り部との間の空間に配置される接点開閉機構と、鉄心にコイルスプールを介してコイルが巻回されて構成され、前記ベース部材の仕切り部上の空間にその鉄心方向を水平とするように配置されるコイルブロックと、前記コイルブロック上に装着されて一端が前記鉄心の磁極部の吸着面に吸着される可動片と、前記可動片と前記接点開閉機構とを連動連結するカードとからなる電磁継電器において、前記接点開閉機構が、前記ベース部と前記仕切り部との間の空間に前記絶縁壁が存在しない一方側の開放部からのみ他方側へ差し入れてスライド装着されることで、可動接触片とその可動接触片を挟むように一対の固定接触片とが垂直方向に並設配置されるとともに、それぞれの接触片に一体の端子ピンがベース部材の外面から突出配置され、作動体により可動接触片が変位されその接点が固定接触片それぞれの接点に選択的に当接される構成で、かつ、いずれかの前記接触片の端子ピンがスライド装着されるための移動溝は、前記ベース部材の他方側端近くまで形成され、他の前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の一方側端近くにのみに形成されていることで、前記接触片の端子ピンが前記ベース部材の他方側と一方側とに振り分けて配置される構成によれば(請求項4記載の発明)、ベース部材におけるベース部とそのベース部に略平行に配置される仕切り部とを一方側において連続する絶縁壁部分に開口を形成することなく、1対の固定接触片間に1つの可動接触片が配置されて構成される切り替え接点開閉機構の装着ができる。すなわち、コイルブロックと接点開閉機構とが絶縁配置された絶縁性能に優れる電磁継電器において、切り替え接点開閉機構の採用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図lは電磁継電器の全体構成を示す斜視図、図2は分解斜視図、図3は底面図である。なお、図1ではケースの図示を、図2ではコイルの図示をそれぞれ省略している。
【0013】
電磁継電器は、大略、ベース部材l、コイルブロック20、可動片としての可動鉄片50、カード70、接点開閉機構80およびケース100から構成されている。
【0014】
ベース部材lは合成樹脂製で、ベース部2とそのベース部2に略平行に配置される仕切り部3とを備え、それらベース部2と仕切り部3とは絶縁壁としての下側壁(図に現れない)により連続し、仕切り部3の上記下側壁と逆側位置には上側壁5が一体に備えられている。また、両端位置には途中が段形状となった端部壁6と上部7が上側壁5より上方に突出する端部壁8とがそれぞれ一体に備えられている。上記のような構成により、ベース部材1は、ベース部2上と仕切り部3上とに互いに異なる側が開放した第1配置空間11と第2配置空間12とを備えている。また、ベース部2には3本の溝13、14、15が形成され、その中央の溝15はベース部2の逆側にまで至っている。また、ベース部2のカード70が取り付けられる側にはその中央に突出部18が形成され、その両端はコイルブロック20側への係止部17とされている。
【0015】
コイルブロック20は、両端が折れ曲がり形状の鉄心21に合成樹脂製スプール22を介してコイル23が巻回されて構成されている。鉄心21はプレス成形により鉄板を打ち抜き折り曲げることにより得られ、スプール22に上方から嵌合装着されて組み付けられる。スプール22の両端部に位置する鍔部25、26の一方の鍔部25に設けた第1および第2脚部27、28それぞれには、コイル端子30それぞれがインサート形成されて装着されている。また、第1および第2脚部27、28下部の対向する位置には、上記ベース部材1の係止部17の係止される係止部29が設けられている。
【0016】
上記スプール22への鉄芯21の嵌合装着は、鉄芯21の本体部32がスプール22の嵌入溝33内に嵌入されるとともに、鉄芯21の吸着面34を有する側の磁極部35がスプール22の一方側の鍔部25に形成された嵌入部36に嵌入され、他方側の磁極部38がスプール22の他方側の鍔部26に係止されることで行われる。他方側の鍔部26両側位置には折れ曲がり形状の一対の立上がり片39が一体に形成されている。また、スプール22の上記嵌入部36の底面側には、途中で高さの異なる段形状となったベース部材1への装着係止用溝40が形成されている。
【0017】
そして、上記嵌入部36の底部の一方側には、図4に示すように、その装着係止用溝40の一方側において開放する開口42が形成されており、その開口42から磁極部35の下面31の一部が若干突出して露出するようになっている。このようにして、鉄芯21に組み付けられたスプール22にコイル23が巻回され、その両端がコイル端子30それぞれに接続される。
【0018】
可動鉄片50は磁性材からなる板状体で、その一端部には係止突部51が設けられ、図5にも示すように、他端部には水平突出部52と開口53とを備える折り曲げ片54が設けられている。
【0019】
カード70は合成樹脂製で、上端部には上記可動鉄片50の係止突部51に係止される係止凹部71が設けられ、下端部には接点開閉機構80の可動接触片83の係止穴84に嵌入される突部72が設けられている。
【0020】
接点開閉機構80は、図6にも示すように、上下一対の固定接触片81、82およびその間に配置される可動接触片83からなり、それら、固定接触片81、82および可動接触片83それぞれには接点85、86、87のそれぞれが付設されるとともに、基部88、89、90側それぞれには端子部91、92、93のそれぞれが下方を向くように一体に形成されている。可動接触片83はその先端に上記した係止穴84を備えている。また、下側の固定接触片82はその基部89に切欠部95を備え、上側の固定接触片81の基部88の折れ曲がり部分がその切欠部95内に配置され、これによりその端子部91はベース部2において端子部92、93と逆側で突出するようになっている。
【0021】
次に、上記構成からなる電磁継電器の組立構成を組み立て手順に沿って説明する。
【0022】
まず、ベース部材1の第1配置空間11内に開放部19を通して接点開閉機構80を装着する。接点開閉機構80の装着は、まず、下側の固定接触片82と可動接触片83とをその端子部92、93をベース部2の溝13、14に嵌入し、次に、上側の固定接触片81をその端子部91をベース部2の溝15に嵌入して行う。
【0023】
上記のように、下側の固定接触片82はその基部89に切欠部95を備え、上側の固定接触片81の端子部80は折れ曲がり形状とされ、さらに、溝15がベース部2の逆側にまで至っている構成とされていることで、ベース部2の一方側の開放部19のみから固定接触片81、82および可動接触片83の装着が可能となり、かつ、それらの端子部91、92、93それぞれは互いに所定の絶縁距離A,B,Cをおいてベース部2底面に配置される構成が得られる。
【0024】
そして、つぎに、ベース部材1の第2配置空間12にコイルブロック20を装着する。このコイルブロック20の装着は、スプール22の装着係止用溝40にベース部材1の段形状の一方の端部壁6が嵌入する状態で行われる。この際上記したように嵌入部36の底部の一方側において開放する開口42から磁極部35の下面31の一部が若干突出して露出しているので、図4に示すように、その磁極部35の下面31が端部壁6の高い側上面4に載置される状態、すなわち、スプール22の装着係止用溝40の内面と端部壁6の高い側の上面4とはほとんど接触しない状態となる。また、磁極部35の下面31が端部壁6の高い側上面4に載置される状態では、装着用係止溝40の内面と端部壁6の低い側の上面10とはほとんど接触しない状態となるようにスプール22もしくはベース部材1の寸法が設計されている。
【0025】
このようにして、コイルブロック20はその一端側においては磁極部35の下面31が端部壁6の高い側の上面4に載置されるのみにおいて装着される。なお、コイルブロック20の他端側は鍔部26の下端がベース部材2上に載置される。そして、その載置状態において、ベース部2の突出部18に形成された係止部17に、スプール22の第1と第2脚部27、28の係止部19が係止されてコイルブロック20の固定が行われる。
そして、つぎに、コイルブロック20への可動鉄片50とカード70との取り付けが行われる。
【0026】
まず、カード70の下端の突部72が可動接触片83の係止穴84に係止され、そのカード70の上端の係止凹部71に可動鉄片50の一端側に突出形成された係止突部51が係止され、可動鉄片50の他端側はその水平突出部52が鉄芯21の他方側の磁極部38上に載置され、また開口53を備える折り曲げ片54が鍔部26の外面に当接される。
【0027】
上記において、カード70は可動接触片83からの付勢力により上方に押し上げられ、したがって、可動鉄片50は一端側が上方に付勢され一方側の磁極部35の吸着面34からは離間している。
【0028】
また、可動鉄片50の他端側は下記のようにしてその載置状態が維持されている。
【0029】
まず、可動鉄片50に一体の折り曲げ片54が磁極部38の端面に係止して可動鉄片50の一方側、すなわち、カード70側への移動を阻止する。また、この折り曲げ片54は開口53を備え下方で連続する大きな形態とされてその重量が大きくされていることで重りとして機能し、これにより、可動鉄片50の水平突出部52の磁極部38上へに載置が安定して行われる。さらに、スプール22の端部の鍔部26の両側に一体に突出形成された一対の折曲形状の立ち上がり片39により可動鉄片50の他端の横ずれと浮き上がりとを阻止する。さらに、ベース部材1に一体に形成されて上方に高く突出形成された端部壁8の上部7面が可動鉄片50の水平突出部52の端面に当接し、可動鉄片50の他方側への移動を阻止する。
【0030】
そして、最後にベース部材1上にケース100が装着されることで電磁継電器は完成される。
【0031】
以下、動作説明を行う。
【0032】
コイル23が駆動されていない時には、可動接触片83は自身のバネ力により上方に付勢され、その接点87は上方の固定接触片81の接点85に当接している(図6に示す状態)。また、カード70も可動接触片83により上方に付勢されて可動鉄片50を上方に持ち上げ、これにより、可動鉄片50は鉄芯21の磁極部35の吸着面34から離間している。
【0033】
次にコイル23が駆動されると、まず、その初期に他方の磁極部38面に当接状態にある可動鉄片50の水平突出部52がその磁極部38に吸着され、これにより磁気回路が構成されることで可動鉄片50が磁極部35の吸着面34に可動接触片83のバネ力に抗して吸着される。これにより、カード70が下降して可動接触片83が下方に変位され、その接点87は上方の固定接触片81の接点85から離れ、さらに、下方の固定接触片82の接点86に当接し、このようして、接点の切り替え接続が行われる。コイル23の駆動が停止されると、可動鉄片50は磁極部35の吸着面34に吸着されなくなるので、可動接触片83のバネ復帰力によりカード70を介して持ち上げられ、また、磁極部38面上に可動鉄片50の水平突出部52が自由状態で載置された状態に復帰する。
【0034】
上記動作における特徴点について説明する。
【0035】
まず、コイル23駆動時には、上記のように、その初期おいて磁極部38面に可動鉄片50の水平突出部52が吸着されるが、コイル23の非駆動時には、可動鉄片50に一体の折り曲げ片54の磁極部38の端面への係止による移動阻止構造、折り曲げ片54の重り機能による載置安定構造、スプール22の立ち上がり片39それぞれによる可動鉄片50の横ずれと浮き上がりとの阻止構造、端部壁8の上部7面の可動鉄片50の水平突出部52の端面への当接による位置決め構造それぞれにより、磁極部38面上に水平突出部52が確実に位置するので、可動鉄片50の鉄芯21の磁極部38への取り付けは従来のようにヒンジバネを用いない簡単でフリーな構成であるにもかかわらず、その吸着動作が常に確実に行われるようになっている。
【0036】
とくに、可動鉄片50に一体の折り曲げ片54の磁極部38の端面への係止による移動阻止構造、折り曲げ片54の重り機能による載置安定構造を得るには、単に可動鉄片50の端部を折り曲げるだけでも達成されるが、そのような構成では可動鉄片50の湾曲する折れ曲がり部となり、したがって安定した接触構成は得られず、また、製品により折れ曲がり形状が微妙に異なるので接触構成も一定とならず、したがって製品の性能が一定とならないが、この実施形態のように水平突出部52と折り曲げ片54とが別途形成される構成とされることで、常に安定し製品毎にバラツキのない可動鉄片50の磁極部38への接触構成が得られる。
【0037】
また、コイル23の駆動時には可動鉄片50は鉄芯21の磁極部35の吸着面34に吸着されるが、コイルブロック20はベース部材1に鉄芯21の磁極部35の下面31が直接載置されて装着されているので、ベース部材1におけるその吸着面34の高さは鉄芯21とスプール22との組み付け状態等に影響されることなく一定となり、これにより、コイル23の駆動により可動鉄片50のカード70側は所定の位置まで精度良く引き降ろされるので、その結果、カード70の作動ストロークの精度が向上されて接点の開閉動作が安定したものとなる。
【0038】
この点は上記実施形態のような鉄芯21とスプール22とが組み付けられるものにおいてとくに有効となるが、鉄芯21がスプール22にインサート成形されるタイプのものでそのインサート成形の成形精度が低い場合にも有効なものとなる。
【0039】
【発明の効果】
この発明によれば、一対の固定接触片間に可動接触片が配置されて構成される切り替え接点開閉機構を、機器のベース部材面の片側から容易に装着できるようになり、これにより装着の手間が省略できるようになる。
【0040】
そして、機器において用いられるベース部材の形状も制約を受けることがなくなり、例えば、コイルブロックと接点開閉機構とがベース部材において絶縁配置される絶縁性能に優れる電磁継電器において、切り替え接点開閉機構の採用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電磁継電器の実施形態の全体斜視図
【図2】この発明の電磁継電器の実施形態の分解斜視図
【図3】この発明の電磁継電器の実施形態の底面図
【図4】この発明の電磁継電器の実施形態の要部断面図
【図5】この発明の電磁継電器の実施形態のコイルブロックに可動鉄片が組み合わされたものの斜視図
【図6】この発明の電磁継電器の実施形態の接点開閉機構の斜視図
【符号の説明】
1 ベース部材
2 ベース部
3 仕切り部
20 コイルブロック
21 鉄芯
22 スプール
23 コイル
34 吸着面
35 磁極部
50 可動鉄片(可動片)
70 カード
80 接点開閉機構
Claims (4)
- ベース部材上に一側方からスライド装着されることで、可動接触片とその可動接触片を挟むように一対の固定接触片とが垂直方向に並設配置されるとともに、それぞれの接触片に一体の端子ピンがベース部材の外面から突出配置され、作動体により可動接触片が変位されその接点が固定接触片それぞれの接点に選択的に当接される構成の接点開閉機構を備える電気機器であり、
前記ベース部材に、前記各接触片の端子ピンを一方側からのみ他方側へ差し入れてスライド装着するための移動溝が各別に形成されているとともに、
いずれかの前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の他方側端近くまで形成され、他の前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の一方側端近くにのみに形成されていることで、前記接触片の端子ピンが前記ベース部材の他方側と一方側とに振り分けて配置されることを特徴とする電気機器。 - 前記他方側端近くまで前記端子ピンが前記移動溝を移動して装着される前記接触片と異なる接触片には、前記他方側端近くまで前記端子ピンが前記移動溝を移動される前記接触片の移動装着を可能とする移動装着用切欠部を備えることを特徴とする請求項1記載の電気機器。
- 請求項1または2記載の前記電気機器よりなる電磁継電器。
- ベース部とそのベース部に略平行に配置される仕切り部とが一方側において絶縁壁で連続するように一体に形成されたベース部材と、前記ベース部材のベース部と仕切り部との間の空間に配置される接点開閉機構と、鉄心にコイルスプールを介してコイルが巻回されて構成され、前記ベース部材の仕切り部上の空間にその鉄心方向を水平とするように配置されるコイルブロックと、前記コイルブロック上に装着されて一端が前記鉄心の磁極部の吸着面に吸着される可動片と、前記可動片と前記接点開閉機構とを連動連結するカードとからなる電磁継電器において、
前記接点開閉機構が、前記ベース部と前記仕切り部との間の空間に前記絶縁壁が存在しない一方側の開放部からのみ他方側へ差し入れてスライド装着されることで、可動接触片とその可動接触片を挟むように一対の固定接触片とが垂直方向に並設配置されるとともに、それぞれの接触片に一体の端子ピンがベース部材の外面から突出配置され、作動体により可動接触片が変位されその接点が固定接触片それぞれの接点に選択的に当接される構成で、
かつ、いずれかの前記接触片の端子ピンがスライド装着されるための移動溝は、前記ベース部材の他方側端近くまで形成され、他の前記接触片の端子ピンがスライド装着される移動溝は、前記ベース部材の一方側端近くにのみに形成されていることで、前記接触片の端子ピンが前記ベース部材の他方側と一方側とに振り分けて配置されることを特徴とする電気機器。
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