JP3814495B2 - 波長可変モード同期レーザ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は波長可変モード同期レーザに関し、より詳細には、高速波長変換および波長ルーティングを利用した光通信ネットワークに利用可能な波長可変モード同期レーザに関する。
【0002】
【従来の技術】
波長可変モード同期レーザは、モード同期用のクロック信号の周波数(すなわちレーザの繰り返し)を変化させることによって発振波長を変化させることができ、構成が単純で、高速な波長可変が可能で、また容易に波長選択ができる等の利点を有する。図1は、従来のレーザの一般構成を示す図で、共振器100は、半導体光増幅器104、光変調器103、出力手段107、および光路長が波長により異なる遅延回路106からなる。共振器の片側は高反射コーティング102により終端されており、反対側は光を反射する遅延回路106に終端されている。ここで、遅延回路106に含まれる複数のブロックは、それぞれ互いに異なる波長の光を反射するフィルタを概念的に表している。これらのフィルタの各々は反射する波長毎に位置が異なり、フィルタアレイを形成している。
【0003】
また、共振器100は、RFシンセサイザー108を用いてモード同期をとるための変調信号を得ている。更に、DC電源109により半導体光増幅器の利得が設定されている。光変調器103をレーザの基本繰り返し周波数fの整数k倍(k>0)で変調することによって、モード同期発振が実現され、繰り返しkfでパルス列が出力手段107から出力される。
【0004】
ここで、本レーザに遅延回路106が用いられているため、繰り返し周波数fが波長により異なる。この場合、所望の波長に対応する周波数で光変調器103を変調した際、その波長のみでモード同期発振が実現されるが、他の波長では発振が起きない。すなわち、クロック周波数を変化させることによって、発振波長を選択することができる。
【0005】
発振波長の範囲は、遅延回路106に設計されているフィルタアレイによって決まっている。本フィルタアレイには複数の中心波長λのバンドパスフィルタが用いられており、フィルタの波長間隔がΔλLAS(周波数ではfLAS)である。
【0006】
上記のようなレーザを作成する際、通常は複数の異なる材料の部品が用いられる。例えば、1550nm帯で動作するレーザをハイブリッドPLC技術により実現した場合、半導体光増幅器104はInGaAsPであるが遅延回路106は石英である。また、電界吸収型の変調器を用いた場合、光変調器103がInGaAsPであり、半導体光増幅器と集積化して一つの半導体素子101として実現できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、レーザ共振器内では、異なる材料の接合面で生じる表面反射により、レーザの発振が異常になる場合がある。表面反射は異なる材料の屈折率差により生じており、屈折率がnとnの材料の接合面の場合、反射率r(電界に関する反射率)を式(1)で表せる。
【0008】
【数1】
Figure 0003814495
【0009】
例えば、InGaAsPの屈折率3.3および石英ガラスの屈折率1.5を式(1)に挿入した場合、強度に関する反射率はr=0.14となり、極めて高い反射が生じる。このような表面反射が半導体素子の両側に存在した場合、透過特性に波長(周波数)による周期的な変化が生じる。この現象はファブリーペロー(Fabry−Perot)効果と呼ばれており、各表面の反射率がrおよびrである場合、透過特性を式(2)で表せる。式(2)において、fFPはファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲であり、半導体素子の屈折率nおよび長さLと式(3)で表す関係を持つ(cは光速)。
【0010】
【数2】
Figure 0003814495
【0011】
【数3】
Figure 0003814495
【0012】
半導体素子に光増幅器が含まれている場合、式(2)で表すような特性が利得に現れ、波長によって利得が例えば3dB以上変化する場合がある。
【0013】
図2は、フィルタアレイの波長間隔と周期的な透過および利得特性の重ね具合から生じる問題を説明するための図で、(a)は遅延回路106のフィルタアレイの反射特性を、(b)は半導体素子101における透過および利得特性を示す。本図に示すように、波長により変化する透過特性および利得特性とレーザの発振波長を設定するフィルタアレイの重ね具合により、発振が起きない波長が生じる場合がある。すなわち、発振波長が透過率および利得率が最大になる波長λと一致する場合は発振が起きるが、透過率および利得率が低くなっているλ2およびλでは発振が不安定または不可能になることがある。この不具合を回避するため、半導体光増幅器の温度および注入電流を調整することにより透過および利得特性を波長軸上にシフトさせ、全波長で発振を実現することは可能である。しかし、この場合はRF周波数変化のみで単純に波長選択を行うことができなくなり、波長制御が複雑になると共に波長可変速度が大きく低減されてしまう。
【0014】
表面反射を低減させる方法として、図1に示すように、表面に低反射コーティング(AR−antireflective coating)105を施す方法、または半導体の表面と導波路の角度が垂直とならないように設計(曲げ導波路)する方法が存在する。しかし、半導体と真空または石英ガラスの屈折率差が大きいことと、場合によって半導体素子の片側には共振器を終端させるためのHRコーティング102が必要となることから、ARコーティングおよび曲げ導波路を用いた場合にでもファブリーペロー効果を十分低減させることが困難であると考えられる。
【0015】
図3〜5は、上記で説明した問題を実際のレーザで観察した結果を示す図である。これらの図において、遅延回路は波長間隔100GHzの32波長アレイ導波路格子により実現されており、半導体素子はInGaAsPの電界吸収型光変調器および光増幅器を集積化した素子を使用した。半導体素子の表面は、それぞれHRコーティングおよびARコーティングされており、ファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲が40GHz程度であったため、波長間隔とは整数倍関係を持っていなかった。
【0016】
図3は波長チャンネルとRF周波数の関係を、図4は32波長で発振させたスペクトルを、また図5は半導体素子の設定条件をそれぞれ示す。これらの図に示すように、各波長チャンネルにおいて、RFパワー、注入電流、および温度の調整が必要であるため、RF周波数の変化のみでは全波長での発振を実現できないという問題があった。
【0017】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、RF周波数のみを変化させることによって全ての波長で発振を実現できる波長可変モード同期レーザを提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の波長可変モード同期レーザは、レーザ共振器内に用いた各半導体素子において、表面フレネル反射およびファブリーペロー効果による周期的な透過特性および利得特性の周期fFPとレーザの発振波長間隔fLASにfLAS=mfFP(mはm>0を満足する整数)の関係を持たせたものである。透過および利得が最大になる波長がレーザの発振波長と一致しているため、モード同期周波数を選択することによって各波長で安定した発振が実現される。
【0019】
また、請求項2記載の波長可変モード同期レーザは、請求項1に記載の波長可変モード同期レーザにおいて、共振器の一部にアレイ導波路格子を用いたものである。アレイ導波路格子の波長チャンネルでレーザの発振波長が設定されており、各波長に対応する波長分離導波路の長さを設定することによって、共振器長およびモード同期周波数を発振波長に応じて異ならせている。アレイ導波路格子を用いることによって、狭い波長間隔で数多くの波長で発振するレーザを実現できる。
【0020】
また、請求項3記載の波長可変モード同期レーザは、請求項1に記載の波長可変モード同期レーザにおいて、共振器内に複数の異なる反射波長のブラッググレーティングが用いられている。各ブラッググレーティングの反射波長によって発振波長が設定されており、物理的な位置によって共振器長を発振波長に応じて異ならせている。ブラッググレーティングを用いることによって、構造が単純で低コストの光源が容易に実現できる。
【0021】
また、請求項4記載の波長可変モード同期レーザは、請求項2または3に記載の波長可変モード同期レーザにおいて、石英回路の部分をPLC技術により形成したものである。
【0022】
また、請求項5記載の波長可変モード同期レーザは、請求項4に記載の波長可変モード同期レーザにおいて、半導体素子と石英回路の部分をハイブリッド技術により集積化したものである。
【0023】
更に、請求項6に記載の波長可変モード同期レーザは、請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長可変モード同期レーザにおいて、半導体素子として半導体光増幅器または電界吸収型光変調器を用いている。
【0024】
本発明では、図6に示すように、発振波長の光周波数間隔fLASと半導体素子の表面反射によるファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲fFPをfLAS=mfFP(mはm>0を満足する整数)を満足させた構成をとる。図6は、m=1の場合におけるフィルタアレイの反射特性と透過および利得特性の重ね合わせの例を示している。これにより、半導体素子の表面反射によるファブリーペロー効果が存在する場合であっても、RF周波数の変化のみにより全ての波長で発振を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態は、請求項1、請求項2、および4乃至6に記載の波長可変光源に関するものである。
【0026】
図7は、本実施形態に係る波長可変モード同期レーザの構成例を示す図である。本図において、共振器412内に用いられている半導体光増幅器403および電界吸収型光変調器402は、一個のInGaAsPの半導体素子417に集積化されている。半導体素子の長さに対応するファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲は50GHzである。電源414から得た注入電流で光増幅器403の利得が設定されており、RFシンセサイザー410から得たクロック信号によりモード同期発振が実現される。電界吸収型光変調器402の裏側にHRコーティング401が施されており、レーザ共振器の片側を終端している。
【0027】
半導体光増幅器403の出力側はARコーティング415が施されており、出力された光は先球ファイバ409によりアレイ導波路格子416に接続されている。偏波コントローラ418では、共振器内の偏波が調整されると同時に偏波ビームスプリッター419から反射される出力光421の割合が設定される。偏波ビームスプリッター419を透過した光がアレイ導波路格子416に入射されており、アレイ導波路格子のTE偏波軸に偏波が合わせられている。
【0028】
アレイ導波路格子416は遅延回路の一例であり、2個のスターカプラー404および406と、M本の導波路からなる導波路アレイ405とからなり、入力された光の波長により出力導波路407に波長分離する。アレイ導波路格子の回折次数は29であり、シリコン基板上の石英PLC技術に基づいて形成されている。フィルタアレイの波長数は32、波長間隔は100GHz、帯域は0.31nm、最低損失は往復で3.6dB、および波長範囲は1535.5〜1560.5nmである。ここで、波長間隔を半導体素子の自由スペクトル範囲の整数倍(2倍)としたところが本発明の特徴である。
【0029】
各出力導波路407は高反射のミラー413に終端されており、波長が長くなるのに応じて、対応する導波路の長さが徐々に173μm単位で増加されており、各波長に対応する共振器長が異なっている。平均基本繰り返しは16MHzであり、繰り返し10GHz帯で発振させるために高調波次数が約625のところで動作させた。
【0030】
図8は、各チャンネルによるRF周波数および出力パワーを示す図である。RF周波数を変化させることによって波長可変が実現されている。また、図9は32波長で発振させたスペクトルを示す図、図10は半導体素子の設定条件を示す図である。従来のレーザと異なり、RFパワーおよび光増幅器の注入電流は一定である。短波長側と長波長側で僅かな温度差が存在するが、広い波長範囲内で一定の温度での動作を実現できることを示している。本実施形態では、利得帯域の中心を移動させるために温度の調整が必要であるが、原理的にはこの調整を不要にすることができ、RF周波数の変化のみで波長選択を行えるようにできる。
【0031】
ここで、レーザを正常に動作させるための設計ルールをいくつか述べる。まず、波長λに対応する共振器全体の光路長をLopt(λ)で表す。共振器の光路長とは、共振器を構成する各部分の物理的な長さLおよび屈折率nの積nを積分した長さを意味しており、δLにより波長依存性が実現されている。レーザの基本繰り返し周波数f(λ)とLopt(λ)の関係がf(λ)=c/Lopt(λ)であり、光変調器103を周波数f(λ)またはf(λ)の整数m倍の周波数で変調することによって、レーザにモード同期がとられ、波長λ、繰り返し周波数f(λ)の光パルス列が発生する。
【0032】
opt(λ)の設計において、クロック信号周波数fに対して、複数の波長で同時発振が起きないように設定する必要がある。ここで、同時発振を避けるための設計条件の一つについて述べる。まず、AWGの波長特性が波長領域で周期的に繰り返されることを考慮する。波長特性の繰り返し周期はAWGの自由スペクトル範囲(free spectral range(FSR))であり、FSR〜λ0/Pで表せる。ここで、PはAWGの回折次数であり、δΛijが一定(すなわちi,jに依存しなくてもδΛで表せる)である場合、P=nδΛ/λ0で表せる。ここで、nは屈折率である。
【0033】
異なる波長帯の同時発振を抑圧する一つの方法は、FSRをレーザに用いられている光増幅器の増幅帯域より広く設定することである。この場合、レーザの利得帯域内に存在する波長帯のみで発振が起きる。
【0034】
さらに別の一つの方法は、δΛijをチャーピングさせる方法である。チャーピングとは、δΛijが一定ではなく、iによりδΛijが序々に増加または減少することを意味している。この場合、AWGが低損失で動作する波長帯が一つしか存在しなくなり、隣接する波長帯の損失が大きいため、その波長帯での発振が起きなくなる。
【0035】
続いて、同じ波長帯の中で複数の波長が同時発振できないように設計する方法を一つ述べる。まず、Lopt(λ)≠Lopt(λ)(i≠j)が一つの必要な条件である。すなわち、各波長に対応する共振器長が異なることが必要であり、この条件は、δL≠δL(i≠j)になるように波長マッピング遅延回路を設計することにより実現できる。
【0036】
但し、この条件のみでは異なる高調波次数で複数な波長が同時発振する可能性がある。このような同時発振を避けるためには、まずLopt(λ)の最短値がLopt (min)、最長値がLopt (max)であると考える。Lopt (min)とLopt (max)に対応する基本繰り返し周波数がf(min)=c/Lopt (min)とf(max)=c/Lopt (max)であり、Lopt (min)<Lopt (max)であるためf(min)>f(max)である。レーザを高調波次数mでモード同期動作をさせた場合、(m+1)f(max)>m(min)および(m−1)f(min)<m(max)の条件を同時に満足させることによって、異なる高調波次数で同時発振が起きなくなる。上記の実験で述べたレーザは、ここで述べた設計ルールを満足している。
【0037】
尚、本実施形態で述べたレーザは図7に示す構成のみに限定されるものではなく、例えば図11の例に示す構成とすることができる。本図において、出力光1109は、図4の出力光421に対応する。また、アレイ導波路格子1116は、半導体素子1117に集積化されている。このように、PLC技術を用いて1個の素子に集積化することなども可能である。
【0038】
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態は、請求項1、および3乃至6に記載の波長可変モード同期レーザに関するものである。
【0039】
本実施形態の構成図を図12に示す。図12において、半導体素子1208は光変調器1202および半導体光増幅器1203を集積化した素子である。光変調器1202として、電界吸収型変調器または注入電流を変調した光増幅器を用いることができる。光増幅器の利得は電源1206による注入電流により設定されており、モード同期用の変調信号をRFシンセサイザー1205から得ている。半導体素子1208の片側は共振器を終端させるための高反射コーティング1201がされており、出力側は低反射コーティング1204が施されている。出射光はレンズ1211により光ファイバ1209に入射されている。光ファイバ1209には、遅延回路の一例として、N個の異なる波長のブラッググレーティング1210が形成されている。各ブラッググレーティングの長さはδL、波長間隔はΔλ(光周波数ではΔf)である。また、ブラッググレーティングを透過した光がレーザの出力光1207である。
【0040】
ここで、本実施形態においてレーザを正常に動作させるための設計ルールをいくつか述べる。まず、第1実施形態と同じように、共振器全体の平均の長さLavgとブラッググレーティング全体の長さLbgがLavg≫Lbgの関係を満足するように設計する必要がある。また、レーザを動作させる繰り返し領域の平均周期がTで表せた場合、Lbg<cTまたはcT/(2nδL)=奇数にする必要がある。さらに、半導体素子内のファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲fFPとブラッググレーティングの光周波数間隔fLASにfLAS=mfFP(mは整数)の関係を満足させる必要がある。
【0041】
尚、本実施形態で述べたレーザは、図12に示す構成のみに限定されるものではなく、例えばハイブリッドPLC技術を用いて一個の素子に集積化することなども考えられる。この場合、光ファイバが光導波路と入れ替わるような違いが生じるが、基本的な原理は同じである。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、モード同期用のクロック信号の周波数に基づいて設定された発振波長を有する光を出力する半導体素子と、半導体素子から出力された光に対する共振器長を発振波長に応じて異ならせる遅延回路とを備え、発振波長の光周波数間隔fLASおよび半導体素子の表面反射によるファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲fFPは、m>0を満足する整数mを用いた式fLAS=mfFPを満足するので、半導体素子のファブリーペロー効果が無視できない大きさであっても、波長可変モード同期レーザのモード同期周波数のみを変化させることによって発振波長を選択できる。
【0043】
また、半導体素子の温度、バイアス電圧、バイアス注入電流などが一定の状態でも波長可変を行うことができるため、高速かつ容易な波長可変が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】波長可変モード同期レーザの一般的な構成例を示すブロック図である。
【図2】フィルタアレイの波長間隔と周期的な透過および利得特性の重ね具合から生じる問題を説明するための図である。
【図3】フィルタアレイの波長間隔と周期的な透過および利得特性の間隔を一致させることを説明するための図である。
【図4】従来の波長可変モード同期レーザにおける、波長チャンネルによるRF周波数および出力パワーの変化を示す図である。
【図5】従来の波長可変モード同期レーザにおける、32波長で発振させたスペクトルを示す図である。
【図6】従来の波長可変モード同期レーザにおける、半導体素子の設定条件を示す図である。
【図7】本発明の第1実施形態による波長可変モード同期レーザの構成図である。
【図8】本発明の第1実施形態による波長可変モード同期レーザの、波長チャンネルによるRF周波数および出力パワーの変化を示す図である。
【図9】本発明の第1実施形態による波長可変モード同期レーザの、32波長で発振させたスペクトルを示す図である。
【図10】本発明の第1実施形態による波長可変モード同期レーザの、半導体素子の設定条件を示す図である。
【図11】本発明の第1実施形態による、PLC技術を用いて集積化したレーザの構成図である。
【図12】本発明の第2実施形態による、ブラッググレーティングを用いたレーザの構成図である。
【符号の説明】
100 共振器
101 半導体素子
102 高反射コーティング
103 光変調器
104 半導体光増幅器
105 低反射コーティング
106 遅延回路
107 出力手段
108 RFシンセサイザー
109 DC電源
401、1101、1201 高反射コーティング
402、1102 電界吸収型光変調器
403、1103、1203 半導体光増幅器
404、1104 スターカプラー
405、1105 導波路アレイ
406、1106 スターカプラー
407、1107 出力導波路
409 先球ファイバ
410、1110、1205 RFシンセサイザー
412、1112、1212 共振器
413、1113 ミラー
414、1114、1206 電源
415、1115、1204 低反射コーティング
416、1116 アレイ導波路格子
417、1117、1208 半導体素子
418 偏波コントローラ
419 偏波ビームスプリッター
421、1109、1207 出力光
1202 光変調器
1209 光ファイバ
1210 ブラッググレーティング
1211 レンズ

Claims (6)

  1. モード同期用のクロック信号の周波数に基づいて設定された発振波長を有する光を出力する、レーザの共振器内に設けられた半導体素子と、該半導体素子から出力された光に対する共振器長を前記発振波長に応じて異ならせる遅延回路とを備え、前記発振波長の光周波数間隔fLASおよび前記半導体素子の表面反射によるファブリーペロー効果の自由スペクトル範囲fFPは、m>0を満足する整数mを用いた式fLAS=mfFPを満足することを特徴とする波長可変モード同期レーザ。
  2. 前記遅延回路は、アレイ導波路格子を含むことを特徴とする請求項1に記載の波長可変モード同期レーザ。
  3. 前記遅延回路は、ブラッググレーティングを含むことを特徴とする請求項1に記載の波長可変モード同期レーザ。
  4. 前記遅延回路は、PLC技術に基づいて形成されていることを特徴とする請求項2または3に記載の波長可変モード同期レーザ。
  5. 前記遅延回路は、ハイブリッド技術に基づいて前記半導体素子に集積化されていることを特徴とする請求項4に記載の波長可変モード同期レーザ。
  6. 前記半導体素子は、半導体光増幅器または電界吸収型光変調器であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の波長可変モード同期レーザ。
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