JP3814211B2 - 圧力発生装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はパルス状の負圧空気若しくは正圧空気を発生させる圧力発生装置に関し、たとえば、半導体チップ、コンデンサや抵抗器などの小型かつ軽量な部品を搬送する搬送部において部品の姿勢ないし位置決めを行うための正圧若しくは負圧の空気を発生させる圧力発生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体チップ、コンデンサや抵抗器などの小型かつ軽量な部品を実装基板やテストボードに搭載する場合には、部品供給部からチップマウンタによって実装基板やテストボードにまで搬送するようにしている。比較的小型の部品を搭載する場合には、部品はテープフィーダやバルクフィーダに収容された状態となって部品供給部に配置される。テープフィーダはテープに所定の間隔毎に部品を装着し、テープを搬送しながら部品を繰り出すようにしている。また、バルクフィーダは部品収容部からガイドレールに直線状に配列して搬送するようにし、ガイドレールの先端部から部品を繰り出すようにしている。
【0003】
テープフィーダは部品が取り出された後には、空のテープが残ることになり、それを廃棄物として処理することが必要となるのに対して、バルクフィーダは廃棄物を発生させることがないという利点を有している。しかしながら、バルクフィーダを使用して部品を取り出すためには、バルクフィーダのガイドレールの取り出し口の位置で部品を位置決めする必要がある。部品を所定の姿勢として所定の位置に位置決めするために、部品を真空によってガイドレールの所定の位置に位置決めする試みがなされた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
真空は、1989年2月25日、株式会社オーム社発行の「油空圧便覧」第450〜451頁に記載されるように、真空ポンプやエジェクターによって発生させることができるが、バルクフィーダなどに真空ポンプを組み込むようにするとフィーダ自体が大型となってしまう。また、エジェクターを用いて真空を発生させるには、圧縮空気を常にノズルからディフューザ部に供給する必要があるので、部品搬送装置にコンプレッサなどの空気圧発生源を設けなければならず、搬送装置が大型となってしまう。
【0005】
たとえば、バルクフィーダにより所定の搬出口まで搬送される部品の姿勢を調整するとともに位置決めを行うために、部品を真空吸着させる場合には、常に部品を真空により吸着したのでは、バルクフィーダにより形成される部品供給部から実装基板まで搬送ヘッドにより部品を持ち上げる際に、部品を軽く持ち上げることができなくなる。そこで、バルクフィーダに部品を吸着するために、パルス状に負圧空気を供給するようにしたところ、部品は瞬間的に吸着と吸着解除とが繰り返されることになり、部品の位置決めを確実に行うことができるとともに、吸着が解除されたときに搬送ヘッドにより部品を確実に持ち上げることが可能となることが判明した。また、部品を搬送するために、パルス状の圧縮空気を供給しても、同様に部品の位置決めを確実に行うことが可能であることが判明した。
【0006】
しかしながら、真空ポンプやエジェクターによって発生させた負圧空気やコンプレッサによって発生させた正圧空気をパルス状に供給するには、真空路や正圧路にこの流路を開閉するための電磁弁を設ける必要がある。
【0007】
本発明の目的は正圧空気若しくは負圧空気を発生させる小型の圧力発生装置を提供することにある。
【0008】
本発明の他の目的はパルス状の正圧空気若しくは負圧空気を発生させる小型の真空発生装置を提供することにある。
【0009】
本発明の他の目的は、小型かつ軽量の部品を搬送部材に沿って搬送する際に、搬送部材の所定の位置で正圧若しくは負圧の空気によって部品を位置決めし、先頭の部品を確実に搬送部材から取り出し得るようにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧力発生装置は、第1のピストンロッドに固定された第1のピストンを軸方向に往復動自在に収容する第1のシリンダと、前記第1のピストンロッドに連結される第2のピストンロッドに固定された第2のピストンを軸方向に往復動自在に収容する第2のシリンダとが並列となって一体に設けられるシリンダ本体と、前記第2のシリンダ内に形成された膨張収縮室と、正圧若しくは負圧の空気が供給される作動ポートとを接続する圧力供給路と、前記圧力供給路に設けられ、前記第2のピストンの往復動に伴う前記膨張収縮室の膨張収縮時に前記圧力供給路を介して前記作動ポートと前記膨張収縮室とを連通させる開放用逆止弁と、前記圧力供給路に接続された補助流路に設けられ、前記開放用逆止弁が前記圧力供給路を開放するときに前記補助流路を閉じ、前記圧力供給路を閉じるときに前記補助流路を開放する補助逆止弁とが組み込まれた逆止弁組立体と、前記逆止弁組立体に設けられ、前記圧力供給路および前記補助流路を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタとを有し、前記第1のピストンを駆動して前記第2のピストンを作動させ、前記第2ピストンにより前記膨張収縮室を膨張させて前記作動ポートに正圧若しくは負圧の空気を供給することを特徴とする。
【0011】
本発明の圧力発生装置は、前記第2のピストンの一方側の膨張収縮室に接続された第1の圧力供給路に設けられる第1の開放用逆止弁と、前記第1の圧力供給路に接続された第1の補助流路に設けられる第1の補助逆止弁とが組み込まれた第1の逆止弁組立体と、前記第2のピストンの他方側の膨張収縮室に接続された第2の圧力供給路に設けられる第2の開放用逆止弁と、前記第2の圧力供給路に接続された第2の補助流路に設けられる第2の補助逆止弁とが組み込まれた第2の逆止弁組立体と、それぞれの前記逆止弁組立体に設けられ、それぞれの前記圧力供給路および前記補助流路を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタとを有し、前記第2のピストンの往復動によりそれぞれの前記圧力供給路が接続された2つの前記作動ポートに交互に正圧若しくは負圧の空気を供給することを特徴とする。
【0012】
本発明の圧力発生装置は、部品を搬送する部品搬送部に形成された前記作動ポートに、前記圧力供給路を接続したことを特徴とする。
【0013】
本発明の圧力発生装置は、前記第1の逆止弁組立体と前記第2の逆止弁組立体とを前記第2のシリンダに前記第2のピストンの往復動方向にずらして設けたことを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】
図1は本発明の一実施の形態である圧力発生装置を示す概略図、図2は図1の圧力発生装置の構成を示す断面図である。この圧力発生装置はバルクフィーダにより形成される部品供給部から図示しない実装基板に対して半導体チップなどの部品を搬送供給するための部品搬送装置に適用されており、部品搬送装置に負圧空気を供給することにより部品が所定の位置で位置決めされ、先頭の部品から外部に取り出されるようになっている。つまり、この圧力発生装置は負圧発生用として適用されている。
【0016】
図1にはバルクフィーダの部品搬出口が示されており、部品Wはガイドレール1に沿って整列されて搬送されるようになっている。ガイドレール1には矢印で示すように直線方向に往復動自在に開閉式のシャッター2が設けられており、このシャッター2により部品搬出口3が開閉される。シャッター2により部品搬出口3が開かれた状態のもとで、図示しない搬送ヘッドに設けられた吸着具4が下降移動して吸着具4により部品Wは吸着されて上昇し、実装基板などの所定の組み付け位置まで水平方向に搬送される。所定の位置まで搬送された後、吸着具4を下降移動させることにより、部品Wは実装基板などの被組み付け部材に搭載される。
【0017】
ガイドレール1に沿って搬送された部品Wを部品搬出口3の所定の位置で位置決めするとともに所定の姿勢に設定するために、ガイドレール1の底面には負圧空気つまり真空が供給されるようになった2つの作動ポート5,6が形成されている。これらに負圧空気を供給するための圧力発生装置は、図1,2に示すように、ツインロッドシリンダ型の構成となっており、圧縮空気にて駆動される駆動部7と、駆動部7よって駆動される圧力発生部8とを備えている。
【0018】
駆動部7には、駆動側ピストンロッド(第1のピストンロッド)15に固定され、駆動側シリンダ(第1のシリンダ)16内に軸方向に往復動自在に収容された駆動側ピストン(第1のピストン)17が設けられている。一方、圧力発生部8には、駆動側ピストン17と同期駆動される圧力発生用の従動側ピストン(第2のピストン)13が設けられている。従動側ピストン13は、従動側ピストンロッド(第2のピストンロッド)14に固定されており、従動側シリンダ(第2のシリンダ)10内に軸方向に往復動自在に収容されている。
【0019】
駆動側シリンダ16と従動側シリンダ10は、図1および図2に示すように並列となって隣接して一体的に設けられ、シリンダ本体18を形成している。すなわち、本発明の圧力発生装置では、駆動部7と圧力発生部8とが一体化された構成となっており、装置の小型化が図られている。駆動側シリンダ16および従動側シリンダ10の一端部にはヘッドカバー41,11が設けられ、他端部にはロッドカバー42,12が設けられている。各シリンダ16,10の内部とヘッドカバー41,11およびロッドカバー42,12との間にはOリング19が介設され、それらの間は気密な状態となっている。また、各ピストンロッド15,14とロッドカバー42,12との間にもパッキン20が介設されている。
【0020】
両ピストンロッド15,14は、ロッドカバー42,12を貫通して外部に突出しており、両ピストンロッド15,14の先端部が連結プレート43によって図示するように連結されている。そして、駆動側ピストン17が駆動され駆動側ピストンロッド15が軸方向に往復動すると、連結プレート43を介して従動側ピストンロッド14が駆動され従動側ピストン13もまた軸方向に往復動する。
【0021】
駆動側シリンダ16内には駆動側ピストン17の両側にそれぞれ圧力室44,45が形成されており、各圧力室44,45には、図2に示すように、空気流路46,47が連通している。各空気流路46,47は電磁切換弁48と接続されており、コンプレッサ49より圧縮空気が供給される。なお、電磁切換弁48は駆動側シリンダ16に直接取り付けても、また、駆動側シリンダ16から離れた位置に設置しても良い。そして、圧力室44に空気流路46を介して圧縮空気が供給されると駆動側ピストン17が図1,2において左側に移動する。逆に、圧力室45に空気流路47を介して圧縮空気が供給されると駆動側ピストン17が右側に移動する。
【0022】
従動側シリンダ10内には従動側ピストン13の両側にそれぞれ膨張収縮室21,22が形成されており、膨張収縮室21は従動側ピストン13が図1,2において左側に移動すると収縮し、右側に移動すると膨張する。逆に、膨張収縮室22は従動側ピストン13が図1,2において左側に移動すると膨張し、右側に移動すると収縮する。一方の膨張収縮室21とガイドレール1の底面との間には負圧供給路23が圧力供給路として接続されており、この負圧供給路23はガイドレール1の底面に形成された作動ポート5に連通されている。他方の膨張収縮室22とガイドレール1の底面との間には負圧供給路24が圧力供給路として接続されており、この負圧供給路24はガイドレール1の底面に形成された作動ポート6に連通されている。
【0023】
一方の負圧供給路23には補助流路として排気流路25が接続されており、この排気流路25は負圧供給路23を介して膨張収縮室21に連通している。他方の負圧供給路24には補助流路として排気流路26が接続されており、この排気流路26は負圧供給路24を介して膨張収縮室22に連通している。
【0024】
それぞれの負圧供給路23,24には、それぞれ作動ポート5,6から膨張収縮室21,22に向かう空気の流れを許容し、逆方向の流れを阻止する負圧用逆止弁31,32が開放用逆止弁として設けられている。つまり、負圧用逆止弁31は従動側ピストン13の往復動に伴って膨張収縮室21が膨張すると負圧供給路23を開放してこの負圧供給路23を介して作動ポート5と膨張収縮室21とが連通状態となり、収縮すると負圧用逆止弁31により負圧供給路23は閉じられることになる。また、負圧用逆止弁32は、従動側ピストン13の往復動に伴って膨張収縮室22が膨張すると負圧供給路24を開放してこの負圧供給路24を介して作動ポート6と膨張収縮室22とが連通状態となり、収縮すると負圧用逆止弁32により負圧供給路24は閉じられることになる。
【0025】
それぞれの排気流路25,26には、それぞれの膨張収縮室21,22から外部に向かう空気の流れを許容し、逆方向の流れを阻止する排気用逆止弁33,34が補助逆止弁として設けられている。つまり、排気用逆止弁33は負圧用逆止弁31が負圧供給路23を開放するときには排気流路25を閉じ、負圧用逆止弁31が負圧供給路23を閉じるときには排気流路25を開放することになる。また、排気用逆止弁34は、負圧用逆止弁32が負圧供給路24を開放するときには排気流路26を閉じ、負圧用逆止弁32が負圧供給路24を閉じるときには排気流路26を開放することになる。
【0026】
したがって、駆動側ピストン17が図1において右方向に移動すると、従動側ピストン13もまたそれに同期して右側に移動し、膨張収縮室21が膨張する。膨張収縮室21が膨張すると、負圧用逆止弁31は開かれて負圧供給路23は負圧状態になり、作動ポート5には負圧空気が供給される。一方、駆動側ピストン17が左方向に移動すると、従動側ピストン13もまたそれに同期して左側に移動するとともに、負圧用逆止弁31が閉じられ、排気用逆止弁33が開かれて排気流路25は外部と連通して膨張収縮室21内の空気は外部に排出される。
【0027】
同様に、駆動側ピストン17が図1において左方向に移動して従動側ピストン13が左方向に移動し膨張収縮室22が膨張すると、負圧用逆止弁32は開かれて負圧供給路24は負圧状態になり、作動ポート6には負圧空気が供給される。一方、右方向に移動すると、負圧用逆止弁32が閉じられ、排気用逆止弁34が開かれて排気流路26は外部と連通して膨張収縮室22内の空気は外部に排出される。つまり、この圧力発生装置は負圧空気発生装置として適用されている。
【0028】
一方、前述の開放用逆止弁と補助逆止弁は、図2に示すように、従動側シリンダ10に取り付けられた逆止弁組立体55,56内に組み込まれており、膨張収縮室21,22と各逆止弁31〜34が近接配置されている。図3は、逆止弁組立体55の構成を拡大して示した断面図である。なお、他方の逆止弁組立体56も同様の構造となっている。この逆止弁組立体55はシリンダ本体18に固定される取付金具57を有し、この取付金具57には2つの中空部材61,62が取り付けられている。中空部材61には内部を貫通し、取付金具57に形成された連通路58に連通する流路63が形成されており、先端にはジョイント部材64がねじ止めされ、ジョイント部材64は負圧供給路23を形成する図示しないチューブにより作動ポート5に接続されるようになっている。なお、符号65はガスケットである。
【0029】
中空部材61の後端部には負圧用逆止弁31を形成するゴム製等の弾性体からなる弁体66が設けられ、この弁体66にはばね部材67により流路63を閉じる方向のばね力が加えられている。中空部材62は連通路58と外部とを連通させる流路68が形成されており、中空部材62には排気用逆止弁33を形成するゴム製の弁体69が設けられ、この弁体69にはばね部材71により流路68を閉じる方向のばね力が加えられている。
【0030】
したがって、流路63から連通路58に空気が流れるときには、負圧用逆止弁31としての弁体66は開き、逆方向の流れは弁体66により阻止される。一方、連通路58から流路68に空気が流れるときには、排気用逆止弁33としての弁体69は開き、逆方向の流れは弁体69により阻止される。
【0031】
中空部材61の中には、多孔質材料からなり円筒形状に形成されたフィルタ72が組み込まれており、このフィルタ72のジョイント部材側の端部は蓋部材73により閉塞されている。したがって、流路63内を空気が流れる際には、その内部に含まれるゴミなどの異物はフィルタ72によって捕捉される。同様に、中空部材62の端部には多孔質材料からなり円柱形状に形成されたフィルタ74が組み込まれており、このフィルタ74によって外部に排出される空気の中の異物が除去されるとともに、このフィルタ74は排気音を低減するマフラーとしても機能する。
【0032】
中空部材62の端部には弁体66に向けて突出して突出部75が形成されている。これにより、膨張収縮室が膨張して流路63から膨張収縮室に向けて空気が流れると、その空気は弁体66の外周面に沿って流れることになる。その空気は弁体66が突出部75によって弁体69に作用することなく、膨張収縮室内に流れ込むことになる。このため、突出部75によって弁間距離を大きくとらなくても、弁体69への空気の作用を防止して逆止弁組立体の小型化を容易に実現できる。この空気の流れは、所定の真空度の吸気流を確実に発生させ、空気の逆流を防止するように作用することになり、所定量の負圧空気を確実に部品に作用させることができる。
【0033】
逆に、膨張収縮室が収縮すると、そこから流出する空気は突出部75に当たって弁体66に対してこれを閉じる方向に作用し、弁体69にはばね力に抗して開くように作用する。これにより、空気の流れは弁体66を確実にシールするように作用し、空気の吸気と排気の切換を確実に実現することができる。
【0034】
上述した構成の圧力発生装置にあっては、駆動側ピストン17を直線方向に往復動させると、それに伴って従動側ピストンロッド14も直線方向に往復動する。そして、従動側ピストンロッド14が図1,2において右側に後退移動するときには、作動ポート5は負圧状態になり、左側に従動側ピストンロッド14が前進移動するときには、作動ポート5には負圧は供給されない。同様に、右側に後退移動させるときには、作動ポート6には負圧空気は供給されず、左側に前進移動させるときには、作動ポート6は負圧状態となる。それぞれの作動ポート5,6に対しては、パルス状となった負圧空気が供給されることになり、駆動側ピストン17を連続的に往復動させることによって従動側ピストンロッド14が往復動し、それぞれの作動ポート5,6に対して負圧空気の供給と供給停止とがパルス状に繰り返される。
【0035】
これにより、図1に示すように、バルクフィーダのガイドレール1の部品搬出口にそれぞれの負圧供給路23,24を接続すると、ガイドレール1の底面には負圧空気の供給と供給停止とがパルス状に繰り返されることになり、部品搬出口3にまで搬送された部品Wは瞬間的にガイドレール1の底面に引き付けられて所定の位置に所定の姿勢となって位置決めされる。たとえば、0.1秒以下の高速でピストンロッドを往復動させ、パルス状の圧縮空気あるいは負圧空気を発生させることができる。
【0036】
しかも、負圧空気の供給と供給停止とが繰り返されることから、吸着具4によって部品Wを真空吸着する際には、負圧空気の供給が停止された状態のもとで、部品Wを上昇させると、円滑に部品Wを吸着具4によって上昇搬送させることができる。したがって、部品としては、1.0×0.5mmの角形あるいは0.6×0.3mmの角形の電子部品のように、非常に小型かつ軽量な部品を空気圧で作動する従動側シリンダ10による吸気や排気を利用して、部品搬送装置の所定の位置に確実に位置決めさせることができ、部品を確実に取り出すことができる。
【0037】
また、負圧用逆止弁31,32と排気用逆止弁33,34が逆止弁組立体55,56内に組み込まれ、シリンダ本体18に直結されているので、膨張収縮室21,22と各逆止弁31〜34との距離が小さくなる。このため、空気の流れる空間が小さくなり、パルス状に発生させる正圧あるいは負圧空気の高速応答性が向上する。
【0038】
図4は本発明の他の実施の形態である圧力発生装置を示す概略図である。この圧力発生装置は図1に示すものと同様の部品搬送装置に適用されており、部品搬送装置に正圧空気を供給することにより部品が所定の位置で位置決めされ、先頭の部品から外部に取り出されるようになっている。
【0039】
図4においては図1に示された部材と共通する部材には同一の符号が付されており、この場合には作動ポート5,6はガイドレール1の側面に開口され、ここから正圧空気を部品Wに吹き付けることにより、部品Wはガイドレール1の所定の位置に位置決めされる。
【0040】
作動ポート5と膨張収縮室21との間には圧力供給路としての正圧供給路23aが接続され、作動ポート6と膨張収縮室22との間には圧力供給路としての正圧供給路24aが接続されている。それぞれの正圧供給路23a,24aには、それぞれの膨張収縮室21,22が収縮する際にそれぞれの正圧供給路23a,24aを開放して正圧空気をそれぞれの作動ポート5,6に供給する正圧用逆止弁31a,32aが設けられている。
【0041】
一方、それぞれの正圧供給路23a,24aに接続された補助流路としての外気案内流路25a,26aには正圧用逆止弁31a,32aが正圧供給路23a,24aを開放するときに外気案内流路25a,26aを閉じ、正圧供給路23a,24aを閉じるときに外気案内流路25a,26aを開放する外気案内用逆止弁33a,34aが補助逆止弁として設けられている。
【0042】
したがって、従動側ピストン13が図4におい左方向に移動して膨張収縮室21が収縮すると、正圧用逆止弁31aは開かれて正圧供給路23aは正圧状態になり、作動ポート5には正圧空気が供給される。一方、右方向に移動すると、正圧用逆止弁31aが閉じられ、外気案内用逆止弁33aが開かれて外気案内流路25aから膨張収縮室21には外気が案内される。
【0043】
同様に、従動側ピストン13が図4において右方向に移動して膨張収縮室22が収縮すると、正圧用逆止弁32aは開かれて正圧供給路24aは正圧状態になり、作動ポート6には正圧空気が供給される。一方、左方向に移動すると、正圧用逆止弁32aが閉じられ、外気案内用逆止弁34aが開かれて外気案内流路26aから膨張収縮室22には外気が案内される。
【0044】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。たとえば、図示する圧力発生装置は、従動側ピストン13の両側の膨張収縮室を作動ポートに接続するようにしているが、一方の膨張収縮収縮室のみを作動ポートに接続するようにしても良い。また、両方の圧力供給路を相互に接続させるようにして、従動側ピストン13の前進移動と後退移動との両方で同一の作動ポートに正圧あるいは負圧の空気を供給するようにしても良い。その場合には、作動ポートには脈動とならずに平滑化された所定の圧力の正圧あるいは負圧の空気が常時供給されることになる。
【0045】
さらに、図示する場合には、部品Wを実装基板に搭載するための搬送装置に適用されているが、テストボードに搭載する場合に適用しても良い。また、図1に示された吸着具4に対する負圧供給をこの圧力発生装置によって行うようにしても良い。さらに、2つの作動ポート5,6をともにガイドレール1の底面または側壁に設けたものを示したが、作動ポート5,6の一方をガイドレール1の側壁に設けるようにしても良い。本発明の圧力供給装置の用途は、前述のような部品搬送装置には限られず、負圧あるいは正圧を供給する必要がある場合であれば、どのような場合にも本発明を適用することができる。
【0046】
【発明の効果】
本発明の圧力発生装置によれば、圧縮流体によって駆動される第1のピストンと、第1のピストンとともに作動する第2のピストンを設け、第1のピストンを駆動して第2のピストンを直線方向に往復動させることによって正圧空気あるいは負圧空気を発生させるようにしたので、駆動部と圧力発生部とをコンパクトに集約した小型の圧力発生装置を構成することができる。また、ピストンの往復動によって正圧あるいは負圧の空気を発生させるピストンの往動と復動の一方の移動時に正圧あるいは負圧の空気を発生させ、他方の移動時には正圧あるいは負圧の空気の発生を停止させることができるので、簡単かつ小型の装置によって正圧あるいは負圧の空気の供給と供給の停止とを繰り返してパルス状に発生させることができる。さらに、膨張収縮室と逆止弁との距離を近づけることによって、空気の流れる空間を小さくでき、そのためパルス状に発生させる正圧あるいは負圧空気の高速応答性が向上する。これにより、上述したような軽量な部品を良好に搬送することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である圧力発生装置を示す概略図である。
【図2】図1の圧力発生装置の構成を示す断面図である。
【図3】図1の圧力発生装置にて使用される逆止弁組立体の構成を拡大して示した断面図である。
【図4】本発明の他の実施の形態である圧力発生装置を示す概略図である。
【符号の説明】
1 ガイドレール
2 シャッター
3 部品搬出口
4 吸着具
5 作動ポート
6 作動ポート
7 駆動部
8 圧力発生部
10 従動側シリンダ(第2のシリンダ)
11 ヘッドカバー
12 ロッドカバー
13 従動側ピストン(第2のピストン)
14 従動側ピストンロッド(第2のピストンロッド)
15 駆動側ピストンロッド(第1のピストンロッド)
16 駆動側シリンダ(第1のシリンダ)
17 駆動側ピストン(第1のピストン)
18 シリンダ本体
19 Oリング
20 パッキン
21 膨張収縮室
22 膨張収縮室
23,24 負圧供給路(圧力供給路)
23a,24a 正圧供給路(圧力供給路)
25,26 排気流路(補助流路)
25a,26a 外気案内流路(補助流路)
31,32 負圧用逆止弁(開放用逆止弁)
31a,32a 正圧用逆止弁(開放用逆止弁)
33,34 排気用逆止弁(補助逆止弁)
33a,34a 外気案内用逆止弁(補助逆止弁)
41 ヘッドカバー
42 ロッドカバー
43 連結プレート
44,45 圧力室
46,47 空気流路
48 電磁切換弁
49 コンプレッサ
55,56 逆止弁組立体
57 取付金具
58 連通路
61,62 中空部材
63 流路
64 ジョイント部材
65 ガスケット
66 弁体
67 ばね部材
68 流路
69 弁体
71 ばね部材
72 フィルタ
73 蓋部材
74 フィルタ
75 突出部
W 部品

Claims (4)

  1. 第1のピストンロッドに固定された第1のピストンを軸方向に往復動自在に収容する第1のシリンダと、前記第1のピストンロッドに連結される第2のピストンロッドに固定された第2のピストンを軸方向に往復動自在に収容する第2のシリンダとが並列となって一体に設けられるシリンダ本体と、
    前記第2のシリンダ内に形成された膨張収縮室と、正圧若しくは負圧の空気が供給される作動ポートとを接続する圧力供給路と、
    前記圧力供給路に設けられ、前記第2のピストンの往復動に伴う前記膨張収縮室の膨張収縮時に前記圧力供給路を介して前記作動ポートと前記膨張収縮室とを連通させる開放用逆止弁と、前記圧力供給路に接続された補助流路に設けられ、前記開放用逆止弁が前記圧力供給路を開放するときに前記補助流路を閉じ、前記圧力供給路を閉じるときに前記補助流路を開放する補助逆止弁とが組み込まれた逆止弁組立体と、
    前記逆止弁組立体に設けられ、前記圧力供給路および前記補助流路を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタとを有し、
    前記第1のピストンを駆動して前記第2のピストンを作動させ、前記第2ピストンにより前記膨張収縮室を膨張させて前記作動ポートに正圧若しくは負圧の空気を供給することを特徴とする圧力発生装置。
  2. 請求項1記載の圧力発生装置において、前記第2のピストンの一方側の膨張収縮室に接続された第1の圧力供給路に設けられる第1の開放用逆止弁と、前記第1の圧力供給路に接続された第1の補助流路に設けられる第1の補助逆止弁とが組み込まれた第1の逆止弁組立体と、
    前記第2のピストンの他方側の膨張収縮室に接続された第2の圧力供給路に設けられる第2の開放用逆止弁と、前記第2の圧力供給路に接続された第2の補助流路に設けられる第2の補助逆止弁とが組み込まれた第2の逆止弁組立体と、
    それぞれの前記逆止弁組立体に設けられ、それぞれの前記圧力供給路および前記補助流路を流れる空気中の異物を捕捉するフィルタとを有し、
    前記第2のピストンの往復動によりそれぞれの前記圧力供給路が接続された2つの前記作動ポートに交互に正圧若しくは負圧の空気を供給することを特徴とする圧力発生装置。
  3. 請求項1または2記載の圧力発生装置において、部品を搬送する部品搬送部に形成された前記作動ポートに、前記圧力供給路を接続したことを特徴とする圧力発生装置。
  4. 請求項2記載の圧力発生装置において、前記第1の逆止弁組立体と前記第2の逆止弁組立体とを前記第2のシリンダに前記第2のピストンの往復動方向にずらして設けたことを特徴とする圧力発生装置。
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