JP3814200B2 - スケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法 - Google Patents

スケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法に関し、特にDSCH(Downlink Shared Channel)またはHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)に用いて好適なスケジュール作成装置、基地局装置及び無線通信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ディジタル無線通信システムのアクセス方式の一つであるCDMA(Code Division Multiple Access)において、W−CDMA(Wideband−CDMA)システムがある。このW−CDMAの規格においては、複数の通信端末装置が共通に用いる下り回線のチャネルとしてDSCH(Downlink Shared Channel)が規定されている。
【0003】
このDSCHは、複数の端末に所定の伝送単位(例えばフレーム単位)で割り当ててデータのみを伝送するチャネルであり、データ通信を行うチャネルである。したがって、DSCHは、下り高速パケットデータ伝送への利用が期待されている。
【0004】
DSCHを使用する通信端末装置は、別途個別の下り回線(DPCH:Dedicated Physical CHannel)を確立し、そのDPCHの信号に含まれる既知信号(例えばパイロット信号)を用いてパスサーチやチャネル推定を行う。あるいは、各通信端末装置に共通であるP−CPICH(Primary-Common PIlot CHannel)の既知信号を用いてパスサーチやチャネル推定を行う。これにより、DSCH信号を確実に復調することができる。
【0005】
また、複数の通信端末装置が共通に用いる下り回線のチャネルで高速にパケットデータを伝送する通信方法の一つとしてHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)がある。HSDPAでは、回線状態に応じてチャネルコーデック、拡散率、多重数、または(多値)変調を変更して伝送レートを変更することにより平均スループットを向上させることの出来る通信方法である。
【0006】
一方、セルラー通信では、ユーザが移動することにより、通信相手の基地局装置を遷移することがある。
【0007】
例えば、W−CDMA同士、またはW−CDMAとGSM(Global System for Mobile Communications)方式との間において、異なる周波数のキャリアでハンドオーバーを行う場合、ユーザは、通信中に、他の周波数の信号を受信して通信する基地局を遷移するために必要な信号レベルの測定、必要な制御情報の受信を行う必要がある。
【0008】
そこで、W−CDMAでは、基地局装置が、コンプレストモード(Compressed Mode)で信号を送信して自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置からの他の周波数の信号を受信する。
【0009】
このコンプレストモードでは、情報データのフレームに対する拡散率を一時的に下げることにより、フレーム間に一定の実送信区間の時間をつくってフレームを送信し、通信端末装置がこの空いた時間を用いて、自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置からの他の周波数の信号を受信する。
【0010】
つまり、基地局装置は、通信に影響を及ぼさない範囲でデータを送信しない時間をつくり、ユーザは、この時間の間に自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置からの他の周波数の信号を受信する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の基地局装置は、コンプレストモードのギャップタイミングを知らないため、異周波数のキャリアセンスをしている通信端末装置にパケットデータを送信してしまうことがあり、通信端末装置は受信できないことがある。
【0012】
この結果、個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行う通信端末装置は、通常モードで通信を行う通信端末装置に比べてパケットを受信する機会が少なくなり、平均スループットが低下する。
【0013】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、コンプレスドモードで通信中のユーザと通常ユーザとの平均スループットの差を解消するスケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本発明のスケジュール作成装置は、基地局装置が共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを作成するスケジュール作成装置であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振るスケジュール作成手段と、を具備する構成を採る。
【0015】
この構成によれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0016】
本発明のスケジュール作成装置は、取得手段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、コンプレストモードで通信を行っているユーザに送信ギャップの時間に前記ユーザ宛のパケットデータを送信しないスケジュールを作成する構成を採る。
【0017】
この構成によれば、共有チャネルを用いたパケットデータ伝送とコンプレスドモードとを共に適用することができる。
【0018】
本発明のスケジュール作成装置は、取得手段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、送信ギャップの時間に他のユーザ宛のパケットデータを送信するスケジュールを作成する構成を採る。
【0019】
この構成によれば、通常モードで通信を行うユーザのスループットを向上することができる。
【0020】
本発明のスケジュール作成装置は、スケジュール作成手段は、送信時間に対して送信ギャップの時間の割合が多いユーザを優先してパケットを送信するスケジュールを作成する構成を採る。
【0021】
この構成によれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。また、この構成によれば、個別チャネルを通常フレームで通信するタイミングにおける通常モードユーザ宛のパケット送信の優先度を下げることにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0022】
本発明のスケジュール作成装置は、スケジュール作成手段は、所定の時間内でのコンプレストモードにおけるパケット送信の割り当て不可能な機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信するスケジュールを作成する構成を採る。
【0023】
この構成によれば、個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信するユーザにコンプレストフレームで通信を行っている時刻に共有チャネルでパケットを送信する機会が減少することを補償するパケット送信のスケジュールを作成することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0024】
本発明のスケジュール作成装置は、スケジュール作成手段は、所定の時間内での通常モードにおけるパケット送信の割り当て可能な機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信するスケジュールを作成する構成を採る。
【0025】
この構成によれば、コンプレストフレームにおいて通常モードで通信するユーザが優先的に選択されたかを把握して補償することにより、コンプレストフレームとノーマルフレームの比率からスケジュールを作成する方法に比べて優先度を過剰に下げすぎず、コンプレストモードのユーザと通常モードのユーザに同一の平均スループットを確保することができる。
【0026】
本発明の基地局装置は、上記のいずれかに記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュールに従ってパケットデータを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0027】
本発明の制御局装置は、上記のいずれかに記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュール作成装置において作成されたスケジュールを出力する出力手段と、を具備する構成を採る。
【0028】
これらの構成によれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0029】
本発明の通信端末装置は、コンプレスドモードにおいて基地局装置が信号を送信しない時間である送信ギャップを取得する取得手段と、前記送信ギャップの時間に自局が属さない基地局装置から送信された信号を受信し、前記送信ギャップ以外の時間に複数の通信端末装置が共通して使用する共有チャネルで自局宛のパケットデータを受信する受信手段と、を具備し、前記基地局装置は、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振るスケジュール作成手段と、前記スケジュールを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0030】
この構成によれば、一つの受信回路でパケットデータの受信と隣接セルの情報取得とを共に実現でき、移動通信における高速下りデータ通信を行うことができる。
【0031】
本発明の通信方法は、基地局装置が共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを作成するスケジュール方法であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得し、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振り、このスケジュールに従ってパケットデータを送信するようにした。
【0032】
この方法によれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
本発明者は、1または複数の通信相手に共有チャネル(Shared Channel)を用いてパケットを送信する場合のスケジューリングにおいて、個別チャネルの通信モードがコンプレストモード(CM:Compressed Mode)のユーザ(UE)と通常モード(NM:Normal Mode)のユーザとを区別した優先度制御は行われていなかった点に着目し、本発明をするに至った。
【0034】
つまり、スケジュール作成装置は、コンプレストモードのギャップのタイミングを知らないため、ユーザがギャップの間に異周波数のキャリアセンスをしている時に、基地局は、パケットデータを送信してしまうことがある。この結果、ユーザは、パケットデータを受信できないことが発生する。
【0035】
この問題を防止するため、共有チャネルを用いてパケットを送信する場合のスケジューリングにおいて、各ユーザのassisted DPCHのコンプレストフレーム(CF:Compressed Frame)のタイミングまたはギャップのタイミングにおいてはパケットを送らず、通常フレーム(NF:Normal Frame)のタイミング、またはノーマルフレームと、及びコンプレストフレームのギャップ時間以外のタイミングと、にのみパケットデータを送信する制御が考えられている。
【0036】
コンプレストフレームのギャップ中においてパケットが送出されないように制御した場合、コンプレストモードでの通信ではギャップ時間分だけパケットを送出する機会が減り、スケジュール作成においてパケット送信の割り当てられる確率が低下し、平均スループットが減少してしまう。
【0037】
さらに、本発明者は、コンプレストモードで通信を行うユーザ宛にパケットを送信することのできないタイミングで積極的に他のユーザ宛にパケットを送信することを見いだし、本発明をするに至った。
【0038】
すなわち、本発明の骨子は、共有チャネルでパケットを送信し、個別チャネルの通信にコンプレストモードを適用する場合に、コンプレストモードで通信中のユーザは、コンプレストモードでない通常ユーザに比べて、パケットが送信できる時間において優先的にパケットを送信するスケジュールを作成して、このスケジュールに従ってパケットを送信することにより、コンプレストモードのユーザが通常モードのユーザとほぼ同じ平均スループットで通信することを可能とすることである。
【0039】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
基地局装置が、コンプレストフレームのギャップ中においてパケットが送出されないように制御した場合、コンプレストモードでの通信ではギャップ時間分だけパケットを送出する機会が減り、スケジュール作成においてパケット送信の割り当てられる確率が低下し、平均スループットが減少してしまう。例えば、所定の時間におけるギャップの時間の比率を示すギャップ時間率rが5%の場合、平均スループットの低下率も最大でr(5%)となる。
【0040】
このように、本来同一条件であれば同じ平均スループットになるようなスケジューリング方式(例えば、ラウンドロビン(RR)方式のように、順番に割り当てていく方式、または伝搬路状態(例:CIR測定結果などで判定)が最良であるユーザを選択して送出するMax CIR方式)であっても、コンプレストモードのユーザと通常モードのユーザとの間で、平均スループットに差が生じてしまう。
【0041】
本実施の形態では、個別チャネルをコンプレストモードで通信する通信端末装置に対して、ギャップのないフレームにおいて通常モードで通信する通信端末装置より優先的にパケットを送信するスケジュールを割り当てる。
【0042】
図1は、本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図である。図1の基地局装置100は、複数のユーザ(UE)と通信を行い、共有チャネル(Shared Channel)を用いてパケットデータを送信する基地局装置である。ここで共有チャネルとは、DSCHまたはHSDPA等の下りパケットデータ通信に用いられる共有チャネルである。
【0043】
図1において、基地局装置100は、コンプレストモード制御部101と、スケジュール作成部102と、バッファ103と、スイッチ回路104と、多重化部105と、符号化部106と、変調部107と、無線送信部108とから主に構成される。
【0044】
コンプレストモード制御部101は、制御局装置等の上位局から送信されたコンプレストモードに関する制御情報から各ユーザにコンプレストモードで信号を送信する時間(タイミング)をスケジュール作成部102、符号化部106及び変調部107に出力する。例えば、コンプレストモード制御部101は、符号化率の変更の指示を符号化部106に出力し、拡散率の変更の指示を変調部107に出力する。
【0045】
コンプレストモードでは、信号を送信しない時間を設けたコンプレストフレームを送信し、通信端末装置がこの空いた時間を用いて、自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置からの他の周波数の信号を受信する。例えば、基地局装置100は、個別物理チャネルの情報データのフレームに対する拡散率を一時的に下げることにより、フレーム間に拡散率の下がった一定の間隔の時間をつくってコンプレストフレームを作成する。
【0046】
スケジュール作成部102は、回線状況等の優先度情報とコンプレストモードで信号を送信する時間から各ユーザにパケットデータを送信する時間(順番)を決定し、このパケットデータを送信する時間を示すスケジュール情報をスイッチ回路104と多重化部105とに出力する。具体的には、スケジュール作成部102は、個別チャネルでの通信と通常モードで行っている通常モードユーザより個別チャネルでの通信をコンプレストモードで行っているコンプレストモードユーザに優先的に、パケットデータを送信するスケジュールを作成する。
【0047】
バッファ103は、各ユーザに共有チャネルで送信するパケットデータを一時的に記憶し、スイッチ回路104に出力する。スイッチ回路104は、スケジュール作成部102において作成されたスケジュールに従い、各ユーザに送信するパケットデータを順に符号化部106に出力する。
【0048】
多重化部105は、スケジュール作成部102から出力されたパケットデータを送信するスケジュールに関する情報(例えば各ユーザのパケットデータの送信の有無を示すフラグ等)と、共有チャネルで送信するパケットデータの伝送に必要な制御データとを多重化して符号化部106に出力する。
【0049】
例えば、複数ユーザのパケットデータを時間多重して伝送する場合、パケットデータの伝送に使用するDSCHに加えて、その伝送に必要な制御データを伝送するための上下回線のチャネルとして、assisted DPCHを必要とする。
【0050】
符号化部106は、スイッチ回路104から出力されたパケットデータと、多重化部から出力されたデータをそれぞれ符号化して変調部107に出力する。同様に、符号化部106は、個別チャネルを用いて送信する音声データ、非制限データ、及びパケットデータ等の個別データと、共通制御データとをそれぞれ符号化して変調部に出力する。コンプレストモード制御部101からコンプレストモードでデータを送信する指示があった場合、符号化部106は、個別チャネルで送信するデータの符号化率を下げて符号化し変調部107に出力し、送信する信号の一定の送信時間単位(フレーム)にデータを送信する時間と送信しない時間を作り出してコンプレストフレームを作成する。
【0051】
変調部107は、符号化部106から出力されたデータをそれぞれ変調、拡散し、データを多重して無線送信部108に出力する。コンプレストモード制御部101からコンプレストモードでデータを送信する指示があった場合、変調部107は、送信する信号の一定の送信単位時間(フレーム)にデータを送信する時間と送信しない時間を作り出す。無線送信部108は、変調部107から出力されたデータを無線周波数に周波数変換して無線信号として送信する。
【0052】
次に、本実施の形態の基地局装置が備えるスケジュール作成部の詳細について説明する。図2は、本実施の形態のスケジュール作成部の構成の一例を示すブロック図である。図2において、スケジュール作成部102は、送信禁止比率算出部201と、優先度算出部202と、選択部203とから主に構成される。
【0053】
送信禁止比率算出部201は、個別チャネルでの通信をコンプレストモードで行うユーザについて、コンプレストモード制御部101から出力された各ユーザにコンプレストモードで信号を送信する時間の情報から所定の送信時間単位のうちパケットが送信不可能なギャップである時間の比率を送信禁止時間比率rとして算出し、優先度算出部202に出力する。
【0054】
ここで、送信禁止時間比率は、所定の送信時間単位であるフレーム単位で算出してもよく、所定のフレーム数の中で、コンプレストモードで送信するコンプレストフレームである比率(CF比率)を送信禁止時間比率としてもよい。例えば、所定のフレーム区間でのCF比率rは、コンプレストフレーム数をコンプレストモードにおける通常の送信フレームであるノーマルフレーム(ノーマルフレーム)数とコンプレストフレーム数との和で除算した結果から得られる。
【0055】
優先度算出部202は、まず、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードでの優先度である。
【0056】
例えば、送信するパケットデータ量が少ないユーザ宛より、送信するパケットデータ量が多いユーザ宛に優先的に送信する優先度とする。同様に、低いサービスより高いサービスのユーザ宛に送信するパケットの優先度を上げる。また、伝搬路環境の悪いユーザより伝搬路環境のよいユーザ宛に送信するパケットの優先度を上げる。
【0057】
これらの条件が同じである場合、優先度は同じとなる。たとえば、基本的スケジューリング方式にはラウンドロビン(RR:ユーザ番号順に公平に割り当てる方式)等を用いることができる。
【0058】
そして、優先度算出部202は、コンプレストモードユーザについてノーマルフレームにおける優先度から、コンプレストモードにおけるCF比率(または送信禁止時間比率)rに応じて優先度を上げる。コンプレストモードにおける通常の送信フレームであるノーマルフレームでの優先度をPNF (i)、コンプレストフレームでの優先度をPCF(i)とした場合、式(1)よりノーマルフレームでの優先度PNF(i)が得られる。
NF(i)=P(i)×(1+r) … 式(1)
また、優先度算出部202は、PCF(i)に通常の優先度P(i)より低い値を設定する。例えば、PCF(i)に「0」を設定する。そして、優先度算出部202は、得られた通常モードユーザの優先度とコンプレストモードユーザの優先度をそれぞれ選択部203に出力する。
【0059】
選択部203は、優先度算出部202において算出された優先度に基づき、優先度の高いユーザに優先的にパケット送信を割り当てるスケジュールを作成する。
【0060】
次に、本実施の形態に係る基地局装置のスケジューリングの動作について説明する。図3は、本実施の形態に係る基地局装置におけるassited DPCHの送信信号電力の時間変化の一例を示す図である。図3において、横軸は、パケットデータを送信する時刻を示す。図3では、UE1が、個別チャネルにおいてコンプレストモードで基地局装置と通信を行い、UE2が、個別チャネルにおいて基地局装置と通常モードで通信を行う。
【0061】
UE1は、スロット(以下「SL」という)1からSL4までとSL9からSL12までがコンプレストモードで通信を行うコンプレストフレームであり、SL5からSL8までとSL13からSL16までが通常モードで通信を行うノーマルフレームである。
【0062】
図3の例では、4つのスロットで1つのフレームを構成している。ここで、UE1は、4つのフレームのうち、2つのフレームがコンプレストフレームであり、CF比率は0.5となる。優先度算出部202は、UE1のノーマルフレームでの優先度PNF(1)を優先度P(1)に、CF比率に1を加えた値を乗算した値から求める。例えば、P(1)が「1」である場合、PNF(1)は「1.5」となる。そして、優先度算出部202は、コンプレストフレームであるSL1〜SL4とSL9〜SL12についてPCF(i)に「0」を設定する。
【0063】
UE2は、個別チャネルにおいて通常モードで通信を行っているので、フレーム単位でコンプレストフレームとノーマルフレームの区別がなく、P(2)は一定となる。例えばP(2)を「1」とする。
【0064】
そして、選択部203は、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から通常モードでの各UEに送信するパケットの優先度P(i)に、PNF(i)またはPCF(i)を反映させる。例えば、コンプレストモードで通信を行うUE1についてスロット毎にP(i)に(1+r)を乗算した結果をUE1の優先度とする。そして、選択部203は、上記計算により得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。なお、ここでは、UE1とUE2に送信するパケットの優先度P(i)が同等であると仮定する例について説明する。
【0065】
図4は、本実施の形態で用いられる優先度情報の一例を示す図である。図4は、基地局装置100からUE1とUE2に送信するパケットのスケジュール作成に用いる優先度情報を示す。図4では、各スロット間にUE1とUE2のパケットを送信する優先度が設定されている。
【0066】
図4において、SL1からSL4では、UE1の優先度が「0」であり、UE2の優先度が「1.0」であるので、選択部203は、SL5からSL8にUE2宛のパケットを送信するスケジュールを決定する。そして、SL1からSL4では、UE1の優先度が「1.5」であり、UE2の優先度が「1.0」であるので、選択部203は、SL5からSL8にUE1宛のパケットを送信するスケジュールを決定する。
【0067】
同様に、選択部203は、SL9からSL12にUE1宛のパケットを送信するスケジュールを決定する。そして、選択部203は、SL13からSL16にUE2宛のパケットを送信するスケジュールを決定する。
【0068】
このように、本実施の形態の基地局装置によれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0069】
なお、スケジュール作成により各ユーザ宛にパケットの送信を割り当てる単位は、特に限定されず、フレーム単位、スロット単位等、所定の送信時間単位であればよい。
【0070】
(実施の形態2)
図5は、本発明の実施の形態2に係る基地局装置が備えるスケジュール作成部の構成を示すブロック図である。但し、図2と同一の構成となるものについては、図2と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0071】
図5のスケジュール作成部102は、優先度算出部501と、選択部502と、選択断念率算出部503とを具備し、コンプレストモードであることによって選択されるはずの機会を実際にどの程度失ったかを把握し、ノーマルフレームであれば選択されるはずであったにも関わらず、コンプレストフレームのため選択されなかった選択断念率を測定し、CF比率rと選択断念率dの値に応じて個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を上げるスケジュールを作成して個別チャネルをコンプレストモードで通信するユーザと、個別チャネルを通常モードで通信するユーザとにそれぞれ共有チャネルを用いて送信するパケットの伝送量を均一化する点が図2のスケジュール作成部102と異なる。
【0072】
優先度算出部501は、まず、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードでの優先度である。
【0073】
選択部502は、優先度算出部501において得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0074】
選択断念率算出部503は、選択部502において作成されたスケジュールからコンプレストモードであることによって選択されるはずの機会を実際にどの程度ロスしたかを把握し、ノーマルフレームであれば選択されるはずであったにも関わらず、コンプレストフレームのため選択されなかった選択断念率dを測定し、CF比率rと選択断念率dの両者の値に応じて優先度を上げる指示を優先度算出部501に出力する。
【0075】
優先度算出部501は、優先度に選択断念率算出部503からの優先度変更の指示を反映させる。例えば、CF比率r×選択断念率dだけ優先度を上げ、P(1)×(1+(r×d))とする制御を行う。そして、優先度算出部501は、得られた優先度を選択部502に出力する。そして、選択部502は、上記計算により得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。以降は上記選択断念率算出部503からの動作を繰り返す。
【0076】
次に、本実施の形態のスケジュール作成部のスケジュール作成の動作について説明する。図6は、個別チャネル(assited DPCH)の送信電力の時間変化と共有チャネルのスケジュール作成の一例を示す図である。図6では、基地局装置が個別チャネルにおいてコンプレストモードと通常モードで通信を行う2つのUEに対して、パケットを送信するスケジュールを作成する場合の例について説明する。
【0077】
ここでは、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から決定される優先度がUE1とUE2について同条件であると仮定する。
【0078】
図6において、UE1は、個別チャネルをコンプレスドモードで通信し、UE2は、個別チャネルを通常モードで通信する。フレーム#1から#10のうち、#2、#5、及び#8において、基地局装置は、UE1にコンプレストフレームで通信する。
【0079】
スケジュール作成部102は、UE1とUE2に対して、同程度のスループットとなるように、例えば、ラウンドロビン方式のように、順番にユーザにパケットを送信するスケジュールを割り当てていく。図6の選択結果Aに示すように、スケジュール作成部102は、フレーム#1にUE1宛にパケットを送信するスケジュールを作成し、フレーム#2にUE2宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。同様に、スケジュール作成部102は、UE1とUE2に交互にパケット送信のスケジュールを割り当て、フレーム#3にUE1宛にパケットを送信するスケジュールを作成し、フレーム#4にUE2宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0080】
フレーム#5では、基地局装置は、UE1にコンプレストフレームで通信するので、UE1宛にパケットを送信することができず、パケット送信のスケジュールが割り当てられない。
【0081】
以降#6、#8、#10では、UE2宛にパケットを送信するスケジュールを作成し、#7、#9、では、UE1宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。そして、フレーム#11では、基地局装置は、UE1にコンプレストフレームで通信するので、UE1宛にパケットを送信することができず、パケット送信のスケジュールが割り当てられない。#12では、UE2宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0082】
この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「4」、UE2宛に割り当てられるフレームが「6」となりコンプレストモードで通信を行うUE1のスループットは、通常モードで通信を行うUE2より低くなる。
【0083】
このように、基地局と通信を行うUEが個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行う場合、基地局がコンプレストフレームで信号を送信している時、UEは、異なる周波数のキャリアセンスを行い、共有チャネルでパケットデータを受信することができない。この結果、個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行うUEと個別チャネルにおいて通常モードで通信を行うUEとに共有チャネルを用いたパケット伝送のスループットに差ができる。
【0084】
そこで、本実施の形態のスケジュール作成部は、コンプレストモードであることによって選択されるはずの機会を実際にどの程度失ったかを把握し、ノーマルフレームであれば選択されるはずであったにも関わらず、コンプレストフレームのため選択されなかった選択断念率を測定し、両者の値に応じてコンプレストモードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を上げるスケジュールを作成する。
【0085】
選択断念率算出部503は、各UEにパケットを送信する回数に所定の数以上の差がある場合、パケットを送信される回数が少ないUEの優先度を上げる、またはパケットを送信される回数が多いUEの優先度を下げる指示を優先度算出部501に出力する。例えば、CF比率r×選択断念率dだけ優先度を上げ、P(1)×(1+(r×d))とする制御を行う。
【0086】
具体的には、選択断念率算出部503は、所定のコンプレストフレーム数の中でコンプレストモードで通信を行っているUE1にパケット送信のスケジュールを割り当てることができなかったフレーム数の比率を選択断念率として算出する。例えば、コンプレストフレーム4フレームのうち、2フレームでUE1宛にパケットを送信できなかった場合、選択断念率dは、「0.5」となる。CF比率は、コンプレストフレームの数と通常フレームの数の比「0.5」であり、UE1の優先度P(1)は、1.25倍される。
【0087】
選択部502は、新たに設定された優先度に基づいてパケット送信のスケジュールを作成する。例えば、UE1の優先度P(1)を「1」、UE2の優先度P(2)を「1」とした場合、UE1の優先度P(1)に選択断念率を反映させた新しい優先度は、「1.25」となる。
【0088】
選択部502は、UE1とUE2の優先度の比率になるようにパケットを割り当てるスケジュールを作成する。例えば、上記優先度からUE1とUE1のパケット送信比率は1.25対1、すなわち5対4になる。つまり、9フレーム中5フレームをUE1に割り当て、4フレームをUE2に割り当てる。
【0089】
一例として、9フレームに「UE1、UE2、UE1、UE2、UE1、UE1、UE2、UE1、UE2」の順番で割り当てる。
【0090】
選択結果Bは、選択断念率を反映させた新しい優先度で割り当てた結果である。上記割り当ての結果、フレーム#5は、UE1がコンプレストフレームで通信を行い、未送信となるが、9フレーム中#1、#3、#6、#8でUE1にパケット送信スケジュールが割り当てられ、#2、#4、#7、#9にUE2にパケット送信スケジュールが割り当てられる。#10以降も同じ割り当てパターンを繰り返す。この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「6」、UE2宛に割り当てられるフレームが「5」となり、コンプレストモードで通信を行うUE1のスループットが低下することを防ぐことができる。
【0091】
このように、選択断念率を反映させた新しい優先度でUE2よりUE1にパケット送信する機会を多くしているので、コンプレストモードで通信を行うユーザのスループットが低下することを防ぐことができる。
【0092】
また、コンプレストフレームに通常モードのユーザ宛のパケット送信のスケジュールを割り当てる場合でもコンプレストモードで通信を行うユーザのスループットが低下することを防ぐことができる。
【0093】
選択結果Cは、コンプレストフレームに通常モードのユーザ宛のパケット送信のスケジュールを割り当てた結果である。選択結果Aにおいて未送信であったフレーム#5とフレーム#11に通常モードのユーザであるUE2宛のパケット送信のスケジュールを割り当ている。
【0094】
この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「4」、UE2宛に割り当てられるフレームが「8」となりコンプレストモードで通信を行うUE1のスループットは、通常モードで通信を行うUE2より低くなる。
【0095】
この場合、フレーム#5とフレーム#11にはUE1宛のパケット送信が割り当てられるはずであるが、UE2宛のパケット送信が割り当てられることになる。選択断念率算出部503は、コンプレストフレーム4フレームのうち、2フレームでUE1宛にパケットを送信できなかったとし、選択断念率dを「0.5」とする。
【0096】
以下、選択結果Aから選択結果Bのスケジュール作成と同様に、選択断念率を反映させた新しい優先度でUE2よりUE1にパケット送信する機会を多くする。
【0097】
選択結果Dは、選択断念率を反映させた新しい優先度で割り当てた結果である。上記割り当ての結果、フレーム#5、フレーム#11は、UE1がコンプレストフレームで通信を行い、UE2による送信となるが、12フレーム中#1、#3、#6、#10、#11でUE1にパケット送信スケジュールが割り当てられ、#2、#4、#5、#7、#8、#9、#11にUE2にパケット送信スケジュールが割り当てられる。この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「5」、UE2宛に割り当てられるフレームが「7」となり、コンプレストモードで通信を行うUE1のスループットを改善することができる。
【0098】
このように、本実施の形態の基地局装置によれば、個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信するユーザにコンプレストフレームで通信を行っている時刻に共有チャネルでパケットを送信する機会が減少することを補償するパケット送信のスケジュールを作成することにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0099】
また、本実施の形態の基地局装置によれば、コンプレストモードであることによって選択されるはずの機会を実際にどの程度ロスしたかを把握して補償することにより、コンプレストフレームとノーマルフレームの比率からスケジュールを作成する方法に比べて優先度を過剰に上げず、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0100】
なお、本実施の形態では、パケットの割り当てにユーザ番号順に公平に割り当てるラウンドロビン方式を用いて説明しているがこれに限らず、伝搬路状態(例:CIR測定結果などで判定)が最良であるユーザを選択して送出するMax CIR方式等の他のパケット割り当て方式を用いることもできる。この場合、伝搬路状態から得られる各ユーザの優先度に選択断念率から得られる優先度の情報を反映させ、得られた優先度から各ユーザにパケット送信のスケジュールを決定する。
【0101】
(実施の形態3)
実施の形態2に示すように、コンプレストモードユーザにパケットを送信できないコンプレストフレームタイミングで送信可能な他ユーザにパケットを送信する制御を行う場合、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。ただし、この制御では、コンプレストモードユーザに対してのスループットの低下を防止することはできるが、通常モードユーザと同等のスループットにならない場合がある。
【0102】
理由としては、コンプレストモードユーザを選択できないコンプレストフレームタイミングにおいて、送信可能な他ユーザである通常モードユーザを選択してパケットを送信する制御を行う場合、通常モードユーザの平均スループットはコンプレストモードユーザが通常モードであるときに比べて高くなるからである。
【0103】
コンプレストモードであるユーザと通常モードであるユーザで同等な平均スループットを達成するためには、コンプレストモードユーザだけでなく通常モードユーザに対しても、個別チャネルの通信モードの違いに基づいて優先度を制御する必要がある。
【0104】
そこで、本実施の形態の基地局装置は、パケット送信のスケジュールの作成結果からコンプレストモードユーザの送信禁止時間における通常モードユーザの優先選択率(状況)を測定し、その結果に応じて通常モードユーザの優先度を変更する制御を行い、共有チャネルにおけるパケットデータ送信のスケジュールを作成する。これは、ユーザ数が3以上である場合には、ある特定のコンプレストモードユーザの送信禁止時間における他ユーザ(通常モードユーザおよび他のコンプレストモードユーザ)の優先度状況を測定し、その結果に応じた優先度の制御を行う。
【0105】
図7は、本発明の実施の形態3に係る基地局装置が備えるスケジュール作成部の構成を示すブロック図である。但し、図5と同一の構成となるものについては、図5と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0106】
図7のスケジュール作成部102は、優先度算出部701と、選択部702と、優先選択率算出部703とを具備し、コンプレストフレームにおいて通常モードのユーザ宛にパケット送信が割り当てられる優先選択率を測定し、CF比率rと優先選択率eの両者の値に応じて個別チャネルにおいて通常モードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を下げるスケジュールを作成して個別チャネルをコンプレストモードで通信するユーザと、個別チャネルを通常モードで通信するユーザとにそれぞれ共有チャネルを用いて送信するパケットの伝送量を均一化する点が図5のスケジュール作成部と異なる。
【0107】
優先度算出部701は、まず、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードでの優先度である。
【0108】
そして、優先度算出部701は、CF比率(または送信禁止時間比率)rに応じて通常モードユーザの優先度を下げる。例えば、上記制御を行う区間をユーザ1の送信禁止時間以外のみとし、P(2)×(1−r)と制御を行う。なお、CF比率に応じて通常モードユーザの優先度を変更する適用区間に関しては、全区間とすることも考えられる。
【0109】
また、優先度算出部701は、優先選択率算出部703からの優先度変更の指示を優先度に反映させる。そして、優先度算出部701は、得られた優先度を選択部702に出力する。
【0110】
選択部702は、優先度算出部701において得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0111】
優先選択率算出部703は、選択部702において作成されたスケジュールからコンプレストモードユーザがコンプレストフレームで通信を行うフレームにおいて通常モードユーザ宛にパケット送信のスケジュールが割り当てられた優先選択率eを算出し、CF比率rと優先選択率eの両者の値に応じて優先度を下げる指示を優先度算出部701に出力する。例えば、優先選択率算出部703は、各ユーザにパケットを送信する回数に所定の数以上の差がある場合、パケットを送信される回数が少ないユーザの優先度を上げる。
【0112】
優先度算出部701は、優先度に優先選択率算出部703からの優先度変更の指示を反映させる。例えば、CF比率r×優先選択率eだけ優先度を下げ、P(1)×(1−(r×e))とする制御を行う。そして、優先度算出部701は、得られた優先度を選択部702に出力する。
【0113】
そして、選択部702は、上記計算により得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。以降は上記優先選択率算出部703からの動作を繰り返す。
【0114】
次に、本実施の形態のスケジュール作成部のスケジュール作成の動作について説明する。図8は、スケジュール作成の一例を示す図である。図8では、基地局装置がそれぞれ個別チャネルにおいてコンプレストモードと通常モードで通信を行う2つのUEに対して、パケットを送信するスケジュールを作成する場合の例について説明する。
【0115】
ここでは、パケットデータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)からUE1とUE2について優先度が示される。
【0116】
P(1)は、UE1の優先度である。UE1は、個別チャネルをコンプレストモードで通信しており、コンプレストフレームでの優先度は「0」になる。P(2)は、UE2が通常モードで通信を行う場合の優先度である。
【0117】
これらの優先度をフレーム単位で比較し、優先度の高いユーザにパケット送信のスケジュールを割り当てた結果が、選択結果Eである。コンプレストフレームにおけるUE1の優先度が「0」となる分、UE1にパケットを送信する機会が減少する。この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「2」、UE2宛に割り当てられるフレームが「4」となりコンプレストモードで通信を行うUE1のスループットは、通常モードで通信を行うUE2より低くなる。
【0118】
CF比率rは、コンプレストフレームの数と通常フレームの数の比、または全体のフレーム数におけるコンプレストフレームの割合で表され、通常フレームが4フレーム、コンプレストフレームが2フレームとなっているのでCF比率rは「0.5」となる。
【0119】
優先度算出部701は、優先度にCF比率rを反映させる。例えば、優先度算出部701は、通常モードで通信するUE2の優先度にCF比率rを反映させて、P(2)×(1−r)とする。そして、選択部702は、CF比率rを反映させた優先度からUE1とUE2にパケットを送信するスケジュールを作成する。選択結果Fは、CF比率rを反映させた優先度から得られたパケット送信スケジュールの割り当て結果である。
【0120】
この結果、UE1宛に割り当てられるフレームが「3」、UE2宛に割り当てられるフレームが「3」となり、コンプレストモードで通信を行うUE1のスループットが低下することを防ぐことができる。
【0121】
図8の例では、通常モードで通信を行うUE2の優先度にCF比率rを反映させてコンプレストモードと通常モードのユーザのスループットが同じとしたが、通常モードで通信を行うUE2の優先度にCF比率rを反映させた結果、通常モードで通信するUE2の優先度をかえって過度に下げすぎてしまうことがある。
【0122】
優先選択率算出部703は、選択部702において作成されたスケジュールからコンプレストモードユーザと通常モードユーザとにパケットを送信する回数に所定の数以上の差がある場合、パケットを送信される回数が少ないユーザの優先度を上げる。
【0123】
具体的には、UE1がコンプレストフレームであるため選択されなかった選択断念によって、他ユーザであるUE2が優先的に選択された優先選択率eを測定し、その値に応じて優先度を上げる。例えば、ユーザ1の送信禁止時間以外のみにおいて、CF比率r×優先選択率eだけ優先度を下げ、P(2)×(1−(r×e))とする制御を行う。
【0124】
なお、2ユーザの場合には、UE1が断念したときは全てUE2が優先選択されるためd=eとなる。例えば、コンプレストフレーム2フレームのうち、2つともコンプレストモードであるためUE1に割り当てできなかったフレームであり、その結果通常モードで通信するUE2に割り当てられたフレームである。この結果、優先選択率eは、「1.0」となる。
【0125】
そして、選択部702は、上記計算により得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0126】
このように、優先選択率eを優先度に反映させパケット送信のスケジュールを作成することにより、通常モードで通信するUE2の優先度をかえって過度に下げすぎることを防止でき、通常モードで通信するユーザとコンプレストモードで通信するユーザとで、ほぼ同一の平均スループットを得ることができる。
【0127】
次に、コンプレストモードで通信を行うユーザがコンプレストフレームであるため選択されなかった選択断念によって、他ユーザであるが優先的に選択された優先選択率eを測定し、その値に応じて優先度を上げる例について、3以上のユーザの場合の優先度計算の例を説明する。
【0128】
図9は、スケジュール作成の一例を示す図である。図9では、基地局装置がそれぞれ個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行うUE1と通常モードで通信を行うUE2及びUE3に対して、パケットを送信するスケジュールを作成する場合の例について説明する。
【0129】
選択結果Gは、優先度算出部701から出力された優先度に基づいて、選択部702において作成されたスケジュールの一例である。選択結果Gのスケジュールでは、フレーム#1、#3、#4、#6においてUE1宛にパケットを送信し、フレーム#2においてUE3宛にパケットを送信し、フレーム#5においてUE2宛にパケットを送信する。また、フレーム#2及び#5においてUE1は、コンプレストモードで通信を行うタイミングとする。
【0130】
優先選択率算出部703は、通常モードで通信を行うユーザ毎に選択結果Gから優先選択率eを算出する。ここでは、UE1がコンプレストモードで通信を行う2フレームのうち、#2はUE3宛、#5はUE2宛のパケット送信スケジュールである。UE2の優先選択率eは「0.5」となり、UE3の優先選択率eは「0.5」となる。またCF比率rは「0.5」である。
【0131】
従って、UE2及びUE3の優先度に乗算する値(1−(r×e))は、それぞれ「0.75」となる。
【0132】
優先度算出部701は、次に作成するスケジュールにおいて優先度に先に求めた優先選択率を反映する。例えば、UE1、UE2、及びUE3宛の優先度が図9のP(1)、P(2)、及びP(3)である場合、通常モードで通信を行うUE2及びUE3の優先度P(2)及びP(3)に「0.75」を乗算して、優先選択率eとCF比率rを反映させる。ここでは、UE1がコンプレストモードではないフレームに対して優先度P(2)及びP(3)に優先選択率eとCF比率rを反映させる。
【0133】
優先度P’(2)及びP’(3)は優先度P(2)及びP(3)に優先選択率eとCF比率rを反映させた優先度である。選択部702は、この優先度P(1)、P’(2)、及びP’(3)を比較し、優先度の高いユーザにパケット送信のスケジュールを割り当てる。
【0134】
選択結果Hは、優先選択率eとCF比率rを反映させた優先度から作成されたスケジュールの一例である。選択結果Hでは、UE1宛に割り当てられるフレームが「2」、UE2宛に割り当てられるフレームが「2」、UE3宛に割り当てられるフレームが「2」となる。
【0135】
このように、本実施の形態の基地局装置によれば、個別チャネルをコンプレストフレームで通信するタイミングにおける通常モードユーザ宛のパケット送信の優先度を下げることにより、コンプレストモードにおける平均スループットの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0136】
また、本実施の形態の基地局装置によれば、コンプレストフレームにおいて通常モードで通信するユーザが優先的に選択されたかを把握して補償することにより、コンプレストフレームとノーマルフレームの比率からスケジュールを作成する方法に比べて優先度を過剰に下げすぎず、コンプレストモードのユーザと通常モードのユーザに同一の平均スループットを確保することができる。
【0137】
なお、本実施の形態では、伝搬路状態(例:CIR測定結果などで判定)が最良であるユーザを選択して送出するMax CIR方式等の他のパケット割り当て方式を用いて説明しているがこれに限らず、パケットの割り当てにユーザ番号順に公平に割り当てるラウンドロビン方式を用いることもできる。
【0138】
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1から3のいずれかの基地局装置から送信された無線信号を受信する通信端末装置について説明する。図10は、本発明の実施の形態4に係る通信端末装置の構成を示すブロック図である。図10において、通信端末装置1000は、無線受信部1001と、HS−DSCH復調部1002と、復号部1003と、個別CH復調部1004と、復号部1005と、CMT抽出部1006とから主に構成される。
【0139】
無線受信部1001は、無線信号を受信してベースバンド周波数に変換し、得られた受信信号をHS−DSCH復調部1002及び個別CH復調部1004に出力する。
【0140】
CMT抽出部1006から受信する信号が自局宛に信号を送信しないギャップである指示を受けた場合、無線受信部1001は、自局が属さない基地局装置が使用する周波数の無線信号を受信する。また、CMT抽出部1006から受信する信号が自局宛に信号を送信しないギャップではない指示を受けた場合、無線受信部1001は、自局が属する基地局装置が使用する周波数の無線信号を受信する。
【0141】
ここで、自局が属する基地局装置と自局が属さない基地局装置とが送信する信号の周波数が異なることがあるので、無線受信部1001は、CMT抽出部1006の指示に従い、所望する信号の周波数の無線信号を受信する。
【0142】
HS−DSCH復調部1002は、受信信号を復調して復号部1003に出力する。復号部1003は、HS−DSCH復調部1002において復調された受信信号を復号して共有チャネルで送信されたパケットデータを得る。
【0143】
個別CH復調部1004は、受信信号を復調して復号部1005に出力する。復号部1005は、個別CH復調部1004において復調された受信信号を復号して個別チャネルで送信されたデータを得る。そして、個別CH復調部1004は、このデータをCMT抽出部1006に出力する。
【0144】
CMT抽出部1006は、受信したデータからコンプレスドモードの制御に関する情報を抽出し、この情報から基地局装置から自局宛に信号を送信しないギャップのタイミングを得て、時刻毎に受信する信号が自局宛に信号を送信しないギャップであるか否かを無線受信部1001に通知する。
【0145】
このように、本実施の形態の通信端末装置によれば、パケットデータの受信と隣接セルの情報取得とを同時に行う必要がなくなり、一つの受信回路でパケットデータの受信と隣接セルの情報取得とを共に実現でき、移動通信における高速下りデータ通信を行うことができる。
【0146】
なお、上記説明の共有チャネルは、複数の通信端末装置が共通して使用しパケットデータを受信する場合に使用するチャネルであれば特に限定されない。たとえば、DSCHやHSDPAに適用することもできる。
【0147】
また、上記説明のコンプレスモードの種類に限定されず、パケットデータを送信しないギャップを設定するコンプレスドモードを用いる通信方法であれば適用できる。
【0148】
また、上記説明のスケジュールを決定する部分は、基地局装置以外にも搭載することができ、共有チャネルを使ってパケットデータを送信する装置及び送信を制御する装置であれば、いずれにも適用できる。例えば、DSCHでパケットデータを送信する場合等では、RNCを含むRAN(Radio Access Network)等の基地局装置より上位の装置に上記スケジュールを設定する構成を搭載し、パケットデータを送信する基地局装置にスケジュールを通知し、基地局装置においてこのスケジュールに従い各通信端末装置宛にパケットデータを送信することもできる。
【0149】
また、実施の形態1から実施の形態3は、組み合わせて適用することもできる。例えば、CF比率rと選択断念率dの値に応じて個別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を上げ、CF比率rと優先選択率eの両者の値に応じて個別チャネルにおいて通常モードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を下げるスケジュールを作成して個別チャネルをコンプレストモードで通信するユーザと、個別チャネルを通常モードで通信するユーザとにそれぞれ共有チャネルを用いて送信するパケットの伝送量を均一化することもできる。
【0150】
また、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。例えば、上記実施の形態では、基地局装置として行う場合について説明しているが、これに限られるものではなく、この通信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
【0151】
例えば、上記通信方法を実行するプログラムを予めROM(Read Only Memory)に格納しておき、そのプログラムをCPU(Central Processor Unit)によって動作させるようにしても良い。
【0152】
また、上記通信方法を実行するプログラムをコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM(Random Access memory)に記録して、コンピュータをそのプログラムにしたがって動作させるようにしても良い。
【0153】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のスケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法によれば、共有チャネルでパケットを送信し、個別チャネルの通信にコンプレストモードを適用する場合に、コンプレストモードで通信中のユーザは、コンプレストモードでない通常ユーザに比べて、パケットが送信できる時間において優先度的にパケットを送信するスケジュールを作成して、このスケジュールに従ってパケットを送信することにより、コンプレスドモードで通信中のユーザと通常ユーザとの平均スループットの差を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成を示すブロック図
【図2】上記実施の形態のスケジュール作成部の構成の一例を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る基地局装置における送信信号電力の一例を示す図
【図4】上記実施の形態で用いられる優先度情報の一例を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置が備えるスケジュール作成部の構成を示すブロック図
【図6】スケジュール作成の一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態3に係る基地局装置が備えるスケジュール作成部の構成を示すブロック図
【図8】スケジュール作成の一例を示す図
【図9】スケジュール作成の一例を示す図
【図10】本発明の実施の形態4に係る通信端末装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 コンプレストモード制御部
102 スケジュール作成部
103 バッファ
104 スイッチ回路
105 多重化部
106 符号化部
107 変調部
201 送信禁止比率算出部
202、501、701 優先度算出部
203、502、702 選択部
503 選択断念率算出部
703 優先選択率算出部

Claims (10)

  1. 基地局装置が共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを作成するスケジュール作成装置であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振るスケジュール作成手段と、を具備することを特徴とするスケジュール作成装置。
  2. 取得手段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、コンプレストモードで通信を行っているユーザに送信ギャップの時間に前記ユーザ宛のパケットデータを送信しないスケジュールを作成することを特徴とする請求項1に記載のスケジュール作成装置。
  3. 取得手段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、送信ギャップの時間に他のユーザ宛のパケットデータを送信するスケジュールを作成することを特徴とする請求項1に記載のスケジュール作成装置。
  4. スケジュール作成手段は、送信時間に対して送信ギャップの時間の割合が多いユーザから優先してパケットを送信するスケジュールを作成することを特徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のスケジュール作成装置。
  5. スケジュール作成手段は、所定の時間内でのコンプレストモードにおけるパケット送信の割り当て不可能な機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信するスケジュールを作成することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載のスケジュール作成装置。
  6. スケジュール作成手段は、所定の時間内での通常モードにおけるパケット送信の割り当て可能な機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信するスケジュールを作成することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載のスケジュール作成装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュールに従ってパケットデータを送信する送信手段と、を具備することを特徴とする基地局装置。
  8. 請求項1から請求項6のいずれかに記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュール作成装置において作成されたスケジュールを出力する出力手段と、を具備する制御局装置。
  9. コンプレスドモードにおいて基地局装置が信号を送信しない時間である送信ギャップを取得する取得手段と、前記送信ギャップの時間に自局が属さない基地局装置から送信された信号を受信し、前記送信ギャップ以外の時間に複数の通信端末装置が共通して使用する共有チャネルで自局宛のパケットデータを受信する受信手段と、を具備することを特徴とする通信端末装置であって、前記基地局装置は、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振るスケジュール作成手段と、前記スケジュールを送信する送信手段と、を具備する。
  10. 基地局装置が共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを作成するスケジュール方法であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得し、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り振り、このスケジュールに従ってパケットデータを送信することを特徴とする通信方法。
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