JP2003199165A - スケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法 - Google Patents

スケジュール作成装置、基地局装置及び通信方法

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JP2003199165A
JP2003199165A JP2001398974A JP2001398974A JP2003199165A JP 2003199165 A JP2003199165 A JP 2003199165A JP 2001398974 A JP2001398974 A JP 2001398974A JP 2001398974 A JP2001398974 A JP 2001398974A JP 2003199165 A JP2003199165 A JP 2003199165A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンプレスドモードで通信中のユーザと
通常ユーザとの平均スループットの差を解消すること。 【解決手段】 送信禁止比率算出部201は、個別チャ
ネルでの通信をコンプレストモードで行うユーザについ
て、コンプレストモード制御部101から出力された各
ユーザにコンプレストモードで信号を送信する時間の情
報から所定の送信時間単位のうちパケットが送信不可能
なギャップである時間の比率を送信禁止時間比率として
算出する。優先度算出部202は、コンプレストモード
ユーザについてノーマルフレームにおける優先度から、
コンプレストモードにおける送信禁止時間比率に応じて
優先度を上げる。選択部203は、優先度算出部202
において算出された優先度に基づき、優先度の高いユー
ザに優先的にパケット送信を割り当てるスケジュールを
作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スケジュール作成
装置、基地局装置及び通信方法に関し、特にDSCH
(Downlink Shared Channel)またはHSDPA(Hig
h Speed DownlinkPacket Access)に用いて好適なス
ケジュール作成装置、基地局装置及び無線通信方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】ディジタル無線通信システムのアクセス
方式の一つであるCDMA(Code Division Multiple
Access)において、W−CDMA(Wideband−CDM
A)システムがある。このW−CDMAの規格において
は、複数の通信端末装置が共通に用いる下り回線のチャ
ネルとしてDSCH(Downlink Shared Channel)が
規定されている。
【0003】このDSCHは、複数の端末に所定の伝送
単位(例えばフレーム単位)で割り当ててデータのみを
伝送するチャネルであり、データ通信を行うチャネルで
ある。したがって、DSCHは、下り高速パケットデー
タ伝送への利用が期待されている。
【0004】DSCHを使用する通信端末装置は、別途
個別の下り回線(DPCH:Dedicated Physical CHa
nnel)を確立し、そのDPCHの信号に含まれる既知信
号(例えばパイロット信号)を用いてパスサーチやチャ
ネル推定を行う。あるいは、各通信端末装置に共通であ
るP−CPICH(Primary-Common PIlot CHannel)
の既知信号を用いてパスサーチやチャネル推定を行う。
これにより、DSCH信号を確実に復調することができ
る。
【0005】また、複数の通信端末装置が共通に用いる
下り回線のチャネルで高速にパケットデータを伝送する
通信方法の一つとしてHSDPA(High Speed Downl
inkPacket Access)がある。HSDPAでは、回線状
態に応じてチャネルコーデック、拡散率、多重数、また
は(多値)変調を変更して伝送レートを変更することに
より平均スループットを向上させることの出来る通信方
法である。
【0006】一方、セルラー通信では、ユーザが移動す
ることにより、通信相手の基地局装置を遷移することが
ある。
【0007】例えば、W−CDMA同士、またはW−C
DMAとGSM(Global Systemfor Mobile Communi
cations)方式との間において、異なる周波数のキャリ
アでハンドオーバーを行う場合、ユーザは、通信中に、
他の周波数の信号を受信して通信する基地局を遷移する
ために必要な信号レベルの測定、必要な制御情報の受信
を行う必要がある。
【0008】そこで、W−CDMAでは、基地局装置
が、コンプレストモード(CompressedMode)で信号を送
信して自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置から
の他の周波数の信号を受信する。
【0009】このコンプレストモードでは、情報データ
のフレームに対する拡散率を一時的に下げることによ
り、フレーム間に一定の実送信区間の時間をつくってフ
レームを送信し、通信端末装置がこの空いた時間を用い
て、自局の属するセル及び隣接セルの基地局装置からの
他の周波数の信号を受信する。
【0010】つまり、基地局装置は、通信に影響を及ぼ
さない範囲でデータを送信しない時間をつくり、ユーザ
は、この時間の間に自局の属するセル及び隣接セルの基
地局装置からの他の周波数の信号を受信する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
基地局装置は、コンプレストモードのギャップタイミン
グを知らないため、異周波数のキャリアセンスをしてい
る通信端末装置にパケットデータを送信してしまうこと
があり、通信端末装置は受信できないことがある。
【0012】この結果、個別チャネルにおいてコンプレ
ストモードで通信を行う通信端末装置は、通常モードで
通信を行う通信端末装置に比べてパケットを受信する機
会が少なくなり、平均スループットが低下する。
【0013】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、コンプレスドモードで通信中のユーザと通常ユー
ザとの平均スループットの差を解消するスケジュール作
成装置、基地局装置及び通信方法を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のスケジュール作
成装置は、基地局装置が共有チャネルでパケットデータ
を送信するスケジュールを作成するスケジュール作成装
置であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャ
ネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手
段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行
うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレス
トモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有
チャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優
先的に割り振るスケジュール作成手段と、を具備する構
成を採る。
【0015】この構成によれば、個別チャネルにおいて
通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモード
で通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時
刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することに
より、コンプレストモードにおける平均スループットの
低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の
平均スループットを確保することができる。
【0016】本発明のスケジュール作成装置は、取得手
段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である
送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、コン
プレストモードで通信を行っているユーザに送信ギャッ
プの時間に前記ユーザ宛のパケットデータを送信しない
スケジュールを作成する構成を採る。
【0017】この構成によれば、共有チャネルを用いた
パケットデータ伝送とコンプレスドモードとを共に適用
することができる。
【0018】本発明のスケジュール作成装置は、取得手
段は、個別物理チャネルの信号を送信しない時間である
送信ギャップを取得し、スケジュール作成手段は、送信
ギャップの時間に他のユーザ宛のパケットデータを送信
するスケジュールを作成する構成を採る。
【0019】この構成によれば、通常モードで通信を行
うユーザのスループットを向上することができる。
【0020】本発明のスケジュール作成装置は、スケジ
ュール作成手段は、送信時間に対して送信ギャップの時
間の割合が多いユーザを優先してパケットを送信するス
ケジュールを作成する構成を採る。
【0021】この構成によれば、個別チャネルにおいて
通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモード
で通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時
刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することに
より、コンプレストモードにおける平均スループットの
低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の
平均スループットを確保することができる。また、この
構成によれば、個別チャネルを通常フレームで通信する
タイミングにおける通常モードユーザ宛のパケット送信
の優先度を下げることにより、コンプレストモードにお
ける平均スループットの低下を防止することができ、通
常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保するこ
とができる。
【0022】本発明のスケジュール作成装置は、スケジ
ュール作成手段は、所定の時間内でのコンプレストモー
ドにおけるパケット送信の割り当て不可能な機会の比率
に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信するスケジ
ュールを作成する構成を採る。
【0023】この構成によれば、個別チャネルにおいて
コンプレストモードで通信するユーザにコンプレストフ
レームで通信を行っている時刻に共有チャネルでパケッ
トを送信する機会が減少することを補償するパケット送
信のスケジュールを作成することにより、コンプレスト
モードにおける平均スループットの低下を防止すること
ができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを
確保することができる。
【0024】本発明のスケジュール作成装置は、スケジ
ュール作成手段は、所定の時間内での通常モードにおけ
るパケット送信の割り当て可能な機会の比率に基づいて
ユーザ宛にパケットデータを送信するスケジュールを作
成する構成を採る。
【0025】この構成によれば、コンプレストフレーム
において通常モードで通信するユーザが優先的に選択さ
れたかを把握して補償することにより、コンプレストフ
レームとノーマルフレームの比率からスケジュールを作
成する方法に比べて優先度を過剰に下げすぎず、コンプ
レストモードのユーザと通常モードのユーザに同一の平
均スループットを確保することができる。
【0026】本発明の基地局装置は、上記のいずれかに
記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュールに従
ってパケットデータを送信する送信手段と、を具備する
構成を採る。
【0027】本発明の制御局装置は、上記のいずれかに
記載のスケジュール作成装置と、前記スケジュール作成
装置において作成されたスケジュールを出力する出力手
段と、を具備する構成を採る。
【0028】これらの構成によれば、個別チャネルにお
いて通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモ
ードで通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外
の時刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信するこ
とにより、コンプレストモードにおける平均スループッ
トの低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同
一の平均スループットを確保することができる。
【0029】本発明の通信端末装置は、コンプレスドモ
ードにおいて基地局装置が信号を送信しない時間である
送信ギャップを取得する取得手段と、前記送信ギャップ
の時間に自局が属さない基地局装置から送信された信号
を受信し、前記送信ギャップ以外の時間に複数の通信端
末装置が共通して使用する共有チャネルで自局宛のパケ
ットデータを受信する受信手段と、を具備し、前記基地
局装置は、ユーザが前記基地局装置との個別物理チャネ
ルによる通信に用いるモードの種類を取得する取得手段
と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モードで行う
ユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプレスト
モードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チ
ャネルでパケットデータを送信するスケジュールを優先
的に割り振るスケジュール作成手段と、前記スケジュー
ルを送信する送信手段と、を具備する構成を採る。
【0030】この構成によれば、一つの受信回路でパケ
ットデータの受信と隣接セルの情報取得とを共に実現で
き、移動通信における高速下りデータ通信を行うことが
できる。
【0031】本発明の通信方法は、基地局装置が共有チ
ャネルでパケットデータを送信するスケジュールを作成
するスケジュール方法であって、ユーザが前記基地局装
置との個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種
類を取得し、個別物理チャネルの通信を通常の送信モー
ドで行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコン
プレストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザ
に共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュー
ルを優先的に割り振り、このスケジュールに従ってパケ
ットデータを送信するようにした。
【0032】この方法によれば、個別チャネルにおいて
通常モードで通信するユーザ宛よりコンプレストモード
で通信するユーザ宛に、コンプレストフレーム以外の時
刻に共有チャネルでパケットを優先的に送信することに
より、コンプレストモードにおける平均スループットの
低下を防止することができ、通常モード時とほぼ同一の
平均スループットを確保することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明者は、1または複数の通信
相手に共有チャネル(Shared Channel)を用いてパケ
ットを送信する場合のスケジューリングにおいて、個別
チャネルの通信モードがコンプレストモード(CM:Compr
essed Mode)のユーザ(UE)と通常モード(NM:Norm
al Mode)のユーザとを区別した優先度制御は行われて
いなかった点に着目し、本発明をするに至った。
【0034】つまり、スケジュール作成装置は、コンプ
レストモードのギャップのタイミングを知らないため、
ユーザがギャップの間に異周波数のキャリアセンスをし
ている時に、基地局は、パケットデータを送信してしま
うことがある。この結果、ユーザは、パケットデータを
受信できないことが発生する。
【0035】この問題を防止するため、共有チャネルを
用いてパケットを送信する場合のスケジューリングにお
いて、各ユーザのassisted DPCHのコンプレストフレー
ム(CF:Compressed Frame)のタイミングまたはギャッ
プのタイミングにおいてはパケットを送らず、通常フレ
ーム(NF:Normal Frame)のタイミング、またはノーマ
ルフレームと、及びコンプレストフレームのギャップ時
間以外のタイミングと、にのみパケットデータを送信す
る制御が考えられている。
【0036】コンプレストフレームのギャップ中におい
てパケットが送出されないように制御した場合、コンプ
レストモードでの通信ではギャップ時間分だけパケット
を送出する機会が減り、スケジュール作成においてパケ
ット送信の割り当てられる確率が低下し、平均スループ
ットが減少してしまう。
【0037】さらに、本発明者は、コンプレストモード
で通信を行うユーザ宛にパケットを送信することのでき
ないタイミングで積極的に他のユーザ宛にパケットを送
信することを見いだし、本発明をするに至った。
【0038】すなわち、本発明の骨子は、共有チャネル
でパケットを送信し、個別チャネルの通信にコンプレス
トモードを適用する場合に、コンプレストモードで通信
中のユーザは、コンプレストモードでない通常ユーザに
比べて、パケットが送信できる時間において優先的にパ
ケットを送信するスケジュールを作成して、このスケジ
ュールに従ってパケットを送信することにより、コンプ
レストモードのユーザが通常モードのユーザとほぼ同じ
平均スループットで通信することを可能とすることであ
る。
【0039】以下、本発明の実施の形態について図面を
参照して詳細に説明する。 (実施の形態1)基地局装置が、コンプレストフレーム
のギャップ中においてパケットが送出されないように制
御した場合、コンプレストモードでの通信ではギャップ
時間分だけパケットを送出する機会が減り、スケジュー
ル作成においてパケット送信の割り当てられる確率が低
下し、平均スループットが減少してしまう。例えば、所
定の時間におけるギャップの時間の比率を示すギャップ
時間率rが5%の場合、平均スループットの低下率も最
大でr(5%)となる。
【0040】このように、本来同一条件であれば同じ平
均スループットになるようなスケジューリング方式(例
えば、ラウンドロビン(RR)方式のように、順番に割り当
てていく方式、または伝搬路状態(例:CIR測定結果な
どで判定)が最良であるユーザを選択して送出するMax
CIR方式)であっても、コンプレストモードのユーザと
通常モードのユーザとの間で、平均スループットに差が
生じてしまう。
【0041】本実施の形態では、個別チャネルをコンプ
レストモードで通信する通信端末装置に対して、ギャッ
プのないフレームにおいて通常モードで通信する通信端
末装置より優先的にパケットを送信するスケジュールを
割り当てる。
【0042】図1は、本発明の実施の形態1に係る基地
局装置の構成を示すブロック図である。図1の基地局装
置100は、複数のユーザ(UE)と通信を行い、共有
チャネル(Shared Channel)を用いてパケットデータ
を送信する基地局装置である。ここで共有チャネルと
は、DSCHまたはHSDPA等の下りパケットデータ
通信に用いられる共有チャネルである。
【0043】図1において、基地局装置100は、コン
プレストモード制御部101と、スケジュール作成部1
02と、バッファ103と、スイッチ回路104と、多
重化部105と、符号化部106と、変調部107と、
無線送信部108とから主に構成される。
【0044】コンプレストモード制御部101は、制御
局装置等の上位局から送信されたコンプレストモードに
関する制御情報から各ユーザにコンプレストモードで信
号を送信する時間(タイミング)をスケジュール作成部
102、符号化部106及び変調部107に出力する。
例えば、コンプレストモード制御部101は、符号化率
の変更の指示を符号化部106に出力し、拡散率の変更
の指示を変調部107に出力する。
【0045】コンプレストモードでは、信号を送信しな
い時間を設けたコンプレストフレームを送信し、通信端
末装置がこの空いた時間を用いて、自局の属するセル及
び隣接セルの基地局装置からの他の周波数の信号を受信
する。例えば、基地局装置100は、個別物理チャネル
の情報データのフレームに対する拡散率を一時的に下げ
ることにより、フレーム間に拡散率の下がった一定の間
隔の時間をつくってコンプレストフレームを作成する。
【0046】スケジュール作成部102は、回線状況等
の優先度情報とコンプレストモードで信号を送信する時
間から各ユーザにパケットデータを送信する時間(順
番)を決定し、このパケットデータを送信する時間を示
すスケジュール情報をスイッチ回路104と多重化部1
05とに出力する。具体的には、スケジュール作成部1
02は、個別チャネルでの通信と通常モードで行ってい
る通常モードユーザより個別チャネルでの通信をコンプ
レストモードで行っているコンプレストモードユーザに
優先的に、パケットデータを送信するスケジュールを作
成する。
【0047】バッファ103は、各ユーザに共有チャネ
ルで送信するパケットデータを一時的に記憶し、スイッ
チ回路104に出力する。スイッチ回路104は、スケ
ジュール作成部102において作成されたスケジュール
に従い、各ユーザに送信するパケットデータを順に符号
化部106に出力する。
【0048】多重化部105は、スケジュール作成部1
02から出力されたパケットデータを送信するスケジュ
ールに関する情報(例えば各ユーザのパケットデータの
送信の有無を示すフラグ等)と、共有チャネルで送信す
るパケットデータの伝送に必要な制御データとを多重化
して符号化部106に出力する。
【0049】例えば、複数ユーザのパケットデータを時
間多重して伝送する場合、パケットデータの伝送に使用
するDSCHに加えて、その伝送に必要な制御データを
伝送するための上下回線のチャネルとして、assisted
DPCHを必要とする。
【0050】符号化部106は、スイッチ回路104か
ら出力されたパケットデータと、多重化部から出力され
たデータをそれぞれ符号化して変調部107に出力す
る。同様に、符号化部106は、個別チャネルを用いて
送信する音声データ、非制限データ、及びパケットデー
タ等の個別データと、共通制御データとをそれぞれ符号
化して変調部に出力する。コンプレストモード制御部1
01からコンプレストモードでデータを送信する指示が
あった場合、符号化部106は、個別チャネルで送信す
るデータの符号化率を下げて符号化し変調部107に出
力し、送信する信号の一定の送信時間単位(フレーム)
にデータを送信する時間と送信しない時間を作り出して
コンプレストフレームを作成する。
【0051】変調部107は、符号化部106から出力
されたデータをそれぞれ変調、拡散し、データを多重し
て無線送信部108に出力する。コンプレストモード制
御部101からコンプレストモードでデータを送信する
指示があった場合、変調部107は、送信する信号の一
定の送信単位時間(フレーム)にデータを送信する時間
と送信しない時間を作り出す。無線送信部108は、変
調部107から出力されたデータを無線周波数に周波数
変換して無線信号として送信する。
【0052】次に、本実施の形態の基地局装置が備える
スケジュール作成部の詳細について説明する。図2は、
本実施の形態のスケジュール作成部の構成の一例を示す
ブロック図である。図2において、スケジュール作成部
102は、送信禁止比率算出部201と、優先度算出部
202と、選択部203とから主に構成される。
【0053】送信禁止比率算出部201は、個別チャネ
ルでの通信をコンプレストモードで行うユーザについ
て、コンプレストモード制御部101から出力された各
ユーザにコンプレストモードで信号を送信する時間の情
報から所定の送信時間単位のうちパケットが送信不可能
なギャップである時間の比率を送信禁止時間比率rとし
て算出し、優先度算出部202に出力する。
【0054】ここで、送信禁止時間比率は、所定の送信
時間単位であるフレーム単位で算出してもよく、所定の
フレーム数の中で、コンプレストモードで送信するコン
プレストフレームである比率(CF比率)を送信禁止時
間比率としてもよい。例えば、所定のフレーム区間での
CF比率rは、コンプレストフレーム数をコンプレスト
モードにおける通常の送信フレームであるノーマルフレ
ーム(ノーマルフレーム)数とコンプレストフレーム数
との和で除算した結果から得られる。
【0055】優先度算出部202は、まず、パケットデ
ータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または
遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)
から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先
度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する
数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードで
の優先度である。
【0056】例えば、送信するパケットデータ量が少な
いユーザ宛より、送信するパケットデータ量が多いユー
ザ宛に優先的に送信する優先度とする。同様に、低いサ
ービスより高いサービスのユーザ宛に送信するパケット
の優先度を上げる。また、伝搬路環境の悪いユーザより
伝搬路環境のよいユーザ宛に送信するパケットの優先度
を上げる。
【0057】これらの条件が同じである場合、優先度は
同じとなる。たとえば、基本的スケジューリング方式に
はラウンドロビン(RR:ユーザ番号順に公平に割り当て
る方式)等を用いることができる。
【0058】そして、優先度算出部202は、コンプレ
ストモードユーザについてノーマルフレームにおける優
先度から、コンプレストモードにおけるCF比率(また
は送信禁止時間比率)rに応じて優先度を上げる。コン
プレストモードにおける通常の送信フレームであるノー
マルフレームでの優先度をPNF (i)、コンプレスト
フレームでの優先度をPCF(i)とした場合、式(1)
よりノーマルフレームでの優先度PNF(i)が得られ
る。 PNF(i)=P(i)×(1+r) … 式(1) また、優先度算出部202は、PCF(i)に通常の優先
度P(i)より低い値を設定する。例えば、PCF(i)
に「0」を設定する。そして、優先度算出部202は、
得られた通常モードユーザの優先度とコンプレストモー
ドユーザの優先度をそれぞれ選択部203に出力する。
【0059】選択部203は、優先度算出部202にお
いて算出された優先度に基づき、優先度の高いユーザに
優先的にパケット送信を割り当てるスケジュールを作成
する。
【0060】次に、本実施の形態に係る基地局装置のス
ケジューリングの動作について説明する。図3は、本実
施の形態に係る基地局装置におけるassited DPCH
の送信信号電力の時間変化の一例を示す図である。図3
において、横軸は、パケットデータを送信する時刻を示
す。図3では、UE1が、個別チャネルにおいてコンプ
レストモードで基地局装置と通信を行い、UE2が、個
別チャネルにおいて基地局装置と通常モードで通信を行
う。
【0061】UE1は、スロット(以下「SL」とい
う)1からSL4までとSL9からSL12までがコン
プレストモードで通信を行うコンプレストフレームであ
り、SL5からSL8までとSL13からSL16まで
が通常モードで通信を行うノーマルフレームである。
【0062】図3の例では、4つのスロットで1つのフ
レームを構成している。ここで、UE1は、4つのフレ
ームのうち、2つのフレームがコンプレストフレームで
あり、CF比率は0.5となる。優先度算出部202
は、UE1のノーマルフレームでの優先度PNF(1)を
優先度P(1)に、CF比率に1を加えた値を乗算した
値から求める。例えば、P(1)が「1」である場合、
NF(1)は「1.5」となる。そして、優先度算出部
202は、コンプレストフレームであるSL1〜SL4
とSL9〜SL12についてPCF(i)に「0」を設定
する。
【0063】UE2は、個別チャネルにおいて通常モー
ドで通信を行っているので、フレーム単位でコンプレス
トフレームとノーマルフレームの区別がなく、P(2)
は一定となる。例えばP(2)を「1」とする。
【0064】そして、選択部203は、パケットデータ
量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または遅延
時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から
通常モードでの各UEに送信するパケットの優先度P
(i)に、PNF(i)またはP CF(i)を反映させる。
例えば、コンプレストモードで通信を行うUE1につい
てスロット毎にP(i)に(1+r)を乗算した結果を
UE1の優先度とする。そして、選択部203は、上記
計算により得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケ
ットを送信するスケジュールを作成する。なお、ここで
は、UE1とUE2に送信するパケットの優先度P
(i)が同等であると仮定する例について説明する。
【0065】図4は、本実施の形態で用いられる優先度
情報の一例を示す図である。図4は、基地局装置100
からUE1とUE2に送信するパケットのスケジュール
作成に用いる優先度情報を示す。図4では、各スロット
間にUE1とUE2のパケットを送信する優先度が設定
されている。
【0066】図4において、SL1からSL4では、U
E1の優先度が「0」であり、UE2の優先度が「1.
0」であるので、選択部203は、SL5からSL8に
UE2宛のパケットを送信するスケジュールを決定す
る。そして、SL1からSL4では、UE1の優先度が
「1.5」であり、UE2の優先度が「1.0」である
ので、選択部203は、SL5からSL8にUE1宛の
パケットを送信するスケジュールを決定する。
【0067】同様に、選択部203は、SL9からSL
12にUE1宛のパケットを送信するスケジュールを決
定する。そして、選択部203は、SL13からSL1
6にUE2宛のパケットを送信するスケジュールを決定
する。
【0068】このように、本実施の形態の基地局装置に
よれば、個別チャネルにおいて通常モードで通信するユ
ーザ宛よりコンプレストモードで通信するユーザ宛に、
コンプレストフレーム以外の時刻に共有チャネルでパケ
ットを優先的に送信することにより、コンプレストモー
ドにおける平均スループットの低下を防止することがで
き、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保
することができる。
【0069】なお、スケジュール作成により各ユーザ宛
にパケットの送信を割り当てる単位は、特に限定され
ず、フレーム単位、スロット単位等、所定の送信時間単
位であればよい。
【0070】(実施の形態2)図5は、本発明の実施の
形態2に係る基地局装置が備えるスケジュール作成部の
構成を示すブロック図である。但し、図2と同一の構成
となるものについては、図2と同一番号を付し、詳しい
説明を省略する。
【0071】図5のスケジュール作成部102は、優先
度算出部501と、選択部502と、選択断念率算出部
503とを具備し、コンプレストモードであることによ
って選択されるはずの機会を実際にどの程度失ったかを
把握し、ノーマルフレームであれば選択されるはずであ
ったにも関わらず、コンプレストフレームのため選択さ
れなかった選択断念率を測定し、CF比率rと選択断念
率dの値に応じて個別チャネルにおいてコンプレストモ
ードで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度
を上げるスケジュールを作成して個別チャネルをコンプ
レストモードで通信するユーザと、個別チャネルを通常
モードで通信するユーザとにそれぞれ共有チャネルを用
いて送信するパケットの伝送量を均一化する点が図2の
スケジュール作成部102と異なる。
【0072】優先度算出部501は、まず、パケットデ
ータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または
遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)
から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先
度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する
数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードで
の優先度である。
【0073】選択部502は、優先度算出部501にお
いて得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを
送信するスケジュールを作成する。
【0074】選択断念率算出部503は、選択部502
において作成されたスケジュールからコンプレストモー
ドであることによって選択されるはずの機会を実際にど
の程度ロスしたかを把握し、ノーマルフレームであれば
選択されるはずであったにも関わらず、コンプレストフ
レームのため選択されなかった選択断念率dを測定し、
CF比率rと選択断念率dの両者の値に応じて優先度を
上げる指示を優先度算出部501に出力する。
【0075】優先度算出部501は、優先度に選択断念
率算出部503からの優先度変更の指示を反映させる。
例えば、CF比率r×選択断念率dだけ優先度を上げ、
P(1)×(1+(r×d))とする制御を行う。そし
て、優先度算出部501は、得られた優先度を選択部5
02に出力する。そして、選択部502は、上記計算に
より得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを
送信するスケジュールを作成する。以降は上記選択断念
率算出部503からの動作を繰り返す。
【0076】次に、本実施の形態のスケジュール作成部
のスケジュール作成の動作について説明する。図6は、
個別チャネル(assited DPCH)の送信電力の時間
変化と共有チャネルのスケジュール作成の一例を示す図
である。図6では、基地局装置が個別チャネルにおいて
コンプレストモードと通常モードで通信を行う2つのU
Eに対して、パケットを送信するスケジュールを作成す
る場合の例について説明する。
【0077】ここでは、パケットデータ量(伝送速
度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通
信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)から決定される
優先度がUE1とUE2について同条件であると仮定す
る。
【0078】図6において、UE1は、個別チャネルを
コンプレスドモードで通信し、UE2は、個別チャネル
を通常モードで通信する。フレーム#1から#10のう
ち、#2、#5、及び#8において、基地局装置は、U
E1にコンプレストフレームで通信する。
【0079】スケジュール作成部102は、UE1とU
E2に対して、同程度のスループットとなるように、例
えば、ラウンドロビン方式のように、順番にユーザにパ
ケットを送信するスケジュールを割り当てていく。図6
の選択結果Aに示すように、スケジュール作成部102
は、フレーム#1にUE1宛にパケットを送信するスケ
ジュールを作成し、フレーム#2にUE2宛にパケット
を送信するスケジュールを作成する。同様に、スケジュ
ール作成部102は、UE1とUE2に交互にパケット
送信のスケジュールを割り当て、フレーム#3にUE1
宛にパケットを送信するスケジュールを作成し、フレー
ム#4にUE2宛にパケットを送信するスケジュールを
作成する。
【0080】フレーム#5では、基地局装置は、UE1
にコンプレストフレームで通信するので、UE1宛にパ
ケットを送信することができず、パケット送信のスケジ
ュールが割り当てられない。
【0081】以降#6、#8、#10では、UE2宛に
パケットを送信するスケジュールを作成し、#7、#
9、では、UE1宛にパケットを送信するスケジュール
を作成する。そして、フレーム#11では、基地局装置
は、UE1にコンプレストフレームで通信するので、U
E1宛にパケットを送信することができず、パケット送
信のスケジュールが割り当てられない。#12では、U
E2宛にパケットを送信するスケジュールを作成する。
【0082】この結果、UE1宛に割り当てられるフレ
ームが「4」、UE2宛に割り当てられるフレームが
「6」となりコンプレストモードで通信を行うUE1の
スループットは、通常モードで通信を行うUE2より低
くなる。
【0083】このように、基地局と通信を行うUEが個
別チャネルにおいてコンプレストモードで通信を行う場
合、基地局がコンプレストフレームで信号を送信してい
る時、UEは、異なる周波数のキャリアセンスを行い、
共有チャネルでパケットデータを受信することができな
い。この結果、個別チャネルにおいてコンプレストモー
ドで通信を行うUEと個別チャネルにおいて通常モード
で通信を行うUEとに共有チャネルを用いたパケット伝
送のスループットに差ができる。
【0084】そこで、本実施の形態のスケジュール作成
部は、コンプレストモードであることによって選択され
るはずの機会を実際にどの程度失ったかを把握し、ノー
マルフレームであれば選択されるはずであったにも関わ
らず、コンプレストフレームのため選択されなかった選
択断念率を測定し、両者の値に応じてコンプレストモー
ドで通信を行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を
上げるスケジュールを作成する。
【0085】選択断念率算出部503は、各UEにパケ
ットを送信する回数に所定の数以上の差がある場合、パ
ケットを送信される回数が少ないUEの優先度を上げ
る、またはパケットを送信される回数が多いUEの優先
度を下げる指示を優先度算出部501に出力する。例え
ば、CF比率r×選択断念率dだけ優先度を上げ、P
(1)×(1+(r×d))とする制御を行う。
【0086】具体的には、選択断念率算出部503は、
所定のコンプレストフレーム数の中でコンプレストモー
ドで通信を行っているUE1にパケット送信のスケジュ
ールを割り当てることができなかったフレーム数の比率
を選択断念率として算出する。例えば、コンプレストフ
レーム4フレームのうち、2フレームでUE1宛にパケ
ットを送信できなかった場合、選択断念率dは、「0.
5」となる。CF比率は、コンプレストフレームの数と
通常フレームの数の比「0.5」であり、UE1の優先
度P(1)は、1.25倍される。
【0087】選択部502は、新たに設定された優先度
に基づいてパケット送信のスケジュールを作成する。例
えば、UE1の優先度P(1)を「1」、UE2の優先
度P(2)を「1」とした場合、UE1の優先度P
(1)に選択断念率を反映させた新しい優先度は、
「1.25」となる。
【0088】選択部502は、UE1とUE2の優先度
の比率になるようにパケットを割り当てるスケジュール
を作成する。例えば、上記優先度からUE1とUE1の
パケット送信比率は1.25対1、すなわち5対4にな
る。つまり、9フレーム中5フレームをUE1に割り当
て、4フレームをUE2に割り当てる。
【0089】一例として、9フレームに「UE1、UE
2、UE1、UE2、UE1、UE1、UE2、UE
1、UE2」の順番で割り当てる。
【0090】選択結果Bは、選択断念率を反映させた新
しい優先度で割り当てた結果である。上記割り当ての結
果、フレーム#5は、UE1がコンプレストフレームで
通信を行い、未送信となるが、9フレーム中#1、#
3、#6、#8でUE1にパケット送信スケジュールが
割り当てられ、#2、#4、#7、#9にUE2にパケ
ット送信スケジュールが割り当てられる。#10以降も
同じ割り当てパターンを繰り返す。この結果、UE1宛
に割り当てられるフレームが「6」、UE2宛に割り当
てられるフレームが「5」となり、コンプレストモード
で通信を行うUE1のスループットが低下することを防
ぐことができる。
【0091】このように、選択断念率を反映させた新し
い優先度でUE2よりUE1にパケット送信する機会を
多くしているので、コンプレストモードで通信を行うユ
ーザのスループットが低下することを防ぐことができ
る。
【0092】また、コンプレストフレームに通常モード
のユーザ宛のパケット送信のスケジュールを割り当てる
場合でもコンプレストモードで通信を行うユーザのスル
ープットが低下することを防ぐことができる。
【0093】選択結果Cは、コンプレストフレームに通
常モードのユーザ宛のパケット送信のスケジュールを割
り当てた結果である。選択結果Aにおいて未送信であっ
たフレーム#5とフレーム#11に通常モードのユーザ
であるUE2宛のパケット送信のスケジュールを割り当
ている。
【0094】この結果、UE1宛に割り当てられるフレ
ームが「4」、UE2宛に割り当てられるフレームが
「8」となりコンプレストモードで通信を行うUE1の
スループットは、通常モードで通信を行うUE2より低
くなる。
【0095】この場合、フレーム#5とフレーム#11
にはUE1宛のパケット送信が割り当てられるはずであ
るが、UE2宛のパケット送信が割り当てられることに
なる。選択断念率算出部503は、コンプレストフレー
ム4フレームのうち、2フレームでUE1宛にパケット
を送信できなかったとし、選択断念率dを「0.5」と
する。
【0096】以下、選択結果Aから選択結果Bのスケジ
ュール作成と同様に、選択断念率を反映させた新しい優
先度でUE2よりUE1にパケット送信する機会を多く
する。
【0097】選択結果Dは、選択断念率を反映させた新
しい優先度で割り当てた結果である。上記割り当ての結
果、フレーム#5、フレーム#11は、UE1がコンプ
レストフレームで通信を行い、UE2による送信となる
が、12フレーム中#1、#3、#6、#10、#11
でUE1にパケット送信スケジュールが割り当てられ、
#2、#4、#5、#7、#8、#9、#11にUE2
にパケット送信スケジュールが割り当てられる。この結
果、UE1宛に割り当てられるフレームが「5」、UE
2宛に割り当てられるフレームが「7」となり、コンプ
レストモードで通信を行うUE1のスループットを改善
することができる。
【0098】このように、本実施の形態の基地局装置に
よれば、個別チャネルにおいてコンプレストモードで通
信するユーザにコンプレストフレームで通信を行ってい
る時刻に共有チャネルでパケットを送信する機会が減少
することを補償するパケット送信のスケジュールを作成
することにより、コンプレストモードにおける平均スル
ープットの低下を防止することができ、通常モード時と
ほぼ同一の平均スループットを確保することができる。
【0099】また、本実施の形態の基地局装置によれ
ば、コンプレストモードであることによって選択される
はずの機会を実際にどの程度ロスしたかを把握して補償
することにより、コンプレストフレームとノーマルフレ
ームの比率からスケジュールを作成する方法に比べて優
先度を過剰に上げず、通常モード時とほぼ同一の平均ス
ループットを確保することができる。
【0100】なお、本実施の形態では、パケットの割り
当てにユーザ番号順に公平に割り当てるラウンドロビン
方式を用いて説明しているがこれに限らず、伝搬路状態
(例:CIR測定結果などで判定)が最良であるユーザを
選択して送出するMax CIR方式等の他のパケット割り当
て方式を用いることもできる。この場合、伝搬路状態か
ら得られる各ユーザの優先度に選択断念率から得られる
優先度の情報を反映させ、得られた優先度から各ユーザ
にパケット送信のスケジュールを決定する。
【0101】(実施の形態3)実施の形態2に示すよう
に、コンプレストモードユーザにパケットを送信できな
いコンプレストフレームタイミングで送信可能な他ユー
ザにパケットを送信する制御を行う場合、コンプレスト
モードにおける平均スループットの低下を防止すること
ができ、通常モード時とほぼ同一の平均スループットを
確保することができる。ただし、この制御では、コンプ
レストモードユーザに対してのスループットの低下を防
止することはできるが、通常モードユーザと同等のスル
ープットにならない場合がある。
【0102】理由としては、コンプレストモードユーザ
を選択できないコンプレストフレームタイミングにおい
て、送信可能な他ユーザである通常モードユーザを選択
してパケットを送信する制御を行う場合、通常モードユ
ーザの平均スループットはコンプレストモードユーザが
通常モードであるときに比べて高くなるからである。
【0103】コンプレストモードであるユーザと通常モ
ードであるユーザで同等な平均スループットを達成する
ためには、コンプレストモードユーザだけでなく通常モ
ードユーザに対しても、個別チャネルの通信モードの違
いに基づいて優先度を制御する必要がある。
【0104】そこで、本実施の形態の基地局装置は、パ
ケット送信のスケジュールの作成結果からコンプレスト
モードユーザの送信禁止時間における通常モードユーザ
の優先選択率(状況)を測定し、その結果に応じて通常
モードユーザの優先度を変更する制御を行い、共有チャ
ネルにおけるパケットデータ送信のスケジュールを作成
する。これは、ユーザ数が3以上である場合には、ある
特定のコンプレストモードユーザの送信禁止時間におけ
る他ユーザ(通常モードユーザおよび他のコンプレスト
モードユーザ)の優先度状況を測定し、その結果に応じ
た優先度の制御を行う。
【0105】図7は、本発明の実施の形態3に係る基地
局装置が備えるスケジュール作成部の構成を示すブロッ
ク図である。但し、図5と同一の構成となるものについ
ては、図5と同一番号を付し、詳しい説明を省略する。
【0106】図7のスケジュール作成部102は、優先
度算出部701と、選択部702と、優先選択率算出部
703とを具備し、コンプレストフレームにおいて通常
モードのユーザ宛にパケット送信が割り当てられる優先
選択率を測定し、CF比率rと優先選択率eの両者の値
に応じて個別チャネルにおいて通常モードで通信を行う
ユーザ宛のパケットを送信する優先度を下げるスケジュ
ールを作成して個別チャネルをコンプレストモードで通
信するユーザと、個別チャネルを通常モードで通信する
ユーザとにそれぞれ共有チャネルを用いて送信するパケ
ットの伝送量を均一化する点が図5のスケジュール作成
部と異なる。
【0107】優先度算出部701は、まず、パケットデ
ータ量(伝送速度)、サービス種別(許容誤り率または
遅延時間)、通信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)
から通常モードでの各ユーザに送信するパケットの優先
度P(i)を決定する。ここで、iはユーザを識別する
数である。例えばP(1)は、ユーザ1の通常モードで
の優先度である。
【0108】そして、優先度算出部701は、CF比率
(または送信禁止時間比率)rに応じて通常モードユー
ザの優先度を下げる。例えば、上記制御を行う区間をユ
ーザ1の送信禁止時間以外のみとし、P(2)×(1−
r)と制御を行う。なお、CF比率に応じて通常モード
ユーザの優先度を変更する適用区間に関しては、全区間
とすることも考えられる。
【0109】また、優先度算出部701は、優先選択率
算出部703からの優先度変更の指示を優先度に反映さ
せる。そして、優先度算出部701は、得られた優先度
を選択部702に出力する。
【0110】選択部702は、優先度算出部701にお
いて得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを
送信するスケジュールを作成する。
【0111】優先選択率算出部703は、選択部702
において作成されたスケジュールからコンプレストモー
ドユーザがコンプレストフレームで通信を行うフレーム
において通常モードユーザ宛にパケット送信のスケジュ
ールが割り当てられた優先選択率eを算出し、CF比率
rと優先選択率eの両者の値に応じて優先度を下げる指
示を優先度算出部701に出力する。例えば、優先選択
率算出部703は、各ユーザにパケットを送信する回数
に所定の数以上の差がある場合、パケットを送信される
回数が少ないユーザの優先度を上げる。
【0112】優先度算出部701は、優先度に優先選択
率算出部703からの優先度変更の指示を反映させる。
例えば、CF比率r×優先選択率eだけ優先度を下げ、
P(1)×(1−(r×e))とする制御を行う。そし
て、優先度算出部701は、得られた優先度を選択部7
02に出力する。
【0113】そして、選択部702は、上記計算により
得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信
するスケジュールを作成する。以降は上記優先選択率算
出部703からの動作を繰り返す。
【0114】次に、本実施の形態のスケジュール作成部
のスケジュール作成の動作について説明する。図8は、
スケジュール作成の一例を示す図である。図8では、基
地局装置がそれぞれ個別チャネルにおいてコンプレスト
モードと通常モードで通信を行う2つのUEに対して、
パケットを送信するスケジュールを作成する場合の例に
ついて説明する。
【0115】ここでは、パケットデータ量(伝送速
度)、サービス種別(許容誤り率または遅延時間)、通
信中の伝搬環境(下り回線のCIR等)からUE1とU
E2について優先度が示される。
【0116】P(1)は、UE1の優先度である。UE
1は、個別チャネルをコンプレストモードで通信してお
り、コンプレストフレームでの優先度は「0」になる。
P(2)は、UE2が通常モードで通信を行う場合の優
先度である。
【0117】これらの優先度をフレーム単位で比較し、
優先度の高いユーザにパケット送信のスケジュールを割
り当てた結果が、選択結果Eである。コンプレストフレ
ームにおけるUE1の優先度が「0」となる分、UE1
にパケットを送信する機会が減少する。この結果、UE
1宛に割り当てられるフレームが「2」、UE2宛に割
り当てられるフレームが「4」となりコンプレストモー
ドで通信を行うUE1のスループットは、通常モードで
通信を行うUE2より低くなる。
【0118】CF比率rは、コンプレストフレームの数
と通常フレームの数の比、または全体のフレーム数にお
けるコンプレストフレームの割合で表され、通常フレー
ムが4フレーム、コンプレストフレームが2フレームと
なっているのでCF比率rは「0.5」となる。
【0119】優先度算出部701は、優先度にCF比率
rを反映させる。例えば、優先度算出部701は、通常
モードで通信するUE2の優先度にCF比率rを反映さ
せて、P(2)×(1−r)とする。そして、選択部7
02は、CF比率rを反映させた優先度からUE1とU
E2にパケットを送信するスケジュールを作成する。選
択結果Fは、CF比率rを反映させた優先度から得られ
たパケット送信スケジュールの割り当て結果である。
【0120】この結果、UE1宛に割り当てられるフレ
ームが「3」、UE2宛に割り当てられるフレームが
「3」となり、コンプレストモードで通信を行うUE1
のスループットが低下することを防ぐことができる。
【0121】図8の例では、通常モードで通信を行うU
E2の優先度にCF比率rを反映させてコンプレストモ
ードと通常モードのユーザのスループットが同じとした
が、通常モードで通信を行うUE2の優先度にCF比率
rを反映させた結果、通常モードで通信するUE2の優
先度をかえって過度に下げすぎてしまうことがある。
【0122】優先選択率算出部703は、選択部702
において作成されたスケジュールからコンプレストモー
ドユーザと通常モードユーザとにパケットを送信する回
数に所定の数以上の差がある場合、パケットを送信され
る回数が少ないユーザの優先度を上げる。
【0123】具体的には、UE1がコンプレストフレー
ムであるため選択されなかった選択断念によって、他ユ
ーザであるUE2が優先的に選択された優先選択率eを
測定し、その値に応じて優先度を上げる。例えば、ユー
ザ1の送信禁止時間以外のみにおいて、CF比率r×優
先選択率eだけ優先度を下げ、P(2)×(1−(r×
e))とする制御を行う。
【0124】なお、2ユーザの場合には、UE1が断念
したときは全てUE2が優先選択されるためd=eとな
る。例えば、コンプレストフレーム2フレームのうち、
2つともコンプレストモードであるためUE1に割り当
てできなかったフレームであり、その結果通常モードで
通信するUE2に割り当てられたフレームである。この
結果、優先選択率eは、「1.0」となる。
【0125】そして、選択部702は、上記計算により
得られた優先度に基づいて各ユーザ宛にパケットを送信
するスケジュールを作成する。
【0126】このように、優先選択率eを優先度に反映
させパケット送信のスケジュールを作成することによ
り、通常モードで通信するUE2の優先度をかえって過
度に下げすぎることを防止でき、通常モードで通信する
ユーザとコンプレストモードで通信するユーザとで、ほ
ぼ同一の平均スループットを得ることができる。
【0127】次に、コンプレストモードで通信を行うユ
ーザがコンプレストフレームであるため選択されなかっ
た選択断念によって、他ユーザであるが優先的に選択さ
れた優先選択率eを測定し、その値に応じて優先度を上
げる例について、3以上のユーザの場合の優先度計算の
例を説明する。
【0128】図9は、スケジュール作成の一例を示す図
である。図9では、基地局装置がそれぞれ個別チャネル
においてコンプレストモードで通信を行うUE1と通常
モードで通信を行うUE2及びUE3に対して、パケッ
トを送信するスケジュールを作成する場合の例について
説明する。
【0129】選択結果Gは、優先度算出部701から出
力された優先度に基づいて、選択部702において作成
されたスケジュールの一例である。選択結果Gのスケジ
ュールでは、フレーム#1、#3、#4、#6において
UE1宛にパケットを送信し、フレーム#2においてU
E3宛にパケットを送信し、フレーム#5においてUE
2宛にパケットを送信する。また、フレーム#2及び#
5においてUE1は、コンプレストモードで通信を行う
タイミングとする。
【0130】優先選択率算出部703は、通常モードで
通信を行うユーザ毎に選択結果Gから優先選択率eを算
出する。ここでは、UE1がコンプレストモードで通信
を行う2フレームのうち、#2はUE3宛、#5はUE
2宛のパケット送信スケジュールである。UE2の優先
選択率eは「0.5」となり、UE3の優先選択率eは
「0.5」となる。またCF比率rは「0.5」であ
る。
【0131】従って、UE2及びUE3の優先度に乗算
する値(1−(r×e))は、それぞれ「0.75」と
なる。
【0132】優先度算出部701は、次に作成するスケ
ジュールにおいて優先度に先に求めた優先選択率を反映
する。例えば、UE1、UE2、及びUE3宛の優先度
が図9のP(1)、P(2)、及びP(3)である場
合、通常モードで通信を行うUE2及びUE3の優先度
P(2)及びP(3)に「0.75」を乗算して、優先
選択率eとCF比率rを反映させる。ここでは、UE1
がコンプレストモードではないフレームに対して優先度
P(2)及びP(3)に優先選択率eとCF比率rを反
映させる。
【0133】優先度P’(2)及びP’(3)は優先度
P(2)及びP(3)に優先選択率eとCF比率rを反
映させた優先度である。選択部702は、この優先度P
(1)、P’(2)、及びP’(3)を比較し、優先度
の高いユーザにパケット送信のスケジュールを割り当て
る。
【0134】選択結果Hは、優先選択率eとCF比率r
を反映させた優先度から作成されたスケジュールの一例
である。選択結果Hでは、UE1宛に割り当てられるフ
レームが「2」、UE2宛に割り当てられるフレームが
「2」、UE3宛に割り当てられるフレームが「2」と
なる。
【0135】このように、本実施の形態の基地局装置に
よれば、個別チャネルをコンプレストフレームで通信す
るタイミングにおける通常モードユーザ宛のパケット送
信の優先度を下げることにより、コンプレストモードに
おける平均スループットの低下を防止することができ、
通常モード時とほぼ同一の平均スループットを確保する
ことができる。
【0136】また、本実施の形態の基地局装置によれ
ば、コンプレストフレームにおいて通常モードで通信す
るユーザが優先的に選択されたかを把握して補償するこ
とにより、コンプレストフレームとノーマルフレームの
比率からスケジュールを作成する方法に比べて優先度を
過剰に下げすぎず、コンプレストモードのユーザと通常
モードのユーザに同一の平均スループットを確保するこ
とができる。
【0137】なお、本実施の形態では、伝搬路状態
(例:CIR測定結果などで判定)が最良であるユーザを
選択して送出するMax CIR方式等の他のパケット割り当
て方式を用いて説明しているがこれに限らず、パケット
の割り当てにユーザ番号順に公平に割り当てるラウンド
ロビン方式を用いることもできる。
【0138】(実施の形態4)本実施の形態では、実施
の形態1から3のいずれかの基地局装置から送信された
無線信号を受信する通信端末装置について説明する。図
10は、本発明の実施の形態4に係る通信端末装置の構
成を示すブロック図である。図10において、通信端末
装置1000は、無線受信部1001と、HS−DSC
H復調部1002と、復号部1003と、個別CH復調
部1004と、復号部1005と、CMT抽出部100
6とから主に構成される。
【0139】無線受信部1001は、無線信号を受信し
てベースバンド周波数に変換し、得られた受信信号をH
S−DSCH復調部1002及び個別CH復調部100
4に出力する。
【0140】CMT抽出部1006から受信する信号が
自局宛に信号を送信しないギャップである指示を受けた
場合、無線受信部1001は、自局が属さない基地局装
置が使用する周波数の無線信号を受信する。また、CM
T抽出部1006から受信する信号が自局宛に信号を送
信しないギャップではない指示を受けた場合、無線受信
部1001は、自局が属する基地局装置が使用する周波
数の無線信号を受信する。
【0141】ここで、自局が属する基地局装置と自局が
属さない基地局装置とが送信する信号の周波数が異なる
ことがあるので、無線受信部1001は、CMT抽出部
1006の指示に従い、所望する信号の周波数の無線信
号を受信する。
【0142】HS−DSCH復調部1002は、受信信
号を復調して復号部1003に出力する。復号部100
3は、HS−DSCH復調部1002において復調され
た受信信号を復号して共有チャネルで送信されたパケッ
トデータを得る。
【0143】個別CH復調部1004は、受信信号を復
調して復号部1005に出力する。復号部1005は、
個別CH復調部1004において復調された受信信号を
復号して個別チャネルで送信されたデータを得る。そし
て、個別CH復調部1004は、このデータをCMT抽
出部1006に出力する。
【0144】CMT抽出部1006は、受信したデータ
からコンプレスドモードの制御に関する情報を抽出し、
この情報から基地局装置から自局宛に信号を送信しない
ギャップのタイミングを得て、時刻毎に受信する信号が
自局宛に信号を送信しないギャップであるか否かを無線
受信部1001に通知する。
【0145】このように、本実施の形態の通信端末装置
によれば、パケットデータの受信と隣接セルの情報取得
とを同時に行う必要がなくなり、一つの受信回路でパケ
ットデータの受信と隣接セルの情報取得とを共に実現で
き、移動通信における高速下りデータ通信を行うことが
できる。
【0146】なお、上記説明の共有チャネルは、複数の
通信端末装置が共通して使用しパケットデータを受信す
る場合に使用するチャネルであれば特に限定されない。
たとえば、DSCHやHSDPAに適用することもでき
る。
【0147】また、上記説明のコンプレスモードの種類
に限定されず、パケットデータを送信しないギャップを
設定するコンプレスドモードを用いる通信方法であれば
適用できる。
【0148】また、上記説明のスケジュールを決定する
部分は、基地局装置以外にも搭載することができ、共有
チャネルを使ってパケットデータを送信する装置及び送
信を制御する装置であれば、いずれにも適用できる。例
えば、DSCHでパケットデータを送信する場合等で
は、RNCを含むRAN(Radio Access Network)等
の基地局装置より上位の装置に上記スケジュールを設定
する構成を搭載し、パケットデータを送信する基地局装
置にスケジュールを通知し、基地局装置においてこのス
ケジュールに従い各通信端末装置宛にパケットデータを
送信することもできる。
【0149】また、実施の形態1から実施の形態3は、
組み合わせて適用することもできる。例えば、CF比率
rと選択断念率dの値に応じて個別チャネルにおいてコ
ンプレストモードで通信を行うユーザ宛のパケットを送
信する優先度を上げ、CF比率rと優先選択率eの両者
の値に応じて個別チャネルにおいて通常モードで通信を
行うユーザ宛のパケットを送信する優先度を下げるスケ
ジュールを作成して個別チャネルをコンプレストモード
で通信するユーザと、個別チャネルを通常モードで通信
するユーザとにそれぞれ共有チャネルを用いて送信する
パケットの伝送量を均一化することもできる。
【0150】また、本発明は上記実施の形態に限定され
ず、種々変更して実施することが可能である。例えば、
上記実施の形態では、基地局装置として行う場合につい
て説明しているが、これに限られるものではなく、この
通信方法をソフトウェアとして行うことも可能である。
【0151】例えば、上記通信方法を実行するプログラ
ムを予めROM(Read Only Memory)に格納してお
き、そのプログラムをCPU(Central Processor Un
it)によって動作させるようにしても良い。
【0152】また、上記通信方法を実行するプログラム
をコンピュータで読み取り可能な記憶媒体に格納し、記
憶媒体に格納されたプログラムをコンピュータのRAM
(Random Access memory)に記録して、コンピュータ
をそのプログラムにしたがって動作させるようにしても
良い。
【0153】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のスケジュ
ール作成装置、基地局装置及び通信方法によれば、共有
チャネルでパケットを送信し、個別チャネルの通信にコ
ンプレストモードを適用する場合に、コンプレストモー
ドで通信中のユーザは、コンプレストモードでない通常
ユーザに比べて、パケットが送信できる時間において優
先度的にパケットを送信するスケジュールを作成して、
このスケジュールに従ってパケットを送信することによ
り、コンプレスドモードで通信中のユーザと通常ユーザ
との平均スループットの差を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る基地局装置の構成
を示すブロック図
【図2】上記実施の形態のスケジュール作成部の構成の
一例を示すブロック図
【図3】上記実施の形態に係る基地局装置における送信
信号電力の一例を示す図
【図4】上記実施の形態で用いられる優先度情報の一例
を示す図
【図5】本発明の実施の形態2に係る基地局装置が備え
るスケジュール作成部の構成を示すブロック図
【図6】スケジュール作成の一例を示す図
【図7】本発明の実施の形態3に係る基地局装置が備え
るスケジュール作成部の構成を示すブロック図
【図8】スケジュール作成の一例を示す図
【図9】スケジュール作成の一例を示す図
【図10】本発明の実施の形態4に係る通信端末装置の
構成を示すブロック図
【符号の説明】
101 コンプレストモード制御部 102 スケジュール作成部 103 バッファ 104 スイッチ回路 105 多重化部 106 符号化部 107 変調部 201 送信禁止比率算出部 202、501、701 優先度算出部 203、502、702 選択部 503 選択断念率算出部 703 優先選択率算出部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基地局装置が共有チャネルでパケットデ
    ータを送信するスケジュールを作成するスケジュール作
    成装置であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理
    チャネルによる通信に用いるモードの種類を取得する取
    得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の送信モード
    で行うユーザより信号を送信しない時間を設けるコンプ
    レストモードで個別物理チャネルの通信を行うユーザに
    共有チャネルでパケットデータを送信するスケジュール
    を優先的に割り振るスケジュール作成手段と、を具備す
    ることを特徴とするスケジュール作成装置。
  2. 【請求項2】 取得手段は、個別物理チャネルの信号を
    送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュ
    ール作成手段は、コンプレストモードで通信を行ってい
    るユーザに送信ギャップの時間に前記ユーザ宛のパケッ
    トデータを送信しないスケジュールを作成することを特
    徴とする請求項1に記載のスケジュール作成装置。
  3. 【請求項3】 取得手段は、個別物理チャネルの信号を
    送信しない時間である送信ギャップを取得し、スケジュ
    ール作成手段は、送信ギャップの時間に他のユーザ宛の
    パケットデータを送信するスケジュールを作成すること
    を特徴とする請求項1に記載のスケジュール作成装置。
  4. 【請求項4】 スケジュール作成手段は、送信時間に対
    して送信ギャップの時間の割合が多いユーザから優先し
    てパケットを送信するスケジュールを作成することを特
    徴とする請求項2または請求項3のいずれかに記載のス
    ケジュール作成装置。
  5. 【請求項5】 スケジュール作成手段は、所定の時間内
    でのコンプレストモードにおけるパケット送信の割り当
    て不可能な機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデ
    ータを送信するスケジュールを作成することを特徴とす
    る請求項1から請求項4のいずれかに記載のスケジュー
    ル作成装置。
  6. 【請求項6】 スケジュール作成手段は、所定の時間内
    での通常モードにおけるパケット送信の割り当て可能な
    機会の比率に基づいてユーザ宛にパケットデータを送信
    するスケジュールを作成することを特徴とする請求項1
    から請求項5のいずれかに記載のスケジュール作成装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のスケジュール作成装置と、前記スケジュールに従って
    パケットデータを送信する送信手段と、を具備すること
    を特徴とする基地局装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から請求項6のいずれかに記載
    のスケジュール作成装置と、前記スケジュール作成装置
    において作成されたスケジュールを出力する出力手段
    と、を具備する制御局装置。
  9. 【請求項9】 コンプレスドモードにおいて基地局装置
    が信号を送信しない時間である送信ギャップを取得する
    取得手段と、前記送信ギャップの時間に自局が属さない
    基地局装置から送信された信号を受信し、前記送信ギャ
    ップ以外の時間に複数の通信端末装置が共通して使用す
    る共有チャネルで自局宛のパケットデータを受信する受
    信手段と、を具備することを特徴とする通信端末装置で
    あって、前記基地局装置は、ユーザが前記基地局装置と
    の個別物理チャネルによる通信に用いるモードの種類を
    取得する取得手段と、個別物理チャネルの通信を通常の
    送信モードで行うユーザより信号を送信しない時間を設
    けるコンプレストモードで個別物理チャネルの通信を行
    うユーザに共有チャネルでパケットデータを送信するス
    ケジュールを優先的に割り振るスケジュール作成手段
    と、前記スケジュールを送信する送信手段と、を具備す
    る。
  10. 【請求項10】 基地局装置が共有チャネルでパケット
    データを送信するスケジュールを作成するスケジュール
    方法であって、ユーザが前記基地局装置との個別物理チ
    ャネルによる通信に用いるモードの種類を取得し、個別
    物理チャネルの通信を通常の送信モードで行うユーザよ
    り信号を送信しない時間を設けるコンプレストモードで
    個別物理チャネルの通信を行うユーザに共有チャネルで
    パケットデータを送信するスケジュールを優先的に割り
    振り、このスケジュールに従ってパケットデータを送信
    することを特徴とする通信方法。
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