JP4201498B2 - 通信システムにおける周波数資源割当方法 - Google Patents

通信システムにおける周波数資源割当方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、周波数資源が限られている通信システムにおいて可変伝送レートの通信端末に割当可能な最大の伝送レートを割り当てる周波数資源割当方法に関し、特に移動通信における可変伝送レートの移動端末に適応的に伝送レートを割り当てる割当方法として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
最近、異なる通信速度とそれに伴う通信品質を要求するユーザが存在するマルチメディア移動通信が提案されている。このマルチメディア移動通信では様々な通信速度および通信品質を要求するトラフィックが混在するものとされている。このため、ユーザが期待する通信品質を満足すると同時に、特に移動通信の場合は時間的、場所的変動が激しい無線リソースである周波数資源を最大限活用するための周波数資源割当制御が必要となる。このように周波数資源を最大限活用するために、伝送レートをユーザに固定で割り当てるのではなく、ユーザに最大速度/最低速度の2つの速度の伝送レートを要求させ、ユーザの要求速度範囲内の伝送レートを割り当てることが提案されている。
【0003】
この場合における周波数資源の割り当てでは、割り当てられる伝送レートをある条件に従ってリアルタイムに変化させたり、トラフィックが要求する品質に合わせて伝送レートを割り当てたり、保証速度や最大速度/最低速度に応じたサービスクラス分けを行い、サービスクラスに応じた優先制御を行うことが考えられている。サービスクラス分けを行う場合は、サービスクラスの優先度に従って周波数資源の割り当てを行い、周波数資源が不足している場合には、最低速度以上で通信を行っている優先度の低いサービスクラスのユーザの伝送レートを要求範囲内で低下させることにより、優先度の高いサービスクラスユーザの伝送レートを確保する。また、この手法によっても必要とする周波数資源の量を確保できない場合は待ち行列に入るという方法がとられるようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、サービスクラスごとの優先度は、ユーザの要求する品質やアプリケーション条件、課金クラスに従って予め固定的に決めることができる。しかしながら、従来の方法ではサービスクラスが同レベルの複数のユーザに対して、周波数資源の割り当てを変動させる必要が生じた場合の優先度については規定されていない。この場合、同レベルのサービスクラスユーザの優先度をランダムに決め、ユーザの要求範囲内で周波数資源の割り当てを変動させる方法が考えられるが、この方法ではユーザのトラフィックに対しサービスクラスで規定された最低伝送レートを保証することはできるものの、同レベルのサービスクラスユーザ間における周波数資源の割り当て結果に不均一が存在する場合があるという問題点があった。
【0005】
そこで、本発明は、同レベルのサービスクラスユーザ間における周波数資源の割り当て結果に不均一が極力存在しないようにした通信システムにおける周波数資源割当方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法は、通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムにおける周波数資源割当方法であって、前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てるようにしている。
【0007】
また、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記通信システムには、通信をする際に固定の伝送レートが割り当てられる第2の通信端末手段がさらに備えられており、前記第2の通信端末手段が通信を開始する際に、前記第2の通信端末手段には固定の伝送レートを割り当てるようにしてもよい。
さらに、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記第2の通信端末手段が通信を開始する際に、前記第2の通信端末手段に割り当てる周波数資源が不足している場合は、通信中の前記第1の通信端末手段に対する伝送レートを調整することにより生じさせた周波数資源を、前記第2の通信端末手段に前記固定の伝送レートとして割り当てるようにしてもよい。
【0008】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記管理テーブルの前記評価情報における優先順位の低い順に、前記第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートを低減するよう調整するようにしてもよい。
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記第1の通信端末手段が通信を終了した時に、該第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられていた伝送レートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブルを更新するようにしてもよい。
【0009】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられている伝送レートの大きさの情報に基づいて、一定時間毎に前記管理テーブルを更新するようにしてもよい。
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートの大きさが変更される毎に、該第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられていた伝送レートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブルを更新するようにしてもよい。
【0010】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記コアネットワークにおける前記メモリ局に前記管理テーブルが設置されていてもよい。さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記制御局に前記管理テーブルが設置されていてもよい。
【0011】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記基地局に、該基地局が制御している前記第1の通信端末手段に関する前記管理テーブルが設置されていてもよい。
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記第1の通信端末手段に、自機に関する前記管理テーブルが設置されていてもよい。
【0012】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた最も小さい伝送レートの累積通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報とされていてもよい。
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた最も大きい伝送レートの累積通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報とされていてもよい。
【0013】
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報の割合から算出された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算定された割当優先順位の情報とされていてもよい。
さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報の割合にそれぞれ異なる重み付けをして算出された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算定された割当優先順位の情報とされていてもよい。
【0014】
このような本発明によれば、通信をする際に割当可能な最大の伝送レートが割り当てられる可変伝送レートとされている第1の通信端末手段に対する通信履歴や割り当てられていた時間平均された伝送レートの大きさに基づく割当優先順位の評価情報を管理テーブルに格納するようにしている。そして、この管理テーブル評価情報を参照して割り当てられる伝送レートが第1の通信端末手段間において平均化されるように各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てるようにされている。これにより、各第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化することができ、各第1の通信端末手段における不公平感をなくすことができるようになる。
【0015】
また、割り当てる伝送レートが固定の大きさとされている第2の端末に対して、割り当てる周波数資源が不足している場合は、第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの大きさを調整することにより、固定の大きさの伝送レートを確保して、第2の通信端末手段に割り当てるようにしている。これにより、第1の通信端末手段および第2の通信端末手段が混在する通信システムにおいても、周波数資源を適切に割り当てることができるようになる。なお、第1の通信端末手段における割当の調整は、管理テーブルにおける評価情報における割当優先順位順に行うことにより、各第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化することができるようになる。
さらに、第1の通信端末手段が通信を終了した時に、その通信時間や割り当てられた伝送レート等の履歴情報を反映させるように管理テーブルを更新するようにしたので、時間的、場所的な要因による周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を第1の通信端末手段に割り当てることができるようになる。この場合、管理テーブルの更新は一定時間毎や割り当てられている伝送レートの大きさが変更される毎に更新してもよい。
【0016】
さらにまた、本発明においては、従来のようにランダムに決められる同レベルのサービスクラス間の優先度に基づくのではなく、同レベルのサービスクラスの第1の通信端末手段について過去の通信実績を収集しそれを反映した優先度に基づき伝送レートを割り当てることができる。これにより、同レベルのサービスクラスの第1の通信端末手段間における伝送レート割り当ての公平性を常に保つ効果が得られ、第1の通信端末手段を使用するユーザにおける満足度の向上と、周波数資源を最大限に活用することが可能となる。
また、本発明は、通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムであって、前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルと、前記管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てる基地局を備えたことを特徴とする通信システムである。
さらに、本発明は、通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムであって、前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルと、前記管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てる制御局を備えたことを特徴とする通信システムである。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の周波数資源割当方法が適用される通信システムと、適用される周波数資源割当方法の概要について以下に説明する。
図1には、本発明の実施の形態である本発明にかかる周波数資源割当方法が適用された移動通信システムの構成が示されている。図1に示す通信システムでは、複数の移動端末を備え、基地局BSが移動端末M1ないし移動端末M5に対する周波数資源の割当を行っている。本発明で云う周波数資源とは、通信システムで使用される周波数帯域に依存しており、具体的には個々の移動端末M1〜M5に伝送レートという形態で割り当てられる。伝送レートは、個々の移動端末M1〜M5が使用するチャネル数を指定することにより割り当てられ、1チャネルに設定されている伝送レートが単位伝送レートとされる。すなわち、伝送レートの大きさは使用するチャネルの数に依存するようになる。チャネルの形態は、通信システムに応じて異なる形態となる。例えば、通信システムがFDMA(Frequency Division Multiple Access)システムとされていれば、周波数分割された1つの単位周波数帯域がチャネルとなり、TDMA(Time Division Multiple Access)システムとされていれば、時分割された1つの単位時間スロットがチャネルとなる。さらに、CDMA(Code Division Multiple Access)システムとされていれば、異なる拡散コード毎にチャネルを設定することができる。このような形態のチャネルにおいては、当然のことながら、1チャネルの伝送レートはチャネル固有の固定の伝送レートとなる。
【0018】
図1に示す通信システムがCDMAシステムとされている場合について、以下に説明する。
図示する例では、基地局BSは移動端末M1ないし移動端末M5の接続制御を行っている。この例では、移動端末M1は単位伝送レートの4倍の伝送レートが常時保証されているクラスA(ClassA)のサービスクラスとされており、移動端末M2,M3,M4は単位伝送レートの1〜3倍の伝送レートが保証されているクラスB(ClassB)のサービスクラスとされており、移動端末M5は常時単位伝送レートの伝送レートとされるクラスC(ClassC)のサービスクラスとされている。この通信システムにおける周波数資源は、単位伝送レートの最大8倍の伝送レート、すなわち8チャネル同時に使用することができるようにされており、この周波数資源を基地局BSが通信中の移動端末に割り当てるようにされている。
【0019】
この通信システムにおけるチャネルにはチャネル固有の拡散コードが割り当てられており、各チャネルの伝送レートは単位伝送レートとされている。そこで、サービスクラスA、サービスクラスB、サービスクラスCを各サービスクラスに割り当てられる伝送レートをコード数で示すと図2に示すようになる。サービスクラスAには、4つのコードが固定的に割り当てられて伝送レート4Bが保証される。ただし、Bは単位伝送レートである。また、サービスクラスBには少なくとも1つのコードが割り当てられて単位伝送レートBが保証されており、3つのコードを割り当てて伝送レート3Bを与えられたり、2つのコードを割り当てて伝送レート2Bを与えることが可能とされている。この可変伝送レートとされるサービスクラスBの移動端末M2,M3,M4には、通信を開始する際に割当可能な最大の伝送レートが割り当てられるベストエフォート型とされている。さらに、サービスクラスCには、1つのコードが固定的に割り当てられて単位伝送レートBが保証されている。
【0020】
次に、以上説明した図1に示す通信システムにおいて具体的に周波数資源をコードとして割り当てる態様を説明する。図1に示す基地局BSは、新たな発呼あるいは着呼を検出した際に、その移動端末に対してチャネルを割り当てる。ここでは、クラスAの移動端末M1が新たに発呼したものとする。移動端末M1はクラスAとされていることから4コードを割り当てる必要がある。移動端末M1の発呼直前のコード割当状況を図3(a)に示す。図3(a)に示すように、発呼直前においてクラスBの移動端末M2,M3,M4が通話中であり、移動端末M2には2コード、移動端末M3には3コード、移動端末M4には3コードが割り当てられている。前述したように、通信システムにおける周波数資源は単位伝送レートの最大8倍の伝送レートに相当しており、8コードを使用することができるようにされている。すなわち、使用できる8コードが全て使用中であることから、そのままでは移動端末M1に4コードを割り当てることができない。そこで、基地局BSは可変伝送レートとされているクラスBの移動端末M2,M3,M4のコード割当を調整して、移動端末M1に与える4コードを確保するようにする。
【0021】
この際に、基地局BSは内蔵する管理テーブルを参照して、管理テーブルにおける優先順位順にコード割当を調整するようにする。この管理テーブルの例を図4に示す。管理テーブルは、可変伝送レートとされるクラスBの移動端末の通信履歴からなる。すなわち、管理テーブルはクラスBとされている移動端末M2,M3,M4・・・,Mnの通信履歴情報からなり、各移動端末における通信履歴情報としては、今までの総通信時間である総累積通信時間T0、1コードが割り当てられて通信を行った(伝送レート1B)今までの累積通信時間T1Bの総累積通信時間T0に対する時間割合T1B/T0(%)、2コードが割り当てられて通信を行った(伝送レート2B)今までの累積通信時間T2Bの総累積通信時間T0に対する時間割合T2B/T0(%)、3コードが割り当てられて通信を行った(伝送レート3B)今までの累積通信時間T3Bの総累積通信時間T0に対する時間割合T3B/T0(%)、および、時間割合T1B/T0,T2B/T0,T3B/T0とその際の伝送レートの大きさとから算出した評価関数F、評価関数Fから算定した優先順位とされている。なお、評価関数Fは次式から求めている。
F=(α1×T1B/T0+2α2×T2B/T0+3α3×T3B/T0)/100
ただし、α1,α2,α3は各伝送レートに対する重みであり、図4に示す管理テーブルの例ではα1=α2=α3=1としているが、これに限るものではない。
【0022】
図示する管理テーブルの例では、移動端末M2の評価関数は1.90であり、移動端末M3の評価関数は2.00であり、移動端末M4の評価関数は1.80であり、移動端末Mnの評価関数は2.05とされて、その優先順位は図示する通りとなっている。ここでは、移動端末M2,M3,M4が通信中とされていることから、通信中の移動端末における優先順位の最も低い移動端末M3へのコード割当が3コードから最低伝送レートの1コードへと変更される。これにより、2コード確保することができるが、未だ4コード未満とされているので、次に低い優先順位の移動端末M2へのコード割当が2コードから最低伝送レートの1コードへと変更される。これにより、3コード確保することができるが、未だ4コード未満とされているので、次に低い優先順位の移動端末M4へのコード割当が3コードから2コードへと変更される。このようにして確保された4コードが移動端末M1に割り当てられる。この結果、発呼した移動端末M1に4コードが割り当てられ、この際のコード割当状況は図3(b)に示すようになる。ここで、仮に移動端末M3の優先順位が最も高くされていると、発呼した移動端末M1に4コード割り当てた際のコード割当状況は、図3(c)に示すようになり、移動端末M2の優先順位が最も高くされていると、発呼した移動端末M1に4コード割り当てた際のコード割当状況は、図3(d)に示すようになることは容易に理解することができる。
【0023】
上記したように、本発明の周波数資源割当方法においては、管理テーブルを参照して優先順位に従って周波数資源であるコードを割り当てるようにされている。また、既に割り当てている周波数資源であるコードの割当を調整する際も同様とされる。これにより、可変伝送レートの移動端末に割り当てられる周波数資源を平均化することができ、可変伝送レートの各移動端末を使用するユーザにおける不公平感をなくすことができるようになる。この場合、可変伝送レートの移動端末と固定伝送レートの移動端末が混在していてもよい。
【0024】
次に、本発明にかかる周波数資源割当方法を適用することのできる無線アクセスネットワーク(Radio Access Network:RAN)と、コアネットワーク(Core Network)からなる図5に示す移動通信システムを説明する。
図5において、無線アクセスネットワークRANは、セルA、セルB、セルC、・・・の複数のセルを備えている。各セルには、基地局BSが設けられており、基地局BSは当該セルに属する移動端末の接続制御を行っている。例えば、セルAにおける基地局BSAは、セルAに属する移動端末MA1の接続制御を行っており、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、ハンドオーバされた際には移動端末MA1の接続制御を終了させる。また、セルBにおける基地局BSBは、セルBに属する移動端末MB1,MB2,MB3の接続制御を行っており、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、ハンドオーバされた際には移動端末MA1の接続制御も行うようになる。セルCにおける基地局BSCは、セルCに属する移動端末MC1の接続制御を行っている。これらの基地局BSA,BSB,BSCは制御局(RNC:Radio access Network Controller)11に接続されており、このように構成された無線アクセスネットワークRANにより無線アクセス制御が行われるようになる。
【0025】
コアネットワークCNには、交換局12,14が設けられていると共に無線アクセスネットワーク上の移動端末情報が蓄積されるホームメモリ局15が設けられている。ホームメモリ局15には、回線交換サービス、パケット交換サービス用ノード、ユーザデータや移動端末の位置を登録するホームロケーションレジスタ(HLR)15aが備えられている。なお、HLR15aには全移動端末のプロファイルや位置情報に加えて、前述した図4に示すような管理テーブルTBLが格納されている。また、本発明の周波数資源割当方法においては、HLR15aに格納している管理テーブルTBLをコピーしてRNC11や基地局BSあるいは移動端末におくようにしてもよい。このようにすると、後述するがコアネットワークCNへのアクセスを減少することができる。
【0026】
次に、本発明にかかる周波数資源割当方法が適用された図5に示す通信システムにおける周波数資源割当方法の処理を説明する。最初に、図6に示す管理テーブル更新処理の割当処理シーケンスを参照しながら説明する。ただし、図6に示す割当処理シーケンスは、セルCに属するサービスクラスがクラスBとされた移動端末MC1の接続制御シーケンスとされている。
移動端末MC1が発呼して基地局BSCに対して通信要求を行うと、基地局BSCは空きチャネルを検出してそのチャネルを使用する通知を移動端末MC1に送信する。具体的には、基地局BSCは使用するチャネルに対応するコード番号を移動端末MC1に送信する。移動端末MC1はこれを受けて、割り当てられたコードとされるチャネルにより通信を行う。通信先は、例えばRNC11および他の基地局を介して接続された他の移動端末や、コアネットワークCNを介して接続された電話機とされる。
【0027】
ここで、通話が終了し移動端末MC1がオンフックされると、通信終了信号が基地局BSCに送られる。すると、基地局BSCは、移動端末MC1が通信を継続していた時間情報tc1と、その際に割り当てていた伝送レート情報をRNC11を介して、コアネットワークCNのホームメモリ局15へ送る。これにより、HLR15aに格納されている管理テーブルTBLにおける移動端末MC1のデータが最新の情報で書き換えられるようになる。そして、この書き換えられた情報に基づいて、時間割合T1B/T0,T2B/T0,T3B/T0および評価関数F、優先順位が算出し直されて管理テーブルTBLが更新されるようになる。このように、管理テーブルTBLは最新の情報に更新されるため、時間的、場所的な要因による周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を移動端末に割り当てることができるようになる。
【0028】
次に、セルAに属するクラスAの移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、ハンドオーバされる際の割当処理を図7および図8に示す割当処理シーケンスを参照しながら説明する。
クラスAの移動端末MA1はセルAに属しており、通信中とされている。また、セルBに属している可変伝送レートとされるクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3も通信中とされている。ここで、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、基地局BSAにおける移動端末MA1の受信レベルが低下したとする。すると、RNC11は移動端末MA1の受信レベルが低下したことを検出してセルAに隣接するセルBの基地局BSBおよびセルCの基地局BSCに対して移動端末MA1の受信レベルを監視するように通知(S1,S2)する。
【0029】
ここで、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動していることから、基地局BSBは移動端末MA1の受信レベルが上昇したことを検出してRNC11へ送る。これにより、RNC11は移動端末MA1の移動先はセルBと判断し、セルBにおいてコードの割当を調整する準備のために、ホームメモリ局15にセルBにおいて通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3の優先順位を問い合わせる(S3)。これにより、HLR15aに格納されている管理テーブルTBLが参照されて、管理テーブルTBLからセルBにおいて通信中の移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3の優先順位が読み出され、この優先順位がRNC11へ通知される。この場合、管理テーブルTBLの内容が図9に示す通りであったとすると、移動端末MB1の優先順位は「2」、移動端末MB2の優先順位は「3」、移動端末MB3の優先順位は「1」と通知される。また、基地局BSAおよび基地局BSBに移動端末MA1がハンドオーバされることが通知される。
【0030】
RNC11は通知された優先順位の情報を移動端末MA1の移動先である基地局BSBへ通知する。基地局BSBはこれを受けて、クラスAの移動端末MA1に割り当てる4コードを確保するために、通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3のコード割当を調整する。この場合、調整する前のセルBにおけるコードの割当状況が図10(a)に示す通りであったとする。すなわち、移動端末MB1へ3コードが割り当てられており、移動端末MB2へ2コードが割り当てられており、移動端末MB3へ3コードが割り当てられていたとする。ここで、基地局BSBは移動端末MB2の優先順位が最も低いことから移動端末MB2の割当コードを最低伝送レートとされる1コードに変更して1コード確保する。さらに、次に低い優先順位の移動端末MB1へのコード割当が3コードから最低伝送レートの1コードへと変更される。これにより、3コード確保することができるが、未だ4コード未満とされているので、次に低い優先順位の移動端末MB3へのコード割当が3コードから2コードへと変更される。このようにして確保された4コードが移動端末MA1に割り当てられる。このように、セルAからセルBへハンドオーバした移動端末MA1に、4コード割り当てた際のセルBにおけるコード割当状況は、図10(b)に示すようになる。
【0031】
上記のようにコード割当が調整されると、基地局BSBは調整後のコード割当情報を移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3、移動端末MA1に送信し、各移動端末は受けたコード割当情報に従い使用するコードを設定する。そして、移動端末MA1がコード割当情報に従ったコード設定を終了すると、移動端末MA1はハンドオーバ完了通知を基地局BSBに通知し、これを受けた基地局BSBはハンドオーバ完了通知をRNC11に通知する。これにより、RNC11は基地局BSAへ移動端末MA1の接続を開放するよう通知し、これを受けて基地局BSAは移動端末MA1の接続を開放する。これにより、ハンドオーバの処理が完了する。
【0032】
次に、ハンドオーバした移動端末MA1が通信を終了した際の処理を図8を参照して説明する。移動端末MA1が通信を終了すると、通信終了通知が基地局BSBへ送信され、基地局BSBは移動端末MA1の接続を開放する。これにより、セルBにおける周波数資源に余裕が生じ、この周波数資源を有効に活用するために、通信中のクラスBの移動端末へのコード割当を調整する。そこで、基地局BSBはホームメモリ局15にセルBにおいて通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3の優先順位を問い合わせる(S5)。これにより、HLR15aに格納されている管理テーブルTBLが参照されて、管理テーブルTBLからセルBにおいて通信中の移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3の優先順位が読み出され、この優先順位が基地局BSBへ通知される。この場合、管理テーブルTBLの内容が図9に示す通りであったとすると、移動端末MB1の優先順位は「2」、移動端末MB2の優先順位は「3」、移動端末MB3の優先順位は「1」と通知される。
【0033】
基地局BSBはこれを受けて、使用されていない4コードを割り当てるために、通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3のコード割当を調整する。この場合、調整する前のセルBにおけるコードの割当状況は図10(b)に示す通りとされている。そして、基地局BSBは移動端末MB3の優先順位が最も高いことから移動端末MB3の割当コードを2コードから最高伝送レートとされる3コードに変更する。さらに、次に高い優先順位の移動端末MB1へのコード割当を1コードから最高伝送レートの3コードへと変更する。このコード割当の調整によっても、割り当てられていないコードが1コード残るので、次に高い優先順位の移動端末MB2へのコード割当が1コードから2コードへと変更される。このようにして、可変伝送レートとされているクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3のへ割り当てられる最大の伝送レートが割り当てられるよう割当制御が基地局BSBにおいて行われる。割当制御されたコード割当情報は基地局BSBから移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3へそれぞれ通知され、各移動端末は受けたコード割当情報に従い使用するコードを設定する。このように、コード割当制御を行った結果、セルBにおけるコード割当状況は、図10(c)に示すようになる。
【0034】
ここで、仮に移動端末MB2が通信を終了し、通信終了信号を基地局BSBが受け取ったとする。基地局BSBは、移動端末MB2が通信を継続していた時間情報tB2と、その際に割り当てていた伝送レート情報をRNC11を介して、コアネットワークCNのホームメモリ局15へ送る。これにより、HLR15aに格納されている管理テーブルTBLにおける移動端末MB2のデータが最新の情報で書き換えられるようになる。そして、この書き換えられた情報に基づいて、移動端末MB2の時間割合T1B/T0,T2B/T0,T3B/T0、および、評価関数Fや優先順位が算出し直されて管理テーブルTBLが更新されるようになる。このように、管理テーブルTBLは最新の情報に更新されるため、時間的、場所的な要因による周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を移動端末に割り当てることができるようになる。
【0035】
以上の説明では、管理テーブルTBLを更新するタイミングを、通信終了時としたが、本発明はこれに限るものではなく、一定時間毎に管理テーブルTBLを更新するようにしたり、可変伝送レートとされるクラスBの移動端末に割り当てられる周波数資源の大きさが変更される毎に、管理テーブルTBLを更新するようにしてもよい。
【0036】
また、管理テーブルTBLをホームメモリ局におけるHLR15aに格納するようにしたが、図5に破線で示すようにHLR15aに格納されている管理テーブルTBLをコピーしてRNC11におくようにしてもよい。これにより、コアネットワークCNに対するアクセス回数を低減することができる。さらに、図5に破線で示すようにHLR15aに格納されている自セルに関する管理テーブルTBL部分をコピーして基地局BSにおくようにしたり、HLR15aに格納されている自機に関する管理テーブルTBL部分をコピーしてクラスBの各移動端末におくようにしてもよい。これにより、RNC11に対するアクセス回数を低減することができる。なお、管理テーブルTBLを更新する際には、HLR15aに格納されている管理テーブルTBLとコピーした管理テーブルTBLを更新するようにする。さらに、管理テーブルTBL部分をコピーして基地局BSや各移動端末におく場合にクラスBの移動端末がハンドオーバされる場合は、ハンドオーバ先の基地局へハンドオーバされる移動端末の管理テーブルTBLを送るようにする。
【0037】
さらにまた、評価関数Fを算出する前述した式における重みα1,α2,α3はα1=α2=α3=1としたが、α1<α2<α3なる重みとしてもよい。
さらにまた、優先順位は評価関数Fから算定するようにしたが、最低伝送レートである1B(1コード)が割り当てられている時間割合T1B/T0が大きい順に優先順位を付与してもよい。あるいは、最高伝送レートである3B(3コード)が割り当てられている時間割合T1B/T0が小さい順に優先順位を付与してもよい。
【0038】
次に、クラスAないしクラスCのいずれかのサービスクラスに設定することのできるCDMAシステムにおける移動端末の構成例を図11に示す。
図11に示す移動端末Mの構成は、クラスAないしクラスCのいずれかのサービスクラスに設定する構成の部分だけを示している。この移動端末Mは、アンテナ31を備え、アンテナ31は送信および受信においてアンテナを共用するアンテナ共用器32に接続されている。下り信号であるアンテナ共用器32からの受信信号は受信部へ導かれ、複数の並列に配置されている乗算器33a〜33nに供給される。この乗算器33a〜33nには、直交符号発生器38から発生された互いに直交する拡散符号Ca0〜Cn0がそれぞれ印加されて、受信信号が逆拡散されるようになる。乗算器33a〜33nにおいて逆拡散された並列の信号は、並列/直列変換器(P/S)34において直列になるよう変換されて復調部35に供給される。復調部35では、施されている変調方式に応じた復調、例えばQPSK復調が行われる。復調された信号は復号部36に供給され、符号化されている信号が復号化されてベースバンドのデータとされる。
【0039】
この場合、移動端末MがクラスAの移動端末Mとされている場合は、制御部37が直交符号発生器38を制御することにより、移動端末Mに割り当てられている4コードの拡散符号が発生される。これにより、発生された4つの拡散符号は4つの乗算器にそれぞれ印加されて、4つの逆拡散された信号が並列されて生成されるようになる。この4つの逆拡散された信号は、P/S34において直列信号に変換され、復調部35で復調され、さらに復号部36において復号されるようになる。また、移動端末MがクラスBの移動端末Mとされている場合は、制御部37は前述した本発明にかかる周波数資源割当方法により割り当てられている1〜3のいずれかのコード数の拡散符号を直交符号発生器38が発生するように制御する。さらに、移動端末MがクラスCの移動端末Mとされている場合は、制御部37が直交符号発生器38に割り当てられている1コードの拡散符号を発生するように制御する。
【0040】
また、符号化部39に供給されたデータには符号化が施され、さらに変調部40において、例えばQPSK変調される。そして、直列/並列変換器(S/P)41において並列信号に変換される。この並列信号の各々は乗算器42a〜42nに供給され、乗算器42a〜42nにおいて、直交符号発生器38から発生された拡散符号Ca1〜Cn1とそれぞれ乗算されて、周波数拡散されるようになる。この場合、直交符号発生器38からは移動端末Mに割り当てられている少なくとも1つのコードが発生される。割り当てられているコード数に対応する周波数拡散された複数の信号は、加算されてアンテナ共用器32を介してアンテナ31から上り信号として送信される。
【0041】
この場合、移動端末MがクラスAの移動端末Mとされている場合は、直交符号発生器38が制御部37により制御されることにより、移動端末Mに割り当てられた4コードの拡散符号を発生するようになる。これにより、発生された4つの拡散符号は乗算器にそれぞれ印加されて、4つの拡散信号が並列して生成されるようになる。この4つの拡散信号は、加算されてアンテナ共用器32を介してアンテナ31から上り信号として送信されるようになる。また、移動端末MがクラスBの移動端末Mとされている場合は、制御部37は前述した本発明にかかる周波数資源割当方法により割り当てられている1〜3のいずれかのコード数の拡散符号を直交符号発生器38が発生するように制御する。さらに、移動端末MがクラスCの移動端末Mとされている場合は、直交符号発生器38が移動端末Mに割り当てられた1コードの拡散符号を発生するように制御部37が制御する。
【0042】
次に、クラスAないしクラスCのいずれかのサービスクラスに設定されている移動端末Mと無線回線で接続されるCDMAシステムにおける基地局BSの構成例を図12に示す。
図12に示す基地局BSの構成はクラスAないしクラスCのいずれかのサービスクラスに設定する構成の部分だけを示しており、図11に示す移動端末Mの構成とほぼ同様とされている。そこで、基地局BSの概要説明を行うと、基地局BSが移動端末Mからの上り信号を受信する際に、その移動端末MがクラスAとされている場合は、アンテナ51で受信された上り信号は、アンテナ共用器52を介して並列配置された乗算器53a〜53nに並列して供給される。制御部57は、直交符号発生器58が移動端末Mに割り当てられている4コードの直交する拡散符号を発生するように制御する。これにより、発生された4つの拡散符号は乗算器にそれぞれ印加されて、4つの逆拡散された信号が並列されて生成されるようになる。この4つの逆拡散された信号は、P/S54において直列信号に変換され、次いで復調部55で復調されて、さらに復号部56において復号されてベースバンド信号とされる。
【0043】
また、クラスBの移動端末Mからの上り信号を基地局BSが受信する場合は、制御部57は前述した本発明にかかる周波数資源割当方法により移動端末Mに割り当てられている1〜3のいずれかのコード数の拡散符号を直交符号発生器58が発生するように制御する。さらに、クラスCの移動端末Mからの上り信号を基地局BSが受信する場合は、直交符号発生器58が移動端末Mに割り当てられている1コードの拡散符号を発生するように制御部57が制御する。
なお、コードテーブル59は基地局BSに在圏するすべての移動端末へのコードの割当状況を示すテーブルとされている。
【0044】
次に、基地局BSからクラスAの移動端末Mに下り信号を送信する場合は、符号化部60に供給されたベースバンドのデータに符号化が施され、さらに変調部61において、例えばQPSK変調される。変調された信号は、S/P62において並列信号に変換されて乗算器63a〜63nにそれぞれ供給される。乗算器63a〜63nには、直交符号発生器58から発生された、下り信号を送信する移動端末Mに割り当てられている4コードの拡散符号が印加されている。これにより、乗算器において並列信号にそれぞれ拡散符号が乗算されて、4つの周波数拡散された信号が生成されるようになる。この4つの拡散信号は、加算されてアンテナ共用器52を介してアンテナ51から下り信号として移動端末Mに送信されるようになる。
【0045】
また、基地局BSが下り信号を送信する移動端末MがクラスBの移動端末Mとされている場合は、制御部57は前述した本発明にかかる周波数資源割当方法により移動端末Mに割り当てられている1〜3のいずれかのコード数に対応する数の拡散符号を直交符号発生器58が発生するように制御する。さらに、基地局BSが下り信号を送信する移動端末MがクラスCの移動端末Mとされている場合は、移動端末Mに割り当てられている1コードの拡散符号を直交符号発生器58が発生するように制御部57が制御する。
【0046】
次に、移動端末が発呼してチャネル割当要求が発生した際の処理の一例を示すフローチャートを図13に示す。
移動端末が発呼信号を送信すると、当該移動端末が在圏している基地局BSが発呼信号を受信することにより、その移動端末のクラスを検出すると共にチャネル割当要求が発生される(ステップS10)。次いで、基地局BSは内蔵するコードテーブルを参照して発呼した移動端末に割り当てるために空きコードを調べる(ステップS11)。そして、移動端末のクラスを考慮して移動端末に割り当てられる空きコードがあるか否かが判断される(ステップS12)。ここで、移動端末に割り当てられる空きコードがない場合は、ステップS13に進んでホームメモリ局15における管理テーブルTBLが参照されて、発呼した新規移動端末にコードを割り当てるために現在通信中の移動端末の優先順位が決定される。
【0047】
次いで、基地局BSにおいて現在通信中の移動端末において決定された優先順位に基づいて前述したようなコードの割当調整が行われ、新規移動端末に割り当てるコードが確保される。続いて、基地局BSは発呼した新規移動端末へ割り当てるコードを決定し、新規端末に通知すると共に、コードの再割当が行われる移動端末へ再割当するコードを決定し、当該移動端末に通知する(ステップS14)。割り当てられたコードが通知された移動端末では、移動端末における制御部が通知されたコードの直交する拡散符号を発生させ、コードとして使用する(ステップS15)。また、基地局BSにおける制御部ではステップS14にて決定されたコードの直交する拡散符号を発生させる(ステップS16)。さらに、HLR15aにおける管理テーブルTBLにおいて、再割当を行った移動端末に関する通信履歴情報を再割当時点までのコード割当を反映させるように書き換える(ステップS17)。さらにまた、基地局BSではステップS14にて決定されたコードに基づきコードテーブルを更新する(ステップS18)。
【0048】
また、ステップS12にて移動端末のクラスを考慮して移動端末に割り当てられる空きコードがあると判断された場合は、ステップS19へ分岐し、当該空きコードのうちから使用するコードを決定し、該コードを発呼した新規移動端末へ通知する(ステップS19)。次いで、割り当てられたコードが通知された移動端末では、移動端末における制御部が通知されたコードの直交する拡散符号を発生させ、コードとして使用する(ステップS20)。また、基地局BSにおける制御部ではステップS19にて決定されたコードの直交する拡散符号を発生させ、コードとして使用する(ステップS21)。さらに、HLR15aにおける管理テーブルTBLにおいて、再割当を行った移動端末に関する通信履歴情報を再割当時点までのコード割当を反映させるように書き換える(ステップS22)。さらにまた、基地局BSではステップS19にて決定されたコードに基づきコードテーブルを更新する(ステップS23)。
【0049】
以上の説明においては、通信システムをCDMAシステムとして説明したが、本発明はこれに限るものではなくFDMAシステム、TDMAシステム等の通信方式としてもよい。この場合は、各移動端末にはコードに替えて周波数分割チャネルや時分割チャネルを割り当てるようにすればよい。
【0050】
【発明の効果】
本発明は以上説明したように、通信をする際に割当可能な最大の伝送レートが割り当てられる可変伝送レートとされている第1の通信端末手段に対する通信履歴や割り当てられていた時間平均された伝送レートの大きさに基づく割当優先順位の評価情報を管理テーブルに格納するようにしている。そして、この管理テーブル評価情報を参照して割り当てられる伝送レートが第1の通信端末手段間において平均化されるように各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てるようにされている。これにより、各第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化することができ、各第1の通信端末手段における不公平感をなくすことができるようになる。
【0051】
また、割り当てる伝送レートが固定の大きさとされている第2の端末に対して、割り当てる周波数資源が不足している場合は、第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの大きさを調整することにより、固定の大きさの伝送レートを確保して、第2の通信端末手段に割り当てるようにしている。これにより、第1の通信端末手段および第2の通信端末手段が混在する通信システムにおいても、周波数資源を適切に割り当てることができるようになる。なお、第1の通信端末手段における割当の調整は、管理テーブルにおける評価情報における割当優先順位順に行うことにより、各第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化することができるようになる。
さらに、第1の通信端末手段が通信を終了した時に、その通信時間や割り当てられた伝送レート等の履歴情報を反映させるように管理テーブルを更新するようにしたので、時間的、場所的な要因による周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を第1の通信端末手段に割り当てることができるようになる。この場合、管理テーブルの更新は一定時間毎や割り当てられている伝送レートの大きさが変更される毎に更新してもよい。
【0052】
さらにまた、本発明においては、従来のようにランダムに決められる同レベルのサービスクラス間の優先度に基づくのではなく、同レベルのサービスクラスの第1の通信端末手段について過去の通信実績を収集しそれを反映した優先度に基づき伝送レートを割り当てることができる。これにより、同レベルのサービスクラスの第1の通信端末手段間における伝送レート割り当ての公平性を常に保つ効果が得られ、第1の通信端末手段を使用するユーザにおける満足度の向上と、周波数資源を最大限に活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である本発明にかかる周波数資源割当方法が適用された移動通信システムの構成を示す図である。
【図2】本発明にかかる周波数資源割当方法におけるサービスクラスを説明するための図である。
【図3】本発明にかかる周波数資源割当方法におけるコード割当状況を示す図である。
【図4】本発明にかかる周波数資源割当方法における管理テーブルの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態である本発明にかかる周波数資源割当方法が適用された無線アクセスネットワークとコアネットワークからなる移動通信システムの構成を示す図である。
【図6】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態におけるテーブル更新処理を行う割当処理シーケンスを示す図である。
【図7】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態におけるハンドオーバ時の割当処理シーケンスを示す図である。
【図8】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態におけるハンドオーバ時の割当処理シーケンスを示す図である。
【図9】図6に示す移動通信システムにおける管理テーブルの例を示す図である。
【図10】図6に示す移動通信システムにおけるコード割当状況の変遷を示す図である。
【図11】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態における移動端末の構成例を示す図である。
【図12】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態における基地局の構成例を示す図である。
【図13】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態においてチャネル割当要求が発生した際の処理の一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 RNC、12,14 交換局、15 ホームメモリ局、15a HLR、31 アンテナ、32 アンテナ共用器、33a〜33n 乗算器、34 P/S、35 復調部、36 復号部、37 制御部、38 直交符号発生器、39符号化部、40 変調部、41 S/P、42a〜42n 乗算器、51 アンテナ、52 アンテナ共用器、53a〜53n 乗算器、54 P/S、55復調部、56 復号部、57 制御部、58 直交符号発生器、59 コードテーブル、60 符号化部、61 変調部,62 S/P、63a〜63n 乗算器、BS 基地局、BSA,BSB,BSC 基地局、Ca0〜Cn1 拡散符号、CN コアネットワーク、M 移動端末、M1,M2,M3,M4,M5、Mn 移動端末、MB1,MB2,MB3,MC1 移動端末、RAN 無線アクセスネットワーク、TBL 管理テーブル

Claims (17)

  1. 通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムにおける周波数資源割当方法であって、前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てるようにしたことを特徴とする通信システムにおける周波数資源割当方法。
  2. 前記通信システムには、通信をする際に固定の伝送レートが割り当てられる第2の通信端末手段がさらに備えられており、前記第2の通信端末手段が通信を開始する際に、前記第2の通信端末手段には固定の伝送レートを割り当てるようにしたことを特徴とする請求項1記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  3. 前記第2の通信端末手段が通信を開始する際に、前記第2の通信端末手段に割り当てる周波数資源が不足している場合は、通信中の前記第1の通信端末手段に対する伝送レートを調整することにより生じさせた周波数資源を、前記第2の通信端末手段に前記固定の伝送レートとして割り当てるようにしたことを特徴とする請求項2記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  4. 前記管理テーブルの前記評価情報における優先順位の低い順に、前記第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートを低減するよう調整するようにしたことを特徴とする請求項3記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  5. 前記第1の通信端末手段が通信を終了した時に、該第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられていた伝送レートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブルを更新するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  6. 前記第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられている伝送レートの大きさの情報に基づいて、一定時間毎に前記管理テーブルを更新するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  7. 前記第1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートの大きさが変更される毎に、該第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当てられていた伝送レートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブルを更新するようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  8. 前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記コアネットワークにおける前記メモリ局に前記管理テーブルが設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  9. 前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記制御局に前記管理テーブルが設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  10. 前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記基地局に、該基地局が制御している前記第1の通信端末手段に関する前記管理テーブルが設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  11. 前記通信システムが、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれているコアネットワークから構成されており、前記無線アクセスネットワークにおける前記第1の通信端末手段に、自機に関する前記管理テーブルが設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  12. 前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた最も小さい伝送レートの累積通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  13. 前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた最も大きい伝送レートの累積通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  14. 前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報の割合から算出された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算定された割当優先順位の情報とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  15. 前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報の割合にそれぞれ異なる重み付けをして算出された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算定された割当優先順位の情報とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  16. 通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムであって、
    前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルと、
    前記管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てる基地局を備えたことを特徴とする通信システム。
  17. 通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レートを割り当てるようにした通信システムであって、
    前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テーブルと、
    前記管理テーブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り当てられている伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端末手段間において前記割当優先順位の評価情報に応じて、当該割当優先順位が高い順に大きな伝送レートを割り当てることによって略平均化されるように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てる制御局を備えたことを特徴とする通信システム。
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