JP2003052069A - 通信システムにおける周波数資源割当方法 - Google Patents

通信システムにおける周波数資源割当方法

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JP2003052069A JP2001237661A JP2001237661A JP2003052069A JP 2003052069 A JP2003052069 A JP 2003052069A JP 2001237661 A JP2001237661 A JP 2001237661A JP 2001237661 A JP2001237661 A JP 2001237661A JP 2003052069 A JP2003052069 A JP 2003052069A
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Atsuyoshi Masui
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同レベルのサービスクラスユーザ間における
周波数資源の割り当て結果に不均一が極力存在しないよ
うにする。 【解決手段】 移動端末M2,M3,M4に(a)に示
すようにコードが割り当てられている場合に、4コード
が固定的に割り当てられる移動端末M1が発呼したとす
る。そこで、管理テーブルを参照してその優先順位に基
づいて、移動端末M2,M3,M4のコード割当を調整
する。調整後には、例えば移動端末M2に1コード、移
動端末M3に1コード、移動端末M4に2コードが割り
当てられる。そして、移動端末M1に4コード割り当て
た結果、(b)に示すようなコード割当となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数資源が限ら
れている通信システムにおいて可変伝送レートの通信端
末に割当可能な最大の伝送レートを割り当てる周波数資
源割当方法に関し、特に移動通信における可変伝送レー
トの移動端末に適応的に伝送レートを割り当てる割当方
法として好適なものである。
【0002】
【従来の技術】最近、異なる通信速度とそれに伴う通信
品質を要求するユーザが存在するマルチメディア移動通
信が提案されている。このマルチメディア移動通信では
様々な通信速度および通信品質を要求するトラフィック
が混在するものとされている。このため、ユーザが期待
する通信品質を満足すると同時に、特に移動通信の場合
は時間的、場所的変動が激しい無線リソースである周波
数資源を最大限活用するための周波数資源割当制御が必
要となる。このように周波数資源を最大限活用するため
に、伝送レートをユーザに固定で割り当てるのではな
く、ユーザに最大速度/最低速度の2つの速度の伝送レ
ートを要求させ、ユーザの要求速度範囲内の伝送レート
を割り当てることが提案されている。
【0003】この場合における周波数資源の割り当てで
は、割り当てられる伝送レートをある条件に従ってリア
ルタイムに変化させたり、トラフィックが要求する品質
に合わせて伝送レートを割り当てたり、保証速度や最大
速度/最低速度に応じたサービスクラス分けを行い、サ
ービスクラスに応じた優先制御を行うことが考えられて
いる。サービスクラス分けを行う場合は、サービスクラ
スの優先度に従って周波数資源の割り当てを行い、周波
数資源が不足している場合には、最低速度以上で通信を
行っている優先度の低いサービスクラスのユーザの伝送
レートを要求範囲内で低下させることにより、優先度の
高いサービスクラスユーザの伝送レートを確保する。ま
た、この手法によっても必要とする周波数資源の量を確
保できない場合は待ち行列に入るという方法がとられる
ようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サービスク
ラスごとの優先度は、ユーザの要求する品質やアプリケ
ーション条件、課金クラスに従って予め固定的に決める
ことができる。しかしながら、従来の方法ではサービス
クラスが同レベルの複数のユーザに対して、周波数資源
の割り当てを変動させる必要が生じた場合の優先度につ
いては規定されていない。この場合、同レベルのサービ
スクラスユーザの優先度をランダムに決め、ユーザの要
求範囲内で周波数資源の割り当てを変動させる方法が考
えられるが、この方法ではユーザのトラフィックに対し
サービスクラスで規定された最低伝送レートを保証する
ことはできるものの、同レベルのサービスクラスユーザ
間における周波数資源の割り当て結果に不均一が存在す
る場合があるという問題点があった。
【0005】そこで、本発明は、同レベルのサービスク
ラスユーザ間における周波数資源の割り当て結果に不均
一が極力存在しないようにした通信システムにおける周
波数資源割当方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法
は、通信をする際に割り当てられた伝送レートで通信を
行う可変伝送レートとされている複数の第1の通信端末
手段を備える通信システムにおいて、該第1の通信端末
手段が通信を開始する際に、割当可能な最大の伝送レー
トを割り当てるようにした通信システムにおける周波数
資源割当方法であって、前記複数の第1の通信端末手段
における各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レ
ートの大きさ毎の累積通信時間情報、前記各第1の通信
端末手段の総累積通信時間情報、および、前記伝送レー
トの大きさ毎の累積通信時間情報と前記総累積通信時間
情報とに基づく割当優先順位の評価情報とが少なくとも
格納されている管理テーブルを参照して、前記複数の第
1の通信端末手段に割り当てられる伝送レートの時間平
均値が前記第1の通信端末手段間において略平均化され
るように、前記各第1の通信端末手段に所定の大きさの
伝送レートを割り当てるようにしている。
【0007】また、上記本発明の通信システムにおける
周波数資源割当方法において、前記通信システムには、
通信をする際に固定の伝送レートが割り当てられる第2
の通信端末手段がさらに備えられており、前記第2の通
信端末手段が通信を開始する際に、前記第2の通信端末
手段には固定の伝送レートを割り当てるようにしてもよ
い。さらに、上記本発明の通信システムにおける周波数
資源割当方法において、前記第2の通信端末手段が通信
を開始する際に、前記第2の通信端末手段に割り当てる
周波数資源が不足している場合は、通信中の前記第1の
通信端末手段に対する伝送レートを調整することにより
生じさせた周波数資源を、前記第2の通信端末手段に前
記固定の伝送レートとして割り当てるようにしてもよ
い。
【0008】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記管理テーブル
の前記評価情報における優先順位の低い順に、前記第1
の通信端末手段に割り当てられている伝送レートを低減
するよう調整するようにしてもよい。さらにまた、上記
本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法にお
いて、前記第1の通信端末手段が通信を終了した時に、
該第1の通信端末手段における通信時間情報と割り当て
られていた伝送レートの大きさの情報に基づいて、前記
管理テーブルを更新するようにしてもよい。
【0009】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記第1の通信端
末手段における通信時間情報と割り当てられている伝送
レートの大きさの情報に基づいて、一定時間毎に前記管
理テーブルを更新するようにしてもよい。さらにまた、
上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法
において、前記第1の通信端末手段に割り当てられる伝
送レートの大きさが変更される毎に、該第1の通信端末
手段における通信時間情報と割り当てられていた伝送レ
ートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブルを更
新するようにしてもよい。
【0010】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記通信システム
が、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の
割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御
局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アク
セスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局
が少なくとも含まれているコアネットワークから構成さ
れており、前記コアネットワークにおける前記メモリ局
に前記管理テーブルが設置されていてもよい。さらにま
た、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当
方法において、前記通信システムが、少なくとも前記第
1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局
と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アク
セスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の
移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれて
いるコアネットワークから構成されており、前記無線ア
クセスネットワークにおける前記制御局に前記管理テー
ブルが設置されていてもよい。
【0011】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記通信システム
が、少なくとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の
割当を実行する基地局と、複数の基地局を制御する制御
局とからなる無線アクセスネットワークと、該無線アク
セスネットワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局
が少なくとも含まれているコアネットワークから構成さ
れており、前記無線アクセスネットワークにおける前記
基地局に、該基地局が制御している前記第1の通信端末
手段に関する前記管理テーブルが設置されていてもよ
い。さらにまた、上記本発明の通信システムにおける周
波数資源割当方法において、前記通信システムが、少な
くとも前記第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実
行する基地局と、複数の基地局を制御する制御局とから
なる無線アクセスネットワークと、該無線アクセスネッ
トワーク上の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なく
とも含まれているコアネットワークから構成されてお
り、前記無線アクセスネットワークにおける前記第1の
通信端末手段に、自機に関する前記管理テーブルが設置
されていてもよい。
【0012】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、
前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対す
る前記各第1の通信端末手段に割り当てられた最も小さ
い伝送レートの累積通信時間情報の割合から算定された
割当優先順位の情報とされていてもよい。さらにまた、
上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当方法
において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末手段
の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端末手
段に割り当てられた最も大きい伝送レートの累積通信時
間情報の割合から算定された割当優先順位の情報とされ
ていてもよい。
【0013】さらにまた、上記本発明の通信システムに
おける周波数資源割当方法において、前記評価情報は、
前記各第1の通信端末手段の総累積通信時間情報に対す
る前記各第1の通信端末手段に割り当てられた伝送レー
トの大きさ毎の累積通信時間情報の割合から算出された
時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算定され
た割当優先順位の情報とされていてもよい。さらにま
た、上記本発明の通信システムにおける周波数資源割当
方法において、前記評価情報は、前記各第1の通信端末
手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信端
末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通
信時間情報の割合にそれぞれ異なる重み付けをして算出
された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて算
定された割当優先順位の情報とされていてもよい。
【0014】このような本発明によれば、通信をする際
に割当可能な最大の伝送レートが割り当てられる可変伝
送レートとされている第1の通信端末手段に対する通信
履歴や割り当てられていた時間平均された伝送レートの
大きさに基づく割当優先順位の評価情報を管理テーブル
に格納するようにしている。そして、この管理テーブル
評価情報を参照して割り当てられる伝送レートが第1の
通信端末手段間において平均化されるように各第1の通
信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てるよ
うにされている。これにより、各第1の通信端末手段に
割り当てられる伝送レートを平均化することができ、各
第1の通信端末手段における不公平感をなくすことがで
きるようになる。
【0015】また、割り当てる伝送レートが固定の大き
さとされている第2の端末に対して、割り当てる周波数
資源が不足している場合は、第1の通信端末手段に割り
当てられている伝送レートの大きさを調整することによ
り、固定の大きさの伝送レートを確保して、第2の通信
端末手段に割り当てるようにしている。これにより、第
1の通信端末手段および第2の通信端末手段が混在する
通信システムにおいても、周波数資源を適切に割り当て
ることができるようになる。なお、第1の通信端末手段
における割当の調整は、管理テーブルにおける評価情報
における割当優先順位順に行うことにより、各第1の通
信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化するこ
とができるようになる。さらに、第1の通信端末手段が
通信を終了した時に、その通信時間や割り当てられた伝
送レート等の履歴情報を反映させるように管理テーブル
を更新するようにしたので、時間的、場所的な要因によ
る周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を第1
の通信端末手段に割り当てることができるようになる。
この場合、管理テーブルの更新は一定時間毎や割り当て
られている伝送レートの大きさが変更される毎に更新し
てもよい。
【0016】さらにまた、本発明においては、従来のよ
うにランダムに決められる同レベルのサービスクラス間
の優先度に基づくのではなく、同レベルのサービスクラ
スの第1の通信端末手段について過去の通信実績を収集
しそれを反映した優先度に基づき伝送レートを割り当て
ることができる。これにより、同レベルのサービスクラ
スの第1の通信端末手段間における伝送レート割り当て
の公平性を常に保つ効果が得られ、第1の通信端末手段
を使用するユーザにおける満足度の向上と、周波数資源
を最大限に活用することが可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の周波数資源割当方法が適
用される通信システムと、適用される周波数資源割当方
法の概要について以下に説明する。図1には、本発明の
実施の形態である本発明にかかる周波数資源割当方法が
適用された移動通信システムの構成が示されている。図
1に示す通信システムでは、複数の移動端末を備え、基
地局BSが移動端末M1ないし移動端末M5に対する周
波数資源の割当を行っている。本発明で云う周波数資源
とは、通信システムで使用される周波数帯域に依存して
おり、具体的には個々の移動端末M1〜M5に伝送レー
トという形態で割り当てられる。伝送レートは、個々の
移動端末M1〜M5が使用するチャネル数を指定するこ
とにより割り当てられ、1チャネルに設定されている伝
送レートが単位伝送レートとされる。すなわち、伝送レ
ートの大きさは使用するチャネルの数に依存するように
なる。チャネルの形態は、通信システムに応じて異なる
形態となる。例えば、通信システムがFDMA(Freque
ncy Division Multiple Access)システムとされていれ
ば、周波数分割された1つの単位周波数帯域がチャネル
となり、TDMA(Time Division Multiple Access)
システムとされていれば、時分割された1つの単位時間
スロットがチャネルとなる。さらに、CDMA(Code D
ivision Multiple Access)システムとされていれば、
異なる拡散コード毎にチャネルを設定することができ
る。このような形態のチャネルにおいては、当然のこと
ながら、1チャネルの伝送レートはチャネル固有の固定
の伝送レートとなる。
【0018】図1に示す通信システムがCDMAシステ
ムとされている場合について、以下に説明する。図示す
る例では、基地局BSは移動端末M1ないし移動端末M
5の接続制御を行っている。この例では、移動端末M1
は単位伝送レートの4倍の伝送レートが常時保証されて
いるクラスA(ClassA)のサービスクラスとされてお
り、移動端末M2,M3,M4は単位伝送レートの1〜
3倍の伝送レートが保証されているクラスB(ClassB)
のサービスクラスとされており、移動端末M5は常時単
位伝送レートの伝送レートとされるクラスC(ClassC)
のサービスクラスとされている。この通信システムにお
ける周波数資源は、単位伝送レートの最大8倍の伝送レ
ート、すなわち8チャネル同時に使用することができる
ようにされており、この周波数資源を基地局BSが通信
中の移動端末に割り当てるようにされている。
【0019】この通信システムにおけるチャネルにはチ
ャネル固有の拡散コードが割り当てられており、各チャ
ネルの伝送レートは単位伝送レートとされている。そこ
で、サービスクラスA、サービスクラスB、サービスク
ラスCを各サービスクラスに割り当てられる伝送レート
をコード数で示すと図2に示すようになる。サービスク
ラスAには、4つのコードが固定的に割り当てられて伝
送レート4Bが保証される。ただし、Bは単位伝送レー
トである。また、サービスクラスBには少なくとも1つ
のコードが割り当てられて単位伝送レートBが保証され
ており、3つのコードを割り当てて伝送レート3Bを与
えられたり、2つのコードを割り当てて伝送レート2B
を与えることが可能とされている。この可変伝送レート
とされるサービスクラスBの移動端末M2,M3,M4
には、通信を開始する際に割当可能な最大の伝送レート
が割り当てられるベストエフォート型とされている。さ
らに、サービスクラスCには、1つのコードが固定的に
割り当てられて単位伝送レートBが保証されている。
【0020】次に、以上説明した図1に示す通信システ
ムにおいて具体的に周波数資源をコードとして割り当て
る態様を説明する。図1に示す基地局BSは、新たな発
呼あるいは着呼を検出した際に、その移動端末に対して
チャネルを割り当てる。ここでは、クラスAの移動端末
M1が新たに発呼したものとする。移動端末M1はクラ
スAとされていることから4コードを割り当てる必要が
ある。移動端末M1の発呼直前のコード割当状況を図3
(a)に示す。図3(a)に示すように、発呼直前にお
いてクラスBの移動端末M2,M3,M4が通話中であ
り、移動端末M2には2コード、移動端末M3には3コ
ード、移動端末M4には3コードが割り当てられてい
る。前述したように、通信システムにおける周波数資源
は単位伝送レートの最大8倍の伝送レートに相当してお
り、8コードを使用することができるようにされてい
る。すなわち、使用できる8コードが全て使用中である
ことから、そのままでは移動端末M1に4コードを割り
当てることができない。そこで、基地局BSは可変伝送
レートとされているクラスBの移動端末M2,M3,M
4のコード割当を調整して、移動端末M1に与える4コ
ードを確保するようにする。
【0021】この際に、基地局BSは内蔵する管理テー
ブルを参照して、管理テーブルにおける優先順位順にコ
ード割当を調整するようにする。この管理テーブルの例
を図4に示す。管理テーブルは、可変伝送レートとされ
るクラスBの移動端末の通信履歴からなる。すなわち、
管理テーブルはクラスBとされている移動端末M2,M
3,M4・・・,Mnの通信履歴情報からなり、各移動
端末における通信履歴情報としては、今までの総通信時
間である総累積通信時間T0、1コードが割り当てられ
て通信を行った(伝送レート1B)今までの累積通信時
間T1Bの総累積通信時間T0に対する時間割合T1B/T0
(%)、2コードが割り当てられて通信を行った(伝送
レート2B)今までの累積通信時間T2Bの総累積通信時
間T0に対する時間割合T2B/T0(%)、3コードが割
り当てられて通信を行った(伝送レート3B)今までの
累積通信時間T3Bの総累積通信時間T0に対する時間割
合T3B/T0(%)、および、時間割合T1B/T0,T2B
/T0,T3B/T0とその際の伝送レートの大きさとから
算出した評価関数F、評価関数Fから算定した優先順位
とされている。なお、評価関数Fは次式から求めてい
る。 F=(α1×T1B/T0+2α2×T2B/T0+3α3×T
3B/T0)/100 ただし、α1,α2,α3は各伝送レートに対する重みで
あり、図4に示す管理テーブルの例ではα1=α2=α3
=1としているが、これに限るものではない。
【0022】図示する管理テーブルの例では、移動端末
M2の評価関数は1.90であり、移動端末M3の評価
関数は2.00であり、移動端末M3の評価関数は1.
80であり、移動端末Mnの評価関数は2.05とされ
て、その優先順位は図示する通りとなっている。ここで
は、移動端末M2,M3,M4が通信中とされているこ
とから、通信中の移動端末における優先順位の最も低い
移動端末M3へのコード割当が3コードから最低伝送レ
ートの1コードへと変更される。これにより、2コード
確保することができるが、未だ4コード未満とされてい
るので、次に低い優先順位の移動端末M2へのコード割
当が2ードから最低伝送レートの1コードへと変更され
る。これにより、3コード確保することができるが、未
だ4コード未満とされているので、次に低い優先順位の
移動端末M4へのコード割当が3コードから2コードへ
と変更される。このようにして確保された4コードが移
動端末M1に割り当てられる。この結果、発呼した移動
端末M1に4コードが割り当てられ、この際のコード割
当状況は図3(b)に示すようになる。ここで、仮に移
動端末M3の優先順位が最も高くされていると、発呼し
た移動端末M1に4コード割り当てた際のコード割当状
況は、図3(c)に示すようになり、移動端末M2の優
先順位が最も高くされていると、発呼した移動端末M1
に4コード割り当てた際のコード割当状況は、図3
(c)に示すようになることは容易に理解することがで
きる。
【0023】上記したように、本発明の周波数資源割当
方法においては、管理テーブルを参照して優先順位に従
って周波数資源であるコードを割り当てるようにされて
いる。また、既に割り当てている周波数資源であるコー
ドの割当を調整する際も同様とされる。これにより、可
変伝送レートの移動端末に割り当てられる周波数資源を
平均化することができ、可変伝送レートの各移動端末を
使用するユーザにおける不公平感をなくすことができる
ようになる。この場合、可変伝送レートの移動端末と固
定伝送レートの移動端末が混在していてもよい。
【0024】次に、本発明にかかる周波数資源割当方法
を適用することのできる無線アクセスネットワーク(Ra
dio Access Network:RAN)と、コアネットワーク
(CoreNetwork)からなる図5に示す移動通信システム
を説明する。図5において、無線アクセスネットワーク
RANは、セルA、セルB、セルC、・・・の複数のセ
ルを備えている。各セルには、基地局BSが設けられて
おり、基地局BSは当該セルに属する移動端末の接続制
御を行っている。例えば、セルAにおける基地局BSA
は、セルAに属する移動端末MA1の接続制御を行ってお
り、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、ハンド
オーバされた際には移動端末MA1の接続制御を終了させ
る。また、セルBにおける基地局BSBは、セルBに属
する移動端末MB1,MB2,MB3の接続制御を行ってお
り、移動端末MA1がセルAからセルBへ移動し、ハンド
オーバされた際には移動端末MA1の接続制御も行うよう
になる。セルCにおける基地局BSCは、セルCに属す
る移動端末MC1の接続制御を行っている。これらの基地
局BSA,BSB,BSCは制御局(RNC:Radio acces
s Network Controller)11に接続されており、このよ
うに構成された無線アクセスネットワークRANにより
無線アクセス制御が行われるようになる。
【0025】コアネットワークCNには、交換局12,
14が設けられていると共に無線アクセスネットワーク
上の移動端末情報が蓄積されるホームメモリ局15が設
けられている。ホームメモリ局15には、回線交換サー
ビス、パケット交換サービス用ノード、ユーザデータや
移動端末の位置を登録するホームロケーションレジスタ
(HLR)15aが備えられている。なお、HLR15
aには全移動端末のプロファイルや位置情報に加えて、
前述した図4に示すような管理テーブルTBLが格納さ
れている。また、本発明の周波数資源割当方法において
は、HLR15aに格納している管理テーブルTBLを
コピーしてRNC11や基地局BSあるいは移動端末に
おくようにしてもよい。このようにすると、後述するが
コアネットワークCNへのアクセスを減少することがで
きる。
【0026】次に、本発明にかかる周波数資源割当方法
が適用された図5に示す通信システムにおける周波数資
源割当方法の処理を説明する。最初に、図6に示す管理
テーブル更新処理の割当処理シーケンスを参照しながら
説明する。ただし、図6に示す割当処理シーケンスは、
セルCに属するサービスクラスがクラスBとされた移動
端末MC1の接続制御シーケンスとされている。移動端末
C1が発呼して基地局BSCに対して通信要求を行う
と、基地局BSCは空きチャネルを検出してそのチャネ
ルを使用する通知を移動端末MC1に送信する。具体的に
は、基地局BSCは使用するチャネルに対応するコード
番号を移動端末MC1に送信する。移動端末MC1はこれを
受けて、割り当てられたコードとされるチャネルにより
通信を行う。通信先は、例えばRNC11および他の基
地局を介して接続された他の移動端末や、コアネットワ
ークCNを介して接続された電話機とされる。
【0027】ここで、通話が終了し移動端末MC1がオン
フックされると、通信終了信号が基地局BSCに送られ
る。すると、基地局BSCは、移動端末MC1が通信を継
続していた時間情報tc1と、その際に割り当てていた伝
送レート情報をRNC11を介して、コアネットワーク
CNのホームメモリ局15へ送る。これにより、HLR
15aに格納されている管理テーブルTBLにおける移
動端末MC1のデータが最新の情報で書き換えられるよう
になる。そして、この書き換えられた情報に基づいて、
時間割合T1B/T0,T2B/T0,T3B/T0および評価
関数F、優先順位が算出し直されて管理テーブルTBL
が更新されるようになる。このように、管理テーブルT
BLは最新の情報に更新されるため、時間的、場所的な
要因による周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資
源を移動端末に割り当てることができるようになる。
【0028】次に、セルAに属するクラスAの移動端末
A1がセルAからセルBへ移動し、ハンドオーバされる
際の割当処理を図7および図8に示す割当処理シーケン
スを参照しながら説明する。クラスAの移動端末MA1
セルAに属しており、通信中とされている。また、セル
Bに属している可変伝送レートとされるクラスBの移動
端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3も通信中とされ
ている。ここで、移動端末MA1がセルAからセルBへ移
動し、基地局BSAにおける移動端末MA1の受信レベル
が低下したとする。すると、RNC11は移動端末MA1
の受信レベルが低下したことを検出してセルAに隣接す
るセルBの基地局BSBおよびセルCの基地局BSCに対
して移動端末MA1の受信レベルを監視するように通知
(S1,S2)する。
【0029】ここで、移動端末MA1がセルAからセルB
へ移動していることから、基地局BSBは移動端末MA1
の受信レベルが上昇したことを検出してRNC11へ送
る。これにより、RNC11は移動端末MA1の移動先は
セルBと判断し、セルBにおいてコードの割当を調整す
る準備のために、ホームメモリ局15にセルBにおいて
通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動
端末MB3の優先順位を問い合わせる(S3)。これによ
り、HLR15aに格納されている管理テーブルTBL
が参照されて、管理テーブルTBLからセルBにおいて
通信中の移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3
優先順位が読み出され、この優先順位がRNC11へ通
知される。この場合、管理テーブルTBLの内容が図9
に示す通りであったとすると、移動端末MB1の優先順位
は「2」、移動端末MB2の優先順位は「3」、移動端末
B3の優先順位は「1」と通知される。また、基地局B
Aおよび基地局BSBに移動端末MA1がハンドオーバさ
れることが通知される。
【0030】RNC11は通知された優先順位の情報を
移動端末MA1の移動先である基地局BSBへ通知する。
基地局BSBはこれを受けて、クラスAの移動端末MA1
に割り当てる4コードを確保するために、通信中のクラ
スBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3のコ
ード割当を調整する。この場合、調整する前のセルBに
おけるコードの割当状況が図10(a)に示す通りであ
ったとする。すなわち、移動端末MB1へ3コードが割り
当てられており、移動端末MB2へ2コードが割り当てら
れており、移動端末MB3へ3コードが割り当てられてい
たとする。ここで、基地局BSBは移動端末MB2の優先
順位が最も低いことから移動端末MB2の割当コードを最
低伝送レートとされる1コードに変更して1コード確保
する。さらに、次に低い優先順位の移動端末MB1へのコ
ード割当が3コードから最低伝送レートの1コードへと
変更される。これにより、3コード確保することができ
るが、未だ4コード未満とされているので、次に低い優
先順位の移動端末MB3へのコード割当が3コードから2
コードへと変更される。このようにして確保された4コ
ードが移動端末MA1に割り当てられる。このように、セ
ルAからセルBへハンドオーバした移動端末MA1に、4
コード割り当てた際のセルBにおけるコード割当状況
は、図10(b)に示すようになる。
【0031】上記のようにコード割当が調整されると、
基地局BSBは調整後のコード割当情報を移動端末
B1、移動端末MB2、移動端末MB3、移動端末MA1に送
信し、各移動端末は受けたコード割当情報に従い使用す
るコードを設定する。そして、移動端末MA1がコード割
当情報に従ったコード設定を終了すると、移動端末MA1
はハンドオーバ完了通知を基地局BSBに通知し、これ
を受けた基地局BSBはハンドオーバ完了通知をRNC
11に通知する。これにより、RNC11は基地局BS
Aへ移動端末MA1の接続を開放するよう通知し、これを
受けて基地局BSAは移動端末MA1の接続を開放する。
これにより、ハンドオーバの処理が完了する。
【0032】次に、ハンドオーバした移動端末MA1が通
信を終了した際の処理を図8を参照して説明する。移動
端末MA1が通信を終了すると、通信終了通知が基地局B
Bへ送信され、基地局BSBは移動端末MA1の接続を開
放する。これにより、セルBにおける周波数資源に余裕
が生じ、この周波数資源を有効に活用するために、通信
中のクラスBの移動端末へのコード割当を調整する。そ
こで、基地局BSBはホームメモリ局15にセルBにお
いて通信中のクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2
移動端末MB3の優先順位を問い合わせる(S5)。これ
により、HLR15aに格納されている管理テーブルT
BLが参照されて、管理テーブルTBLからセルBにお
いて通信中の移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末M
B3の優先順位が読み出され、この優先順位が基地局BS
Bへ通知される。この場合、管理テーブルTBLの内容
が図9に示す通りであったとすると、移動端末MB1の優
先順位は「2」、移動端末MB2の優先順位は「3」、移
動端末MB3の優先順位は「1」と通知される。
【0033】基地局BSBはこれを受けて、使用されて
いない4コードを割り当てるために、通信中のクラスB
の移動端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3のコード
割当を調整する。この場合、調整する前のセルBにおけ
るコードの割当状況は図10(b)に示す通りとされて
いる。そして、基地局BSBは移動端末MB3の優先順位
が最も高いことから移動端末MB3の割当コードを2コー
ドから最高伝送レートとされる3コードに変更する。さ
らに、次に高い優先順位の移動端末MB1へのコード割当
を1コードから最高伝送レートの3コードへと変更す
る。このコード割当の調整によっても、割り当てられて
いないコードが1コード残るので、次に高い優先順位の
移動端末MB2へのコード割当が1コードから2コードへ
と変更される。このようにして、可変伝送レートとされ
ているクラスBの移動端末MB1、移動端末MB2、移動端
末MB3のへ割り当てられる最大の伝送レートが割り当て
られるよう割当制御が基地局BSBにおいて行われる。
割当制御されたコード割当情報は基地局BSBから移動
端末MB1、移動端末MB2、移動端末MB3へそれぞれ通知
され、各移動端末は受けたコード割当情報に従い使用す
るコードを設定する。このように、コード割当制御を行
った結果、セルBにおけるコード割当状況は、図10
(c)に示すようになる。
【0034】ここで、仮に移動端末MB2が通信を終了
し、通信終了信号を基地局BSBが受け取ったとする。
基地局BSBは、移動端末MB2が通信を継続していた時
間情報tB2と、その際に割り当てていた伝送レート情報
をRNC11を介して、コアネットワークCNのホーム
メモリ局15へ送る。これにより、HLR15aに格納
されている管理テーブルTBLにおける移動端末MB2
データが最新の情報で書き換えられるようになる。そし
て、この書き換えられた情報に基づいて、移動端末MB2
の時間割合T1B/T0,T2B/T0,T3B/T0、およ
び、評価関数Fや優先順位が算出し直されて管理テーブ
ルTBLが更新されるようになる。このように、管理テ
ーブルTBLは最新の情報に更新されるため、時間的、
場所的な要因による周波数資源の変動に応じて適応的に
周波数資源を移動端末に割り当てることができるように
なる。
【0035】以上の説明では、管理テーブルTBLを更
新するタイミングを、通信終了時としたが、本発明はこ
れに限るものではなく、一定時間毎に管理テーブルTB
Lを更新するようにしたり、可変伝送レートとされるク
ラスBの移動端末に割り当てられる周波数資源の大きさ
が変更される毎に、管理テーブルTBLを更新するよう
にしてもよい。
【0036】また、管理テーブルTBLをホームメモリ
局におけるHLR15aに格納するようにしたが、図5
に破線で示すようにHLR15aに格納されている管理
テーブルTBLをコピーしてRNC11におくようにし
てもよい。これにより、コアネットワークCNに対する
アクセス回数を低減することができる。さらに、図5に
破線で示すようにHLR15aに格納されている自セル
に関する管理テーブルTBL部分をコピーして基地局B
Sにおくようにしたり、HLR15aに格納されている
自機に関する管理テーブルTBL部分をコピーしてクラ
スBの各移動端末におくようにしてもよい。これによ
り、RNC11に対するアクセス回数を低減することが
できる。なお、管理テーブルTBLを更新する際には、
HLR15aに格納されている管理テーブルTBLとコ
ピーした管理テーブルTBLを更新するようにする。さ
らに、管理テーブルTBL部分をコピーして基地局BS
や各移動端末におく場合にクラスBの移動端末がハンド
オーバされる場合は、ハンドオーバ先の基地局へハンド
オーバされる移動端末の管理テーブルTBLを送るよう
にする。
【0037】さらにまた、評価関数Fを算出する前述し
た式における重みα1,α2,α3はα1=α2=α3=1と
したが、α1<α2<α3なる重みとしてもよい。さらに
また、優先順位は評価関数Fから算定するようにした
が、最低伝送レートである1B(1コード)が割り当て
られている時間割合T1B/T0が大きい順に優先順位を
付与してもよい。あるいは、最高伝送レートである3B
(3コード)が割り当てられている時間割合T1B/T0
が小さい順に優先順位を付与してもよい。
【0038】次に、クラスAないしクラスCのいずれか
のサービスクラスに設定することのできるCDMAシス
テムにおける移動端末の構成例を図11に示す。図11
に示す移動端末Mの構成は、クラスAないしクラスCの
いずれかのサービスクラスに設定する構成の部分だけを
示している。この移動端末Mは、アンテナ31を備え、
アンテナ31は送信および受信においてアンテナを共用
するアンテナ共用器32に接続されている。下り信号で
あるアンテナ共用器32からの受信信号は受信部へ導か
れ、複数の並列に配置されている乗算器33a〜33n
に供給される。この乗算器33a〜33nには、直交符
号発生器38から発生された互いに直交する拡散符号C
0〜Cn0がそれぞれ印加されて、受信信号が逆拡散さ
れるようになる。乗算器33a〜33nにおいて逆拡散
された並列の信号は、並列/直列変換器(P/S)34
において直列になるよう変換されて復調部35に供給さ
れる。復調部35では、施されている変調方式に応じた
復調、例えばQPSK復調が行われる。復調された信号
は復号部36に供給され、符号化されている信号が復号
化されてベースバンドのデータとされる。
【0039】この場合、移動端末MがクラスAの移動端
末Mとされている場合は、制御部37が直交符号発生器
38を制御することにより、移動端末Mに割り当てられ
ている4コードの拡散符号が発生される。これにより、
発生された4つの拡散符号は4つの乗算器にそれぞれ印
加されて、4つの逆拡散された信号が並列されて生成さ
れるようになる。この4つの逆拡散された信号は、P/
S34において直列信号に変換され、復調部35で復調
され、さらに復号部36において復号されるようにな
る。また、移動端末MがクラスBの移動端末Mとされて
いる場合は、制御部37は前述した本発明にかかる周波
数資源割当方法により割り当てられている1〜3のいず
れかのコード数の拡散符号を直交符号発生器38が発生
するように制御する。さらに、移動端末MがクラスCの
移動端末Mとされている場合は、制御部37が直交符号
発生器38に割り当てられている1コードの拡散符号を
発生するように制御する。
【0040】また、符号化部39に供給されたデータに
は符号化が施され、さらに変調部40において、例えば
QPSK変調される。そして、直列/並列変換器(S/
P)41において並列信号に変換される。この並列信号
の各々は乗算器42a〜42nに供給され、乗算器42
a〜42nにおいて、直交符号発生器38から発生され
た拡散符号Ca1〜Cn1とそれぞれ乗算されて、周波数
拡散されるようになる。この場合、直交符号発生器38
からは移動端末Mに割り当てられている少なくとも1つ
のコードが発生される。割り当てられているコード数に
対応する周波数拡散された複数の信号は、加算されてア
ンテナ共用器32を介してアンテナ31から上り信号と
して送信される。
【0041】この場合、移動端末MがクラスAの移動端
末Mとされている場合は、直交符号発生器38が制御部
37により制御されることにより、移動端末Mに割り当
てられた4コードの拡散符号を発生するようになる。こ
れにより、発生された4つの拡散符号は乗算器にそれぞ
れ印加されて、4つの拡散信号が並列して生成されるよ
うになる。この4つの拡散信号は、加算されてアンテナ
共用器32を介してアンテナ31から上り信号として送
信されるようになる。また、移動端末MがクラスBの移
動端末Mとされている場合は、制御部37は前述した本
発明にかかる周波数資源割当方法により割り当てられて
いる1〜3のいずれかのコード数の拡散符号を直交符号
発生器38が発生するように制御する。さらに、移動端
末MがクラスCの移動端末Mとされている場合は、直交
符号発生器38が移動端末Mに割り当てられた1コード
の拡散符号を発生するように制御部37が制御する。
【0042】次に、クラスAないしクラスCのいずれか
のサービスクラスに設定されている移動端末Mと無線回
線で接続されるCDMAシステムにおける基地局BSの
構成例を図12に示す。図12に示す基地局BSの構成
はクラスAないしクラスCのいずれかのサービスクラス
に設定する構成の部分だけを示しており、図11に示す
移動端末Mの構成とほぼ同様とされている。そこで、基
地局BSの概要説明を行うと、基地局BSが移動端末M
からの上り信号を受信する際に、その移動端末Mがクラ
スAとされている場合は、アンテナ51で受信された上
り信号は、アンテナ共用器52を介して並列配置された
乗算器53a〜53nに並列して供給される。制御部5
7は、直交符号発生器58が移動端末Mに割り当てられ
ている4コードの直交する拡散符号を発生するように制
御する。これにより、発生された4つの拡散符号は乗算
器にそれぞれ印加されて、4つの逆拡散された信号が並
列されて生成されるようになる。この4つの逆拡散され
た信号は、P/S54において直列信号に変換され、次
いで復調部55で復調されて、さらに復号部56におい
て復号されてベースバンド信号とされる。
【0043】また、クラスBの移動端末Mからの上り信
号を基地局BSが受信する場合は、制御部57は前述し
た本発明にかかる周波数資源割当方法により移動端末M
に割り当てられている1〜3のいずれかのコード数の拡
散符号を直交符号発生器58が発生するように制御す
る。さらに、クラスCの移動端末Mからの上り信号を基
地局BSが受信する場合は、直交符号発生器58が移動
端末Mに割り当てられている1コードの拡散符号を発生
するように制御部57が制御する。なお、コードテーブ
ル59は基地局BSに在圏するすべての移動端末へのコ
ードの割当状況を示すテーブルとされている。
【0044】次に、基地局BSからクラスAの移動端末
Mに下り信号を送信する場合は、符号化部60に供給さ
れたベースバンドのデータに符号化が施され、さらに変
調部61において、例えばQPSK変調される。変調さ
れた信号は、S/P62において並列信号に変換されて
乗算器63a〜63nにそれぞれ供給される。乗算器6
3a〜63nには、直交符号発生器58から発生され
た、下り信号を送信する移動端末Mに割り当てられてい
る4コードの拡散符号が印加されている。これにより、
乗算器において並列信号にそれぞれ拡散符号が乗算され
て、4つの周波数拡散された信号が生成されるようにな
る。この4つの拡散信号は、加算されてアンテナ共用器
52を介してアンテナ51から下り信号として移動端末
Mに送信されるようになる。
【0045】また、基地局BSが下り信号を送信する移
動端末MがクラスBの移動端末Mとされている場合は、
制御部57は前述した本発明にかかる周波数資源割当方
法により移動端末Mに割り当てられている1〜3のいず
れかのコード数に対応する数の拡散符号を直交符号発生
器58が発生するように制御する。さらに、基地局BS
が下り信号を送信する移動端末MがクラスCの移動端末
Mとされている場合は、移動端末Mに割り当てられてい
る1コードの拡散符号を直交符号発生器58が発生する
ように制御部57が制御する。
【0046】次に、移動端末が発呼してチャネル割当要
求が発生した際の処理の一例を示すフローチャートを図
13に示す。移動端末が発呼信号を送信すると、当該移
動端末が在圏している基地局BSが発呼信号を受信する
ことにより、その移動端末のクラスを検出すると共にチ
ャネル割当要求が発生される(ステップS10)。次い
で、基地局BSは内蔵するコードテーブルを参照して発
呼した移動端末に割り当てるために空きコードを調べる
(ステップS11)。そして、移動端末のクラスを考慮
して移動端末に割り当てられる空きコードがあるか否か
が判断される(ステップS12)。ここで、移動端末に
割り当てられる空きコードがない場合は、ステップS1
3に進んでホームメモリ局15における管理テーブルT
BLが参照されて、発呼した新規移動端末にコードを割
り当てるために現在通信中の移動端末の優先順位が決定
される。
【0047】次いで、基地局BSにおいて現在通信中の
移動端末において決定された優先順位に基づいて前述し
たようなコードの割当調整が行われ、新規移動端末に割
り当てるコードが確保される。続いて、基地局BSは発
呼した新規移動端末へ割り当てるコードを決定し、新規
端末に通知すると共に、コードの再割当が行われる移動
端末へ再割当するコードを決定し、当該移動端末に通知
する(ステップS14)。割り当てられたコードが通知
された移動端末では、移動端末における制御部が通知さ
れたコードの直交する拡散符号を発生させ、コードとし
て使用する(ステップS15)。また、基地局BSにお
ける制御部ではステップS14にて決定されたコードの
直交する拡散符号を発生させる(ステップS16)。さ
らに、HLR15aにおける管理テーブルTBLにおい
て、再割当を行った移動端末に関する通信履歴情報を再
割当時点までのコード割当を反映させるように書き換え
る(ステップS17)。さらにまた、基地局BSではス
テップS14にて決定されたコードに基づきコードテー
ブルを更新する(ステップS18)。
【0048】また、ステップS12にて移動端末のクラ
スを考慮して移動端末に割り当てられる空きコードがあ
ると判断された場合は、ステップS19へ分岐し、当該
空きコードのうちから使用するコードを決定し、該コー
ドを発呼した新規移動端末へ通知する(ステップS1
9)。次いで、割り当てられたコードが通知された移動
端末では、移動端末における制御部が通知されたコード
の直交する拡散符号を発生させ、コードとして使用する
(ステップS20)。また、基地局BSにおける制御部
ではステップS19にて決定されたコードの直交する拡
散符号を発生させ、コードとして使用する(ステップS
21)。さらに、HLR15aにおける管理テーブルT
BLにおいて、再割当を行った移動端末に関する通信履
歴情報を再割当時点までのコード割当を反映させるよう
に書き換える(ステップS22)。さらにまた、基地局
BSではステップS19にて決定されたコードに基づき
コードテーブルを更新する(ステップS23)。
【0049】以上の説明においては、通信システムをC
DMAシステムとして説明したが、本発明はこれに限る
ものではなくFDMAシステム、TDMAシステム等の
通信方式としてもよい。この場合は、各移動端末にはコ
ードに替えて周波数分割チャネルや時分割チャネルを割
り当てるようにすればよい。
【0050】
【発明の効果】本発明は以上説明したように、通信をす
る際に割当可能な最大の伝送レートが割り当てられる可
変伝送レートとされている第1の通信端末手段に対する
通信履歴や割り当てられていた時間平均された伝送レー
トの大きさに基づく割当優先順位の評価情報を管理テー
ブルに格納するようにしている。そして、この管理テー
ブル評価情報を参照して割り当てられる伝送レートが第
1の通信端末手段間において平均化されるように各第1
の通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当て
るようにされている。これにより、各第1の通信端末手
段に割り当てられる伝送レートを平均化することがで
き、各第1の通信端末手段における不公平感をなくすこ
とができるようになる。
【0051】また、割り当てる伝送レートが固定の大き
さとされている第2の端末に対して、割り当てる周波数
資源が不足している場合は、第1の通信端末手段に割り
当てられている伝送レートの大きさを調整することによ
り、固定の大きさの伝送レートを確保して、第2の通信
端末手段に割り当てるようにしている。これにより、第
1の通信端末手段および第2の通信端末手段が混在する
通信システムにおいても、周波数資源を適切に割り当て
ることができるようになる。なお、第1の通信端末手段
における割当の調整は、管理テーブルにおける評価情報
における割当優先順位順に行うことにより、各第1の通
信端末手段に割り当てられる伝送レートを平均化するこ
とができるようになる。さらに、第1の通信端末手段が
通信を終了した時に、その通信時間や割り当てられた伝
送レート等の履歴情報を反映させるように管理テーブル
を更新するようにしたので、時間的、場所的な要因によ
る周波数資源の変動に応じて適応的に周波数資源を第1
の通信端末手段に割り当てることができるようになる。
この場合、管理テーブルの更新は一定時間毎や割り当て
られている伝送レートの大きさが変更される毎に更新し
てもよい。
【0052】さらにまた、本発明においては、従来のよ
うにランダムに決められる同レベルのサービスクラス間
の優先度に基づくのではなく、同レベルのサービスクラ
スの第1の通信端末手段について過去の通信実績を収集
しそれを反映した優先度に基づき伝送レートを割り当て
ることができる。これにより、同レベルのサービスクラ
スの第1の通信端末手段間における伝送レート割り当て
の公平性を常に保つ効果が得られ、第1の通信端末手段
を使用するユーザにおける満足度の向上と、周波数資源
を最大限に活用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である本発明にかかる周波
数資源割当方法が適用された移動通信システムの構成を
示す図である。
【図2】本発明にかかる周波数資源割当方法におけるサ
ービスクラスを説明するための図である。
【図3】本発明にかかる周波数資源割当方法におけるコ
ード割当状況を示す図である。
【図4】本発明にかかる周波数資源割当方法における管
理テーブルの構成を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態である本発明にかかる周波
数資源割当方法が適用された無線アクセスネットワーク
とコアネットワークからなる移動通信システムの構成を
示す図である。
【図6】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態にお
けるテーブル更新処理を行う割当処理シーケンスを示す
図である。
【図7】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態にお
けるハンドオーバ時の割当処理シーケンスを示す図であ
る。
【図8】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態にお
けるハンドオーバ時の割当処理シーケンスを示す図であ
る。
【図9】図6に示す移動通信システムにおける管理テー
ブルの例を示す図である。
【図10】図6に示す移動通信システムにおけるコード
割当状況の変遷を示す図である。
【図11】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態に
おける移動端末の構成例を示す図である。
【図12】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態に
おける基地局の構成例を示す図である。
【図13】本発明の周波数資源割当方法の実施の形態に
おいてチャネル割当要求が発生した際の処理の一例を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
11 RNC、12,14 交換局、15 ホームメモ
リ局、15a HLR、31 アンテナ、32 アンテ
ナ共用器、33a〜33n 乗算器、34 P/S、3
5 復調部、36 復号部、37 制御部、38 直交
符号発生器、39符号化部、40 変調部、41 S/
P、42a〜42n 乗算器、51 アンテナ、52
アンテナ共用器、53a〜53n 乗算器、54 P/
S、55復調部、56 復号部、57 制御部、58
直交符号発生器、59 コードテーブル、60 符号化
部、61 変調部,62 S/P、63a〜63n 乗
算器、BS 基地局、BSA,BSB,BSC 基地局、
Ca0〜Cn1 拡散符号、CN コアネットワーク、M
移動端末、M1,M2,M3,M4,M5、Mn 移
動端末、MB1,MB2,MB3,MC1 移動端末、RAN
無線アクセスネットワーク、TBL 管理テーブル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K022 EE01 EE21 EE31 5K033 CB06 DA01 DA19 5K067 AA12 DD57 EE02 EE10 EE16 EE23 FF05 GG06 HH22 HH23 JJ02 JJ19 JJ53 JJ54 JJ64 JJ70

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信をする際に割り当てられた伝送レー
    トで通信を行う可変伝送レートとされている複数の第1
    の通信端末手段を備える通信システムにおいて、該第1
    の通信端末手段が通信を開始する際に、割当可能な最大
    の伝送レートを割り当てるようにした通信システムにお
    ける周波数資源割当方法であって、 前記複数の第1の通信端末手段における各第1の通信端
    末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積通
    信時間情報、前記各第1の通信端末手段の総累積通信時
    間情報、および、前記伝送レートの大きさ毎の累積通信
    時間情報と前記総累積通信時間情報とに基づく割当優先
    順位の評価情報とが少なくとも格納されている管理テー
    ブルを参照して、前記複数の第1の通信端末手段に割り
    当てられる伝送レートの時間平均値が前記第1の通信端
    末手段間において略平均化されるように、前記各第1の
    通信端末手段に所定の大きさの伝送レートを割り当てる
    ようにしたことを特徴とする通信システムにおける周波
    数資源割当方法。
  2. 【請求項2】 前記通信システムには、通信をする際に
    固定の伝送レートが割り当てられる第2の通信端末手段
    がさらに備えられており、 前記第2の通信端末手段が通信を開始する際に、前記第
    2の通信端末手段には固定の伝送レートを割り当てるよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の通信システム
    における周波数資源割当方法。
  3. 【請求項3】 前記第2の通信端末手段が通信を開始す
    る際に、前記第2の通信端末手段に割り当てる周波数資
    源が不足している場合は、通信中の前記第1の通信端末
    手段に対する伝送レートを調整することにより生じさせ
    た周波数資源を、前記第2の通信端末手段に前記固定の
    伝送レートとして割り当てるようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載の通信システムにおける周波数資源割当
    方法。
  4. 【請求項4】 前記管理テーブルの前記評価情報におけ
    る優先順位の低い順に、前記第1の通信端末手段に割り
    当てられている伝送レートを低減するよう調整するよう
    にしたことを特徴とする請求項3記載の通信システムに
    おける周波数資源割当方法。
  5. 【請求項5】 前記第1の通信端末手段が通信を終了し
    た時に、該第1の通信端末手段における通信時間情報と
    割り当てられていた伝送レートの大きさの情報に基づい
    て、前記管理テーブルを更新するようにしたことを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システ
    ムにおける周波数資源割当方法。
  6. 【請求項6】 前記第1の通信端末手段における通信時
    間情報と割り当てられている伝送レートの大きさの情報
    に基づいて、一定時間毎に前記管理テーブルを更新する
    ようにしたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれ
    かに記載の通信システムにおける周波数資源割当方法。
  7. 【請求項7】 前記第1の通信端末手段に割り当てられ
    る伝送レートの大きさが変更される毎に、該第1の通信
    端末手段における通信時間情報と割り当てられていた伝
    送レートの大きさの情報に基づいて、前記管理テーブル
    を更新するようにしたことを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源
    割当方法。
  8. 【請求項8】 前記通信システムが、少なくとも前記第
    1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局
    と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アク
    セスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の
    移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれて
    いるコアネットワークから構成されており、前記コアネ
    ットワークにおける前記メモリ局に前記管理テーブルが
    設置されていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方
    法。
  9. 【請求項9】 前記通信システムが、少なくとも前記第
    1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地局
    と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線アク
    セスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上の
    移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれて
    いるコアネットワークから構成されており、前記無線ア
    クセスネットワークにおける前記制御局に前記管理テー
    ブルが設置されていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれかに記載の通信システムにおける周波数資源
    割当方法。
  10. 【請求項10】 前記通信システムが、少なくとも前記
    第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地
    局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線ア
    クセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上
    の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれ
    ているコアネットワークから構成されており、前記無線
    アクセスネットワークにおける前記基地局に、該基地局
    が制御している前記第1の通信端末手段に関する前記管
    理テーブルが設置されていることを特徴とする請求項1
    ないし4のいずれかに記載の通信システムにおける周波
    数資源割当方法。
  11. 【請求項11】 前記通信システムが、少なくとも前記
    第1の通信端末手段と周波数資源の割当を実行する基地
    局と、複数の基地局を制御する制御局とからなる無線ア
    クセスネットワークと、該無線アクセスネットワーク上
    の移動端末情報を蓄積するメモリ局が少なくとも含まれ
    ているコアネットワークから構成されており、前記無線
    アクセスネットワークにおける前記第1の通信端末手段
    に、自機に関する前記管理テーブルが設置されているこ
    とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通
    信システムにおける周波数資源割当方法。
  12. 【請求項12】 前記評価情報は、前記各第1の通信端
    末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信
    端末手段に割り当てられた最も小さい伝送レートの累積
    通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報
    とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方
    法。
  13. 【請求項13】 前記評価情報は、前記各第1の通信端
    末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信
    端末手段に割り当てられた最も大きい伝送レートの累積
    通信時間情報の割合から算定された割当優先順位の情報
    とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいず
    れかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方
    法。
  14. 【請求項14】 前記評価情報は、前記各第1の通信端
    末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信
    端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積
    通信時間情報の割合から算出された時間平均された伝送
    レートの大きさに基づいて算定された割当優先順位の情
    報とされていることを特徴とする請求項1ないし4のい
    ずれかに記載の通信システムにおける周波数資源割当方
    法。
  15. 【請求項15】 前記評価情報は、前記各第1の通信端
    末手段の総累積通信時間情報に対する前記各第1の通信
    端末手段に割り当てられた伝送レートの大きさ毎の累積
    通信時間情報の割合にそれぞれ異なる重み付けをして算
    出された時間平均された伝送レートの大きさに基づいて
    算定された割当優先順位の情報とされていることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の通信システ
    ムにおける周波数資源割当方法。
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