JP3813935B2 - ペット用靴 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、犬や猫などの四つ足動物のペットが使用するペット用靴に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のペット用靴は、ペットの足を保護する(例えば特許文献1参照)ためであったり、愛玩の為に室内にて飼育する室内衛生上(例えば特許文献2参照)のためであったり、或いはペットのお洒落を目的としており、歩行しにくく、使用中にずれたり、脱げたり、フィット感に乏しいものであった。
【0003】
しかし、最近は、ペットの足にはめてフィットする靴(例えば特許文献3及び特許文献4参照)を開発しつつある現状であり、さらに、ペットの脚及び指や爪の働きを考慮して、足にフィットしてペットの歩行に支障がなく、使用中の脱落や装着の面倒さなどの問題点を解消して、ペットの足や爪の保護と健康を維持できるなどの条件を満足できるペット用靴を提供することが求められていた。
【0004】
【特許文献1】
実開平 5−39261号公報
【特許文献2】
特開昭60−49732号公報
【特許文献3】
特開平11−32615号公報
【特許文献4】
特許第3084374号公報
【0005】
【発明の解決しようとする課題】
この発明は、ペットの前脚、後脚の足裏にある肉球(肉趾)と爪を保護し、室内用ペットの場合の床や畳の傷つけ防止や散歩の際の足の汚れに対して、洗い過ぎによる足の病気を防ぐことを考慮して、前脚、後脚及び指の動きや爪の役割を踏まえて、人の靴の製造技術を応用したペットの靴の底型及び靴を開発することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のペット用靴は、靴底面にはペットの肉球(肉趾)と対応した疑似肉球を一体に備える靴底をゴム或いは軟質ウレタンから形成し、靴底面には溝を設けて靴底を反り返り易く構成し、靴本体が靴底に接着され、更に靴底の立上がり部分の前方半分に設けた上縁溝と靴底後部に設けた後溝とで縫い合わせられていることを特徴とする。
【0007】
このペット用靴の材質や靴底溝の構成により、靴底を反り返り易くして犬が歩行し易くしている。靴底の前方半分のみを縫い合わせて靴底の返りを悪くするのを防止しており、また、上縁溝と後溝を縫い込みしろにして縫い糸が擦り切れないようにした。
【0008】
この発明の請求項2に記載のペット用靴は、靴底の立上がり部分の後方半分を切り取った靴底に形成することを特徴とする。これにより後方半分を自由空間として各種の大きさのペットの足裏の長さに対応できる。
【0009】
この発明の請求項3に記載のペット用靴は、靴底をゴム或いは軟質ウレタンから形成し、靴本体を皮革、合成革或いは繊維材から形成し、靴底面にはペットの肉球と対応した疑似肉球をゴム或いは軟質ウレタンにより靴底素材と一体に形成し、靴底面にはその面を三分するように溝を設けていることを特徴とする。
【0010】
これら靴の材質や靴底溝等の構成により、ペットの足や足裏にフィットして維持しながら、装着できると共に、ペットが歩行し易く、使用中にずれたり、脱げたりしない。
【0011】
この発明の請求項4に記載のペット用靴は、靴本体の上面部分にメッシュ等の通気用穴を設けていることを特徴とする。この通気用穴により、ペットの足の蒸れを防止できる。
【0012】
この発明の請求項5に記載のペット用靴は、靴本体に取り付けたベルトに反射板を設けていることを特徴とする。この反射板により夜間の散歩でも、後方から来る自動車の運転手から簡単に確認できるので、不測の危険を回避できる。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、この発明は実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。図1は犬の足跡型を示し、図2はこの発明の実施の一形態の靴底の平面図を示し、図3はこの発明の実施の一形態の靴底の側面図を示し、図4はこの発明の靴の斜視図を示し、図5は靴の背面の斜視図を示す。
【0014】
図1は犬の足跡型を示し、犬の歩行は肉球5を支点として各肉球1,2,3,4の指が矢印6,7,8の方向へ反り返る。指先趾行であるために底型材は柔軟性、耐久性、グリップ性を考え、ゴム材若しくは軟質ウレタン材を使用し、靴本体の素材は、耐久性やフィット感を考慮して皮革、合成革或いは繊維材を使用する。底型材においては単に軟らかいだけでは植物のトゲや鋭く折れた木の枝、金属片やガラス片に弱く、硬いと反りが悪く歩きずらい。このことは人間の靴でも同様のことが言える。
【0015】
そこで、本発明の製品は、図2の平面図で示すように、矢印7のように縦から斜め両側面へ溝10を入れて、 図1の各肉球1,2,3,4の指が矢印6,7,8の方向へ反り返り易いように、図2の溝10を逆Y字型にしたので、各矢印6,7,8の方向へ反り返り易く成っている。また、図2の疑似肉球11,12,13,14,15は図1の肉球同様のパタ−ンを施すことにより素材だけのグリップ性をも向上させた。更に、靴底後部に溝18を設けて、靴本体の底部と縫い合わせる際に縫い込みしろとして使用する。このために糸が地面と擦れてきれることを防止できる。
【0016】
図3はこの発明の実施の一形態の靴底の側面図を示し、靴底の前面部16は爪の保護と犬の指先趾行の際の地面や床に対してのグリップ性を生み出す。また、靴底型の全面形状は図2のように楕円形であり、その形状は図1の各肉球1,2,3,4,5のそれぞれの外側最端部をむすんだ線を包み込む形になるから、靴本体の形状は図4のように、軟質材によりモカ縫い型にして成形した。靴底の立上がり部分の前方半分に上縁溝17を設けて、靴本体の前部と縫い合わせる際に縫い込みしろとして使用する。
【0017】
また、靴底は立上がり部分の後方半分19を切り取った靴底に形成するので、後方半分19をフリ−としたから、例えばMサイズの縦幅と横幅から一定の等差を設けることで、縮小及び拡大することができ、全犬種に対応可能となる。その際に甲材部分においても等差を設ける。これは、所謂人間のスリッパに、大人用や子供用が有るのと同じ原理であり、人間の靴の製造技術を応用して、犬の足型を考慮した結果である。
【0018】
靴底と靴本体との接合においては、セメンテッド式(圧着式)とマッケイ式(単縫式)を併用するので、接着力を向上でき、また、マッケイ式の周囲全体の縫い込みは返りを悪くするために、靴底の立上がり部分の上縁溝17と後溝18の二か所にして返りを良くした。これら上縁溝17と後溝18を縫い込みしろとして使用したので、縫い糸が地面と擦れることがなく、糸が切れることを防止できる。
【0019】
図4に開示する如く、縫い合わせ端部27はペットの足を入れ易くするために上まで縫い込まず、犬の足の甲の部分までとし、符号23で指示する如く、大きく口を開けられる様にした。犬の足への靴の固定はベルト21に面状ファスナ−を貼り付けて小判型金具22で折り返して前部分で止めて固定し、脱落を防止する。また、足首部分においては適度の角度をもたせて、動き易くするために、矢印方向26に癖付けを行ったり、表合せ縫い24を施してある。さらに大きい開口23は、足の長さに合わせるために前後外側へ折り曲げて調節する。靴本体の上面部分にメッシュ等の通気用穴25を開けて、靴内の通気性を良くして、蒸れを防止する。靴本体の前部分は、靴底の立上がり部分の前方半分の上縁溝17にて縫い合わせ糸29により縫い合わせられる。
【0020】
図5は靴の背面の斜視図を示し、ベルト21には反射板28を付けて、夜間の散歩においても後方から来る車に対して、ペットの存在を確認できることにより安全性を確保した。
【0021】
【発明の効果】
この発明のペット用靴を犬に履かせた結果は、小石の散らかっている道路、夏の焼けたアスファルト道路や冬の凍った道路でも、ただ歩くだけではなく、走ったり、飛び跳ねるなどの動作ができ、また汚れた場合の洗い過ぎがないために、足裏も健康な状態を保つことが出来るようになった。
【0022】
この発明によると、ペットの前脚、後脚の足裏にある肉球と爪を保護し、室内犬の場合の床や畳の傷つけを防止し、散歩の際の足の汚れに対する洗い過ぎによる足の病気を防ぎ、前脚、後脚及び指の動きや爪の役割を考慮して、人の靴の製造技術を応用開発できる。
【0023】
この発明によると、靴の材質や靴底溝の構成により靴底を反り返り易くしてペットが歩行し易くしている。また、ペットの足や足裏にフィットして維持しながら、装着できると共に、ペットが歩行し易く、使用中にずれたり、脱げたりしない。
【0024】
この発明によると、靴底の立上がり部分の後方半分を切り取って後方半分をフリ−としたから、各種のペットの足に応じて縮小及び拡大して使用できる。
【0025】
また、靴本体と靴底との縫い合わせは靴底の立上がり部分の上縁溝と底後部溝の二か所にして反り返りを良くした。これら上縁溝と後部溝を縫い込みしろとして使用したので、縫い糸が地面と擦れることがなく、縫い糸が切れることを防止できる。
【0026】
この発明によると、通気用穴を備えてペットの足の蒸れを防止でき、反射板を備えて夜間の散歩でも、後方から来る自動車の運転手から簡単にペットを確認できるので、ペットの不測の危険を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 犬の足跡型を示す。
【図2】 この発明の実施の一形態の靴底の平面図を示す。
【図3】 この発明の実施の一形態の靴底の側面図を示す。
【図4】 この発明の靴の斜視図を示す。
【図5】 靴の背面の斜視図を示す。
【符号の説明】
1,2,3,4,5...肉球(肉趾)
6,7,8.....矢印
10.....溝
11,12,13,14,15...疑似肉球
16.....靴底の前面部
17.....靴底の立上がり部分の上縁溝
18.....靴底の後部溝
19.....靴底の切り取った部分
21.....ベルト
22.....小判型金具
23.....大きく口を開く状態
24.....表合せ縫い
25.....通気用穴
26.....癖付け方向
27.....縫い合わせ端部
28.....反射板
29.....上縁溝の縫い糸
Claims (5)
- 靴底面にはペットの肉球と対応した疑似肉球を一体に備える靴底をゴム或いは軟質ウレタンから形成し、靴底面には溝を設けて靴底を反り返り易く構成し、靴本体は靴底に接着され、更に靴底の立上がり部分の前方半分に設けた上縁溝と靴底後部に設けた後溝とで縫い合わせられていることを特徴とするペット用靴。
- 靴底の立上がり部分の後方半分を切り取った靴底に形成することを特徴とする請求項1に記載のペット用靴。
- 靴底をゴム或いは軟質ウレタンから形成し、靴本体を皮革、合成革或いは繊維材から形成し、靴底面にはペットの肉球と対応した疑似肉球をゴム或いは軟質ウレタンにより靴底素材と一体に形成し、靴底面にはその面を三分するように溝を設けていることを特徴とする請求項1或いは請求項2に記載のペット用靴。
- 靴本体の上面部分にメッシュ等の通気用穴を設けていることを特徴とする請求項2乃至請求項3のいずれか一項に記載のペット用靴。
- 靴本体に取り付けたベルトに反射板を設けていることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか一項に記載のペット用靴
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