JP3809283B2 - 表示装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高精細なマトリクス構造の表示装置であって、解像度制御を改良したものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パソコン用として一般的に使用されるモニタとプリンタには、2倍以上の解像度の違いがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
マトリクス構造を用いたパソコン用のモニタでのプリントビューワでは、上述の解像度の違いのため、モニタデータの表示を拡大しなければならない。また、拡大することによって、カラムラインの本数が増え、1画面のリフレッシュに多くの時間を要する。
【0004】
本発明の目的は、このような従来技術の問題点に鑑み、プリントデータに基づく高解像度の表示を行うとともに、モニタデータに基づく低解像度の表示を画面のリフレッシュに多くの時間を要することなく行うことができる表示装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明の表示装置は、コンピュータから入力される第1の画像データの解像度に対応した解像度のマトリクス構造の表示部と、前記第1画像データに基づき前記表示部を駆動する第1の駆動手段と、コンピュータから入力され、前記第1画像データより低い解像度の第2の画像データに基づき前記表示部を駆動する第2の駆動手段と、前記第1または第2の画像データの入力に応じ、あるいは与えられる指示に応じて前記第1の駆動手段による駆動と第2の駆動手段による駆動とを切り替える駆動切替え手段と、入力装置からのデータ入力先を本表示装置とコンピュータとで切り替える入力切替え手段とを具備し、前記第2駆動手段は前記表示部の水平方向解像度に対応させて、前記第2画像データの各水平方向ラインのデータを、その各画素のデータを隣接画素用にコピーすることによって、水平方向に拡大して供給するとともに、この拡大率に対応した本数単位でコモンラインを選択することにより前記表示部を駆動するものであり、前記第1駆動手段による駆動時に、前記入力装置により特定の入力操作が行われると、前記駆動切替え手段は、前記第2駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は前記データ入力先を前記コンピュータに切り替え、前記第2駆動手段による駆動時に前記第1画像データが入力されたときは、前記駆動切替え手段は前記第1駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は、前記データ入力先を本表示装置に切り替える、ことを特徴とする。
【0006】
これによれば、第1画像データに基づく高精細な表示と、第2画像データに基づく低解像度の表示が切り替えて行われるとともに、第2画像データに基づく低解像度の表示を行う場合には、複数ラインごとに選択して表示部の駆動が行われるため、画面の書替えが高速に行われる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の好ましい実施形態においては、前記駆動切替え手段は、前記第2駆動手段による駆動時に前記第1画像データが入力されたときは、前記第1駆動手段による駆動に切り替えるものである。また、前記駆動切替え手段は、装置に接続されている入力装置において特定の操作が行われたとき、前記第1駆動手段による駆動と第2駆動手段による駆動とを切り替えるものである。
また、入力装置からのデータ入力先を本表示装置とコンピュータとで切り替える入力切替え手段を備え、前記第1および第2の画像データは前記コンピュータから入力されるものであり、前記第1駆動手段による駆動時に、前記入力装置により特定の入力操作が行われると、前記駆動切替え手段は、前記第2駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は前記データ入力先を前記コンピュータに切り替え、前記第2駆動手段による駆動時に前記第1画像データが入力されたときは、前記駆動切換え手段は前記第1駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は、前記データ入力先を本表示装置に切り替える。
【0008】
たとえば、前記第1画像データは、接続されているコンピュータのプリンタポートからのプリントデータであり、前記第2画像はそのコンピュータのモニタポートからのモニタデータである。また、前記入力装置はキー入力装置または外部スイッチである。
【0009】
プリンタポートからプリントデータが入力された場合、表示をプリントデータの表示に切り替え、かつキー入力装置によるデータの入力先を本表示装置に切り替える。また、プリントデータの表示時にキー入力装置より特定のキー入力が行われると、表示をモニタポートからのモニタデータの表示に切り替え、拡大して表示を行い、かつキー入力装置によるデータの入力先をコンピュータへ切り替える。これにより、プリントデータ表示では高精細表示が行われ、モニタデータ表示では、高速な画面書換えによる表示が行われる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)
図1は本発明の第1の実施例に係る表示装置の構成を示すブロック図である。同図に示されるように、この装置200は、コンピュータ100のCRT出力とプリンタ出力に接続されており、データ入力装置であるキーボード300も表示装置200を経由してコンピュータ100へ接続されている。キーボード300から出力されるデータは、セレクタ213がモニタモードであれば、キーボードポート201を経由してコンピュータ100に転送される。表示部222は、2048×1536ドットの解像度(1024×768の2倍)を有する。図2と3は、本実施例の真理値表であり、図2は、コモンラインが2ライン同時に駆動される場合を示す。図6は、プリントビューワモード時の表示画素の拡大図であり、図7は、モニタモード時の表示画素の拡大図である。
【0011】
図1に示されるように、コンピュータ100のアナログのCRT出力(1024×768ドット)が表示装置200のCRTポート203に接続されている。PLL207によって発生されたクロックを用い、このアナログ信号はA/D変換機204によってデジタル化され、ラインバッファ205へ書き込まれる。その際、周波数逓倍機206によって、A/D変換に使用したクロックの2倍の周波数がラインバッファ205へ接続され、書込み時に該クロックにより、画像データが2倍のサイズとなり隣接ビットヘコピーされる。セレクタ211は、電源オン時はモニタ側をセレクトしているので、上記画像データがディスプレイコントローラ212へ入力され、各表示ライン単位すなわち1ライン分ごとにシフトレジスタ217へ転送される。
【0012】
図2は、ラインアドレスデコーダ220の真理値表である。同図に示されるように、入力されたアドレス値N×2のラインと(N×2)+1の2ラインが選択され、コモンドライバ221によって同時に駆動される。
【0013】
上述のように、コンピュータのモニタ用出力ポートから送出される1024×768ドットの画像データは、各画素が2倍つまり各画素のデータD0、D1、D2、・・・、D1023がデータD0、D0、D1、D1、・・・、D1023、D1023となるように、同一データが2個づつ並べられてラインメモリ218で一旦バッファリングされ、これによりセグメントドライバ219は表示部222を駆動する。一方コモン側は、ラインアドレスデコーダ220およびコモンドライバ221により2ラインずつが同時に駆動される。ディスプレイコントローラ212は、0〜1023迄のアドレスを発生する。このことにより、パソコン100からのモニタ出力の1画素のデータは、4画素で表示される。
【0014】
一方、プリント出力を行った場合は、コンピュータ100のセントロニクスポートより、2048×1536ドットの解像度のビットマップデータがプリンタポート202を経由してインターフェース部208へ入力される。インターフェース部208へプリントデータが入力されると、制御部215へデータの着信が通知される。制御部215はデータ着信を検知すると、セレクタ211をプリンタポート側へ切替え、さらに、ラインアドレスデコーダ220をプリントビューワモードに選択する手段であるセレクタ213をプリントビューワモードに切り替える。また、ディスプレイコントローラ212をプリントビューワモードに切替える。インターフェース部208に入力されたプリントデータは、CMYK→RGB変換部209により、CMYKで出力されたデータがRGBのデータに変換される。このデータがメモリ210に記憶され、セレクタ211を経由してディスプレイコントローラ212により、シフトレジスタ217へ転送される。ラインアドレスデコーダ220は、プリンタビューワモードに切替えられているので、図3の真理値表で示すように0〜1535迄のコモンラインが各々1ラインづつ駆動される。このようにして、表示装置のもつ最大解像度で画素が表示される。図6は、プリントビューワ時の表示の一部の拡大図であり、図7は、モニタモード時の表示の一部の拡大図である。
【0015】
プリントビューワモード表示からモニタモード表示に戻したい場合には、接続しているキーボード300において、特定のキーを押下(操作)する。すると、セレクタ213がプリントビューワモードであるため、インターフェース部214がキーボード300から送信された入力データを受取り、制御部215が入力データを判別する。そのデータがモニタモードヘ遷移するコードであるなら、セレクタ213をモニタモード側へ切り替え、セレクタ211もモニタ側へ切り替える。さらに、ラインアドレスデコーダ220をモニタモードに切り替え、ディスプレイコントローラ212をモニタモードに切り替えることにより、各々の入力表示制御がモニタモード表示側に切り替わる。
【0016】
(実施例2)
本実施例の表示装置について、図1を利用して説明する。表示部222は、2048×1536ドット解像度を有したものであり、コンピュータ100のアナログのCRT出力(512×384ドット)が、CRTポート203を介して入力されている。入力されたアナログ信号は、PLL207によって発生されたクロックを用い、A/D変換機204によってデジタル化され、ラインバッファ205へ書き込まれる。周波数逓倍機206は、4倍の逓倍機であり、A/D変換に使用したクロックの4倍の周波数がラインバッファ205ヘ接続され、ラインバッファ205への書込み時には該クロックにより、画像データが4倍のサイズとなり、隣接ビットヘコピーされる。
【0017】
これ以降の制御は、実施例1と同様であるが、ラインアドレスデコーダ220のモニタモード時およびプリントビューワモード時における真理値表は、それぞれ図4および5に示す通りとなる。すなわち、モニタモード時では、入力されたアドレス値Nに基づき、図4に示すようにN×4のラインから(N×4)+3迄の4ラインが選択され、コモンドライバ221によって4ライン同時に駆動される。
【0018】
このように、コンピュータ100のモニタ用出力ポートから送出される512×384ドットの画像データは、各画素が4倍つまり各画素のデータD0、D1、D2、・・・、D511がデータD0、D0、D0、D0、D1、D1、D1、D1、・・・、D511、D511、D511、D511となるように、同一データが4個ずつ並べられ、ラインメモリ218で一旦バッファリングされて、セグメントドライバ219による駆動に供される。一方、コモン側は、ラインアドレスデコーダ220およびコモンドライバ221により4ラインずつが同時に駆動される。ディスプレイコントローラ212は、0〜511迄のアドレスを発生する。このことにより、パソコン100からのモニタ出力の1画素データは、16画素で表示される。
プリントビューワモード表示からモニタモード表示に戻したい場合には、実施例1と同様な手段で、表示を切り替えることができる。
【0019】
(実施例3)
図1の構成において、プリントビューワモードとモニタモードのそれぞれの表示を任意に切り替えたい場合、接続しているキーボード300において、所定のキーを押下(操作)する。すると、セレクタ213がプリントビューワモードであれば、インターフェース部214がキーボード300から送信された入力データを受け取り、制御部215が入力データを判別する。そのデータがモニタモードヘ遷移するコードであるなら、セレクタ213をモニタモード側へ切り替え、セレクタ211もモニタ側へ切り替える。さらに、ラインアドレスデコーダ220をモニタモードに切り替え、ディスプレイコントローラ212をモニタモードに切り替えることにより、モニタモードの表示解像度で表示データを表示することが可能となる。
【0020】
一方、セレクタ213がモニタモードの場合は、キーボード300で押下(操作)された入力データは、キーボードポート201を経由してコンピュータ100に転送され、コンピュータ100の制御回路が入力データを判別する。そのデータがプリントビューワモードヘ遷移するコードであるならば、コンピュータ100のセントロニクスポートよりビットマップデータがプリンタポート202を経由してインターフェース部208へ入力される。これ以降は、実施例1と同じ制御が行われ、プリントビューワモードの表示解像度で表示データを表示することが可能となる。
【0021】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、表示部の水平方向解像度に対応させて、第2画像データの各水平方向ラインのデータを、その各画素のデータを隣接画素用にコピーすることによって、水平方向に拡大して供給するとともに、この拡大率に対応した本数単位でコモンラインを選択することにより表示部を駆動するようにしたため、第1画像データによる高精細表示と第2画像データによる低解像度表示を切り替えて行う場合、第2画像データによる低解像度表示を高速書替えで行うことができる。
【0022】
より具体的には、コモンラインを複数単位で同時に選択して駆動させ、セグメントラインのデータを2倍や4倍にすることによって、低解像度のモニタデータを拡大して表示するようにしたため、プリントデータの表示を高精細で行うとともに、モニタデータの表示においては、高速な画面書換えが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例に係る表示装置の構成を示すブロック図である。
【図2】 図1の装置におけるラインアドレスデコーダのモニタモード時での真理値表の図である。
【図3】 図1の装置におけるラインアドレスデコーダのプリントビューワモード時での真理値表の図である。
【図4】 本発明第2の実施例におけるラインアドレスデコーダのモニタモード時での真理値表の図である。
【図5】 本発明第2の実施例におけるラインアドレスデコーダのプリントビューワモード時での真理値表の図である。
【図6】 図1の装置におけるプリントビューワモード時の表示画素の拡大図である。
【図7】 図1の装置におけるモニタモード時の表示画素の拡大図である。
【符号の説明】
100:コンピュータ、200:表示装置、201:キーボードポート、202:プリンタポート、203:CRTポート、204:A/D変換機、205:ラインバッファ、206:周波数逓倍機、207:PLL、208:I/F部、209:CMYK→RGB変換部、210:メモリ、211:セレクタ、212:ディスプレイコントローラ、213:セレクタ、214:I/F、215:制御部、217:シフトレジスタ、218:ラインメモリ、219:セグメントドライバ、220:ラインアドレスデコーダ、221:コモンドライバ、222:表示部、300:キーボード。
Claims (3)
- コンピュータから入力される第1の画像データの解像度に対応した解像度のマトリクス構造の表示部と、前記第1画像データに基づき前記表示部を駆動する第1の駆動手段と、コンピュータから入力され、前記第1画像データより低い解像度の第2の画像データに基づき前記表示部を駆動する第2の駆動手段と、前記第1または第2の画像データの入力に応じ、あるいは与えられる指示に応じて前記第1の駆動手段による駆動と第2の駆動手段による駆動とを切り替える駆動切替え手段と、入力装置からのデータ入力先を本表示装置とコンピュータとで切り替える入力切替え手段とを具備し、
前記第2駆動手段は前記表示部の水平方向解像度に対応させて、前記第2画像データの各水平方向ラインのデータを、その各画素のデータを隣接画素用にコピーすることによって、水平方向に拡大して供給するとともに、この拡大率に対応した本数の単位でコモンラインを選択することにより前記表示部を駆動するものであり、
前記第1駆動手段による駆動時に、前記入力装置により特定の入力操作が行われると、前記駆動切替え手段は、前記第2駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は前記データ入力先を前記コンピュータに切り替え、前記第2駆動手段による駆動時に前記第1画像データが入力されたときは、前記駆動切替え手段は前記第1駆動手段による駆動に切り替えるとともに、前記入力切替え手段は、前記データ入力先を本表示装置に切り替える、ことを特徴とする表示装置。 - 前記第1画像データは接続されているコンピュータからのプリントデータであり、前記第2画像データはそのコンピュータからのモニタデータであることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記入力装置はキー入力装置であることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
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