JP3809017B2 - ロングコード抽出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は送信データを、非常に長い周期のランダム符号系列(ロングコード)と、これに対し非常に短かい周期のランダム符号系列(ショートコード)とにより二重拡散し、互いに異なるショートコードをチャネルとして多重化したCDMA信号から、ロングコードを抽出する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDMA通信方式においては、図2に示すように、入力端子11からの情報ビット(データ)は2分され、それぞれ乗算器12,13で端子14からのロングコードにより乗算されてスペクトル拡散され、これら乗算器12,13の出力はそれぞれ乗算器15,16で端子17,18からの第1、第2ショートコードと乗算されてスペクトル拡散される。乗算器15,16の出力はそれぞれ乗算器19,21で、端子22,23からの余弦搬送波cos(ωt)、正弦搬送波−sin(ωt)と乗算され、これら乗算結果は加算器24で加算されて、送信信号として出力端子25へ出力される。情報ビットはテストモードのようなすべて一定値とする。また各チャネルは同一のロングコードを使用するが、ショートコードはチャネルにより互いに直交した異なる符号系列を用いるものとする。
【0003】
このようなスペクトラム拡散された送信信号のロングコードと同期した局部ロングコードを得るには従来においては図3に示すようにして行っていた。
前記送信信号が複素ベースバンド信号に変換されメモリ27に格納され、そのメモリ27からの複素ベースバンド信号と、局部ロングコード生成器28からの局部ロングコードI−jQとの複素相関計算が相関計算器29で行われ、その相関計算結果の絶対値の2乗が2乗算器31で求められ、この2乗算器31の計算結果が最大であるかが最大値判定部32で判定され、最大でなければ、局部ロングコードの位相を1チップシフトさせて、同様の相関演算を行い、最大となる局部ロングコードの位相を求め、その時の局部ロングコードが入力複素ベースバンドのロングコードに同期した状態である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
図3に示した従来の方法では、複素ベースバンド信号に周波数誤差がある場合は、正しく同期させることができない。また、周期が長いため、同期獲得までに時間がかかるという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明によれば入力複素ベースバンド信号と、それをそのショートコードの周期の整数倍遅延(第1の遅延値mと記す)したものとの積をとり、第1の積を求めることを第1の手段により行い、
上記第1の積と、その第1の積を上記第1の遅延値mだけ遅延させたものとの積をとり、第2の積Bn,m を求めることを第2の手段により行い、
上記第1の遅延値mとは異なる第2の遅延値rにて、上記第1の手段と、上記第2の手段とを上記入力複素ベースバンド信号に対して行って第3の積Bn,r を求めることを第3の手段により行い、
ロングコードと上記第2の遅延値rに依存した値(第3の遅延値jと記す)だけ上記第2の積Bn,m を遅延させ、ロングコードと上記第1の遅延値mに依存した値(第4の遅延値kと記す)だけ上記第3の積Bn,r を遅延させて互いの積を取り、第4の積Xn-f を求めることを第4の手段により行い、
ロングコードと上記第2の遅延値rに依存した値(以下第5の遅延値i)だけ上記第2の積Bn,m を遅延させ、ロングコードと上記第1の遅延値mに依存した値(以下第6の遅延値Pと記す)だけ上記第3の積Bn,r を遅延させて、互いの積を取り、第5の積Yn-d を求めることを第5の手段により行い、
第4の積Xn-f を、ロングコードと上記第3乃至第6の遅延値j,k,i,pに依存した値fだけ遅延させ、上記第5の積Yn-d を、ロングコードと上記第3乃至第6の遅延値j,k,i,pに依存した他の値dだけ遅延させて互いの積をとることを第6の手段により行う。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施例を説明する。この実施例ではロングコードとしてgold符号が用いられている場合であり、gold符号は相互相関が小さい2種のM系列の積をとることにより生成される。またM系列は、1つのM系列と、これを1乃至複数チップシフトさせたものとをチップごとに掛合わせた系列は、もとのM系列を何チップかずらしたものとなる性質、いわゆるサイクル&アドの性質があり、この発明はこの性質を利用している。
【0007】
図1にこの発明の実施例を示す。入力端子41からデータがロングコード及びショートコードにより二重拡散された複素ベースバンド信号Zn が入力される。この複素ベースバンド信号Zn は乗算器42へ直接供給され、また遅延手段43を通じてmチップ遅延されると共にその複素共役として乗算器42へ供給される。乗算器42の出力は乗算器44へ直接供給され、また遅延手段45でmチップ遅延されると共にその複素共役として乗算器44へ供給される。
【0008】
入力端子41からの複素ベースバンド信号Zn は乗算器46へ直接続され、また遅延手段47でrチップ遅延されると共にその複素共役として乗算器46へ供給される。乗算器46の出力は、乗算器48へ直接供給され、かつ遅延手段49でrチップ遅延されると共にその複素共役として乗算器48へ供給される。ここで遅延量m,rはそれぞれショートコードの整数倍であってr≠mである。
【0009】
乗算器44の出力Bn,m は遅延手段51,52により、ロングコードと遅延量rチップとにより一意に決まる遅延量i,jチップづつそれぞれ遅延される。乗算器48の出力Bn,r は、遅延手段53,54により、ロングコードと遅延量mチップとにより一意に決まる遅延量k,pづつそれぞれ遅延される。
遅延手段51,53の各出力Bn+j,m 、Bn+h,r は乗算器55で乗算され、その乗算出力Xn-f は遅延手段56でfチップ遅延される。遅延手段52,54の各出力Bn+i,m 、Bn+p,r は乗算器57で乗算され、その乗算出力Yn-d は遅延手段58でdチップ遅延される。遅延手段56,58の出力Xn ,Yn が乗算器59で乗算されて、抽出されたロングコードLn が得られる。
【0010】
以上の処理をすればロングコードLn が抽出されることを以下に数式で説明する。
入力の複素ベースバンド信号Zn は次式で表わせる。
iチャネルのI成分のショートコードをSiI,n、Q成分のショートコードをSiQ,nとすると、入力複素ベースバンドZn は次式で表わせる。
【0011】
n =Σ(Ln ・SiI,n+jLn ・SiQ,n)・exp(j(Δωn+θ0 ))
n はロングコード(gold符号)であって、二つのM系列X,Yの積Xn ・Yn で表わせる。
Δωは角周波数誤差、θ0 は初期位相、Σはiについての加算を表わす。
この式は下記のように変形できる。
【0012】
Figure 0003809017
θi,n はiチャネルのショートコードのnチップ目の位相である。
乗算器42の出力はZn ・Z* n+m となり、乗算器44の出力Bn,m は次式となる。
【0013】
Figure 0003809017
なおLn ,Ln+m はそれぞれ1又は−1であるから、Ln+m ・Ln+m =1である。またこの式から周波数誤差Δω、初期位相θ0 が消去されたものとなっており、これらに影響されることなくロングコードを抽出することができる。
【0014】
n =Xn ・Yn であるから、
n ・Ln+2m=Xn ・Xn+2m・Ym ・Yn+2m
前記サイクル&アドの性質から
n ・Ln+2m=Xn+p ・Yn+k
となる。ただし、n,n+2mからpを求める計算式はなく、Xn ・Xn+2mを演算した結果Xn+p のpが判明する。これらより、p,kはそれぞれロングコードとmに依存して一意に決まる値であることがわかる。
【0015】
以上から乗算器44,48の各出力Bn,m ,Bn,r を、A2 =aとおくとそれぞれ次式となる。
n,m =a・Ln ・Ln+2m=a・Xn+p ・Yn+k
n,r =a・Ln ・Ln+2r=a・Xn+i ・Yn+j
i,jはp,kと同様に、ロングコードとrとにより一意に決る値である。
【0016】
遅延手段51の出力Bn+j,m と遅延手段53の出力Bn+k,r とを乗算した乗算器55の出力は次のようになる。
Figure 0003809017
fはサイクル&アドの性質によりロングコードとi,j,k,pにより一意に決る値である。
【0017】
同様にして、乗算器57の出力は次式で表わせる。
Figure 0003809017
遅延手段56,58の各出力はXn ,Yn となり、乗算器59の出力は、ロングコードの定義から
n ・Yn =Ln
となる。つまりロングコードLn が抽出される。
【0018】
このように入力複素ベースバンド信号Zn からそのロングコードLn を抽出でき、これを局部ロングコードとして用いれば、複素ベースバンド信号Zn のロングコードと完全に同期したものが得られる。
例えばロングコードとして以下の2つの生成多項式から作られるgold符号を用いた場合、
18+X7 +1
18+X10+X7 +X5 +1
m=256,r=384とすると、p=183193,k=114131,i=184452,j=113285,d=107634,f=94684となる。これらp,k,i,j,d,fは生成多項式が決ったら、予め求めておけばよい。
【0019】
従来法の演算量と比較すると、約4300分の1の演算量で同期獲得ができる。
上述ではこの発明の実施例をハードウェアで構成したが、コンピュータによりプログラムを読出し、解読実行して、同期抽出を行うこともできる。
【0020】
【発明の効果】
以上述べたようにこの発明によれば、複素ベースバンド信号を演算処理することにより、周波数誤差、初期位相を除去するため、これらに影響されることなく、正しくロングコードを抽出することができ、抽出したロングコードを局部ロングコードとすることにより、複素ベースバンド信号のロングコードに正しく同期したものを少ない演算量で得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示すブロック図。
【図2】ロングコードとショートコードによる二重拡散信号を作成する構成を示す図。
【図3】従来の同期装置を示すブロック図。

Claims (1)

  1. 入力複素ベースバンド信号と、それをそのショートコードの周期の整数倍遅延(第1の遅延値と記す)したものとの積をとり、第1の積を求める第1の手段と、
    上記第1の積と、その第1の積を上記第1の遅延値だけ遅延させたものとの積をとり、第2の積を求める第2の手段と、
    上記第1の遅延値とは異なる第2の遅延値にて、上記第1の手段と、上記第2の手段とを上記入力複素ベースバンド信号に対して行って第3の積を求める第3の手段と、
    ロングコードと上記第2の遅延値に依存した値(第3の遅延値と記す)だけ上記第2の積を遅延させ、ロングコードと上記第1の遅延値に依存した値(第4の遅延値と記す)だけ上記第3の積を遅延させて互いの積を取り、第4の積を求める第4の手段と、
    ロングコードと上記第2の遅延値に依存した値(以下第5の遅延値)だけ上記第2の積を遅延させ、ロングコードと上記第1の遅延値に依存した値(以下第6の遅延値と記す)だけ上記第3の積を遅延させて、互いの積を取り、第5の積を求める第5の手段と、
    上記第4の積を、ロングコードと上記第3の遅延値と、上記第4の遅延値と、上記第5の遅延値と上記第6の遅延値に依存した値だけ遅延させ、上記第5の積を、ロングコードと、上記第3の遅延値と、上記第4の遅延値と、上記第5の遅延値と、上記第6の遅延値とに依存した他の値だけ遅延させて互いの積をとる第6の手段と、
    を具備するロングコード抽出装置。
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