JP3807345B2 - 系統連系電力変換装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、リアクトルまたはトランスを介して電力系統に連系し、かつY結線された複数台の電力変換器を有する系統連系電力変換装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図5は、この種の系統連系電力変換装置60の従来技術を示している。図5において、10は三相電力系統、20は電力系統10に接続され、かつ抵抗21及びコンデンサ22からなるY結線された高調波フィルタ、30はトランスである。
また、40A,40B,40Cは何れも同一構成であって互いにY結線された電力変換器としての単相インバータであり、逆並列ダイオードを有する半導体スイッチング素子41〜44と、これらのスイッチングアーム直列回路に並列に接続された直流電源としてのコンデンサ45とから構成され、各インバータ40A,40B,40Cの出力端子はトランス30の負荷側に接続されている。
なお、46,48は単相インバータ40A,40B,40Cのコンデンサ45の相互間に存在する配線のインダクタンス、47,49は共振抑制抵抗である。
【0003】
上記従来技術の動作を略述すると、この電力変換装置60は、系統に連系して無効電力補償等を行っており、通常、各インバータ40A,40B,40Cは構成部品のバラツキ等によって損失が異なっている。
各インバータ40A,40B,40Cの直流電圧を一定に維持するためには、各インバータ40A,40B,40Cの直流回路を共通接続し、各インバータ40A,40B,40Cが電力系統10からインバータ3台分の損失に相当する有効電力を得ることにより、直流電圧を所望の値に維持している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術において、各インバータ40A,40B,40Cを構成する半導体スイッチング素子41〜44のサージ電圧を抑制するためには、コンデンサ45をスイッチング素子41〜44の近傍にそれぞれ配置して配線インダクタンスを小さくする必要がある。このため、各インバータ40A,40B,40Cの合計3個のコンデンサ45を集中して配置することができず、これらのコンデンサ45とその相互間に存在するインダクタンス46,48とによって直列共振が発生するので、共振抑制抵抗47,49を設ける必要が生じる。
しかしながら、上記共振抑制抵抗47,49によって抵抗損失が発生し、電力変換装置60の全体的な効率が低下するという問題を生じていた。
【0005】
そこで本発明は、単相インバータ等の電力変換器のコンデンサを含む共振回路を形成させず、共振抑制抵抗を不要にして損失の低減、効率の向上を可能にした系統連系電力変換装置を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がリアクトルを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
電力系統に接続され、かつY結線された高調波フィルタの中性点と、前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御するものである。
【0007】
請求項2記載の発明は、Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がトランスを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
前記トランスの電力変換器側Y結線の中性点と、前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御するものである。
【0008】
請求項3記載の発明は、Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がトランスを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
電力系統に接続され、かつY結線された高調波フィルタの中性点と前記トランスの系統側Y結線の中性点とを接続すると共に、前記トランスの電力変換器側Y結線の中性点と前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御するものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図に沿って本発明の実施形態を説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示す回路図であり、請求項1の発明に相当する。図1において、図5と同一の構成要素には同一の参照符号を付して説明を省略し、以下では異なる部分を中心に説明する。
【0010】
この第1実施形態の電力変換装置61において、電力変換器としての単相インバータ40A,40B,40Cは中性点N1により互いに接続されてY結線されていると共に、各インバータ40A,40B,40Cの非中性点側の出力端子は三相リアクトル50の各相リアクトルを介して三相電力系統10の各相にそれぞれ接続されている。
また、前記中性点N1は、電力系統10に接続された高調波フィルタ20の中性点N2に接続されている。
【0011】
本実施形態において、電力変換装置61を構成する各インバータ40A,40B,40Cは、構成部品のバラツキ等によって損失が異なるため、その損失を補償する電流は零相分Iを含むことになる。ここで、図4は、各インバータ40A,40B,40Cの損失補償電流I40A,I40B,I40C及び零相電流Iを示すベクトル図である。
【0012】
上記零相電流Iを流すため、この実施形態では、Y結線された単相インバータ40A,40B,40Cの中性点N1と高調波フィルタ20の中性点N2とを接続することにより、零相電流Iの経路を確保している。この零相電流Iを電力系統10側から高調波フィルタ20の中性点N2及び単相インバータ側の中性点N1を介して供給することにより、各インバータ40A,40B,40Cの直流電圧を所望の電圧に制御することができる。
【0013】
すなわち本実施形態によれば、各インバータ40A,40B,40Cの直流回路を共通接続しなくても中性点N1,N2を含む経路に流れる零相電流Iによって各インバータ40A,40B,40Cの直流電圧を所望の値に制御することが可能である。このため、図5の従来技術のように各インバータ40A,40B,40Cのコンデンサ間に直列共振回路が形成されることもなく、結果的に共振抑制抵抗を設ける必要もなくなるので、損失の低減による効率の向上が達成される。
【0014】
次に、図2は本発明の第2実施形態を示す回路図であり、請求項2の発明に相当する。
この実施形態では、各インバータ40A,40B,40Cの非中性点側の出力端子をY−Y結線されたトランス31のインバータ側Y結線の各相端子にそれぞれ接続すると共に、このインバータ側Y結線の中性点N3と単相インバータ相互の中性点N1とを接続して零相電流Iの経路を確保したものである。
【0015】
この実施形態の電力変換装置62を構成する各インバータ40A,40B,40Cごとに異なる損失を補償する電流には、零相電流Iが含まれるが、この零相電流Iをトランス31のインバータ側Y結線の中性点N3及び単相インバータ相互の中性点N1を介して供給することにより、各インバータ40A,40B,40Cの直流電圧を所望の電圧に制御することができる。
また、各インバータ40A,40B,40C間に直列共振回路が形成されず共振抑制抵抗を設ける必要もないため、効率の向上が可能である。
なお、本実施形態において、トランス31の系統側の結線は必ずしもY結線である必要はなく、△結線であっても良い。
【0016】
次いで、図3は本発明の第3実施形態を示す回路図であり、請求項3の発明に相当する。
この実施形態の電力変換装置63は、図2におけるトランス31の系統側Y結線の中性点N4と高調波フィルタ20の中性点N2とを接続したものに相当する。なお、図3では、Y−Y結線されたトランスを便宜的に参照符号32で示してある。
【0017】
この実施形態においても、各インバータ40A,40B,40Cごとに異なる損失を補償する電流には零相電流Iが含まれるが、この零相電流Iを高調波フィルタ20の中性点N2、トランス32の系統側Y巻線の中性点N4、同インバータ側Y結線の中性点N3及び単相インバータ相互の中性点N1を介して供給することにより、各インバータ40A,40B,40Cの直流電圧を所望の電圧に制御することができる。また、各インバータ40A,40B,40C間に直列共振回路が形成されず共振抑制抵抗を設ける必要もないため、効率の向上が可能である。
【0018】
【発明の効果】
以上のように請求項1〜3に記載した発明によれば、Y結線された複数台の電力変換器を有する系統連系電力変換装置において、無効電力補償等を行った場合にも、各電力変換器の直流電圧を所定値に維持するためにそれらの直流回路を共通接続する必要がなく、各電力変換器のコンデンサを含む直列共振回路が形成されるおそれもない。
このため、共振抑制抵抗が不要になり、損失の低減によって従来よりも電力変換装置の効率を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示す回路図である。
【図2】本発明の第2実施形態を示す回路図である。
【図3】本発明の第3実施形態を示す回路図である。
【図4】本発明の実施形態における各インバータの損失補償電流及び零相電流のベクトル図である。
【図5】従来技術を示す回路図である。
【符号の説明】
10 三相電力系統
20 高調波フィルタ
21 抵抗
22 コンデンサ
31,32 トランス
40A,40B,40C 単相インバータ
41〜44 半導体スイッチング素子
45 コンデンサ
50 三相リアクトル
61〜63 電力変換装置
N1 Y結線された単相インバータの中性点
N2 Y結線された高調波フィルタの中性点
N3 トランスのインバータ側Y結線の中性点
N4 トランスの系統側Y結線の中性点

Claims (3)

  1. Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がリアクトルを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
    電力系統に接続され、かつY結線された高調波フィルタの中性点と、前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
    前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御することを特徴とする系統連系電力変換装置。
  2. Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がトランスを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
    前記トランスの電力変換器側Y結線の中性点と、前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
    前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御することを特徴とする系統連系電力変換装置。
  3. Y結線された複数台の電力変換器の非中性点側の出力端子がトランスを介して電力系統に連系されてなる系統連系電力変換装置において、
    電力系統に接続され、かつY結線された高調波フィルタの中性点と前記トランスの系統側Y結線の中性点とを接続すると共に、前記トランスの電力変換器側Y結線の中性点と前記複数台の電力変換器相互の中性点とを接続して零相電流の経路を形成し、
    前記複数台の電力変換器の動作時に、各電力変換器の損失を補償する電流の零相分を前記経路に流して各電力変換器の直流電圧を所定値に制御することを特徴とする系統連系電力変換装置。
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