JP3806845B2 - 人形玩具の関節構造及び該関節構造を有する人形玩具 - Google Patents

人形玩具の関節構造及び該関節構造を有する人形玩具 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、人形玩具の関節構造及び該関節構造を有する人形玩具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、近年、ベースとなる市販の人形玩具を購入し、該人形玩具の各構成部材を別途市販されている異なる着色や成型が施された構成部材に交換したり、該人形玩具に装着させる衣装や装飾品を自作して、自己の好みに合ったオリジナルの人形玩具に改造(カスタム)することがホビーの一つとして定着している。
【0003】
前記ベースとなる市販の人形玩具においては、容易に改造することができるように様々な工夫が凝らされており、その工夫の一つとして各構成部材を容易に着脱できる関節構造が採用されている。
【0004】
例えば、後出特許文献1には、人体の手を形成してなると共に、手首に当たる位置から長手方向に段溝付きの円柱上嵌込軸が突設されている手部と、先端部に手部の嵌込軸を回動可能に挿着する空洞の軸受け部が設けられた前腕部とからなる人形玩具の関節構造が開示されている。また、後出特許文献2には、前腕部材の下部に磁石の下端が露出するように収容され、この磁石に手部材に固定された球体状の鉄などからなる磁着体が磁着するようになった人形玩具の関節構造が開示されている。
【0005】
また、本発明者は、図8に示す関節構造を有する人形玩具を開発し、好評を得ている。かかる人形玩具の関節構造は、人体の手を模してなる手部材100と人体の前腕を模してなる中空状の前腕部材101と該手部材100と該前腕部材101との間に介在させる中空状の球形関節部材102とからなり、前腕部材101と関節部材102との中空部103,104に折り返した状態のゴム紐105を通し、ゴム紐105の折り返し部106を手部材100に設けられたフック107に掛けて、ゴム紐105の収縮力により手部材100を関節部材102へ牽引してなるものである。
【0006】
【特許文献1】
特許第3341213号公報(第5頁)
【特許文献2】
特開2000−140449号公報(第2頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、前記特許文献1に開示された人形玩具の関節構造においては、手部の嵌込軸と前腕部の軸受け部との嵌め合わせのみによって固定されているため、手部に模型の拳銃や剣などの付属品を装着させた場合には、その重さによって手部が前腕部から抜け落ちてしまうことがあった。さらに、各構成部材毎の重量が重い大型の人形玩具においては、手部が自重によって前腕部から抜け落ちてしまうことがあった。
【0008】
なお、前記特許文献2に開示された人形玩具の関節構造においても、手部材と前腕部材とが磁着のみによって固定されているため、特許文献1と同様の問題点がある。
【0009】
一方、図8に示す人形玩具の関節構造においては、手部材のフックがゴム紐に掛けられているため、手部材が重みによって外れることはないが、手部材を交換する際に、手部材のフックをゴム紐から取り外すと、ゴム紐が収縮して関節部材や前腕部材から抜けてしまうため、手部材のフックをゴム紐から外した後は、別途用意した手部材をゴム紐に掛けるまでの間、常にゴム紐に対して収縮を阻止する外力を加え続ける必要があり、手部材の交換が非常に困難であった。
【0010】
そこで、本発明は、大型の人形玩具においても各構成部材を確実に連結させることができ、しかも、各構成部材の着脱を容易に行うことができる人形玩具の関節構造を得ることを技術的課題として、その具現化をはかるべく研究・実験を重ねた結果、人体の関節を挟んで一方側に位置する部位の形状を模してなる一方側外装部材と他方側に位置する部位の形状を模してなる中空状の他方側外装部材とからなり、該他方側外装部材の中空部に通された弾性部材によって該一方側外装部材を牽引してなる人形玩具の関節構造において、前記他方側外装部材の中空部に沿って移動できるように形成したストッパーを前記弾性部材に設けて、当該弾性部材を伸長させた状態で当該ストッパーを当該他方側外装部材に係止させれば、当該ストッパーの当該他方側外装部材の中空部内への移動が抑止されて当該弾性部材による前記一方側外装部材の牽引が遮断されるという刮目すべき知見を得、前記技術的課題を達成したものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記技術的課題は、次の通りの本発明によって解決できる。即ち、本発明に係る人形玩具の関節構造は、人体の関節を挟んで一方側に位置する部位の形状を模してなる一方側外装部材と他方側に位置する部位の形状を模してなる中空状の他方側外装部材とからなり、該他方側外装部材の中空部に通された弾性部材の収縮力によって該一方側外装部材を牽引してなる人形玩具の関節構造において、前記他方側外装部材の中空部に沿って移動できるように形成されたストッパーが前記弾性部材に設けられており、前記一方側外装部材は当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して取り外しできるように掛けられた状態で当該弾性部材の収縮力によって牽引されており、当該弾性部材を伸長させた状態で当該ストッパーを当該他方側外装部材に係止させて当該ストッパーの中空部内への移動を抑止することにより、当該一方側外装部材の当該弾性部材の収縮力による牽引が当該ストッパーで遮断され、当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して掛けられた状態の一方側外装部材を掛けられた状態から取り外せるものである。
【0012】
また、本発明に係る人形玩具の関節構造は、他方側外装部材の中空部に沿った軸を回転軸としてストッパーを該他方側外装部材に対して回転させて該ストッパーを該他方側外装部材に係止させるものである。
【0013】
また、本発明に係る人形玩具の関節構造は、人体の関節を挟んで一方側に位置する部位の形状を模してなる一方側外装部材と他方側に位置する部位の形状を模してなる中空状の他方側外装部材と該一方側外装部材と該他方側外装部材との間に介在させる中空状の関節部材とからなり、該他方側外装部材及び該関節部材の中空部に通された弾性部材の収縮力によって該一方側外装部材を牽引してなる人形玩具の関節構造において、前記関節部材の中空部に沿って移動できるように形成されたストッパーが前記弾性部材に設けられており、前記一方側外装部材は当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して取り外しできるように掛けられた状態で当該弾性部材の収縮力によって牽引されており、当該弾性部材を伸長させた状態で当該ストッパーを当該関節部材に係止させて当該ストッパーの中空部内への移動を抑止することにより、当該一方側外装部材の当該弾性部材の収縮力による牽引が当該ストッパーで遮断され、当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して掛けられた状態の一方側外装部材を掛けられた状態から取り外せるものである。
【0014】
また、本発明に係る人形玩具の関節構造は、関節部材の中空部に沿った軸を回転軸としてストッパーを該関節部材に対して回転させて該ストッパーを該関節部材に係止させるものである。
【0015】
また、前記いずれかの人形玩具の関節構造において、他方側外装部材の中空部にストッパーが通過できない幅狭部分が形成されているものである。
【0016】
また、本発明は、前記いずれかの人形玩具の関節構造において、一方側外装部材が人体の手を模してなるものであり、他方側外装部材が人体の前腕を模してなるものである。
【0017】
また、本発明は、前記いずれかの人形玩具の関節構造において、一方側外装部材が人体の足を模してなるものであり、他方側外装部材が人体の下腿を模してなるものである。
【0018】
また、本発明は、前記いずれかの人形玩具の関節構造において、一方側外装部材が人体の頭を模してなるものであり、他方側外装部材が人体の首を模してなるものである。
【0019】
また、本発明に係る人形玩具は、前記いずれかの関節構造を有するものである。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0021】
実施の形態1.
【0022】
図1は本実施の形態に係る人形玩具における手関節の内部構造を示した部分断面図であり、図2は図1に示す人形玩具における前腕部材の中空部とストッパーとの関係を示した説明図であり、図3は図1に示す人形玩具における手部材の交換手順を示した斜視図であり、これらの図において、1は人体の手関節を挟んで一方側に位置する手を模してなる手部材(一方側外装部材)であり、2は人体の手関節を挟んで他方側に位置する前腕を模してなる前腕部材(他方側外装部材)である。
【0023】
手部材1の手関節側にはすり鉢状の凹部3が形成されており、凹部3の中央からフック4が突出している。
【0024】
前腕部材2は中空状に形成されており、中空部5の断面は楕円状になっている(図2参照)。中空部5には折り返された状態のゴム紐6(弾性部材)が折り返し部7を手関節側に向けて通されており、ゴム紐6には折り返し部7を残して楕円柱状のストッパー8が固定されている。
【0025】
ストッパー8は、図2に示すように、前腕部材2の中空部5に納まる形状に形成されており、ストッパー8における長径方向の長さ(図2中、矢印X1)が中空部5における短径方向の長さ(図2中、矢印Y1)よりも長くなっている。
【0026】
そして、手部材1と前腕部材2とは、図1に示すように、前腕部材2の中空部5に通された伸張状態にあるゴム紐6の折り返し部7を手部材1のフック4に掛けて、ゴム紐6の収縮力によって手部材1を前腕部材2へ牽引することにより連結されている。
【0027】
次に、手部材1の交換手順を説明する。
【0028】
先ず、図3の(a)に示すように、手部材1と前腕部材2とを引き離す方向に外力を加えてゴム紐6を伸張させることにより、前腕部材2の中空部5に納まっているストッパー8を中空部5の外方へ引き出す。
【0029】
次に、図3の(b)に示すように、前腕部材2の中空部5に沿った軸を回転軸(図3の(b)中、一点鎖線にて示す。)としてストッパー8を前腕部材2に対して回転させて、ストッパー8の長径方向と中空部5の短径方向とを一致させる。そして、外力を取り除き、ゴム紐6の収縮力によってストッパー8を前腕部材2へ牽引して該前腕部材2先端に係止させる。この時、ストッパー8の中空部5に対する移動が抑止され、ゴム紐6の収縮力による手部材1の牽引が遮断される。
【0030】
続いて、図3の(c)に示すように、手部材1のフック4をゴム紐6の折り返し部7から取り外した後、別途用意した手部材9(握り拳状)のフック4をゴム紐6の折り返し部7に掛ける。そして、図3の(d)に示すように、再びストッパー8を前腕部材2に対して回転させて、ストッパー8の長径方向と中空部5の長径方向とを一致させる。これにより、ストッパー8がゴム紐6の収縮力によって前腕部材2の中空部5に引き込まれ、これに伴って手部材9が前腕部材2へ牽引される。
【0031】
本実施の形態においては、手部材を牽引する弾性部材としてゴム紐を用いたが、弾性部材は前腕部材の中空部に通すことができ、かつ、伸縮性を有するものであればよく、例えば、バネを用いてもよい。
【0032】
実施の形態2.
【0033】
図4は本実施の形態に係る人形玩具における手関節の内部構造を示した部分断面図であり、図5は図4に示す人形玩具における関節部材の中空部と連結ストッパーとの関係を示した説明図であり、図6は図4に示す人形玩具における前腕部材の中空部と連結ストッパーとの関係を示した説明図であり、図7は図4に示す人形玩具における手部材の交換手順を示した斜視図である。これらの図において、図1〜図3と同一符号は同一又は相当部分を示しており、1は人体の手関節を挟んで一方側に位置する手を模してなる手部材であり、2は人体の手関節を挟んで他方側に位置する前腕を模してなる前腕部材であり、10は手部材1と前腕部材2との間に介在させる球状関節部材である。
【0034】
関節部材10は中空状に形成されており、中空部11の断面は長方形状になっている(図5参照)。また、関節部材10の手部材1側には中空部11開口と直交するように溝部12が形成されている(図7の(a)参照)。
【0035】
前腕部材2は段付き中空状に形成されており、中空部5の断面は円形状になっている(図6参照)。そして、中空部5は段差部13を境として手関節側が幅広に形成されており、肘関節側が幅狭に形成されている。中空部5には折り返された状態のゴム紐6が折り返し部7を手関節側に向けて通されており、ゴム紐6の折り返し部7にはS字状連結ストッパー14における一方側のフック15が掛けられている。また、前腕部材2の手関節側には中空部5を含むすり鉢状の凹部16が形成されている。
【0036】
連結ストッパー14は、前腕部材2の中空部5における幅広部分及び関節部材10の中空部11を移動できるように形成されている。そして、図5に示すように、連結ストッパー14における幅方向の長さ(図5中、矢印X2)は関節部材10の中空部11における短辺方向の長さ(図5中、矢印Y2)よりも長くなっている。また、図6に示すように、連結ストッパー14における幅方向の長さ(図6中、矢印X2)は前腕部材2の中空部5における幅狭部分の直径(図6中、矢印Z2)より長くなっている。
【0037】
そして、手部材1、関節部材10及び前腕部材2は、前腕部材2の凹部16に関節部材10を嵌め込むと共に、前腕部材2の中空部5と関節部材10の中空部11とを連通させた状態で、前腕部材2の中空部5に通された伸張状態にあるゴム紐6に掛けられた連結ストッパー14を関節部材10に通し、連結ストッパー14における他方側のフック17を手部材1のフック4に掛けて、ゴム紐6の収縮力によって手部材1を関節部材10へ牽引することにより連結されている。
【0038】
本実施の形態において手部材1を交換する際には、先ず、図7の(a)に示すように、手部材1と関節部材10とを引き離す方向に外力を加えてゴム紐6を伸張させることにより、連結ストッパー14を関節部材10の中空部11から引き出す。そして、関節部材10の中空部11に沿った軸を回転軸(図7の(a)中、一点鎖線にて示す。)として連結ストッパー14を該関節部材10に対して回転させて、連結ストッパー14の幅方向と関節部材10の中空部11における短辺方向とを一致させる。次に、図7の(b)に示すように、外力を取り除き、ゴム紐6の収縮力によって連結ストッパー14を関節部材10へ牽引して該関節部材10の溝部12に係止させる。この時、ゴム紐6の収縮力による連結ストッパー14の牽引が遮断される。続いて、図7の(c)に示すように、手部材1を別途用意した手部材9に交換した後、再び連結ストッパー14を関節部材10に対して回転させて連結ストッパー14と関節部材10との係止を解除することにより、連結ストッパー14がゴム紐6の収縮力によって関節部材10の中空部11に引き込まれ、手部材9が関節部材10へ牽引される。
【0039】
本実施の形態においては、手部材と前腕部材との間に関節部材を介在させたので、前腕部材に対する手部材の可動範囲が広くなり、より人体に近いポーズを表現することができる。
【0040】
また、前腕部材を段付き中空状に形成すると共に、連結ストッパーにおける幅方向の長さを前腕部材の中空部における幅狭部分の直径より長くしたので、手部材を交換する際に、連結ストッパーが関節部材の中空部から抜けてしまったとしても、連結ストッパーは前腕部材の幅狭部分を通過することができずに段差部で引っ掛かるため、連結ストッパーが前腕部材から抜けることを防止できる。
【0041】
本発明に係る人形玩具の関節構造は、人形玩具における人体の首関節部、肩関節部、肘関節部、腰関節部、股関節部、膝関節部及び足関節部に当たる部分の関節構造としても適用することができる。例えば、人体の首関節部に当たる部分に適用する場合には、一方側外装部材が人体の頭を模してなるものとなり、他方側外装部材が人体の首を模してなるものとなる。また、人体の足関節部に当たる部分に適用する場合には、一方側外装部材が人体の足を模してなるものとなり、他方側外装部材が人体の下腿を模してなるものとなる。
【0042】
また、本発明におけるストッパーは他方側外装部材又は関節部材の中空部に沿った軸を中心軸とする円柱状や球状でなければよく、他方側外装部材又は関節部材の中空部における断面は真円状でなければよい。これらの場合には、ストッパーを他方側外装部材又は関節部材に対して回転させたとしてもストッパーが他方側外装部材又は関節部材に係止されず、ストッパーの中空部内への移動を抑止できないため、弾性部材による一方側外装部材の牽引を遮断できないからである。
【0043】
なお、本発明における一方側外装部材、他方側外装部材及び関節部材は、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、ナイロン樹脂、ポリカーボネート、ジュラコン、ABS樹脂又はスチロール樹脂などの樹脂材料を成形することにより作成すればよい。
【0044】
【発明の効果】
本発明によれば、人形玩具を改造する際に交換の対象となる一方側外装部材を弾性部材の収縮力によって他方側外装部材へ牽引しているため、人形玩具が大型化して一方側外装部材の重量が増加しても、一方側外装部材を他方側外装部材に対して確実に連結することができる。また、弾性部材に設けられたストッパーと他方側外装部材又は関節部材とを係止させることにより、弾性部材による一方側外装部材の牽引を遮断することができるため、一方側外装部材を容易に交換することができる。
【0045】
従って、本発明の産業上利用性は非常に高いといえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る人形玩具における手関節の内部構造を示した部分断面図である。
【図2】図1に示す人形玩具における前腕部材の中空部とストッパーとの関係を示した説明図である。
【図3】図1に示す人形玩具における手部材の交換手順を示した斜視図である。
【図4】実施の形態2に係る人形玩具における手関節の内部構造を示した部分断面図である。
【図5】図4に示す人形玩具における関節部材の中空部と連結ストッパーとの関係を示した説明図である。
【図6】図4に示す人形玩具における前腕部材と連結ストッパーとの関係を示した説明図である。
【図7】図4に示す人形玩具における手部材の交換手順を示した斜視図である。
【図8】従来の人形玩具における手関節の内部構造を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1,9 手部材
2 前腕部材
3 凹部
4 フック
5 中空部
6 ゴム紐
7 折り返し部
8 ストッパー
10 関節部材
11 中空部
12 溝部
13 段差部
14 連結ストッパー
15,17 フック
16 凹部
100 手部材
101 前腕部材
102 関節部材
103,104 中空部
105 ゴム紐
106 折り返し部
107 ブック

Claims (9)

  1. 人体の関節を挟んで一方側に位置する部位の形状を模してなる一方側外装部材と他方側に位置する部位の形状を模してなる中空状の他方側外装部材とからなり、該他方側外装部材の中空部に通された弾性部材の収縮力によって該一方側外装部材を牽引してなる人形玩具の関節構造において、前記他方側外装部材の中空部に沿って移動できるように形成されたストッパーが前記弾性部材に設けられており、前記一方側外装部材は当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して取り外しできるように掛けられた状態で当該弾性部材の収縮力によって牽引されており、当該弾性部材を伸長させた状態で当該ストッパーを当該他方側外装部材に係止させて当該ストッパーの中空部内への移動を抑止することにより、当該一方側外装部材の当該弾性部材の収縮力による牽引が当該ストッパーで遮断され、当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して掛けられた状態の一方側外装部材を掛けられた状態から取り外せることを特徴とする人形玩具の関節構造。
  2. 他方側外装部材の中空部に沿った軸を回転軸としてストッパーを該他方側外装部材に対して回転させて該ストッパーを該他方側外装部材に係止させる請求項1記載の人形玩具の関節構造。
  3. 人体の関節を挟んで一方側に位置する部位の形状を模してなる一方側外装部材と他方側に位置する部位の形状を模してなる中空状の他方側外装部材と該一方側外装部材と該他方側外装部材との間に介在させる中空状の関節部材とからなり、該他方側外装部材及び該関節部材の中空部に通された弾性部材の収縮力によって該一方側外装部材を牽引してなる人形玩具の関節構造において、前記関節部材の中空部に沿って移動できるように形成されたストッパーが前記弾性部材に設けられており、前記一方側外装部材は当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して取り外しできるように掛けられた状態で当該弾性部材の収縮力によって牽引されており、当該弾性部材を伸長させた状態で当該ストッパーを当該関節部材に係止させて当該ストッパーの中空部内への移動を抑止することにより、当該一方側外装部材の当該弾性部材の収縮力による牽引が当該ストッパーで遮断され、当該他方側外装部材の中空部に納められた状態の当該ストッパーの関節側に対して掛けられた状態の一方側外装部材を掛けられた状態から取り外せることを特徴とする人形玩具の関節構造。
  4. 関節部材の中空部に沿った軸を回転軸としてストッパーを該関節部材に対して回転させて該ストッパーを該関節部材に係止させる請求項3記載の人形玩具の関節構造。
  5. 他方側外装部材の中空部にストッパーが通過できない幅狭部分が形成されている請求項1乃至4のいずれかに記載の人形玩具の関節構造。
  6. 前記一方側外装部材が人体の手を模してなるものであり、前記他方側外装部材が人体の前腕を模してなるものである請求項1乃至5のいずれかに記載の人形玩具の関節構造。
  7. 前記一方側外装部材が人体の足を模してなるものであり、前記他方側外装部材が人体の下腿を模してなるものである請求項1乃至6のいずれかに記載の人形玩具の関節構造。
  8. 前記一方側外装部材が人体の頭を模してなるものであり、前記他方側外装部材が人体の首を模してなるものである請求項1乃至7のいずれかに記載の人形玩具の関節構造。
  9. 請求項1乃至8のいずれかに記載された関節構造を有する人形玩具。
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