JP3805630B2 - 構成要素 - Google Patents

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、硬質の材料でできたベース本体及び軟質の材料でできたコーティングを含み、ある１つの方向に面した表面領域（以下主表面領域という）は外周によって境界が定められており、コーティングの縁部が周囲から延びており、ベース本体と係合する硬質の材料でできた強化体を含む、構成要素に関する。
【０００２】
【従来の技術】
車輛用トリムエレメント、制御エレメント、及び電気スイッチを作動するためのキー等の構成要素は、多くの場合、触感のよい材料、更に詳細にはゴム様材料でコーティングしてある。硬質の材料、更に詳細にはプラスチック材料でできた構成要素ベース本体とコーティングの材料との間にぴったりとした連結を形成するのが不可能であったり望ましくない場合には、コーティングをベース本体に機械的に固定する必要がある。この目的のため、ベース本体及びコーティングを積極的に相互係止するように設計できる。しかしながら、これにも関わらず、コーティングが外れたり歪んだりする場合がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、軟質のコーティングが、外れたり歪んだりすることなく、ベース本体によって確実に保持される上述の種類の構成要素を提供する。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
本発明の構成要素は、硬質の材料でできたベース本体、及びこのベース本体の主表面領域をコーティングする軟質の材料でできたコーティングを含む。ベース本体は、周囲から前記主表面領域に関して角度をなして延びる側縁部を有し、コーティングは、好ましくは、側縁部の少なくとも一部の上を延びている。コーティングの対応する縁部には、硬質の材料でできた強化体が設けられている。この強化体はベース本体と好ましくは積極的に係合するが、ベース本体にねじ止めしてもよい。縁部に設けられた強化体により、ベース本体にしっかりと固定できるようにする強固な構造が得られる。好ましい実施例では、強化体はベース本体に関して所定位置にラッチ止めされる。このような連結は、幾つかのプラスチック製構成要素の射出成形といった通常の製造方法によってベース本体とコーティングとの間に中実の複合材料を形成できない場合に特に好都合である。
【０００５】
一つの好ましい実施例では、コーティングは、更に、強化体によって、ベース本体上で張力が加わった状態に保持され、その結果、滑らかなコーティング表面が得られる。
【０００６】
本発明のこの他の特徴及び利点は、本発明による構成要素の例示の実施例の断面図である添付図面を参照して、例示の実施例の以下の説明を読むことにより明らかになるであろう。
【０００７】
【発明の実施の形態】
構成要素は、硬質のプラスチック材料でできたキャップ状ベース本体１０及び軟質のゴム様材料でできたコーティング１２を含む。ベース本体１０は、主表面領域及びそれに対し角度をなした側縁部を有する。コーティング１２はベース本体１０の主表面領域を覆っており、その縁部に亘って連続している。コーティング１２の対応する縁部には、剛性の材料でできた補剛リング１４の形態の強化体が埋設してある。ベース本体１０には、補剛リング１４の一つのラッチ縁部と留め金係合する少なくとも一つのラッチキー１０ａが成形されている。更に、補剛リング１４には、ベース本体１０のラッチ縁部と留め金係合するラッチキー１４ａが成形されている。ベース本体１０とコーティング１２との間のラッチ連結により、ベース本体及びコーティングの材料が複合材料を形成しなくても部品間に確実な連結部品が形成される。好ましくは、コーティング１２は、ラッチ連結により、ベース本体１０上で張力が加わった状態に維持される。その結果、コーティング１２は、使用者に対して常に滑らかな表面を提供する。コーティング１２がベース本体１０上で張力が加わった状態にあるため、製造誤差及び温度による変動も補償される。
【図面の簡単な説明】
【図１】 電気スイッチを作動するための、詳細には多機能ハンドル用のキーキャップの形態の構成要素を示す断面図である。
【符号の説明】
１０ キャップ状ベース本体
１０ａ ラッチキー
１２ コーティング
１４ 補剛リング
１４ａ ラッチキー

Claims (8)

1. プラスチック材料でできたベース本体（１０）を有し、該ベース本体は、ある１つの方向に面した表面領域と、該表面領域から角度をもって延びる側縁部とを備えており、
   さらに、前記ベース本体（１０）の前記表面領域をカバーするコーティング（１２）が設けられ、該コーティング（１２）は前記ベース本体（１０）の前記角度をもって延びる側縁部の少なくとも一部をカバーする縁部も備えており、
   該コーティング（１２）は前記ベース本体（１０）のプラスチック材料より軟質であるゴム様材料で作られており、
   該コーティング（１２）の縁部は、該コーティングの材料よりも剛性が大きい材料より作られた強化体（１４）を有しており、該強化体は前記ベース本体（１０）における前記１つの方向に面した表面領域とは逆の方向に面した他の表面領域に係合しており、これによって前記コーティング（１２）が前記強化体（１４）により前記ベース本体（１０）に対して機械的に固定されている、
   ことを特徴とする構成要素。
2. 前記強化体（１４）は、前記ベース本体（１０）にラッチ止めされる、請求項１に記載の構成要素。
3. 前記強化体（１４）は、前記ベース本体（１０）にねじ止めされる、請求項１に記載の構成要素。
4. 前記強化体（１４）は、前記コーティング（１２）の縁部に埋設された補剛リング（１４）によって形成されている、請求項１乃至３のうちのいずれか一項に記載の構成要素。
5. 前記ベース本体（１０）及び前記強化体（１４）は、互いに協働するラッチキー（１０ａ，１４ａ）及びラッチ縁部を含む、請求項１乃至４のうちのいずれか一項に記載の構成要素。
6. 前記コーティング（１２）は、前記強化体（１４）により、前記ベース本体（１０）上で張力が加わった状態に維持される、請求項１乃至５のうちのいずれか一項に記載の構成要素。
7. 前記１つの方向に面した表面領域は、作動面を提供する、請求項１乃至６のうちのいずれか一項に記載の構成要素。
8. 前記ベース本体（１０）は、電気スイッチを作動するためのキーキャップの部分である、請求項１乃至７のうちのいずれか一項に記載の構成要素。

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