JP3803809B2 - 多目的溶液固化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、油脂,食品,樹脂等の原料の溶液をドラムに付着させた状態で乾燥,冷却し、固化した処理物を掻き取るためのドラムドライヤーまたはドラムフレーカー等の多目的溶液固化装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の溶液固化装置には、ドラム下方の鍋に入れた溶液をドラム表面で固化して掻き取るデイップフィード式と、ドラム上方の滴下装置から滴下した溶液をドラム表面で固化して掻き取るトップフィード式とがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
通常生産工程の前段部は反応工程等目的とする油脂,食品,樹脂等の生成装置であり、目的物の反応生成後、乾燥或いは冷却或いは凝固等で一定形状の商品を生産するために工程の後段部にてドラムフレーカー或いはドラムドライヤーが使用される。
反応等の前段に置ける生成工程は同一の反応釜内で、時間あるいは圧力等条件あるいは投入薬品を若干変更する事で組成を自由に変更できるが、後段の商品生産工程では、物性が変わると付着性等が変わるため、同一の装置では目的のフレーク,タブレットが生産できない場合が多く、トップフィード式かまたはデイップフィード式と生産装置が特定されるので、同一の生産ラインの中で2種類の形式の装置が必要とされたいた。
【0004】
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであり、1台のドラムをデイップフィード式とトップフィード式の両方に使用できるようにした多目的溶液固化装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記目的を達成するため、略水平に枢支された円筒形の回転体であるドラムを有し、このドラムに付着された溶液を乾燥,冷却することにより、ドラム外周に固化した処理物を掻き取るものにおいて、
前記ドラムに近接した下方に配設され、このドラム下部の長手方向が溜められた溶液に浸漬される鍋と、
前記ドラムに近接した上方に配設され、このドラム上部の長手方向に溶液を滴下する滴下装置と、
前記ドラムの円筒面にそって長手方向に刃が配設された上向きスクレーパー、この両端でドラムの円板面の外方縁に配設されたサイドスクレーパー及び前記両スクレーパーからの処理物を流下させるデイップフィード用シュートと、
前記ドラムの円筒面にそって長手方向に刃が配設された下向きスクレーパー及びこのスクレーパーからの処理物を流下させるトップフィード用シュートと、
前記ドラムを正逆回転させる駆動装置とを具備している。
【0006】
従って、溶液を鍋に入れた場合には、上向きスクレーパーで掻き取る方向へドラムを回転させ、溶液を滴下装置から滴下させる場合には下向きのスクレーパーで掻き取る方法へドラムを回転させる。
【0007】
また、本発明の前記上向きスクレーパーと下向きスクレーパーとはそれぞれドラムの円筒面の片側の上下に配設され、かつ上向きスクレーパー及びサイドスクレーパーは下向きスクレーパーの下方に配設され、前記デイップフィード用シュートは掻き取られた処理物を解砕機へ投入する方向へ、前記トップフィード用シュートは掻き取られた処理物を解砕機をバイパスする方向へ配設されている。
【0008】
従って、上向きスクレーパーで掻き取られた処理物はデイップフィード用シュートを経て解砕機へ投入され、下向きスクレーパーで掻き取られた処理物はトップフィード用シュートを経て解砕機外へ放出される。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の多目的溶液固化装置の正面図、図2は、上向きスクレーパーの正面図、図3は、図2の上向きスクレーパーとサイドスクレーパーの部分側面図、図4は、下向きスクレーパーの正面図である。
【0010】
図において、20は鍋で、ドラム10の下方に配設され、ドラム10下部の長手方向が溶液に浸漬されるようになっている。そして、鍋20には幅方向の両端下面に脚21が取り付けられ、液圧シリンダー22が伸縮すると脚21のローラー21aがレール23にそって上下動するよう構成されている。
【0011】
30は滴下装置で、原動機31によりカム32が回転させられ、このカム32に接触したロッド33が上下動することにより、液槽34に立設された縦軸35を上下動させて、液槽34底部の孔36を開閉する構造になっている。
図1及び図2において、40は上向きスクレーパーで、前記ドラム10の円筒面にそって長手方向に刃が配設され、レバー43と軸44を経てドラム10表面との間隔を調整するようになっている。
【0012】
図3において45はサイドスクレーパーで、上向きスクレーパー40の両端に位置し、ドラム10の円板面11の外方縁に配設されている。
41は、デイップフィード用シュートで、上向きスクレーパー40及びサイドスクレーパー45で掻き取られた処理物を解砕機61に投入するようになっている。
図1及び図4において、50は下向きスクレーパーで、ドラム10の円筒面にそって長手方向に刃が配設され、上向きスクレーパー40の上方に配設され、ハンドル52により、レバー53及び軸54を経てドラム表面との間隙を調整するようになっている。
51はトップフィード用シュートで下向きスクレーパー50で掻き取られた処理物を解砕機61外に放出するようになっている。
【0013】
前述のように鍋20を用いてデイップフィードされた処理物は、解砕機に投入し、滴下装置30を用いてトップフィードされた処理物は解砕機を通さないのは、デイップフィードの場合は上向きスクレーパー40で掻き取られた処理物は帯状となるが、トップフィードの場合は下向きスクレーパー50で掻き取られた処理物がタブレット状になり、解砕する必要がないからである。
【0014】
ドラム10を正逆に回転させる駆動装置は、原動機12の軸のスプロケットホイール12aからドラム軸13に取り付けられたスプロケットホイール13aへチェーン14(ローラーチェーン)がかけ渡された構成で、原動機12を正逆回転することによりドラム10が正逆回転する。
図1において、62は解砕機61を駆動する原動機、63はドラム表面拭き取り装置である。
【0015】
次に動作について説明する。
本実施の態様ではフレーカーについて説明する。
先ず、デイップフィードの場合には、鍋20に溶液を溜め、ドラム10内に冷却水をスプレーしてドラム10を冷却し、溶液を補給しつつ、原動機12を駆動してドラム10を矢印aの方向へ回転させると、ドラム10の外周及びサイドに固化した処理物は、上向きスクレーパー40及びサイドスクレーパー45(図3)により掻き取られ、デイップフィード用シュート41を落下して解砕機61に投入される。
【0016】
次にトップフィードの場合には、滴下装置30の液槽34に溶液を補給しつつ、ドラム10を矢印bの方向へ回動させると、溶液は浴槽34の底部の孔36からドラム10上へ滴下し、ドラム10の外周に固化した処理物は、下向きスクレーパー50により掻き取られ、トップフィード用シュート51を落下して解砕機61外へ投下される。
【0017】
【発明の効果】
以上詳細に説明した本発明によると下記のような効果を奏するものである。
(1) 1台のドラムをデイップフィードとトップフィードとに使い分けることができるので、装置の稼働率が飛躍的に向上し、運転途中で溶液の性質が変っても、例えばトップフィードで凝固できない場合、デイップフィードに変更して運転することができる。さらに新製品の生産方式の研究等に1台で多目的に利用できる(請求項1)。
【0018】
(2) また、トップフィードの場合は、処理物がタブレット状になり、解砕機を通す必要がないので、シュートを上下に併設しただけで、切替える必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す正面図である。
【図2】本発明の多目的溶液固化装置の上向きスクレーパーの正面図である。
【図3】図2の上向きスクレーパーと、サイドスクレーパーの部分側面図である。
【図4】本発明の多目的溶液固化装置の下向きスクレーパーの正面図である。
【符号の説明】
10 ドラム
11 円板面
20 鍋
30 滴下装置
40 上向きスクレーパー
41 デイップフィード用シュート
45 サイドスクレーパー
50 下向きスクレーパー
51 トップフィード用シュート
61 解砕機
Claims (2)
- 略水平に枢支された円筒形の回転体であるドラムを有し、このドラムに付着された溶液を乾燥,冷却することにより、ドラム外周に固化した処理物を掻き取るものにおいて、
前記ドラムに近接した下方に配設され、このドラム下部の長手方向が、溜められた溶液に浸漬される鍋と、
前記ドラムに近接した上方に配設され、このドラム上部の長手方向に溶液を滴下する滴下装置と、
前記ドラムの円筒面にそって長手方向に刃が配設された上向きスクレーパー、この両端でドラムの円板面の外方縁に配設されたサイドスクレーパー及び前記両スクレーパーからの処理物を流下させるデイップフィード用シュートと、
前記ドラムの円筒面にそって長手方向に刃が配設された下向きスクレーパー及びこのスクレーパーからの処理物を流下させるトップフィード用シュートと、
前記ドラムを正逆回転させる駆動装置とを具備していることを特徴とする多目的溶液固化装置。 - 前記上向きスクレーパーと下向きスクレーパーとはそれぞれドラムの円筒面の片側の上下に配設され、かつ上向きスクレーパー及びサイドスクレーパーは下向きスクレーパーの下方に配設され、前記デイップフィード用シュートは掻き取られた処理物を解砕機へ投入する方向へ、前記トップフィード用シュートは掻き取られた処理物を解砕機をバイパスする方向へ配設されていることを特徴とする請求項1記載の多目的溶液固化装置。
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JP02856996A JP3803809B2 (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 多目的溶液固化装置 |
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Publications (2)
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JPH09192404A JPH09192404A (ja) | 1997-07-29 |
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JP02856996A Expired - Lifetime JP3803809B2 (ja) | 1996-01-23 | 1996-01-23 | 多目的溶液固化装置 |
Country Status (1)
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1996
- 1996-01-23 JP JP02856996A patent/JP3803809B2/ja not_active Expired - Lifetime
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