JP3802814B2 - 漫画用コマ割りフォーマットプログラム - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
この発明は、例えば、入力された漫画のシナリオ、脚本、小説等の文章を、漫画に変換する際に必要な、漫画用コマ割りフォーマット画像を得るための漫画用コマ割りフォーマットプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、特開平10−105683に開示の画像制御装置のように、既に作成されている漫画を表示する際に画像作成に適した装置については、発明がなされていた。
【0003】
しかし、かかる技術は、あくまで紙面上に作成された既にある漫画を、画像表示させるためだけの技術でしかなく、漫画を容易に書くための技術ではなかった。
【0004】
これに対して、漫画を容易に描くための漫画作成支援ソフトウェアは数多く存在するが、あくまでも作画を容易とするものであり、漫画作成について知識、熟練を要するコマ割り作業はユーザー自ら行わなければならず、かかるコマ割り作業を容易とする技術ではなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そして、漫画は、漫画シナリオ、脚本、小説などを基にして、本来、紙面上でページをコマ割りし、作画等の工程を経て完成されるものである。
【0006】
ところが、このコマ割り作業は、漫画を完成させる上で、非常に重要な作業であり、漫画独自の手法によりなされる困難な作業である。
【0007】
加えて、このコマ割り作業は、漫画の演出の大きな役割を担っているため、コマ割りによってその漫画の仕上がりは大きく左右されるといえる。
【0008】
そこで、本願発明は、漫画の基となるシナリオ、脚本、小説等の文章を入力すれば、漫画を作成するために重要、困難で、修練、熟練が要求される作業であるコマ割りを、誰でも簡易にすることができ、漫画を描くことへの抵抗を大きく軽減することができるよう、当該漫画用コマ割りフォーマットプログラムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
文章を漫画用コマ割りフォーマットするためコンピュータを、シナリオデータおよび各コマの重要度を含む加工データを入力する入力手段、入力されたシナリオデータを記録しておくシナリオデータ記録手段、入力された各コマの重要度を含む加工データを記録しておく加工データ記録手段、予め加工ルールを記録しておく加工ルール記録手段、シナリオデータ記録手段から読み出したシナリオデータを、加工データ記録手段から読み出した加工データに基づいて、コマ毎に分割することにより、分割処理シナリオを得る分割処理手段、加工データ記録手段から読み出した加工データのうち各コマの重要度に基づいて、加工ルール記録手段から読み出した加工ルールにより、分割されたそれぞれのコマの占有面積を計算、配置してコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段、該コマ割り処理データに基づいて、文章に対応して、コマ割りされた漫画用コマ割りフォーマット画像を出力表示する画像出力表示手段として機能させるための漫画用コマ割りフォーマットプログラムであることを特徴とする。
【0010】
つまり、本願発明であるコンピュータプログラムは、かかる構成をとることにより、漫画作成について専門的知識、および技術がないユーザーであっても、シナリオ等の漫画にしたい文章を入力するだけで容易かつ綺麗に、重要度に基づいてコマ割りフォーマットされた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができ、本格的でオリジナルな漫画を簡単に作成することができる。
【0011】
また、前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて、各コマ割りの枠線を様々な態様に加工したコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段として機能させることにより、コマの枠線の太さを、太くしたり、または細くしたり、また、枠線の色を変更したり、枠線の色の濃さを、濃くしたりまたは薄くしたり、枠線を破線などにもすることができる。加えて、枠線の角を丸くすること、鋭く尖らせることも、変更することができる。
【0012】
また、前記加工ルール記録手段に予め記録されている加工ルールの中から任意の加工ルールを選択することができる手段として機能させることにより、ユーザーの好みに柔軟に対応することができ、多様な漫画表現を簡易に試みることができると共に、豊かな漫画表現を可能とすることができる。つまり、加工ルールを選択により変更するだけで、同一のシナリオ等のデータから、異なる多様な漫画表現を試みることができる。
【0013】
また、予め加工ルール記録手段に前記加工ルールを追加記録することができる追加記録手段として機能させることにより、全く別のコマ割りの手法であっても、ユーザーの好みの漫画家がよく使用するコマ割りの手法を模した加工ルールを、予め加工ルール記録手段に記録させておくことができ、ユーザーの好みの漫画家風のコマ割りの手法を、簡単に真似ることができる。
【0014】
また、前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて作成した吹出し枠線、及び/または、吹出し文字を、コマ割りの枠線に合成して、コマ割り処理データを得るコマ割り処理手段として機能させることにより、漫画作成について専門的知識、または技術がないユーザーであっても、シナリオ等の漫画にしたい文章を入力するだけで、適切な場所に、正確に、簡単に、かつ綺麗に、吹出し枠線や吹出し文字が書き込まれた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができる。
【0015】
また、前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて作成した枠線を超えて、またはまたがって表示される特殊文字を、コマ割りの枠線に合成してコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段として機能させることにより、漫画作成について専門的知識、または技術がないユーザーであっても、シナリオ等の漫画にしたい文章を入力するだけで、効果的に、正確に、簡単に、かつ綺麗に、かかる特殊文字が書き込まれた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができる。
【0016】
また、前記のように得られた漫画用コマ割りフォーマット画像のコマ内に嵌め込む画像データを記録した、画像データ記録手段、および、コマ割りされた漫画用コマ割りフォーマット画像に、画像データ記録手段に記録されている画像データを嵌め込んで、漫画画像を得る漫画画像作成手段として機能させることにより、画像データをコマ割り画像のコマ毎に当て嵌めるだけで、コンピュータの表示画面上で、誰でも簡単に漫画画像を完成させることができる。
【0017】
【発明の作用・効果】
この発明によれば、漫画作成について専門的知識がないユーザーであっても、シナリオ等の文章を入力するだけで容易かつ綺麗に、重要度に基づいてコマ割りフォーマットされた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができ、本格的でオリジナルな漫画を簡単に作成することができる。
【0018】
さらに、前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて、各コマ割りの枠線を様々な態様に加工したコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段として機能させることにより、コマの枠線の太さを、太くしたり、または細くしたり、また、枠線の色を変更したり、枠線の色の濃さを、濃くしたりまたは薄くしたり、枠線を破線などにもすることができる。加えて、枠線の角を丸くすること、鋭く尖らせることも、変更することができる。
【0019】
さらに、加工ルール記録手段に予め記録されている加工ルールの中から任意の加工ルールを選択することができる手段として機能させることで、ユーザーの好みに柔軟に対応することができ、多様な漫画表現を簡易に試みることができると共に、豊かな漫画表現を可能とすることができる。つまり、加工ルールを選択により変更するだけで、同一のシナリオ等のデータから、異なる多様な漫画表現を試みることができ、多様なオリジナルの漫画を簡単に作成することができる。
【0020】
さらに、ユーザーの好みの有名な漫画家がよく使用するコマ割りの手法を模した加工ルールを、予め加工ルール記録手段に記録させておくことで、ユーザーの好みの漫画家風のコマ割りの手法を、簡単に真似ることができる。
【0021】
さらに、吹出し作成に対応するシナリオデータ、加工データ、加工ルールなどを入力することで、漫画作成について専門的知識、または技術がないユーザーであっても、シナリオ等の漫画にしたい文章を入力するだけで、適切な場所に、正確に、簡単に、かつ綺麗に、吹出し枠線や吹出し文字が書き込まれた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができ、本格的でオリジナルな漫画を簡単に作成することができる。
【0022】
さらに、枠線を超えて、またはまたがって表示される特殊文字に対応するシナリオデータ、加工データ、加工ルールなどを入力することで、漫画作成について専門的知識、または技術がないユーザーであっても、シナリオ等の漫画にしたい文章を入力するだけで、効果的に、正確に、簡単に、かつ綺麗に、かかる特殊文字が書き込まれた漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができ、本格的でオリジナルな漫画を簡単に作成することができる。
【0023】
さらに、既に記録されている画像データを、漫画用コマ割りフォーマット画像に当て嵌めるだけで、コンピュータの表示画面上で、誰でも簡単に、筆記用具を使う実際の作画作業を行わなくても、漫画画像を完成させることができる。
【0024】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施態様を図面と共に説明する。
【0025】
図面は、例えば、図1に該プログラムにより、コンピュータ内において、データがどのように処理されるか、ソフトウェアである本願発明のコンピュータプログラムがコンピュータに読み込まれることにより、ソフトウェアとハードウェア資源であるそれぞれの記録手段および処理手段、入力手段とが、協働した具体的手段によって、使用目的に応じた情報の演算又は加工がなされているか、使用目的に応じた特有の情報処理又はその動作方法が構築されているかを示している。
【0026】
図1は、本願発明であるプログラムにより、コンピュータ内において、ハードウェアと協働してデータがどのように加工、処理されているかを示している。
例えば、本願発明であるプログラムが、パーソナルコンピュータにおいて使用されるときには、入力手段10、追加記録手段18はキーボード、マウス、CD−ROMドライブなど、その他入力デバイスに相当する。また、シナリオデータ記録手段11、加工データ記録手段12、加工ルール記録手段13、画像データ記録手段19はハードウェアに相当し、分割処理手段14、コマ割り処理手段15、漫画画像作成手段20は中央処理装置に相当し、画像出力表示手段16はディスプレイ、プリント出力手段17はプリンタ、作画手段21は作画用ソフトウェアに、それぞれ相当する。
【0027】
また図2は、本願発明であるプログラムにより、データの処理をどのような順序で行うかを示すフローチャートである。
【0028】
また図3は、漫画にすることを目的とした文章、つまり、漫画シナリオ、脚本、小説等の文章および、加工データが入力されるときの入力形式の一例を示している。
【0029】
図4、5、6は画像出力表示手段に出力されるコマ割りフォーマット画像35のいくつかの例を示している。つまり、図4は、下記の加工ルール1により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35を示し、図5は、下記の加工ルール2により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35を示し、図6は、下記の加工ルール3により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35を示している。
【0030】
次に、本願発明のコンピュータプログラムにより、ハードウェア資源がどのように用いられているかを、データ処理の流れに沿って説明する。
【0031】
ユーザーは自らが漫画にしたいと希望する漫画シナリオ、脚本、小説等の文章を、図3の例のように、入力手段10により、コンピュータに入力する(n1)。同時に、または、その後、漫画として1コマにする部分毎にコマ割りデータを入力手段10により入力し、漫画として1ページにする部分毎にページ割りデータを入力手段10により、図3の例のように入力する(n2)。
【0032】
この入力された漫画シナリオ、脚本、小説等の文章は、シナリオデータ30として、シナリオデータ記録手段11に記録される。
【0033】
また、入力されたコマ割りデータ31a、ページ割りデータ31bは加工データ記録手段12に加工データ31の一部として記録される。
【0034】
次に、ユーザーは入力手段10により、各コマ毎にコマの重要度、会話内容、コマの態様等の加工基準データ31cを入力する(n3)。この入力された加工基準データ31cは加工データ31の一部として、加工データ記録手段12に記録される。
【0035】
そして、ユーザーは入力手段10により、予め加工ルール記録手段13に記録されている加工ルール33のうち、どの加工ルール33を使用して、コマ割り加工処理するかを指示すべく、加工ルール選択データ31dを入力する(n3)。この入力された加工ルール選択データ31dは加工データ31の一部として、加工データ記録手段12に記録される。
【0036】
次にシナリオデータ30はシナリオデータ記録手段11から読み出され、コマ割りデータ31a、ページ割りデータ31bは加工データ記録手段12から読み出され、分割処理手段14に送られる。
【0037】
ここで、分割処理手段14は、コマ割りデータ31aに従って、シナリオデータ30を1コマ毎に分割すると同時に、ページ割りデータ31bに従って、シナリオデータ30を1ページ毎に分割する。これにより、分割処理手段14は分割処理シナリオ32を得る(n4)。
【0038】
このとき、ページ割り処理は、ページ割りデータ31bのデータ入力を要求することなく、自動で行うこととしてもよい。
自動で行うための基準として、例えば、全体のページ数を指定して行うこと、各ページのコマ数を指定して行うこと、下記に説明する加工基準データ31c、加工ルール選択データ31d、および加工ルール33に基づいて行うこと、などとしてもよい。
【0039】
次に、分割処理手段14で得られた分割処理シナリオ32と、加工データ記録手段12から読み出された加工基準データ31c、加工ルール選択データ31dは、コマ割り処理手段15に送られる。ここで、コマ割り処理手段15は、加工ルール選択データ31dに対応する加工ルール33を加工ルール記録手段13から読み出す。
【0040】
コマ割り処理手段15は、分割された各コマに加工基準データ31cを付加して、読み出した加工ルール33に基づいて、コマの面積・形状を計算して(n5)、分割されたページに各コマを計算結果に従って配置することにより、各ページ毎にコマ割り処理データ34を得る(n6)。
【0041】
コマ割り処理データ34は、画像出力表示手段16に送られ、画像出力表示手段16は、コマ割り処理データ34を画像、つまり、漫画用コマ割りフォーマット画像35として、出力表示する(n7)。
この画像出力表示手段16は、CRT、TFTなど、あらゆる画像出力表示手段を含む。
【0042】
ここで、ユーザーは出力表示された漫画用コマ割りフォーマット画像35を確認し、ユーザーが満足する結果であった場合には、このデータを保存し、またはプリンタで出力することを許容するべく漫画用コマ割りフォーマット画像35をプリント出力手段17に送る(n8)。
【0043】
これに対し、ユーザーが満足しない結果であった場合には(n8)、加工基準データ31c、または、加工ルール選択データ31dの入力作業段階(n3)に戻り、加工基準データ31c、および、加工ルール選択データ31dの再入力を許容する(n3)。
【0044】
後は上記のように加工ルール選択データ31dに対応する加工ルール33を読み出し、同様の処理が行われる(n5、n6、n7)。
【0045】
プリント出力手段17は画像出力表示手段16から送られる漫画用コマ割りフォーマット画像35を印刷して、コマ割りされた作画前の漫画の原稿を得ることができる(n10)。
【0046】
もし、ユーザーが、自らが好みの有名な漫画家風のコマ割りフォーマットを希望した場合には、かかる漫画家がよく使用するコマ割りの手法を模した加工ルール33を、追加記録手段18により予め加工ルール記録手段13に記録させておき、これを指示する加工ルール選択データ31dを入力することで、ユーザーの好みの漫画家風のコマ割りの手法を真似た漫画用コマ割りフォーマット画像を得ることができる(n7)。
また、これを、プリント出力手段17でプリントすることで、ユーザーの好みの漫画家風のコマ割りの手法を真似た、コマ割りされた作画前の漫画の原稿を得ることができる(n10)。
【0047】
また、もし、ユーザーが、手作業で作画することを望まない場合には、画像データ記録手段19に記録されている画像データ36を、漫画画像作成手段20により選択し、前記で得られた漫画用コマ割りフォーマット画像35のコマ内に当て嵌めることにより、漫画画像37を得ることができる(n9)。
また、これを、プリント出力手段17でプリントすることで、漫画画像37の印刷をして、漫画の原稿を得ることができる(n10)。
【0048】
この画像データ36は、予め画像データ記録手段19に記録されているものであるが、もし、ユーザーが使用したい画像データ36が画像データ記録手段19にない場合には、追加記録手段18により、または、他の一般的な作画用ソフトウェアなどの作画手段21によって画像データ36を作成して、予め使用したい画像データ36を画像データ記録手段19に記録させておくことができる。
これにより、ユーザーは、より自らのイメージに沿った、オリジナルな漫画画像37、または漫画を得ることができる。
【0049】
ここで、この分割処理およびコマ割り処理について、具体的な例を挙げて説明する。
【0050】
まず、図3の入力データ例に基づいて、図3のシナリオデータ30を破線部分毎に、コマ分割、ページ分割して、破線部分毎が1コマに分割され、実線部分毎が1ページに分割された、分割処理シナリオ32が得られる。
これに、加工基準データ31cを付加して、加工を行う。
【0051】
加工ルール選択データ31dが、例えば、ルール1を指定すると、このルール1に従ってコマ割り処理を行う。
ここで、例えばルール1は、「形式」、「態様」のデータは計算に加えず、「大きさ(重要度)」のデータのみをもって、コマ割り処理を行うこととしている。
【0052】
ルール1はまず、「重要度」のデータに基づいて、面積を計算する。ページ割り処理で区切られた第1ページ内には、1、1、2、2、4が配置されるため、面積の比は、1:1:2:2:4、つまり、1ページの面積に対して、10%、10%、20%、20%、40%となる。
これに従って、各コマを図4のように配置する。
【0053】
もし、加工ルール選択データ31dによりルール2が指定された場合には、ルール2に従った、以下のコマ割り処理が行われる。
例えばルール2は、「重要度」にデータのみならず、「形式」のデータをも計算に加える。
【0054】
つまり、第2コマは「形式」のデータが「枠無し」であるから、枠線を表示しない。
また、第3コマは「形式」のデータが「斜形」であるから、可能である限り枠線を斜めにする。このコマに、左右あるいは上下に隣接するコマは、これに従って、変形することにしても良い。この例の場合は、左隣の第4コマの変形を許している。
また、第5コマは、「形式」のデータが「星形」であるから、星型の枠線を表示する。
これらの結果は、図5に表されるように配置される。
【0055】
同様に、ルール3を指定したならば、例えば、「態様」のデータをも加えて計算するルール3により加工される。
つまり、第3、4コマは「態様」のデータが「疑問」であるから、これに従い、コマの枠線の太さを、太くしたり、または細くしたりすることができる。また、枠線の色を変更したり、枠線の色の濃さを、濃くしたりまたは薄くしたり、枠線を破線などにもすることができる。加えて、枠線の角を丸くすること、鋭く尖らせることも、変更することができる。
同様に、「態様」のデータが「驚き」である第5コマについても、ルール3に従い、枠線を加工することができる。
これらの結果は、図6に表されるように配置される。
【0056】
次に別の例として、図7の入力データ例に基づいて行われるコマ割り処理について説明する。
この場合も、前記と同様に分割処理手段14により分割処理シナリオ32を得、加工基準データ31cを付加する。
ここで、加工ルール選択データ31dは、吹出し枠線、及び、吹出し文字を作成する機能に対応しているルール4を指定する。
このルール4は、例えば、吹出し枠線、吹出し文字の作成に当たって、吹出し枠線の形状を加工データ31cの「吹出し」の「形状」で判断し、位置を「吹出し」の「位置」で判断すると同時に、吹出し文字の大きさを「吹出し」の「サイズ」で、書体を「吹出し」の「書体」で判断し、計算、作成して、コマ割りの枠線に合成してコマ割り処理データ34を得る。
【0057】
つまり、第1コマは「吹出し」の「形式」のデータが2つとも「通常」であり、「位置」のデータが「右上」および「左上」であるから、通常の吹出し枠線を右上と左上に配置する。
また、「吹出し」の「サイズ」のデータが2つとも「2」であり、「書体」のデータが2つとも「通常」であるから、対応する吹出し枠線の中にシナリオデータ30である「こんにちは。」、「ひさしぶりだね。」をそれぞれ配置する。
第2コマについても同様である。
【0058】
第3コマは「形状」のデータが「雲形」であるから、雲の形をした吹出しを配置する。
第4コマは「形状」のデータが「無し」であるから、吹出し枠線を表示せずに、文字だけを指定された場所である左上に配置する。
第5コマは、例えばルール4が下記に説明する「特殊文字」には対応していないため、コマ割り処理から除外されている。
【0059】
第6コマは「形状」のデータが「星形」であるから、星の形をした吹き出しを、指定された場所である右側に配置する。また、「吹出し」の「サイズ」のデータが「4」であり、「書体」のデータが「明朝」であるから、かかる吹出し枠線の中にシナリオデータ30である「ああ!!」を対応する大きさで、しかも対応する書体で配置する。
【0060】
この結果として、図8のような漫画用コマ割りフォーマット画像35が得られる。
【0061】
もし、加工ルール選択データ31dが、擬音語や擬態語を吹き出しに収めずに、枠線を超えてまたはまたがって、大きな装飾された特殊文字を作成する機能に対応しているルール5を指定している場合には、ルール5による加工処理が行われる。
例えば、ルール5は、かかる特殊文字の作成にあたって、加工基準データ31cの「コマ」の「態様」のデータが「特殊文字」であるコマを検出する。
そして、「特殊文字」の「サイズ」、「書体」、「タイプ」のデータに基づいて、対応するシナリオデータ30である「ドカン!!」の文字を装飾、配置し、コマ割り枠線に合成して、コマ割り処理データ34を得る。
【0062】
つまり、第5コマは「コマ」の「態様」のデータが「特殊文字」であるから、ルール5はこれを検出する。そして、「サイズ」のデータ「5」に対応する大きさで、「書体」のデータ「太」に対応する書体で、しかも、「タイプ」のデータ「A」に対応する態様で、対応するシナリオデータ30である「ドカン!!」を計算された場所へ配置する。
【0063】
この結果として、図9のような漫画用コマ割りフォーマット画像35が得られる。
ここで挙げたような態様は、あくまでも例示であり、「ドカン!!」や「シーン・・・」などのような擬音語や擬態語に限られず、会話などであっても、大声であることを表現するために、このように表すことも、これに含まれるものである。
【0064】
なお、この発明は、実施例の構成に限定されるものではなく、可能な限りの組み合わせによって、多くの実施態様を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 コンピュータ内のデータ処理を示すブロック説明図。
【図2】 データ処理の順序を示すフローチャート。
【図3】 文章、および加工データの入力形式の一例。
【図4】 加工ルール1により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35の例。
【図5】 加工ルール2により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35の例。
【図6】 加工ルール3により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35の例。
【図7】 加工ルール4、5に対応させた、文章、および加工ルールの入力形式の一例。
【図8】 加工ルール4により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35の例。
【図9】 加工ルール5により加工処理したときのコマ割りフォーマット画像35の例。
【符号の説明】
10…入力手段
11…シナリオデータ記録手段
12…加工データ記録手段
13…加工ルール記録手段
14…分割処理手段
15…コマ割り処理手段
16…画像出力表示手段
17…プリント出力手段
18…追加記録手段
19…画像データ記録手段
20…漫画画像作成手段
21…作画手段
30…シナリオデータ
31…加工データ
31a…コマ割りデータ
31b…ページ割りデータ
31c…加工基準データ
31d…加工ルール選択データ
32…分割処理シナリオ
33…加工ルール
34…コマ割り処理データ
35…漫画用コマ割りフォーマット画像
36…画像データ
37…漫画画像
Claims (7)
- 文章を漫画用コマ割りフォーマットするためコンピュータを、
シナリオデータおよび各コマの重要度を含む加工データを入力する入力手段、
入力されたシナリオデータを記録しておくシナリオデータ記録手段、
入力された各コマの重要度を含む加工データを記録しておく加工データ記録手段、
予め加工ルールを記録しておく加工ルール記録手段、
シナリオデータ記録手段から読み出したシナリオデータを、加工データ記録手段から読み出した加工データに基づいて、コマ毎に分割することにより、分割処理シナリオを得る分割処理手段、
加工データ記録手段から読み出した加工データのうち各コマの重要度に基づいて、加工ルール記録手段から読み出した加工ルールにより、分割されたそれぞれのコマの占有面積を計算、配置してコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段、
該コマ割り処理データに基づいて、文章に対応して、コマ割りされた漫画用コマ割りフォーマット画像を出力表示する画像出力表示手段
として機能させるための
漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて、各コマ割りの枠線を様々な態様に加工したコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段
として機能させるための
請求項1の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
前記加工ルール記録手段に予め記録されている加工ルールの中から加工データの入力により任意の加工ルールを選択することができる手段
として機能させるための
請求項1または2の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
予め加工ルール記録手段に前記加工ルールを追加記録することができる追加記録手段
として機能させるための
請求項1、2、または3の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて作成した吹出し枠線、及び/または、吹出し文字を、コマ割りの枠線に合成して、コマ割り処理データを得るコマ割り処理手段
として機能させるための
請求項1、2、3、または4の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
前記コマ割り処理手段でのコマ割り処理において、該加工データ及び該加工ルールに基づいて作成した枠線を超えて、またはまたがって表示される特殊文字を、コマ割りの枠線に合成してコマ割り処理データを得るコマ割り処理手段
として機能させるための
請求項1、2、3、4または5の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。 - コンピュータを、
前記のように得られた漫画用コマ割りフォーマット画像のコマ内に嵌め込む画像データを記録した、画像データ記録手段として機能させ、
コマ割りされた漫画用コマ割りフォーマット画像に、画像データ記録手段に記録されている画像データを嵌め込んで、漫画画像を得る漫画画像作成手段
として機能させるための
請求項1、2、3、4、5、または6の漫画用コマ割りフォーマットプログラム。
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