JP3802347B2 - 改良された研磨布紙 - Google Patents

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Description

【0001】
背景
本発明は研磨布紙(coated abrasives)に関し、特に砥粒がUV硬化性バインダーにより位置を保持されている研磨布紙に関する。
【0002】
研磨布紙の製造において、砥粒は基礎接着剤層(maker coat)により基材(backing material)に接着されるのが通常であり、上引き接着剤層(size coat)はそれらをその場に定着するために砥粒の上方へ配置される。超上引き接着剤層(supersize coat)が、目詰り防止(anti−loading)、帯電防止の性質のようなある特殊な性質を付与するために、または砥粒が使用中に加工物と接触する点に研削助剤(grinding aid)を配置するために、上引き接着剤層の上方に付着されることがある。
【0003】
このような構造において基礎接着剤層および上引き接着剤層に最も多く用いられるバインダーはいまだにフェノール樹脂であり、他の熱硬化性樹脂も時々用いられてきた。しかしながら、このようなバインダーは硬化が遅く、費用のかかる乾燥および効果的な硬化装置を必要とする。この理由で、UV放射を用いる硬化を含む比較的速い硬化バインダーが部分的に提案され、ある程度採用されてきた。
【0004】
ここでは、「UV硬化もしくはUV硬化しうる」(“UV−curedもしくはUV−curable”)という用語はスペクトルの可視光もしくは紫外光領域の化学光(actinic light)および電子線放射にさらされることにより硬化されうる樹脂を包含すると理解される。
このようなバインダーの硬化は、UV光に露光されるときにフリーラジカルを発生する数多くの種類の光重合開始剤の1つを使用することにより加速される。これらの群のフリーラジカル発生剤は有機過酸化物、アゾ化合物、キノン、ベンゾフェノン、ニトロソ化合物、ハロゲン化アクリル、ヒドロゾン、メルカプト化合物、ピリリウム化合物、トリアクリルイミダゾール、ビスイミダゾール、クロロアルキルトリアジン、ペンゾインエーテル、ベンジルケタール、チオキサントンおよびアセトフェノン、を含み、そしてこのような化合物の誘導体を含む。これらの中で、最も一般的に使用されているのは、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェノン(Irgacure 651の商標でCiba Specialty Chemicalsから入手しうる)のようなベンジルケタール、ならびに2,2−ジエトキシアセトフェノン(「DEAP」,First Chemical Corporationから商業的に入手しうる)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン(「HMPP」,Ciba Specialty Chemicalsから商標Darocur 1173で商業的に入手しうる)、2−ベンジル−2−N,N−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)−1−ブタノン(Ciba Specialty Chemicalsから商標Irgacure 369で商業的に入手しうる);および2−メチル−1−(4−(メチルチオ)フェニル)−2−モルフォリノプロパン−1−オン(Ciba Specialty Chemicalsから商標Irgacure 907で入手しうる)、のようなアセトフェノン誘導体である。
【0005】
このような光重合開始剤の助けを得て、このような樹脂は時間よりも分で本質的に完全に硬化し、したがって有意のコスト節減の機会を与える。しかし、それらは、固体材料の存在下で、硬化は活性化光から遮蔽された領域で不十分であることが多いという欠点をまさに有する。これは顔料もしくは充填剤の配合の結果として生じうるか、固体材料の不在下でも、単に樹脂層が特に厚い理由で生じうる。
【0006】
遮蔽効果は、樹脂が砥粒にわたって付着され、その結果樹脂の大部分かつ硬化の間にUV光に露光されるようなところでは多分認容される。しかし、ある比較的新しい製品は、混合物の形態でバインダーおよび砥粒を添加することにより、基礎接着剤層/砥粒/上引き接着剤層の構造とは異なり、そこでは硬化されたバインダーは基材に混合物を接着させ、かつ砥粒が分散されたマトリックスとしても作用する。この混合物は基体上に均一な層の形態で、またはくりかえしパターンで多数の複合体を含むパターンの形態で堆積され得、各複合体はバインダー中に分散された砥粒を含み、いわゆる組織化された(structured)、もしくは設計された(engineered)砥粒を形成する。このような製品における遮蔽効果は著しく大きく、使用されうる砥粒の大きさ、ならびに基体上に堆積されうる砥粒/バインダー層の厚さを制約しやすい。
【0007】
不完全な硬化は、基体への不十分な接着をもたらし、不十分な接着は不十分な研削性能をもたらすので、樹脂が基体と接触するところの構造部分で特に不利である。しかし、これは効果がまさに最も著しいところである。なぜならそれは硬化の深さおよび遮蔽効果が最も著しいところであるからである。
新しい光重合開始剤は、熱的硬化開始剤の助けなしにこれまで可能と考えられたよりも大きな深さでUV−硬化しうる樹脂を硬化するのに驚くべき効果があることが見出された。これは、比較的大きい複合体が設計された砥粒製品の部分を形成しうる可能性を導く。さらに、それは樹脂の完全な硬化のための熱重合開始剤を不要とすることを可能にする。
発明の説明
本発明は、UV硬化しうる樹脂バインダーにより結合される砥粒を含む研磨工具の製造方法からなり、樹脂バインダーは光重合開始剤としてビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンを含有する配合物中に存在する。
【0008】
本発明は研磨布紙の製造に使用するのに特によく適用されるか、薄い砥石、および比較的薄いセグメント砥石のような他の研磨工具の製造にも適用しうる。一体砥石形状(solid wheel−shaped)の基体がその周囲に比較的薄い砥粒被覆を与えられる砥石も含まれる。しかし本発明は研磨布紙の製造に最も容易に適用され得、そこでは放射線硬化しうるバインダー中の砥粒スラリーは基体材料上に砥粒表面を付与するのに用いられる。研磨布紙は、好ましくはレリーフパターン表面を有して置かれ、またはパターン表面(設計された砥粒)がたとえば米国特許第5,014,468;米国特許第5,152,917号;米国特許第5,833,724号および米国特許第5,840,088号明細書に記載されるように置かれたものが好適である。
【0009】
放射硬化しうる(radiation−curable)バインダーは放射で開始されるメカニズムにより硬化するいかなるものであってもよい。このような樹脂はペンダント重合性アクリレートもしくはメタクリレート基を有するモノマーのポリマーおよびコポリマーが含むことが多い。それらはアクリレート化ウレタン、エポキシ化合物、イソシアナートおよびイソシアヌレートを含むが、これらは(メタ)アクリレート基を有さないN−ビニルピロリドンのようなモノマーと共重合されることが多い。アクリレート化ポリエステルおよびアミノプラストも有用であることが知られている。あるエチレン列不飽和化合物も光重合開始法で重合されうることが見出されている。最も多く用いられるバインダーはアクリレート化エポキシおよび/またはアクリレート化ウレタンに基づくものであり、その配合は剛性(ポリマー鎖間の架橋密度を主に反映する)およびポリマー鎖の長さを反映する弾性率を均衡させるのに選ばれる。適切な剛性の達成はバインダー配合に関してモノ−およびまたはジ−および/またはトリ−官能成分の適切な割合を選定することにより得られうる。弾性率制御はたとえば、オリゴマー成分の選択および/または配合物への熱可塑性樹脂の配合により実施されうる。このようなすべての変形は、配合物の放射線硬化がビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド光重合開始剤の使用により加速されるならば、本発明に包含されると理解される。
【0010】
バインダー配合物の樹脂成分の重合は、本発明で用いられるビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイドがきわめて影響を受けやすいUV照射により一般に開始される。しかし樹脂は可視光、電子線放射、もしくは他の化学線放射のような、他の放射の影響下にも重合されうる。このようなすべての樹脂が「放射硬化しうる」(“radiation−curable”)という用語に包含されると理解される。
【0011】
本発明の研磨工具を製造するのに用いられるバインダー配合物の必須成分である重合開始剤はアシルホスフィンオキサイドであり、この用語は式:
【0012】
【化1】
Figure 0003802347
【0013】
を有する化合物を包含すると理解される。ここでX,YおよびZの少くとも1つは式:R−CO−(ここでRは水素または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アルカリール、アラルキルもしくは複素環基である)を有する基から選ばれ、そしてこのようなアシル基を含有しないX,YおよびZは水素または置換もしくは非置換のアルキロキシもしくはフェノキシ群または置換もしくは非置換のアルキル、アリール、アルキルアリール、アラルキルもしくは複素環である。BTBPPO(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド)はCiba Specialty Chemicalsから商標Irgacure 819で入手しうる。ホスフィンオキサイドは2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルホスフィンオキサイド(lucirin TPOとして)および2,4,6−トリメチルベンゾイル−エトキシフェニルホスフィンオキサイド(Lucirin LR8893として)としてBASFから入手しうる。
【0014】
このようにビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド重合開始剤は単独で、または光重合開始剤もしくは所望ならば熱重合開始剤と一緒に使用されうる。
砥粒/バインダー配合物が使用される場合に、シリカ、タルク、アルミニウム三水和物等の充填剤;ならびに研削助剤、接着促進剤、帯電防止剤もしくは目詰り防止剤および顔料のような他の機能性添加剤を含むが、これらに限定されない、他の成分も配合しうる。
好適な態様の説明
本発明は、ある好適な態様に関して述べられるが、これらは本発明および本発明が与える利益を例示するために提供される。しかし、それらは本発明の範囲の必然的な限定を意味しようとするものではない。
実施例1
この実施例は種々の光重合開始剤の硬化の深さを例示する。アクリレートにもとづくバインダーの標準スラリーはP320グリットの粒径を有する酸化アルミニウム砥粒の所定量を含有する。スラリーにおける砥粒の割合は、17.39 vol%であり、スラリー中のテトラフルオロホウ酸カリウムの割合は27.29 vol%であった。
【0015】
スラリーはスラリー中の9R75 Quinn Violet顔料の量のみが異なる、いくつかの試料において調製された。4つのIrgacure光重合開始剤が評価された:819(ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィン);651(ベンジルケタール);369(アミノ−アセトフェノン);および907(α−アミノ−アセトフェノン)。それぞれについて、硬化の深さが数多くの顔料および光重合開始剤濃度で測定された。各場合において、混合物はJ−重さのポリエステル織物基体上に被覆され、50フィート/分(15.2m/分)の速度で600WのV灯(V−bulb)および300WのH灯(H−bulb)からなるUV光源(Fusion UV Systems,Inc.,MD)の下を通過した。硬化の深さは次の方法により測定された。混合物は箔容器(径1.5インチ(3.81cm)、深さ0.375インチ(0.95cm))に0.25インチ(0.635cm)の深さまで注入された。これはUVユニットを通過した。過剰の未硬化樹脂が除去され、ついで硬化部の厚さが硬化の深さとして測定された。
【0016】
結果は添付の図1a,1bおよび1cのように3次元グラフに示される。各場合において、プロットは2つの光重合開始剤についての硬化深さの比を示す。このように1つより多いものの深さ比は、対比される光重合開始剤よりも1つが大きい硬化深さを与えることを示す。
ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド光重合開始剤(819)を含む配合物を、従来のベンジルケタール開始剤(651)を有する配合物と比較する図1aから、アシルホスフィンオキサイド光重合開始剤は均一にもっと大きい硬化深さを与える。図1bは、α−アミノ−アセトフェノン光重合開始剤(369)を含有する配合物は819と同様に、ほとんど同一量で651より高性能であることを示す。図1cは、907が651に非常に劣るので、必ずしもすべてのα−アミノ−アセトフェノンが同等には成し遂げるわけではないことを示す。
【0017】
光重合開始剤の性能について、もっと十分な像を示すために、硬化被覆とポリエステル基材との間の接着強度が測定された。この試験は簡易な合格/不合格(pass/fail)試験であり、そこでは硬化された材料は、90°に鋭い端にわたって製品を曲げることにより接着試験に供され、分離されなかった製品に1の値が与えられ、そしてもし分離が生じると0が与えられた。図2a,2b,2cおよび2dは、4つの光重合開始剤819,369,907および651のそれぞれについての3次元図を表わす。これは、アシルホスフィンオキサイド光重合開始剤について(図2a)、不合格は、最大顔料充填および最小光重合開始剤含量で生じたにすぎないことを示す。0.2%より多い顔料含量で、651製品(図2d)は、1.6%までの顔料では不合格となる前には耐えられた、光重合開始剤濃度が4%であるときを除いて0.8%以上の顔料濃度で369(図2b)がそうであったように矛盾なく不合格であった。
【0018】
光重合開始剤907(図2c)は、顔料含量が0.1%未満で、光重合開始剤濃度が少くとも4%であるときを除いて、すべての条件下で不合格であった。これらの図は図1からの評価を明瞭に確認し、819、すなわちビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド光重合開始剤はまさに最良のα−アミノ−アセトフェノン(369)よりもはるかに良好な範囲の満足すべき接着力値を与えることを説得的に示す基体への接着力に関して理解を加わえる。
実施例2
この実施例において、3つの配合物が設計された表面を有する研磨布紙を製造するのに使用される。各場合において、同一のアクリレートバインダーが17.39 vol%のP320グリットアルミナ砥粒および27.79 vol%のテトラフルオロホウ酸カリウムと一緒に用いられた。
【0019】
用いられた基材はX重さの織った木綿であり、設計された砥粒表面は米国特許第5,833,724号明細書に記載されたエンボス法を用いて付着される。付着された表面は1インチあたり25ラインを有する三重らせん状意匠であった。
バインダー/砥粒配合物へ配合される光重合開始剤のみ異なる3つの設計された砥粒の性能が次の方法を用いて評価された。
【0020】
上述の試料は変更された121 Fssリング試験法を用いて研削試験に供された。各場合において、6.4cm×152.4cmのベルトが使用され、そしてそのベルトは1524smpmの速度で動かされた。ベルトは16psi (110kN/m2 )の圧力で304ステンレス鋼リング加工物(17.8cm外径、15.2cm内径および3.1cm幅)と接触された。ベルトの後ろの接触砥石はデュロメータ硬度60を有する平らな表面の7インチ(17.8cm)ゴム砥石であった。加工物は3smpmの速度で動かされた。
【0021】
20のリングが初期Ra 80マイクロインチに予め粗面化された。1分間の研削間隔に続いて、切削量が測定された。20のリングについて合計20分間の研削が各ベルトについて行なわれ、合計研削量(stock removal)が報告された。
各場合において、1分後の初期切削ならびに20分後の合計研削が測定された。結果は下の表に示される。配合物は使用されたIrgacure光重合開始剤により同定された。本発明により製造された研磨布紙はきわだった性質を有するようにみえる。表の最後の行は、従来の市販、設計されていない研磨布紙研磨材製品を評価する。
【0022】
【表1】
Figure 0003802347
【0023】
この表から理解されるように、本発明による研磨布紙はこの非常に決定的な「現実の世界」の試験において、実施例1で評価されたように比較的良好な性能を有する配合物を用いて製造された類似製品より容易に高性能である。
実施例3
この実施例において、同一のアクリレートにもとづくバインダーおよび17.62 vol%の炭化ケイ素砥粒(粒径150)を、27.62 vol%のテトラフルオロホウ酸カリウムとともに含有する配合物の硬化深さおよび接着力が評価された。図3はこれらの配合物の硬化深さを比較する。これらの配合物は使用された光重合開始剤の性質のみが異なった。それぞれはX重さの織った木綿基材上に堆積された。それぞれが2つの条件下で評価された:表面処理なしに;そして炭化ケイ素砥粒(配合物におけるものと同様)および研削助剤であるテトラフルオロホウ酸カリウムの2:1質量比の混合物で表面処理した。
【0024】
実施例1で述べられた接着試験がこれらの生成物に適用された。下の表の「1」は合格、そして「0」は不合格を示す。
【0025】
【表2】
Figure 0003802347
【0026】
実施例4
この実施例において、種々の設計された砥粒製品は、5/8″×2 3/8″×9 3/4″(15.9mm×60.3mm×247.7mm)のチタン加工物が20psi (138kN/m2 )で研削される評価方法を用いて6AL−4Vチタンについて切削能力を評価された。40Dのデュロメーター硬度を有する平たい表面のゴム接触砥石が接触砥石として用いられた。ベルト速度は3000sfpm(914.4smpm)であり、加工物は7sfpm(2.1smpm)で相互に動いた。
【0027】
配合物はX重さの織った木綿基材上に2つのパターンの1つで堆積された:インチあたり25ラインを有する三重らせん状(TH);そしてインチあたり25ラインのピラミッドを有するピラミッド状パターン(P)。パターンは基体上に堆積されたスラリーの表面にパターンをエンボス加工することにより創出された。各場合のUV硬化はFusion UV Systems,Inc.,MDからの300WのV灯および300WのH灯を用いて実行された。
【0028】
15分後に各場合における合計切削量が各場合において測定された。結果は下の表に示される。
【0029】
【表3】
Figure 0003802347
【0030】
実施例5
この実施例において、3つの異なる光重合開始剤から得られた硬化の深さが比較された。各開始剤は、実施例1で用いられたバインダーに添加されたが、他の添加剤もしくは成分は開始剤とともに存在しなかった。添加量は1wt%であり、バインダー/開始剤配合物は基体上に付着され、被覆された基体は300WのD灯により与えられる放射に供され、基体は光源のもとで13.4m/分動いた。第2の評価において、放射源は600WのD灯であり、光源下の通過速度は同じく13.4m/分であった。
【0031】
評価された開始剤はIrgacure 1700(DMBAPO 25%、HMPP 75%)およびIrgacure 4265(TPO 50%、HMPP 50%)であり、これらはIrgacure 1173(HMPP)単独と比較された。
結果は次の表に示される:
【0032】
【表4】
Figure 0003802347
【0033】
このように、アシルホスフィン開始剤を他の開始剤と配合することはいずれの配合成分の同一合計量よりも深い硬化を与えることが明らかである。
上述の実施例で与えられたデータから、改良された硬化深さ、および基体へのもっと良好な接着を確保し、その結果として商業的な期待に十分にかなう、もしくは超える良好な合計切削量を与えるために、アシルホスフィンオキサイド光重合開始剤は単独でもしくは他の光重合開始剤とともに、使用されうる。
【図面の簡単な説明】
【図1a】 2種類の光重合開始剤について硬化深さの比を示す3次元グラフである。
【図1b】 2種類の光重合開始剤について硬化深さの比を示す3次元グラフである。
【図1c】 2種類の光重合開始剤について硬化深さの比を示す3次元グラフである。
【図2a】 光重合開始剤を用いた硬化被覆と基材との間の接着強度を示す3次元グラフである。
【図2b】 光重合開始剤を用いた硬化被覆と基材との間の接着強度を示す3次元グラフである。
【図2c】 光重合開始剤を用いた硬化被覆と基材との間の接着強度を示す3次元グラフである。
【図2d】 光重合開始剤を用いた硬化被覆と基材との間の接着強度を示す3次元グラフである。
【図3】 種々の光重合開始剤を用いた場合の硬化深さを示す。

Claims (9)

  1. 砥粒、ならびに放射硬化を生じうる樹脂およびビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド光重合開始剤を含む硬化性バインダー配合物を供給すること、そして樹脂が少くとも部分的に硬化され、砥粒が互いに空間的関係を固定されて堅固にされるように活性化放射を照射することによりバインダー配合物を硬化すること、を含む研磨工具の製造方法。
  2. ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルホスフィンオキサイド光重合開始剤がケトン光重合開始剤との配合物で存在する請求項1記載の方法。
  3. 配合物の放射硬化しうる樹脂成分がペンダントアクリレートもしくはメタアクリレート基を有するモノマーのポリマーおよびコポリマーから選ばれる少くとも1つのポリマーを硬化に際して付与する前駆体配合物を含有する請求項1記載の方法。
  4. バインダー配合物の樹脂成分が硬化される前に、バインダー配合物が基材のシートに付着される請求項1記載の方法。
  5. バインダー配合物の樹脂成分が硬化される前に、砥粒はバインダー配合物に分散され、バインダー/砥粒混合物は研磨工具に形づくられる請求項1記載の方法。
  6. 工具が砥石である請求項5記載の方法。
  7. バインダー配合物の樹脂成分の硬化が完了する前に、レリーフ構造の繰り返しパターンを付与するために砥粒/バインダー混合物が基材に堆積され、成型される請求項5記載の方法。
  8. 混合物が基材上に堆積される前に砥粒がバインダー配合物に分散される請求項7記載の方法。
  9. 請求項1記載の方法により製造される砥粒製品。
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