JP3801553B2 - 抄紙機用プレス装置及び抄紙機のプレス方法 - Google Patents

抄紙機用プレス装置及び抄紙機のプレス方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、抄紙機のプレス部において湿紙から搾水を行なうのに使用される、抄紙機用プレス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
抄紙機では、紙層形成部で形成された紙匹(湿紙)を、プレス部でプレスしながら搾水を行なう抄紙機用プレス装置(以下、単にプレス装置ともいう)がそなえられており、このプレス装置を通じて、湿紙に押圧力を与えることで、搾水を行なうようになっている。
【0003】
例えば図6に示すように、従来のプレス装置は、1番プレスとしてのシュープレス101及び2番プレスとしてのシュープレス201をそなえて構成されている(非特許文献1参照)。
紙層形成部で脱水されて形成された湿紙1は、紙層形成部出口でサクションロール2aによりフェルト3の下面に吸着・保持されるようになっている。この後、湿紙1は、サクションロール2bを介してフェルト3とフェルト5との間に挟まれて、1番シュープレスモジュール17と1番プレスロール19とからなる1番シュープレス101に移送され、この1番シュープレス101のニップ部で押圧されて搾水されるようになっている。
【0004】
そして、湿紙1は、1番シュープレス101により搾水された後、サクションロール2c,2dを介してフェルト4とフェルト16との間に挟まれて、2番シュープレスモジュール18と2番プレスロール20とからなる2番シュープレス201に移送され、この2番シュープレス201のニップ部で押圧されて搾水され、その後、サクションロール2e,2fを介してドライヤ部入口の第1ドライヤロール11に移送されてドライヤ部で乾燥されるようになっている。
【0005】
また、図7に示すようなプレス装置も知られている(非特許文献2参照)。図7に示すように、このプレス装置は、主として、上述した非特許文献1のプレス装置とは1番プレスの構成が異なり、ここでは1番プレスはトップロール27とボトムロール29とからなるロールプレス102をそなえて構成されている。また、非特許文献1のプレス装置におけるフェルト16の代わりに、水分を吸収しない不透水ベルト6をそなえて構成されている。なお、2番プレスには、非特許文献1と同様に、シュープレスモジュール18及びプレスロール20からなるシュープレス202がそなえられている。
【0006】
さらに、図8に示すようなプレス装置も知られている(特許文献1参照)。図8に示すように、このプレス装置は、主として、上述した非特許文献1のプレス装置におけるフェルト16の代わりに、水分を吸収しない不透水ベルト6をそなえて構成されている。また、配置位置は異なるが1番プレスとして1番プレスロール37及び1番シュープレスモジュール39からなる1番シュープレス103がそなえられ、そして、2番プレスとして2番シュープレスモジュール18及び2番プレスロール20からなる2番シュープレス203がそなえられている。
【0007】
また、従来、プレス装置において搾水性能を向上させるために、1番プレス及び2番プレスにおけるシュープレスモジュールやロールの表面に、軸方向の一端から他端に向かって螺旋状に溝部を形成することが一般に知られている(非特許文献3及び非特許文献4参照)。例えば図9は、上記溝部の例として、図に示す1番シュープレス01の側面図を示しており、この図9に示すように、1番シュープレスモジュール17及び1番プレスロール19の表面には溝部17a,19aが形成されている。
【0008】
図10(a)は、図9に示す1番シュープレスモジュール17表面の模式的な拡大断面図、図10(b)は、図9に示す1番プレスロール19表面の模式的な拡大断面図を示している。図10(a)に示すように、溝部17aは、1番シュープレスモジュール17のブランケット17bに、溝幅W;0.8mm,溝深さD;0.8mm,ピッチ(各溝部17a間の距離)P;2.5mm、で形成されている。また、図10(b)に示すように、溝部19aは、1番プレスロール19の外皮19bに、溝幅W;0.5mm,溝深さD;2.5mm,ピッチ(各溝部19b間の距離)P;3.175mmで形成されている。そして、上記の各溝幅W,溝深さD,ピッチPが、1番シュープレスモジュール17及び1番プレスロール19における基準値となっている。
【0009】
【特許文献1】
外国特許第5792320号明細書
【非特許文献1】
株式会社アイ・エイチ・アイフォイトペーパーテクノロジー、「VOITH PAPER p3250e4000 2001−5」、2001年5月
【非特許文献2】
Valmet Corporation、「XII VOITH PAPER TECHNOLOGY DAYS2000」、2000年6月
【非特許文献3】
日本製紙株式会社 音羽徹氏、「9m/cウエットパート操業経験」、第5回製紙技術セミナー「最新抄紙技術…ヘッドボックスからプレスまで…」、日本、紙パルプ技術協会、平成11年9月6日、88頁
【非特許文献4】
十条製紙株式会社 石黒久三郎氏、「高速抄紙機プレス用弾性体被覆ロールの内部発熱について」、紙パルプ技術協会誌、日本、紙パルプ技術協会、昭和49年8月号、25頁
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した非特許文献1の技術では、特に2番シュープレス201において、2番シュープレスモジュール18及び2番プレスロール20によりフェルト4,16に圧力を加えて湿紙1の搾水を行なうと、2番シュープレス201のニップ圧下において湿紙1からフェルト4,16側に搾水された水分が、湿紙1がニップを通過した後、除荷により湿紙1の膨張過程で、フェルト4,16側から湿紙1に逆流してしまう(これを再湿現象という)。従って、非特許文献1の技術では、搾水性能をさらに向上させることが困難である。
【0011】
一方、非特許文献2の技術では、2番シュープレス202において不透水ベルト6を設けることにより、2番シュープレス202における上記の再湿現象を低減できるようになっている。
しかしながら、2番シュープレス202において湿紙1の不透水ベルト6に接する面(ここでは湿紙1下面)の搾水性能が低下してしまうため、両面均一な紙品質が得られないおそれがある。
【0012】
また、非特許文献2の技術では、1番プレスにロールプレス102を設けているので、搾水性能確保のためニップ圧を高く設定する必要があり、且つ、ロール27,29表面のロール外皮も発熱防止の観点から硬度を上げる必要があり、抄紙機を高速で運転した場合には、フェルト3,5が凹凸化してしまう。そして、これに起因してロールプレス102において振動が発生してしまうため、抄紙機のさらなる高速化には対応できない。
【0013】
さらに、特許文献1では、1番プレス及び2番プレスにおいてシュープレス103,203を設けているので振動は抑制されるが、2番プレスにおいて再湿抑制のために不透水ベルト6を使用しているので、湿紙1下面の搾水性能が低下してしまい、両面均一な紙品質が得られないという課題が残る。
【0014】
また、図9,図10に示す従来技術の場合を考えると、実機では、1番シュープレスモジュール17のブランケット17bが凹面のシューに沿って回転して3次元的に変形させられるため、シューのエッジ部においてブランケット17bに亀裂が入ってしまうという課題があった。そこで、ブランケット17bに亀裂が入らないように、ブランケット17b外側のゴム硬度を柔らかくする(例えばJIS92〜95度に柔らかくする)必要があるが、このようにゴム硬度を柔らかくするとニップ下においてはブランケット17bの溝部が変形して狭くなってしまうため、これを考慮して1番シュープレスモジュール17側の溝幅は予め広く設定されている。
【0015】
通常、1番プレス及び2番プレスのそれぞれにおいて、2枚のフェルトで湿紙1を挟んで湿紙1を搾水した場合には、湿紙1の上下面を略等しく搾水できる。
【0016】
しかしながら、上述したように、2番プレスにおいて生じる再湿を抑制するために不透水ベルト6を使用した場合には、湿紙1は、1番プレスで両面均一に搾水された後、2番プレスにおいて湿紙1のフェルト4に接する面は搾水されるが、湿紙1の不透水ベルト6に接する面では搾水されないため、完成した製品は二面性のある(表裏異質の)紙品質になってしまう。
【0017】
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、抄紙機の高速運転時においても湿紙の再湿を抑制しながら両面均一な紙品質を得られるようにした、抄紙機用プレス装置及び抄紙機のプレス方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の抄紙機用プレス装置(請求項1)は、抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえるとともに、該1番シュープレスは、該湿紙の一面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番シュープレスモジュールと、該湿紙の他面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番プレスロールとをそなえて構成され、該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように、該1番シュープレスモジュール及び該1番プレスロールの少なくとも一方の該溝部の溝幅又はピッチが設定されていることを特徴としている。
【0019】
また、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの表面積に対する該溝部の開口面積の比率が、該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように設定されていることが好ましい(請求項2)。
【0020】
さらに、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部の溝幅が、基準の溝幅0.5mmよりも大きく設定されていることが好ましい(請求項3)。
また、該溝部の溝幅が、該基準の溝幅0.5mmよりも40%程度以上大きく設定されていることが好ましい(請求項4)。
【0021】
該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部のピッチが、基準のピッチ3.175mmよりも小さく設定されていることが好ましい(請求項5)
【0022】
また、該溝部のピッチが、該基準のピッチ3.175mmよりも30%程度小さく設定されていることが好ましい(請求項6)。
さらに、該1番シュープレス及び該2番シュープレスのシューの少なくとも一方が、該湿紙の搬送方向において200mm以下の加圧長さを有していることが好まし(請求項7)
【0023】
本発明の抄紙機用プレス装置(請求項8)は、抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえるとともに、該1番シュープレスは、該湿紙の一面側に設けられ、溝部をそなえない1番シュープレスモジュールと、該湿紙の他面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番プレスロールとをそなえて構成され、該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように、該1番シュープレスモジュール及び該1番プレスロールの少なくとも一方の該溝部の溝幅又はピッチが設定されていることを特徴としている。
【0024】
なお、該2番シュープレスの該不透水ベルトの代わりにフェルトを備えたときの該1番シュープレスの該溝部の溝幅を基準の溝幅とすると、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部の溝幅が、基準の溝幅よりも大きく設定されていることが好ましい(請求項9)。
該溝部の溝幅が、該基準の溝幅よりも40%程度以上大きく設定されていることが好ましい(請求項10)。
該2番シュープレスの該不透水ベルトの代わりにフェルトを備えたときの該1番シュープレスの該溝部のピッチを基準のピッチとすると、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部のピッチが、基準のピッチよりも小さく設定されていることが好ましい(請求項11)。
該溝部のピッチが、該基準のピッチよりも30%程度小さく設定されていることが好ましい(請求項12)。
【0025】
本発明の抄紙機のプレス方法(請求項13)は、抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえた抄紙機のプレス方法であって、該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差を相殺するように該1番シュープレスにおける該湿紙の上下面からの搾水特性を設定したことを特徴としている。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1〜図3は本発明の一実施形態としての抄紙機用プレス装置について示すもので、図1はその全体構成を示す模式的な構成図、図2(a),(b)はその1番プレスロール表面の溝形状を模式的に示す断面図、図3はその1番シュープレスを模式的に示す断面図である。なお、図1〜図3において、前述した従来例のプレス装置と同一の部位については同一の符号を用いて示している。
【0027】
本実施形態の抄紙機用プレス装置(以下、単にプレス装置ともいう)は、図1に示すように、抄紙機のプレス部にそなえられており、1番プレスとしての1番シュープレス100及び2番プレスとしての2番シュープレス200をそなえて構成されている。
【0028】
紙層形成部で脱水されて形成された紙匹(湿紙)1は、サクションロール2aにより紙層形成部出口からフェルト(トップフェルト)3の下面に吸着・保持されるようになっている。この後、湿紙1は、サクションロール2bを介してフェルト(トップフェルト)3とフェルト(ボトムフェルト)5との間に挟まれて、1番シュープレスモジュール7と1番プレスロール9とからなる1番シュープレス100に移送され、1番シュープレスモジュール7と1番プレスロール9とのニップ部で押圧されて搾水されるようになっている。
【0029】
そして、湿紙1は、1番シュープレス100により搾水された後、サクションロール2c,2dを介してフェルト(トップフェルト)4と不透水ベルト6との間に挟まれて、2番シュープレスモジュール8と2番プレスロール10とからなる2番シュープレス200に移送され、2番シュープレスモジュール8と2番プレスロール10とのニップ部で押圧されて搾水された後、サクションロール2fを介してドライヤ部入口の第1ドライヤロール11へ移送され、ドライヤ部で乾燥されるようになっている。
【0030】
なお、本プレス装置では、振動防止の観点から1番シュープレスモジュール7及び2番シュープレスモジュール8は湿紙1の搬送路の上側に設けられ、また、1番プレスロール9及び2番プレスロール10は湿紙1の搬送路の下側に設けられている。
また、図3に示すように、1番シュープレス100は、加圧シュー70の長さWpが湿紙1の搬送方向において200mm以下に設定されたショートシューをそなえて構成されている。
【0031】
抄紙機でシュープレスを用いて厚紙を製造する場合、長さ250mmの加圧シューが使用されるのが一般的であるが、軽量紙をシュープレスでプレスする場合、紙種により湿紙に加わるプレス面圧が低くなるため、十分な搾水性能が得られず、また、シュープレス出口においての再湿現象が強く生じてしまう。そこで、本プレス装置では、200mm以下(好ましくは、125mm〜175mm)の加圧シュー(ショートシュー)70をそなえたシュープレス100を設けることで、湿紙1に加わる面圧をより強化できるようになっている。これにより、高い面圧でフェルト内部の水分を搾り出すので再湿を抑制でき、搾水性能を向上できる。
【0032】
なお、図示しないが、2番シュープレス200の加圧シューもショートシューで構成されており、上記の1番シュープレス100と同様に、搾水性能を向上できるようになっている。
【0033】
また、1番シュープレス100及び2番シュープレス200の各ロールの外周面(表面)には、ロールの軸方向の一端から他端に向かって螺旋状に溝部が形成されている。この溝部は、各シュープレス100,200のニップ部において湿紙1から搾り出される水分を受け入れるために設けられるもので、これにより、各シュープレス100,200における搾水量を増加することができるようになっている。
【0034】
また、本プレス装置では、2番シュープレス200における湿紙1の上下面の搾水性能の相違を相殺するように1番シュープレス100における湿紙1の上下面からの搾水特性が設定されている。すなわち、2番シュープレス200における湿紙1下面の搾水不足分を、1番シュープレス100において補うことで(通常よりも多く搾水することで)、プレス部出口における湿紙1の上下面を均一にすることができるようになっている。
【0035】
このような搾水特性を設定するために、本発明者らは、まず、種々の計測データから推定搾水量を求める式(1)を求めた。
pr∝Pαβγδ・・・式(1)
ここで、Fprは推定搾水量(l/min・m)、Pはランド面に作用する線圧(kN/m)、Wは溝幅(mm)、Dは溝深さ(mm)、Lはランド幅(mm)を示している。なお、上記のランドとは、フェルト5と接触する1番プレスロール9表面部分のことをいい、1番プレスロール9表面の軸方向長さから溝幅Wを引いたものに相当する。
【0036】
そして、実際に溝幅Wや溝深さD等を変化させて得られた搾水量データから上記の各定数α,β,γ,δを決定した後、上記の式(1)に基づいて推定搾水量Fprと各パラメータP,W,D,Lを変化させて測定した搾水量Fobとの関係を調べたところ、図5に示すようなグラフが得られ、推定搾水量Fprがほぼ測定搾水量Fobと一致することが確認できた。
【0037】
そして、このとき同時に、溝幅Wを大きくすることによって(即ち、ランド幅Lを小さくすることによって)、搾水量を増加できることがわかり、従来一般的であった溝幅W;0.5mm,溝深さD;2.5mm,ピッチP;3.175mmという基準値に対し、特に、溝幅Wを0.76mmに変えた場合に、搾水量が約12%も増加することがわかった。また、搾水量を約10%増加させるには、溝幅Wを約0.7mmとすれば良いことがわかった。なお、溝深さDを変化させても搾水量の変化はあまりみられなかった。
【0038】
したがって、本プレス装置では、図2(a)に示すように、1番プレスロール9表面の溝部9aの溝幅Wが、基準の溝幅W0.5mmよりも大きく設定されている。このように、1番プレスロール9の表面積に対する溝部9aの開口面積の比率を基準比率よりも大きくすることで、1番プレスロール9における搾水量を増加できるようになっている。
【0039】
なお、図2(a)では、溝深さDとピッチPとを変えないで基準の溝深さ及びピッチのままとし、溝幅Wだけを基準溝幅の0.5mmから0.76mmに大きくした場合を示しているが、上述したように、溝幅Wを0.7mmに設定しても十分な搾水量増加が見込めるため、溝幅Wは0.7mm以上である(即ち、基準溝幅よりも40%程度大きい)ことが好ましい。
【0040】
また、上記のように、溝深さD及びピッチPを基準のままとし、溝幅Wだけを大きくしていくと、ランド幅Lが小さくなり、溝部9a間に形成された壁部9cが薄くなってしまうため、壁部9cが倒れやすくなり、十分な搾水量の増加が達成できないおそれがある。従って、壁部9cが倒れてしまわない程度の溝幅Wを設定することがさらに好ましく、例えば1.0mm程度、即ち、基準溝幅よりも100%程度を限度として溝幅Wを大きく設定するのが良い。もちろん、壁部9cが倒れることがなければ、1.0mmを超えても良いことは言うまでもない。
【0041】
さらに、上記では、溝幅Wを基準溝幅0.5mmよりも大きく設定することで搾水量を増加するようにしたが、1番プレスロール9の表面積に対する溝部9aの開口面積の比率を大きくすれば、搾水量を増加できることは言うまでもない。従って、例えば、図2(b)に示すように、溝深さDと溝幅Wとを変えないで基準の溝深さ及び溝幅のままとし、ピッチPだけを基準ピッチの3.175mmから2.5mmに小さくした場合(即ち、ピッチPを基準ピッチよりも30%程度小さくした場合)でも、搾水量を増加させることができる。
【0042】
本発明の一実施形態としての抄紙機用プレス装置は、上述したように構成されているので、ショートシューをそなえた各シュープレス100,200により湿紙1の搾水性能を向上することができる。
また、2番シュープレス200において不透水ベルト6を設けているので、湿紙1の不透水ベルト6に接する面の再湿を抑制することができる。
【0043】
さらに、湿紙1の不透水ベルト6に接する面側に設けられた1番プレスロール9表面の溝部9aの溝幅Wが基準溝幅よりも大きく設定されているので、あるいは、溝部9a間のピッチPが基準ピッチよりも小さく設定されているので、2番シュープレス200において湿紙1の不透水ベルト6に接する面と湿紙1のフェルト4に接する面との間に搾水差が生じても、この搾水差を相殺するように1番シュープレス100において湿紙1の不透水ベルト6に接する面の搾水性能を向上させることができる。従って、両面均一な紙品質を得ることが可能である。
【0044】
このように、1番プレスロール9表面の溝部9aの開口面積を大きくすることで、1番プレスロール9側の搾水性能を向上させることができ、1番シュープレスモジュール7側の搾水性能に近づけることが可能である。
また、プレス部においてシュープレス100,200をそなえる構成としたので、1対のロールにより構成されるロールプレスで発生し易いフェルトの凹凸化を抑制することができ、抄紙機の高速運転時においても装置の振動を抑制できる。
【0045】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
例えば、本実施形態では、1番シュープレス100において、湿紙1の搬送路の上側に1番シュープレスモジュール7をそなえ、また、湿紙1の搬送路の下側に1番プレスロール9をそなえて構成したが、これらの位置は逆であってももちろん良い。即ち、湿紙1の搬送路の上側に1番プレスロール9をそなえ、また、湿紙1の搬送路の下側に1番シュープレスモジュール7をそなえても良い。しかし、この場合、湿紙1の不透水ベルト6に接する面側に1番シュープレスモジュール7が設けられることになるので、1番シュープレスモジュール7表面の溝部の溝幅を基準溝幅よりも大きく設定したり、あるいは、ピッチを基準ピッチよりも小さく設定したりして、1番シュープレスモジュール7の表面積に対する溝部の開口面積の比率を大きくする必要があることは言うまでもない。
【0046】
また、各シュープレス100,200がショートシューをそなえる構成としたが、1番シュープレス100及び2番シュープレス200の何れか一方にだけショートシューをそなえるようにしても良い。
【0047】
さらに、本実施形態では、1番プレスロール9表面の溝部9aの溝幅Wを基準溝幅よりも大きくしたり、ピッチPを基準ピッチよりも小さくしたりすることで、搾水性能を向上させるようにしたが、図4(a),(b)に示すように、1番プレスロール9表面の溝部9aに加え、例えばドリル等により溝部9aの間に孔部9bを適宜の数だけ追加形成しても良い。このようにしても、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0048】
また、本実施形態では、1番プレスロール9の表面積に対する溝部9aの開口面積の比率を、2番シュープレス200における湿紙1の搾水性能に応じて基準比率よりも大きく設定したが、この基準比率は、1番シュープレスモジュール7の溝部の開口面積比に対応して予め所定値に決められている。したがって、1番シュープレスモジュール7表面における溝部の開口面積比率に対して設定される1番プレスロール9表面における溝部9aの開口面積比率を、通常よりも(即ち、前記基準比率よりも)大きく設定しているとも言える。
【0049】
さらに、1番シュープレスモジュール7表面には溝部を形成せず、1番プレスロール9表面にのみ溝部9aを形成するように構成しても良い。このように1番シュープレスモジュール7側の搾水性能を低下させることで、1番プレスロール9側の搾水性能を相対的に向上させるようにしても良い。これにより、両面均一に搾水することができ、二面性のない紙品質を得ることが可能である。
【0050】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1記載の本発明の抄紙機用プレス装置によれば、抄紙機の高速運転時においても、不透水ベルトにより、2番シュープレスにおける再湿現象を抑制できるとともに、2番シュープレスにおいて湿紙両面に搾水差が生じても、その搾水差を相殺するように1番シュープレスにおいて湿紙を搾水することができる。従って、両面均一に搾水することが可能となり、二面性のない紙品質を得ることが可能である。また、フェルトの凹凸化を抑制することができ、装置の振動を抑制できる。
【0051】
請求項2〜6,8〜12記載の本発明の抄紙機用プレス装置によれば、1番シュープレスにおいて、2番シュープレスでの湿紙の搾水性能に応じて湿紙の不透水ベルトに接する面の搾水性能を向上することができる。これにより、両面均一に搾水することが可能となり、二面性のない紙品質を得ることができる。
【0052】
求項記載の本発明の抄紙機用プレス装置によれば、加圧面圧をより強化することが可能であり、シュープレスでも比較的高い面圧でフェルト内部の水分を搾り出すので搾水性能を向上することができる。
請求項13記載の本発明の抄紙機のプレス方法によれば、抄紙機の高速運転時においても、不透水ベルトにより、2番シュープレスにおける再湿現象を抑制できるとともに、2番シュープレスにおいて湿紙両面に搾水差が生じても、その搾水差を相殺するように1番シュープレスにおいて湿紙を搾水することができる。従って、両面均一に搾水することが可能となり、二面性のない紙品質を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての抄紙機用プレス装置を示す模式的な全体構成図である。
【図2】本発明の一実施形態としての抄紙機用プレス装置の1番プレスロール表面を拡大して示すもので、(a)はその溝幅を基準溝幅よりも大きく設定した場合の断面図、(b)はその溝部間のピッチを基準ピッチよりも小さく設定した場合の断面図を示している。
【図3】本発明の一実施形態にかかる1番シュープレスを模式的に示す断面図である。
【図4】本発明の一実施形態にかかる1番プレスロール表面の溝部の変形例を示すもので、(a)はその上面図、(b)は(a)におけるA−A断面図である。
【図5】本発明の一実施形態にかかる1番シュープレスにおける推定搾水量と測定搾水量との関係を示すグラフである。
【図6】従来の抄紙機用プレス装置を模式的に示す全体構成図である。
【図7】従来の抄紙機用プレス装置を模式的に示す全体構成図である。
【図8】従来の抄紙機用プレス装置を模式的に示す全体構成図である。
【図9】従来の抄紙機用プレス装置にかかる1番シュープレスを模式的に示す側面図である。
【図10】従来の抄紙機用プレス装置にかかる1番シュープレスの1番シュープレスモジュール表面及び1番プレスロール表面の基準の溝形状を説明するための模式的な断面図である。
【符号の説明】
1 湿紙
2a〜2f サクションロール
3,4 トップフェルト(フェルト)
5,16 ボトムフェルト(フェルト)
6 不透水ベルト
7,17,39 1番シュープレスモジュール
8,18 2番シュープレスモジュール
9,37 1番プレスロール
9a,17a,19a 溝部
9b 孔部
9c 壁部
10,20 2番プレスロール
11 第1ドライヤロール
17b ブランケット
19b 外皮
20 2番プレスロール
27 トップロール
29 ボトムロール
70 加圧シュー
100,101,103 1番シュープレス
102 ロールプレス
200,201,202,203 2番シュープレス
Wp 加圧シュー長さ

Claims (13)

  1. 抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、
    該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえるとともに、
    該1番シュープレスは、
    該湿紙の一面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番シュープレスモジュールと、
    該湿紙の他面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番プレスロールとをそなえて構成され、
    該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように、該1番シュープレスモジュール及び該1番プレスロールの少なくとも一方の該溝部の溝幅又はピッチが設定されている
    ことを特徴とする、抄紙機用プレス装置。
  2. 該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの表面積に対する該溝部の開口面積の比率が、該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように設定されている
    ことを特徴とする、請求項1記載の抄紙機用プレス装置。
  3. 該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部の溝幅が、基準の溝幅0.5mmよりも大きく設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機用プレス装置。
  4. 該溝部の溝幅が、該基準の溝幅0.5mmよりも40%程度以上大きく設定されている
    ことを特徴とする、請求項3記載の抄紙機用プレス装置。
  5. 該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部のピッチが、基準のピッチ3.175mmよりも小さく設定されている
    ことを特徴とする、請求項1〜4の何れか1項に記載の抄紙機用プレス装置。
  6. 該溝部のピッチが、該基準のピッチ3.175mmよりも30%程度小さく設定されている
    ことを特徴とする、請求項5記載の抄紙機用プレス装置。
  7. 該1番シュープレス及び該2番シュープレスのシューの少なくとも一方が、該湿紙の搬送方向において200mm以下の加圧長さを有している
    ことを特徴とする、請求項1〜6の何れか1項に記載の抄紙機用プレス装置。
  8. 抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、
    該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえるとともに、
    該1番シュープレスは、
    該湿紙の一面側に設けられ、溝部をそなえない1番シュープレスモジュールと、
    該湿紙の他面側に設けられ、該フェルトと接触する外周面に該湿紙の水分を受け入れる溝部が形成された1番プレスロールとをそなえて構成され
    該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差が相殺されるように、該1番シュープレスモジュール及び該1番プレスロールの少なくとも一方の該溝部の溝幅又はピッチが設定されている
    ことを特徴とする、抄紙機用プレス装置。
  9. 該2番シュープレスの該不透水ベルトの代わりにフェルトを備えたときの該1番シュープレスの該溝部の溝幅を基準の溝幅とすると、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部の溝幅が、基準の溝幅よりも大きく設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機用プレス装置。
  10. 該溝部の溝幅が、該基準の溝幅よりも40%程度以上大きく設定されている
    ことを特徴とする、請求項9記載の抄紙機用プレス装置。
  11. 該2番シュープレスの該不透水ベルトの代わりにフェルトを備えたときの該1番シュープレスの該溝部のピッチを基準のピッチとすると、該湿紙の該不透水ベルトに接する面側の該1番シュープレスモジュール又は該1番プレスロールの該溝部のピッチが、基準のピッチよりも小さく設定されている
    ことを特徴とする、請求項1又は2記載の抄紙機用プレス装置。
  12. 該溝部のピッチが、該基準のピッチよりも30%程度小さく設定されている
    ことを特徴とする、請求項11記載の抄紙機用プレス装置。
  13. 抄紙機のプレス部に設けられ、湿紙を2枚のフェルトで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう1番シュープレスと、
    該1番シュープレスの下流側に設けられ、該湿紙をフェルトと不透水ベルトとで挟み付けた状態で該湿紙を押圧して該湿紙から搾水を行なう2番シュープレスとをそなえた抄紙機のプレス方法であって、
    該2番シュープレスにおける該湿紙の上下面の搾水量の差を相殺するように該1番シュープレスにおける該湿紙の上下面からの搾水特性を設定した
    ことを特徴とする、抄紙機のプレス方法。
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