JP3800865B2 - 液晶装置及び電子機器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は液晶装置に係り、特に、反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできる液晶装置の構造及びこの液晶装置を用いた電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、反射型液晶装置は消費電力が小さいために携帯機器や装置の付属的表示部などに多用されているが、外光を利用して表示を視認可能にしているため、暗い場所では表示を読みとることができないという問題点があった。このため、明るい場所では通常の反射型液晶装置と同様に外光を利用するが、暗い場所では内部の光源により表示を視認可能にした形式の液晶装置が提案されている。これは、特開昭57−049271号公報などに記載されているように、液晶パネルの観察側と反対側の外面に偏光板、半透過反射板、バックライトを順次配置した構成をしている。この液晶装置では、周囲が明るい場合には外光を取り入れて半透過反射板にて反射された光を利用して反射型表示を行い、周囲が暗くな基板が介在するため、二重映りや表示のにじみなどが発生してしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
また、近年の携帯機器やOA機器の発展に伴って液晶表示のカラー化が要求されるようになっており、反射型液晶装置を用いるような機器においてもカラー化が必要な場合が多い。ところが、上記公報に記載されている液晶装置とカラーフィルタを組み合わせた方法では、半透過反射板を液晶パネルの後方に配置しているため、液晶層やカラーフィルタと半透過反射板との間に液晶パネルの厚い透明基板が介在し、視差によって二重映りや表示のにじみなどが発生してしまい、十分な発色を得ることができないという問題点がある。この問題を解決するために、特開平9−258219号公報などに記載されているような液晶層と接するように反射板を配置する反射型カラー液晶装置が提案されている。しかし、この液晶装置は周囲が暗くなると表示を認識することができない。
【0004】
そこで本発明は上記問題点を解決するものであり、その課題は、反射型表示と透過型表示とを切換え可能な液晶装置において、視差による二重映りや表示のにじみなどが発生しない半透過反射型カラー液晶装置を提供することにある。また、この液晶装置を用いた電子機器を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明が講じた手段は、以下の通りである。
本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、前記反射電極近傍の液晶分子の配向方向と前記反射電極の長手方向とのなす角度をΨとしたとき、−30°≦Ψ≦30°であることを特徴とする。
この手段によれば、反射電極と透明電極間に生じる斜め電界によって、容易に液晶層の液晶を駆動することができる。また、ティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となる。これによって、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれる。−30°≦Ψ≦30°以外の範囲では、基板界面における液晶分子が斜め電界の影響で逆ティルトしてしまい、表示欠陥が生じる。さらに、駆動電圧も高くなり、消費電力が上昇してしまう。
特に、−10°≦Ψ≦10°の範囲が上述した効果を最大限に発揮されることができる。
ところで、上記公報に記載されている液晶装置は、液晶層と半透過反射板との間に透明液晶を駆動することができる。また、ティルトドメインによるディスクリネーションなど入することで透過型表示を行うことができる。この開口部はレジストを用いたフォト工程/現像工程/剥離工程で容易に作製することができる。これは、反射電極を形成するときに同時に行うことができるので、製造工程数を増やさずに容易に作製することができる。
【0006】
開口部の大きさは、0.01μm以上20μm以下であることが好ましい。このようにすることで、人間が認識することが困難であり、開口部を設けたことで生じる表示品質の劣化を抑えることができ、反射型表示と透過型表示を同時に実現できる。
【0007】
また、開口部は反射電極に対して、5%以上30%以下の面積比で形成することが好ましい。このようにすることで、反射型表示の明るさの低下を抑えることができとともに、反射電極の開口部から液晶層に導入される光によって透過型表示が実現できる。
【0008】
また、前記開口部が前記反射電極の長手方向に概ね平行なライン状の矩形パターンで形成されていることを特徴とする。
【0009】
この手段によれば、反射電極形成時に容易に開口部を同時形成することができる。この時に必要となるフォトマスクの設計も簡単になる。
【0010】
また、透明電極と前記反射電極との略中心位置の液晶分子の配向方向と、前記矩形パターンの長手方向と、のなす角度をξとしたときに、−60°≦ξ≦60°であることを特徴とする。
【0011】
この手段によれば、開口部上に位置する液晶を電極を兼ねた反射電極と透明電極間に生じる斜め電界によって、容易に駆動させることができる。また、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれる。さらに、ティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となる。−60°≦ξ≦60°以外の範囲では、液晶分子の配向方向と開口部の長手方向がほぼ直交になるので、ティルトドメインが激しく発生してしまう。これにより、駆動電圧も上昇してしまう。
【0012】
特に、−30°≦ξ≦30°の範囲が上述した効果を最大限に発揮されることができる。
【0013】
また、前記反射電極近傍の液晶分子の配向方向と前記矩形パターンの長手方向とのなす角度をδとしたとき、−30°≦δ≦30°であることを特徴とする。
【0014】
この手段によれば、反射電極と透明電極間に生じる斜め電界によって、容易に液晶層の液晶を駆動することができる。また、ティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となる。これによって、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれる。−30°≦δ≦30°以外の範囲では、基板界面における液晶分子が斜め電界の影響で逆ティルトしてしまい、表示欠陥が生じる。さらに、駆動電圧も高くなり、消費電力が上昇してしまう。
【0015】
特に、−10°≦δ≦10°の範囲が上述した効果を最大限に発揮されることができる。
【0016】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、前記反射電極には該反射電極の長手方向に概ね平行なライン状の矩形パターンで形成された開口部が設けられており、前記矩形パターンの線幅と、隣り合う前記反射電極の離間幅とが略等しいことを特徴とする。
【0017】
この手段によれば、反射電極形成時に容易に開口部を形成することができる。この時に必要となるフォトマスクの設計も簡単になる。
【0018】
前記第1の基板の前記液晶層側にカラーフィルタ層を有することを特徴とする液晶装置。
【0019】
この手段によれば、外光による反射型カラー表示と照明装置を利用した透過型カラー表示を行うことができる。カラーフィルタ層は、380nm以上780nm以下の波長範囲のすべての光に対して25%以上の透過率を有しているのが好ましい。このようにすることで、明るい反射型カラー表示と透過型カラー表示を実現することができる。
【0020】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極と、前記第1の基板又は前記第2の基板の前記液晶層側の面であって、前記隣り合う前記反射電極の間隙に対応する位置に設けられた遮光部と、を備えていることを特徴とする。
【0021】
この手段によれば、透過型表示をした時に液晶が駆動されない画素間またはドット間からの光漏れを抑えることができ、コントラストが高い透過型表示を得ることができる。また、反射型表示においても、画素間やドット間からの表示に不要な反射光を抑えることができるので、コントラストが高い表示を得ることができる。
【0022】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、非駆動時が暗状態の表示であることを特徴とする。
【0023】
この手段によれば、非駆動時の液晶が暗状態であるので、透過型表示をした時に液晶が駆動されない画素間またはドット間からの光漏れを抑えることができ、コントラストが高い透過型表示を得ることができる。また、反射型表示においても、画素間やドット間からの表示に不要な反射光を抑えることができるので、コントラストが高い表示を得ることができる。
【0024】
前記第1の基板の前記液晶層とは反対の側には、第1の位相差板が設けられており、前記第1の位相差板の前記第1の基板とは反対の側には第1の偏光板が設けられていることを特徴とする。
【0025】
この手段によれば、反射型表示と透過型表示のいずれにおいても良好な表示制御ができるとともに、光の波長分散に起因する色付きなどの色調への影響を低減することができる。
【0026】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には、第2の位相差板が設けられており、前記第2の位相差板の前記第2の基板とは反対の側には第2の偏光板が設けられていることを特徴とする。
【0027】
この手段によれば、透過型表示において良好な表示制御ができるとともに、光の波長分散に起因する色付きなどの色調への影響を低減することができる。
【0028】
また、前記第1の基板の前記液晶層側と異なる側に散乱板を配置することを特徴とする。
【0029】
この手段によれば、反射電極の鏡面感を散乱板によって散乱面(白色面)に見せることができる。また、散乱板による散乱によって、広視野角の表示が可能となる。なお、散乱板の位置は、第1の基板の液晶層と異なる側であれば、どの位置にあっても特に構わない 散乱板の後方散乱(外光が入射した場合、入射光側への散乱)の影響を考えると、偏光板と第1の基板の間に配置するのが望ましい。後方散乱は、液晶装置の表示には関係のない散乱光であり、この後方散乱が存在すると、反射型表示時のコントラストを低下させる。偏光板と第1の基板の間に配置させることで、後方散乱光の光量を偏光板によって半分にすることができる。
【0030】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、前記反射電極が凹凸を有することを特徴とする
【0031】
この手段によれば、反射電極の鏡面感を凸凹によってなくし、散乱面(白色面)に見せることができる。また、凹凸による散乱によって、広視野角の表示が可能となる。この凹凸形状は、反射電極の下地に感光性のアクリル樹脂等を用いて形成したり、下地のガラス基板自身をフッ酸によって荒らしたりすることによって形成することができる。
【0032】
また、本発明の液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、前記第1の基板側から供給される光を利用して反射型表示を得る際に前記液晶層に印加する電圧と、前記照明装置を用いて透過型表示を得る際に前記液晶層に印加する電圧とが、同一画像に対して異なることを特徴とする。
【0033】
この手段によれば、外光による反射型表示も、照明装置を利用した透過型表示も、常に最適な駆動電圧で駆動させることができるので、高品質の表示を得ることができる。これは、反射型表示と透過型表示では液晶パネルの電圧−反射率(透過率)特性が異なる場合が多いためである。
【0034】
また、特に白表示と黒表示の中間調表示をするために液晶パネルへ印加する電圧レベルを反射型表示と透過型表示で変えることは非常に有用である。
【0035】
また、本発明の電子機器は、液晶装置をその表示部として備える電子機器であって、
前記液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面に所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備えていることを特徴とする。
【0036】
この手段によれば、視差による二重映りや表示のにじみがなく、反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできる半透過反射型液晶装置や半透過反射型カラー液晶装置を用いた電子機器を実現することができる。このような電子機器は、明るい場所でも暗い場所でも、周囲の外光に関係なく高画質の表示を実現できる。
【0038】
第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には照明装置を備えた液晶装置であって、前記第2の基板の前記液晶層側の面に所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、前記第1の基板の前記液晶層側の面であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備えていることを特徴とする。
【0039】
この手段によれば、反射電極が第2の基板の液晶層側に配置されているため、液晶層と反射電極との間に間隙がなく、そのため視差に起因する表示の二重映りや表示のにじみが発生しない。また、外光が充分に存在する場合には外光を取り入れて反射電極で反射させることにより反射型表示を行うことができる。外光が充分にない場合には照明装置から出射した光が第2の基板を通過し、各反射電極間の間隙から液晶層に導入する。そして、反射電極と、透明電極との間にかかる斜め電界により各反射電極間の間隙部分の液晶、つまの表示欠陥をなくすことが可能となる。これによって、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれる。−60≦φ≦60°以外の範囲では、液晶分子の配向方向と反射電極の長手方向がほぼ直交になるので、ティルトドメインが激しく発生してしまう。
【0040】
特に、−30°≦φ≦30°の範囲が上述した効果を最大限に発揮されることができる。
【0041】
なお、ティルトドメインについては、日本学術振興会第142委員会編「液晶デバイスハンドブック」(日刊工業新聞社)の254ページに記載されている現象と同じ現象であるが、本明細書のティルトドメインはプレティルト角の大小によって発生するものではなく、電界の印加方向により発生する現象のことである。
【0045】
また、前記反射電極には開口部が設けられていることを特徴とする。
【0046】
この手段によれば、外光が充分に存在する場合には外光を取り入れて反射電極で反射させることにより反射型表示を行うことができる。外光が充分にない場合には照明装置から出射し第2の基板を透過した光を、反射電極に設けた複数の微小な開口部より液晶層に導りは画素間またはドット間の液晶を駆動して透過型表示を行う。
【0047】
通常、反射電極にはAlが主成分の金属が用いられるが、CrやAgなどの可視光領域の外光を反射させることのできる金属であれば、その材料は特に限定されるものではない。
【0048】
そして好ましくは、前記透明電極と前記反射電極との略中心位置の液晶分子の配向方向と前記反射電極の長手方向とのなす角度をφとしたとき、−60°≦φ≦60°であることを特徴とする。
【0049】
この手段によれば、反射電極と透明電極間に生じる斜め電界によって、容易に液晶層のるとバックライトを点灯して半透過反射板を透過させた光により表示を視認可能とした透過型表示を行う。
【0050】
別の液晶装置としては、反射型表示の明るさを向上させた特開平8−292413号公報に記載されたものがある。この液晶装置は、液晶パネルの観察側と反対側の外面に半透過反射板、偏光板、バックライトを順次配置した構成をしている。周囲が明るい場合には外光を取り入れて半透過反射板にて反射された光を利用して反射型表示を行い、周囲が暗くなるとバックライトを点灯して偏光板と半透過反射板を透過させた光により表示を視認可能とした透過型表示を行う。このような構成にすると、液晶パネルと半透過反射板の間に偏光板がないため、前述した液晶装置よりも明るい反射型表示が得られる。
【0051】
【発明の実施の形態】
次に、添付図面を参照して本発明に係る実施形態について説明する。
【0052】
(第1実施形態)
図1は本発明に係る液晶装置の第1実施形態の構造を示す概略縦断面図である。この実施形態は基本的に単純マトリクス型の液晶表示装置に関するものであるが、同様の構成によりアクティブマトリクス型の装置や他のセグメント型の装置、その他の液晶装置にも適用することは可能である。
【0053】
この実施形態では、2枚の透明基板101,102の間に液晶層103が枠状のシール材104によって封止された液晶パネルが形成されている。液晶層103は、所定のツイスト角を持つネマチック液晶で構成されている。上側の透明基板101の内面上にはカラーフィルタ109が形成され、このカラーフィルタ109には、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層が所定パターンで配列されている。カラーフィルタの表面上には透明な保護膜110が被覆されており、この保護膜110の表面上に複数のストライプ状の透明電極111がITOなどにより形成されている。透明電極111の表面上には配向膜112が形成され、所定方向にラビング処理が施されている。
【0054】
一方、下側の透明基板102の内面上には、上記カラーフィルタ109の着色層毎に形成されたストライプ状の反射電極114が形成されている。この反射電極114は、図1に示すように、透明基板101の内面上に形成された透明電極111よりも一回り小さい。MIM素子やTFT素子を備えたアクティブマトリクス型の装置である場合には、反射電極114は矩形状に形成され、アクティブ素子を介して配線に接続される。この反射電極114はCrやAlなどにより形成され、その表面は透明基板101の側から入射する光を反射する反射層となっている。反射電極114の表面上には上記と同様の配向膜113が形成される。
【0055】
上側の透明基板101の外面上に偏光板105が配置され、偏光板105と透明基板101との間に位相差板106が配置されている。また、液晶パネルの下側には、透明基板102の背後に位相差板108が配置され、この位相差板108の背後に偏光板107が配置されている。そして、偏光板107の下側には、白色光を発する蛍光管116と、この蛍光管116に沿った入射端面を備えた導光板115とを有するバックライトが配置されている。導光板115は裏面全体に散乱用の粗面が形成され、或いは散乱用の印刷層が形成されたアクリル樹脂板などの透明体であり、光源である蛍光管116の光を端面にて受けて、図の上面からほぼ均一な光を放出するようになっている。その他のバックライトとしては、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセンス)などを用いることができる。
【0056】
反射型表示について説明する。外光は図1における偏光板105、位相差板106をそれぞれ透過し、カラーフィルタ109、液晶層103を通過後、反射電極114によって反射され、再び偏光板105から出射される。このとき、液晶層103への印加電圧によって明状態と暗状態、及びその中間の明るさを制御することができる。
【0057】
次に、透過型表示について説明する。バックライトからの光は偏光板107及び位相差板108によって所定の偏光となり、反射電極114が形成されていない部分から液晶層103に導入される。ここで、液晶層103に導入された光は、大きさが異なる反射電極114と透明電極111とによる斜め電界で液晶層103が駆動され、この結果、所定の偏光が変調される。それから、カラーフィルタ109を通過後、位相差板106を透過する。このとき、液晶層103への印加電圧に応じて、偏光板105を透過(明状態)する状態と吸収(暗状態)する状態、及びその中間の状態(明るさ)を制御することができる。
【0058】
上述したような本実施例の構成によれば、二重映りや表示のにじみのない反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできるカラー液晶装置が実現できた。
【0059】
本実施形態では、上側透明基板101内面の透明電極111よりも下側透明基板102内面の反射電極114を小さい面積で形成し、両電極間に生じる斜め電界を用いて反射電極114が形成されていない部分の液晶層を駆動した。このように、斜め電界を生じさせる透明電極と反射電極の他の配置構成を、図2、図3、図4の概略平面図を用いて説明する。図2はMIMアクティブマトリクス液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。下側基板内面上には走査線202が形成され、さらに各ドットに対応してMIM素子203、反射電極204が形成されている。上側基板内面には透明電極201からなるデータ線が形成され、この透明電極201は反射電極204よりも面積が大きく、反射電極204が形成されていない対向領域にも形成されている。反射電極204と透明電極201の電位差により反射電極204が形成されていない部分205(反射電極204のエッジ部分)に斜め電界が生じる。この斜め電界によって反射電極204近傍の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。図3は単純マトリクス型液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。下側基板内面上には反射電極からなるデータ電極302が形成されている。上側電極内面には透明電極からなる走査線301が複数本ストライプ状に形成されている。図3中の領域303は、下側基板に反射電極(データ線)302が形成されていないで、上側基板に透明電極(走査線)301が形成された領域を示している。この領域303では、反射電極(データ線)302と透明電極(走査線)301に電位差が生じると、斜め電界が発生し、この斜め電界によって領域303の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。図4はTFTアクティブマトリクス液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。下側基板内面上にはゲート線403、信号線402が形成され、さらに各ドットに対応してTFT素子404、反射電極405が形成されている。上側基板内面には透明電極からなる共通電極401が形成され、この透明電極(共通電極)401は反射電極405よりも面積が大きく、反射電極405が形成されていない対向領域にも形成されている。反射電極405と透明電極(共通電極)401の電位差により反射電極405が形成されていない部分406(反射電極405のエッジ部分)に斜め電界が生じる。この斜め電界によって反射電極405近傍の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。
【0060】
(第2実施形態)
第1の実施形態と同様の液晶装置において、2枚の透明基板間に挟持された液晶層の中央部の液晶分子の配向方向に注目した。図5は基板間中央部の液晶の配向方向を説明するための概略縦断面図である。2枚の基板501、502間に液晶503が所定のツイスト配向をしている。この時、概ね基板間中央部に位置する液晶分子504の分子長軸方向を配向方向505と定義する。
【0061】
図2ははMIMアクティブマトリクス液晶装置の正面概略図である。下側基板内面上には走査線202が形成され、さらに各ドットに対応してMIM素子203、反射電極204が形成されている。上側基板内面には透明電極201からなるデータ線が形成され、この透明電極201は反射電極204よりも面積が大きく、反射電極204が形成されていない対向領域にも形成されている。反射電極204と透明電極201の電位差により反射電極204が形成されていない部分205(反射電極204のエッジ部分)に斜め電界が生じる。この斜め電界によって反射電極204近傍の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。ここで、図2中に示すように反射電極204の長手方向(図2中のy方向)と上述した基板間中央部の液晶分子の配向方向206とがなす角度をφと定義する。−90°≦φ<−60°と60°<φ≦90°の範囲では、リバースティルトドメインによる表示欠陥(ディスクリネーション)が発生してしまい、明るく高画質な透過型表示を得ることができない。この原因としては、基板間中央部の液晶分子の配向方向と反射電極の長手方向がほぼ直交してしまうので、ティルトドメインが現れるためである。また、この範囲では表示欠陥が発生するために液晶駆動時のしきい値電圧が上がってしまう。−60°≦φ≦60°の範囲では、リバースティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となり、明るく高画質な透過型表示を得ることができた。さらに、表示欠陥が発生しにくいので、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれた。
【0062】
図3は単純マトリクス型液晶装置の正面概略図である。下側基板内面上には反射電極からなるデータ電極302が形成されている。上側電極内面には透明電極からなる走査線301が複数本ストライプ状に形成されている。図3中の領域303は、下側基板に反射電極(データ線)302が形成されていないで、上側基板に透明電極(走査線)301が形成された領域を示している。この領域303では、反射電極(データ線)302と透明電極(走査線)301に電位差が生じると、斜め電界が発生し、この斜め電界によって領域303の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。ここで、図3中に示すように反射電極302の長手方向(図3中のy方向)と上述した基板間中央部の液晶分子の配向方向304とがなす角度をφと定義する。−90°≦φ<−60°と60°<φ≦90°の範囲では、リバースティルトドメインによる表示欠陥(ディスクリネーション)が発生してしまい、明るく高画質な透過型表示を得ることができない。この原因としては、基板間中央部の液晶分子の配向方向と反射電極の長手方向がほぼ直交してしまうので、ティルトドメインが現れるためである。また、この範囲では表示欠陥が発生するために液晶駆動時のしきい値電圧が上がってしまう。−60°≦φ≦60°の範囲では、リバースティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となり、明るく高画質な透過型表示を得ることができた。さらに、表示欠陥が発生しにくいので、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれた。
【0063】
図4はTFTアクティブマトリクス液晶装置の正面概略図である。下側基板内面上にはゲート線403、信号線402が形成され、さらに各ドットに対応してTFT素子404、反射電極405が形成されている。上側基板内面には透明電極からなる共通電極401が形成され、この透明電極(共通電極)401は反射電極405よりも面積が大きく、反射電極405が形成されていない対向領域にも形成されている。反射電極405と透明電極(共通電極)401の電位差により反射電極405が形成されていない部分406(反射電極405のエッジ部分)に斜め電界が生じる。この斜め電界によって反射電極405近傍の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。ここで、図4中に示すように反射電極405の長手方向(図4中のy方向)と上述した基板間中央部の液晶分子の配向方向407とがなす角度をφと定義する。−90°≦φ<−60°と60°<φ≦90°の範囲では、リバースティルトドメインによる表示欠陥(ディスクリネーション)が発生してしまい、明るく高画質な透過型表示を得ることができない。この原因としては、基板間中央部の液晶分子の配向方向と反射電極の長手方向がほぼ直交してしまうので、ティルトドメインが現れるためである。また、この範囲では表示欠陥が発生するために液晶駆動時のしきい値電圧が上がってしまう。−60°≦φ≦60°の範囲では、リバースティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となり、明るく高画質な透過型表示を得ることができた。さらに、表示欠陥が発生しにくいので、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれた。
【0064】
第2の実施形態で述べてきた本発明の効果は、図5における基板502近傍の液晶分子配向方向506を規定することで、さらに効果を確実にすることができる。具体的には、図2における下側基板(MIM基板)近傍の液晶分子配向方向207と反射電極204の長手方向とのなす角度をΨと定義したとき、−30°≦Ψ≦30°が望ましい範囲である。この理由としては、−30°≦Ψ≦30°以外の範囲では、基板界面における液晶分子が斜め電界の影響で逆ティルトしてしまい、表示欠陥が生じるからである。同様に、図3と図4における下側基板近傍の液晶分子配向方向305、408が反射電極302、405の長手方向となす角度Ψが、−30°以上30°以下のときティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となった。これによって、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化をはかることができた。
【0065】
(第3実施形態)
第1の実施形態及び第2の実施形態では、下側基板内面上の反射電極と上側基板内面上の透明電極のエッジ部分で生じる斜め電界を利用して、液晶を駆動させ透過型表示を行っていた。本実施形態では反射電極に微細な開口部を設けて、透過型表示を行う場合について説明する。
【0066】
図6は請求項5記載の発明を適用した単純マトリクス型液晶装置の正面概略図である。下側基板内面上には反射電極からなるデータ電極602が形成されている。上側電極内面には透明電極からなる走査線601が複数本ストライプ状に形成されている。図6中の603は、下側基板に反射電極(データ線)302が形成されていない開口部である。この開口部603では、反射電極(データ線)602と透明電極(走査線)601に電位差が生じると、斜め電界が発生し、この斜め電界によって開口部603の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。
【0067】
図6に示す実施形態は単純マトリクス型液晶装置に関するものであるが、MIMアクティブマトリクス型液晶装置やTFTアクティブマトリクス型液晶装置であっても特に構わない。
【0068】
また、開口部の形状は、図6に示したような円形のものでなくともよい。例えば、図7や図8に示すような矩形状の開口部703、803、図9や図10に示すようなパターンの開口部903、1003でも構わない。図8のようにライン状の矩形パターンに形成された開口部803が反射電極802の長手方向と概ね平行になるようにすると、この開口部803を設けるために必要となるフォトマスクの設計が容易になる。
【0069】
(第4実施形態)
第1の実施形態と同様の液晶装置において、2枚の透明基板間に挟持された液晶層の中央部の液晶分子の配向方向に注目した。図5は基板間中央部の液晶の配向方向を説明するための概略縦断面図である。2枚の基板501、502間に液晶503が所定のツイスト配向をしている。この時、概ね基板間中央部に位置する液晶分子504の分子長軸方向を配向方向505と定義する。
【0070】
図8は単純マトリクス型液晶装置の正面概略図である。下側基板内面上には反射電極からなるデータ電極802が形成されている。上側電極内面には透明電極からなる走査線801が複数本ストライプ状に形成されている。反射電極802は、ライン状矩形パターンの開口部803が設けられている。この開口部803上の液晶は、反射電極(データ線)802と透明電極(走査線)801に電位差が生じると、斜め電界が発生し、この斜め電界によって開口部803上の液晶を駆動させ、透過型表示を可能にする。ここで、図8中に示すように反射電極802の開口部803の長手方向(図8中のy方向)と上述した基板間中央部の液晶分子の配向方向804とがなす角度をξと定義する。−90°≦ξ<−60°と60°<ξ≦90°の範囲では、リバースティルトドメインによる表示欠陥(ディスクリネーション)が発生してしまい、明るく高画質な透過型表示を得ることができない。この原因としては、基板間中央部の液晶分子の配向方向と反射電極の長手方向がほぼ直交してしまうので、ティルトドメインが現れるためである。また、これらの範囲では表示欠陥が発生するために液晶駆動時のしきい値電圧が上がってしまう。−60°≦ξ≦60°の範囲では、リバースティルトドメインによるディスクリネーションなどの表示欠陥をなくすことが可能となり、明るく高画質な透過型表示を得ることができた。さらに、表示欠陥が発生しにくいので、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化がはかれた。
【0071】
また、図9に示すようなライン状矩形パターンの開口部903を設けた反射電極902においても、同様に、反射電極902の開口部の長手方向904と上述した基板間中央部の液晶分子の配向方向905とがなす角度をξと定義したとき、角度ξは−60°以上60°以下が好ましい範囲であった。
【0072】
ライン状の矩形パターン(開口部)を設ける工程は、特別に設定するのではなく、反射電極を形成するときに同時に形成するのが望ましい。反射電極を形成するフォトマスクに開口部のパターンも入れておくようにすれば良い。図12は反射電極1201を形成した基板の拡大図である。1202は開口部であり、1203は反射電極1201が形成されていないドット間領域である。ドット間領域1203の幅をL1とし、ライン状矩形パターンの線幅をL2としたとき、概ねL1=L2とすれば、フォトマスクの設計精度を高める必要がなく、設計を容易にすることができた。また、開口部を設けることによるコストアップがない。
【0073】
第4の実施形態で述べてきた本発明の効果は、図5における基板502近傍の液晶分子配向方向506を規定することで、さらに効果を確実にすることができる。具体的には、図7における下側基板近傍の液晶分子配向方向704と反射電極702の開口部703の長手方向(図7中のx方向)とのなす角度をδと定義したとき、−30°≦δ≦30°が望ましい範囲である。この理由としては、−30°≦δ≦30°以外の範囲では、基板界面における液晶分子が斜め電界の影響で逆ティルトしてしまい、表示欠陥が生じるからである。角度δを−30°以上30°以下に限定することによって、液晶駆動時のしきい値電圧を下げることができ、液晶装置の低消費電力化をはかることができた。
【0074】
(第5実施形態)
図11は本発明に係る液晶装置の第5実施形態の構造を示す概略縦断面図である。この実施形態は基本的に単純マトリクス型の液晶表示装置に関するものであるが、同様の構成によりアクティブマトリクス型の装置や他のセグメント型の装置、その他の液晶装置にも適用することは可能である。
【0075】
この実施形態では、2枚の透明基板1101,1102の間に液晶層1103が枠状のシール材1104によって封止された液晶パネルが形成されている。液晶層1103は、所定のツイスト角を持つネマチック液晶で構成されている。上側の透明基板1101の内面上にはカラーフィルタ1109が形成され、このカラーフィルタ1109には、R(赤)、G(緑)、B(青)の3色の着色層が所定パターンで配列されていて、それぞれの着色層の間には下側基板1102上に形成された反射電極1114が形成されていない領域を覆い隠すように遮光層1117が配列されている。さらに、カラーフィルタの表面上には透明な保護膜1110が被覆されており、この保護膜1110の表面上に複数のストライプ状の透明電極1111がITOなどにより形成されている。透明電極1111の表面上には配向膜1112が形成され、所定方向にラビング処理が施されている。
【0076】
一方、下側の透明基板1102の内面上には、上記カラーフィルタ1109の着色層毎に形成されたストライプ状の反射電極1114が形成されている。この反射電極1114は、図8に示すようにライン状の開口部が設けられている。MIM素子やTFT素子を備えたアクティブマトリクス型の装置である場合には、反射電極1114は矩形状に形成され、アクティブ素子を介して配線に接続される。この反射電極1114はCrやAlなどにより形成され、その表面は透明基板1101の側から入射する光を反射する反射層となっている。反射電極1114の表面上には配向膜1113が形成される。
【0077】
上側の透明基板1101の外面上に偏光板1105が配置され、偏光板1105と透明基板1101との間に位相差板1106が配置されている。また、液晶パネルの下側には、透明基板1102の背後に位相差板1108が配置され、この位相差板1108の背後に偏光板1107が配置されている。そして、偏光板1107の下側には、白色光を発する蛍光管1116と、この蛍光管1116に沿った入射端面を備えた導光板1115とを有するバックライトが配置されている。導光板1115は裏面全体に散乱用の粗面が形成され、或いは散乱用の印刷層が形成されたアクリル樹脂板などの透明体であり、光源である蛍光管1116の光を端面にて受けて、図の上面からほぼ均一な光を放出するようになっている。その他のバックライトとしては、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセンス)などを用いることができる。
【0078】
反射型表示について説明する。外光は図11における偏光板1105、位相差板1106をそれぞれ透過し、カラーフィルタ1109、液晶層1103を通過後、反射電極1114によって反射され、再び偏光板1105から出射される。このとき、液晶層1103への印加電圧によって明状態と暗状態、及びその中間の明るさを制御することができる。
【0079】
次に、透過型表示について説明する。バックライトからの光は偏光板1107及び位相差板1108によって所定の偏光となり、反射電極1114の開口部から液晶層1103に導入される。ここで、液晶層1103に導入された光は、反射電極1114と透明電極1111とによる斜め電界で液晶層1103が駆動され、この結果、変調される。それから、カラーフィルタ1109を通過後、位相差板1106を透過する。このとき、液晶層1103への印加電圧に応じて、偏光板1105を透過(明状態)する状態と吸収(暗状態)する状態、及びその中間の状態(明るさ)を制御することができる。
【0080】
上述したような本実施例の構成によれば、二重映りや表示のにじみのない反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできるカラー液晶装置が実現できた。
【0081】
本実施形態では、上側透明基板1101内面に下側基板1102上の反射電極1114が形成されていない領域を覆い隠すように遮光層1117を形成しているので、透過型表示をした時に液晶が駆動されない画素間またはドット間からの光漏れを抑えることができ、コントラストが高い透過型表示を得ることができた。また、反射型表示においても、画素間やドット間からの表示に不要な反射光を抑えることができるので、コントラストが高い表示を得ることができた。このとき、遮光層1117はCr層を被着したり、感光性ブラック樹脂で形成した。
【0082】
(第6実施形態)
図14は本発明に係る液晶装置の第6実施形態の構造を示す概略縦断面図である。この実施形態は基本的に単純マトリクス型の液晶表示装置に関するものであるが、同様の構成によりアクティブマトリクス型の装置や他のセグメント型の装置、その他の液晶装置にも適用することは可能である。
【0083】
この実施形態では、2枚の透明基板1401,1402の間に液晶層1403が枠状のシール材1404によって封止された液晶パネルが形成されている。液晶層1403は、誘電異方性が負のネマチック液晶で構成されている。上側の透明基板1401の内面上には、カラーフィルタ層1409、保護膜1410、複数のストライプ状の透明電極1411が形成されていて、透明電極1411の表面上には液晶を垂直に配向させる配向膜1412が形成され、所定方向にラビング処理が施されている。このラビング処理によって、液晶分子はラビング方向に約85度のプレティルト角を有している。
【0084】
一方、下側の透明基板1402の内面上には、開口部を設けた反射電極1414、垂直配向膜1413が形成されている。なお、この垂直配向膜1413にはラビング処理を施さない。
【0085】
上側の透明基板1401の外面上に偏光板1405が配置され、偏光板1405と透明基板1401との間に位相差板(1/4波長板)1406、散乱板1417が配置されている。また、液晶パネルの下側には、透明基板1402の背後に位相差板(1/4波長板)1408が配置され、この位相差板(1/4波長板)1408の背後に偏光板1407が配置されている。そして、偏光板1407の後方には、白色光を発する蛍光管1416と、この蛍光管1416に沿った入射端面を備えた導光板1415とを有するバックライトが配置されている。導光板1415は裏面全体に散乱用の粗面が形成され、或いは散乱用の印刷層が形成されたアクリル樹脂板などの透明体であり、光源である蛍光管1416の光を端面にて受けて、図の上面からほぼ均一な光を放出するようになっている。その他のバックライトとしては、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセンス)などを用いることができる。
【0086】
上記偏光板1405と偏光板1407の透過軸P1,P2は図17に示すように同方向に設定されており、これら偏光板の透過軸P1,P2に対して、位相差板(1/4波長板)1406,1408の遅相軸C1,C2の方向はθ=45度時計方向に回転した方向に設定されている。さらに、透明基板1401の内面上の配向膜1412のラビング処理の方向R1もまた、位相差板(1/4波長板)1406,1408の遅相軸C1,C2の方向と一致する方向に施されている。このラビング方向R1は、液晶層1403の電界印加時における液晶分子長軸の倒れる方向を規定する。液晶層1403には、負のネマティック液晶を用いた。図13は、本実施形態による反射型表示における反射率Rの駆動電圧特性と、透過型表示における透過率Tの駆動電圧特性とを示す。電界無印加時の表示状態は暗(黒)である。この液晶パネルを用いると、画素間またはドット間に遮光層を形成する必要がなくなる。
【0087】
反射型表示について説明する。外光は図14における偏光板1405、位相差板1406をそれぞれ透過し、液晶層1403を通過後、反射電極1414によって反射され、再び偏光板1405から出射される。このとき、液晶層1403への印加電圧によって明状態と暗状態、及びその中間の明るさを制御する。
【0088】
次に、透過型表示について説明する。バックライトからの光は偏光板1407及び位相差板1408によって所定の円偏光となり、反射電極1414の開口部より液晶層1403に導入され、液晶層1403を通過後、位相差板1406を透過する。このとき、液晶層1403への印加電圧に応じて、偏光板1405から透過(明状態)した状態と吸収(暗状態)した状態、及びその中間の明るさを制御することができる。
【0089】
上述したような本実施例の構成によれば、二重映りや表示のにじみのない反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできるカラー液晶装置が実現できた。
【0090】
液晶パネルの上側の面に散乱板1417を配置したので、Al反射電極1414によって反射された反射光を広角に出射させることができ、広視野角の液晶装置が実現できた。
【0091】
(第7実施形態)
図15は本発明に係る液晶装置の第7実施形態の構造を示す概略縦断面図である。この実施形態は基本的に単純マトリクス型の液晶表示装置に関するものであるが、同様の構成によりアクティブマトリクス型の装置や他のセグメント型の装置、その他の液晶装置にも適用することは可能である。
【0092】
この実施形態では、2枚の透明基板1501,1502の間に液晶層1503が枠状のシール材1504によって封止された液晶パネルが形成されている。液晶層1503は、誘電異方性が負のネマチック液晶で構成されている。上側の透明基板1501の内面上には、カラーフィルタ層1509、保護膜1510、複数のストライプ状の透明電極1511が形成されていて、透明電極1511の表面上には液晶を垂直に配向させる配向膜1512が形成され、所定方向にラビング処理が施されている。このラビング処理によって、液晶分子はラビング方向に約85度のプレティルト角を有している。
【0093】
一方、下側の透明基板1502の内面上には、感光性のアクリル樹脂によって高低さ約0.8μmの凹凸を付与した反射電極1514が形成されている。反射電極1514には、図8のようなライン状の開口部が設けられている。さらに、その表面上には配向膜1513が形成されている。なお、この配向膜1513にはラビング処理を施さない。
【0094】
上側の透明基板1501の外面上に偏光板1505が配置され、偏光板1505と透明基板1501との間に位相差板(1/4波長板)1506が配置されている。また、液晶パネルの下側には、透明基板1502の背後に位相差板(1/4波長板)1508が配置され、この位相差板(1/4波長板)1508の背後に偏光板1507が配置されている。そして、偏光板1507の後方には、白色光を発する蛍光管1516と、この蛍光管1516に沿った入射端面を備えた導光板1515とを有するバックライトが配置されている。導光板1515は裏面全体に散乱用の粗面が形成され、或いは散乱用の印刷層が形成されたアクリル樹脂板などの透明体であり、光源である蛍光管1516の光を端面にて受けて、図の上面からほぼ均一な光を放出するようになっている。その他のバックライトとしては、LED(発光ダイオード)やEL(エレクトロルミネセンス)などを用いることができる。
【0095】
上記偏光板1505と偏光板1507の透過軸P1,P2は図17に示すように同方向に設定されており、これら偏光板の透過軸P1,P2に対して、位相差板(1/4波長板)1506,1508の遅相軸C1,C2の方向はθ=45度時計方向に回転した方向に設定されている。さらに、透明基板1501の内面上の配向膜1512のラビング処理の方向R1もまた、位相差板(1/4波長板)1506,1508の遅相軸C1,C2の方向と一致する方向に施されている。このラビング方向R1は、液晶層1503の電界印加時における液晶分子長軸の倒れる方向を規定する。液晶層1503には、負のネマティック液晶を用いた。図13は、本実施形態による反射型表示における反射率Rの駆動電圧特性1301と、透過型表示における透過率Tの駆動電圧特性1302とを示す。電界無印加時の表示状態は暗(黒)である。この液晶パネルを用いると、ドット間に遮光層を形成する必要がなくなる。
【0096】
反射型表示について説明する。外光は図15における偏光板1505、位相差板1506をそれぞれ透過し、液晶層1503を通過後、反射電極1514によって反射され、再び偏光板1505から出射される。このとき、液晶層1503への印加電圧によって明状態と暗状態、及びその中間の明るさを制御する。
【0097】
次に、透過型表示について説明する。バックライトからの光は偏光板1507及び位相差板1508によって所定の円偏光となり、反射電極1514の開口部より液晶層1503に導入され、液晶層1503、カラーフィルタ1509を通過後、位相差板1506を透過する。このとき、液晶層1503への印加電圧に応じて、偏光板1505を透過(明状態)する状態と吸収(暗状態)状態、及びその中間の明るさを制御することができる。
【0098】
上述したような本実施例の構成によれば、二重映りや表示のにじみのない反射型表示と透過型表示とを切り換えて表示することのできるカラー液晶装置が実現できた。
【0099】
図13に示すように、反射型表示における反射率Rの駆動電圧特性1301と、透過型表示における透過率Tの駆動電圧特性1302は異なる場合が多い。そこで、反射型表示における液晶駆動電圧と透過型表示における液晶駆動電圧をバックライトの点灯とともに切り替えることができるような液晶パネル駆動回路を用いた。このようにすることで、外光による反射型表示も、照明装置を利用した透過型表示も、常に最適な駆動電圧で駆動させることができるので、高品質の表示を得ることができた。
【0100】
凹凸を付与した反射電極1514は、反射光を広角に反射させることができるので、広視野角の液晶装置が実現できた。
【0101】
最後に、上記の各実施形態に用いるカラーフィルタの着色層について述べる。各実施形態においては、反射型表示を行う場合、入射光が一旦カラーフィルタのいずれかの着色層を透過した後、液晶層を通過して反射電極によって反射され、再び着色層を透過してから放出される。したがって、通常の透過型の液晶装置とはことなり、カラーフィルタを二回通過することになるため、通常のカラーフィルタでは表示が暗くなり、コントラストが低下する。そこで、各実施形態では、カラーフィルタ(R、G、B)の各着色層の可視領域における最低透過率が25〜50%になるように淡色化して形成している。着色層の淡色化は、着色層の膜厚を薄くしたり、着色層に混合する顔料若しくは染料の濃度を低くしたりすることによってなされる。このことによって、反射型表示を行う場合に表示の明るさを低下させないように構成することができる。
【0102】
このカラーフィルタの淡色化は、透過型表示を行う場合にはカラーフィルタを一しか回透過しないため、表示の淡色化をもたらすが、本実施形態では反射電極によってバックライトの光が遮られることが多いため、表示の明るさを確保する上でむしろ好都合である。
【0103】
(第8実施形態)
上記した第1実施形態乃至第8実施形態に示した液晶装置は、様々な環境下で用いられ、しかも低消費電力が必要とされる携帯機器の表示部として用いるのに適している。図16に本発明の電子機器の例を3つ示す。
【0104】
図16(a)は携帯電話であり、本体の前面上方部に表示部が設けられる。携帯電話は、屋内屋外を問わずあらゆる環境で利用される。特に自動車内で利用されることが多いが、夜間の車内は大変暗い。従って携帯電話に利用される表示装置は、消費電力が低い反射型表示をメインに、必要に応じて補助光を利用した透過型表示ができる半透過反射型液晶装置が望ましい。上記した第1実施形態乃至第8実施形態に記載の液晶装置を携帯電話の表示部として用いれば、反射型表示でも透過型表示でも従来より明るく、コントラスト比が高い形態電話が得られる。
【0105】
図16(b)はウォッチであり、本体の中央に表示部が設けられる。ウォッチ用途における重要な観点は、高級感である。本発明の第1実施形態乃至第8実施形態に記載の液晶をウォッチの表示部として用いれば、明るくコントラストが高いことはもちろん、光の波長による特性変化が少ないために色づきも小さい。従って、従来のウォッチと比較して、大変に高級感あるカラー表示が得られる。
【0106】
図16(c)は携帯情報機器であり、本体の上側に表示部、下側に入力部が設けられる。また表示部の前面にはタッチ・キーを設けてもよい。通常のタッチ・キーは表面反射が多いため、表示が見づらい。従って、従来は携帯型と言えども透過型液晶装置を表示部として利用することが多かった。ところが透過型液晶装置は、常時バックライトを利用するため消費電力が大きく、電池寿命が短かかった。このような場合にも上記した第1実施形態乃至第8実施形態の液晶装置を携帯情報機器の表示部として用いれば、反射型でも半透過反射型でも、透過型でも表示が明るく鮮やかな携帯情報機器を得ることができる。
【0107】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、表示の二重映りやにじみなどの発生しない液晶装置において、外光が充分に存在する場合には反射型カラー表示として外光を取り入れて反射電極により反射させることにより表示を行うことができるとともに、外光が充分にない場合にはバックライトを点灯して液晶表示を視認できるように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液晶装置の第1実施形態の構造を示す概略縦断面図である。
【図2】MIMアクティブマトリクス液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。
【図3】単純マトリクス型液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。
【図4】TFTアクティブマトリクス液晶装置に本発明を適用したときの正面概略図である。
【図5】基板間中央部の液晶の配向方向を説明するための概略縦断面図である。
【図6】請求項5記載の発明を適用した単純マトリクス型液晶装置の正面概略図である。
【図7】反射電極に開口部を設けた実施形態を表す図である。
【図8】反射電極に開口部を設けた実施形態を表す図である。
【図9】反射電極に開口部を設けた実施形態を表す図である。
【図10】反射電極に開口部を設けた実施形態を表す図である。
【図11】本発明に係る液晶装置の第5実施形態の構造を示す概略縦断面図である。
【図12】反射電極に開口部を設けた実施形態を表す図である。
【図13】本発明に係る液晶装置の駆動電圧−反射率/透過率特性を示す図である。
【図14】本発明に係る液晶装置の第6実施形態の構造を示す概略縦断面図である。
【図15】本発明に係る液晶装置の第7実施形態の構造を示す概略縦断面図である。
【図16】本発明に係る液晶装置を搭載した電子機器の概略図である。
【図17】偏光板、位相差板及び液晶パネルのラビング方向の関係を示す説明図である。
【符号の説明】
101、102、501、502、1101、1102、1401、1402、1501、1502 透明基板
103、1103、1403、1503 液晶層
104、1104、1404、1504 シール材
105、107、1105、1107、1405、1407、1505、1507 偏光板
106、108、1106、1108、1406、1408、1506、1508 位相差板
109、1109、1409、1509 カラーフィルタ
110、1110、1410、1510 保護膜
111、1111、1411、1511 透明電極
112、113、1112、1113、1412、1413、1512、1513 配向膜
114 反射電極
115、1115、1415、1515 導光板
116、1116、1416、1516 蛍光管
201、301、401、601、701、801、901、1001 上側基板内面の透明電極
202 走査線
203 MIM素子
204、302、405 下側基板内面の反射電極
205、303、406 上側基板に透明電極が形成されていてかつ下側基板に反射電極が形成されていない部分
206、304、407、804、905 上下基板間中央部の液晶分子の配向方向
207、305、408 下側基板近傍の液晶分子の配向方向
402 データ線
403 ゲート線
404 TFT素子
503 液晶分子
504 上下基板間中央部の液晶分子
505 上下基板間中央部の液晶分子の配向方向
506、704 下側基板近傍の液晶分子の配向方向
602、702、802、902、1002 下側基板内面の開口部を有する反射電極
603、703、803、903、1003、1202 開口部
904 反射電極に形成された開口部の長手方向
1114、1201、1414 開口部を有した反射電極
1117 遮光層
1203 ドット間の領域
1301 反射型表示における反射率Rの駆動電圧特性
1302 透過型表示における透過率Tの駆動電圧特性
1417 散乱板
1514 凹凸と開口部を有した反射電極

Claims (8)

  1. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、
    前記反射電極近傍の液晶分子の配向方向と前記反射電極の長手方向とのなす角度をΨとしたとき、−30°≦Ψ≦30°であることを特徴とする液晶装置。
  2. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、
    前記反射電極には該反射電極の長手方向に概ね平行なライン状の矩形パターンで形成された開口部が設けられており、前記矩形パターンの線幅と、隣り合う前記反射電極の離間幅とが略等しいことを特徴とする液晶装置。
  3. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極と、
    前記第1の基板又は前記第2の基板の前記液晶層側であって、前記隣り合う前記反射電極の間隙に対応する位置に設けられた遮光部と、
    を備えていることを特徴とする液晶装置。
  4. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、非駆動時が暗状態の表示であることを特徴とする液晶装置。
  5. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、
    前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には、第2の位相差板が設けられており、前記第2の位相差板の前記第2の基板とは反対の側には第2の偏光板が設けられていることを特徴とする液晶装置。
  6. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、
    前記反射電極が凹凸を有することを特徴とする液晶装置。
  7. 第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側には照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備え、
    前記第1の基板側から供給される光を利用して反射型表示を得る際に前記液晶層に印加する電圧と、前記照明装置を用いて透過型表示を得る際に前記液晶層に印加する電圧とが、同一画像に対して異なることを特徴とする液晶装置。
  8. 液晶装置をその表示部として備える電子機器であって、
    前記液晶装置は、第1の基板と、第2の基板との間に液晶層を配置してなり、
    前記第2の基板の前記液晶層とは反対の側に照明装置を備えた液晶装置であって、
    前記第2の基板の前記液晶層側の面上に互いに所定間隔隔てて形成した複数の反射電極と、
    前記第1の基板の前記液晶層側の面上であって前記反射電極の対応位置及び隣り合う前記反射電極の間隙の対応位置に形成した透明電極とを備えていることを特徴とする電子機器。
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