JP3800775B2 - 無人搬送車制御装置および無人搬送車制御方法 - Google Patents

無人搬送車制御装置および無人搬送車制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工場等の無人自動搬送システムにおいて、無人搬送車(無人車)の運行を管理し、搬送経路の決定等を行う無人搬送車制御装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
工場などの自動搬送システムでは、限られたスペースで生産量をアップさせるため、狭い走行路に複数台の無人搬送車を投入することがある。また、工場内の装置の保守などで走行路が閉鎖されると無人搬送車同士が干渉しあって、移動できなくなる状態が発生する。
【0003】
無人搬送車を現在地から目的地へ進めるための経路を求めるのに、最短経路探索手法がよく使用される。この場合、最短の指標を何にするかにより様々なバリエーションがあるが、移動距離を指標とする場合と、移動時間を指標とする場合が代表的である。移動距離を指標とする場合は、ノード間の距離の総和が最小となる経路が選択され、移動時間を指標とする場合は、ノード間の移動時間の総和が最小となる経路が選択される。
【0004】
ノード間の走行方向が一方向に決まっている場合は、上述した最短経路探索手法が妥当な手法であるが、図7に示すように走行路におけるノード間を両方向へ移動でき、かつある区間が閉鎖される走行路の場合、複数の無人搬送車を効率よく、互いに干渉させず移動させようとすると、出願人の先の出願、すなわち、特願平09−122557(以下、「先の出願」と称する)で述べたような工夫が必要となる。
【0005】
従来例である先の先願について図1を参照して説明する。この図において、200は運行制御部であり、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等からなる処理装置である。
経路決定部213は、CPU等により構成され、各無人搬送車の最適な走行経路および動作順序を決定する。運行制御部200は、経路決定部213を起動し、該経路決定部213が求めた各無人搬送車の走行経路に基づいて無人搬送車の運行制御を行う。
【0006】
搬送実行テーブルメモリ201は、本装置の制御対象となる無人搬送システムに与えられる仕事に関するデータをプールしておく記憶領域である。
計画結果格納メモリ203は、経路決定部213において計画された各無人搬送車の確定経路、及び、走行路上において無人搬送車が停止可能な各ノードに関する予約シーケンス等を記憶する領域である。運行制御部200は、計画結果格納メモリ203内のデータをチェック・参照し、各無人搬送車への走行指示を出力する。
【0007】
計画指示データメモリ204は、各無人搬送車の目的地やそこでの作業内容を記憶している。経路決定部213は、計画指示データメモリ204のデータに基づいて、経路計画および動作計画を立てる。
無人車データメモリ205は、各無人搬送車の位置などの情報を記憶する。運行制御部200は、無人車インターフェース211から各無人搬送車の状態を逐次受信し、その内容を元に無人車データメモリ205の内容を更新する。
経路決定部213による計画動作が終了し、そのデータが計画結果格納メモリ203へ格納されると、運行制御部200はその内容を調べて、計画が成功していれば、運行制御データメモリ206へ当該データをコピーする。
【0008】
走行路データメモリ212は、ノードや区間の情報、および、区間の閉鎖など現在の走行路の状況を記憶している。
運行制御部200は、搬送実行テーブルメモリ201および無人搬送車データメモリ205を参照して、未割当の仕事の存在および仕事を持たない無人搬送車の存在を確認した場合、その参照データを元に、計画指示データメモリ204に経路確定レベルや目的ノード等をセットし、経路決定部213を起動する。
【0009】
次に、上記構成による無人搬送車制御装置の動作を説明する。先の先願においては、探索木において移動するノード数に対応する探索深さの順に展開していき、目標状態を示す目標節点に達したら、探索を打ち切っていた。
たとえば、図7の場合は、走行路上に無人搬送車#1および#2が存在し、無人搬送車#1は、ノード6に位置しており、図8に示すように移動先の目的地がノード1となっている。このとき、無人搬送車#2は、ノード1に位置しており、移動先の目的地がない状態(作業予定がない状態)である。
【0010】
図7に示す状態における探索木の構成は、図9に示す形状となる。図9において、節点1:(6、1)を探索木の開始点である根節点として、順次、無人搬送車#1および#2の移動可能なノードに対応した子節点を下の方向に作成していく。ここで、1:(6、1)において、「1:」は一番最初に作成した節点番号を示しており、「(6、1)」は、無人搬送車#1がノード6に位置し、無人搬送車#2がノード1に位置していることを示しているノード集合であり節点のラベルとしている。また、たとえば、節点10:(8、1)は、10番目に作成された節点であり、無人搬送車#1はノード8に位置し、無人搬送車#2はノード1に位置していることを示している。したがって、根節点1:(6、1)は、図7に示す無人搬送車#1および#2の位置を示している。
【0011】
図9に示す様に、無人搬送車#1および#2が互いに干渉しない移動先のノードとして、根節点1:(6、1)から節点番号2、3、4および5の4つの子節点が展開される。たとえば、節点番号2の節点2:(5、1)は、根節点1:(6、1)の状態から無人搬送車#1をノード6からノード5へ移し、無人搬送車#2を移動させずノード1に位置させる状態を示す。
このように、ある節点(親節点として考える)の無人搬送車の配置から、無人搬送車#1および#2のいずれか(複数の無人搬送車が存在する場合には、この内の1台)を隣のノードへ移した状態を子節点として順次作成していき、無人搬送車#1および#2の双方が目的とするノードへ到達した段階において探索木における経路探索処理が終了する。
【0012】
ここで、親節点5:(、2)からラベル(5、2)、(7、2)、(9、2),(6、3)および(6、8)のつの子節点が作成可能であるが、ラベル(5、2)および(7、2),(9,2)とは、節点番号7,9および節点番号11において、すでに作成されているために親節点5:(、2)から作成されない。そして、ラベル(6、3)および(6、8)は、節点番号12と節点番号15とにおいて作成されている。これは、探索木を作成する場合における「枝刈り」と称され、探索木における節点数の爆発的な増加を抑制するために行われる処理である。また、移動先としての目的のノードを有していない無人搬送車#2がどのノードに位置しても良いため、無人搬送車#1が移動目的のノードであるノード1に初めて到達した61:(1、3)を最終状態として、探索木の作成で行われる経路探索は終了する。
【0013】
図9に示す探索木において、根節点1:(6、1)から図に示す太線を矢印の方向に辿ると、無人搬送車#1および#2の始めに位置していたノードから最終的な目的地であるノードへ位置するまでの遷移系列は以下の様になる。
1:(6,1)→4:(9,1)→10:(8,1)→22:(8,2)→36:(8,3)→49:(2,3)→61:(1,3)
そして、この遷移系列から無人搬送車(無人搬送車)#1および#2の走行経路が図10に示すように、またノード予約表が図11に示すように求められる。
【0014】
この図10に示す走行経路に沿い、かつ図11に示すノード予約表のノード予約順序に従い、無人搬送車#1および#2を移動させて行くことにより、無人搬送車#1および#2は、現在位置するノードから目的のノードまでお互いに干渉せずに導かれる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上述した先の出願の方法は、深さ「0」の根節点1:(6、1)、深さ「1」の節点番号2〜5および深さ「3」の節点番号6〜13というように、同じ深さの節点を全て展開してから次の深さの節点に移る横型探索のため、探索木の探索深さが最も小さく、無人搬送車が目標のノードに達する遷移系列が得られることになる。すなわち、無人搬送車の移動ノード数の合計が最も少ない経路が求められる。その結果、図10に示す最短経路が探索されるものであるが、この方法にも、以下に述べるような課題が存在する。
【0016】
複数の無人搬送車の目的値が同一または近接しており、各無人搬送車の目的値を示す目的値の集合自体が状態として許されない場合、目的値が競合している無人搬送車の経路が定まらないことになる。
以下にこの場合の動作の詳細を説明する。ここで、走行路が図12に示すような場合を考える。
【0017】
たとえば、図12において、無人搬送車#1は、ノード2に現在位置しており、無人搬送車#2は、ノード4に位置している。そして、無人搬送車#1および無人搬送車#2の目的値は、図13に示されているように同じノード1となっている。ところが、無人搬送車は一定の大きさ、形状を有しているために同一の目的値へ位置しようとすると、無人搬送車#1と無人搬送車#2とがお互いに衝突してしまう。
【0018】
つまり、無人搬送車#1および無人搬送車#2の位置集合(1、1)は、物理的に実現不可能な配置の状態として、探索木には登録されない。
したがって、図13の条件の場合には、図14に示す探索木となる。すなわち、どちらか一方の無人搬送車がノード1に到達した場合、たとえば位置集合7:(1、5)から位置集合14:(1、2)および位置集合26(1、3)と子節点が作成される。
【0019】
しかしながら、、上述したように、無人搬送車#1および無人搬送車#2が同一なノードに同時に位置することができないため、無人搬送車#2は、ノード1に到達することができない。そのため、位置集合26(1、3)は、無人搬送車#2において親節点である位置集合14:(1、2)に対するよりもノード1から遠ざかる位置となる。これにより、図14に示される探索木における位置集合26:(1、3)には、子節点が作成されない。
【0020】
また、位置集合7:(1、5)を親節点とした子節点の位置集合29:(4、3)および25:(4、6)は、無人搬送車#2の探索結果として始めの位置集合に対して距離が遠くなっている。
結果として、無人搬送車#1および無人搬送車#2の経路探索は、探索木の作成が不十分な状態で停止するために失敗となる。
【0021】
本発明は、このような背景の下でなされたもので、投入された無人搬送車の台数が多く、このうち目的地が同一地点になる等の目的値の集合が物理的に許されない状態においても、投入された全ての無人搬送車について所定の評価基準に基づき新規計画を立て、搬送能力の向上を図ることのできる無人搬送車制御装置および方法を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路とからなる走行路を移動する複数の無人搬送車の運行を計画する無人搬送車制御装置において、各無人搬送車の現在地の情報および目的地の情報を有する着目節点を作成し、該着目節点を所定の探索木の最上位節点とする親節点作成手段と、各無人搬送車の現在位置の位置情報が並べられた現在地集合および目的地の位置情報が並べられた目的地集合の情報を有する目標節点を作成する目標節点作成手段と、前記着目節点と前記目標節点とが一致するか否か判断する一致判断手段と、前記一致判断手段において前記着目節点と前記目標節点とが不一致の場合には、前記探索木から前記着目節点を親節点として展開済みでない節点を取り出す節点検出手段と、前記節点検出手段で取り出された節点について、該節点が示す無人搬送車の現在地の位置情報を隣接するノードに変え、新たな現在地集合を有する子節点を作成する子節点作成手段と、前記子節点作成手段で作成された子節点の無人搬送車の現在地集合において無人搬送車の位置を調べて、各無人搬送車が衝突しないか否かを検出し、衝突する場合には、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる衝突判断手段と、前記衝突判断手段において各無人搬送車が衝突しない場合に、前記子節点における所定の無人搬送車に対応する現在地集合とこの無人搬送車の目的地集合とが一致することを条件として、目的地への到着を判断し、かつ、この無人搬送車の目的地情報を到着を示す到着情報へ変更するとともに、前記子節点を前記節点検出手段で取り出された節点の下位に登録して該子節点を着目節点とし、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる到着判定手段と、前記一致判断手段において目的地集合の全ての無人搬送車に対応する目的地の情報が到着情報となっている場合には、該着目節点から前記最上位節点までを結ぶ節点の列に基づいて、前記走行路における無人搬送車の運行計画を作成する運行計画作成手段とを具備することを特徴とする。
【0023】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の無人搬送車制御装置において、現在地集合と目的地集合とのそれぞれの無人搬送車に対応する位置情報が全て一致した場合にのみ、前記一致判断手段が節点同士を等しいと判断することを特徴とする。
【0024】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の無人搬送車制御装置において、前記到着判定手段が到着した後に作業の終了した無人搬送車をノードから退避させて、同一ノードを目的地としている他の無人搬送車へ前記ノードを空ける処理を行うことを特徴とする。
【0025】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の無人搬送車制御装置において、前記一致判断手段は、前記目標節点において目的地が設定されていない無人搬送車については、前記着目節点における位置と該目標節点における目的地とが一致すると見なすことを特徴とする。
【0026】
請求項5記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の無人搬送車制御装置において、前記運行計画作成手段で作成される運行計画は、各無人搬送車の現在地から目的地までの移動経路を示す情報、および、各ノードに停車する無人搬送車の停車の順番を示す情報からなることを特徴とする。
【0027】
請求項6記載の発明は、停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる走行路を移動する複数の無人搬送車の運行を計画する無人搬送車制御方法において、親節点作成部が各無人搬送車の現在地の情報および目的地の情報を有する着目節点を作成し、該着目節点を所定の探索木の最上位節点とする親節点作成過程と、目標節点作成部が各無人搬送車の現在位置の位置情報が並べられた現在地集合および目的地の位置情報が並べられた目的地集合の情報を有する目標節点を作成する目標節点作成過程と、節点検出部が前記着目節点と前記目標節点とが一致するか否か判断する一致判断過程と、前記一致判断手段において前記着目節点と前記目標節点とが不一致の場合には、前記探索木から前記着目節点を親節点として展開済みでない節点を取り出す節点検出過程と、子節点作成部が前記節点検出手段で取り出された節点について、該節点が示す無人搬送車の現在地の位置情報を隣接するノードに変え、新たな現在地集合を有する子節点を作成する子節点作成過程と、衝突判断部が前記子節点作成手段で作成された子節点の無人搬送車の現在地集合において無人搬送車の位置を調べて、各無人搬送車が衝突しないか否かを、検出し、衝突する場合には、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる衝突判断過程と、到着判定部が前記衝突判断手段において各無人搬送車が衝突しない場合に、前記子節点における所定の無人搬送車に対応する現在地集合とこの無人搬送車の目的地集合とが一致することを条件として、目的地への到着を判断し、かつ、この無人搬送車の目的地情報を到着を示す到着情報へ変更するとともに、前記子節点を前記節点検出手段で取り出された節点の下位に登録して該子節点を着目節点とし、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる到着判定過程と、運行計画作成部が前記一致判断手段において目的地集合の全ての無人搬送車に対応する目的地の情報が到着情報となっている場合には、該着目節点から前記最上位節点までを結ぶ節点の列に基づいて、前記走行路における無人搬送車の運行計画を作成する運行計画作成過程とを有することを特徴とする。
【0036】
【発明の実施の形態】
§1.第一実施形態
以下、図面を参照して、この発明の第1実施形態について説明する。
(1)構成および動作
図1は、この発明の第1実施形態による無人搬送車制御装置の構成例を示すブロック図である。この図に示す装置は、先の出願(特願平09−122557)における経路決定部213が経路決定部102に置き換わったものである。
【0037】
この図において、運行制御部200は、CPU(中央処理装置)、ROM(リードオンリメモリ)、RAM(ランダムアクセスメモリ)等からなる処理装置である。
経路決定部102はCPU等により構成され、走行路データメモリ212、無人車データメモリ205および計画指示データメモリ204を参照して、各無人搬送車の最適な走行経路を導出し、その経路およびノード予約表を計画結果格納メモリ203へ書き込む。運行制御部200は、経路決定部102を起動し、該経路決定部102が求めた各無人搬送車の走行経路に基づいて無人搬送車の運行制御を行う。
【0038】
搬送実行テーブルメモリ201は、本装置の制御対象となる無人搬送システムに与えられる仕事に関するデータをプールしておく記憶領域である。
計画結果格納メモリ203は、経路決定部102において計画された各無人搬送車の確定経路、及び、走行路上において無人搬送車が停止可能な各ノードに関する予約シーケンス等を記憶する領域である。運行制御部200は、計画結果格納メモリ203内のデータをチェック・参照し、各無人搬送車への走行指示を出力する。
【0039】
計画指示データメモリ204には、各無人搬送車の目的地やそこでの作業内容が記憶されている。経路決定部102は、計画指示データメモリ204のデータに基づいて、経路計画および動作計画を立てる。
無人車データメモリ205は、各無人搬送車の位置などの情報を記憶する。運行制御部200は、無人車インタフェース211から各無人搬送車の状態を逐次受信し、その内容を元に無人車データメモリ205の内容を更新する。
経路決定部102による計画動作が終了し、そのデータが計画結果格納メモリ203へ格納されると、運行制御部200はその内容を調べて、計画が成功していれば、運行制御データメモリ206へ当該データをコピーする。
【0040】
走行路データメモリ212は、ノードや区間の情報、および、区間の閉鎖など現在の走行路の状況および区間のコストデータを記憶している。区間のコストとは、無人搬送車の始めに位置していたノードから目的とするノードまでの走行経路である区間の良否を判断する評価の基礎となるデータである。一実施形態において、評価基準が「最短距離」の場合のコストデータは区間の両端のノード間の距離であり、評価基準が「最短時間」の場合のコストデータは区間の移動に要する時間である。
【0041】
運行制御部200は、搬送実行テーブルメモリ201および無人搬送車データメモリ205を参照して、未割当の仕事の存在および仕事を持たない無人搬送車の存在を確認した場合、その参照データを元に、計画指示データメモリ204に経路確定レベルや目的ノード等をセットし、経路決定部102を起動する。経路決定部102における経路決定処理は、図2に示す探索木を作成しながら、現在位置するノードから目的とするノードまでの走行計画を求めていく。
【0042】
探索木上において長円で示される節点は、
▲1▼From集合:各無人搬送車のその時点における現在地の集合
▲2▼To集合 :各無人搬送車のその時点における目的地の集合
からなるラベルを有する。たとえば、図12のケースにおける探索開始時点では、
From集合は(2、4)であり、無人搬送車#1がノード2、無人搬送車#2がノード4に現在存在している。
To集合は、(1、2)であり、無人搬送車#1がノード1、無人搬送車#2もノード1を目的地としている。図における表記は、(2、4)→(1、1)となる。このように、従来例がFrom集合のみの考慮であったが、本発明の方法においては、To集合も併せて考慮される。
【0043】
次に、上記構成による無人搬送車制御装置の動作を図1、図2および図3を参照して説明する。図3は、本実施形態による経路決定部102の動作の一例を示すフローチャートである。
ステップS1において、まず始めに、無人車データメモリ205および計画指示データメモリ204を参照して、経路を決定すべき無人搬送車およびその現在地/目的地を求める。
【0044】
そして、走行経路を決定すべき各無人搬送車の現在地を並べたFrom集合を作成する。ここで、上記From集合は、一例として、
(無人搬送車#1の現在地,無人搬送車#2の現在地,…,無人搬送車#nの現在地)
となる。但し、この集合において、各無人搬送車の現在地は、必ずしも、無人搬送車の番号の小さい順番に並べる必要はない。
【0045】
次に、各無人搬送車の目的地をTo集合を作成する。ここで、上記To集合は、一例として、
(無人搬送車#1の目的地,無人搬送車#2の目的地,…,無人搬送車#nの目的地)
となる。但し、このTo集合において、各無人搬送車の目的地の並び順は、From集合における各無人搬送車の現在地の並び順と同じ順番でなければならない(以後作成する節点も同様)。また、このラベルにおいて、仕事が与えられていない等により、目的地のない無人搬送車については、そのことを示す符号(一例として、”*”とする)が、目的地の代わりにセットされる。
【0046】
そして、このFrom集合およびTo集合からなるラベルを有する親節点を作成する。この作成された親節点を図2に示す探索木に登録する。このとき、この登録される節点の展開情報を「未展開」とする。
最後に、親節点を着目節点とし、ステップS2へ進む。
【0047】
次に、ステップS2において、経路決定部102は、初めてこのステップの処理が行う場合、着目節点のTo集合を取り出し、全ての無人車の目的地が「*」であるかどうかの確認を行う。ここで、ラベルにおいてTo集合が示す全ての無人搬送車の目的地が「*」となった場合、全ての無人搬送車が本来の目的地へ到着済み状態になったとしてステップS3へ進み、計画結果の作成を行う。
【0048】
また、ステップS2において、経路決定部102は、繰り返し処理の場合、新たに登録された子節点のTo集合を取り出し、全ての無人車の目的地が「*」であるかどうかの確認を行う。ここで、ラベルにおいてTo集合が示す全ての無人搬送車の目的地が「*」となった場合、全ての無人搬送車が本来の目的地へ到着済み状態になったとしてステップS3へ進み、計画結果の作成を行う。
ステップS3の動作については、後に詳述する。
【0049】
一方、ステップS2において、経路決定部102は、いずれかの無人車の目的地が「*」でないと判断した場合、処理をステップS4へ進める。次に、ステップS4において、経路決定部102は、着目節点のFrom集合を調べて、この目標節点を親節点として子節点へ展開できるかどうかを調べる。そして、この目標節点が、子節点へ展開できる場合、処理はステップS5へ進められる。
たとえば、経路決定部102は、子節点へ展開できるとして処理をステップS5へ進める。
【0050】
また、この目標節点が、子節点へ展開できない場合、経路決定部102は、この目標節点の展開情報を「展開済み」へ変更する。そして、経路決定部102は、索木における着目節点以降の各節点を調べ、最初に見つかった「未展開」の展開情報を有する節点を取り出す。その結果、経路決定部102は、この節点を新たな着目節点とし、処理をステップS5へ進める。
【0051】
次にステップS5において、経路決定部102は、現在存在するノードから移動可能な(他の無人搬送車と干渉しない)隣接したノードを検索する。そして、経路決定部102は、対応する無人搬送車の位置集合の現在地を上記隣接するノードに変更し、新たなFrom集合を有する子節点を作成する。また、このとき他の無人搬送車の現在地は、現在のFrom集合の現在地と同様として変更されない。
【0052】
さらに、子節点のTo集合における各無人搬送車の目的地には、以下の状態毎に異なった情報が書き込まれる。
▲1▼ 着目節点のTo集合の現在地がすでに本来の目的地に到着しており、「*」の目標状態となっているか、または着目節点のFrom集合の現在地が本来の目的地と一致(新たに本来の目的地へ到着)したとき、子節点のTo集合における各無人搬送車の目的地には、「*」が書き込まれる。
【0053】
▲2▼ ▲1▼以外の場合、すなわち本来の目的地へ未到着の場合には、着目節点のTo集合の目的地をTo集合へ設定する。
そして、この子節点の展開情報は、「未展開」とされ、処理はステップS6へ進む。
【0054】
次に、ステップS6において、経路決定部102は、子節点のFrom集合の各無人搬送車の現在地を調べる。そして、経路決定部102は、無人搬送車同士が衝突しないことが検出された場合、新たに作成された位置集合を可能な状態と判断し、処理をステップS7へ進める。
また、経路決定部102は、各無人搬送車同士が干渉すると検出した場合、ステップS2へ処理を戻し、新たな目標節点の処理を行う。
【0055】
次に、ステップS7において、経路決定部102は、子節点のラベルと同じラベルを有する節点がすでに探索木に有るかどうかの確認を行う。そして、経路決定部102は、すでに探索木にない場合、この子節点を展開済みでないと判断し、ステップS8へ処理を進める。ここで、ラベルが同じであるとは、From集合およびTo集合の双方が同一であることを示している。
【0056】
次に、ステップS8において、経路決定部102は、作成された子節点を探索木の最後につけ加える。この場合、子節点には、現在の着目点である親節点を示す情報を付加する。すなわち、図2に示す探索木で説明すると、親節点の下にその展開された子節点が表示され、親節点と子節点との間は、線で接続される。
【0057】
次に、ステップS7において、子節点のラベルと同じラベルを有する節点がすでに探索木に有るかどうかの確認で、探索木に対応する節点があり経路決定部102がこの子節点を展開済みでないと判断した場合、ステップS8で子接点を探索木に登録し、ステップS2へ処理が進める。
【0058】
次に、ステップS2において、経路決定部102は、繰り返し処理の場合なので、新たに登録された子節点のTo集合を取り出し、全ての無人車の目的地が「*」であるかどうかの確認を行う。ここで、ラベルにおいてTo集合が示す全ての無人搬送車の目的地が「*」となった場合、全ての無人搬送車が本来の目的地へ到着済み状態になったとしてステップS3へ進み、計画結果の作成を行う。
【0059】
次に、ステップS3において、経路決定部102は、目標状態となった子節点からその親節点を、探索木に基づき辿る親節点が存在する限り順次辿って行く。そして、経路決定部102は、確認された親節点のFrom集合を逆に並べていく。すなわち、以下に示すように並べられる。
Figure 0003800775
【0060】
ここで、From集合1は、計画指示における各無人搬送車の現在地を並べた位置集合であり、最後のFrom集合である「From集合m」は、目標状態の節点における各無人車の現在地を並べた位置集合である。
以下に、From集合1からFrom集合nまでの集合列より各無人搬送車の経路およびノード予約表を求める処理を図4を参照して説明する。
【0061】
ステップS11において、経路決定部102は、各無人搬送車の経路および各ノードのノード予約表における予約シーケンスを空にする。そして、経路決定部102は、現在の各無人搬送車の位置集合に「From集合1」を設定する。
【0062】
次に、ステップS12において、経路決定部102は、現在の位置集合における各無人搬送車のノードをおのおのの無人搬送車の経路に設定する。同時に、経路決定部102は、上記ノードの予約シーケンスに対応する無人搬送車のナンバーをノード予約表に入れる。
【0063】
次に、ステップS13において、経路決定部102は、From集合列に残りのFrom集合が存在しているかどうかの判定を行う。ここで、経路決定部102は、From集合列にFrom集合が無いと判断した場合、全ての処理を終了する。
一方、経路決定部102は、From集合列にFrom集合が無いと判断した場合、処理をステップS14へ進める。
【0064】
次に、ステップS14において、経路決定部102は、現在の位置集合の次のFrom集合を次の位置集合とし、処理をステップS15へ進める。
【0065】
次に、ステップS15において、経路決定部102は、現在の位置集合と次の位置集合との比較を行い、次の位置集合において現在の位置集合と異なるノードおよびそのノードに対応する無人搬送車を検索する。そして、経路決定部102は、検索された無人搬送車の経路に検索された異なるノードを加える(表記上は、→異なるノード)。また、経路決定部102は、ノード予約表における検索された異なるノードの予約シーケンスに上記検索された無人搬送車を追加する。
【0066】
次に、ステップS16において、経路決定部102は、From集合列に基づき次の位置集合のFrom集合を現在の位置集合のFrom集合に置き換え、処理をステップS13へ戻す。
【0067】
次に、経路決定部102の上述した図3および図4に示すフローチャートの各処理を具体例に基づき説明する。
ここで、図1、図2、図3および図4を参照して、図12の走行路における図13に示す、たとえば無人搬送車#1および無人搬送車#2の現在地および目的地に従い、一実施形態の具体的な動作を説明する。
【0068】
最初に、経路決定部102は、図2の最上部に示す無人搬送車#1および無人搬送車#2のFrom集合である(2、4)とTo集合(1、1)とを有する親節点のラベルを作成する。ここで、From集合の(2、4)は、無人搬送車#1がノード2に位置し、無人搬送車#2がノード4に位置していることを示している。
【0069】
また、To集合の(1、1)は、無人搬送車#1および無人搬送車#2がどちらもノード1を目的地にしていることを示している。
そして、上記親節点のラベルは、一番最初に作成された節点であることを示すために
1:(2、4)→(1、1)
と探索木において表記されている。ここで、「1:」は、ラベルに付けられる節点番号である。すなわち、「1:」は節点1を示している。
【0070】
図3のステップS2の「目標節点?」において、経路決定部102は、節点1のTo集合を調べる。しかし、節点1のTo集合が目標状態となっていないので、経路決定部102は、節点1を親節点として子節点を作成していく。
ここで、From集合が(2、4)なので、無人搬送車#1は、ノード1、ノード3およびノード5のいずれかに移動可能である。また、同様に、From集合が(2、4)なので、無人搬送車#2は、ノード1またはノード5に移動可能である。
【0071】
これにより、経路決定部102は、たとえば無人搬送車#1がノード1へ移動した状態に対応する子節点を検討する。その結果、経路決定部102は、検討の結果としてのFrom集合は、(1、4)となる。これにより、To集合は、無人搬送車#1が目的地のノードに到達したため、(*、1)と表記される。そして、このFrom集合(1、4)およびTo集合(*、1)は、可能な状態であり、かつ探索木において子の時点で展開済みとなっていない。この結果、経路決定部102は、節点2としてラベル「2:(1、4)→(*、1)」を探索木に登録する。
【0072】
上述したように、経路決定部102は、無人搬送車#1がノード2からノード3へ移動した状態に対応する子節点である節点3として探索木に登録する。同様に、経路決定部102は、無人搬送車#1がノード2からノード5へ移動した状態に対応する子節点である節点4として探索木に登録する。また、経路決定部102は、無人搬送車#2がノード4からノード1へ移動した状態に対応する子節点である節点5として探索木に登録する。さらに、経路決定部102は、無人搬送車#2がノード4からノード5へ移動した状態に対応する子節点である節点6として探索木に登録する。
【0073】
そして、以上得られた子節点は、いずれも最終的な目標状態ではない。また、節点1が節点2から節点6まで展開された時点において、経路決定部102は、節点1がこれ以上展開できないことを検出し、節点1の展開情報を「展開済」とする。
【0074】
次に、経路決定部102は、節点2を着目節点として選択し、節点2を親節点として子節点を作成する。ここで、経路決定部102は、節点のFrom集合(1、4)に基づき、以下に示すFrom集合を求める。
▲1▼ 無人搬送車#1がノード1からノード2へ戻るFrom集合(2、4)
▲2▼ 無人搬送車#1がノード1からノード4へ進むFrom集合(4、4)
▲3▼ 無人搬送車#2がノード4からノード1へ進むFrom集合(1、1)
▲4▼ 無人搬送車#2がノード4からノード5へ進むFrom集合(1、5)
【0075】
しかしながら、経路決定部102は、▲2▼のFrom集合(4、4)および▲3▼のFrom集合(1、1)が同一ノード上に無人搬送車#1および無人搬送車#2の2台が存在する結果となり、可能な状態の位置集合でないことを検出する。これにより、経路決定部102は、▲1▼のFrom集合(2、4)および▲4▼のFrom集合(1、5)の2節点のみをそれぞれラベル「7:(2、4)→(*、1)」の節点7とラベル「8:(1、5)→(*、1)」の節点8として探索木に登録する。
【0076】
なお、ここで前述した従来例における図14における探索木では、節点7のFrom集合(2、4)と節点1のFrom集合(2、4)とが同一のため登録されていない。
しかしながら、一実施形態においては、To集合も一致していない限り、同一の節点とならないため、図2に示す探索木には節点7および節点1が登録されている。
【0077】
上述してきたように、経路決定部102は、着目節点を節点2、節点3および節点4と移しながら、順次これらの子節点を作成していく。そして、経路決定部102は、節点7(ラベル7:(2、4)→(*、1))を親節点として子節点17(ラベル17:(2、1)→(*、*))を作成した時点で、子説点17におけるTo集合(*、*)となる。この結果、位置集合の要素が全て「*」となるので、経路決定部102は、目標状態になったと判断し、処理を次の計画結果の作成へ移す。
【0078】
以上の結果から、図2よりFrom集合列が以下に示すように求められる。
From集合1:(2、4) (←節点1)
From集合2:(1、4) (←節点2)
From集合3:(2、4) (←節点7)
From集合4:(2、1) (←節点17)
【0079】
上記From集合列から、図10に示す無人搬送車の経路および図11に示すノード予約表が得られる。
図10と図11とから無人搬送車#1は、本来の目的地であるノード1へ到着し、作業終了時に無人搬送車#2と干渉しないノード2へ退避する。また、図10と図11とから無人搬送車#2は、無人搬送車#1が移動した後に本来の目的地であるノード1へ進む。このように、無人搬送車#1および無人搬送車#2が双方ともにノード1において作業することが可能な走行経路が得られる。
【0080】
上述したように、本発明による一実施形態においては、無人搬送車#1および無人搬送車#2の走行経路を決定する探索処理において、走行経路の位置集合で形成された探索木のラベルに各無人搬送車の現在地を示すFrom集合に加えて目的地を示すTo集合を導入している。このため、無人搬送車同士が同一ノードを目的地とする目的地の集合自体が状態として許されない場合でも、無人搬送車同士が互いに進むノードを調整、すなわち干渉する無人搬送車の一方を退避させることを考慮した走行経路作成が行える。
【0081】
【発明の効果】
本願発明によれば、複数の無人搬送車の走行計画を決定する走行路探索処理において、走行経路の位置集合で形成された探索木のラベルに各無人搬送車の現在地を示す位置集合に加えて、目的地を示す位置集合を導入している。このため、複数の無人搬送車同士が同一ノードを目的地とする目的地の集合自体が状態として許されない場合でも、無人搬送車同士が互いに進むノードを調整、すなわち干渉する無人搬送車の一方を退避させることを考慮した走行経路作成が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の第1実施形態による無人搬送車制御装置の構成例を示すブロック図である。
【図2】 探索木の一例を示す説明図である。
【図3】 この発明の一実施形態による無人搬送車制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【図4】 この発明の一実施形態による無人搬送車制御装置の動作例を示すフローチャートである。
【図5】 同具体例における無人搬送車の現在地と目的地を示す説明図である。
【図6】 同具体例において得られたノードの予約シーケンスを示す説明図である。
【図7】 無人搬送車制御装置の動作説明における走行路を示す説明図である。
【図8】 従来例による無人搬送車制御装置の現在地と目的地とを示す説明図である。
【図9】 従来例による無人搬送車制御装置における探索木の一例
を示す説明図である。
【図10】 従来例により得られた無人搬送車の経路を示す説明図である。
【図11】 従来例により得られた予約シーケンスを示す説明図である。
【図12】 無人搬送車制御装置の動作説明における走行路を示す説明図である。
【図13】 従来例による無人搬送車制御装置の現在地と目的地を示す説明図である。
【図14】 従来例による無人搬送車制御装置における探索木の一例を示す説明図である。
【符号の説明】
102……経路決定部
200……運行制御部
201……搬送実行テーブルメモリ
203……計画結果格納メモリ
204……計画指示データメモリ
205……無人車データメモリ
206……運行制御データメモリ
211……無人車インターフェース
212……走行路データメモリ
213……経路決定部

Claims (6)

  1. 停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路とからなる走行路を移動する複数の無人搬送車の運行を計画する無人搬送車制御装置において、
    各無人搬送車の現在地の情報および目的地の情報を有する着目節点を作成し、該着目節点を所定の探索木の最上位節点とする親節点作成手段と、
    各無人搬送車の現在位置の位置情報が並べられた現在地集合および目的地の位置情報が並べられた目的地集合の情報を有する目標節点を作成する目標節点作成手段と、
    前記着目節点と前記目標節点とが一致するか否か判断する一致判断手段と、
    前記一致判断手段において前記着目節点と前記目標節点とが不一致の場合には、前記探索木から前記着目節点を親節点として展開済みでない節点を取り出す節点検出手段と、
    前記節点検出手段で取り出された節点について、該節点が示す無人搬送車の現在地の位置情報を隣接するノードに変え、新たな現在地集合を有する子節点を作成する子節点作成手段と、
    前記子節点作成手段で作成された子節点の無人搬送車の現在地集合において無人搬送車の位置を調べて、各無人搬送車が衝突しないか否か検出し、衝突する場合には、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる衝突判断手段と、
    前記衝突判断手段において各無人搬送車が衝突しない場合に、前記子節点における所定の無人搬送車に対応する現在地集合とこの無人搬送車の目的地集合とが一致することを条件として、目的地への到着を判断し、かつ、この無人搬送車の目的地情報を到着を示す到着情報へ変更するとともに、前記子節点を前記節点検出手段で取り出された節点の下位に登録して該子節点を着目節点とし、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる到着判定手段と、
    前記一致判断手段において目的地集合の全ての無人搬送車に対応する目的地の情報が到着情報となっている場合には、該着目節点から前記最上位節点までを結ぶ節点の列に基づいて、前記走行路における無人搬送車の運行計画を作成する運行計画作成手段と
    を具備することを特徴とする無人搬送車制御装置。
  2. 請求項1記載の無人搬送車制御装置において、
    現在地集合と目的地集合とのそれぞれの無人搬送車に対応する位置情報が全て一致した場合にのみ、前記一致判断手段が節点同士を等しいと判断することを特徴とする無人搬送車制御装置。
  3. 請求項1記載の無人搬送車制御装置において、
    前記到着判定手段が到着した後に作業の終了した無人搬送車をノードから退避させて、同一ノードを目的地としている他の無人搬送車へ前記ノードを空ける処理を行うことを特徴とする無人搬送車制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の無人搬送車制御装置において、
    前記一致判断手段は、前記目標節点において目的地が設定されていない無人搬送車については、前記着目節点における位置と該目標節点における目的地とが一致すると見なすことを特徴とする無人搬送車制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の無人搬送車制御装置において、
    前記運行計画作成手段で作成される運行計画は、各無人搬送車の現在地から目的地までの移動経路を示す情報、および、各ノードに停車する無人搬送車の停車の順番を示す情報からなることを特徴とする無人搬送車制御装置。
  6. 停止位置である複数のノードと、前記ノード間を接続する接続路からなる走行路を移動する複数の無人搬送車の運行を計画する無人搬送車制御方法において、
    親節点作成部が各無人搬送車の現在地の情報および目的地の情報を有する着目節点を作成し、該着目節点を所定の探索木の最上位節点とする親節点作成過程と、
    目標節点作成部が各無人搬送車の現在位置の位置情報が並べられた現在地集合および目的地の位置情報が並べられた目的地集合の情報を有する目標節点を作成する目標節点作成過程と、
    節点検出部が前記着目節点と前記目標節点とが一致するか否か判断する一致判断過程と、前記一致判断手段において前記着目節点と前記目標節点とが不一致の場合には、前記探索木から前記着目節点を親節点として展開済みでない節点を取り出す節点検出過程と、
    子節点作成部が前記節点検出手段で取り出された節点について、該節点が示す無人搬送車の現在地の位置情報を隣接するノードに変え、新たな現在地集合を有する子節点を作成する子節点作成過程と、
    衝突判断部が前記子節点作成手段で作成された子節点の無人搬送車の現在地集合において無人搬送車の位置を調べて、各無人搬送車が衝突しないか否かを、検出し、衝突する場合には、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる衝突判断過程と、
    到着判定部が前記衝突判断手段において各無人搬送車が衝突しない場合に、前記子節点における所定の無人搬送車に対応する現在地集合とこの無人搬送車の目的地集合とが一致することを条件として、目的地への到着を判断し、かつ、この無人搬送車の目的地情報を到着を示す到着情報へ変更するとともに、前記子節点を前記節点検出手段で取り出された節点の下位に登録して該子節点を着目節点とし、前記一致判断手段に着目節点と目標節点とが一致するか否か判断させる到着判定過程と、
    運行計画作成部が前記一致判断手段において目的地集合の全ての無人搬送車に対応する目的地の情報が到着情報となっている場合には、該着目節点から前記最上位節点までを結ぶ節点の列に基づいて、前記走行路における無人搬送車の運行計画を作成する運行計画作成過程と
    を有することを特徴とする無人搬送車制御方法。
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