JP3800661B2 - デジタルカメラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体に対して斜め方向から見た画像を正面方向から見た画像に補正して撮影することのできるデジタルカメラに係り、特に補正後の画像のモニタ表示に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば会議場においては、通常、ホワイトボードに対して斜め方向となる位置に参加者の座席が配置されるので、座席を移動することなくホワイトボードに描かれた図や文字等を撮影すると、撮影画像が斜め画像となり、その図形や文字等の判読が困難となる。かかる斜め画像の不具合を回避するには、ホワイトボードに対して正面位置まで撮影位置を移動させる必要があるが、会議中に撮影位置を移動することは困難であるから、カメラに斜め画像を擬似的な正面画像に補正して撮影する機能が設けられていると極めて便利である。
【0003】
上記のような斜め撮影シーンにおいては、通常、鉛直方向では撮像面と被写体面とが平行で、水平面内で撮像面と被写体面とが傾いているので、傾斜角をθ、被写体像をS、撮影倍率をmとすると、カメラの撮像面に投影される斜め画像はm・Scos(θ)であるから、傾斜角θ、撮影倍率mが既知であれば、これら傾斜角θ及び撮影倍率mに基づいて斜め画像を正面画像に補正することが可能となる。
【0004】
そこで、出願人は、本願と同日に出願した明細書において、上記撮像手段の撮像面と被写体面とのなす傾斜角を設定する角度設定手段と、被写体までの距離を測定する測距手段とを備え、設定された傾斜角と測定された被写体距離とに基づいて斜め画像を正面画像に補正して撮影し得るデジタルカメラを提案している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記斜め画像の補正機能を有するデジタルカメラでは、傾斜角が正確に入力されなければ、斜め画像の補正が不適切となり、却って不自然な撮影画像が得られることなるが、撮影者が撮像面と被写体面との傾斜角を設定する場合、撮影者は被写体面とカメラの撮像面とのなすおよその角度を感覚的に計って設定することになるから、傾斜角を正確に設定することは困難である。
【0006】
従って、好ましくは撮影前に補正後の画像をモニタし、補正結果を確認できることが望ましいが、従来、かかるモニタ機能は提案されていない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、撮影前に補正後の画像をモニタ可能にし、簡単かつ容易に斜め画像を擬似正面画像に補正して撮影することのできるデジタルカメラを提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、撮像手段と、撮像手段の撮像面と被写体面のなす傾斜角及び被写体までの距離のデータを記憶するメモリと、上記メモリに記憶されたデータに基づいて上記撮像手段で撮像された被写体の斜め画像を擬似正面画像に補正する補正手段と、画像を表示する表示手段と、上記表示手段による上記補正手段で補正された画像の表示を指示する指示手段と、上記モニタ表示が指示されると上記補正手段で補正された画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えたものである(請求項1)。
【0009】
上記構成によれば、撮像手段の撮像面に対して角度θで被写体面を傾斜させた状態で撮影された斜め画像は、補正手段により被写体を正面から見た擬似正面画像に補正される。
【0010】
この場合、指示手段で表示手段への補正された画像のモニタ表示が指示されていると、上記補正後の擬似正面画像が表示手段に表示され、斜め撮影画像の補正結果の確認が可能になる。
【0011】
また、本発明は、上記デジタルカメラにおいて、上記表示制御手段は、上記指示手段によるモニタ表示が指示されていないとき、上記撮像手段で撮像された画像を上記表示手段に表示するものである(請求項2)。
【0012】
上記構成によれば、指示手段でモニタ表示が指示されていないときは、撮像手段で撮像された画像が補正されることなく表示手段に表示され、モニタ表示が指示されているときは、撮像手段で撮像された画像を補正した後、その補正後の画像が表示手段に表示される。
【0017】
また、本発明は、上記デジタルカメラにおいて、前記被写体までの距離は、前記デジタルカメラの焦点調節のための測距手段より得られる(請求項)。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【0019】
同図に示すカメラ1は、撮像素子としてCCDエリアセンサを備え、このCCDエリアセンサで撮像された画像データが、図略のPCMCIA準拠のハードディスクカードに記録されるようになっている。また、カメラ1は、CCDエリアセンサの撮像面と被写体面とが平行でない被写体の画像(以下、斜め画像という。)を撮像面と被写体面とが平行な被写体の画像(以下、正面画像という。)に補正(以下、この補正を斜め撮影補正という。)する機能を備えている。
【0020】
すなわち、例えば図3に示すように、ホワイトボード16に対して左斜め前方位置(イ)からこのホワイトボード16に描かれた文字や図等を通常の撮影モードで撮影した場合、撮影画像は、撮影画面内の被写体距離の分布が異なることに起因して、図4(a)に示すように、右端側の寸法が左端側の寸法より小さくなる斜め画像Kとなるが、後述する斜め撮影補正モードで撮影した場合は、上記斜め画像Kを、図4(b)に示すように、ほぼホワイトボード16の正面位置(ロ)から撮影したような正面画像K′に補正するものである。
【0021】
ここで、斜め撮影補正の原理について簡単に説明する。なお、説明の便宜上、一次元の画像について説明する。
【0022】
図5は、カメラ1の光学系の概略構成図である。カメラ1の光学系は、撮影レンズ2の結像位置に横長長方形のCCDエリアセンサ18(以下、CCD18と略称する。)が配置され、この撮像レンズ2とCCD18との間に絞り17が配設されている。ホワイトボード16に描かれた図等の光像は撮影レンズ2及び絞り17を透過した後、CCD18の撮像面に結像される。
【0023】
図6は、斜め撮影における撮像系を真上から見た図で、ホワイトボード16の表示面(以下、被写体面という。)とCCD18の撮像面とが角度θ(以下、傾斜角θという。)だけ傾いている場合の撮像系を示している。
【0024】
図6において、Lは撮影レンズ2の光軸である。また、N0,N1,N2はそれぞれホワイトボード16上の点P,F,Gを通るCCD18の撮像面に平行な線分であり、N3はCCD18の撮像面上の点Aを通る被写体面(線分FG)に平行な線分である。点Oは撮影レンズ2のレンズ面と光軸Lとの交点、点Qは線分N1と光軸Lとの交点、点Rは線分N2と光軸Lとの交点であり、D,Eはそれぞれ線分N0と線分BFの延長線及び線分GCとの交点である。また、点B′C′はそれぞれ線分N3と線分FB及び線分GCの延長線との交点である。
【0025】
ホワイトボード16上のFG間の光像はCCD18の撮像面のBC間に結像するが、撮像面と被写体面とは傾斜角θで傾いているので、CCD18の撮像面に結像された光像BCは等価的にDE間の画像をCCD18の撮像面に投影したものとなっている。CCD18の撮像面におけるA,B,Cの各点での撮影倍率をそれぞれmA,mB,mC、被写体距離をそれぞれDA(=OP),DB(=OQ),DC(=OR)とすると、mB=mA・OP/OQ=mA・DA/DB、mC=mA・OP/OR=mA・DA/DCであるから、mB>mA>mCとなり、撮像面に結像される光像は、図4(a)に示すような斜め画像Kとなり、光像BCの内、完全に焦点が合っているのはA点(光軸Lと撮像面との交点)のみとなっている。
【0026】
斜め撮影補正は投影像DEの撮像画像(画像BCに相当)を投影像FGの撮像画像(画像B′C′に相当)に補正するもので、この補正はCCD18の撮像面におけるAC間の各点での撮影倍率mi(i=3,4,…n)及びBA間の各点での撮影倍率mi′(i′=3,4,…n)を求め、この撮影倍率mi,mi′に基づき光像BCの撮像画像の各点の拡大又は縮小を行なうことにより行われる。
【0027】
CCD18の撮像面におけるBA間の任意の点における被写体距離をDi、その点の撮影画角(その点及び点Oを通る線分と光軸Lとのなす角度)をαiとすると、DA/Di=cos(αi−θ)/cos(αi)・cos(θ)、mA=k×f/DA(k;比例係数,f;焦点距離)であるから、AC間の任意の点における撮像倍率miは、傾斜角θ、撮影レンズ2の焦点距離f及び撮影画角αiから下記(1)式で算出される。
【0028】
【数1】
Figure 0003800661
なお、上記DA/Di=cos(αi−θ)/cos(αi)・cos(θ)は、図6において、B点に対する被写体距離DBを例に説明すると、下記数2のように算出される。
【0029】
【数2】
Figure 0003800661
また、CCD18の撮像面におけるAC間の任意の点における被写体距離をDi′、その点の撮影画角をβiとすると、DA/Di′=cos(βi+θ)/cos(βi)・cos(θ)であるから、BA間の任意の点における撮像倍率mi′は、傾斜角θ、撮影レンズ2の焦点距離f及び撮影画角βiから下記(3)式で算出される。
【0030】
【数3】
Figure 0003800661
なお、上記DA/Di′=cos(βi+θ)/cos(βi)・cos(θ)の式は、図6において、C点に対する被写体距離DCを例に説明すると、下記数4のように算出さ
れる。
【0031】
【数4】
Figure 0003800661
ところで、上述の斜め撮影補正の原理では、光像BCに対して、BAの部分については縮小補正、ACの部分については拡大補正をしなければならないので、実際の2次元画像について補正を行なう場合はその処理が複雑になる。斜め撮影補正の対象となる被写体は、上記のようにホワイトボード16に描かれた図形や文字等のように比較的被写界深度の狭い範囲に含まれる場合が多いので、絞り17を絞って可及的に補正対象の被写体全体にピントが合うように撮影すれば、最も近接した一方端の位置(図6では、B点)に対して他方側の画像を拡大しても良好な斜め撮影補正を行なうことができる。
【0032】
すなわち、図6において、斜め画像BCを画像B′C′に補正する代わりに画像BC″に補正しても擬似正面画像としてあまり違和感は生じないと考えられる。なお、C″点は、B点を通る線分N3に平行な線分N4と線分GCの延長線との交点である。また、A′点は、線分N4と光軸Lとの交点である。
【0033】
従って、本実施の形態では、図7に示すように、同図(a)に示す斜め画像K(ホワイトボード16を左側から斜め撮影する画像)に対して、最近接位置である左側端を基準に、同図(b)に示すように、右端側の画像の拡大処理を行なうことで斜め撮影補正を行なうようにしている。
【0034】
この場合、図7(b)に示す擬似正面画像K′のうち、領域X1で不足する画素データ(同図(b)の斜線で示す部分の画素データ)は、各ライン毎に、図8(a)に示すように、例えば両端部の画素データg1,g1′、g2,g2′で追加すべき画素データg3,g3′(図中、斜線で示す画像データ)を補間し、領域X2の画素データは、図8(b)に示すように、既知のラインの画素データg4全体で次のラインの画素データg5を補間して斜め撮影補正が行われる。なお、斜め撮影補正についての詳細は後述する。
【0035】
図1に戻り、カメラ1は、前面の略中央に撮影レンズ2が配設され、その上部にアクティブ測距方式により被写体距離を測定するための投光窓4と受光窓5とが配設され、両窓の間に被写体の輝度を測定するための測光窓3が配設されている。投光窓4は被写体に対して赤外光を照射する窓であり、受光窓5はこの赤外光の被写体からの反射光を受光する窓である。なお、本実施の形態では測距方式としてアクティブ測距方式を採用しているが、パッシブ測距方式でもよい。
【0036】
カメラ1の側面にはハードディスクカードが装着脱されるカード挿入口6が設けられ、このカード挿入口6の上部に装着されたハードディスクカードをイジェクトするためのカード取出ボタン7が設けられている。撮影結果をプリントアウトする場合、カード取出ボタン7を押してハードディスクカードをカメラ1から取り外し、このハードディスクカードが装着可能なプリンタに装着してプリントアウトすることができる。
【0037】
なお、カメラ1にSCSIケーブルのインターフェースを設け、カメラ1とプリンタとをSCSIケーブルで接続して直接、カメラ1からプリンタに画像データを転送して撮影画像をプリントアウトさせるようにしてもよい。
【0038】
また、本実施の形態では画像データの記録媒体としてPCMCIA準拠のハードディスクカードを採用しているが、撮影結果を画像データとして記憶できるものであれば、メモリカードやミニディスク(MD)等の他の記録媒体でもよい。
【0039】
カメラ1の背面には、図2に示すように、その左端部の上部にメインスイッチ8が設けられ、左端部の下部にモード設定スイッチ10が設けられている。
【0040】
モード設定スイッチ10は、通常の撮影モードと斜め画像に斜め撮影補正を施す斜め撮影補正モードとを切換設定するとともに、傾斜角θ(図6参照)を設定する機能を有している。
【0041】
このモード設定スイッチ10は、上部に角度目盛13が設けられた横長のガイド溝11とこのガイド溝11に沿って移動可能な操作ボタン12とからなり、操作ボタン12を角度目盛13の所定の角度位置に設定することにより傾斜角θを設定できるようになっている。
【0042】
なお、角度目盛13は、中央の角度0°を挟んで左右にそれぞれ15°,30°,45°の角度が設けられ、左右にそれぞれ3種類の傾斜角θが設定できるようになっている。ここで、左側の角度は被写体に向かって左側から撮影する場合(以下、この斜め撮影を左斜め撮影という。)の傾斜角であり、右側の角度は被写体に向かって右側から撮影する場合(以下、この斜め撮影を右斜め撮影という。)の傾斜角である。操作ボタン12を正面位置に設定した場合は、傾斜角が0°であるから、撮影画像に対して斜め撮影補正は行われず、通常の撮影モードの設定となる。
【0043】
本実施の形態では、撮影者が目分量で計った傾斜角θを離散的に設定し得るようにしているが、操作ボタン12のスライド量に応じて連続的に傾斜角θを設定するようにしてもよい。
【0044】
また、カメラ1の背面右端部にLCD(Liquid Crystal Display)からなる液晶ファインダ9が配設されている。この液晶ファインダ9は、撮影画像を視認するための表示部である。
【0045】
カメラ1の上面右端部にはシャッタボタン14と被写体幅設定スイッチ15が設けられている。シャッタボタン14には半押しでONになるS1スイッチと全押しでONになるS2スイッチとが連動しており、S1スイッチがONになると、焦点距離調節、露出制御値設定等の撮影準備が行われる。また、モード設定スイッチ10により斜め撮影補正モードが設定されていると、液晶ファインダ9に斜め撮影補正後の画像(擬似正面画像)がモニタ表示される。これにより撮影者は、斜め撮影補正モードにおいて、シャッタボタン14を半押し状態に保持することにより、撮影前に斜め撮影される画像がどのように擬似正面画像に補正されるかを確認することができる。
【0046】
一方、S2スイッチがONになると、本撮影が行われ、液晶ファインダ9に表示された撮影直前の画像がカードメモリに記録される。斜め撮影補正モードにおいては、液晶ファインダ9に表示された撮影直前の補正後の擬似正面画像がハードディスクカードに記録される。
【0047】
被写体幅設定スイッチ15は、斜め撮影補正をすべき被写体のCCD18における横サイズd(図6において、BC間の距離に相当するサイズ)を入力するものである。被写体幅設定スイッチ15は、中央に静止位置を有し、左右方向に移動可能なスライドスイッチである。
【0048】
なお、上記横サイズdの情報は、撮像画面内の斜め撮影補正の対象となる被写体全体(図3の例ではホワイトボード16)についてピントの合う被写界深度を設定するために入力されるものである。斜め撮影補正の必要な撮影シーンでは、撮影画面全体にピントが合うように絞り17を絞ることも可能であるが、このようにすると、被写体の輝度が低い場合、シャッタースピードが遅くなり、撮影の自由度が制限されることになるので、本実施の形態では、絞り17の絞り値を、撮影画面内の斜め撮影補正の対象となる被写体をカバーし得る被写界深度以上の値に大きくせず、上記不具合を可及的低減するようにしている。
【0049】
液晶ファインダ9には、図9に示すように、撮影画面枠19が表示されるとともに、モード設定スイッチ10により斜め撮影補正モードが設定されると、図10及び図11に示すように、撮影画面枠19の枠内の両端部にそれぞれ垂直の表示線21,22と上下の枠外に2対の三角印のマーカ23,23′とマーカ24,24′とが表示されるようになっている。
【0050】
マーカ23,23′は、右斜め撮影時における被写体幅設定スイッチ15の操作量を視認するための表示であり、マーカ24,24′は、左斜め撮影時における被写体幅設定スイッチ15の操作量を視認するための表示である。
【0051】
表示線21は、左斜め撮影時におけるマーカ24,24′により入力される斜め撮像補正の対象となる画像20(以下、補正対象画像20という。)の横幅d′の基準位置を示す基準線であり、表示線22は、右斜め撮影時におけるマーカ23により入力される補正対象画像20の横幅d′の基準位置を示す基準線である。また、表示線21,22は、補正対象画像20の垂直方向と撮影画面の縦方向とを合わせるための基準線となっている。
【0052】
CCD18の撮像面における補正対象画像20の横サイズdの入力は、撮影画面枠19とCCD18との位置関係は予め分かっているので、撮影画面枠19内のマーカ23,23′とマーカ24,24′間で設定される横幅d′を横サイズdに換算することにより行われる。
【0053】
本実施の形態では、例えばCCD18の撮像面と被写体面とが垂直面内にあり、水平面内でのみ撮像面と被写体面とが傾斜角θで傾斜している場合に、その斜め画像を水平面内で回転させて斜め撮影補正を行なうようにしているので、この斜め撮影補正を適正に行なうには、撮影者は、CCD18の撮像面と被写体面とが垂直面内で互いにねじれないようにカメラを設定する必要がある。すなわち、CCD18の撮像面の縦ラインと被写体面の縦ラインとが平行になるように、カメラ1の撮影画面を設定する必要がある。
【0054】
このため、斜め撮影補正モードにおいて、液晶ファインダ9に表示線21,22を表示させ、この表示線21(又は22)に被写体面の垂直方向を合わせることにより、撮影者の画面設定における撮影画面の縦方向における撮影画面と被写体面とのずれを低減するようにしている。
【0055】
従って、特に斜め撮影補正の対象となる被写体がホワイトボード16のような矩形である場合には、液晶ファインダ9の表示線21,22、マーカ23,23′,24,24′の表示により撮像画面に対する補正対象画像の位置設定及びその横サイズの入力を容易に行なうことができるものである。
【0056】
なお、撮像画面に対する補正対象画像の位置設定及びその横サイズの入力は、以下のように行われる。すなわち、モード設定スイッチ10により左斜め撮影における傾斜角θが設定された場合、液晶ファインダ9に、図10に示す被写体幅設定スイッチ15の操作量視認表示が行われる。マーカ23,23′は表示線21上に固定され、マーカ24,24′の表示位置は被写体幅設定スイッチ15の左右の操作量に応じて左右に移動する。固定されたマーカ23,23′は、移動可能なマーカ24,24′より縦長の三角形で表示され、両マーカ23,23′,24,24′が識別可能になっている。
【0057】
撮影者が補正対象画像20の左辺を表示線21に揃え、被写体幅設定スイッチ15を操作してマーカ24,24′の表示位置を補正対象画像20の右辺に一致させると、撮像画面に対する補正対象画像20の撮影位置が設定されるとともに、マーカ23及びマーカ24(あるいはマーカ23′及びマーカ24′)から撮像面における補正対象画像20の横サイズdが入力される。
【0058】
また、モード設定スイッチ10により右斜め撮影における傾斜角が設定された場合は、液晶ファインダ9に、図11に示す被写体幅設定スイッチ15の操作量視認表示が行われ、マーカ24,24′は表示線22上に固定され、マーカ23,23′の表示位置は被写体幅設定スイッチ15の左右の操作量に応じて左右に移動するようになっている。撮影者は、左斜め撮影とは逆に補正対象画像20の右辺を表示線22に揃え、被写体幅設定スイッチ15を操作してマーカ23,23′の表示位置を補正対象画像20の左辺に一致させることで、撮像画面に対する補正対象画像20の撮影位置が設定するとともに、CCD18の撮像面における補正対象画像20の横サイズdを入力することができる。
【0059】
図12は、本発明に係るカメラ1のブロック構成図である。
【0060】
同図において、上述した部材と同一部材には同一の番号を付している。また、CCD駆動部25は、CPU34から入力される露出制御値のシャッタースピードTvに基づいてCCD18の撮像動作を制御するものである。CCD18は、CCD駆動部25から入力される制御信号に基づき撮像動作(電荷蓄積動作)を行ない、各画素データを時系列データに変換して斜め撮影補正演算部26に出力する。すなわち、CCD18の各画素データは、図13に示すように、縦ライン毎に矢印方向に順次、読み出されて斜め撮影補正演算部26に入力される。
【0061】
斜め撮影補正演算部26は、斜め撮影補正モードにおいて補正対象画像の補正処理を行なうものである。斜め撮影補正演算部26は、ラインバッファ261,263、ラッチ回路262、画像メモリ264、読出クロック制御部265及び読出アドレス制御部266から構成されている。
【0062】
ラインバッファ261は、CCD18から出力される各画素データをライン単位(図13において、縦ライン単位)で一次保存するものである。読出クロック制御部265は、CPU34からの制御信号に基づき制御部ラインバッファ261の各画素データを読み出すための読出クロックを生成し、ラインバッファ261に入力するものである。
【0063】
ラインバッファ261の各画素データは、上記読出クロックに同期してラッチ回路262に読み出される。このとき、必要に応じてライン方向の拡大処理(図8(a)に示すライン方向の拡大処理)が行われ、ライン単位で斜め撮影補正が行なわれる。すなわち、Y軸方向に画素データを増加する場合、読出クロック制御部265は、増加すべき位置に対応するタイミングで読出クロックを1クロック乃至数クロック停止させてクロック停止直前の画素データと同一のデータを所要の画素数分だけラッチ回路262に読み出す。
【0064】
ラッチ回路262は、斜め撮影補正が行われた1ライン分の画素データをラッチし、この画素データをラインバッファ263に順次、出力するものである。また、ラインバッファ263は、ラッチ回路262から出力される斜め撮影補正後の各画素データをライン単位で一次保存するものである。
【0065】
画像メモリ264は、Y軸方向に斜め撮影補正がなされた画像記憶するメモリである。画像メモリ264は、RAM(Random Access Memory)からなり、ラインバッファ263から順次、出力される斜め撮影補正後の各ラインを構成する各画素データを所定の記憶位置に記憶する。なお、CCD18から出力される全画素データがラインバッファ261、ラッチ回路262及びラインバッファ261を介して画像メモリ264に記憶されると、この画像メモリ264には斜め画像をY軸方向にだけ拡大処理した画像が格納されている。
【0066】
読出アドレス制御部266は、画像メモリ264からカードメモリ27に読み出される各画素データのアドレスを生成し、各画素データの読出時に画像メモリ264に入力するものである。読出アドレス制御部266は、CPU34からの制御信号に基づき画像メモリ264の読出アドレスを生成する。
【0067】
そして、上記読出アドレスを制御することにより補正対象画像のX軸方向の拡大補正、すなわち、不足ラインの画素データの補間処理(図8(b)に示すライン単位の画素データの追加)が行われ、これによりカードメモリ27には補正対象画像KをX軸、Y軸の両方向に補正してなる擬似正面画像が記憶される。不足ラインの画素データの補間処理は、既知のラインの画素データのアドレスを所要のライン数分だけ繰り返し画像メモリ264に出力し、そのラインの画素データを追加するラインに繰り返し読み出すことにより行われる。
【0068】
なお、本実施の形態では、既知の画素データと同一のデータを増加する画素位置のデータに補間するようにしているので、補正後の画像の濃度変化が不自然になるおそれがあるが、例えば特開平5−161000号公報や特開平5−161001号公報に示される濃度補間の手法を適用すれば、補正後の画像の濃度変化をより自然にすることができる。
【0069】
カードメモリ27は、カード挿入口6に挿入装着されるハードディスクカードに相当するものである。また、カード駆動部28は、画像データを記録するべくカードメモリ27の駆動を制御するものである。
【0070】
液晶ファインダ駆動部29は、液晶ファインダ9の駆動を制御するものである。液晶ファインダ駆動部29は、CCD18から出力される画素データ(補正前の画像のデータ)又は斜め撮影補正演算部26から出力される画素データ(補正後の画像のデータ)に基づいて表示画面を構成する各画素の駆動を制御して撮像画像又は補正後の画像を表示する。また、CPU34からの制御信号に基づき表示画像(補正前の画像又は補正後の画像)の切換及び表示タイミングの制御を行う。
【0071】
メモリ35は、CPU34で演算された斜め撮影補正を行なうために必要なデータ(CCD18の各画素位置における被写体距離Di及び撮影倍率mi)を記憶するものである。
【0072】
絞り駆動部30は、CPU34から入力される露出制御値の絞り値Avに基づき絞り17の開口量を制御するものである。また、レンズ駆動部31は、CPU34から入力されるAF制御値に基づき撮影レンズ2の合焦動作を制御するものである。
【0073】
測光部32は、測光窓3の後方位置に設けられたSPC等の受光素子からなり、被写体の輝度を測光するものである。測距部33は、被写体距離を検出するもので、投光窓4の後方位置に設けられ、赤外光を発光する投光部331と受光窓5の後方位置に設けられ、被写体で反射した赤外光を受光する受光部332からなる。
【0074】
CPU34は、測距部33で検出された測距点(CCD18の撮像面の中央位置)における被写体距離DA、その測距点における撮影倍率mA、被写体幅設定スイッチ15により入力された斜め撮影補正の対象となる被写体の両端位置(図10、マーカ23,24又はマーカ23′,24′の位置)の情報及びモード設定スイッチにより入力された傾斜角θから必要な被写界深度W(図6における距離RQに相当)を演算する。
【0075】
被写界深度Wは、図6を用いて説明すると、撮像面における被写体の両端位置B点,C点が分かれば、撮影レンズ2とCCD18の撮像面間の距離OAは既知であるから、この距離OAと距離AB,ACとから被写体の両端位置F点,G点に対する撮影画角β,αがそれぞれ演算され、この撮影画角β,αと傾斜角θ、被写体距離DAとからDB=DA・cos(α−θ)/cos(α)・cos(θ),DC=DA・cos(β+θ)/cos(β)・cos(θ)(上記(2),(4)式参照)の両式を用いて算出される。
【0076】
CPU34は、測光部32で検出された被写体の輝度情報と上記被写界深度Wとに基づき被写界深度Wを優先して露出制御値(絞り値Av、シャッタースピードTv)を演算し、その演算結果をそれぞれ絞り駆動部30とCCD駆動部25とに出力する。
【0077】
また、CPU34は、測距部33で検出された被写体距離DAに基づき撮影レンズ2を合焦位置に設定するためのレンズ駆動量を演算し、その演算結果をAF制御値としてレンズ駆動部31に出力する。
【0078】
CPU34は、カメラ1の撮影動作を集中制御する制御部で、マイクロコンピュータからなる。CPU34は、通常の写真撮影を制御するとともに、CCD18の各画素位置における被写体距離Di及び撮影倍率miを演算し、これら演算結果に基づいて読出クロック制御部265で生成される読出クロック及び読出アドレス制御部266で生成される読出アドレスを制御して斜め撮影補正モードにおける写真撮影を制御する。
【0079】
次に、斜め撮影補正モードにおける撮影制御について、図14のフローチャートを用いて説明する。
【0080】
メインスイッチ8をオンにし、カメラ1が起動すると、撮影可能状態になり、まず、測距部33により被写体距離が測定される(#1)。続いて、測定された被写体距離DA (図6における距離OPに相当)から撮影レンズの合焦位置への駆動量が演算され、この演算結果に基づいて撮影レンズ2を駆動することにより焦点調節が行われる(#2)。続いて、測光部32により被写体の輝度が測定され(#3)、この測定結果に基づいて適正露出となるようにCCD18のゲイン調整(ダイナミックレンジの調整)が行われる(#4)。続いて、CCD18の電荷蓄積(積分)と蓄積電荷の読出し(画素データの出力)とが行われ、液晶ファインダ駆動部29でCCD18から出力された画素データに基づき液晶ファインダ9を駆動することにより撮像画像が表示される(#5)。すなわち、図15に示すように、CCD18を介して実際に見えている被写体の画像20が液晶ファインダ9に再現される。
【0081】
続いて、S1スイッチがONになったか否か(シャツタボタン14が半押しされたか否か)が判別され(#6)、S1スイッチがOFFの状態であれば(#6でNO)、#1に戻り、液晶ファインダ9によるファインダ動作が継続される。
【0082】
S1スイッチがONになると(#6でYES)、モード設定スイッチ10の操作ボタン12の設定位置から傾斜角θが取り込まれ(#7)、続いて、撮影画面枠20内のマーカ23,24(又はマーカ23′,24′)の位置情報から斜め撮影補正の対象となる被写体の横サイズdが取り込まれる(#8)。
【0083】
続いて、CCD18の各画素位置に対する撮影画角αi,βiが演算され、この撮影画角αi,βi、被写体距離DA及び傾斜角θから各画素位置における被写体距離Di(すなわち、撮像画面内の被写体距離分布)が演算されるとともに、焦点距離fと被写体距離DAとから測距点における撮影倍率mAが演算され、この撮影倍率mA、被写体距離DA、撮影画角αi,βi及び傾斜角θから上記(1)又は(3)の演算式により各画素位置における撮影倍率mi(すなわち、撮像画面内の撮影倍率分布)が演算される(#9)。そして、これらの被写体距離分布及び撮影倍率分布のデータはメモリ35に記憶される。
【0084】
続いて、被写体距離DA、撮影倍率mA、補正対象画像の横サイズd及び傾斜角θから補正対象の被写体全体が被写体深度となる絞り17の絞り値が演算され(#10)、この絞り値と直前に測定された被写体輝度とから適正露出が得られるようにCCD18のゲイン調整が行われる(#11)。
【0085】
続いて、絞り17が絞り値に設定された後(#12)、CCD18で撮像された画像について斜め撮影補正演算が開始される(#13)。すなわち、CCD18から順次、読み出された各画素データは、斜め撮影補正演算部26内で縦ライン毎に縦方向の拡大補正が行われた後、斜め撮影補正演算部26からの出力時に横方向の拡大補正が行われ、斜め撮影補正をされつつ、液晶ファィンダ駆動部29とカードメモリ27に出力される(#13)。
【0086】
この斜め撮影補正処理においては、メモリ35からCPU34に各画素位置に対応する被写体距離Diと撮影倍率miのデータが読み出され、CPU34で縦方向の拡大処理における追加すべき画素位置が演算され、その演算結果が読出クロック制御部265に出力されるとともに、横方向の拡大処理における追加すべき画素位置が演算され、その演算結果が読出アドレス制御部266に出力される。
【0087】
そして、読出クロック制御部265によりラインバッファ261からラッチ回路262に読み出される画素データの読出クロックを制御することで、縦方向の拡大補正が行われ、読出アドレス制御部266により画像メモリ264からカードメモリ27及び液晶ファインダ駆動部29に出力される画素データの読出アドレスを制御することで、横方向の拡大補正が行われる。
【0088】
なお、CPU34から液晶ファィンダ駆動部29には表示切換信号が出力されており、斜め撮影補正演算部26から出力された画素データに基づき液晶ファインダ9が駆動されて、図16に示すように、補正後の画像20が液晶ファインダ9にモニタ表示されるが(#14)、CPU34からカード駆動部28には記録信号が出力されておらず、補正後の画像のデータはカードメモリ27には記録されない。
【0089】
続いて、S2スイッチがONになったか否か(シャツタボタン14が全押しされたか否か)が判別され(#15)、S2スイッチがOFFの状態であれば(#15でNO)、更にS1スイッチがON状態に保持されているか否かが判別され(#16)、S1スイッチがON状態であれば(#15でYES)、#15に戻り、S2スイッチがONになるまで、補正後の画像のモニタ表示が継続される。一方、S1スイッチがOFFになっていれば(#16でNO)、#1に戻る。
【0090】
補正後の画像のモニタ表示中にS2スイッチがONになると(#15でYES)、CPU34からカード駆動部28に記録制御信号が出力され、補正後の画像のデータのカードメモリ27への記録が開始される(#17)。すなわち、CPU34からカード駆動部28には記録制御信号が出力され、斜め撮影補正演算部26から出力される画素データが順次、データはカードメモリ27に書き込まれる。
【0091】
そして、全画素データのカードメモリ27への書込みが終了すると(#18でYES)、CCD駆動部25に画素データの読出終了の制御信号が出力されるとともに、カード駆動部28に画素データの書込終了の制御信号が出力されて(#19,#20)、1枚の撮影動作が終了し、次の撮影動作を行うべく#1に戻る。
【0092】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、斜め画像を擬似正面画像に補正して撮影することのできるデジタルカメラであって、補正後の擬似正面画像を表示手段にモニタ表示し得るようにしたので、本撮影の前に補正後の画像が確認でき、斜め画像の撮影ミスを低減することができる。
【0093】
また、通常は表示手段に撮影画像を表示し、モニタ表示が指示されたとき、表示手段に補正後の擬似正面画像をモニタ表示するようにしたので、ファインダ用の表示手段をモニタ用の表示手段に兼用することにより表示手段の構造が簡単になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るデジタルカメラの外観を示す斜視図である。
【図2】 本発明に係るデジタルカメラの背面図である。
【図3】 被写体に対する斜め撮影を示す図である。
【図4】 斜め撮影補正を説明するための図で、(a)は斜め撮像画像を示す図、(b)は斜め撮影補正後の画像を示す図である。
【図5】 本発明に係るデジタルカメラの光学系の概略構成図である。
【図6】 斜め撮影における撮像系を真上から見た図である。
【図7】 斜め撮影補正の方法を説明するための図で、(a)は斜め画像を示す図、(b)は斜め撮影補正後の画像を示す図である。
【図8】 斜め撮影補正におけ画素データの補間処理を説明するための図、(a)は縦方向の補間処理を示す図、(b)は横方向の補間処理を示す図である。
【図9】 通常の撮影モードにおけるファインダ内の液晶表示部の表示内容を示す図である。
【図10】 斜め撮影補正モードにおける左斜め撮影時のファインダ内の液晶表示部の表示内容を示す図である。
【図11】 斜め撮影補正モードにおける右斜め撮影時のファインダ内の液晶表示部の表示内容を示す図である。
【図12】 本発明に係るデジタルカメラのブロック構成図である。
【図13】 CCDの画素データの読出方向を示す図である。
【図14】 斜め撮影補正モードにおける撮影制御を示すフローチャートである。
【図15】 ファインダ表示における液晶ファインダの表示例を示す図である。
【図16】 補正画像のモニタ表示における液晶ファインダの表示例を示す図である。
【符号の説明】
1 カメラ
2 撮影レンズ
3 測光窓
4 測距用投光窓
5 測距用受光窓
6 カード挿入口
7 カード取出ボタン
8 メインスイッチ
9 液晶ファインダ(表示手段)
10 モード設定スイッチ(角度入力手段)
11 ガイド溝
12 操作ボタン
13 角度目盛
14 シャッタボタン(指示手段)
15 被写体幅設定スイッチ
16 ホワイトボード
17 絞り
18 CCDエリアセンサ(撮像手段)
19 撮影画面枠
20 補正対象画像
21,22 表示線
23,24 マーカ
25 CCD駆動部
26 斜め撮影補正演算部(補正手段)
261,263 ラインバッファ
262 ラッチ回路
264 画像メモリ
265 読出クロック制御部
266 読出アドレス制御部
27 カードメモリ
28 カード駆動部
29 液晶ファインダ駆動部
30 絞り駆動部
31 レンズ駆動部
32 測光部
33 測距部(測距手段)
331 投光部
332 受光部
34 CPU(表示制御手段)
35 メモリ

Claims (3)

  1. 撮像手段と、撮像手段の撮像面と被写体面のなす傾斜角及び被写体までの距離のデータを記憶するメモリと、上記メモリに記憶されたデータに基づいて上記撮像手段で撮像された被写体の斜め画像を擬似正面画像に補正する補正手段と、画像を表示する表示手段と、上記表示手段による上記補正手段で補正された画像の表示を指示する指示手段と、上記モニタ表示が指示されると上記補正手段で補正された画像を上記表示手段に表示させる表示制御手段とを備えたことを特徴とするデジタルカメラ。
  2. 請求項1記載のデジタルカメラにおいて、上記表示制御手段は、上記指示手段によるモニタ表示が指示されていないとき、上記撮像手段で撮像された画像を上記表示手段に表示するものであることを特徴とするデジタルカメラ。
  3. 請求項1記載のデジタルカメラであって、前記被写体までの距離は、前記デジタルカメラの焦点調節のための測距手段より得られることを特徴とするデジタルカメラ。
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