JP3800300B2 - アダプタボード及びplcボード - Google Patents

アダプタボード及びplcボード Download PDF

Info

Publication number
JP3800300B2
JP3800300B2 JP34130399A JP34130399A JP3800300B2 JP 3800300 B2 JP3800300 B2 JP 3800300B2 JP 34130399 A JP34130399 A JP 34130399A JP 34130399 A JP34130399 A JP 34130399A JP 3800300 B2 JP3800300 B2 JP 3800300B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
power
processing unit
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP34130399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001154762A (ja
Inventor
健一郎 萩原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP34130399A priority Critical patent/JP3800300B2/ja
Publication of JP2001154762A publication Critical patent/JP2001154762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3800300B2 publication Critical patent/JP3800300B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power Sources (AREA)
  • Control Of Voltage And Current In General (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、アダプタボード及びPLCボードに関するもので、特に電源停止時の保護機能に関する。
【0002】
【従来の技術】
パーソナルコンピュータ等のコンピュータのようなホスト機器には、各種のアダプタボードが組み込まれ、機能の拡張が図れる。係る場合、アダプタボードとホスト機器は、各種のバスを介して接続され、そのアダプタボード上の回路に対する電源供給は、ホスト機器側から供給されるのが一般的である。従って、ホスト機器の電源が停止した場合には、自動的にアダプタボードへの電力供給も遮断され、回路動作が停止する。また、ホスト機器から供給される電圧は、各種IC用の電源電圧、つまり、商用電源(100V)から降圧した低電圧(5Vなど)が供給される。
【0003】
ところで、ホスト機器の種類によっては、所定の手順にしたがって終了処理を必要とするものがある。しかし、停電その他の理由から電力供給が急に停止されると、上記の終了処理ができず、故障の原因となる。そこで、停電を検知し、電力供給が完全になくなる前に所定の終了処理を実行するものがある。
【0004】
一般的な停電検知方式としては、一次側の電源出力部の電位を監視し、その電位が一定のしきい値以下に低下した場合には停電等の異常発生と判断し、二次側に通知する。一次側は商用電源であるので100V程度であるが、二次側はICその他の電子素子を使用して回路が構成されているので、ICの電源電圧である5V程度となる。このように二次側の電圧が一次側に比べて非常に小さいので、一次側で停電を検知した後、二次側で電源電圧の供給ができなくなるほど電圧が低下するまでには一定のタイムラグがある。そこで、上記のように一次側を監視し、停電を検知したならば二次側の回路に停電を通知し、二次側の電圧が一定基準以下に低下する前に所定の終了処理を実行させるものがある。
【0005】
しかしながら、上記した停電の検知をし、終了処理を実行させるためには、電源部分を含むシステム全体の設計の配慮があってはじめて実現できる。従って、例えば現在のパソコンでは、係る機能がないのが実情であり、それをカバーするために無停電電源にそのパソコンを接続し、停電が発生しても無停電電源から一定時間電力供給を受け、その間にユーザーが所定の終了処理を実施せざるを得ない。さらに、最近では無停電電源側に、停電発生時にパソコンに対して終了処理を開始するための命令を送る機能を設け、その命令を受けたパソコンが無停電電源からの電力供給が続いている間に自動的に終了処理をするようにしたものもある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の対象となるアダプタボードは、その機能上、電源が落ちる前に所定の終了処理(待避処理)を行う必要があるものもある。つまり、例えば、動作中に停電が発生した場合に、その中断した状態を覚えておき、停電から復帰した際にその中断した状態から処理を再スタートすることができるようにするものである。
【0007】
しかし、アダプタボードは、接続されたホスト機器から電力供給を受けており、独立した電源部は有していない。そして、上記した停電検知に基づく終了処理(待避処理)をするためには、電源部分を含むシステム全体の設計の配慮があってはじめて実現できるため、アダプタボードを設計する場合には電源部分を考慮することができず、また、ホスト機器側でもどのような種類のアダプタボートが装着されるか不明なためそれを考慮して停電時の待避処理を設計することは困難である。さらに、無停電電源からの終了命令は、直接接続されたホスト機器に対しては行われるものの、その通知をアダプタボードまで反映することはできない。
【0008】
従って、アダプタボード側で単独の終了処理(待避処理)する機能を組み込むことになるが、アダプタボードには、ホスト機器の二次側電圧となる電源電圧(例えば5V)が直接供給されるので、仮にアダプタボード上で電圧を監視し、上記した従来システムと同様に電圧低下が発生した際に終了処理をしようとしても間に合わず、そのままのシステムでは正常な終了処理(待避処理)をすることができない。
【0009】
この発明は、アダプタボード及びPLCボード自体に、停電時に所定の終了処理を安定して行うことのできる機構とすることを目的とする。さらに、停電時にアダプタボード及びPLCボード側からホスト機器側に電流が流れ出すことを抑止することも他の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明によるアダプタボードでは、ホスト機器に対して着脱自在に取り付けられ、接続時には前記ホスト機器から電源ラインを介して電力供給を受け、各種機器を接続して制御動作を実行するアダプタボードであって、前記ホスト機器から電源ラインを介して供給される電圧を監視する電圧監視部と、前記制御動作を実行するCPUと、メモリと、電圧監視部で電圧低下を検出した際に所定の終了処理を実行する処理部と、前記電源ラインの供給電圧が前記処理部に必要な電圧より低下しても、前記処理部に必要な電圧まで昇圧して、少なくとも処理部での終了処理を実行し終えるまでの所定期間は、処理部への供給電圧を維持するDC−DCコンバータを含む電圧維持部とを備え、前記電圧維持部で電圧を維持している前記所定期間に、前記処理部にて終了処理を実行し終えるようにした。
【0011】
このようにすると、電力供給が遮断されても、一定時間はボード上の電圧維持部からの電力供給により、ボード上の回路が動作するので、その間に電圧監視部からの指令に基づいて所定の終了処理をする。つまり、ホスト機器に電源停止検知機能があるか否かに関係なく、アダプタボード上に実装されたシステムにより、停電時等に安定して終了処理が自動的に行われる。
【0012】
ここで、ホスト機器は、アダプタボードを装着する機構を有するとともに、その装着されたアダプタボードに対し電力供給をし、そのアダプタボードにより所定の機能を実現することのできる装置である。一例を示すと、パソコン,PLC,産業用コントローラ,パネコン等が該当するし、これ以外のものでも可能である。
【0013】
アダプタボードは、上記のホスト機器に装着され、所定の機能拡張を実現するためのボードであって、例えばPLCボードなどがある。特に例示はしないが、PLCボードに限られるものではなく、各種の機能を実現するためのボードであれば含む。
【0014】
電圧維持部は、DC−DCコンバータで実現している。安定性の点でDC−DCコンバータが優れている。また、電圧維持は、同一電圧値を維持することはもちろんのこと、徐々に低下・変動したとしても、ボード動作が可能な範囲を維持していれば良い。
【0015】
終了処理は、電力供給が停止した際の動作状況を記憶するなどの待避処理であったり、急に電力供給を停止した際の電圧低下によりメモリアクセスするときにデータが化けて記憶されることに起因するコントローラ制御の異常動作,暴走,誤制御のおそれを回避するための各種回避処理などがある。
【0016】
前記ホスト機器から電力供給が遮断された際に、前記DC−DCコンバータによって昇圧された電圧によって所定期間に処理部へ供給されている電力の一部が、前記ホスト機器側に流れ出すのを阻止する逆流防止部を設けるとよい。電力供給の遮断が、停電等に基づくホスト機器に対する電力供給の遮断に基づくものの場合、ホスト機器とアダプタボードの間は電気的に導通状態になっているので、電圧維持部によって維持され、ボード上の所定回路に供給されている電力の一部が、ホスト機器側に流れ込むおそれがある。すると、無だな電力消費に伴い、維持できる期間も短くなる。そこで、逆流防止部を設け、ホスト機器側への流れ込みを阻止し、維持した電圧(電力)を終了処理のために有効に利用することができる。
【0017】
逆流防止部は、ホスト機器側への流れ込みを阻止するものであれば、各種の機構・素子を用いることができる。一例を示すと、実施の形態で使用したCMOSなどのアナログスイッチを用い、遮断時はスイッチを開くことにより確実に阻止することができる。このアナログスイッチの場合には、通常時はスイッチを閉じることにより、そのスイッチ部分での損失を可及的に抑制することができ、また、スイッチの開閉が瞬時に行われるので、電断時にスイッチが開く前にホスト機器側に流出する電力を抑制できる。もちろんアナログスイッチに限る必要はなく、逆流防止ダイオードなどの各種素子の他、種々の機構を用いることができる。もっとも、この逆流防止部は必ずしもなくて良い。つまり、維持する時間を上記流れ込むことを想定し余裕を持って設定しておけば動作する。
また、本発明に係るPLCボードは、パーソナルコンピュータのバスに対して装着自在に取り付けられ、接続時には前記パーソナルコンピュータから電源ラインを介して電力供給を受け、各種機器と接続し、前記パーソナルコンピュータにとって拡張機能である制御動作を実行するPLCボードであって、前記パーソナルコンピュータから電源ラインを介して供給される電圧を監視する電圧監視部と、各種機器を制御動作するために、共通処理とユーザプログラムの命令を実行する演算処理とI/OデータをリフレッシュするI/Oリフレッシュ処理と周辺サービス処理を含むシーケンスコントロールの動作を実行するCPUと、ユーザプログラムとI/Oデータを記憶するメモリと、電圧監視部で電圧低下を検出した際に所定の終了処理を実行する処理部と、前記電源ラインの供給電圧が前記処理部に必要な電圧より低下しても、前記処理部に必要な電圧まで昇圧して、少なくとも処理部での終了処理を実行し終えるまでの所定期間は、処理部への供給電圧を維持するDC−DCコンバータを含む電圧維持部とを備え、前記電圧維持部で電圧を維持している前記所定期間に、前記処理部にて終了処理を実行し終えるようにした。
好ましくは、前記ホスト機器からの電力供給とは別系統の外部電源から電源を引き込み、前記電源ラインを介して前記処理部に電力供給をし、ホスト機器から電力供給が遮断された際に、前記外部電源から電力供給を継続するように構成することである。
【0018】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明に係るアダプタボードの好適な一実施の形態を示している。同図に示すように、アダプタボード10は、ホスト機器の拡張バス11に嵌め込まれて、電気・機械的に接続される。そして、その拡張バス11を介してホスト機器内部12とデータの送受並びに電力供給が行われるようになる。ホスト機器としては、本形態では通常のパソコンとしている。そして、ホスト機器拡張バス11は、ISA(AT)バスを利用している。なお、係るバスを用いたアダプタボードの装着は、従来一般に行われるものであるので、その具体的な構造の説明は省略する。
【0019】
ホスト機器拡張バス11には、二本の電源ラインL1,L2(L2がアース側)が接続され、その電源ラインL1,L2を介して本体回路15に電力供給がされている。この本体回路15は、アダプタボードコアロジックとも称され、このアダプタボード10で実現する機能を実行するため処理回路部分である。また、本体回路15とパソコン内部12(ホスト機器拡張バス11)との間でのデータの送受は、信号線Sを介して行う。そして、信号線Sの途中にバッファ18が挿入されている。
【0020】
本形態では、PLCボードであるため、本体回路15内にCPU,I/Oメモリ,ユーザメモリ,出力部等を備えている。そして、図外の通信ボードと接続され、その通信ボードを介して通信ネットワークと接続されるようになる。この通信ボードもアダプタボードとしてホスト機器に装着される。そしてその通信ボードにセンサやスイッチが接続されるターミナルや、PLC,PT(プログラマブルターミナル表示器),プログラミングツールが接続可能となる。なお、PLCボード自体に基本的な通信機能を組み込むようにし、PLCボードにRS232Cその他の基本的な通信ネットワークに接続するためのターミナルを設けても良い。
【0021】
本体回路15の処理機能を簡単に説明すると、I/Oデータを取り込んで、シーケンスコントロールを行うもので、例えば、図2に示すフローチャートにしたがって処理するようになっている。すなわち、電源投入を受けて、所定の初期処理を実行する(ST1)。つまり、入出力・内部補助リレーをクリアし、全タイマをプリセットし、I/Oユニットの接続状態を認識するなどの各種の処理を実行する。
【0022】
次いで共通処理を実行する(ST2)。この共通処理は、ウォッチ・ドッグ・タイマのリセット,I/Oバスチェック,ユーザプログラムメモリのチェック,時計のリフレッシュなどを実行する。
【0023】
その後、ユーザプログラムの命令を実行する演算処理を行い(ST3)、サイクルタイムになるのを待つ(ST4)。この時、ウオッチ・ドッグ・タイマをリセットする。次いで、I/Oリフレッシュを行う(ST5)。すなわち、PLC本体ボードのI/Oメモリに演算処理結果の除法を書き込み、通信ボードからの入力情報もI/Oメモリに読み込む処理をする。
【0024】
そして、周辺サービスを実行後(ST6)、ステップ2に戻り、以後、上記ステップ2から6を繰り返し実行する。なお、周辺サービスとしては、例えば、上位リンクに接続された上位コンピュータからのコマンドを実行したり、RS232Cポートに接続された機器との通信処理をしたり、ツール(パソコン,FIT,プログラミングコンソール)からのコマンドを処理したり、その周辺ユニットに接続されたPCなどからのコマンドを処理するなど各種のサービスがある。
【0025】
なお、上記した各処理機能を含め、PLCの機能を実現するための機構(本体回路15の内部構造)も基本的に従来と同様であるので、その詳細な説明を省略する。
【0026】
ここで、本発明では、まず、プラス側の電源ラインL1に整流ダイオード16を挿入し、その整流ダイオード16の下流側(本体回路15側)に、電圧維持部たるDC‐DCコンバータ17を設け、そのDC‐DCコンバータ17を介して本体回路15に電力供給がされるようになっている。さらに、DC‐DCコンバータ17の両側には、両電源ラインL1,L2間にコンデンサC1,C2が挿入されている。
【0027】
DC‐DCコンバータ17は、昇圧タイプのもので、出力が5Vを維持するようになっている。そして、入力が2〜3Vに低下しても、昇圧して5Vを維持することができるものである。従って、例えば停電などによってホスト機器(パソコン)からの電力供給が遮断されたとしても、電源ラインL1の上流側つまり整流ダイオード16の出力が2V程度に低下するまでの間は、本体回路15に対して5V(電源電圧)を供給しつづけることができる。なお、終了処理は1msec未満で完了するため、電圧を維持する期間は少なくとも1msecあればよいが、実験の結果10msec程度維持できることが確認された。
【0028】
なお、DC‐DCコンバータ17は、通常動作時は、整流ダイオード16による電圧ドロップ分を補償する機能も有している。また、コンデンサC1,C2は、電力供給遮断時における電力供給の補助としても機能するが、主な機能は、瞬停電に耐える電力源である。
【0029】
一方、電源ラインL1には、電圧監視部たる電断監視部20が接続されている。この電断監視部20は、入力が4.5V以下になると検出信号を出力する(出力が反転する)もので、その検出信号が本体回路15と、アナログスイッチ21に与えられる。なお、この検出信号が出力された時に本体回路15に入力されるPFD信号はLowとなる。もちろん、入力が4.5Vよりも大きく(復帰)すると、出力信号は反転する(PDF信号はHighになる)。
【0030】
本体回路15には、終了処理部23が設けられ、上記検出信号(PFDがLow)となると、終了処理を実行する。つまり、図3に示すように電断割り込み(NMI:Non Maskable Interrupt)処理を行い、退避処理(ST11)や電断を検知したことを示すフラグのセットを実行後(ST12)、電断割り込みに伴うサブルーチンを実行し(ST13)、終了処理を完了する。
【0031】
ここで、ステップ11の待避処理は、I/Oメモリやユーザメモリへのアクセを停止する。これより電圧不足によるデータばけした不正なデータの書き込みが禁止される。また、ステップ12のフラグセットは、文字通り電断が発生したことを記録する目的でフラグを立てるもので、後でメンテナンスなどで電断時間をロギングデータとして残せるようにしている。さらに、ステップ13のサブルーチンは、ユーザプログラムで任意の処理(キリの良いところまでの処理)を実行することなどがある。
【0032】
なお、ステップ11の退避処理やステップ13のサブルーチンは、必要に応じて実行するもので、必ず行うものではない。なおまた、この終了処理は、一般のPLCにおける電断時の終了処理と同様であるので各処理の詳細な説明は省略する。また、終了処理部23は、独立した処理回路,IC等で構成してもよいが、実際には、本体回路15内のCPUを用い、図3に示すフローチャートを実施するソフト(プログラム)により実現される。
【0033】
さらに、この終了処理部23により終了処理が実行されて電源が落ちた後、電力復帰された場合には、図2に示す電源投入処理に続く初期処理(ST1)を実行するようになる。
【0034】
さらに本形態では、リスタートポート25を有している。このリスタートポート25は、ホスト機器(パソコン本体12)からボードに与えられたリセット命令にしたがい、本体回路15に対してリセット信号を与えるようになっている。このリセット命令を受けた本体回路15は、上記した終了処理を実行後、電源投入の初期処理(図2のST1)を実行するようになる。
【0035】
つまり、図1から明らかなように、電断監視部20の出力と、リスタートポート25の出力はともに同一系統から構成されている。したがって、上記したように、いずれの場合も、終了処理から電力復帰の初期処理というように同様の処理が実行される。
【0036】
また、アナログスイッチ21は、CMOSで構成され、制御端子21aに与えられる制御信号のL/Hにしたがってスイッチを開閉するようになっている。具体的には、電断監視部20が入力4.5V以下に基づく検出信号を出力したときに、スイッチが開くように設定されている。従って、電断(停電)後、電力供給が復帰した場合には、電断監視部20の出力が反転するので、自動的にスイッチが閉じるようになる。
【0037】
本形態では、アダプタボードとしてPLCボードを用いている。PLCボードは、パソコンに装着することにより一般のPLCの機能を実現するもので、そのシステム構成の一例を示すと図4のようになっている。すなわち、アダプタボード10は、プリント基板10aの表面に複数のIC10b等が実装され、上記した本体回路15や、DC−DCコンバータ17,電断監視部20並びにアナログスイッチ21等が形成される。
【0038】
プリント基板10aの一辺には、パソコン12′のISAバスに装着するための端子部10cが設けられ、他の一辺には外装パネル10dが設けられている。この外装パネル10dは、パソコン12′の裏面の空きスロットを覆うもので、その外装パネル10dに各種コネクタ10e,10f,10gが露出状態で装着されている。もちろん、このコネクタ10e〜10gは、プリント基板10a上の回路と電気的に接続されている。
【0039】
そして、コネクタ10eには、通信ネットワークを介してアナログ出力ターミナル30a,アナログ出力ターミナル30b,リモートI/Oターミナル30c等の各種ターミナルが接続可能となり、また、別系統の通信ネットワークを介してリモートI/Oターミナル31a,アナログターミナル31b等が接続可能となる。
【0040】
また、コネクタ10fは、RS232C用であり、RS232C用ケーブル33を介してPC/A互換機等の周辺ツール34が接続可能となる。さらには、コネクタ10gにはI/Oバスインタフェースを介して1または複数のPLC35が接続可能となる。
【0041】
このように各種機器と接続されてネットワークを構成することにより、各種の制御動作を実行することができ、また、他のPLC35と協調制御,動機制御等を行うことができる。
【0042】
さらに図示の例では、PLCボード(アダプタボード)10とともに、拡張ボードとしての通信ボード40を併設した例を示している。これら2枚のボード10,40を、それぞれパソコンのバスに装着する。図示の例では、通信ボード40は、PLCボード10に接続されるとともに、ペリフェラルポート40aとRS232Cポート40bを有しており、各ポート40a,40bにネットワーク接続された機器とPLCボード10を接続する機能を持っている。図示の例では、ペリフェラルポート40aには、プログラミングコンソール41が接続され、RS232Cポート40bには、表示器(PT)42などの外部機器が連結されている。
【0043】
図5は、本発明の他の実施の形態を示している。同図に示すように、サブ電源ボード45を取り付けた例を示している。このサブ電源ボード45もアダプタボードとしてホスト機器に接続され、PLCボード10に対して電力供給可能な予備的電源である。すなわち、ホスト機器(パソコン)とは別系統の電源を引き込み、電源電圧である5Vを生成し、PLCボード10の電源ラインL1,L2に供給可能となっている。
【0044】
このようにすると、仮にホスト機器であるパソコンがダウンして、パソコン本体12からPLCボード10に対する電力供給が遮断した場合であっても、サブ電源ボード45からの電力供給(パソコンと別系統なためダウンしない可能性がある)を継続することができる。よって、たとえパソコンがダウンした場合であっても、継続してPLCの本体回路15が動作し、PLCの制御を続行し、制御の信頼性を向上させることができる。
【0045】
そして、図示したように、PLCボード10側に、上記サブ電源ボード45からの電力供給を受けるためのサブ電源ラインL1′,L2′を設け、そのサブ電源ラインL1′に補助電断監視部47を接続し、サブ電源ラインL1′の電圧を監視するようになっている。
【0046】
さらに、この補助電断監視部47と電断監視部20の出力を、論理積素子49に与え、両方のラインL1,L1′がともに電圧低下したときに、本体回路15に対し、電断検出信号(PFD信号)を出力するようになっている。換言すると、一方の電源ラインからでも電力供給がされている場合には、その供給されている電力によってPLCボードが動作するので、上記検出信号も出力されなくて良い。
【0047】
【発明の効果】
以上のように、この発明では、電圧維持部を設け、ホスト機器から電力供給が遮断された場合でも一定時間所定の電圧を維持できるようにしたため、その維持した時間内に所定の終了処理をすることができる。よって、ホスト機器側に停電検知機能があるか否かにかかわらず、停電時に所定の終了処理を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るアダプタボードの好適な一実施の形態を示す図である。
【図2】電源投入後の本体回路の機能の一部を示すフローチャートである。
【図3】終了処理部の機能を説明するフローチャートである。
【図4】本形態のアダプタボードを用いたシステム構成の一例を示す図である。
【図5】本発明に係るアダプタボードの好適な他の実施の形態を示す図である。
【符号の説明】
10 アダプタボード
11 ホスト機器拡張バス
12 パソコン本体
15 本体回路
16 整流ダイオード
17 DC−Cコンバータ(電圧維持部)
18 バッファ
20 電断監視部(電圧監視部)
21 アナログスイッチ(逆流防止部)
23 終了処理部

Claims (4)

  1. ホスト機器に対して着脱自在に取り付けられ、接続時には前記ホスト機器から電源ラインを介して電力供給を受け、各種機器を接続して制御動作を実行するアダプタボードであって、
    前記ホスト機器から電源ラインを介して供給される電圧を監視する電圧監視部と、
    前記制御動作を実行するCPUと、メモリと、電圧監視部で電圧低下を検出した際に所定の終了処理を実行する処理部と、
    前記電源ラインの供給電圧が前記処理部に必要な電圧より低下しても、前記処理部に必要な電圧まで昇圧して、少なくとも処理部での終了処理を実行し終えるまでの所定期間は、処理部への供給電圧を維持するDC−DCコンバータを含む電圧維持部とを備え、
    前記電圧維持部で電圧を維持している前記所定期間に、前記処理部にて終了処理を実行し終える
    ことを特徴とするアダプタボード。
  2. 前記ホスト機器から電力供給が遮断された際に、前記DC−DCコンバータによって昇圧された電圧によって所定期間に処理部へ供給されている電力の一部が、前記ホスト機器側に流れ出すのを阻止する逆流防止部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のアダプタボード。
  3. パーソナルコンピュータのバスに対して装着自在に取り付けられ、接続時には前記パーソナルコンピュータから電源ラインを介して電力供給を受け、各種機器と接続し、前記パーソナルコンピュータにとって拡張機能である制御動作を実行するPLCボードであって、
    前記パーソナルコンピュータから電源ラインを介して供給される電圧を監視する電圧監視部と、
    各種機器を制御動作するために、共通処理とユーザプログラムの命令を実行する演算処理とI/OデータをリフレッシュするI/Oリフレッシュ処理と周辺サービス処理を含むシーケンスコントロールの動作を実行するCPUと、ユーザプログラムとI/Oデータを記憶するメモリと、電圧監視部で電圧低下を検出した際に所定の終了処理を実行する処理部と、
    前記電源ラインの供給電圧が前記処理部に必要な電圧より低下しても、前記処理部に必要な電圧まで昇圧して、少なくとも処理部での終了処理を実行し終えるまでの所定期間は、処理部への供給電圧を維持するDC−DCコンバータを含む電圧維持部とを備え、
    前記電圧維持部で電圧を維持している前記所定期間に、前記処理部にて終了処理を実行し終えるようにしたことを特徴とするPLCボード
  4. 前記ホスト機器からの電力供給とは別系統の外部電源から電源を引き込み、前記電源ラインを介して前記処理部に電力供給をし、ホスト機器から電力供給が遮断された際に、前記外部電源から電力供給を継続するように構成したことを特徴とする請求項3に記載のPLCボード。
JP34130399A 1999-11-30 1999-11-30 アダプタボード及びplcボード Expired - Lifetime JP3800300B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34130399A JP3800300B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 アダプタボード及びplcボード

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP34130399A JP3800300B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 アダプタボード及びplcボード

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001154762A JP2001154762A (ja) 2001-06-08
JP3800300B2 true JP3800300B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=18345018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP34130399A Expired - Lifetime JP3800300B2 (ja) 1999-11-30 1999-11-30 アダプタボード及びplcボード

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3800300B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101403606B1 (ko) * 2012-11-07 2014-06-03 (주)볼카텍 필드로부터의 단일 디지털 신호를 분기하여 이중화 디지털 입력 모듈에 공급하는 인쇄회로보드

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20100198781A1 (en) * 2007-05-29 2010-08-05 Tsutomu Yuine Plc having communication function
JP2021135641A (ja) * 2020-02-26 2021-09-13 三菱重工機械システム株式会社 料金機械、及び制御方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101403606B1 (ko) * 2012-11-07 2014-06-03 (주)볼카텍 필드로부터의 단일 디지털 신호를 분기하여 이중화 디지털 입력 모듈에 공급하는 인쇄회로보드

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001154762A (ja) 2001-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6274949B1 (en) Back-up power accessory for a computer
CN100419699C (zh) 一种通过网络远程自动恢复cmos数据的方法和装置
EP0973086B1 (en) Computer remote power on
JP2009166549A (ja) 車両用電子制御装置
US8042009B2 (en) Electronic control device
US5515539A (en) Apparatus and method for reducing power consumption by peripheral devices after downloading a program therefrom
US20150052390A1 (en) Apparatus and Method for Microprocessor File System Protection
CN107433977B (zh) 具有看门狗监控功能的电动助力转向系统及其控制方法
JP2009508362A (ja) 非同期デジタル回路用スリープ・ウォッチドッグ回路
US6993670B2 (en) Method of configuring a computer system capable of being woken up on LAN
CN1584847B (zh) 在交流电源不存在时的操作状态保存的方法和系统
JP3800300B2 (ja) アダプタボード及びplcボード
CN101251834A (zh) 主总线参数调整方法、计算机系统以及计算机可读取媒体
JP2003308257A (ja) データ転送システム
KR0182632B1 (ko) 클라이언트 서버 시스템 및 그 제어 방법
JPH11191026A (ja) 電源及びハードウェア障害の切り分け装置及びその方法
JP2007028812A (ja) 電源装置
CN109672328B (zh) 一种变流器控制单元保护装置及方法
US6801973B2 (en) Hot swap circuit module
CN108897248A (zh) 一种多cpu控制器和移动机器人
US7069478B1 (en) Safety device for a stored-program control
JP2005215981A (ja) マイクロコンピュータ
JPH10105296A (ja) 電源制御装置
JP2001184106A (ja) プログラマブルコントローラ
CN111427719B (zh) 一种提升soc系统可靠性和异常重启性能的方法和装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050802

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060418

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3800300

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100512

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110512

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130512

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140512

Year of fee payment: 8

EXPY Cancellation because of completion of term