JP3799845B2 - 衛生洗浄装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はリモコン操作部を備えた衛生洗浄装置に於いて、特に好適な受信性能を得ることの出来るようにした衛生洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、用便後の適温の洗浄を人体局部に噴出して局部を洗浄する衛生洗浄装置が急速に普及してきた。この種の衛生洗浄装置は、便器側に取り付けられた衛生洗浄装置の本体部とは別体で壁面等に設置されたリモコン操作部を備え、このリモコン操作部を操作することによって所定の機能を働かせるようにしたものが広く用いられている。
【0003】
その場合、リモコン操作部を操作すると、その操作に応じた光信号がリモコン操作部本体に位置する信号発光部から送信され、これを衛生洗浄装置の本体部に備えた受光部で受信し、受信信号に対応した各種動作を行うようにしている。
【0004】
これについては従来、特公平1−50730号に見られるように、光信号を上方へ送信し、トイレ内の天井等に光信号を反射させることでトイレ内の障害物の影響を少なくし受光性能を向上させるリモコンが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来の構成では、衛生洗浄装置の本体部とリモコン操作部の設置状態、或いはトイレ内の棚や花瓶といった障害物又は光信号を反射させることを想定した天井、壁、床の材質等のトイレ環境如何によってはリモコン操作部における発光部からの光信号が本体側の受光部によって良好に受信されないことがあり、その場合は衛生洗浄装置が実質上操作不能に陥ってしまうといった恐れがある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、本発明の目的は、トイレ環境に影響されず、良好且つ安定したリモコンの受信性能を得ることの出来る衛生洗浄装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1記載の衛生洗浄装置は、壁面に取り付けられたリモコン操作部と、前記リモコン操作部の命令に応じた所定の信号を発信する信号発信部を備えた送信部と、前記信号を受信する受信部を備え且つ受信信号に対して所定の動作を行う衛生洗浄装置に於いて、
前記送信部は、前記リモコン操作部に電線により電気的に接続され、しかも前記リモコン操作部に対して移動可能に構成されて、前記受信部が前記信号を受信可能となるように、前記壁面に設置されていると共に、前記リモコン操作部に第2の信号発信部を備え、
前記各信号発信部に対する発信・発信停止を選択する発信部選択手段を備え、しかも、前記発信部選択手段は前記リモコン操作部と前記送信部との接続を脱着可能とし、該脱着により前記各信号発信部の発信・発信停止を選択する。
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
上記目的を達成するために請求項2記載の衛生洗浄装置は、壁面に取り付けられたリモコン操作部と、前記リモコン操作部の命令に応じた所定の信号を発信する信号発信部を備えた送信部と、前記信号を受信する受信部を備え且つ受信信号に対して所定の動作を行う衛生洗浄装置に於いて、
前記送信部は、前記リモコン操作部に電線により電気的に接続され、しかも前記リモコン操作部に対して移動可能に構成されて、前記受信部が前記信号を受信可能となるように、前記壁面に設置されていると共に、前記リモコン操作部に第2の信号発信部を備え、しかも、前記リモコン操作部と前記送信部との接続が脱着可能で、接続されない場合は前記リモコン操作部と前記送信部との接続部を隠蔽することの出来る栓体を前記リモコン操作部に装着可能な構造とし、該栓体の装着の有無により前記第2の信号発信部の発信・発信停止を選択する。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の構成・作用を一層明らかにするために、本発明の好適な実施例を図1から図10を用いて説明する。図1は本発明の第一の実施例で、図2は本実施例に於けるリモコン操作部本体5と送信ユニット6の概略回路図である。図1に於いて、衛生洗浄装置本体3は陶器製の便器1上に装着されており、図示しない軸によって便座2を回動自在に支持している。そして、壁面にはリモコン操作部本体5と、信号を発信する信号発信部50を備えた送信ユニット6が衛生洗浄装置本体3とは非結線で取り付けられている。リモコン操作部本体5には各種操作のためのスイッチ8を有しており、使用者によって前記スイッチ8が押されるとリモコン操作部本体5はそれに対応した命令を前記送信ユニット6へ向けて出力する。リモコン操作部本体5と送信ユニット6は電線7により電気的に接続されており、送信ユニット6はリモコン操作部本体5から出力された命令に応じた所定の信号を信号発信部50より発信する。一方、衛生洗浄装置本体3の内部には人体局部に向けて洗浄水を噴出して洗浄を行う洗浄装置(図示しない)と、衛生洗浄装置の動作を制御する装置制御部(図示しない)と、送信ユニット6より発せられたリモコン信号を受信し、前記装置制御部へ伝達するための信号受信部4を備えている。衛生洗浄装置本体3は装置制御部により、受信した信号に対応した各種動作が行われるようになっている。そこで、本発明では信号受信部4に近い場所に送信ユニット6を設置することにより、信号受信部4は送信ユニット6から発せられる光信号をトイレ内の棚や花瓶といった障害物又は天井、壁、床の材質といったトイレ環境に影響されることなく良好に受信することが可能となる。
【0016】
また、図3は本発明を採用した第二の実施例の概略回路図である。同図で示すものは送信ユニット6に備えた信号発信部50以外に、リモコン操作部本体5にもリモコン信号を発信する第2の信号発信部54を備えた構造としたものである。図4は本発明を採用した第三の実施例であり、リモコン操作部本体5に送信部6につながる電線7との脱着可能な接続部9を設けたものである。図5はその際のリモコン操作部本体5と送信ユニット6の概略回路図である。
【0017】
更に、図6の概略回路図に示す第四の実施例のように各発信部に対する発信と発信停止とを選択する発信部選択手段を備えてもよい。尚、本実施例では前記発信部選択手段にリモコン操作部本体5と電線7との接続を使用した例を示している。以下、本実施例の動作例を図7に従って説明する。まず、電線7が接続部9でリモコン操作部本体5に接続されている場合、リモコン操作部本体5に備えたリモコン制御部52のポートP1はLとなり、信号発信部50が発信、信号発信部54が発信停止の形式に設定される。その後、スイッチ8が押されると、リモコン制御部52は信号発信部50から所定の信号を発信するよう制御を行い、送信ユニット6から信号が送信されることとなる。逆に電線7がリモコン操作部本体5に接続されていない場合、リモコン制御部52のポートP1はHとなり、信号発信部50が発信停止、信号発信部54が発信の形式に設定される。そして、スイッチ8が押されるとリモコン制御部52は信号発信部54から所定の信号を発信するよう制御を行い、リモコン操作部本体5から信号が送信されることとなる。尚、ここでは発信部選択手段にリモコン操作部本体5と電線7との接続を使用した例を示したが、発信部選択手段としてディップスイッチといったスイッチ等を使用してもよい。
【0018】
続いて、リモコン操作部本体5に電線7が脱着可能な構造の場合には、図8の第五の実施例に示すようにリモコン操作部本体5に電線7が接続されないときは接続部9を隠蔽するための栓体10を前記接続部9に装着するようにしてもよい。更に、図9の概略回路図に示す第六の実施例のように、栓体10の装着の有無によってリモコン操作部本体5の信号発信部54の発信・発信停止を選択するようにしてもよい。以下、本実施例の動作例について説明する。まず、栓体10が接続部9でリモコン操作部本体5に接続されている場合、リモコン制御部52のポートP1はLとなり、信号発信部54が発信に設定される。その後、スイッチ8が押されると、リモコン制御部52は信号発信部54から所定の信号を発信するよう制御を行い、リモコン操作部本体5から信号が送信されることとなる。逆に栓体10が接続されていない場合、ポートP1はHとなり、信号発信部54が発信停止に設定される。そして、スイッチ8が押されても信号発信部54つまりリモコン操作部本体5から信号が送信されることはない。
【0019】
また、図10の第七の実施例に示すように送信部6をリモコン操作部に対して図示しない軸により回動自在な構成にしてもよい。この場合、送信部6を回動し、受信状態の良好な方向に送信部6を設置することで、トイレ内の棚や花瓶といった障害物又は天井、壁、床の材質といったトイレ環境に影響されることなく良好な受信性能を得ることが出来る。尚、リモコン操作部本体5はトイレブースの中に限らず、トイレブース外に設置してもよいことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
本発明は上記構成により次の効果を発揮する。請求項1記載の衛生洗浄装置では、リモコン操作部に対し送信部を移動可能に構成したので、衛生洗浄装置本体の信号受信部が受信しやすい場所に送信部を設置することで、衛生洗浄装置はトイレ内の棚や花瓶といった障害物又は天井、壁、床の材質といったトイレ環境に影響されることのない良好且つ安定したリモコン受信性能を得ることが出来る。
【0021】
更に、請求項1記載の衛生洗浄装置では、リモコン操作部と送信部が電気的に接続されているので、リモコン操作部から送信部へ発信命令を確実に送ることが出来、使用者のリモコン操作に対して間違いなく信号を発信することが可能となる。その上、送信部の電源をリモコン操作部から供給することで前記電源を送信部内に設ける必要が無く、送信部を小型・軽量化することも可能である。
【0022】
また、リモコン操作部にも信号発信部を備え、複数の異なる場所からの信号の送信が可能であるため、更に良好な受信性能を得ることが出来る。
【0023】
【0024】
各信号発信部に対する発信・発信停止を選択する発信部選択手段を備えているため、必要な信号発信部のみ発信させ、必要でない信号発信部の発信を止めるよう選択することにより、リモコン操作部の消費電力を低く抑えることが出来る。その結果、リモコン操作部の電源が乾電池である場合には電池の寿命の向上を図ることが可能となる。
【0025】
更に、リモコン操作部と送信部との接続の有無によって、各発信部の発信・発信停止を選択が出来るので、前記選択を行うための手段を新たに設ける必要が無く、信号発信部の選択が容易且つ低コストで行うことが可能となる。
【0026】
【0027】
また、請求項2記載の衛生洗浄装置では、リモコン操作部と送信部との接続部を隠蔽することの出来る栓体の装着の有無により前記第2の信号発信部の発信・発信停止を選択することが出来るので、前記信号発信部の発信の有無で栓体の未装着の防止を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を採用した衛生洗浄装置の第一の実施例
【図2】本発明を採用した衛生洗浄装置の第一の実施例における概略回路図
【図3】本発明を採用した衛生洗浄装置の第二の実施例における概略回路図
【図4】本発明を採用した衛生洗浄装置の第三の実施例
【図5】本発明を採用した衛生洗浄装置の第三の実施例における概略回路図
【図6】本発明を採用した衛生洗浄装置の第四の実施例における概略回路図
【図7】本発明を採用した衛生洗浄装置の第四の実施例におけるフローチャート
【図8】本発明を採用した衛生洗浄装置の第五の実施例
【図9】本発明を採用した衛生洗浄装置の第六の実施例における概略回路図
【図10】本発明を採用した衛生洗浄装置の第七の実施例
【符号の説明】
1…便器、2…便座、3…衛生洗浄装置本体、4…信号受信部、5…リモコン操作部本体、6…送信ユニット、7…電線、8…スイッチ、9…接続部、10…栓体、50、54…信号発信部、51…電源、52…リモコン制御部、53…リセット手段
Claims (2)
- 壁面に取り付けられたリモコン操作部と、前記リモコン操作部の命令に応じた所定の信号を発信する信号発信部を備えた送信部と、前記信号を受信する受信部を備え且つ受信信号に対して所定の動作を行う衛生洗浄装置に於いて、
前記送信部は、前記リモコン操作部に電線により電気的に接続され、しかも前記リモコン操作部に対して移動可能に構成されて、前記受信部が前記信号を受信可能となるように、前記壁面に設置されていると共に、前記リモコン操作部に第2の信号発信部を備え、
前記各信号発信部に対する発信・発信停止を選択する発信部選択手段を備え、しかも、前記発信部選択手段は前記リモコン操作部と前記送信部との接続を脱着可能とし、該脱着により前記各信号発信部の発信・発信停止を選択することを特徴とする衛生洗浄装置。 - 壁面に取り付けられたリモコン操作部と、前記リモコン操作部の命令に応じた所定の信号を発信する信号発信部を備えた送信部と、前記信号を受信する受信部を備え且つ受信信号に対して所定の動作を行う衛生洗浄装置に於いて、
前記送信部は、前記リモコン操作部に電線により電気的に接続され、しかも前記リモコン操作部に対して移動可能に構成されて、前記受信部が前記信号を受信可能となるように、前記壁面に設置されていると共に、前記リモコン操作部に第2の信号発信部を備え、しかも、前記リモコン操作部と前記送信部との接続が脱着可能で、接続されない場合は前記リモコン操作部と前記送信部との接続部を隠蔽することの出来る栓体を前記リモコン操作部に装着可能な構造とし、該栓体の装着の有無により前記第2の信号発信部の発信・発信停止を選択することを特徴とした衛生洗浄装置。
Priority Applications (1)
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JP34109598A JP3799845B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 衛生洗浄装置 |
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JP34109598A Expired - Fee Related JP3799845B2 (ja) | 1998-11-12 | 1998-11-12 | 衛生洗浄装置 |
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1998
- 1998-11-12 JP JP34109598A patent/JP3799845B2/ja not_active Expired - Fee Related
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