JP3798542B2 - セル方式の緊急呼出システムおよび方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、通信システムに関し、さらに詳しくは、衛星通信システムにおいて緊急サービス要求に対処するシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
緊急サービス(emergency service) を要求する必要性は、通信システムにおいて一般的である。一般に知られる標準的な緊急番号は、緊急事態中に発呼者の混乱を解消するために役立つ。ユーザが標準的な緊急番号(例えば、米国における911)をダイアルすると、この緊急呼出を受信した電話交換機はこの呼出をどこに中継するかについて判定を行う。従来のシステムでは、中継判定は、呼出を行った固定機器の位置に基づく。このシステムの問題点は、異国におけるユーザはその国の適切な標準的な緊急電話番号を知らない可能性があることである。
【0003】
世界中の各国は、緊急呼出サービスを得るために異なる番号を利用する。移動加入者がこれらの国の間で移動すると、加入者ユニットは適切な緊急番号を担当ネットワークに発生して、呼出試みを緊急呼出として識別しなければならない。日本のようにある国では、緊急サービスのために2つ以上の緊急番号を採用する。日本では2つの緊急コードが用いられる。それは警察用の番号(110)と、消防用/救助用の番号(119)である。ユーザの可動性をサポートするセルラ・システムは、セル方式中継(Cell-Based Routing)と呼ばれる方法を利用して、緊急呼出として識別された呼を、ユーザが現在位置するセルに基づいて、最寄りの緊急センタに中継する。従って、加入者ユニットは、呼が緊急カテゴリにあることをサービス・ネットワークに通知するためには、ダイアルされたコードが緊急コードであることを認識しなければならない。衛星システムなどの大型セルラ・システムでは、ダイアルされた緊急コードは特定のエリアについてのみ有効であり、担当ネットワークに送信する前に別の緊急番号に変換する必要があるかもしれない。例えば、日本において有効な(110)番は、米国では(911)番に変換しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
衛星方式のセルラ通信システムにおいて、緊急呼出中継を判定するための方法およびシステムが必要とされる。ユーザが世界中のどの場所にいても異なる緊急番号を利用できるような、緊急呼出中継を判定するための方法およびシステムがさらに必要とされる。
【0005】
【実施例】
本発明の方法およびシステムは、衛星方式のセルラ通信システムにおいて緊急呼出中継を判定するために用いられる。本発明の方法およびシステムは、位置依存情報を加入者に与えるために現在位置データを利用することと、これを行うためにセル方式中継とを組み合わせる。
【0006】
また、本発明の方法およびシステムは、緊急呼出中継を判定する手段を提供し、ユーザは世界中のどこにいても異なる緊急番号を利用できる。これは、国毎に異なる既存の緊急ダイアル方式を利用することによって達成される。
【0007】
本発明の方法およびシステムでは、加入者ユニットはダイアルされた桁を緊急コードとして認識し、ダイアルされた桁を位置に基づいて適切な桁ストリームに変換し、担当ネットワークに呼出試みの緊急性を通知することができる。これを行うためには、加入者ユニットは、ダイアルされた桁が緊急呼出試みを表すかどうかを、位置に基づいて判定する。緊急呼出試みであるならば、ダイアルされた桁はその位置について適切な緊急コードに変換され、この呼出は緊急呼出である旨の通知がネットワークに送出される。
【0008】
一例としてのシステムでは、各加入者ユニットは、移動発呼型(MO:Mobile Originated )または移動端末(MT:Mobile Terminal )の呼出試みの一部としてアクセス(Access)と呼ばれるプロセスを喚起する。このプロセス中に、地上端末コントローラ(ETC:Earth Terminal Controller )ネットワークは、加入者ユニットの現在位置を判定する。加入者ユニットは、最後にネットワークにコンタクトした位置を与え、この位置は現在位置とは異なるかもしれない。本発明の好適な実施例では、ETCは、加入者ユニットの現在位置について有効な適切な緊急番号を加入者ユニットに送出する。
【0009】
加入者ユニットは、ダイアルされた桁が緊急コードであると認識すると、この担当ネットワークについて適切な緊急コードをネットワークに送出し、緊急呼出試みとして呼出試みを行う。ネットワークは、この呼出試みを緊急と認識すると、緊急呼出に特有の手順を適用する。一例としてのシステムでは、これらの手順は、より精密な位置判定の適用を含む。さらに、ネットワークは呼優先度(call priority) を与え、呼を適切な緊急センタに中継し、また緊急センタへのトランクがすべて使用中の場合には、空きトランクが見つかるまでリトライする。
【0010】
本発明の方法およびシステムは、緊急呼出ダイアル方式がホーム・ダイアル方式と異なるエリア内に移動する加入者に対する緊急呼出サービスのサポートを可能にする。一例として、北米の加入者が日本に移動すると、加入者ユニットは日本の緊急コードを取得する。それは、警察用の「110」番と、消防用/救助用の「119」番である。これらの緊急コードは、加入者ユニットが新たなゲートウェイに登録すると、加入者ユニットに送信される。この加入者が「110」をダイアルすると、加入者ユニットはこの桁ストリングを緊急呼出として認識し、ダイアルされた桁ストリング「110」を担当ゲートウェイ(例えば、東京にある)に緊急呼出とマークして送出する。担当ネットワークは、緊急呼出措置をこの呼出に施す。このマーキング・プロセスが行われないと、ダイアルされた桁ストリング「110」は担当ネットワークに送出されるが、緊急呼出としてマークされないことになる。従って、この呼出は上記のように緊急呼出措置が講じられず、むしろこの呼出は通常の呼出試みとして扱われる。
【0011】
図1は、本発明の好適な実施例による衛星方式のセルラ通信システムを示す。衛星方式セルラ通信システム100は、加入者ユニット(SU:subscriber unit)150,通信衛星110,地上端末(ET:earth terminal) 120,ゲートウェイ130,緊急サービス・センタ(ESC:emergency service center)140,142,144およびリンク112,114,116によって構成される。加入者ユニット150は、衛星110,地上端末120およびゲートウェイ130を介して緊急サービス・センタ140と通信する。加入者ユニット150は、リンク114上で衛星110と通信する。衛星110は、地上端末120およびリンク112を利用してゲートウェイ130と通信する。第1地理的領域160が図示される。例えば、この第1領域は日本のどこかにあってもよい。また第2地理的領域170が図示される。例えば、この第2領域は米国のどこかにあってもよい。
【0012】
加入者ユニットの「ホーム・ゲートウェイ」とは、特定の加入者ユニットに関連する情報を収容するゲートウェイであると定義される。「訪問先ゲートウェイ(visited gateway) 」とは、加入者ユニットのホーム・ゲートウェイ以外のゲートウェイである。例えば、シカゴに在住のユーザはそのエリア内にホーム・ゲートウェイを有することができる。例えば、このユーザが日本など別のエリアに移動すると、ユーザは訪問先ゲートウェイと通信しなければならない。
【0013】
本発明の好適な実施例では、リンク114およびリンク112は実質的に見通し線通信(line-of-sight communication) に対応するRF周波数を利用する。リンク114およびリンク112は、多数のチャネルに分割された電磁スペクトルの限られた部分を占める。リンク114およびリンク112は、周波数分割多元接続(FDMA)および/または時分割多元接続(TDMA)および/または符号分割多元接続(CDMA)通信もしくはそれらの組み合わせを占めることができる。リンク114およびリンク112は、双方向リンクとして図示されている。当業者であれば、いずれのリンクも単方向または双方向でもよいことが理解される。
【0014】
本発明の方法およびシステムに従って、ユーザの位置は、加入者ユニットが特定の時間においてどこに位置するかに基づいて判定できる。このように、地球の表面は画定エリアに分割され、加入者ユニットはある画定エリア内に位置できる。あるいは、ユーザの位置は、緯度/経度または他の表現など地理的位置(geolocation) 情報に基づいて判定できる。ここで定義されるように、「位置エリア・コード」(LAC:location area code)とは、特定の位置エリアを識別するコード番号のことである。例えば、これは既知の境界を有する比較的小さなサイズのエリアでもよい。本発明では、LACが位置する地政学的領域が緊急サービスを提供する場合には、各LACは少なくとも一つの緊急サービス・センタと関連付けられる。あるいは、サービス・プロバイダは、緊急サービスを独立して提供できる。さらに、本発明では、緊急サービスがLACの位置する地政学的領域において提供される場合、各LACは少なくとも一つの緊急サービス・コードと関連付けられる。
【0015】
図2は、本発明の好適な実施例による加入者ユニットのブロック図を示す。加入者ユニット150は、アンテナ202,トランシーバ204,プロセッサ206,ディスプレイ208,メモリ210,タイマ220,I/O部230,フック・スイッチ232,音声報知器234,キーパッド236,ハンドセット238,送信キー240および電源スイッチ242によって構成される。加入者ユニット150は、他の加入者ユニット150および緊急サービス・センタ140と通信できる。トランシーバ204は、アンテナ202を利用して衛星110に対して信号を送受信する。なお、各加入者ユニット150は一つのアンテナ202を有するものとして図2に図示されるが、各アンテナ202は一般に複数のアンテナまたはアンテナ素子によって構成でき、加入者ユニット150は一度に2基以上の衛星と通信できることが理解される。当業者であれば、離散的な単方向アンテナ群の代わりに、アンテナ202は単一のフェーズド・アレイ・アンテナ(phased array antenna)または単方向アンテナとフェーズド・アレイ・アンテナとの組み合わせとして構築できることが理解される。
【0016】
トランシーバ204は、望ましくは、衛星方式セルラ通信システム100(図1)によって必要とされるように、指定されたタイムスロットにおいてすべての周波数チャネル上で送受信できる多重チャネル・トランシーバである。トランシーバ204は、望ましくは、獲得チャネル・トランシーバ(acquisition channel transceiver) 部,放送チャネル受信機部およびトラヒック・チャネル・トランシーバ部によって構成される。獲得チャネル・トランシーバ部は、衛星110によって決定されるいくつかの獲得チャネルのうちの一つのチャネル上で通信し、加入者が衛星方式セルラ通信システム100にアクセスしたいときにアクセス・プロトコル中に主に用いられる。トラヒック・チャネル・トランシーバ部は、衛星110(図1)によって割り当てられたトラヒック・チャネル上で衛星方式セルラ通信システム100と通信する。当業者であれば、獲得チャネル・トランシーバ部,放送チャネル受信機部およびトラヒック・チャネル・トランシーバ部は、これらすべての機能を実行できる単一ユニット内に収容できることが理解される。
【0017】
トランシーバ204はプロセッサ206に結合し、プロセッサ206はトランシーバ204が動作する周波数およびタイミング・パラメータを制御する。さらに、プロセッサ206は、好ましくは、トランシーバ204が信号を送信する際の電力レベルを制御する。また、プロセッサ206は、I/O部230,タイマ220およびメモリ210に結合する。プロセッサ206は、現在日付および時間を維持するためにタイマを利用する。メモリ210は、データを格納するための格納デバイスを含み、このデータはプロセッサ206への命令として機能し、プロセッサ206によって実行されると、加入者ユニット150に以下で説明する手順を実行させる。さらに、メモリ210は、加入者ユニット150の動作のために処理される変数,テーブルおよびデータベースを含む。
【0018】
加入者ユニット150の入出力(I/O)部230は、加入者ユニット150のユーザから信号を収集し、ユーザが知覚するための出力を与えるために用いられる。I/O部230は、望ましくは、例えば、緊急呼出要求を送出できる緊急サービス・センタを識別するダイアルされた桁を入力するためのキーパッドを含む。さらに、I/O部230は、望ましくは、加入者ユニットの起動および停止を制御するための電源スイッチ242と、ダイアルされた桁の完全なセットが入力されたことを示すための送信キー240と、フック・スイッチ232とを含む。ディスプレイ208は、望ましくは、視覚情報をユーザに提示するために利用でき、音声報知器234は、望ましくは、可聴報知をユーザに与えるために利用できる。ディスプレイ208は、例えば、選択肢のメニューまたはリストを選択のためユーザに提示するために利用できる。ハンドセット238は、望ましくは、可聴信号を電気信号に変換し、また電気信号を可聴信号に変換するために利用できる。
【0019】
さらに、キーパッド236は、ユーザから緊急サービスの要求を受けることができるインタフェースである。キーパッド236は従来の10桁のキーパッドでもよく、あるいは押したりセットすると、緊急状態を表示する別のインジケータでもよい。キーパッド236は、プロセッサ206に結合されたI/O部230の一部である。プロセッサ206は緊急呼出の要求を検出し、緊急呼出要求メッセージを生成する。プロセッサ206はメモリ210に結合され、このメモリ210は、望ましくは、緊急呼出要求を検出し、かつ緊急呼出要求メッセージを生成するために必要な情報を収容する。プロセッサ206は、緊急呼出要求メッセージを送信するために用いられるトランシーバ204に結合される。
【0020】
図2は加入者ユニットの特定の構成を示すが、当業者であれば異なる構成も利用できることが理解される。なお、加入者ユニットは任意の数の異なる構成をとることができ、さまざまな機能的な組み合わせが可能なことが理解される。例えば、加入者ユニットは異なるI/O部を具備して示すことができ、あるいはタイマなしに示すことができる。
【0021】
図3は、本発明の好適な実施例によるゲートウェイのブロック図を示す。ゲートウェイ130は、通信ネットワーク・トランシーバ302,プロセッサ304,I/O部306,タイマ308,メモリ310および一般交換通信ネットワーク(PSTN)インタフェース312によって構成される。通信ネットワーク・トランシーバ302は、衛星110と整合性のあるフォーマットで、データ通信リンク上で信号の送受信を行う。これらの信号はデータ・メッセージを運び、これらのデータ・メッセージにより、ゲートウェイ130は近傍の衛星との通信、あるいはゲートウェイ130が呼の確立,管理または終了の際に協調する他のゲートウェイとの通信、あるいはゲートウェイ130が現在担当する加入者ユニットとの通信を可能にする。
【0022】
通信ネットワーク・トランシーバ302は、プロセッサ304に結合される。また、プロセッサ304は、I/O部306,タイマ308,メモリ310およびPSTNインタフェース312に結合される。I/O部306は、キーボードまたは他の入力装置から入力を受け、データをディスプレイ端末,プリンタおよび他の出力装置に与える。プロセッサは、実時間を監視し、かつ現在の日付および時間を維持するを助けるためにタイマ308を利用する。メモリ310は、データを格納するための格納デバイスを含み、このデータはプロセッサ304への命令として機能し、プロセッサ304によって実行されると、ゲートウェイに以下で説明する手順を実行させる。さらに、メモリ310は、ゲートウェイ130(図1)の動作のために処理される変数,テーブルおよびデータベースを含む。ゲートウェイ130は、PSTNインタフェース312を利用してPSTNと通信する。
【0023】
図3はゲートウェイの特定の構成を示すが、当業者であれば異なる構成も利用できることが理解される。なお、ゲートウェイは任意の数の異なる構成をとることができ、さまざまな機能的な組み合わせが可能なことが理解される。例えば、ゲートウェイは異なるI/O部を具備して示すことができ、あるいはタイマなしに示すことができる。
【0024】
図4は、広域緊急サービス(global emergency service)を加入者ユニットに提供するために衛星通信システムを運用する方法のフローチャートを示す。方法400は、ステップ402から開始する。ステップ404において、地球の表面は画定エリア(defined area)に分割される。これらのエリアは、均等に離間したエリアもしくは不均等に離間したエリアでもよい。広域通信システムでは、画定エリアとは加入者ユニットが位置できるエリアのことである。ステップ406において、緊急コード境界データが確立される。このステップにおいて、境界は、世界中に存在する異なる緊急コードについて確立される。ある場合には、複数の番号が同じエリアに対応する。これは、特定の地政学的領域が異なる緊急サービスについて異なる番号を必要とするためである。ステップ408において、緊急コード境界データは画定エリア上に重ねられ、画定エリアと少なくとも一つの緊急コードとの間の対応を得る。ある場合には、緊急サービスがある地政学的領域において利用できないためにこのように対応を得ることができないことがある。ステップ410において、すべての画定エリアが割り当てられた緊急コードを有するかどうかを判定するために問い合わせが行われる。画定エリアが割り当てられた緊急コードを持たない場合、方法400はステップ412に進み、ここで問題解決手順が実行される。画定エリアに緊急コードを割り当てるための規則を定めるとができ、また例外を検討しなければならない。この問題解決手順では、境界線が画定エリアを分断するときに生じるような問題が解決される。
【0025】
緊急コードがすべての画定エリアに割り当てられると、方法400はステップ414に進み、ここで画定エリアへの緊急コードの割当てを格納するためにテーブルまたはデータベースが作成される。このテーブルまたはデータベースは、各ゲートウェイが情報にアクセスできるように格納される。例えば、テーブルまたはデータベース内のレコードは、画定エリアおよび割当て済み緊急コードを収容できる。これは、より高速な検索を可能にするために多重レベル格納方式でもよい。ステップ416において、ゲートウェイは加入者ユニットの必要に応じて緊急コード更新サービスを提供する。好適な実施例では、ゲートウェイはいつ加入者ユニットが異なる緊急コードを有する画定エリア内に移動したのかを判定する。加入者ユニットが異なる緊急コードを有する画定エリア内に移動したことをゲートウェイが判定すると、ゲートウェイは新たな緊急コードを加入者ユニットに送信する。
【0026】
図5は、本発明の好適な実施例により広域緊急サービスを加入者ユニットに提供するため衛星通信システムにおいてゲートウェイを運用する方法のフローチャートを示す。方法500は、ステップ502から開始する。ステップ504において、ゲートウェイはサービス要求メッセージを受信する。好適な実施例では、ゲートウェイはユーザのホーム・ゲートウェイではなく、訪問先ゲートウェイである。別の実施例では、サービス要求メッセージはユーザのホーム・ゲートウェイまたは別の制御設備によって受信できる。
【0027】
ステップ506において、サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージであるかどうかを判定するために問い合わせが行われる。例えば、メッセージは、メッセージを緊急サービス要求メッセージとして識別するために情報の特定の一部または特定のビットが用いられるような構造にできる。好適な実施例では、この判定はヘッダ情報またはメッセージにおけるデータ・パケット内に収容された緊急ビットを読み取ることを含む。サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージでない場合、方法500はステップ520に進み、終了する。サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージであると問い合わせタスク506が判断すると、方法500はステップ508に進む。ステップ508において、緊急呼出要求メッセージを送信した加入者ユニットの位置のより正確な判定のための手順が実行される。例えば、この手順は、緊急サービス要求メッセージが緊急呼出を行う試みであるので実行される。呼出試みが緊急のとき、加入者ユニットの位置は重要な情報となる。
【0028】
ステップ510において、呼が緊急として識別されたので、この呼に優先度が与えられる。任意の交換ネットワークにおいて、中継優先度(routing priority)はアクセス優先度と同様に重要となりうる。ステップ512において、呼はゲートウェイによって適切な緊急サービス・センタに中継される。加入者ユニットは、呼出が行われたことを確認するために余分なステップを実行する必要はない。ステップ514において、ゲートウェイは成功するまで呼出の試みを続ける。例えば、緊急サービス・センタが肯定応答した場合に、成功が達成される。方法500はステップ520で終了する。
【0029】
図6は、本発明の好適な実施例により緊急コードを取得するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートを示す。方法600は、ステップ602から開始する。例えば、ステップ602は、加入者ユニットの起動によって生じさせることができる。ステップ604において、加入者ユニットは衛星通信システムにおける衛星から放送チャネルを獲得する。加入者ユニットは、衛星通信システムから情報を得るために放送チャネルを利用する。ステップ606において、加入者ユニットは衛星通信システムにおける衛星からアクセス・チャネルを獲得する。ステップ608において、加入者ユニットは、ゲートウェイに登録するために獲得チャネルを利用する。ステップ610において、ゲートウェイは緊急コードを加入者ユニットに送信する。好適な実施例では、緊急コードは、加入者ユニットが別のエリアで登録する場合には、新たな緊急コードとなりうる。ステップ612において、加入者ユニットは緊急コード情報および自局の現在位置を格納する。方法600は、ステップ620で終了する。
【0030】
図7は、本発明の好適な実施例により呼出試みを緊急として確立するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニット運用する方法のフローチャートを示す。方法700は、ステップ702から開始する。例えば、ステップ702は、加入者ユニットの起動によって生じさせることができる。ステップ704において、加入者ユニットは自局の現在位置を判定する。ステップ706において、ダイアルされた桁が得られる。ステップ708において、ダイアルされた桁が現在位置について格納済み緊急コードと一致するかどうかを判定するために問い合わせが行われる。ダイアルされた桁が格納済み緊急コードと一致しない場合、ステップ710において、ダイアルされた桁は緊急指定なしに衛星通信システムに送信される。例えば、これらの呼出試みは通常の呼出試みとして処理できる。ダイアルされた桁が格納済み緊急コードと一致する場合、ステップ712において、加入者ユニットはメッセージに緊急タグをマークする。例えば、衛星システムは、このシステムが緊急専用モードである場合に、特定の加入者へのアクセスを拒絶できる。ステップ714において、緊急タグ付き緊急メッセージは衛星通信システムに送信される。緊急タグは、衛星通信システムにおいてメッセージ優先度を与える。自然災害のような状況では、緊急タグ付きメッセージのみがシステムによって処理される。さらに、緊急メッセージとして自局のメッセージにタグをつけた加入者ユニットのみが衛星通信システムにアクセスできる。方法700はステップ720で終了する。
【0031】
本発明について、好適な実施例を参照して説明した。ただし、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱せずに変更および修正が可能なことが理解される。例えば、画定エリアおよび緊急コードを利用する点から各実施例について説明したが、他の説明または方法も利用できる。さらに、本発明は衛星方式通信システムに関連してのみの利用に制限される必要はない。当業者であれば、本発明の教示を、緊急サービスの要求を送信するために用いられる任意の衛星方式または地上方式の通信システムに容易に適用できよう。従って、当業者に明白なこれらおよび他の変更および修正は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例による衛星方式のセルラ通信システムを示す図である。
【図2】本発明の好適な実施例による加入者ユニットのブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施例によるゲートウェイのブロック図である。
【図4】広域緊急サービスを加入者ユニットに提供するために衛星通信システムを運用する方法のフローチャートである。
【図5】本発明の好適な実施例により衛星通信システムにおいて衛星を運用する方法のフローチャートである。
【図6】本発明の好適な実施例により緊急コードを取得するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートである。
【図7】本発明の好適な実施例により呼出試みを緊急として確立するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートである。
【符号の説明】
100 衛星方式セルラ通信システム
110 通信衛星
112,114,116 リンク
120 地上端末
130 ゲートウェイ
140,142,144 緊急サービス・センタ
150 加入者ユニット
160 第1地理的領域
170 第2地理的領域
202 アンテナ
204 トランシーバ
206 プロセッサ
208 ディスプレイ
210 メモリ
220 タイマ
230 I/O部
232 フック・スイッチ
234 音声報知器
236 キーパッド
238 ハンドセット
240 送信キー
242 電源スイッチ
302 通信ネットワーク・トランシーバ
304 プロセッサ
306 I/O部
308 タイマ
310 メモリ
312 一般交換通信ネットワーク(PSTN)インタフェース
【産業上の利用分野】
本発明は、通信システムに関し、さらに詳しくは、衛星通信システムにおいて緊急サービス要求に対処するシステムおよび方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
緊急サービス(emergency service) を要求する必要性は、通信システムにおいて一般的である。一般に知られる標準的な緊急番号は、緊急事態中に発呼者の混乱を解消するために役立つ。ユーザが標準的な緊急番号(例えば、米国における911)をダイアルすると、この緊急呼出を受信した電話交換機はこの呼出をどこに中継するかについて判定を行う。従来のシステムでは、中継判定は、呼出を行った固定機器の位置に基づく。このシステムの問題点は、異国におけるユーザはその国の適切な標準的な緊急電話番号を知らない可能性があることである。
【0003】
世界中の各国は、緊急呼出サービスを得るために異なる番号を利用する。移動加入者がこれらの国の間で移動すると、加入者ユニットは適切な緊急番号を担当ネットワークに発生して、呼出試みを緊急呼出として識別しなければならない。日本のようにある国では、緊急サービスのために2つ以上の緊急番号を採用する。日本では2つの緊急コードが用いられる。それは警察用の番号(110)と、消防用/救助用の番号(119)である。ユーザの可動性をサポートするセルラ・システムは、セル方式中継(Cell-Based Routing)と呼ばれる方法を利用して、緊急呼出として識別された呼を、ユーザが現在位置するセルに基づいて、最寄りの緊急センタに中継する。従って、加入者ユニットは、呼が緊急カテゴリにあることをサービス・ネットワークに通知するためには、ダイアルされたコードが緊急コードであることを認識しなければならない。衛星システムなどの大型セルラ・システムでは、ダイアルされた緊急コードは特定のエリアについてのみ有効であり、担当ネットワークに送信する前に別の緊急番号に変換する必要があるかもしれない。例えば、日本において有効な(110)番は、米国では(911)番に変換しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
衛星方式のセルラ通信システムにおいて、緊急呼出中継を判定するための方法およびシステムが必要とされる。ユーザが世界中のどの場所にいても異なる緊急番号を利用できるような、緊急呼出中継を判定するための方法およびシステムがさらに必要とされる。
【0005】
【実施例】
本発明の方法およびシステムは、衛星方式のセルラ通信システムにおいて緊急呼出中継を判定するために用いられる。本発明の方法およびシステムは、位置依存情報を加入者に与えるために現在位置データを利用することと、これを行うためにセル方式中継とを組み合わせる。
【0006】
また、本発明の方法およびシステムは、緊急呼出中継を判定する手段を提供し、ユーザは世界中のどこにいても異なる緊急番号を利用できる。これは、国毎に異なる既存の緊急ダイアル方式を利用することによって達成される。
【0007】
本発明の方法およびシステムでは、加入者ユニットはダイアルされた桁を緊急コードとして認識し、ダイアルされた桁を位置に基づいて適切な桁ストリームに変換し、担当ネットワークに呼出試みの緊急性を通知することができる。これを行うためには、加入者ユニットは、ダイアルされた桁が緊急呼出試みを表すかどうかを、位置に基づいて判定する。緊急呼出試みであるならば、ダイアルされた桁はその位置について適切な緊急コードに変換され、この呼出は緊急呼出である旨の通知がネットワークに送出される。
【0008】
一例としてのシステムでは、各加入者ユニットは、移動発呼型(MO:Mobile Originated )または移動端末(MT:Mobile Terminal )の呼出試みの一部としてアクセス(Access)と呼ばれるプロセスを喚起する。このプロセス中に、地上端末コントローラ(ETC:Earth Terminal Controller )ネットワークは、加入者ユニットの現在位置を判定する。加入者ユニットは、最後にネットワークにコンタクトした位置を与え、この位置は現在位置とは異なるかもしれない。本発明の好適な実施例では、ETCは、加入者ユニットの現在位置について有効な適切な緊急番号を加入者ユニットに送出する。
【0009】
加入者ユニットは、ダイアルされた桁が緊急コードであると認識すると、この担当ネットワークについて適切な緊急コードをネットワークに送出し、緊急呼出試みとして呼出試みを行う。ネットワークは、この呼出試みを緊急と認識すると、緊急呼出に特有の手順を適用する。一例としてのシステムでは、これらの手順は、より精密な位置判定の適用を含む。さらに、ネットワークは呼優先度(call priority) を与え、呼を適切な緊急センタに中継し、また緊急センタへのトランクがすべて使用中の場合には、空きトランクが見つかるまでリトライする。
【0010】
本発明の方法およびシステムは、緊急呼出ダイアル方式がホーム・ダイアル方式と異なるエリア内に移動する加入者に対する緊急呼出サービスのサポートを可能にする。一例として、北米の加入者が日本に移動すると、加入者ユニットは日本の緊急コードを取得する。それは、警察用の「110」番と、消防用/救助用の「119」番である。これらの緊急コードは、加入者ユニットが新たなゲートウェイに登録すると、加入者ユニットに送信される。この加入者が「110」をダイアルすると、加入者ユニットはこの桁ストリングを緊急呼出として認識し、ダイアルされた桁ストリング「110」を担当ゲートウェイ(例えば、東京にある)に緊急呼出とマークして送出する。担当ネットワークは、緊急呼出措置をこの呼出に施す。このマーキング・プロセスが行われないと、ダイアルされた桁ストリング「110」は担当ネットワークに送出されるが、緊急呼出としてマークされないことになる。従って、この呼出は上記のように緊急呼出措置が講じられず、むしろこの呼出は通常の呼出試みとして扱われる。
【0011】
図1は、本発明の好適な実施例による衛星方式のセルラ通信システムを示す。衛星方式セルラ通信システム100は、加入者ユニット(SU:subscriber unit)150,通信衛星110,地上端末(ET:earth terminal) 120,ゲートウェイ130,緊急サービス・センタ(ESC:emergency service center)140,142,144およびリンク112,114,116によって構成される。加入者ユニット150は、衛星110,地上端末120およびゲートウェイ130を介して緊急サービス・センタ140と通信する。加入者ユニット150は、リンク114上で衛星110と通信する。衛星110は、地上端末120およびリンク112を利用してゲートウェイ130と通信する。第1地理的領域160が図示される。例えば、この第1領域は日本のどこかにあってもよい。また第2地理的領域170が図示される。例えば、この第2領域は米国のどこかにあってもよい。
【0012】
加入者ユニットの「ホーム・ゲートウェイ」とは、特定の加入者ユニットに関連する情報を収容するゲートウェイであると定義される。「訪問先ゲートウェイ(visited gateway) 」とは、加入者ユニットのホーム・ゲートウェイ以外のゲートウェイである。例えば、シカゴに在住のユーザはそのエリア内にホーム・ゲートウェイを有することができる。例えば、このユーザが日本など別のエリアに移動すると、ユーザは訪問先ゲートウェイと通信しなければならない。
【0013】
本発明の好適な実施例では、リンク114およびリンク112は実質的に見通し線通信(line-of-sight communication) に対応するRF周波数を利用する。リンク114およびリンク112は、多数のチャネルに分割された電磁スペクトルの限られた部分を占める。リンク114およびリンク112は、周波数分割多元接続(FDMA)および/または時分割多元接続(TDMA)および/または符号分割多元接続(CDMA)通信もしくはそれらの組み合わせを占めることができる。リンク114およびリンク112は、双方向リンクとして図示されている。当業者であれば、いずれのリンクも単方向または双方向でもよいことが理解される。
【0014】
本発明の方法およびシステムに従って、ユーザの位置は、加入者ユニットが特定の時間においてどこに位置するかに基づいて判定できる。このように、地球の表面は画定エリアに分割され、加入者ユニットはある画定エリア内に位置できる。あるいは、ユーザの位置は、緯度/経度または他の表現など地理的位置(geolocation) 情報に基づいて判定できる。ここで定義されるように、「位置エリア・コード」(LAC:location area code)とは、特定の位置エリアを識別するコード番号のことである。例えば、これは既知の境界を有する比較的小さなサイズのエリアでもよい。本発明では、LACが位置する地政学的領域が緊急サービスを提供する場合には、各LACは少なくとも一つの緊急サービス・センタと関連付けられる。あるいは、サービス・プロバイダは、緊急サービスを独立して提供できる。さらに、本発明では、緊急サービスがLACの位置する地政学的領域において提供される場合、各LACは少なくとも一つの緊急サービス・コードと関連付けられる。
【0015】
図2は、本発明の好適な実施例による加入者ユニットのブロック図を示す。加入者ユニット150は、アンテナ202,トランシーバ204,プロセッサ206,ディスプレイ208,メモリ210,タイマ220,I/O部230,フック・スイッチ232,音声報知器234,キーパッド236,ハンドセット238,送信キー240および電源スイッチ242によって構成される。加入者ユニット150は、他の加入者ユニット150および緊急サービス・センタ140と通信できる。トランシーバ204は、アンテナ202を利用して衛星110に対して信号を送受信する。なお、各加入者ユニット150は一つのアンテナ202を有するものとして図2に図示されるが、各アンテナ202は一般に複数のアンテナまたはアンテナ素子によって構成でき、加入者ユニット150は一度に2基以上の衛星と通信できることが理解される。当業者であれば、離散的な単方向アンテナ群の代わりに、アンテナ202は単一のフェーズド・アレイ・アンテナ(phased array antenna)または単方向アンテナとフェーズド・アレイ・アンテナとの組み合わせとして構築できることが理解される。
【0016】
トランシーバ204は、望ましくは、衛星方式セルラ通信システム100(図1)によって必要とされるように、指定されたタイムスロットにおいてすべての周波数チャネル上で送受信できる多重チャネル・トランシーバである。トランシーバ204は、望ましくは、獲得チャネル・トランシーバ(acquisition channel transceiver) 部,放送チャネル受信機部およびトラヒック・チャネル・トランシーバ部によって構成される。獲得チャネル・トランシーバ部は、衛星110によって決定されるいくつかの獲得チャネルのうちの一つのチャネル上で通信し、加入者が衛星方式セルラ通信システム100にアクセスしたいときにアクセス・プロトコル中に主に用いられる。トラヒック・チャネル・トランシーバ部は、衛星110(図1)によって割り当てられたトラヒック・チャネル上で衛星方式セルラ通信システム100と通信する。当業者であれば、獲得チャネル・トランシーバ部,放送チャネル受信機部およびトラヒック・チャネル・トランシーバ部は、これらすべての機能を実行できる単一ユニット内に収容できることが理解される。
【0017】
トランシーバ204はプロセッサ206に結合し、プロセッサ206はトランシーバ204が動作する周波数およびタイミング・パラメータを制御する。さらに、プロセッサ206は、好ましくは、トランシーバ204が信号を送信する際の電力レベルを制御する。また、プロセッサ206は、I/O部230,タイマ220およびメモリ210に結合する。プロセッサ206は、現在日付および時間を維持するためにタイマを利用する。メモリ210は、データを格納するための格納デバイスを含み、このデータはプロセッサ206への命令として機能し、プロセッサ206によって実行されると、加入者ユニット150に以下で説明する手順を実行させる。さらに、メモリ210は、加入者ユニット150の動作のために処理される変数,テーブルおよびデータベースを含む。
【0018】
加入者ユニット150の入出力(I/O)部230は、加入者ユニット150のユーザから信号を収集し、ユーザが知覚するための出力を与えるために用いられる。I/O部230は、望ましくは、例えば、緊急呼出要求を送出できる緊急サービス・センタを識別するダイアルされた桁を入力するためのキーパッドを含む。さらに、I/O部230は、望ましくは、加入者ユニットの起動および停止を制御するための電源スイッチ242と、ダイアルされた桁の完全なセットが入力されたことを示すための送信キー240と、フック・スイッチ232とを含む。ディスプレイ208は、望ましくは、視覚情報をユーザに提示するために利用でき、音声報知器234は、望ましくは、可聴報知をユーザに与えるために利用できる。ディスプレイ208は、例えば、選択肢のメニューまたはリストを選択のためユーザに提示するために利用できる。ハンドセット238は、望ましくは、可聴信号を電気信号に変換し、また電気信号を可聴信号に変換するために利用できる。
【0019】
さらに、キーパッド236は、ユーザから緊急サービスの要求を受けることができるインタフェースである。キーパッド236は従来の10桁のキーパッドでもよく、あるいは押したりセットすると、緊急状態を表示する別のインジケータでもよい。キーパッド236は、プロセッサ206に結合されたI/O部230の一部である。プロセッサ206は緊急呼出の要求を検出し、緊急呼出要求メッセージを生成する。プロセッサ206はメモリ210に結合され、このメモリ210は、望ましくは、緊急呼出要求を検出し、かつ緊急呼出要求メッセージを生成するために必要な情報を収容する。プロセッサ206は、緊急呼出要求メッセージを送信するために用いられるトランシーバ204に結合される。
【0020】
図2は加入者ユニットの特定の構成を示すが、当業者であれば異なる構成も利用できることが理解される。なお、加入者ユニットは任意の数の異なる構成をとることができ、さまざまな機能的な組み合わせが可能なことが理解される。例えば、加入者ユニットは異なるI/O部を具備して示すことができ、あるいはタイマなしに示すことができる。
【0021】
図3は、本発明の好適な実施例によるゲートウェイのブロック図を示す。ゲートウェイ130は、通信ネットワーク・トランシーバ302,プロセッサ304,I/O部306,タイマ308,メモリ310および一般交換通信ネットワーク(PSTN)インタフェース312によって構成される。通信ネットワーク・トランシーバ302は、衛星110と整合性のあるフォーマットで、データ通信リンク上で信号の送受信を行う。これらの信号はデータ・メッセージを運び、これらのデータ・メッセージにより、ゲートウェイ130は近傍の衛星との通信、あるいはゲートウェイ130が呼の確立,管理または終了の際に協調する他のゲートウェイとの通信、あるいはゲートウェイ130が現在担当する加入者ユニットとの通信を可能にする。
【0022】
通信ネットワーク・トランシーバ302は、プロセッサ304に結合される。また、プロセッサ304は、I/O部306,タイマ308,メモリ310およびPSTNインタフェース312に結合される。I/O部306は、キーボードまたは他の入力装置から入力を受け、データをディスプレイ端末,プリンタおよび他の出力装置に与える。プロセッサは、実時間を監視し、かつ現在の日付および時間を維持するを助けるためにタイマ308を利用する。メモリ310は、データを格納するための格納デバイスを含み、このデータはプロセッサ304への命令として機能し、プロセッサ304によって実行されると、ゲートウェイに以下で説明する手順を実行させる。さらに、メモリ310は、ゲートウェイ130(図1)の動作のために処理される変数,テーブルおよびデータベースを含む。ゲートウェイ130は、PSTNインタフェース312を利用してPSTNと通信する。
【0023】
図3はゲートウェイの特定の構成を示すが、当業者であれば異なる構成も利用できることが理解される。なお、ゲートウェイは任意の数の異なる構成をとることができ、さまざまな機能的な組み合わせが可能なことが理解される。例えば、ゲートウェイは異なるI/O部を具備して示すことができ、あるいはタイマなしに示すことができる。
【0024】
図4は、広域緊急サービス(global emergency service)を加入者ユニットに提供するために衛星通信システムを運用する方法のフローチャートを示す。方法400は、ステップ402から開始する。ステップ404において、地球の表面は画定エリア(defined area)に分割される。これらのエリアは、均等に離間したエリアもしくは不均等に離間したエリアでもよい。広域通信システムでは、画定エリアとは加入者ユニットが位置できるエリアのことである。ステップ406において、緊急コード境界データが確立される。このステップにおいて、境界は、世界中に存在する異なる緊急コードについて確立される。ある場合には、複数の番号が同じエリアに対応する。これは、特定の地政学的領域が異なる緊急サービスについて異なる番号を必要とするためである。ステップ408において、緊急コード境界データは画定エリア上に重ねられ、画定エリアと少なくとも一つの緊急コードとの間の対応を得る。ある場合には、緊急サービスがある地政学的領域において利用できないためにこのように対応を得ることができないことがある。ステップ410において、すべての画定エリアが割り当てられた緊急コードを有するかどうかを判定するために問い合わせが行われる。画定エリアが割り当てられた緊急コードを持たない場合、方法400はステップ412に進み、ここで問題解決手順が実行される。画定エリアに緊急コードを割り当てるための規則を定めるとができ、また例外を検討しなければならない。この問題解決手順では、境界線が画定エリアを分断するときに生じるような問題が解決される。
【0025】
緊急コードがすべての画定エリアに割り当てられると、方法400はステップ414に進み、ここで画定エリアへの緊急コードの割当てを格納するためにテーブルまたはデータベースが作成される。このテーブルまたはデータベースは、各ゲートウェイが情報にアクセスできるように格納される。例えば、テーブルまたはデータベース内のレコードは、画定エリアおよび割当て済み緊急コードを収容できる。これは、より高速な検索を可能にするために多重レベル格納方式でもよい。ステップ416において、ゲートウェイは加入者ユニットの必要に応じて緊急コード更新サービスを提供する。好適な実施例では、ゲートウェイはいつ加入者ユニットが異なる緊急コードを有する画定エリア内に移動したのかを判定する。加入者ユニットが異なる緊急コードを有する画定エリア内に移動したことをゲートウェイが判定すると、ゲートウェイは新たな緊急コードを加入者ユニットに送信する。
【0026】
図5は、本発明の好適な実施例により広域緊急サービスを加入者ユニットに提供するため衛星通信システムにおいてゲートウェイを運用する方法のフローチャートを示す。方法500は、ステップ502から開始する。ステップ504において、ゲートウェイはサービス要求メッセージを受信する。好適な実施例では、ゲートウェイはユーザのホーム・ゲートウェイではなく、訪問先ゲートウェイである。別の実施例では、サービス要求メッセージはユーザのホーム・ゲートウェイまたは別の制御設備によって受信できる。
【0027】
ステップ506において、サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージであるかどうかを判定するために問い合わせが行われる。例えば、メッセージは、メッセージを緊急サービス要求メッセージとして識別するために情報の特定の一部または特定のビットが用いられるような構造にできる。好適な実施例では、この判定はヘッダ情報またはメッセージにおけるデータ・パケット内に収容された緊急ビットを読み取ることを含む。サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージでない場合、方法500はステップ520に進み、終了する。サービス要求メッセージが緊急サービス要求メッセージであると問い合わせタスク506が判断すると、方法500はステップ508に進む。ステップ508において、緊急呼出要求メッセージを送信した加入者ユニットの位置のより正確な判定のための手順が実行される。例えば、この手順は、緊急サービス要求メッセージが緊急呼出を行う試みであるので実行される。呼出試みが緊急のとき、加入者ユニットの位置は重要な情報となる。
【0028】
ステップ510において、呼が緊急として識別されたので、この呼に優先度が与えられる。任意の交換ネットワークにおいて、中継優先度(routing priority)はアクセス優先度と同様に重要となりうる。ステップ512において、呼はゲートウェイによって適切な緊急サービス・センタに中継される。加入者ユニットは、呼出が行われたことを確認するために余分なステップを実行する必要はない。ステップ514において、ゲートウェイは成功するまで呼出の試みを続ける。例えば、緊急サービス・センタが肯定応答した場合に、成功が達成される。方法500はステップ520で終了する。
【0029】
図6は、本発明の好適な実施例により緊急コードを取得するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートを示す。方法600は、ステップ602から開始する。例えば、ステップ602は、加入者ユニットの起動によって生じさせることができる。ステップ604において、加入者ユニットは衛星通信システムにおける衛星から放送チャネルを獲得する。加入者ユニットは、衛星通信システムから情報を得るために放送チャネルを利用する。ステップ606において、加入者ユニットは衛星通信システムにおける衛星からアクセス・チャネルを獲得する。ステップ608において、加入者ユニットは、ゲートウェイに登録するために獲得チャネルを利用する。ステップ610において、ゲートウェイは緊急コードを加入者ユニットに送信する。好適な実施例では、緊急コードは、加入者ユニットが別のエリアで登録する場合には、新たな緊急コードとなりうる。ステップ612において、加入者ユニットは緊急コード情報および自局の現在位置を格納する。方法600は、ステップ620で終了する。
【0030】
図7は、本発明の好適な実施例により呼出試みを緊急として確立するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニット運用する方法のフローチャートを示す。方法700は、ステップ702から開始する。例えば、ステップ702は、加入者ユニットの起動によって生じさせることができる。ステップ704において、加入者ユニットは自局の現在位置を判定する。ステップ706において、ダイアルされた桁が得られる。ステップ708において、ダイアルされた桁が現在位置について格納済み緊急コードと一致するかどうかを判定するために問い合わせが行われる。ダイアルされた桁が格納済み緊急コードと一致しない場合、ステップ710において、ダイアルされた桁は緊急指定なしに衛星通信システムに送信される。例えば、これらの呼出試みは通常の呼出試みとして処理できる。ダイアルされた桁が格納済み緊急コードと一致する場合、ステップ712において、加入者ユニットはメッセージに緊急タグをマークする。例えば、衛星システムは、このシステムが緊急専用モードである場合に、特定の加入者へのアクセスを拒絶できる。ステップ714において、緊急タグ付き緊急メッセージは衛星通信システムに送信される。緊急タグは、衛星通信システムにおいてメッセージ優先度を与える。自然災害のような状況では、緊急タグ付きメッセージのみがシステムによって処理される。さらに、緊急メッセージとして自局のメッセージにタグをつけた加入者ユニットのみが衛星通信システムにアクセスできる。方法700はステップ720で終了する。
【0031】
本発明について、好適な実施例を参照して説明した。ただし、当業者であれば、本発明の範囲から逸脱せずに変更および修正が可能なことが理解される。例えば、画定エリアおよび緊急コードを利用する点から各実施例について説明したが、他の説明または方法も利用できる。さらに、本発明は衛星方式通信システムに関連してのみの利用に制限される必要はない。当業者であれば、本発明の教示を、緊急サービスの要求を送信するために用いられる任意の衛星方式または地上方式の通信システムに容易に適用できよう。従って、当業者に明白なこれらおよび他の変更および修正は本発明の範囲内に含まれるものとする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例による衛星方式のセルラ通信システムを示す図である。
【図2】本発明の好適な実施例による加入者ユニットのブロック図である。
【図3】本発明の好適な実施例によるゲートウェイのブロック図である。
【図4】広域緊急サービスを加入者ユニットに提供するために衛星通信システムを運用する方法のフローチャートである。
【図5】本発明の好適な実施例により衛星通信システムにおいて衛星を運用する方法のフローチャートである。
【図6】本発明の好適な実施例により緊急コードを取得するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートである。
【図7】本発明の好適な実施例により呼出試みを緊急として確立するために、衛星通信システムにおいて加入者ユニットを運用する方法のフローチャートである。
【符号の説明】
100 衛星方式セルラ通信システム
110 通信衛星
112,114,116 リンク
120 地上端末
130 ゲートウェイ
140,142,144 緊急サービス・センタ
150 加入者ユニット
160 第1地理的領域
170 第2地理的領域
202 アンテナ
204 トランシーバ
206 プロセッサ
208 ディスプレイ
210 メモリ
220 タイマ
230 I/O部
232 フック・スイッチ
234 音声報知器
236 キーパッド
238 ハンドセット
240 送信キー
242 電源スイッチ
302 通信ネットワーク・トランシーバ
304 プロセッサ
306 I/O部
308 タイマ
310 メモリ
312 一般交換通信ネットワーク(PSTN)インタフェース
Claims (4)
- 衛星通信システム内で動作する加入者ユニットに緊急コードを提供するために、衛星通信システムにおいてゲートウェイを動作させる方法であって、該衛星通信システムは地球表面の複数の画定エリアを有し、該画定エリアの各々は、位置エリア・コード(LAC)によって識別されると共に、特定LACに対する緊急サービスを提供する緊急サービス・センタ(ESC)を識別する緊急コードと関連付けられており、前記方法は、
(a)加入者ユニットからの登録メッセージをゲートウェイで受け取る工程であって、前記登録メッセージは加入者ユニットが動作している前記地球表面の画定エリアのうちの1つに対する現在のLACから成る工程;
(b)加入者が、加入者に現在割り当てられている緊急コードとは異なる緊急コードを有する新たな画定エリアに移動したか否かを判定する工程;
(c)現在のLACが加入者ユニットに現在割り当てられている前記緊急コードとは異なる緊急コードを有する場合に、前記新たな画定エリアに関連する新たな緊急コードを加入者ユニットに送信する工程;
(d)前記新たな緊急コードを用いて、加入者ユニットから緊急サービス要求メッセージを受け取る工程;および
(e)前記緊急サービス要求メッセージを、現在のLACに関連するESCに中継する工程;
によって構成されることを特徴とする方法。 - 前記登録メッセージから、加入者ユニットのホーム・ゲートウェイを判定する工程;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1記載の方法。 - 加入者ユニットのより正確な位置を判定する工程;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1又は2記載の方法。 - 緊急メッセージに対する中継優先度を確立する工程;
をさらに含んで構成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の方法。
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