JP3797640B2 - シャープペンシルのノックカバー - Google Patents
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】
本発明は、シャープペンシルの芯ケース等の後端に止着される通気孔を備えたノックカバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、シャープペンシルの芯ケース等の後端に止着されるノックカバーの多くは短寸で挿入側（開口部）を除いて後端部が閉塞状態にあるため、極めて稀なことではあるが、幼児が誤ってノックカバーを飲み込み喉に詰まらせて窒息してしまう等の事故が起こりうる。又、幼児が誤って飲み込んでしまい、喉に詰まらせても空気の疎通を可能として窒息等の危機を回避せんとする筆記具等のキャップが様々な手段で提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
現在、筆記具の他、玩具、化粧品、薬用容器など様々なものに通気孔を備えたキャップ（安全キャップ）が適用されてきている。通常のキャップは外周寸法に対して軸方向の寸法が十分長いものが殆どで通気手段も軸方向のみを意図して設けられている。しかしながら、設計上外周と軸方向の寸法を略同寸とせざるを得ないものもある。（外周と軸方向の寸法が共に１６ミリ以下）具体的にはシャープペンシルのノックカバーが該当する。そのような短寸のノックカバーは軸直角方向にも飲み込まれる可能性があり得る。従って軸方向の通気手段だけでは十分安全とは言い切れない。本願の目的はそのような短寸のノックカバーをより安全なものとすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のシャープペンシルのノックカバーは、外周方向と軸方向の寸法が略同等で芯ケース等の後端に止着される金属製のノックカバーであって、当該ノックカバーは少なくとも軸方向略両端の外周部にそれぞれ全周状の膨出部が設けられ、その膨出部と膨出部の間に適宜空間の凹部が形成されて、更に芯ケース等の後端に止着する開口部から後端部に連通する通気孔が設けられて成り、例えノックカバーが軸直角方向に飲み込まれたとしても通気を可能とする。
【０００５】
【実施例】
図１及び図２は本発明の第１の実施例を示している。ノックカバー１は外周方向と軸方向の寸法が略同等で芯ケース等の後端に止着される短寸の金属製のノックカバーである。又、ノックカバー１は軸方向略両端の外周部にそれぞれ全周状の膨出部６、７が設けられ、その膨出部と膨出部の間に適宜空間の凹部８が形成されている。又、後端部３の中央に位置する有底部４の周上に複数箇所の通気孔５が穿設されており、その通気孔５によって開口部２から後端部３に抜ける空気流通路が形成されている。ノックカバー１は以上の構成でプレス加工によって形成される。尚、膨出部、凹部の形成手段は切削加工で行うことも可能である。
【０００６】
又、図３及び図４は本発明の第２の実施例を示しており、このノックカバー９は、後端部１１の中央に通気孔１２が穿設されている。その他は第１の実施例と同じである。
【０００７】
又、図５及び図６は本発明の第３の実施例を示しており、このノックカバー１６は、開口部１７側の膨出部２２が端面よりやや後方に形成されており、基本的には第１の実施例と同じである。
【０００８】
【作用】
本発明の構成は以上の通りであり、万一、ノックカバーが軸方向から飲み込まれた場合には開口部から後端に抜けた通気孔から空気が流通可能となる。又、軸直角方向から飲み込まれた場合には膨出部と膨出部の間に形成される凹部を通じて空気流通が可能となる。
【０００９】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、短寸のノックカバーを仮に幼児が誤って飲み込んでしまい喉に詰まらせても、軸方向、軸直角方向いずれの状態であっても通気が可能となるので窒息等の危機を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図２】図１における上面図である。
【図３】第２の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図４】図３における上面図である。
【図５】第３の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図６】図５における上面図である。
【符号の説明】
１ ノックカバー
２ 開口部
３ 後端部
４ 有底部
５ 通気孔
６ 膨出部
７ 膨出部
８ 凹部
９ ノックカバー
１０ 開口部
１１ 後端部
１２ 通気孔
１３ 膨出部
１４ 膨出部
１５ 凹部
１６ ノックカバー
１７ 開口部
１８ 後端部
１９ 有底部
２０ 通気孔
２１ 膨出部
２２ 膨出部
２３ 凹部
【産業上の利用分野】
本発明は、シャープペンシルの芯ケース等の後端に止着される通気孔を備えたノックカバーに関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来、シャープペンシルの芯ケース等の後端に止着されるノックカバーの多くは短寸で挿入側（開口部）を除いて後端部が閉塞状態にあるため、極めて稀なことではあるが、幼児が誤ってノックカバーを飲み込み喉に詰まらせて窒息してしまう等の事故が起こりうる。又、幼児が誤って飲み込んでしまい、喉に詰まらせても空気の疎通を可能として窒息等の危機を回避せんとする筆記具等のキャップが様々な手段で提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
現在、筆記具の他、玩具、化粧品、薬用容器など様々なものに通気孔を備えたキャップ（安全キャップ）が適用されてきている。通常のキャップは外周寸法に対して軸方向の寸法が十分長いものが殆どで通気手段も軸方向のみを意図して設けられている。しかしながら、設計上外周と軸方向の寸法を略同寸とせざるを得ないものもある。（外周と軸方向の寸法が共に１６ミリ以下）具体的にはシャープペンシルのノックカバーが該当する。そのような短寸のノックカバーは軸直角方向にも飲み込まれる可能性があり得る。従って軸方向の通気手段だけでは十分安全とは言い切れない。本願の目的はそのような短寸のノックカバーをより安全なものとすることにある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明のシャープペンシルのノックカバーは、外周方向と軸方向の寸法が略同等で芯ケース等の後端に止着される金属製のノックカバーであって、当該ノックカバーは少なくとも軸方向略両端の外周部にそれぞれ全周状の膨出部が設けられ、その膨出部と膨出部の間に適宜空間の凹部が形成されて、更に芯ケース等の後端に止着する開口部から後端部に連通する通気孔が設けられて成り、例えノックカバーが軸直角方向に飲み込まれたとしても通気を可能とする。
【０００５】
【実施例】
図１及び図２は本発明の第１の実施例を示している。ノックカバー１は外周方向と軸方向の寸法が略同等で芯ケース等の後端に止着される短寸の金属製のノックカバーである。又、ノックカバー１は軸方向略両端の外周部にそれぞれ全周状の膨出部６、７が設けられ、その膨出部と膨出部の間に適宜空間の凹部８が形成されている。又、後端部３の中央に位置する有底部４の周上に複数箇所の通気孔５が穿設されており、その通気孔５によって開口部２から後端部３に抜ける空気流通路が形成されている。ノックカバー１は以上の構成でプレス加工によって形成される。尚、膨出部、凹部の形成手段は切削加工で行うことも可能である。
【０００６】
又、図３及び図４は本発明の第２の実施例を示しており、このノックカバー９は、後端部１１の中央に通気孔１２が穿設されている。その他は第１の実施例と同じである。
【０００７】
又、図５及び図６は本発明の第３の実施例を示しており、このノックカバー１６は、開口部１７側の膨出部２２が端面よりやや後方に形成されており、基本的には第１の実施例と同じである。
【０００８】
【作用】
本発明の構成は以上の通りであり、万一、ノックカバーが軸方向から飲み込まれた場合には開口部から後端に抜けた通気孔から空気が流通可能となる。又、軸直角方向から飲み込まれた場合には膨出部と膨出部の間に形成される凹部を通じて空気流通が可能となる。
【０００９】
【発明の効果】
本発明の構成及び作用は以上の通りであり、短寸のノックカバーを仮に幼児が誤って飲み込んでしまい喉に詰まらせても、軸方向、軸直角方向いずれの状態であっても通気が可能となるので窒息等の危機を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第１の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図２】図１における上面図である。
【図３】第２の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図４】図３における上面図である。
【図５】第３の実施例であるシャープペンシルのノックカバーを示す縦断面図である。
【図６】図５における上面図である。
【符号の説明】
１ ノックカバー
２ 開口部
３ 後端部
４ 有底部
５ 通気孔
６ 膨出部
７ 膨出部
８ 凹部
９ ノックカバー
１０ 開口部
１１ 後端部
１２ 通気孔
１３ 膨出部
１４ 膨出部
１５ 凹部
１６ ノックカバー
１７ 開口部
１８ 後端部
１９ 有底部
２０ 通気孔
２１ 膨出部
２２ 膨出部
２３ 凹部
Claims (1)
- 外周方向と軸方向の寸法が略同等でシャープペンシルの芯ケース等の後端に止着される金属製のノックカバーであって、当該ノックカバーは少なくとも軸方向略両端の外周部にそれぞれ全周状の膨出部が設けられ、その膨出部と膨出部の間に適宜空間の凹部が形成されて、更に芯ケース等の後端に止着する開口部から後端部に連通する通気孔が設けられて成ることを特徴とするシャープペンシルのノックカバー。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02784698A JP3797640B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | シャープペンシルのノックカバー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02784698A JP3797640B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | シャープペンシルのノックカバー |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11208180A JPH11208180A (ja) | 1999-08-03 |
| JP3797640B2 true JP3797640B2 (ja) | 2006-07-19 |
Family
ID=12232294
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02784698A Expired - Fee Related JP3797640B2 (ja) | 1998-01-27 | 1998-01-27 | シャープペンシルのノックカバー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3797640B2 (ja) |
-
1998
- 1998-01-27 JP JP02784698A patent/JP3797640B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11208180A (ja) | 1999-08-03 |
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