JP3797207B2 - 小型レンズユニットを有する物理量測定装置 - Google Patents

小型レンズユニットを有する物理量測定装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、物理的な諸量を計測するための小型センサに関し、特に小型レンズユニットを有する物理量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、温度、圧力、振動と言った物理的な諸量を測定するための小型センサが開発されている。これらセンサは、各物理量を感度良く測定するために、様々なセンサ材料および検出回路を用いて制作される。一方、温度、圧力等の基礎的な物理量は、同時に、しかも多くの場所で多点測定されることも多く、その場合には、測定する物理量ごとにセンサおよび検出回路を準備する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によれば、測定する物理量の数および測定点の数に比例してセンサの数および検出回路の数が多くなった。
【0004】
特に、これらは、複数の物理量の多点測定を行う場合に、ハードウェアを大掛かりで高価なものとする要因となっていた。
これらのことから、複数の物理量を共通のセンサおよび検出部で測定することができる物理量測定装置をいかに実現するかが極めて重要となる。
【0005】
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、複数の物理量を共通のセンサおよび検出部で測定することができる、小型レンズユニットを有する物理量測定装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、請求項1に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置は、レンズ面に基準パターンが印刷され、前記基準パターンを撮像素子上に結像する小型レンズユニットと、前記基準パターンの投影像を撮影するための照明手段および前記照明手段を配設する配設手段と、前記撮像素子が撮影した基準パターン画像の時間変化を検出する検出手段と、前記時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出する算出手段と、前記物理量の算出値を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この請求項1に記載の発明によれば、レンズ面に基準パターンが印刷された小型レンズユニットを用いて基準パターンを撮像素子上に結像し、照明手段により、基準パターンの投影像を撮影し、配設手段により、前記照明手段を配設し、検出手段により撮像素子が撮影した基準パターン画像の時間変化を検出し、算出手段によりこの時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出し、表示手段によりこの物理量の算出値を表示することとしているので、基準パターンの変化から小型レンズユニットが置かれている環境の物理的な諸量を測定することができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記基準パターンは、同心円状のパターンからなることを特徴とする。
【0009】
この請求項2に記載の発明によれば、基準パターンは、同心円状のパターンからなることとしているので、小型レンズユニットが持つレンズの同心円状の変化を検出することができる。
【0010】
また、請求項3に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記基準パターンは、格子状のパターンからなることを特徴とする。
【0011】
この請求項3に記載の発明によれば、基準パターンは、格子状のパターンからなることとしているので、小型レンズユニットが持つレンズの格子状の変化を検出することができる。
【0012】
また、請求項4に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記検出手段は、前記基準パターン画像の暈けを検出することを特徴とする。
【0013】
この請求項4に記載の発明によれば、検出手段は、基準パターン画像の暈けを検出することとしているので、暈け情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0014】
また、請求項5に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記検出手段は、前記基準パターン画像の歪曲を検出することを特徴とする。
【0015】
この請求項5に記載の発明によれば、検出手段は、基準パターン画像の歪曲を検出することとしているので、歪曲情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0016】
また、請求項6に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記暈けの時間変化情報から前記物理量を算出することを特徴とする。
【0017】
この請求項6に記載の発明によれば、暈けの時間変化情報から物理量を算出することとしているので、暈けの原因となる物理量の時間変化を計測することができる。
【0018】
また、請求項7に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記歪曲の時間変化情報から前記物理量を検出することを特徴とする。
【0019】
この請求項7に記載の発明によれば、歪曲の時間変化情報から物理量を検出することとしているので、歪曲の原因となる物理量の時間変化を計測することができる。
【0024】
また、請求項に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子は、密閉構造を備え、さらに前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする。
【0025】
この請求項に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子は、密閉構造を備え、さらに小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、異なる圧力状態にすることができる。
【0026】
また、請求項に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、圧力であることを特徴とする。
この請求項に記載の発明によれば、物理量は、圧力であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の圧力変化を測定することができる。
【0027】
また、請求項10に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットは、熱膨張率の異なる2枚の貼り合わせレンズを有することを特徴とする。
【0028】
この請求項10に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、熱膨張率の異なる2枚の貼り合わせレンズを有することとしているので、温度変化があった場合に、レンズの変形を大きくして、温度を検出する感度を良くすることができる。
【0029】
また、請求項11に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子、並びに、前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、密閉構造を備えることを特徴とする。
【0030】
この請求項11に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子、並びに、小型レンズユニットおよび配設手段は、密閉構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、圧力状態を同じものとすることができる。
【0031】
また、請求項12に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、温度であることを特徴とする。
この請求項12に記載の発明によれば、物理量は、温度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の温度変化のみを測定することができる。
【0032】
また、請求項13に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットは、レンズが吸湿性プラスチックからなることを特徴とする。
【0033】
この請求項13に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、レンズが吸湿性プラスチックからなることとしているので、レンズの置かれている環境の湿度によりレンズを変形させることができる。
【0034】
また、請求項14に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子、並びに、前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする。
【0035】
この請求項14に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子、並びに、小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットの置かれている環境と、小型レンズユニットのレンズの環境を同一の湿度に保つことができる。
【0036】
また、請求項15に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、湿度であることを特徴とする。
この請求項15に記載の発明によれば、物理量は、湿度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の湿度変化を測定することができる。
【0037】
また、請求項16に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、振動であることを特徴とする。
この請求項16に記載の発明によれば、物理量は、振動であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の振動を測定することができる。
【0038】
また、請求項17に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、加速度であることを特徴とする。
この請求項17に記載の発明によれば、物理量は、加速度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の加速度を測定することができる。
【0043】
また、請求項18に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、スポット光を撮像素子上に結像する小型レンズユニットと、前記小型レンズユニットのレンズと前記レンズの台座部とが可撓性の材料で接続される接続部と、前記撮像素子が撮影したスポット光画像の時間変化を検出する検出手段と、前記時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出する算出手段と、前記物理量の算出値を表示する表示手段と、を備えることを特徴とする。
【0044】
この請求項18に記載の発明によれば、小型レンズユニットを用いてスポット光を撮像素子上に結像し、接続部により、この小型レンズユニットのレンズとレンズの台座部とを可撓性の材料で接続し、検出手段により前記撮像素子が撮影したスポット光画像の時間変化を検出し、算出手段によりこの時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出し、表示手段により物理量の算出値を表示することとしているので、スポット光画像の変化から小型レンズユニットが置かれている環境の物理的な諸量を測定することができる。
【0045】
また、請求項19に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットは、被写体である前記スポット光の光源を小型レンズユニットが撮影できる位置に配設する配設手段を備えることを特徴とする。
【0046】
この請求項19に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、配設手段により、被写体であるスポット光の光源を小型レンズユニットが撮影できる位置に配設することとしているので、スポット光の光源をケースの中に収め、その画像からレンズの方向および位置を測定することができる。
【0047】
また、請求項20に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記検出手段は、前記スポット光の暈けを検出することを特徴とする。
【0048】
この請求項20に記載の発明によれば、検出手段は、スポット光画像の暈けを検出することとしているので、暈け情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0049】
また、請求項21に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記検出手段は、前記スポット光画像の位置を検出することを特徴とする。
【0050】
この請求項21に記載の発明によれば、検出手段は、スポット光画像の位置を検出することとしているので、位置情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0051】
また、請求項22に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記暈けの時間変化情報から前記物理量を算出することを特徴とする。
【0052】
この請求項22に記載の発明によれば、暈けの時間変化情報から物理量を算出することとしているので、スポット光画像の暈けの原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0053】
また、請求項23に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記位置の時間変化情報から前記物理量を検出することを特徴とする。
【0054】
この請求項23に記載の発明によれば、位置の時間変化情報から前記物理量を検出することとしているので、スポット光画像の位置変化の原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0057】
また、請求項24に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットは、前記レンズおよび前記台座部が前記接続部と同一材料からなり、前記接続部の形状処理および熱処理の少なくとも一つの処理により可撓性を備えることを特徴とする。
【0058】
この請求項24に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、レンズおよび台座部が接続部と同一材料からなり、接続部の形状処理および熱処理の少なくとも一つの処理により可撓性を備えることとしているので、同一材料からなる小型レンズユニットでもレンズを振動させることができる。
【0059】
また、請求項25に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、振動であることを特徴とする。
この請求項25に記載の発明によれば、物理量は、振動であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の振動を測定することができる。
【0060】
また、請求項26に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、加速度であることを特徴とする。
この請求項26に記載の発明によれば、物理量は、加速度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の加速度を測定することができる。
【0061】
また、請求項27に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、温度であることを特徴とする。
この請求項27に記載の発明によれば、物理量は、温度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の温度を測定することができる。
【0062】
また、請求項28に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子は、密閉構造を備え、さらに前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする。
【0063】
この請求項28に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子は、密閉構造を備え、さらに小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、異なる圧力状態にすることができる。
【0064】
また、請求項29に記載の発明に係る小型レンズユニットを有する物理量測定装置によれば、前記物理量は、圧力であることを特徴とする。
この請求項29に記載の発明によれば、物理量は、圧力であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の圧力変化を測定することができる。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる小型レンズユニットを有する物理量測定装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかる小型レンズユニットを有する物理量測定装置の全体構成について説明する。図1は、小型レンズユニットを用いた物理量測定装置の全体構成を示す図である。物理量測定装置は、センサ部100、インターフェース部105、ケーブル部110、および表示部120よりなる。
【0070】
センサ部100は、対象とする物理量を検出し、数値化を行う。このセンサ部は、概ね7mm四方の大きさを持っている。
インターフェース部105は、センサ部100で測定され、数値化された物理量を表示部120へ送信するための通信インターフェースである。このインターフェース部105と表示部120とはケーブル部110により接続され、センサ部100で測定された物理量の数値情報が表示部120へ送信される。
【0071】
表示部120は、表示画面を備えており、センサ部100で測定、数値化された物理量を、表示画面上に表示する。この表示画面は、液晶あるいはプラズマディスプレイ等で構成される。また、この表示部120は、ケーブル部110との接続端子を複数備え、対象とする物理量の多点測定を行うこともできる。その際には、表示部120の表示画面上に、複数の測定データが、例えば、並列に列記される。
【0072】
次に、センサ部100の具体的な構成について説明する。センサ部100は円筒形の形状を有する。図2はこのセンサ部100のyz断面を図示したものである。センサ部100は、プリント板250と、このプリント板250に装着されたケース200と、からなり、このケース200には、基準パターン210、発光素子260、小型レンズユニット、撮像素子240、が内蔵されている。また、小型レンズユニットは、基準パターン210を撮像素子240上に結像するレンズ部230と、このレンズ部230を支える台座部235からなる。
【0073】
基準パターン210は、格子状のパターンが印刷されたもので、ケース200の内側の天井部に貼り付けられる。そして、基準パターン210は、発光素子260により照明され、レンズ部230を介して撮像素子240で撮影される。発光素子260の電源は、図示しない配線により、プリント板250から供給される。発光素子260には、例えば発光ダイオードが用いられるが、発光特性の安定した経時変化の少ない、小型で低消費電力のものが望まれる。
【0074】
ここで、レンズ部230と台座部235とは、小型レンズユニットを構成し、被写体を撮像素子240上に結像する機能を持っている。レンズ部230と台座部235は、射出成形されるプラスチックで形成された一体型のものである。その頭頂部は、レンズ部230を形成しており格子状の基準パターン210の映像を撮像素子240上に結像する。
【0075】
撮像素子240は、2次元的に受光素子が配列されたMOS型あるいはCCDのエリアセンサで一つのシリコン基盤上に生成されている。また、基準パターン210の撮像に続く画像処理および演算処理も、このシリコン基盤上に生成される。
【0076】
図3は、撮像素子240のブロック図である。レンズ部230により撮像素子240上に投影された基準パターン210は、撮像素子部300で電気信号に変換され、画像処理部310に転送される。画像処理部310では、この基準パターン情報の暈けおよび歪曲を、数値化する。そして、この数値化された暈けおよび歪曲に基づいて演算部320において対象とする物理量の算出が行われる。この算出には、例えばすでに確立されたオートフォーカス技術を用いて算出することができる。その後、この物理量情報は、インターフェース部105を介して表示部120に送信され、表示画面上に表示される。なお、この撮像素子240は、プリント板250に表面実装され、プリント板上の導体パターンとボンディングその他の方法で電気的に接続される。
【0077】
次に、小型レンズユニットを用いた物理量測定装置の動作の概要について図を用いて説明する。まず、格子状の基準パターン210の例を図4に示す。格子状に縦横の線が均等間隔で入れられており碁盤目をなしている。このパターンが物理量を測定する上での基準となり、標準状態(例えば1気圧、23℃)で撮像素子240で観測される基準パターン画像である。
【0078】
ここで、センサ部100の温度が変化して、レンズ部230が変形を起こした場合に、レンズ部230のレンズ焦点位置が変化して、暈けた像が撮像素子240に生じる。この暈けた標準パターン画像の例を図5に示す。この暈けは、例えば図5の例では線幅の変化と定義され、図3の画像処理部310において求められる。演算部320は、この暈けから焦点位置の変化を算出し、ひいてはレンズの温度を測定することができる。
【0079】
ここで、レンズ部230および台座部235の変形による暈けの変化と、温度との関係は、あらかじめ実験により求められ、演算部320に実験データとして保存されている。レンズ部230により撮像素子240上に写し込まれたパターンに暈けを生じさせる要因として、球面収差、コマ収差、および非点収差等があげられるが、実験データを用いることにより、これらの要因による総合効果としての暈けと、温度との関係を正確に求めることができる。
【0080】
また、センサ部100の温度が変化して、レンズ部230が変形を起こした場合に、レンズ部230のレンズに歪曲収差が発生し、基準パターン210の格子状パターン全体が変形する。この状態を図6および図7に示す。図6は、負の歪曲を有し、基準パターン210が樽型に変形した例である。また、図7は、正の歪曲を有し、基準パターン210が糸巻き型に変形した例である。
【0081】
ここで、レンズ部230の変形による歪曲の変化と、温度との関係は、あらかじめ実験により求められ、図3の演算部320に実験データとして保存されている。歪曲収差は、レンズ中心部とレンズ周辺部とでの光の屈折の過不足から生じる収差であるため、レンズ全体の変形の大きさがわかり、ひいてはその変形に応じた温度とは関数関係が存在するので、温度を測定することができる。
【0082】
また、図2では、ケース200並びにレンズ部230と台座部235とからなる小型レンズユニットは、密閉構造としたが、ケース200および小型レンズユニットに通気孔を設けることにより、温度を測定することもできる。
【0083】
また、図2では、ケース200および小型レンズユニットは、密閉構造としたが、ケース200に通気孔を設け、小型レンズユニットを密閉構造とすることにより、小型レンズユニットに圧力変化による変形を生じさせ、この変形による暈けあるいは歪曲を測定することにより圧力を測定することもできる。この際、演算部320には、小型レンズユニットの変形による暈けあるいは歪曲と、温度との関係があらかじめ測定された実験データとして保存されている。
【0084】
また、センサ部100に振動が加えられた場合に、小型レンズユニットのレンズ部230にも同様の振動を生じる。この振動によりレンズ部230は変形するので、この変形に起因する標準パターン画像の暈けあるいは歪曲を検出することにより、センサ部100は、レンズ部230の振動、ひいてはセンサ部100の振動を検出することができる。この際、演算部320には、小型レンズユニットの変形による暈けあるいは歪曲と、振動との関係があらかじめ測定された実験データとして保存されている。
【0085】
さらに、前記振動情報の2階時間微分情報からレンズ部230の加速度、ひいてはセンサ部100の加速度を測定することができる。
上述してきたように、本実施の形態1では、小型レンズユニットで基準パターン210を撮影して、その基準パターン画像の暈けおよび歪曲の変化を画像処理部310で測定して、この暈けおよび歪曲の変化から、演算部320の実験データを用いて、センサ部100が置かれている環境の温度、圧力、振動、加速度を測定することができる。
【0086】
また、基準パターン210をケース200の内側の天井部に貼り付ける代わりに、レンズ部230に基準パターンをメッキその他の方法により形成することもできる。この場合には、台座部235を低くして、レンズ部230と撮像素子240を近接して配置する。さらにレンズ部230は、平板に近いものとし、基準パターン210の代わりに光の反射板を設け、概ね平行光線がレンズ部230に入射するようにする。これにより、レンズ部230上の基準パターンが、撮像素子240に投影され、撮像素子240上に基準パターン画像が生成される。
【0087】
また、小型レンズユニットのレンズ部230を吸湿性のプラスチック、例えばポリアミド等で成型することにより、湿度によりレンズ部230が変形し、これによる暈けあるいは歪曲の変化から、センサ部100が置かれている環境の湿度を測定することができる。この際、ケース200および小型レンズユニットには、通気孔が設けられており、ケース200の周囲環境と内部環境とは同じ状態にされている。
【0088】
また、小型レンズユニットのレンズ部230を熱膨張率の異なる2種類のプラスチックレンズの貼り合わせとすることにより、温度変化が生じた場合のレンズ部230の変形を大きくすることができる。これにより、温度センサとしての小型レンズユニットの感度を向上することができる。
【0089】
また、多色成形により、レンズ部230を部分的に色付きのものとし、撮像素子240としてカラーの撮像素子を用い、レンズ部230の色の付いた部分を選択的に撮影することができる。これにより、レンズ部230の暈けあるいは歪曲を部分的に抽出し、最適と思われる複数の物理量、例えば温度および圧力を同時に測定することができる。例えば、図8に示した標準パターンの変形例では、標準パターンの中心部では、負の歪曲を有し、樽型の標準パターンになり、また標準パターンの周辺部では、正の歪曲を有し、糸巻き型の標準パターンになる。この場合に、中心部と周辺部で2色の色分けを行い、歪曲を部分的に抽出することにより、2つの歪曲のパラメータ値を取得し、各パラメータごとに一つの物理量を測定することができる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、格子状の標準パターンを小型レンズユニットで撮影したが、標準パターンの代わりにスポット光を小型レンズユニットで撮影し、物理量の測定装置として機能させることもできる。そこで本実施の形態では、スポット光を用いて振動を測定する場合を示すことにする。
【0090】
図9は、実施の形態2にかかるセンサ部800の具体的な構造を示している。なお、センサ部800は、図1のセンサ部100に対応するものであり、他の部分は、図1と全く同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
【0091】
センサ部800は円筒形の形状を有する。図9は、センサ部800のyz断面を図示したものである。センサ部800は、プリント板950と、このプリント板950に装着されたケース900と、からなり、このケース900には、発光素子960、カバー970、小型レンズユニット、撮像素子940、が内蔵されている。
【0092】
発光素子960は、例えば発光ダイオードが用いられ、スポット状の穴のあるカバー970で被われており、スポット光を生成する。この発光素子960およびカバー970は、ケース900の内側の天井部に設置されている。発光素子960の電源は、図示しない配線によりプリント板950から供給される。
【0093】
小型レンズユニットは、スポット光を撮像素子940上に結像するレンズ部930と、このレンズ部930を支える台座部935と、レンズ部930と台座部935を接続する接続部932からなる。
【0094】
レンズ部930と、接続部932と、台座部935とは、プラスチックの射出成形により製作される一体型の構造を持っている。ここで、レンズ部930と台座部935を接続する接続部932は、薄いプラスチックで形成される構造を有し、レンズ部930を大きく可動可能としている。従って、センサ部800が振動する際に、レンズ部930も同期して大きく振動する。
【0095】
撮像素子940は、2次元的に受光素子が配列されたMOS型あるいはCCDのエリアセンサで一枚のシリコン基盤上に生成されている。ここで、撮像素子940のブロック図を図10に示す。レンズ部930により撮像素子上に結像されたスポット光は、撮像素子部500で電気信号に変換され、画像処理部510に転送される。画像処理部510では、このスポット光画像の暈け、画像位置を、数値化する。そして、この数値化された暈け、画像位置に基づいて演算部520において対象とする振動の算出が行われる。その後、この振動情報は、インターフェース部105を介して表示部120に送信され、表示画面上に表示される。なお、この撮像素子940は、プリント板950に表面実装され、プリント板上の導体パターンとボンディングその他の方法で電気的に接続される。
【0096】
次に、本実施の形態2にかかる小型レンズユニットを用いた振動測定装置の動作の概要について図11を用いて説明する。図11は、撮像素子部500で観測されるスポット光画像を示した。このスポット光600は、標準状態(例えば1気圧、23℃、振動なし)で撮像素子940に観測されるスポットである。この時、レンズ部930は静止しており、振動していない状態にあるので、撮像領域の中心にスポット光600が観測される。
【0097】
ここで、センサ部800が振動の外乱を加えられ、振動すると、レンズ部930もそれに同期して振動する。その際、レンズ部930が振動するので、スポット光600も振動して、測定するごとに、スポット光画像は撮像領域の異なる位置に観測される。
【0098】
スポット光610は、センサ部800に振動を加えた場合に観測されるスポットの一例である。スポット光610は、スポット光600と比較して、スポットの位置およびスポットの径が変化している。概ね、スポットの位置は、レンズ部930のxy平面内の運動を反映し、スポットの径は、レンズ部930のz方向への運動を反映している。画像処理部510により、これらスポットの位置および径からレンズ部930の変位が決定される。
【0099】
例えば、ある特定の振幅および周波数を有する振動の場合には、スポット光610の位置および径は、撮像領域620中を特定の軌跡を描いて周期運動する。演算部520は、実験的に求められたスポットの軌跡とレンズ部930の振動との対応テーブルを有し、この対応テーブルから振動の周期および振幅の方向および大きさを算出する。
【0100】
また、演算部520において、撮像領域620に存在するスポット光610の軌跡から、その2階時間微分を求めることにより、センサ部800に加わる加速度を求めることもできる。
【0101】
また、レンズ部930の質量およびレンズ部930が変位する際に台座部935との間に発生する張力等によりレンズ部930で測定できる上限周波数がきまる。なお、レンズ部930の質量およびレンズ部930と台座部935との接続部932の厚さを制御することにより、この上限周波数を変化させ、測定可能な周波数範囲を変更することもできる。
【0102】
上述してきたように、本実施の形態2では、接続部932を、薄いプラスチックで形成して、レンズ部930をセンサ部900と同期して大きく可動可能とし、また、スポット光源がレンズ部930により撮像素子940上に結像するようにしているので、スポット光600の位置および径の時間変化を計測することにより、レンズ部930の振動周波数および振動の方向さらに大きさを計測することができ、ひいてはレンズ部930を内蔵したセンサ部800の振動周波数、振動の方向および大きさを計測することができる。
【0103】
また、センサ部800に振動が加えられていない場合には、スポット光600のスポット径の変化から、レンズ部930の温度変化、ひいてはセンサ部800の温度変化を測定することができる。
【0104】
また、図9では、ケース900および小型レンズユニットは、密閉構造としたが、ケース900に通気孔を設け、小型レンズユニットを密閉構造とすることにより、小型レンズユニットのレンズ部930に圧力変化による変位を生じさせ、この変位によるスポット光600の径の変化を測定することにより高感度に圧力を測定することもできる。この際、演算部520には、スポット光600の径の変化と、圧力との関係があらかじめ測定された実験データとして保存されている。
【0105】
また、以上の物理量測定という目的上、較正(キャリブレーション)は、随時行えることが望ましい。較正(キャリブレーション)のため、同じ物理量の測定のために、複数の測定手段あるいはレンズユニットを持ち、比較修正しながら用いることが望ましい。
【0106】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明によれば、レンズ面に基準パターンが印刷された小型レンズユニットを用いて基準パターンを撮像素子上に結像し、照明手段により、基準パターンの投影像を撮影し、配設手段により、前記照明手段を配設し、検出手段により撮像素子が撮影した基準パターン画像の時間変化を検出し、算出手段によりこの時間変化情報に基づいて物理量を算出し、表示手段によりこの物理量の算出値を表示することとしているので、基準パターンの変化から小型レンズユニットが置かれている環境の物理的な諸量を測定することができるという効果を奏する。
【0107】
また、請求項2に記載の発明によれば、基準パターンは、同心円状のパターンからなることとしているので、小型レンズユニットが持つレンズの同心状の変化を検出することができる。
【0108】
また、請求項3に記載の発明によれば、基準パターンは、格子状のパターンからなることとしているので、小型レンズユニットが持つレンズの格子状の変化を検出することができる。
【0109】
また、請求項4に記載の発明によれば、検出手段は、基準パターン画像の暈けを検出することとしているので、暈け情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0110】
また、請求項5に記載の発明によれば、検出手段は、基準パターン画像の歪曲を検出することとしているので、歪曲情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0111】
また、請求項6に記載の発明によれば、暈けの時間変化情報から物理量を算出することとしているので、暈けの原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0112】
また、請求項7に記載の発明によれば、歪曲の時間変化情報から物理量を検出することとしているので、歪曲の原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0115】
また、請求項に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子は、密閉構造を備え、さらに小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、異なる圧力状態にすることができる。
【0116】
また、請求項に記載の発明によれば、物理量は、圧力であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の圧力変化を測定することができる。
【0117】
また、請求項10に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、熱膨張率の異なる2枚の貼り合わせレンズを有することとしているので、温度変化があった場合に、レンズの変形を大きくして、温度を検出する感度を良くすることができる。
【0118】
また、請求項11に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子、並びに、小型レンズユニットおよび配設手段は、密閉構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、圧力状態を同じものとすることができる。
【0119】
また、請求項12に記載の発明によれば、物理量は、温度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の温度変化のみを測定することができる。
【0120】
また、請求項13に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、レンズが吸湿性プラスチックからなることとしているので、レンズの置かれている環境の湿度によりレンズを変形させることができる。
【0121】
また、請求項14に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子、並びに、小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットの置かれている環境と、小型レンズユニットのレンズの環境を同一の湿度に保つことができる。
【0122】
また、請求項15に記載の発明によれば、物理量は、湿度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の湿度変化を測定することができる。
【0123】
また、請求項16に記載の発明によれば、物理量は、振動であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の振動を測定することができる。
また、請求項17に記載の発明によれば、物理量は、加速度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の加速度を測定することができる。
【0126】
また、請求項18に記載の発明によれば、小型レンズユニットを用いてスポット光を撮像素子上に結像し、接続部により、この小型レンズユニットのレンズとレンズの台座部とを可撓性の材料で接続し、検出手段により前記撮像素子が撮影したスポット光画像の時間変化を検出し、算出手段によりこの時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出し、表示手段により物理量の算出値を表示することとしているので、スポット光画像の変化から小型レンズユニットが置かれている環境の物理的な諸量を測定することができる。
【0127】
また、請求項19に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、配設手段により、被写体であるスポット光の光源を小型レンズユニットが撮影できる位置に配設することとしているので、スポット光の光源をケースの中に収め、その画像からレンズの方向および位置を測定することができる。
【0128】
また、請求項20に記載の発明によれば、検出手段は、スポット光画像の暈けを検出することとしているので、暈け情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0129】
また、請求項21に記載の発明によれば、検出手段は、スポット光画像の位置を検出することとしているので、位置情報に基づいて小型レンズユニットの物理的状態を測定することができる。
【0130】
また、請求項22に記載の発明によれば、暈けの時間変化情報から物理量を算出することとしているので、スポット光画像の暈けの原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0131】
また、請求項23に記載の発明によれば、位置の時間変化情報から前記物理量を検出することとしているので、スポット光画像の位置変化の原因となる物理量の時間変化を測定することができる。
【0133】
また、請求項24に記載の発明によれば、小型レンズユニットは、レンズおよび台座部が接続部と同一材料からなり、接続部の形状処理および熱処理の少なくとも一つの処理により可撓性を備えることとしているので、同一材料からなる小型レンズユニットでもレンズを振動させることができる。
【0134】
また、請求項25に記載の発明によれば、物理量は、振動であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の振動を測定することができる。
また、請求項26に記載の発明によれば、物理量は、加速度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の加速度を測定することができる。
【0135】
また、請求項27に記載の発明によれば、物理量は、温度であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の温度を測定することができる。
また、請求項28に記載の発明によれば、小型レンズユニットおよび撮像素子は、密閉構造を備え、さらに小型レンズユニットおよび配設手段は、通気構造を備えることとしているので、小型レンズユニットのレンズを境界として、異なる圧力状態にすることができる。
【0136】
また、請求項29に記載の発明によれば、物理量は、圧力であることとしているので、小型レンズユニットが置かれた環境の圧力変化を測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】小型レンズユニットを有する物理量測定装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1のセンサ部の断面を示す図である。
【図3】実施の形態1の撮像素子のブロック図である。
【図4】基準パターンを示す図である。
【図5】基準パターンが暈けた例を示す図である。
【図6】基準パターンが負の歪曲を起こした例を示す図である。
【図7】基準パターンが正の歪曲を起こした例を示す図である。
【図8】基準パターンが正と負の歪曲を同時に起こした例を示す図である。
【図9】実施の形態2のセンサ部の断面を示す図である。
【図10】実施の形態2の撮像素子のブロック図である。
【図11】撮像素子上のスポット光の変化を示す図である。
【符号の説明】
100、800 センサ部
105 インターフェース部
110 ケーブル部
120 表示部
200、900 ケース
210 基準パターン
230、930 レンズ部
235、935 台座部
240、940 撮像素子
250、950 プリント板
260、960 発光素子
300、500 撮像素子部
310、510 画像処理部
320、520 演算部
600、610 スポット光
620 撮像領域
932 接続部
970 カバー

Claims (29)

  1. レンズ面に基準パターンが印刷され、前記基準パターンを撮像素子上に結像する小型レンズユニットと、
    前記基準パターンの投影像を撮影するための照明手段および前記照明手段を配設する配設手段と、
    前記撮像素子が撮影した基準パターン画像の時間変化を検出する検出手段と、
    前記時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出する算出手段と、
    前記物理量の算出値を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  2. 前記基準パターンは、同心円状のパターンからなることを特徴とする請求項1に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  3. 前記基準パターンは、格子状のパターンからなることを特徴とする請求項1に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  4. 前記検出手段は、前記基準パターン画像の暈けを検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  5. 前記検出手段は、前記基準パターン画像の歪曲を検出することを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  6. 前記暈けの時間変化情報から前記物理量を算出することを特徴とする請求項4に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  7. 前記歪曲の時間変化情報から前記物理量を検出することを特徴とする請求項5に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  8. 前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子は、密閉構造を備え、さらに前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  9. 前記物理量は、圧力であることを特徴とする請求項8に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  10. 前記小型レンズユニットは、熱膨張率の異なる2枚の貼り合わせレンズを有することを特徴とする請求項1ないし7に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  11. 前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子、並びに、前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、密閉構造を備えることを特徴とする請求項10に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  12. 前記物理量は、温度であることを特徴とする請求項11に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  13. 前記小型レンズユニットは、レンズが吸湿性プラスチックからなることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  14. 前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子、並びに、前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする請求項13に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  15. 前記物理量は、湿度であることを特徴とする請求項14に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  16. 前記物理量は、振動であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  17. 前記物理量は、加速度であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  18. スポット光を撮像素子上に結像する小型レンズユニットと、
    前記小型レンズユニットのレンズと前記レンズの台座部とが可撓性の材料で接続される接 続部と、
    前記撮像素子が撮影したスポット光画像の時間変化を検出する検出手段と、
    前記時間変化の時間変化情報に基づいて物理量を算出する算出手段と、
    前記物理量の算出値を表示する表示手段と、
    を備えることを特徴とする小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  19. 前記小型レンズユニットは、被写体である前記スポット光の光源を小型レンズユニットが撮影できる位置に配設する配設手段を備えることを特徴とする請求項18に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  20. 前記検出手段は、前記スポット光画像の暈けを検出することを特徴とする請求項18または19に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  21. 前記検出手段は、前記スポット光画像の位置を検出することを特徴とする請求項18または19に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  22. 前記暈けの時間変化情報から前記物理量を算出することを特徴とする請求項20に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  23. 前記位置の時間変化情報から前記物理量を検出することを特徴とする請求項21に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  24. 前記小型レンズユニットは、前記レンズおよび前記台座部が前記接続部と同一材料からなり、前記接続部の形状処理および熱処理の少なくとも一つの処理により可撓性を備えることを特徴とする請求項18ないし23のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  25. 前記物理量は、振動であることを特徴とする請求項18ないし24のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  26. 前記物理量は、加速度であることを特徴とする請求項18ないし24のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  27. 前記物理量は、温度であることを特徴とする請求項23に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  28. 前記小型レンズユニットおよび前記撮像素子は、密閉構造を備え、さらに前記小型レンズユニットおよび前記配設手段は、通気構造を備えることを特徴とする請求項18ないし22のいずれか1つに記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
  29. 前記物理量は、圧力であることを特徴とする請求項28に記載の小型レンズユニットを有する物理量測定装置。
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