JP3796920B2 - スタータ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はエンジンを始動するためのスタータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術として、特開平8−61196号公報に開示されたスタータがある。このスタータは、始動モータと電磁スイッチとが軸方向に配列されて、その電磁スイッチのプランジャ摺動軸が始動モータのアーマチャ回転軸と略直交する様に構成されている。この構成によれば、電磁スイッチを始動モータの径方向外側に配置してプランジャ摺動軸とアーマチャ回転軸とが平行になる様に構成した所謂2軸型スタータと比べて省スペース化を図ることができる。そのため、エンジンへの取付け性が大幅に向上する効果が得られる。ところで、スタータは、始動モータと電磁スイッチの2つの構成要素を含んでいるが、耐久性の面では、始動モータと電磁スイッチの何れか一方が寿命に達した時点で他方はまだ十分に使用に耐え得るといったことが生じる。この様な場合、スタータ全体を交換するより、寿命に達した構成要素のみを交換した方がユーザにとって経済的に有利であり、環境問題に対しても適していると言える。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来のスタータは、始動モータと電磁スイッチとを複数本のボルトを使用して締結しているため、ボルトを通すための孔加工やボルトを螺着するためのネジ加工が必要となり、更にボルトの締め付け荷重あるいは締め付けトルクの管理に手間を要すること等からコストアップの原因となっていた。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、ボルトを使用することなく、電磁スイッチを容易に固定及び取り外すことのできるスタータを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の手段によれば、固定部材の撓み部に弾力を持たせて腕部の先端部をエンドフレームに係合させることにより、保持部で電磁スイッチをエンドフレーム側へ押圧した状態で固定することができる。これにより、従来の様にボルトを使用する必要がなく、容易に電磁スイッチをエンドフレームに固定することができる。また、エンドフレームに係合する腕部の先端部をエンドフレームから外すだけで容易に電磁スイッチを取り外すこともできる。
また、電磁スイッチはエンドフレームに固定される樹脂部材に保持された状態で固定部材により固定されている。通常、高温雰囲気中で使用されることの多い自動車用スタータでは、長期間での使用により樹脂部材にクリープが発生する場合がある。このため、従来のボルトによる締結方法ではクリープによる樹脂部材の寸法減少によって固定力が低下する、或いは無くなる恐れがあるが、本発明によれば、固定部材に設けた撓み部によってクリープによる樹脂部材の寸法減少分を吸収できるため、固定部材による固定力の低下は少なく、確実に電磁スイッチを固定できる。
更に、電磁スイッチのヨークと、このヨークに当接する部材との間で、電磁スイッチの軸方向と周方向の移動規制がなされるので、固定部材そのものによる電磁スイッチの径方向(始動モータの軸方向)の固定と合わせて、従来のようにボルトを使用した強固な固定方法によらずとも、容易に電磁スイッチをエンドフレームに位置決めして固定することができると同時に、固定部材のエンドフレームとの係合を外すだけで容易に電磁スイッチを取り外すことができる。
【0007】
請求項の手段によれば、固定部材は、腕部の先端がアーマチャの回転軸の一端側を支持するボールベアリングの軸方向端面に当接して、そのボールベアリングを軸方向に押圧している。これにより、他の部品(例えば皿ばね、波形ワッシャ等)を使用することなくボールベアリングを与圧することができる。その結果、振動によりボールベアリングに加わる衝撃荷重を低減できるため、ボールベアリングの寿命を向上できる。
請求項3の手段によれば、固定部材は、一対の腕部とアーマチャに具備された整流子上を摺動する正極ブラシとの距離が略同等となる様に設けられている。
【0008】
【発明の実施の形態】
次に、本発明のスタータを図面に基づいて説明する。
(第1実施例)
図1はスタータ1の断面図である。
本実施例のスタータ1は、回転力を発生する始動モータ2、この始動モータ2の回転力をエンジンのリングギヤ(図示しない)に伝達する動力伝達手段(後述する)、及び始動モータ2を通電制御する電磁スイッチ3等より構成される。
【0009】
始動モータ2は、内周面に複数の永久磁石から成る界磁手段4を有する円筒状のヨーク5と、界磁手段4の内周で回転自在に支持されたアーマチャ6と、このアーマチャ6の軸方向一端側に設けられた整流子7に摺接するブラシ8等より構成される。
ヨーク5は、例えばプレス加工(深絞り)によって底面を有する円筒形状に成形され、ヨーク5の後端面(図1の右端面)に当接して配されるエンドフレーム9とともにハウジング10とエンドカバー11との間に挟持されている。ヨーク5の底面を形成する前端壁5aは、始動モータ2と動力伝達手段との間を隔てる隔壁として設けられている。
【0010】
アーマチャ6は、エンドフレーム9の円筒部9aに保持されたボールベアリング12とヨーク前端壁5aの円筒部5bに保持されたボールベアリング13によって回転自在に支持された回転軸14と、この回転軸14の外周に圧入されて回転軸14と一体に回転するアーマチャコア15と、このアーマチャコア15に装着されたアーマチャコイル16から成り、このアーマチャコイル16の軸方向の一端面が整流子7として構成されている。
整流子7の個々の整流子片7aは、図2に示すように内径側から外径側に向かって回転方向に対して遅れ側に傾斜している。
【0011】
ブラシ8は、正極ブラシ8aと負極ブラシ8bから成り、それぞれスプリング17によって整流子7側へ付勢されている。但し、正極ブラシ8aは、図3に示すように、リード線18aを通じて後述の可動接点19と電気的に接続され、負極ブラシ8bはリード線18bを通じてエンドフレーム9(金属製)と電気的に接続されてアースされている。また、軸方向から見たブラシ8の形状は、整流子片7aの形状に合わせて内径側の幅が外径側の幅より小さく、整流子7上の配置形状は整流子片7aの傾斜に合わせて同様に傾いている。
【0012】
動力伝達手段は、アーマチャ6の回転を減速する遊星歯車減速装置(下述する)、この減速装置の出力を受けて回転する出力軸20、この出力軸20にヘリカルスプライン(図示しない)を介して嵌合するピニオンギヤ21、このピニオンギヤ21に前進力を付与するためにピニオンギヤ21の回転を規制する回転規制部材22等より構成される。
減速装置は、アーマチャ回転軸14の他端側外周に形成されたサンギヤ23、このサンギヤ23の径方向外周に設けられたインターナルギヤ24、及びサンギヤ23とインターナルギヤ24との間に介在されて両者と噛み合う複数の遊星ギヤ25から成る。
出力軸20は、アーマチャ6の前方側(図1の左側)で回転軸14と同軸に配され、遊星ギヤ25の公転(サンギヤ23の外周を回転すること)を受けて回転する。
【0013】
ピニオンギヤ21は、出力軸20上をヘリカルスプラインに沿って前進することによりリングギヤと噛み合うことができる。ピニオンギヤ21の後端には、ピニオンギヤ21より外径の大きい回転規制プレート26が一体に設けられて、その回転規制プレート26の外周面に多数の係合溝(図示しない)が設けられている。
回転規制部材22は、上下方向に移動可能に保持され、図示しない復帰スプリングにより常時上方へ付勢されており、紐状部材27を通じて電磁スイッチ3の作動力(プランジャ吸引力)が伝達されると復帰スプリングの付勢力に抗して図示下方へ移動し、電磁スイッチ3の作動力が消滅すると復帰スプリングの反力を受けて図示上方へ移動する。この回転規制部材22は、電磁スイッチ3の作動力を受けて図示下方へ移動した時に、ピニオンギヤ21側へ曲げ起こされた一端部22aが回転規制プレート26に形成された係合溝に係合してピニオンギヤ21の回転を規制することができる。
【0014】
電磁スイッチ3は、アーマチャ6の後方(図1の右方)で電磁スイッチ3の動作方向(プランジャ30の摺動方向)がアーマチャ6の軸方向と略直交する様に配置され、エンドカバー11に覆われている。
この電磁スイッチ3は、円筒状のヨーク28、ヨーク28の内周に保持されたコイル29、コイル29の内周を摺動自在に配されたプランジャ30等を具備し、このプランジャ30の移動に伴ってモータ回路に介在されたモータ接点(下述する)を開閉する。
【0015】
ヨーク28は、図1に示す様に、エンドフレーム9に固定された樹脂製のスイッチ保持体31に保持されて、固定部材32(図3〜図5参照)により固定されている。スイッチ保持体31には、電磁スイッチ3のヨーク28の軸方向端面側に係止壁31a、31b(図1参照)が突設されており、電磁スイッチ3の軸方向の移動を規制して位置決めしている。さらに、図4に示す様に、スイッチ保持体31は、電磁スイッチ3のヨーク28の円筒部に少なくとも2箇所以上で当接するように、部分的に非当接部31cを設け、その非当接部31cの内側に形成される係止壁31dとヨーク28に部分的に打ち出した係止突起28aとの間で電磁スイッチ3の周方向の移動(回転)規制を行っている。なお、スイッチ保持体31はエンドフレーム9と別部品でも、一体的にアウトサート成形されても良い。
【0016】
コイル29は、一端が車両のキースイッチに繋がるスイッチ端子(図示しない)に接続され、他端がエンドフレーム9に接続されてアースされている。
プランジャ30は、コイル29が通電されると、コイル29に発生する磁力により吸引されて図示上方へ移動し、コイル29への通電が断たれて磁力が消滅すると、紐状部材27を通じて伝達される復帰スプリングの反力によって図示下方へ移動する。なお、紐状部材27は、一端が回転規制部材22の他端部22bに連結されて、他端がプランジャ30の底部に連結されている。
【0017】
モータ接点は、電源端子33と一体に設けられた固定接点34と、プランジャ30に固定されたロッド35の端部に絶縁材36を介して取り付けられた可動接点19から成る。
電源端子33は、エンドカバー11の内部から外部へ取り出されてかしめワッシャ37によりエンドカバー11に固定され、ケーブル(図示しない)を通じてバッテリに接続されている。固定接点34は、エンドカバー11の内部で可動接点19と対向して配置されている。可動接点19は、ロッド35の外周に取り付けられた接点圧スプリング38によって反プランジャ30側(図1の上方)へ付勢されている。
【0018】
上記の固定部材32は、ばね鋼や、ステンレス鋼等の高い弾性を持った材料で形成され、図5(a)に示す様に、半円形状に成形された保持部32aと、この保持部32aの両側から伸びる腕部32bとから成る。
保持部32aは、電磁スイッチ3のヨーク28の外周面形状に沿って成形され、ヨーク28の外周面を略半周だけ保持できる円弧長を有する。
腕部32bには、弾力を備えた撓み部32cが設けられている。この撓み部32cは、腕部32bの外側へ向かって円弧状に成形されている。また、腕部32bの先端には、エンドフレーム9に係合するための爪部32dが内側へ折り曲げられて形成されている。
【0019】
この腕部32bは、図3に示すようにエンドカバー11側(図1の右側)から見て右側の腕部32bが図中上方へ偏心し、左側の腕部32bが図中下方へ偏心して設けられ、左右の各腕部32bと正極ブラシ8aとの距離が略同等となる様に設けられている。これは、正極ブラシ8aが整流子片7aの傾斜に合わせて傾いているため、図3に示す左右の正極ブラシ8aの最下方位置が異なるので、正極ブラシ8aと固定部材32(アース部材と導通状態にある)との絶縁距離を確保するためである。
なお、この固定部材32は、図5(a)に示す様に、保持部32aの内周から爪部32dの先端までの高さhが、ヨーク28の外周から爪部32dが係合するエンドフレーム9の端面までの高さHより若干小さく設定されている。
【0020】
次に、本実施例の作動を説明する。
キースイッチがオンされて電磁スイッチ3のコイル29が通電されると、プランジャ30が吸引されて図1の上方へ移動することにより、紐状部材27を通じて回転規制部材22が下方へ移動する。その結果、回転規制部材22の一端部22aが回転規制プレート26の係合溝に係合してピニオンギヤ21の回転を規制する。
一方、プランジャ30が吸引されてロッド35が上方へ移動し、そのロッド35に取り付けられた可動接点19が固定接点34に当接してモータ接点が閉じると、アーマチャコイル16に電流が流れることでアーマチャ6に回転力が発生する。
【0021】
アーマチャ6の回転力は、減速装置で減速されて出力軸20に伝達される。これにより、出力軸20が回転することでピニオンギヤ21も回転しようとするが、ピニオンギヤ21が回転規制部材22によって回転規制されているため、出力軸20の回転力がヘリカルスプラインを介してピニオンギヤ21に推力(軸方向に押し出す力)として作用する。これにより、ピニオンギヤ21はヘリカルスプラインに沿って出力軸20上を前進し、リングギヤと噛み合うことができる。ピニオンギヤ21が完全にリングギヤに噛み合うと、回転規制部材22の一端部22aが回転規制プレート26の係合溝から外れて回転規制プレート26の後端に落ち込むことにより、ピニオンギヤ21の回転規制が解除される。この結果、出力軸20の回転がピニオンギヤ21を通じてリングギヤに伝達されてリングギヤが回転することによりエンジンが始動する。
【0022】
その後、キースイッチがオフされてコイル29への通電が断たれると、紐状部材27を通じて回転規制部材22を引っ張っていた力(プランジャ吸引力)が消滅するため、復帰スプリングの反力で回転規制部材22が初期位置(図1に示す位置)へ復帰し、プランジャ30も紐状部材27を通じて下方へ移動する。また、回転規制部材22が初期位置へ戻ることで、ピニオンギヤ21の後退を阻止していた回転規制部材22の一端部22aが回転規制プレート26から外れるため、ピニオンギヤ21はスプリング39の付勢力とリングギヤから受ける後退力とによって静止位置へ押し戻される。
【0023】
次に、固定部材32による電磁スイッチ3の固定方法について説明する。
固定部材32は、スイッチ保持体31とエンドフレーム9とに形成された腕部挿通孔31a、9b(図5(a)参照)に両腕部32bを挿通して、保持部32aをヨーク28の外周に嵌め合わせる。ここで、固定部材32の高さhよりヨーク28からエンドフレーム9までの高さHの方が大きいため、このままでは固定部材32の爪部32dをエンドフレーム9の端面に係合させることができない。そこで、図5(b)に示す様に、腕部32bに設けられた撓み部32cを外側から内側へ押圧し、撓み部32cを弾性変形させて固定部材32の高さ寸法を伸ばすことにより爪部32dをエンドフレーム9の端面に係合させることができる。これにより、撓み部32cに弾力を持たせた状態で爪部32dをエンドフレーム9に係合できる。
【0024】
(本実施例の効果)
本実施例によれば、固定部材32の撓み部32cに弾力を持たせて爪部32dをエンドフレーム9の端面に係合させることにより、保持部32aで電磁スイッチ3をスイッチ保持体31へ押圧した状態で固定することができる。これにより、従来の様にボルトを使用する必要がなく、容易に電磁スイッチ3を固定することができる。また、エンドフレーム9の端面に係合する爪部32dをエンドフレーム9から外すだけで容易に電磁スイッチ3を取り外すこともできる。
【0025】
また、本実施例では、電磁スイッチ3を樹脂製のスイッチ保持体31に保持した状態で固定しているため、高温雰囲気中で使用されることの多い自動車用スタータ1では、長期間での使用によりスイッチ保持体31にクリープが発生する場合がある。このため、従来のボルトによる締結方法ではクリープによるスイッチ保持体31の寸法減少によって固定力が低下する、或いは無くなる恐れがあるが、本実施例によれば、固定部材32に設けた撓み部32cによってクリープによるスイッチ保持体31の寸法減少分を吸収できるため、固定部材32による固定力が低下することはなく、確実に電磁スイッチ3を固定できる。
【0026】
なお、本実施例では、電磁スイッチ3の周方向の移動(回転)規制をヨーク28に打ち出した係止突起28aとスイッチ保持体31に設けた係止壁31dとで行ったが、図6に示す様に、やはり電磁スイッチ3のヨーク28に打ち出した係止突起28b(図7参照)と、固定部材32の保持部32aに設けた係止穴32e(図8参照)との間で行っても同様に周方向の移動規制が行える。
【0027】
(第2実施例)
図9は電磁スイッチ3の固定構造を示す断面図である。
本実施例は、ボールベアリング12を保持するエンドフレーム9の円筒部9aが電磁スイッチ3側へ延長されて、その延長された部位に固定部材32の爪部32dを係合する係合孔9cが開けられている。
固定部材32は、第1実施例の場合より腕部32bの長さが短く、撓み部32cに弾力を持たせて爪部32dが係合孔9cに係合できるだけの長さに設定されている。また、爪部32dの先端は、更にアーマチャ6側へ緩やかに折り曲げられており、その最先端がボールベアリング12の外輪端面に当接してボールベアリング12を軸方向へ押圧している。これにより、電磁スイッチ3側のボールベアリング12だけでなく、ピニオンギヤ21側のボールベアリング13も軸方向に与圧できるため、振動によりボールベアリング12、13に加わる衝撃荷重を低減できる。その結果、ボールベアリング12、13の疲労を軽減でき寿命向上を図ることができる。また、この場合、ボールベアリング12、13を与圧するための皿ばねや波形ワッシャ等の部品を使用する必要がないため、部品点数の削減によるコストダウンを図ることも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】スタータの断面図である。
【図2】整流子の軸方向から見た正面図である。
【図3】エンドカバーを取り外した内部構造を軸後方側から見た正面図である。
【図4】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図5】固定部材により電磁スイッチを固定する過程を示す説明図である。
【図6】電磁スイッチの固定構造を示す断面図である(第1実施例の変形例)。
【図7】電磁スイッチの係止突起側から見た平面図である(第1実施例の変形例)。
【図8】固定部材の係止穴側から見た平面図である(第1実施例の変形例)。
【図9】電磁スイッチの固定構造を示す断面図である(第2実施例)。
【符号の説明】
1 スタータ
2 始動モータ
3 電磁スイッチ
6 アーマチャ
7 整流子
8a 正極ブラシ
9 エンドフレーム
12 ボールベアリング
13 ボールベアリング
14 アーマチャ回転軸
30 プランジャ
31 スイッチ保持体(樹脂部材)
32 固定部材
32a 保持部
32b 腕部
32c 撓み部

Claims (3)

  1. アーマチャに回転力を発生する始動モータと、
    この始動モータを通電制御する電磁スイッチとを備え、
    前記始動モータと前記電磁スイッチとが、両者間に配置されるエンドフレームを介して軸方向に配列され、且つ前記電磁スイッチのプランジャ摺動軸が前記アーマチャの回転軸と略直交する様に構成されたスタータにおいて、
    前記電磁スイッチは、前記エンドフレームに固定される樹脂部材に保持された状態で前記エンドフレームに固定部材を介して固定されると共に、前記エンドフレーム或いは前記樹脂部材、及び前記固定部材の少なくとも何れかによって軸方向及び周方向の移動が規制され
    前記固定部材は、前記電磁スイッチの外周面を保持する保持部と、この保持部から延びて、その先端部が前記エンドフレームに係合する腕部と、弾力を備える撓み部とが一体に設けられ、前記撓み部に弾力を持たせて前記腕部の先端部を前記エンドフレームに係合させることにより、前記保持部で前記電磁スイッチを前記エンドフレーム側へ押圧した状態で固定することを特徴とするスタータ。
  2. 前記固定部材は、前記腕部の先端が前記アーマチャの回転軸の一端側を支持するボールベアリングの軸方向端面に当接して、前記ボールベアリングを軸方向に押圧していることを特徴とする請求項記載のスタータ。
  3. 前記固定部材は、一対の前記腕部と前記アーマチャに具備された整流子上を摺動する正極ブラシとの距離が略同等となる様に設けられていることを特徴とする請求項1または2記載のスタータ。
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