JP3796341B2 - Bullet ball machine - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、弾球遊技機(パチンコ遊技機)に関し、特に、そこへの遊技球の入賞タイミングにより大当たりが決定される入賞装置(例えば始動口)に設けられる入賞検出装置を備えた弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
弾球遊技機(パチンコ遊技機)においては、打球発射装置から遊技盤に向けて遊技球(パチンコ球)を発射し、この遊技球の各種入賞装置への入賞状況に基づいて遊技が進行する。そして、この遊技の進行および遊技盤上の各種部品は、いわゆる役物制御装置により統括制御されるようになっている。
【0003】
図13は、このような弾球遊技機を示す正面図である。
【0004】
図示されるように、弾球遊技機の機枠(外枠)1の正面には、上部蝶番2Aと下部蝶番2Bにより内枠3が取り付けられ、この内枠3に遊技盤4が取り付けられる。また、内枠3の正面には、透明ガラスが装着されたガラス枠5が取り付けられ、遊技盤4正面をガラスで覆うとともに、遊技盤4がガラスを通して透けて見えるようになっている。なお、遊技盤4は内枠3から取り外し可能で、弾球遊技機本体(弾球遊技機の遊技盤4以外の構成)から分離することができるので、遊技盤4の種類で決まって来る遊技態様を、遊技盤4の交換により変更することが可能となっている。
【0005】
遊技盤5の下部には、遊技球の供給皿(上皿)6と、受け皿(下皿)7と、打球発射装置の操作部8が配設される。この供給皿6には、賞球としての遊技球が賞球口6Aから導入される。また、受け皿7は、供給皿6が遊技球で満杯になったときに余剰の遊技球を受け入れるものであり、この受け皿7内の遊技球は操作レバー7Aの操作により下方に排出できるようになっている。
【0006】
操作部8のみが図示される打球発射装置は遊技球の発射手段であり、遊技球は供給皿6からこの打球発射装置へと供給され、操作部8の回転操作にしたがって発射される。発射された遊技球は、遊技盤4に設けられたガイドレ−ル9に沿って案内され、遊技盤4の正面にガイドレ−ル9で囲われた領域、すなわち遊技領域10内に入る。
【0007】
なお、操作部8にはストップスイッチ8Aが備えられ、操作者はこのストップスイッチ8Aを操作することにより、操作部8の回転操作中でも打球発射をストップすることができるようになっている。また、この操作部8には図示されないタッチスイッチ8Bが設けられ、操作者が操作部8を操作していること(操作者の手が操作部8に触れていること)をこのタッチスイッチ8Bが感知しないときには、打球発射装置からの打球発射がストップされるようになっている。
【0008】
遊技領域10のほぼ中央には、表示手段に相当する可変表示装置(画像表示装置)11が配設されている。この可変表示装置11は、遊技の進行状態に対応した表示を行うもので、例えば、遊技状態を表す3つの図柄(左図柄、中図柄、右図柄)を液晶画面に表示する。そして、後述する始動口14に遊技球が入賞すると、この可変表示装置11の図柄が変動するようになっている。
【0009】
可変表示装置11の下方には、開閉自在の大入賞口を備えた変動入賞装置12が配設される。また、これら可変表示装置11および変動入賞装置12の周辺には複数の一般入賞口13が、また、可変表示装置11と変動入賞装置12の中間の領域には始動口14が、それぞれ配設される。さらに、遊技領域10の最下端には、排出口15が設けられる。
【0010】
これにより、遊技領域10内に打ち込まれた遊技球は、遊技領域10内の各所に配置された風車等の転動誘導部材16により転動方向を変えられながら遊技領域10表面を流下し、変動入賞装置12、一般入賞口13、始動口14、排出口15のいずれかに入るようになっている。
【0011】
なお、変動入賞装置12の大入賞口には、カウントスイッチ112(図14参照)が設けられ、このカウントスイッチ112により大入賞口への入賞が検知される。
【0012】
また、この大入賞口の内部にはV入賞口が設けられ、大入賞口に入賞した遊技球がさらにこのV入賞口に入賞すると、V入賞検出スイッチ113(図14参照)により検知されるようになっている。このV入賞口は、その入賞状況により大入賞口の開閉制御パターンが変更されるもので、例えば、大入賞口の開放中にV入賞口への入賞がある限り、大入賞口の開放が所定の上限回数(例えば16回)まで繰り返されるようになっている。
【0013】
また、始動口14には始動スイッチ111(図14参照)が設けられ、この始動スイッチ111により始動口14への入賞が検知される。後述するように、この始動口14への遊技球の入賞が大当たりのタイミングでなされると遊技は大当たりとなる。
【0014】
具体的には、始動口14への入賞が大当たりのタイミングでなされたときには、可変表示装置11の表示が、始動口14への入賞にともなって変動した後に大当たりを示すものとなり(例えば、3つの図柄が同一の図柄となり)、さらに、常態では閉じられていた変動入賞装置12の大入賞口が開放され、遊技球が変動入賞装置12に入賞し得る状態になる。
【0015】
遊技領域10の左右両端には、装飾用のサイドランプ17が、また、内枠3上部には、可変表示装置11が大当たり状態となったときに点滅する大当たりランプ18が、それぞれ設けられる。なお、以下の説明では、これらの装飾用の各種装置を装飾装置20として総称する。
【0016】
また、遊技盤4下方の内枠3前面には、音放出口19が設けられ、この音放出口19からは、図示されないスピーカからの効果音が放出されるようになっている。
【0017】
図14には、役物制御装置100の構成を示す。
【0018】
役物制御装置100は、例えば遊技盤4の裏面に設置される役物制御基板上に配設された各種部品、すなわちCPU102、ROM103、RAM104、入力インターフェース105、出力インターフェース106、割り込み信号発生回路107、電源回路108から構成される。
【0019】
これらの各構成部品について順次説明して行くと、まず、CPU102は役物制御装置100による制御(遊技制御)を司るICであり、入力インターフェース103を介して、後述する各種スイッチ(始動スイッチ111、カウントスイッチ112、V検出スイッチ113)からの検出信号が入力される。CPU102は、これらの検出信号に基づいて各種制御信号を演算し、これらの制御信号を、出力インターフェース106を介して、後述する遊技盤上の各種装置(可変表示装置11、変動入賞装置12、装飾装置20)に出力することにより、遊技制御を行う。
【0020】
ROM103は、遊技制御のための不変の各種情報を記憶しているもので、遊技制御のためのプログラムや、遊技制御における大当たりの確率などの定数が記憶されている。
【0021】
RAM104は、このCPU102による遊技制御時のワークエリアとして利用されるもので、データ記憶領域として、乱数カウンタ、乱数記憶領域、イベントカウンタ、スイッチ入力バッファ、メカ装置出力バッファ、装飾装置出力バッファ、表示制御信号出力バッファを、それぞれ備えている。
【0022】
入力インターフェース105は、各種スイッチからの入力信号を、CPU102で読み込めるレベルに変換するもので、ローパスフィルタ、レベル変換装置、バッファIC、入力ポートなどから構成されている。
【0023】
出力インターフェース106は、CPU102からの各種制御信号を出力して各種装置を駆動するもので、出力ポート、ラッチIC、ドライブ回路等から構成されている。
【0024】
割り込み信号発生回路107は、CPU102に所定のタイミングで割り込み信号を発信する回路である。詳しく説明すれば、この割り込み信号発生回路104はクロック回路を備えており、このクロック回路で生成された基本パルス信号を分周して所定パルス幅(例えば10マイクロ秒程度)のパルス信号を生成し、このパルス信号を割り込み信号として、一定時間毎(例えば2ミリ秒毎)に発信するようになっている。CPU102は、この割り込み信号をリセット入力端子を介して受信し、この受信毎にそれまでの処理をリセットして、所定の番地から新たな制御処理を開始する。これにより、CPU102による遊技制御は、この割り込み信号の発信のタイミング(例えば2ミリ秒)を単位として実行されるようになっている。なお、このように遊技制御を割り込み信号毎の短い周期に分割するのは、金属製の多数の遊技球が循環することにより生じるノイズに起因したCPU102の暴走を防止するためである。
【0025】
電源回路108は、外部の交流電源からの交流電圧(例えばAC24V)を直流電圧に変換する回路である。また、この電源回路108には電源投入検出回路108Aが備えられ、この電源投入検出回路108Aからは、電源投入と同時が電源投入の検出信号が出力され、CPU102のリセット入力端子に、また入力インターフェース105、出力インターフェース106に、それぞれ入力される。これにより、CPU102、入力インターフェース105、出力インターフェース106は、電源投入と同時に初期化されるようになっている。
【0026】
図15は、このような役物制御装置100による遊技制御の手順を示すフローチャートである。
【0027】
制御は電源の投入により開始され、まずステップ101で、RAM104の初期化処理が行われる。これにより、RAM104内の乱数カウンタ、乱数記憶領域、およびイベントカウンタが、それぞれゼロクリアされる。
【0028】
ステップ102では、割り込み信号発生回路107からの割り込み信号の検出があったか否かが判定され、割り込み信号が検出されない間は、このステップ102の割り込み信号検出の判定を繰り返す。
【0029】
一方、ステップ102で割り込み信号が検出されたならばステップ103以降の処理に進む。これにより、1回の割り込み信号のタイミング毎(例えば2ミリ秒毎)に、ステップ103〜ステップ113の処理が一巡づつ実行される。すなわち、前述したように、役物制御装置100による遊技制御は、割り込み信号の発信のタイミングを単位として実行される。
【0030】
ステップ103では、RAM104内の乱数カンウタの値を+1だけ更新する。すなわち、乱数カウンタは、1回の割り込み信号毎(例えば2ミリ秒毎)に、+1づつ更新されて行く。
【0031】
なお、乱数カウンタには所定の上限値があらかじめ定められているので、更新によりこの上限値を超えた場合には0になる。具体的には、例えば上限値が300であれば、乱数カウンタは299から更新されると300ではなく0になり、結局、0〜299の範囲の値を採りながら、+1づつ更新されるようになっている。
【0032】
ステップ104では、RAM104に内蔵されたスイッチ入力バッファに、始動スイッチ111、カウントスイッチ112、V検出スイッチ113等の各種スイッチからの検出レベルを取り込む。
【0033】
ステップ105では、スイッチ入力バッファの始動スイッチ領域のステータスが確認される。そして、このステータスが「球有り」である場合、すなわち始動口14に入賞した遊技球(始動スイッチ111を通過した遊技球)がある場合には、この時点での乱数カウンタの値を、RAM104の乱数記憶領域に格納する。後述するように、この乱数記憶領域に格納された乱数カウンタの値(すなわち、始動口14への入賞タイミングを示す乱数カウンタの値)が、所定の大当たり値に一致するときに遊技は大当たりとなり、変動入賞装置12が開放される。具体的には、割り込み信号の発信タイミングが2ミリ秒毎であり、乱数カウンタの上限値が300である場合には、300×2ミリ秒=600ミリ秒で乱数カウンタが一巡するが、この600ミリ秒の内、大当たり値に対応する2ミリ秒において始動口14への遊技球の入賞があった場合に、遊技は大当たり状態となる。
【0034】
なお、この乱数記憶領域には、それぞれに乱数カウンタの値を記憶できる複数の領域(例えば4領域)が設けられ、始動口14に連続して複数の遊技球が入賞した場合にも対応できるようになっている。
【0035】
ステップ106では、RAM104内のイベントカウンタが+1だけ更新される。すなわち、1回の割り込み信号による処理毎に、イベントカウンタは+1づつ更新されて行く。
【0036】
なお、このイベントカウンタには所定の上限値が設定されており、更新によりこの上限値を超えた場合には、イベントカウンタの値は0に戻るようになっている。このフローチャートでは、上限値が8であり、イベントカウンタは7から更新されると8ではなく0になり、結局、イベントカウンタは0〜7の範囲で順次更新されて行くことになる。
【0037】
ステップ107では、ステップ106で更新されたイベントカウンタの値の判定がなされ、このイベントカウンタの値にしたがって、ステップ108〜ステップ113のいずれかの分岐処理へと進む。したがって、これらの分岐処理(以下、「時分割処理」と総称する)は、イベントカウンタの値が0〜7の間で一巡すると一通り実行されることになる。具体的には、割り込み信号のタイミングが2ミリ秒であるときには、2ミリ秒×8=16ミリ秒周期で、1単位の時分割処理が実行されるようになっている。
【0038】
ステップ108は、ステップ107でイベントカウンタ=0と判定された場合の処理で、ここでは、RAM104のメカ装置出力バッファに、変動入賞装置12の開閉制御のためのデータをセットする。
【0039】
ステップ109は、ステップ107でイベントカウンタ=1と判定された場合の処理で、ここでは、RAM104の表示制御出力バッファに、可変表示装置11の表示制御のためのデータをセットする。
【0040】
ステップ110は、ステップ107でイベントカウンタ=2と判定された場合の処理で、ここでは、ステップ109でセットされた可変表示装置11の表示制御のためのデータを、出力インターフェース106へ出力する。これにより、出力インターフェース106から可変表示装置11に向けて表示制御信号が送信される。
【0041】
ステップ111は、ステップ107でイベントカウンタ=3と判定された場合の処理で、ここでは、遊技制御の中核となるゲーム処理が実行される。このゲーム処理においては、遊技の進行状況(あるいはこの進行状況に対応する処理番号)にしたがって、大当たりの判定に係わる処理などの各種処理が行われる。
【0042】
このゲーム処理における主要な処理について説明すると、乱数記憶領域に乱数カウンタの値が記憶されているときには、まず最初に、乱数記憶領域に記憶されている乱数カウンタの値が、大当たりに相当する所定値と一致するか否かを判定する。そして、この比較判定後にその乱数カウンタの値を消去し、この消去後の乱数記憶領域には、ステップ105において新たな乱数カウンタの値が記憶できるようにしておく。続いて、乱数カウンタの値が所定の大当たり値に一致するか否かにしたがって、可変表示装置11における停止図柄パターン(停止図柄パターンに対応するパラメータ)を決定する。例えば、乱数カウンタの値が所定の大当たり値に一致する場合(すなわち大当たりの場合)には、可変表示装置11の3つの数字図柄をゾロ目(例えば「777」)で停止させるようにパラメータを決定し、一致しない場合(大当たりでない場合)には、ゾロ目以外のパターンで停止させるように、パラメータを設定する。さらに、大当たりの場合には、変動入賞装置12を開放させるようにパラメータの設定を行っておく。
【0043】
ステップ112は、ステップ107でイベントカウンタ=4と判定された場合の処理で、ここでは、RAM104の装飾装置出力バッファに、装飾装置20の制御のためのデータをセットする。
【0044】
ステップ113は、ステップ108〜ステップ112のいずれかの処理に引き続いて、あるいはステップ107でイベントカウンタ=5〜7のいずれかと判定された場合に実行される処理である。ここでは、RAM104のメカ装置出力バッファ、装飾装置出力バッファにそれぞれセットされたデータを、出力インターフェース106に出力する。これにより、出力インターフェース106から変動入賞装置12および装飾装置20に向けて制御信号が出力され、変動入賞装置12および装飾装置20が駆動される。
【0045】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来の弾球遊技機には、以下に述べるような方法で不正行為が行われてしまう恐れがある。
【0046】
詳しく説明すると、不正行為を行おうとする者は、図14に二点鎖線で示すように、始動スイッチ111と入力インターフェース105との間の配線(リード線)に、不正行為用の装置120を介装する。そして、いったん遊技制御における大当たりのタイミングをつかんだならば、この大当たりのタイミングを利用して、始動スイッチ111からの入賞検出のタイミングを不正装置120によりずらして役物制御装置100に入力して、遊技の大当たりを不正に操作する。
【0047】
すなわち、従来の装置では、始動スイッチ111からの検出信号は「球有り」と「球無し」を示す2つのレベルの電圧信号で構成されているので、不正行為者は始動スイッチ111からの検出信号を解析することにより、遊技の大当たりを引き起こす入賞タイミングを容易に知ることができる。そして、前述したように、役物制御装置100における大当たりのタイミングは所定の周期(例えば2ミリ秒/600ミリ秒)で生じているので、いったん最初の大当たりのタイミングをつかんでしまえば、それ以降の大当たりのタイミングは、不正装置120において容易に割り出すことができる。
【0048】
したがって、不正行為者は、不正装置120を介して自在に大当たりのタイミングで役物制御装置100への信号の入力を行うことが可能となる。そして、この場合、単純な「球有り」または「球無し」を示す2レベルからなる電圧信号を作り出したり、タイミングをずらしたりして送り込むことは容易である。
【0049】
さらに、不正行為者は、自身が遊技を行っているときには、人為的に大当たりを発生させる一方で、同じ弾球遊技機で不正行為者以外の人が遊技を行っているときには、人為的に大当たりを外すようにもできる。
【0050】
これにより、全体としてその弾球遊技機での大当たりの確率が増えないようにできるので、たとえ大当たりの発生頻度を監視したとしても不正行為を発見することは難しい。また、役物制御装置100に入力される検出信号は、前述したように単純な2レベルの電圧信号であるので、この検出信号から不正装置120の接続を発見することもできない。
【0051】
このため、不正行為の発見は、弾球遊技機の構成部品を分解するなどして実際に不正装置120を発見する以外に方法はないが、近年では不正装置120は小型化される傾向にあり、発見も容易でなくなってきている。
【0052】
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、不正行為用の装置を取り付けたとしても大当たりの発生を人為的に操作することが困難な入賞検出装置を備えた弾球遊技機を提供することを目的とする。
【0058】
【課題を解決するための手段】
第1の発明では、入賞装置への遊技球の入賞を検出する検出部と、前記検出部の検出信号を暗号化する暗号化手段と、この暗号化された信号を入賞信号として送信する送信手段とを備えた入賞検出装置と、前記暗号化された入賞信号を解読して特定の遊技の発生を決定する制御装置と、を備え、前記暗号化手段は、複数の球有りデータ及び複数の球無しデータからなる暗号データのセットを記憶する記憶手段と、前記暗号データのセットから前記検出部による入賞の検出の有無に対応した暗号データをランダムに選択して送信データとする選択手段と、を備え、前記送信手段は前記選択手段により選択された送信データを送信し、前記選択手段は、前記検出部が入賞を検出していないとき、前記複数の球無しデータをランダムに切り換えて選択して前記送信データとする。
【0059】
第2の発明では、第1の発明において、前記選択手段は、前記検出部が入賞を検出している間、前記複数の球有りデータをランダムに切り換えて選択して前記送信データとする。
【0060】
第3の発明では、第1又は第2の発明において、前記暗号データのセットは複数の系列を備え、前記選択手段は、前記複数の系列のうち一つを前記送信データを選択するための該当系列として選択し、前記検出手段が入賞を検出していない間において、ランダムに決定される系列切り換えタイミングで、前記該当系列を他の系列に切り換える。
【0061】
第4の発明では、第3の発明において、前記暗号データのセットの各系列は、系列の切り換え先を前記制御装置に認識させるための系列切り換えデータを含み、前記選択手段は、前記系列切り換えタイミングのとき、前記系列切り換えデータを前記送信データとして選択する。
【0064】
【発明の作用および効果】
第1および第2の発明では、入賞検出装置から制御装置への信号は暗号化されているので、特定の遊技を発生させるための情報 ( 例えば入賞検出がどのタイミングであったのかについての情報 ) を、外部から検知することは難しい。また、入賞検出装置と制御装置との間に不正行為用の装置を介装して制御装置への信号入力のタイミングを操作しようとしても、不正行為用の装置に入って来る暗号化された入賞信号は入賞検出を示すものであるのか、非検出を示すものであるのかわからないので、不正行為者は、いつ遊技球の入賞が検出されたのかを知ることは難しい。したがって、不正行為者は、入賞装置への入賞があったとしてもこの入賞タイミングを知ることができないので、人為的にタイミングを操作した検出信号を制御装置側に送信したくても、このタイミングの基準となる最初のタイミングをつかむことができない。よって、不正行為による大当り確率の操作が著しく困難となり、遊技の健全性を保つことが可能となる。
【0065】
また、複数の球有りデータと複数の球無しデータとからなる暗号データのセットから検出部の入賞の検出の有無に対応した暗号データをアトランダムに選択して送信データとするだけで検出信号の暗号化を行うことが可能となる。また、制御装置側に同一の暗号データのセットを記憶しておけば、制御装置における暗号化された検出信号の解読は、送信データをこの暗号データのセットと照合するだけで容易に行うことが可能となる。
【0066】
第3の発明では、選択手段が送信データを選択するための系列を、入賞を検出していない間において乱数によってアトランダムに決定される系列切り換えタイミングで他の系列に切り換えるので、この系列の切り換えにより暗号は容易に複雑化することができ、不正行為をより有効に防止することが可能となる。
【0067】
第4の発明では、選択手段が系列の切り換えタイミングであった場合には、系列切り換えデータを送信データとして選択し、送信手段によって送信されるので、この系列切り換えデータによって、制御装置が系列の切り換え先を容易に認識することが可能となる。
【0069】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて、本発明の実施の形態について説明する。
【0070】
なお、以下の各実施の形態においては、弾球遊技機の全体構成は、例えば図13に示すものと同様である。したがって、以下の説明においては、本発明の特徴となる入賞検出装置(始動スイッチユニット)、およびこの始動スイッチユニットを含む電気回路上の構成を中心に説明する。
【0071】
図1には、本発明の実施の形態を示す。
【0072】
図示されるように、役物制御装置100は、図14に示した従来例と同様に、CPU102、ROM103、RAM104、入力インターフェース105、出力インターフェース106を備え、遊技盤4上のカウントスイッチ112、V検出スイッチ113は入力インターフェース105に、可変表示装置11、変動入賞装置12、装飾装置20は出力インターフェース106に、それぞれ接続されている。また、この図1では省略されているが、役物制御装置100には、図14の従来例と同様に、割り込み信号発生回路107および電源回路108が備えられている。なお、特許請求の範囲との関係では、この役物制御装置100が制御装置に相当する。
【0073】
さらに、本実施の形態の特徴となる構成として、役物制御装置100には、EEPROM201および設定スイッチ202が備えられる。そして、遊技盤4上には、始動口14への入賞検出装置として、始動スイッチ111に代えて、始動スイッチユニット203が設けられている。
【0074】
始動スイッチユニット203は、始動口14への遊技球の入賞を実際に検出する部分である検出部203Aとともに、例えばワンチップICからなる制御部(通信部)203Bを備えている(図4参照)。
【0075】
制御部203Bは、CPU、ROM、EEPROM、RAM、インターフェースなどから構成され、アップロード指令線を介して役物制御装置100の出力インターフェース106と接続されるとともに、ストローブ信号線および送信データ線を介して役物制御装置100の入力インターフェース105と接続されている。なお、特許請求の範囲との関係では、この制御部203Bは、暗号化手段、送信手段、記憶手段、および選択手段に相当する。
【0076】
この制御部203BのROMには、図2に示すように暗号データの系統化されたセットが記憶されている。これらの暗号データは、系列番号0〜7の8系列に分けられており、それぞれの系列には、8個の球有りデータと、8個の系列切り換えデータと、4個の不正データとが記憶されている。なお、これらの球有りデータ、系列切り換えデータ、不正データのいずれにも属さない暗号データは、球無しデータとなる。
【0077】
そして、制御部203Bは、この暗号データのセットから選択されたデータ(選択データ)を、送信データ線を介して役物制御装置100に送信する。すなわち、始動スイッチユニット203からの入賞検出の信号(入賞信号)は、暗号化されて役物制御装置100に送信される。この場合、送信データは、所定の周期のストローブ信号に同期したタイミングで一つづつ送信されるようになっている。
【0078】
また、役物制御装置100のEEPROM201には、制御部203BのROMと同一の暗号データのセットが記憶されており、役物制御装置100のCPUはこれに基づいて暗号の解読を行うことができるようになっている。
【0079】
このような送信処理では、その時点に相当する系列から、送信されるべき暗号データが選択される。具体的には、検出部203Aにおいて遊技球入賞が検出された場合には球有りデータが、検出部203Aにおいて遊技球入賞が検出されず、かつ処理が系列切り換えのタイミングであるときには系列切り換えデータが、それ以外の場合には球無しデータが、それぞれ、その時点に相当する系列から選択されて送信されるようになっている。
【0080】
さらに、この各時点に相当する系列は、系列切り換えのタイミングで他の系列に切り換えられるようになっており、このような系列切り換えがなされない間は、相当する系列は同一のものに維持されるようになっている。また、この系列切り換えにおいては、切り換え先の系列は系列切り換えデータに対応して決まるようになっているので、系列切り換えの際に送信された系列切り換えデータに基づいて、役物制御装置100のCPU102と始動スイッチユニット203のCPUの双方が、系列の切り換え先を認識できるようになっている。なお、この系列切り換えのタイミングは、制御部203BのROMに記憶された乱数などにより、アトランダムに決定される。
【0081】
不正データは、不正行為を発見するために特に設けられたものであり、制御部203Bからの送信用のデータとしては選択されない。これにより、もし役物制御装置100に不正データに相当するデータが送信されて来たならば、不正行為などのトラブルがあったと判断することができる。
【0082】
図3には、図2の暗号データのセットに、実際の数値データを当てはめた一例を示す。このように、各系列においては、異なる数値データが重複しないように当てはめられる。なお、ここで当てはめられている数値データは、総て16進法によるものである。
【0083】
なお、始動スイッチユニット203の制御部203Bは、前述したように全体をワンチップICで構成するなどして、ブラックボックス化しておく。これにより、外部からの変更を不能とするとともに、廃棄された弾球遊技機から始動スイッチユニット203を入手したとしても外部からの解析を不能とし、不正行為を、より確実に防止することができる。
【0084】
設定スイッチ202は、役物制御装置100が工場から出荷される前や、始動スイッチユニット203が交換されたときなど、EEPROM201への暗号データの書き込みの必要性を示すスイッチである。そして、この設定スイッチ202がONであれば、電源投入と同時に役物制御装置100から始動スイッチユニット203にアップロード指令信号が送信される。このアップロード指令に基づいて、制御部203Bから送信データ線を介して、暗号データのセット全体(全系列データ)が送信され、この全系列データがEEPROM201に書き込まれるようになっている。
【0085】
なお、この全系列データのアップロードは、始動スイッチユニット203が初めてアップロード指令信号を受信したときにのみ(後述する図5のフローチャートにおける立ち上げフラグが0のときにのみ)、実行されるようになっている。これにより、アップロード後に始動スイッチユニット203から不正に全系列データを読み出すことができないようになっている。。
【0086】
図4には、始動スイッチユニット203が遊技盤4背面に取り付けられた様子を示す。
【0087】
図示されるように、始動スイッチユニット203は、遊技盤4裏面に設けられた入賞球集合カバー51の所定の位置にビス52により固定され、入賞球集合カバー51内側の取り付け部51Aに検出部203Bが除くようになっている。検出部203Aは具体的にはコイルで構成され、始動口14に入賞した遊技球(入賞球)50が、始動口14から入賞球集合カバー51側に抜けて流下して来ると、この検出部203Aのコイルの中を通過するようになっている。これにより、検出部203Aのコイルには、金属製の遊技球50の通過で電流が励磁され、この励磁電流が制御部203Bにより検出される。制御部203Bはリード線211およびコネクタ212を介して、図示されない役物制御装置100に接続されており、役物制御装置100に暗号化した検出信号を送信する。
【0088】
図5は、本実施の形態の遊技制御における処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートでは、左側に役物制御装置100のCPUにおける処理を示す一方、右側に始動スイッチユニット203のCPUにおける処理を並列的に示している。
【0089】
まず、役物制御装置100における制御から説明すると、制御は電源投入によりスタートし、ステップ1において、RAM104の初期化処理、すなわちRAM104内の乱数カウンタ、乱数記憶領域、およびイベントカウンタのゼロクリアが実行される。
【0090】
続くステップ2においては、設定スイッチ202がONであるか否かが確認される。
【0091】
ここで設定スイッチ202がONであると判定されたならば、EEPROM201への暗号データの書き込みが必要であるので、ステップ3に進み、始動スイッチユニット203に向けてアップロード指令信号を送信する。そして、ステップ4において、始動スイッチユニット203から全系列データを受信し、これをEEPROM201に記憶してから、ステップ5に進む。
【0092】
一方、設定スイッチ202がOFFであるときには、既にEEPROM201には、始動スイッチユニット202のROMと同一の暗号データのセットが記憶されているということであるから、そのままステップ5に進む。
【0093】
ステップ5においては、割り込み信号発生回路107からの割り込み信号の検出があったか否かが判定される。そして、このステップ5において割り込み信号が検出されない間は、この割り込み信号検出の判定を繰り返す一方、割り込み信号が検出されたならばステップ6以降の処理に進む。このように、本実施の形態の遊技制御では、1回の割り込み信号のタイミング毎(例えば2ミリ秒毎)に、ステップ6〜ステップ11の1単位の処理が繰り返される。
【0094】
ステップ6においては、RAM104内の乱数カンウタの値を+1だけ更新する。このように、乱数カウンタは、1回の割り込み信号毎(例えば2ミリ秒毎)に+1づつ更新されて行く。なお、乱数カウンタには所定の上限値(例えば300)があらかじめ定められており、乱数カウンタはその上限値までの範囲(例えば0〜299の範囲)で更新されていく。
【0095】
続いて、ステップ7〜ステップ10においては、始動信号読み込み処理が実行される。
【0096】
まず、ステップ7では、始動スイッチユニット203からの選択データを受信し、続くステップ8では、この受信された選択データを解析し、この受信データが球無しデータ、球有りデータ、系列切り換えデータ、不正データのいずれに当たるものであるかを判定する。
【0097】
そして、このステップ8において受信データが球無しデータであると判定されたならば、そのままステップ11の基本遊技制御処理に進む。
【0098】
また、ステップ8において受信データが系列切り換えデータであると判定されたならば、ステップ9において系列の変更を行ってから、ステップ11の基本遊技制御処理に進む。
【0099】
また、ステップ8において受信データが球有りデータであると判定されたならば、ステップ10に進み、その時点での乱数カウンタの値をRAM104の乱数記憶領域に記憶してから、ステップ11の基本遊技制御処理に進む。
【0100】
なお、このフローチャートには示していないが、ステップ8において受信データが不正データであると判定されたときには、何らかの不正があったなどのトラブル発生を示すものであるので遊技制御を中止する。
【0101】
ステップ11の基本遊技制御処理においては、図15の従来例のフローチャートのステップ106からステップ113の処理と同一の処理が実行される。すなわち、従来例と同様の基本的な遊技制御処理が実行される。
【0102】
つぎに、始動スイッチユニット203のCPUにおける処理を説明すると、制御は電源投入とともにスタートし、ステップ21においては、立ち上げフラグが0であるか否かが判定される。
【0103】
この立ち上げフラグは、始動スイッチユニット203の制御部203B内のEEPROMに記憶されているもので、始動スイッチユニット203が役物制御装置100と組み合わされる前、すなわち、制御部203BのROM内の暗号データのセットが役物制御装置100のEEPROM201にアップロードされる前においては0となっている。
【0104】
したがって、このステップ21において立ち上げフラグが0であると判定されたときには、ステップ22において役物制御装置100からのアップロード指令信号の受信を受け、続くステップ23において暗号データの系統化されたセット全体(全系列データ)を役物制御装置100に送信し、さらにステップ24において立ちあげフラグを1にする。
【0105】
一方、ステップ21において立ち上げフラグが0でないと判定されたときには、暗号データのアップロードは不要であるので、そのままステップ25以降の処理に進む。
【0106】
なお、前述したように、立ちあげフラグは制御部203B内のEEPROMに記憶されているものなので、電源を切った後でも同一状態が維持される。したがって、いったん全系列データのアップロード処理がなされたならば、その後電源を切り、再び電源投入したときには、立ち上げフラグは1となっており、ステップ22〜ステップ24の処理は行われない。したがって、いったんアップロード処理がなされたならば、全系列データはその後外部に送信されることはない。
【0107】
ステップ25においては、検出部203Aにおいて始動口14への遊技球入賞が検出されたか否かが判定される。
【0108】
このステップ25において入賞検出有りと判定されたときには、ステップ30に進み、その時点での該当系列の球有りデータの一つを任意に選択して選択データとし、ステップ31に進む。
【0109】
一方、ステップ25において入賞検出無しと判定されたときには、ステップ26に進み、処理が系列更新のタイミングにあるか否かが判定される。
【0110】
このステップ26において処理が系列更新のタイミングであると判定されたならば、ステップ27に進み、その時点での該当系列の系列切り換えデータの一つを任意に選択して選択データとする。そして、ステップ28において、制御部203BのCPUにおいて系列変更をなし、ステップ31に進む。
【0111】
また、このステップ26において処理が系列更新のタイミングではないと判定されたならば、ステップ29に進み、その時点での該当系列の球無しデータの一つを任意に選択して選択データとし、ステップ31に進む。
【0112】
ステップ31では、ステップ27、29、30のいずれかにおいて選択された選択データを、役物制御回路100へと送信する。
【0113】
つぎに、始動検出スイッチ203からのデータの送信を、図6、図7のタイミングチャートに基づいて具体的に説明する。
【0114】
図6、図7の送信処理においては、図2に示したような暗号データのセットが用いられている。
【0115】
そして、図6の送信処理においては、該当する系列番号は0である。そして、検出部203Aにおいて入賞が検出されず、センサ検出レベルがローレベルである間は、球有りデータ、系列切り換えデータ、不正データのいずれにも属しない暗号データ、すなわち球無しデータが送信データとしてアトランダムに選択され、ストローブ信号に同期して送信されている(図6の送信データs0、q0、t0に相当)。
【0116】
ここで、検出部203Aにおいて入賞が検出されると、センサ検出レベルがハイレベルとなるが、これと同時に、送信データとしては系列番号0の球有りデータがアトランダムに選択されて送信されるようになる(図6のe0、b0、d0、g0に相当)。
【0117】
さらに、所定の期間(この実施の形態では4つの暗号データの送信がなされる期間)が経過してセンサ検出レベルがローレベルに戻ると、再び系列番号0の球無しデータがアトランダムに選択され送信されることになる(図6のu0、r0、t0に相当)。
【0118】
一方、図7の送信処理においては、当初、該当する系列は系列番号0であり、送信データとしては、系列番号0の球無しデータがアトランダムに選択され送信されている(図6の送信データt0に相当)。
【0119】
ここで処理が系列切り換えのタイミングとなると、送信データとして系列番号0の系列切り換えデータがアトランダムに選択されて送信される(図7のk0に相当)。そして、この送信された系列切り換えデータであるk0に対応する系列番号2の系列に系列の切り換えがなされる。これにより、その後は、系列番号2の系列の球無しデータが送信される(図7のs2、r2、u2)。
【0120】
そして、検出部203Aにおいて入賞が検出され、センサ検出レベルがハイレベルとなると、その間は、系列番号2の系列の球有りデータがアトランダムに選択されて送信され(図7のa2、c2、h2、a2に相当)、その後、センサ検出レベルがローレベルに戻ると、再び系列番号2の系列の球無しデータの送信がなされることになる(図7のq2に相当)。
【0121】
つぎに全体的な作用について説明する。
【0122】
弾球遊技機においては、始動口14への遊技球の入賞は、入賞検出装置である始動スイッチユニット203により検出され、この検出信号が役物制御装置100に向けて送信される。そして、役物制御装置100は、この検出信号受信のタイミングに基づいて遊技の大当たりを決定する。
【0123】
この場合、本発明では、始動スイッチユニット203からの遊技球入賞の検出信号は暗号データとして送信される。この場合、暗号データは、制御部203BのROMに記憶された暗号データのセットから選択されるが、役物制御装置100はEEPROM201内に同一の暗号データのセットを記憶しているので、これに基づいて、受信データを解読することができる。
【0124】
このため、たとえ始動スイッチユニット203と役物制御装置100の間に不正行為用の装置を介装して役物制御装置100への信号入力のタイミングを操作しようとしても、不正行為を行うことは難しい。すなわち、不正行為用の装置に入って来る暗号化された検出信号は入賞検出を示すものであるのか、非検出を示すものであるのか分からないので、不正行為者は、いつ遊技球入賞の検出があったのかを知ることは難しい。したがって、不正行為者は、始動口14への入賞があったとしてもこの入賞タイミングを知ることができないので、人為的にタイミングを操作した検出信号を役物制御装置100側に送信したくても、このタイミングの基準となる最初のタイミングをつかむことができない。よって、本発明によれば、不正行為による大当たり確率の操作が著しく難しくなり、遊技の健全性を保つことができる。
【0125】
また、本実施の形態では、暗号データのセットは複数の系列から構成され、送信データが選択される系列は、系列切り換えのタイミングで次々と切り換えられて行くので、不正行為者による暗号データの解読はさらに難しくなる。
【0126】
さらに、暗号データの系統化されたセットを始動スイッチユニット203の各個体毎に異なるものとすれば、暗号データの解読を行うにしても個々の弾球遊技機毎に行わねばならなくなり、不正行為が行われるのをさらに困難にすることができる。
【0127】
図8には、本発明の他の実施の形態を示す。
【0128】
この実施の形態は、基本的構成において図1に示した実施の形態と共通するもので、役物制御装置100に解析用チップ204が備えられ、始動スイッチユニット203からの送信データ線およびストローブ信号線が入力インターフェース105ではなく解析用チップ204に入力している点で、図1の実施の形態と異なるものである。
【0129】
この解析用チップ204には、始動スイッチユニット制御部203BのROMに記憶された暗号データのセット(図2、図3参照)と同一の暗号データが記憶されており、始動スイッチユニット203から送信データ線を介して送信されて来る暗号データを解読して、入力インターフェース105に入賞検出または非検出の検出信号(スイッチ状態識別信号)を入力する。この場合、解析用チップ204からのスイッチ状態識別信号は、例えばハイレベルとローレベルの2種類の信号からなる単純化されたものとしてよい。
【0130】
このように、本実施の形態においても、始動スイッチユニット203から役物制御装置100へ入賞検出を知らせる検出信号は暗号化されており、外部から入賞検出のタイミングを知ることは難しく、したがって不正行為が行われる恐れを著しく少なくできる。
【0131】
なお、本実施の形態では、解析用チップ204には暗号化データの系統化されたセットがあらかじめ記憶されているので、始動スイッチユニット203から暗号データのセットがアップロードされる必要はなく、したがって、図1における出力インターフェース106から制御部203Bへのアップロード指令線は必要なくなっている。その代わり、本実施の形態では、役物制御基板100と始動スイッチユニット203は、あらかじめ同一の暗号データを備えた組とされている必要がある。
【0132】
図9は、図8の実施の形態における遊技制御の手順を示すフローチャートである。
【0133】
まず、役物制御装置100における制御から説明すると、制御は電源投入によりスタートし、ステップ41においてRAM104の初期化処理が行われた後、すぐにステップ42に進み、割り込み信号検出の判定が行われる。このように、本実施の形態では暗号データのアップロード処理が不要であるので、図5のフローチャートのステップ2〜4に相当する処理は行われない。
【0134】
ステップ42、43の処理は、図5のフローチャートのステップ5、6の処理と同様のもので、ステップ42で割り込み信号が検出されたならば、ステップ43で乱数カウンタが+1更新される。
【0135】
続くステップ44〜46においては、始動信号読み込み処理が実行される。
【0136】
まずステップ44では、解析用チップ204からのスイッチ状態識別信号が読み込まれ、ステップ45で、このスイッチ状態識別信号が球有りを示すものか球無しを示すものかの判定がなされる。そして、スイッチ状態識別信号が球有りを示すものであればステップ46でその時点での乱数カウンタの値を乱数記憶領域に記憶してから、またスイッチ状態識別信号が球無しを示すものであればそのまま、ステップ47の基本遊技制御処理に進む。このように、本実施の形態では、解析用チップ204において暗号データの解析がなされているので、始動信号読み込み処理は単純化されたものとなる。
【0137】
つぎに始動スイッチユニット203における制御を説明すると、これは、図5のフローチャートのステップ21〜24に相当するアップロード処理に関する処理が無いこと以外は、図5のフローチャートの始動スイッチユニットにおける制御と同様の制御となっている。すなわち、図9のフローチャートのステップ51〜57は、それぞれ図5のフローチャートのステップ25〜31に相当するもので、ステップ57における選択データの送信が、入力インターフェース105になされるのではなく、解析用チップ204になされる点が異なるのみである。したがって、これらの制御については説明を省略する。
【0138】
図10には、本発明のさらに他の実施の形態を示す。
【0139】
この実施の形態では、始動スイッチユニット203には信号波形生成送信回路203Cが設けられる。この信号波形生成送信回路203Cは、役物制御装置100に備えられた信号波形解析回路205に、検出部203Aにおける入賞検出を暗号化した信号波形(例えばパルス波形)を送信する。信号波形解析回路205は、この信号波形の暗号を解読して、入力インターフェースに入賞検出または非検出を示すスイッチ状態識別信号を送信する。このスイッチ状態識別信号は例えばハイレベルとローレベルの2種類の信号からなる単純化された信号でよい。このような実施の形態においても、始動スイッチユニット203からの入賞検出信号は暗号化されており、外部の不正行為者が入賞検出のタイミングを知ることは難しくできる。
【0140】
なお、本実施の形態では、役物制御装置100および遊技盤4上の他の構成は、図1に示した実施の形態と同様であるので、図示および説明は省略する。
【0141】
図11、図12には、図10に示した実施の形態における信号波形生成送信回路203Cからの送信信号波形の例を、図2、図3に示した数値式の暗号データと対応させて示している。
【0142】
ここで信号波形による暗号の表現方法は特に限定されず、例えば、図11に示すようにパルス幅により表現するようにしてもよいし、図12に示すようにパルスの振幅により表現するようにしてもよい。そして、パルス幅または振幅を変化させることにより、図2、図3に示した数値式の暗号データと同じように、複数系列の球無しデータ、球有りデータ、系列切り換えデータ、不正データを表現するとともに、これらのデータの系列を次々に切り換えて行くようにすればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す構成図である。
【図2】同じく暗号データのセットを示す図表である。
【図3】同じく図2の暗号データのセットに数値データが当てはめられた状態を示す図表である。
【図4】同じく始動スイッチユニットの取り付け状態を示す側面図である。
【図5】同じく遊技制御の手順を示すフローチャートである。
【図6】同じく暗号データの送信の一例を示すタイミングチャートである。
【図7】同じく暗号データの送信の一例を示すタイミングチャートである。
【図8】本発明の他の実施の形態を示す構成図である。
【図9】同じく遊技制御の手順を示すフローチャートである。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態を示す構成図である。
【図11】同じく信号波形化された暗号データの送信の一例を示すタイミングチャートである。
【図12】同じく信号波形化された暗号データの送信の一例を示すタイミングチャートである。
【図13】弾球遊技機を示す正面図である。
【図14】従来の弾球遊技機を示す構成図である。
【図15】従来の弾球遊技機における遊技制御の手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 機枠
2A 上蝶番
2B 下蝶番
3 内枠
4 遊技盤
5 ガラス枠
6 供給皿
7 受け皿
8 操作部
8A ストップスイッチ
8B タッチスイッチ
9 ガイドレール
10 遊技領域
11 可変表示装置
12 変動入賞装置
13 一般入賞口
14 始動口
15 排出口
16 転動誘導部材
17 サイドランプ
18 大当たりランプ
19 音放出口
20 装飾装置
50 遊技球
51 入賞球集合カバー
52 ビス
100 役物制御装置
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 入力インターフェース
106 出力インターフェース
112 カウントスイッチ
113 V検出スイッチ
201 EEPROM
202 設定スイッチ
203 始動スイッチユニット
203A 検出部
203B 制御部
203C 信号波形生成送信回路
204 解析用チップ
205 信号波形解析回路
211 リード線
212 コネクタ[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a ball game machine (pachinko game machine), and in particular, a winning detection device provided in a winning device (for example, a start port) in which a big hit is determined by a winning timing of a game ball thereto.Ball game machine equipped withAbout.
[0002]
[Prior art]
In a ball ball game machine (pachinko game machine), a game ball (pachinko ball) is fired from a hitting ball launching device toward a game board, and the game proceeds based on the winning status of the game ball to various winning devices. The progress of the game and various parts on the game board are controlled by a so-called accessory control device.
[0003]
FIG. 13 is a front view showing such a ball game machine.
[0004]
As shown in the drawing, an
[0005]
At the lower part of the
[0006]
The hitting ball launching device, in which only the
[0007]
The
[0008]
A variable display device (image display device) 11 corresponding to a display means is disposed substantially at the center of the
[0009]
Below the
[0010]
As a result, the game balls driven into the
[0011]
In addition, a count switch 112 (see FIG. 14) is provided at the big prize opening of the variable
[0012]
In addition, a V prize opening is provided inside the big prize opening, and when a game ball that has won a prize in the big prize opening further wins the V prize opening, it is detected by the V prize detection switch 113 (see FIG. 14). It has become. This V winning opening is a change in the opening / closing control pattern of the big winning opening depending on the winning situation. For example, as long as there is a winning in the V winning opening while the large winning opening is open, the opening of the large winning opening is predetermined. Is repeated up to the upper limit number of times (for example, 16 times).
[0013]
Further, a start switch 111 (see FIG. 14) is provided at the
[0014]
Specifically, when a winning to the
[0015]
A
[0016]
A
[0017]
In FIG. 14, the structure of the
[0018]
The
[0019]
When describing each of these components in sequence, first, the
[0020]
The
[0021]
The
[0022]
The
[0023]
The
[0024]
The interrupt
[0025]
The
[0026]
FIG. 15 is a flowchart showing a game control procedure by such an
[0027]
The control is started when the power is turned on. First, in step 101, the
[0028]
In
[0029]
On the other hand, if an interrupt signal is detected in
[0030]
In
[0031]
Note that since a predetermined upper limit value is predetermined for the random number counter, it becomes 0 when the upper limit value is exceeded by updating. Specifically, for example, if the upper limit value is 300, the random number counter is updated from 299 to 0 instead of 300, and eventually is updated by +1 while taking a value in the range of 0 to 299. It has become.
[0032]
In
[0033]
In
[0034]
This random number storage area is provided with a plurality of areas (for example, four areas) each capable of storing the value of the random number counter, so that it is possible to deal with a case where a plurality of game balls wins continuously at the
[0035]
In
[0036]
Note that a predetermined upper limit value is set for the event counter, and the event counter value returns to 0 when the upper limit value is exceeded by updating. In this flowchart, the upper limit is 8, and when the event counter is updated from 7, it becomes 0 instead of 8, and eventually the event counter is sequentially updated in the range of 0-7.
[0037]
In
[0038]
Step 108 is processing when it is determined in
[0039]
Step 109 is processing when it is determined in
[0040]
Step 110 is processing when it is determined in
[0041]
Step 111 is processing when it is determined in
[0042]
The main process in this game process will be described. When the value of the random number counter is stored in the random number storage area, first, the value of the random number counter stored in the random number storage area is a predetermined value corresponding to the jackpot. It is determined whether or not it matches. Then, after the comparison determination, the value of the random number counter is deleted, and a new random number counter value is stored in the random number storage area after the deletion in
[0043]
Step 112 is processing when it is determined in
[0044]
Step 113 is a process that is executed following the process of any one of
[0045]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, such a conventional ball game machine may be cheated by the following method.
[0046]
More specifically, as shown by a two-dot chain line in FIG. 14, a person who intends to perform an illegal act is connected to the wiring (lead wire) between the
[0047]
In other words, in the conventional apparatus, the detection signal from the
[0048]
Therefore, the fraudster can freely input a signal to the
[0049]
In addition, a fraudster artificially generates a jackpot when he / she is playing a game, while a person who is not a fraudulent person plays a game with a jackpot when a person other than the fraudster is playing on the same ball game machine. Can also be removed.
[0050]
As a result, the probability of a jackpot in the ball game machine as a whole can be prevented from increasing, so that it is difficult to detect fraud even if the occurrence frequency of the jackpot is monitored. Moreover, since the detection signal input to the
[0051]
For this reason, there is no other way to find frauds than to actually discover the
[0052]
The present invention has been made paying attention to such problems, and even if a device for fraud is attached, it is difficult to artificially manipulate the occurrence of jackpots.NairiAn object of the present invention is to provide a ball game machine equipped with an award detection device.
[0058]
[Means for Solving the Problems]
In the first invention, EnterPrize deviceTo win a game ball toA detection unit to detect;Of the detection unitA winning detection device comprising an encrypting means for encrypting the detection signal and a transmitting means for transmitting the encrypted signal as a winning signal, and generating the specific game by decrypting the encrypted winning signal A control device for determining,And the encryption means corresponds to a storage means for storing a set of encrypted data composed of a plurality of data with a sphere and a plurality of data without a sphere, and whether or not a prize is detected by the detection unit from the set of the encrypted data. Selection means for randomly selecting the encrypted data to be transmitted data, the transmission means transmits the transmission data selected by the selection means, and the selection means detects the winning by the detection unit. If not, the plurality of non-sphere data is switched at random and selected as the transmission data..
[0059]
In the second invention, in the first invention,The selection means switches the plurality of ball presence data at random to select the transmission data while the detection unit detects a prize..
[0060]
In the third invention,In the first or second invention, the set of encrypted data includes a plurality of sequences, and the selecting means selects one of the plurality of sequences as a corresponding sequence for selecting the transmission data, and While the detecting means does not detect a winning, the corresponding sequence is switched to another sequence at a sequence switching timing determined at random.
[0061]
In the fourth invention, in the third invention,Each sequence of the set of encrypted data includes sequence switching data for causing the control device to recognize a sequence switching destination, and the selection means uses the sequence switching data as the transmission data at the sequence switching timing. select.
[0064]
Operation and effect of the invention
In the first and second aspects of the invention, since the signal from the winning detection device to the control device is encrypted, information for generating a specific game ( For example, information about when the winning detection was ) Is difficult to detect from the outside. In addition, even if an attempt is made to manipulate the timing of signal input to the control device by interposing a device for cheating between the winning detection device and the control device, an encrypted prize that enters the cheating device Since it is not known whether the signal indicates winning detection or non-detection, it is difficult for the cheating person to know when the winning of the game ball is detected. Therefore, even if there is a prize in the prize winning device, the fraudulent person cannot know the timing of the prize winning. Therefore, even if he / she wants to send a detection signal that artificially manipulates the timing to the control device side, I can't get the first reference timing. Therefore, the operation of the jackpot probability due to fraud becomes extremely difficult, and the game can be kept sound.
[0065]
In addition, it is possible to simply select encryption data corresponding to the presence / absence of detection of a winning of the detection unit from a set of encryption data composed of a plurality of data with a ball and a plurality of data without a ball and use it as transmission data to select a detection signal. Encryption can be performed. Further, if the same set of encrypted data is stored on the control device side, the encrypted detection signal in the control device can be easily decrypted simply by comparing the transmitted data with this set of encrypted data. It becomes possible.
[0066]
In the third invention,Since the selection means switches the sequence for selecting transmission data to another sequence at a sequence switching timing determined at random by a random number while no winning is detected, encryption is easily complicated by this sequence switching. It becomes possible to prevent fraud more effectively.
[0067]
In the fourth invention,When the selection means is the sequence switching timing, the sequence switching data is selected as transmission data and transmitted by the transmission means, so that the control device easily recognizes the sequence switching destination by this sequence switching data. It becomes possible.
[0069]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the accompanying drawings.
[0070]
In each of the following embodiments, the overall configuration of the ball game machine is the same as that shown in FIG. 13, for example. Therefore, in the following description, the winning detection device (starting switch unit) that is a feature of the present invention and the configuration on the electric circuit including the starting switch unit will be mainly described.
[0071]
FIG. 1 shows an embodiment of the present invention.
[0072]
As shown in the figure, the
[0073]
Furthermore, as a configuration that characterizes the present embodiment, the
[0074]
The
[0075]
The
[0076]
The ROM of the
[0077]
And the
[0078]
The
[0079]
In such a transmission process, encrypted data to be transmitted is selected from a sequence corresponding to that time. Specifically, when a game ball winning is detected by the
[0080]
Furthermore, the sequence corresponding to each time point is switched to another sequence at the sequence switching timing, and the corresponding sequence is maintained the same while such sequence switching is not performed. It is like that. In this sequence switching, since the sequence to be switched is determined corresponding to the sequence switching data, the
[0081]
Unauthorized data is provided in particular for detecting unauthorized acts and is not selected as data for transmission from the
[0082]
FIG. 3 shows an example in which actual numerical data is applied to the set of encrypted data in FIG. Thus, in each series, different numerical data are applied so as not to overlap. The numerical data applied here are all in hexadecimal.
[0083]
Note that the
[0084]
The setting
[0085]
The upload of all series data is executed only when the
[0086]
FIG. 4 shows a state where the
[0087]
As shown in the figure, the
[0088]
FIG. 5 is a flowchart showing a processing procedure in the game control of the present embodiment. In this flowchart, the processing in the CPU of the
[0089]
First, the control in the
[0090]
In the
[0091]
If it is determined here that the setting
[0092]
On the other hand, when the setting
[0093]
In
[0094]
In
[0095]
Subsequently, in
[0096]
First, in
[0097]
If it is determined in
[0098]
If it is determined in
[0099]
If it is determined in
[0100]
Although not shown in this flowchart, when it is determined in
[0101]
In the basic game control process of
[0102]
Next, the processing in the CPU of the
[0103]
This start-up flag is stored in the EEPROM in the
[0104]
Therefore, when it is determined in step 21 that the startup flag is 0, the upload command signal is received from the
[0105]
On the other hand, if it is determined in step 21 that the startup flag is not 0, uploading of encrypted data is unnecessary, and the process proceeds to step 25 and subsequent steps.
[0106]
As described above, since the startup flag is stored in the EEPROM in the
[0107]
In
[0108]
If it is determined in this
[0109]
On the other hand, when it is determined in
[0110]
If it is determined in
[0111]
If it is determined in
[0112]
In step 31, the selection data selected in any of
[0113]
Next, transmission of data from the
[0114]
In the transmission processing of FIG. 6 and FIG. 7, a set of encrypted data as shown in FIG. 2 is used.
[0115]
In the transmission process of FIG. 6, the corresponding sequence number is 0. While the winning unit is not detected in the
[0116]
Here, when a winning is detected by the
[0117]
Furthermore, when the sensor detection level returns to a low level after a predetermined period (a period in which four encrypted data are transmitted in this embodiment) elapses, the non-sphere data with the
[0118]
On the other hand, in the transmission process of FIG. 7, the corresponding sequence is initially
[0119]
Here, when the processing is the sequence switching timing, the sequence switching data of
[0120]
Then, when a winning is detected by the
[0121]
Next, the overall operation will be described.
[0122]
In the ball game machine, the winning of the game ball to the
[0123]
In this case, in the present invention, the game ball winning detection signal from the
[0124]
For this reason, even if an attempt is made to manipulate the timing of signal input to the
[0125]
In this embodiment, the set of encrypted data is composed of a plurality of sequences, and the sequence from which transmission data is selected is switched one after another at the sequence switching timing. Becomes even more difficult.
[0126]
Furthermore, if the systematic set of encryption data is different for each individual
[0127]
FIG. 8 shows another embodiment of the present invention.
[0128]
This embodiment is common to the embodiment shown in FIG. 1 in the basic configuration, and the
[0129]
The
[0130]
As described above, also in the present embodiment, the detection signal for notifying the winning detection from the
[0131]
In the present embodiment, the
[0132]
FIG. 9 is a flowchart showing a game control procedure in the embodiment of FIG.
[0133]
First, the control in the
[0134]
The processing in steps 42 and 43 is the same as the processing in
[0135]
In
[0136]
First, at
[0137]
Next, the control in the
[0138]
FIG. 10 shows still another embodiment of the present invention.
[0139]
In this embodiment, the
[0140]
In the present embodiment, the other components on the
[0141]
FIGS. 11 and 12 show examples of transmission signal waveforms from the signal waveform generation / transmission circuit 203C in the embodiment shown in FIG. 10 in association with the numerical encryption data shown in FIGS. ing.
[0142]
Here, the method of expressing the cipher by the signal waveform is not particularly limited. For example, it may be expressed by the pulse width as shown in FIG. 11, or may be expressed by the amplitude of the pulse as shown in FIG. Also good. Then, by changing the pulse width or amplitude, a plurality of series of non-sphere data, data with spheres, series switching data, and illegal data are expressed in the same manner as the numerical encryption data shown in FIGS. At the same time, the series of these data may be switched one after another.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a configuration diagram showing an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a chart showing a set of encrypted data.
3 is a chart showing a state in which numerical data is applied to the set of encrypted data in FIG. 2;
FIG. 4 is a side view showing a state where the start switch unit is mounted.
FIG. 5 is a flowchart showing a game control procedure.
FIG. 6 is a timing chart showing an example of transmission of encrypted data.
FIG. 7 is a timing chart that similarly shows an example of transmission of encrypted data.
FIG. 8 is a configuration diagram showing another embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a flowchart showing a game control procedure.
FIG. 10 is a configuration diagram showing still another embodiment of the present invention.
FIG. 11 is a timing chart showing an example of transmission of encrypted data that is also converted into a signal waveform.
FIG. 12 is a timing chart showing an example of transmission of encrypted data that is also converted into a signal waveform.
FIG. 13 is a front view showing a ball game machine.
FIG. 14 is a configuration diagram showing a conventional ball game machine.
FIG. 15 is a flowchart showing a game control procedure in a conventional ball game machine.
[Explanation of symbols]
1 Machine frame
2A Upper hinge
2B Lower hinge
3 inner frame
4 Game board
5 Glass frame
6 Supply tray
7 saucer
8 Operation part
8A Stop switch
8B touch switch
9 Guide rail
10 game areas
11 Variable display device
12 Variable winning equipment
13 General winning entrance
14 Start
15 outlet
16 Rolling guide member
17 Side lamp
18 jackpot lamp
19 Sound outlet
20 Decoration equipment
50 game balls
51 winning ball set cover
52 screw
100 accessory control device
102 CPU
103 ROM
104 RAM
105 Input interface
106 Output interface
112 count switch
113 V detection switch
201 EEPROM
202 Setting switch
203 Start switch unit
203A detector
203B control unit
203C Signal waveform generation and transmission circuit
204 Analysis chip
205 Signal waveform analysis circuit
211 Lead wire
212 connector
Claims (4)
前記暗号化された入賞信号を解読して特定の遊技の発生を決定する制御装置と、を備え、
前記暗号化手段は、
複数の球有りデータ及び複数の球無しデータからなる暗号データのセットを記憶する記憶手段と、
前記暗号データのセットから前記検出部による入賞の検出の有無に対応した暗号データをランダムに選択して送信データとする選択手段と、を備え、
前記送信手段は前記選択手段により選択された送信データを送信し、
前記選択手段は、前記検出部が入賞を検出していない間、前記複数の球無しデータをランダムに切り換えて選択して前記送信データとすることを特徴とする弾球遊技機。Winning detection comprising: a detecting unit for detecting a winning of a game ball to the winning device; an encrypting unit for encrypting a detection signal of the detecting unit; and a transmitting unit for transmitting the encrypted signal as a winning signal Equipment,
A controller that decrypts the encrypted winning signal and determines the occurrence of a specific game , and
The encryption means includes
Storage means for storing a set of encryption data composed of a plurality of data with a sphere and a plurality of data without a sphere;
Selecting means for randomly selecting encrypted data corresponding to the presence or absence of detection of a prize by the detection unit from the set of encrypted data and setting it as transmission data; and
The transmission means transmits the transmission data selected by the selection means,
The bullet ball game machine according to claim 1, wherein the selection means switches the plurality of ballless data at random to select the transmission data while the detection unit does not detect a winning .
前記選択手段は、
前記複数の系列のうち一つを前記送信データを選択するための該当系列として選択し、
前記検出手段が入賞を検出していない間において、ランダムに決定される系列切り換えタイミングで、前記該当系列を他の系列に切り換えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の弾球遊技機。The set of encrypted data comprises a plurality of sequences ;
The selection means includes
Selecting one of the plurality of sequences as a corresponding sequence for selecting the transmission data;
3. The ball game according to claim 1 , wherein the corresponding sequence is switched to another sequence at a sequence switching timing that is randomly determined while the detection means does not detect a winning. 4. Machine.
前記選択手段は、前記系列切り換えタイミングのとき、前記系列切り換えデータを前記送信データとして選択することを特徴とする請求項3に記載の弾球遊技機。Each system column of the set of cryptographic data includes a sequence switching data to recognize the switching destination sequence to the controller,
4. The bullet ball game machine according to claim 3, wherein the selection means selects the sequence switching data as the transmission data at the sequence switching timing .
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