JP3796169B2 - 遊技店における情報制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の遊技機が設置されている遊技店の情報管理制御や情報表示制御等に関する技術であって、より詳しくは、遊技機の特定状態を効率良く遊技店員等へ情報提示したり、各遊技機の遊技に関連した遊技情報等を遊技者が必要に応じて簡便に利用できる情報制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機やパチスロ機等に代表される遊技機を多数有する遊技店は、複数の遊技機を統括的に管理するための管理制御装置を備えているのが一般的であり、この管理制御装置が、各遊技機から遊技に関連した遊技情報(セーフ球数やアウト球数や特別遊技発生回数等)を取得して、情報の加工や一元管理を行ったり、各遊技機に対して打止制御等の動作制御を行ったりしている。このように、従来の遊技店における情報制御システムは、遊技店側で各遊技機の情報把握や動作制御を実現することを主目的として構築されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記したような従来の情報制御システムは遊技店側が利用することを主目的として構築されているために、一般の遊技者は遊技機の過去の情報等を参照できず、比較的長時間に亘り遊技店内で遊技を行う等して遊技機の経過情報等に精通した一部の者のみが多大な遊技利益を獲得する場合もあり、遊技利益の不均衡が生じやすい事から、過去の遊技情報が閉鎖されていることは、一般の遊技者にとって大きな不満となっていた。
【0004】
なお、昨今は、遊技者が遊技を行う遊技機を選定するために有用な情報である大当り情報(当該遊技機で過去に発生した特別遊技の発生回数等)を表示するようにした情報制御システムもあるが、これは当日の営業開始以後に発生した特別遊技の発生回数等を表示する程度のものでしかなく、遊技者にとって必要な前日以前の遊技情報等を積極的に提示するものではない。
【0005】
そこで、本発明は、遊技店側で許容した有益な遊技情報であれば、遊技者が簡便に取り出すことができるような遊技店における情報制御システムの提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、遊技店内に設置された複数の遊技機の夫々と1対1に対応して接続され、対応する遊技機に関する遊技情報の表示を行う表示器を備えた端末情報制御装置と、上記端末情報制御装置に接続されて、複数の遊技機を統括的に管理制御する管理制御装置と、からなり、上記端末情報制御装置は、遊技者から情報提示の要求が為された情報を管理制御装置より取得して表示する遊技店における情報制御システムであって、上記端末情報制御装置は、遊技カードから遊技者を判定するための遊技者情報を読み込み可能に構成すると共に、当該端末情報制御装置に対応する遊技機以外の遊技機を予約指定遊技機として遊技者が予約指定するための予約操作部を備え、該予約操作部の操作により上記管理制御装置へ予約要求信号を送信し、上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置は、上記管理制御装置からの予約要求信号を受信した場合に予約指定遊技機が遊技中か否かの判定を行い、該判定が遊技中でない場合には、当該予約指定遊技機における遊技を実行不能として当該予約指定遊技機を予約状態へ移行させ、上記予約要求信号を送信した端末情報制御装置は、上記管理制御装置を介して上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置から当該予約指定遊技機を予約状態にした旨の情報を受信した後の時間経過を判定し、一定時間経過しても予約要求信号を送信した端末情報制御装置に対応する遊技機において予約者が遊技中の場合には、当該端末情報制御装置の表示器において遊技中の予約者に予約指定遊技機への移動を促す旨の報知を行うようにしたことを特徴とする。
【0007】
また、請求項2に係る発明は、上記請求項1に記載の遊技店における情報制御システムにおいて、上記端末情報制御装置は、予約操作部が操作された際の予約要求信号に遊技カードの遊技者情報を含ませるものとし、上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置は、予約要求信号に含まれていた遊技者情報を有する遊技カードが予約状態へ移行させた予約指定遊技機へ挿入されることによって予約状態を解除し、当該予約指定遊技機を遊技が可能な状態に復帰させるようにしたことを特徴とする。
【0008】
また、請求項3に係る発明は、上記請求項1又は請求項2に記載の遊技店における情報制御システムにおいて、上記端末情報制御装置は、対応する遊技機に遊技カードが挿入されているか否かを判定することによって当該遊技機が遊技中か否かの判定を行うようにしたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る遊技店内における情報制御システムの実施形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。
【0011】
図1は、情報制御システムを具現化するための装置構成例を示すもので、遊技店内に設置された管理制御装置1と、店内に設置された多数の遊技機2…や店内スピーカ3…等が接続され、上記管理制御装置1によって遊技機2や店内スピーカ3…等を統括的に管理制御するものとしてある。なお、パチンコ機やパチスロ等に代表される遊技機2を複数台並設してなる島様の島設備4が遊技店内には多数形成されており、例えば、島設備4の端部に視認性良好な状態で設けた島端ランプ5…を点灯(或いは点滅)させることによって、「遊技者が比較的多量の遊技利益を獲得できる特別遊技を実行中の遊技機2が当該島設備4内に存在している」といった情報を、遊技店員や遊技客等へ提示するのである。
【0012】
上記管理制御装置1は当該遊技店の経営に携わる者のみが操作可能なようにセキュリティが図られており、店内の全遊技機2…から遊技情報等のデータを受信記憶するだけでなく、各遊技機2…から収集データを経営方針の決定に有用な加工したり、各遊技機2…や島設備4内の機能等へ動作制御指令を行うことも可能としてある。斯くするために、管理制御装置1は、主演算処理機能のみでなく、入力端末1a,モニタ1b,プリンタ1c等を備えると共に、長期間に亘る収集データを記憶保持するために必要な大容量の記憶装置1d設けてある。
【0013】
また、遊技機2は、遊技球や遊技コイン等の遊技媒体を用いて遊技を行うものであり、この遊技媒体を遊技者が借り受けて遊技店内で遊技を行うのである。なお、図面に示す遊技機2は、遊技者が直接遊技媒体に触れることなく遊技を行える封入球式のものであり、予め遊技者が取得した遊技カードを当該遊技機2に挿入することで、該遊技カードの残度数(又は残金情報)や遊技者情報等を遊技機が読み取り、その度数範囲内で遊技者が選択した遊技球を遊技に供し得るようにすると共に、遊技終了時には、残度数や遊技における獲得球数等の情報を遊技カードに書込んで遊技者に返却するのである。
【0014】
斯かる遊技機2によれば、紙幣やコイン等を回収したり大量の遊技媒体を循環させる為の設備や手間が必要ないので、遊技店にとって遊技機管理が容易になると共に、遊技者にとっては煩雑な遊技媒体の取扱いを行う必要が無いといった利点がある。更に、遊技者が遊技媒体に直接触れないことで、遊技媒体に汗やゴミ等が付着することを防ぎ、遊技媒体の循環利用を容易にできる上、遊技媒体が店内に散乱したり、遊技者によって遊技媒体を店外に持ち出されたりすることもない。
【0015】
而して、各遊技機2…には、各々端末情報制御装置6…を対応させて設けてあり、この端末情報制御装置6が、当該遊技機2の遊技に関する遊技情報を取得して上記管理制御装置1へ送信すると共に、当該遊技機2における所定期間分の遊技情報を記憶保持するのである。すなわち、各遊技機2…から管理制御装置1へ送出される遊技情報は、端末情報制御装置6を介して送出されるのである。
【0016】
さらに、端末情報制御装置6は、島設備4における各遊技機2…の上方部(遊技店員を呼び出すための“呼び出しランプ”や特別遊技の発生状態を発光表示する“大当りランプ”等が、従来は設けられていた部位)に設けるものとしてあり、各遊技機2で遊技を行う遊技者からの視認性を良好ならしめると共に、遊技者からの操作も容易な配置構成としてある(図2参照)。これにより、遊技者が端末情報制御装置6を操作して情報要求を行うことを可能として、遊技者からの情報要求が為された情報を遊技者に表示するのである。しかも、端末情報制御装置6は、当該遊技機2に関する遊技情報のみではなく、他の遊技機2に関する情報であっても、管理制御装置1から情報を取得して遊技者に表示できるようにしてある。
【0017】
また、島設備4には、遊技に関連した各種の情報を報知(可視表示あるいは音声出力)したり、島設備4の外観を効果的に装飾したりするために用いる島装飾装置7を設けてある。この島装飾装置7は、例えば島装飾情報表示器8,スピーカ9,装飾ランプ10等からなる(図2参照)。なお、本実施形態で示した島装飾装置7は管理制御装置1によって動作制御するものとしてある。
【0018】
上記島情報表示器8は、例えば漢数字等の表示が可能なマトリックス・ランプ式の横長状表示器を用いるものとして、「ホールからのお知らせ(定休日等)」,「ラッキーナンバ、アンラッキーナンバ(遊技機2における遊技に関連して用いる特定の数字列等)」,「サービスタイムのお知らせ」,「景品情報」,「優秀台(遊技者に有利な遊技進行履歴を有する遊技機2の台番号)の表示」,「島演出表示(当該島設備4内の遊技機2で特別遊技が発生した旨の表示や特別遊技種別等の表示を行うことで、遊技者の期待感を高める)」,「一般情報(天気予報やニュース等)」の表示を行う。
【0019】
上記装飾ランプ10は、従来の大当りランプに相当する機能を担うもので、例えば、各遊技機2…の上方部に対応させて設けてあると共に、緑ランプと赤ランプの2色発光表示が可能なものとしてある。そして、当該遊技機2において特別遊技が発生した場合には、例えば赤ランプを点滅表示させ、当該遊技機2の遊技進行に供される確率制御が遊技者に有利な状態に変動している場合には、例えば緑ランプを点滅表示させたりする。また、従来の大当りランプと異なり、管理制御装置1から統括的に全ての装飾ランプ10…の動作制御を行えることから、並列状の装飾ランプ10…を移動点滅させることで、島設備4の装飾効果を高めるような表示を行うことも可能である。
【0020】
また、上記端末情報制御装置6のユーザーインターフェースを司る前面パネルの詳細な外観は、図3に示すように、例えば液晶タイプの表示器11の周囲を囲むように装飾機器12(例えば、緑,橙,赤の3色のダイオードで可変色発光表示を行える領域を円環状に配した表示器)を配設すると共に、遊技者のキー入力に用いる予約操作部13(テンキーや予約ボタン等から成る)、参照データの切替等を行う表示切替スイッチ14、遊技店員を呼び出すための呼出スイッチ15、遊技店員が所持するリモコン装置からの信号を受けるリモコン受信部16等を適宜な位置に設けてある。また、端末情報制御装置6の左右両側部には、スピーカ17…を配置してあり、遊技機2の前面に座した遊技者が遊技機の効果音や各種情報報知をステレオ音声として聞けるようにしてある。
【0021】
上記のような端末情報制御装置6を用いて構成した遊技店における情報制御システムの構成概要を示すシステム構成は、図4に示すようなもので、管理制御装置1と各島設備14…の端末情報制御装置群を、各々パラに接続したものである。そして、各端末情報制御装置6…と遊技機2…とを一対一対応で接続してあり、各遊技機2…の遊技情報を端末情報制御装置6が記憶保持すると共に、台予約制御(後に詳述する)を行うために、遊技機2の遊技機能を不能動化させたりする。また、遊技店の店員が所持するリモコン装置18からの信号を受信することによって、通常の遊技者が引き出せない台調整データ等を表示させることも可能である。
【0022】
なお、図4に示したシステム構成例においては、各端末情報制御装置6と管理制御装置1とを接続するものとしてあるが、各島設備4毎に中継ターミナル等を設けて、遊技店内におけるネットワーク管理(信号線の結線等の保守)を簡易化するようにしても良い。また、島設備4毎に設ける中継ターミナル群と管理制御装置1とを無線通信で結ぶようにしても良い。
【0023】
図5は、端末情報制御装置6の構成概要を示すブロック図で、CPU,ROM,RAMよりなる制御回路19の機能によって、上述した予約操作部13,表示切替スイッチ14,呼出スイッチ15およびリモコン受信部16からの信号を受けると共に、表示器11や装飾機器12やスピーカ17によって情報等の報知を行うのである。また、この制御回路19は、インターフェース回路20aを介して遊技機2と、インターフェース回路20bを介して管理制御装置1と、各々接続してあり、各種遊技情報や制御指令等の授受を行えるものである。
【0024】
なお、端末情報制御装置6が遊技機2から収集する情報は、例えば、大当りの発生情報、スロット等の始動スタート(遊技状態移行条件の判定開始)、始動入賞球の発生(遊技状態移行条件判定の開始条件となる入賞球の発生)、確率変動状態(遊技状態移行条件判定用確率の変動状態)、セーフ球数(一般入賞球数)、カウント入賞数(特別遊技において遊技者に有利な状態に変換した変動入賞装置内へ入賞した入賞球数)、V入賞数(変動入賞装置内の特別入賞口へ入賞した入賞球数)、アウト球数(何れの入賞領域にも入らずにアウト口から回収された球数)、賞球数(入賞球の発生に伴って遊技者に払い出された賞品球の数)、球貸数(ローカル遊技機2から遊技者へ貸し出した遊技球数)、カード情報(遊技カードに記録されている金額情報や遊技者情報等)である。
【0025】
上記したような種々の収集データを、端末情報制御装置6の制御回路19によって予め定めた加工データに加工し、加工済みデータと収集した遊技データとを併せて管理制御装置1へ送信するようにすれば、管理制御装置1のデータ処理能力に余裕を持たせることができ、管理装置1で収集データの実時間表示を行うことも可能になる。
【0026】
また、制御回路19は、遊技機2から得た情報を管理制御装置1へ送信すると共に、例えば不揮発性の記憶回路21で独自に記憶保持するものとしてある。従って、営業終了時に電源回路22からの電源が断たれた後にも、記憶回路21には遊技機2の遊技情報が記憶保持されることとなり、端末制御装置6が接続されている遊技機2の遊技情報であれば、前日以前の遊技情報であっても遊技者は端末情報制御装置6で確認できると共に、遊技データ等が管理制御装置1の他に分散記憶されることとなるので、データ管理の面でも安心である。なお、当該端末情報制御装置6が接続されている遊技機(以下、ローカル遊技機という)ではない他の遊技機2の情報であっても、管理制御装置1から取得することで、表示器11へ表示することは可能である。
【0027】
上記のような端末情報制御装置6の表示器11および装飾機器12によって行う通常表示の一例は、図6に示すようなもので、例えばローカル遊技機2に挿入された遊技カードから読出した“持ち球個数”を表示器11の中央部に表示すると共に、装飾機器12によって持ち球数の目安となる表示を行う。例えば、持ち球数が5000個以上である場合には赤色に発光させ、3000個〜4999個である場合には橙色に発光させ、1000個〜2999個である場合には緑色に発光させ、1000個未満の場合には何れのランプも点灯させないことで、遊技に供し得る持ち球数の残数に余裕があるか否かを認識し易くするのである。
【0028】
なお、通常表示として表示器11に表示する内容は、遊技者の持ち球数に限定されるものではなく、ローカル遊技機2の過去の遊技データを表示させておくようにしても良いし、複雑化する傾向にある遊技内容の説明や簡単なデモを通常表示として行うようにしても良い。斯くする場合には、遊技者が遊技に供し得る持ち球数表示を逐一呼び出さなければならないという煩雑さが生じてしまうので、遊技者の持ち球数等の遊技カード情報を遊技機2の操作部近傍に設けておくことが望ましい。
【0029】
また、遊技店員が台調整を行う場合に表示させる台調整データの一例は、図7に示すようなもので、例えば前日の営業開始から営業終了時までの差玉値(「遊技に使用して打ち込んだ遊技球の総数」から「賞品球として遊技者に払い出した賞球の総数」を引くことによって得られる差数)、特賞回数(特別遊技の発生回数)、確変回数(特別遊技の発生制御に用いる確率値の変動回数)、ベース値(100発の打ち込み球に対して払い出された賞球数)、特賞確率(「特別遊技への遊技状態移行条件が成立した回数」を「特別遊技への遊技状態移行条件判定を行った回数」で除した確率値)、特賞出玉数(特別遊技の発生中に遊技者に払い出された賞球の総数)、確率設定値(特別遊技への遊技状態移行条件の判定に用いる基準の確率値を複数備えた遊技機で、設定されているランクに値)等を表示させるのである。このとき、差玉数がマイナスの時(遊技者の獲得球数が多い場合)には装飾機器12によって赤色表示を行い、差玉数がプラスの時には装飾機器12によって緑色表示を行うようにすれば、当該遊技機2における収支の概算を容易に把握できる。
【0030】
また、遊技者が表示切替スイッチ14を操作することによって表示器11に表示させることの可能な遊技データは、例えば図8(a),(b)に示すようなものである。例えば、表示切替スイッチ14を押すことによって、持ち球個数等の通常表示が行われている表示器11の表示が標準遊技データ(図8(a)参照)に切り替わり、この標準遊技データ中で特に詳細表示を望む遊技機2の台番号をテンキー入力等で指定すると、その指定遊技機に関する詳細な遊技情報としての詳細遊技データ(図8(b)参照)を表示する。
【0031】
ここで、遊技者が詳細遊技データの要求を行った指定遊技機がローカル遊技機2でなかった場合には、一旦、管理制御装置1へ指定遊技機情報送信要求信号を送信し、管理装置1から送られてきた指定遊技機に関する遊技情報を表示器11に可視表示するのである。すなわち、遊技者は情報提示の要求をする指定遊技機を選定するだけであり、この指定遊技機に関して遊技者が取得可能な情報は、端末情報制御装置6が受け付け得るものに限定されると共に、管理制御装置1が端末情報制御装置6へ送る情報も予め限定した情報内容に設定できるので、営業上の重要な管理データ等がホストコンピュータである管理制御装置1から遊技者が直接情報を引き出すようなシステムに比べて、ハッキングの虞が無く、セキュリティ面での信頼性も高い。
【0032】
また、端末情報制御装置6によって遊技者が情報要求できるのは、遊技データ等に関するものだけではなく、景品交換情報やサービス情報等の遊技店が発信する情報を任意に取り出せるようにしても良い。このような情報サービスの一つとして、遊技台の予約指定を行う例を説明する。例えば、端末情報制御装置6の予約操作部13の“予約ボタン”を遊技者が押すと、予約指定する遊技機2の台番号の入力を促すメッセージが表示器11に表示される(図9(a)参照)。この指示に従って台番号を入力すると、指定台の予約受付が完了し、通常表示画面に復帰する。
【0033】
斯くして、端末情報制御装置6が受け付けた予約要求は、当該予約を行った遊技者の遊技者情報と共に管理制御装置1へ送信され、管理制御装置1から指定遊技機2に対応する端末情報制御装置6へ予約要求信号が送信されることとなる。この予約要求信号を受けた端末情報制御装置6は、ローカル遊技機2の予約制御を行う(ローカル遊技機2が使用中である場合には、予約受信の表示を行い、ローカル遊技機2が未使用中の場合には、台予約中の表示を行うと共にローカル遊技機2を遊技不能状態にする)。
【0034】
このような予約制御に基づき、予約指定を受けた端末情報制御装置6がローカル遊技機2の優先使用権を当該予約者に設定すると、端末情報制御装置6は管理制御装置1へ予約台使用可能情報を送信することで、管理制御装置1から予約指定を行った端末情報制御装置6へ台使用可能情報が送信される。そして、表示器11に予約台が使用可能状態である旨の表示(図9(b)参照)を行って、予約台への移動を促すのである。このとき、表示器11による表示と併せて、スピーカ9や店内スピーカ3から音声により報知するようにしても良い。なお、予約台の優先使用権は所定時間(例えば5分間)のみ有効としてあり、この優先使用権が有効な間においては、予約台の端末情報制御装置6の表示器11に、優先使用権を持たない遊技者が使用できない旨の表示を行う(図9(c)参照)。
【0035】
従って、管理制御装置1と遊技機2…と端末情報制御装置6…とのLAN接続によって構築した情報制御システムにおいては、ある遊技機2で遊技を行いながら、他の遊技機2(例えば、現在使用中のものよりも有利な遊技を行える可能性を遊技者が見い出した遊技機等)を予約することができるので、遊技者の便に大いに貢献することができる。なお、予約指定された遊技機2が使用中である場合には、何時から予約台の使用が可能になるか遊技者には判断できないので、例えば所定時間毎に予約指定した遊技機2の遊技情報等を表示するようにしても良い。また、遊技者によって予約台のキャンセルが可能なように構成しても良いし、遊技者が当該遊技機2での遊技を終了する際には、予約台の指定を解除するか、予約指定を継続するかの選択を行えるように構成しても良い。
【0036】
上記した遊技店における情報制御システムの実施形態においては、各遊技機2を使用することによって利用可能となる端末情報制御装置により、遊技者に所望の遊技情報を提供できるようにしたが、遊技機2を使用していない場合でも、遊技情報の利用を行えることが望ましい。そこで、特定の遊技機2を使用していない遊技者であっても遊技情報の利用を可能ならしめる情報制御システムの実施形態を以下に説明する。
【0037】
図10に示すのは、島設備4毎に島設備情報制御装置23を設けて、管理制御装置1,遊技機2…,端末情報制御装置6…と併せて遊技店における情報制御システムを構成した場合のシステム構成例を示すものである。なお、上記図1で示した実施形態と同様の構成には同一符号を付して説明を省略した。
【0038】
この島設備情報制御装置23は、上記端末情報制御装置6を用いた情報要求および情報提示と同様の制御が可能なものであり、各種情報表示の可能な表示器24と端末操作部25(予約操作部や遊技データ表示操作部等から成る)とを備えるものとしてある。すなわち、この表示器24および端末操作部25とを用いることによって、端末情報制御装置6によって行った各遊技機2…(当該島設備4内の遊技機2…および他の島設備4の遊技機2…)の遊技情報の提示や台予約等を行えるのである。
【0039】
更に、島設備情報制御装置23には当該遊技店の遊技店員等のみが操作可能な設定操作部26を設けてあり、当該島設備4の島装飾装置7で標準的に報知する情報の設定を行えるものとしてある。この設定操作部26の操作パネルは常時筺体内に収納され、例えば、専用キーを持つもののみが設定操作部26の操作パネルを引き出して、各種の設定操作を行えるようにすることで、一般の遊技客が操作できないようにするのである。なお、設定操作部26の構成はこれに限らず、例えば遊技店員等のみが所持するリモコン装置で設定者IDやパスワード等を入力することにより、端末操作部25から設定操作を行えるようにしても良い。また、管理制御装置1から各島設備4…の島設備情報制御装置23…へ各種設定情報を送ることで一括設定或いは個別設定ができるようにしても良い。
【0040】
上記のような島設備情報制御装置23を用いた情報制御システムの構成例は図11に示すようなもので、管理装置1と各島設備4…の島設備情報制御装置23…を接続し、各島設備情報制御装置23…は当該島設備4内の全ての端末情報制御装置6…と接続し、各端末情報制御装置23…はローカル遊技機2…と各々接続してある。斯く構成した情報制御システムにおいては、各端末情報制御装置6…が各ローカル遊技機2より収集・加工(例えば、計数等の簡単な加工処理)した情報を島設備情報制御装置6が更に収集・加工(各種データから別のデータを演算処理する等の比較的高度な加工処理)して管理制御装置1へ送信するのである。
【0041】
上述した遊技店内における情報制御システムによれば、先の実施形態(管理制御装置1と遊技機2…と端末情報制御装置6…からなるシステム例)にも増して、情報の分散化が図れると共に、管理制御装置1の処理負荷を軽減させられるので、管理制御装置1によるデータ集計や分析等の効率的な実時間処理が可能になり、営業上の要となる有用な情報を一早く遊技店の営業方針等に反映させることができ、極めて実用的価値の高い情報制御システムとなる。
【0042】
なお、上述したような情報制御システムにおいては、管理制御装置1をコアとしてスター型ネットワークを構成する例を示したが、各島設備4の島設備情報制御装置23…を環状に接続してリング型ネットワークとしても良い(図11中、破線矢印で示す)。斯くすれば、台予約等の島設備4…間で行う情報の制御に対して、管理制御装置1を介することなくダイレクトに島設備4の島設備情報制御装置23…同士で情報の授受を行うことができるので、管理制御装置1の更なる負荷の軽減を期せると共に、迅速な台予約処理を行うことも可能となる。
【0043】
次に、図12〜図18に基づいて、上記した情報制御システムを構成する端末情報制御装置6の詳細な処理動作を説明する。
【0044】
図12は、端末情報制御装置6の構成概要を示すブロック図で、CPU,ROM,RAMよりなる制御回路19の機能によって、予約操作部13や表示切替スイッチ15やリモコン受信部16からの信号を受けると共に、表示器11や装飾機器12やスピーカ17によって情報等の報知を行うのである。また、この制御回路19は、インターフェース回路20aを介して遊技機2と、インターフェース回路20bを介して島設備情報制御装置23と、各々接続してあり、各種遊技情報や制御指令等の授受を行えるものである。
【0045】
上記のような構成を有する端末情報制御装置6の情報制御に関連した一連のメイン処理は、図13に示すような流れとなる。すなわち、先ずインターフェース回路20bを介して島設備情報制御装置23との通信処理を行い(ステップS1)、次いでローカル遊技機2から各種の遊技情報を受信すると共に予め定められた加工処理等を行い(ステップS2)、このメイン処理を行うに際して設定されている処理番号を参照して、処理番号に応じた処理へ分岐する(ステップS3)。例えば、処理番号が“0”に設定されている場合には、通常処理(ステップS4)を行い、処理番号が“1”に設定されている場合には、台調整データ表示処理(ステップS5)を行い、処理番号が“2”に設定されている場合には、遊技データ表示処理(ステップS6)を行い、処理番号が“3”に設定されている場合には、予約受付処理(ステップS7)を行う。
【0046】
上記のような分岐による何れかの処理が終了すると、ローカル遊技機2に対する予約制御を行うための予約制御処理を行い(ステップS8)、補助遊技や特別遊技等の遊技状態を装飾機器12を用いて報知するための遊技状態報知処理を行い(ステップS9)、遊技者が呼出スイッチ15を操作した場合に遊技店員を呼び出すための呼出処理を行い(ステップS10)、一連の処理過程で収集したデータや新たな設定値等を記憶回路21に記憶して終了する。
【0047】
また、処理番号が“0”に設定されることで行われる通常表示処理の詳細は図14に示すようなもので、先ず「貸し球数」と「アウト球数」と「賞球数」とから「持ち球数」を演算し(ステップS4−1)、この演算結果である持ち球数を表示器11に表示し(ステップS4−2)、遊技カードの回収ボタンが操作される等の所定のイベントを検出して遊技者が交代するか否かを判定し(ステップS4−3)、遊技者が交代する場合にのみ持ち球数の表示を帰零させると共に遊技カードへ最終的な持ち球数を書込むのである(ステップS4−4)。
【0048】
次いで、特別遊技終了後の遊技継続条件等に関与するラッキー番号およびアンラッキー番号の情報表示を行う(ステップS4−5)が、このラッキー番号やアンラッキー番号は島設備情報制御装置23によって設定された情報であることから、各端末情報制御装置6の表示器11に可視表示するまでもなく、島情報表示器8によって遊技者が確認できるものである。しかし、例えばサービスタイム等でラッキー番号の設定が変わったような場合には、遊技者の注意を喚起する意味で、ラッキー番号およびアンラッキー番号の情報表示を持ち球数表示に優先して所定時間だけ割り込ませるような処理を行うのである。
【0049】
上記のような処理を行った後には、リモコン装置18からの信号をリモコン受信部で検出したか否か判定し(ステップS4−6)、受信していた場合には、台調整データ表示のリクエストがあったものとして処理番号を“1”に設定し(ステップS4−7)、次回のメインルーチンで台調整データ表示処理へ分岐させるのである。次いで、表示切替スイッチ14が操作されることに基づく入力があったか否かを判定し(ステップS4−8)、表示切替スイッチ14からの入力があった場合には、遊技データ表示のリクエストがあったものとして処理番号を“2”に設定し(ステップS4−9)、次回のメインルーチンで遊技データ表示処理へ分岐させるのである。次いで、予約操作部13が操作されることに基づく予約入力があったか否かの判定を行い(ステップS4−10)、予約入力があった場合には、台予約のリクエストがあったものとして処理番号を“3”に設定し(ステップS4−11)、次回のメインルーチンで予約受付処理へ処理を分岐させるのである。
【0050】
処理番号が“1”に設定されることで行われる台調整データ表示処理の詳細は図15に示すようなもので、先ず表示させるべき台調整データの種別や記憶日等の指定を受けたか否かを判定し(ステップS5−1)、指定を受けていた場合には記憶回路21から指定された該当日の台調整データを取り出して(ステップS5−2)、表示器11に台調整データを表示する(ステップS5−3)。なお、記憶回路21の記憶範囲外のデータを要求された場合(例えば、記憶回路21による記憶容量が1週間分であるにも拘わらず、10日前の台調整データ等を要求されたような場合)には、エラーメッセージを表示して再入力を促すようにしても良いが、島設備情報制御装置23や管理制御装置1等へ該当データを要求して表示させるようにしても良い。
【0051】
台調整データの指定を受けていない場合および指定された台調整データの表示を行った後には、台調整データの表示を終了させる旨の要求を受けたか否かを判定し(ステップS5−4)、台調整データの表示終了要求を受けていた場合には、台調整データ表示処理を終了させるために処理番号を“0”に設定し(ステップS5−5)、次回のメインルーチンで通常表示処理へ復帰するように処理を分岐させるのである。なお、本実施形態においては、台調整データ表示処理要求が為されるまで台調整データ表示処理を継続させるものとしたが、台調整データを所定時間表示した後に自動的に通常表示処理へ復帰するようにしても良いし、他の処理を選択することで強制的に台調整データ表示処理を終了させるようにしても良い。
【0052】
処理番号が“2”に設定されることで行われる遊技データ表示処理の詳細は図16に示すようなもので、先ず表示器11に表示されているデータが遊技データであるであるか否かを判定し(ステップS6−1)、未だ表示が遊技データに切り替えられていない(持ち球数表示等の通常表示が行われている)場合には、記憶回路21から予め定められたローカル遊技機2の遊技データを取り出して(ステップS6−2)、表示器11に可視表示するのである(ステップS6−3)。次いで、表示切替スイッチ14が再び操作されたか否かを判定し(ステップS6−4)、表示切替スイッチ14がオンであった場合には、処理番号を“0”に設定して通常処理に復帰させる(ステップS6−5)。
【0053】
なお、本実施形態においては、表示切替スイッチ14が選択操作される毎に、ローカル遊技機2における所定の遊技データ表示と通常表示とを交互に切り替えるものとしたが、これに限定されるものではなく、前記実施形態の如く、標準遊技データの表示(複数台の遊技機2…の簡略化した情報を一覧表示するもの)と詳細遊技データの表示(特定の遊技機2の詳細な遊技データのみを表示するもの)を選択できるようにしても良い。また、ローカル遊技機2の遊技データを限定的に表示させる場合であっても、表示させる遊技データの内容を任意選択可能としても良い。
【0054】
処理番号が“3”に設定されることで行われる予約受付処理の詳細は図17に示すようなもので、先ず表示切替スイッチ14からの入力があるか否かを判定し(ステップS7−1)、表示切替スイッチ14の入力があった場合には、選択された遊技機2の詳細遊技データを所定時間表示させる(ステップS7−2)。なお、端末情報制御装置6は、表示切替スイッチ14の操作に伴って、複数台の遊技機2…(ローカル遊技機2を除く)についての標準遊技データを一覧表示し、その表示データ中の台番号を遊技者が入力することで、詳細遊技データを表示する遊技機2が選択されるものとしてある。
【0055】
表示切替スイッチ14からの入力がない場合には、予約操作部13による予約入力が為されたか否かを判定し(ステップS7−3)、予約入力があった場合には、例えば遊技カードに記載されている遊技者情報を読み込み(ステップS7−4)、予約操作部13から入力された予約台番号等の予約情報と予約者情報とを島設備情報制御装置23へ送信し(ステップS7−5)、この島設備情報制御装置23への送信が完了することに伴って、台予約の受付を完了した旨のメッセージを表示器11に所定時間表示させ(ステップS7−6)、処理番号を“0”に設定して通常表示処理に復帰させるのである(ステップS7−7)。
【0056】
上記のような処理番号に応じた分岐処理が終了した後に行う予約制御処理の詳細は図18に示すようなもので、先ずローカル遊技機2が台予約中(予約者に対する優先使用権が設定され、第三者によるローカル遊技機2の使用が不可能な状態)であるか否かを判定し(ステップS8−1)、台予約中に設定されていなければ、ローカル遊技機2から他の遊技機2に対する予約を受け付けているか否かを判定し(ステップS8−2)、台予約を受け付けていなければ、島設備情報制御装置23を介して他の台からの予約を受けたか否かを判定する(ステップS8−3)。
【0057】
上述した予約受付処理で他の遊技機2に対する予約受付が完了していた場合には、島設備制御装置23から当該予約台が使用可能である旨の情報(台予約スタンバイ情報)を受けたか否かに基づいて受付台が使用可能か否かを判定し(ステップS8−4)、予約台が使用可能であれば、表示器11に予約台が使用可能である旨の表示を行う(ステップS8−5)。なお、予約台の使用可能状態を遊技者が確認し易いように、スピーカ17から予約台が使用可能である旨の報知を行うようにしても良い。また、台予約の最大有効時間である所定時間内に予約台へ移動しなかった場合、台予約が無効となるので、例えば予約台が使用可能状態になった後に一定時間が経過しても予約者がローカル遊技機2で遊技を継続している場合には、予約台への移動を促す旨の報知を行ったり、台予約のキャンセルを行うか否かの判断を求めるように構成しても良い。
【0058】
また、上記ステップS8−3において台予約が有ると判定された場合には、ローカル遊技機2で遊技が行われているか否かを判定し(ステップS8−6)、ローカル遊技機2が遊技中であった場合には、表示器11や装飾機器12等を用いて当該遊技機2に対して予約が入っている旨の表示を行って(ステップS8−7)、ローカル遊技機2の遊技は継続させるのである。なお、遊技中か否かの判定に際しては、実際に遊技媒体を用いた遊技を継続している場合(打球発射装置等が稼働している状態)に限らず、遊技カードが挿入されている等、遊技を行い得る状態も遊技中と看做して良い。
【0059】
また、上記のようにして、使用中のローカル遊技機2に対して台予約が為された後、所定時間が経過してもローカル遊技機2が空かない(先使用者による遊技が継続している)場合には、徒に予約待ちの時間を長くして台予約者に不利益を与えることにもなりかねないので、端末情報制御装置6が強制的に予約解除を行うような制御にしても良い。斯くする場合には、端末情報制御装置6が予約解除信号を島設備情報制御装置23へ送信することで、島設備情報制御装置23もしくは管理制御装置1が台予約者に予約解除された旨の報知を行うように設定すればよい。無論、台予約者が特定の遊技機2で遊技を行っている場合には、当該遊技機2に対応した端末情報制御装置6がその旨の報知を行うように設定しても良い。
【0060】
上記ステップS8−6において遊技中でないと判定した場合には、遊技機2の表示器11に台予約が設定された旨の表示を行い(ステップS8−8)、例えば打球発射装置の動作を不能とすることで強制的に当該遊技機2での遊技を実行不能とし(ステップS8−9)、ローカル遊技機2を台予約中にした旨の台予約スタンバイ情報を島設備情報制御装置23へ送信し、台予約の最大有効時間である所定時間の計時を開始する(ステップS8−10)。そして、台予約状態への移行に際しては、台予約設定者の遊技カード以外の遊技カードの受入れを拒否することにより、台予約者の遊技カードがローカル遊技機2に挿入されるまで遊技不能とするのである。
【0061】
上記のようにして、台予約中となった後には、表示器11への台予約表示を更新し(ステップS8−11)、台予約の最大有効時間である所定時間が経過したか否かの判定を行う(ステップS8−12)。また、未だ所定時間が経過していなければ、ローカル遊技機2に予約者の遊技カードが挿入される等して予約者による使用が開始されたか否かの判定を行い(ステップS8−13)。なお、上記ステップS8−11で行う台予約表示の更新とは、例えば台予約の最大有効時間が切れるまでの残り時間表示を更新することである。
【0062】
上記台予約の有効な所定時間が経過する前に、予約者による使用が開始された場合には、その使用開始に伴って、ローカル遊技機2の表示器11における台予約表示をクリアすると共に台予約解除信号を島設備情報制御装置へ送信して、予約者による遊技が可能な状態に復帰させる(ステップS8−11)。なお、予約者による使用が開始されないままに所定時間が経過した場合には、所定時間の経過に伴って、ローカル遊技機2の表示器11における台予約表示をクリアすると共に台予約解除信号を島設備情報制御装置へ送信して、ローカル遊技機2を通常状態(誰でも使用可能な状態)に復帰させる(ステップS8−11)。
【0063】
次に、図19〜図23に基づいて、上記した情報制御システムを構成する島設備情報制御装置23の詳細な処理動作を説明する。
【0064】
図19は、島設備情報制御装置23の構成概要を示すブロック図で、CPU,ROM,RAMよりなる制御回路27の機能によって、端末操作部25を構成する予約操作部28や遊技データ表示操作部29、設定操作部26からの信号を受けると共に、情報表示器24や島装飾装置7(島情報表示器8,スピーカ9,装飾ランプ10,島端ランプ5等)によって情報等の報知を行うのである。また、この制御回路27は、島設備内インターフェース回路30aを介して端末情報制御装置6と、島設備外インターフェース回路30bを介して管理制御装置1と、各々接続してあり、各種遊技情報や制御指令等の授受を行えるものである。また、島設備情報制御装置23には記憶回路31を設けてあり、電源回路32からの給電が断たれた後にも、端末情報制御装置6…から収集した遊技情報や該情報を加工した情報を記憶保持できるようにしてある。
【0065】
上記のような構成を有する島設備情報制御装置23の情報制御に関連した一連のメイン処理は、図20に示すような流れとなる。すなわち、先ず島設備外インターフェース30bを介して管理制御装置1との通信処理を行い(ステップS11)、次いで島設備4内の各端末情報制御装置6…から各種の遊技情報を受信する通信処理を行い(ステップS12)、各端末情報制御装置6…から収集した遊技データを加工するための演算処理を行い(ステップS13)、収集した遊技データや演算加工した遊技データを記憶回路31に記憶する遊技データ記憶処理を行う(ステップS14)。
【0066】
そして、島情報表示器8やスピーカ9や装飾ランプ10よりなる島装飾装置7の制御処理を行い(ステップS15)、島端ランプ5の表示制御を行い(ステップS16)、予約操作部28からの操作入力に基づく台予約を受け付けると共に、受け付けた予約台の使用可能情報を報知するための予約制御処理を行い(ステップS17)、遊技データ表示操作部29からの操作入力に基づく遊技データ表示を行う遊技データ表示処理を行い(ステップS18)、表示情報あるいは装飾情報の設定を行う設定入力処理を行うのである(ステップS19)。
【0067】
上記予約制御処理の詳細は図21に示すようなもので、先ず予約操作部28を介して遊技機2の予約入力を受けているか否かの判定を行い(ステップS17−1)、予約操作部28からの予約入力を受けていなければ、予約受付を完了している予約台が使用可能なスタンバイ状態になったか否かを判定し(ステップS17−2)、スタンバイ状態になった予約台が存在していなければ、一旦予約制御処理を終了する。
【0068】
上記ステップS17−1において、予約入力有りと判定した場合には、選択遊技機2が当該島設備4内に存するか否かの判定を行い(ステップS17−3)、島設備制御装置23が管理制御する島設備4内に選択遊技機2があった場合には、台予約を送信してきた端末情報制御装置6から予約者情報等を読み込む(ステップS17−4)と共に、予約台として選択された遊技機2に対応する端末情報制御装置6へ予約情報を送信する(ステップS17−5)。一方、島設備制御装置23が管理制御する島設備4内に選択遊技機2が無かった場合には、台予約を送信してきた端末情報制御装置6から予約者情報等を読み込む(ステップS17−6)と共に、予約台情報および予約者情報を管理制御装置1へ送信する(ステップS17−7)。
【0069】
また、上記ステップS17−2において、管理制御装置1もしくは端末情報制御装置6…から予約台スタンバイ情報を受信していた場合には、スピーカ9等から予約台使用可能情報を報知する(ステップS17−8)。なお、島設備情報制御装置23の端末操作部25によって予約受付された予約台のスタンバイ情報は、各島設備情報制御装置23が管理制御するものと限定されず、全島設備情報制御装置23…の受け付けた台予約に対する使用可能情報の報知等を管理制御装置1が統括処理するようにしても良い。
【0070】
上記遊技データ表示処理の詳細は図22に示すようなもので、遊技データ表示操作部29を介して遊技データ表示要求が為されたか否かを判定し(ステップS18−1)、遊技データ表示要求があった場合には、データ表示を要求された選択遊技機2が当該島設備4内に存するものか否かを判定する(ステップS18−2)。そして、島設備情報制御装置23が管理する島設備4内に選択遊技機2が存する場合には、選択遊技機2のデータを記憶回路31から読出して(ステップS18−3)、そのデータを所定時間表示する(ステップS18−4)。
【0071】
一方、当該島設備制御装置4が管理する島設備4内に選択遊技機2が存在していない場合には、選択遊技機のデータを管理制御装置1へ要求し(ステップS18−5)、管理制御装置1から受信した遊技データを所定時間表示する(ステップS18−6)。なお、島設備制御装置23…間で直接通信制御が可能な場合には、管理制御装置1を介することなく、遊技情報の授受を島設備制御装置相互間で行うようにしても良い。
【0072】
上記設定入力処理の詳細は図23に示すようなもので、設定操作部26を介して表示情報の設定要求が為されたか否かを判定し(ステップS19−1)、表示情報設定要求が有った場合には、設定操作に基づく表示内容を島装飾装置7の島情報表示器8へ表示するように設定する(ステップS19−2)。また、設定操作部26を介して装飾情報の設定要求が為されたか否かを判定し(ステップS19−3)、装飾情報設定要求が有った場合には、設定操作に基づく表示内容を装飾ランプ10によって装飾表示するように設定する(ステップS19−4)。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る遊技店における情報制御システムによれば、端末情報制御装置が管理制御装置から必要な情報を取得して遊技者に提示することができ、また、遊技者はある遊技機で遊技を行いながら、他の遊技機を予約することができるので、遊技者の便に大いに貢献することができる。また、予約指定遊技機を予約状態にした旨の情報を受信した後に一定時間経過しても予約者が遊技中の場合には、当該端末情報制御装置の表示器において予約指定遊技機への移動を促す旨の報知を行うので、台予約が無効となることを抑止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店内における情報制御システムの構成概要を示す斜視図である。
【図2】島設備の遊技機列配設側上部に設けた島情報表示装置と端末情報制御装置の外観斜視図である。
【図3】端末情報制御装置の前面パネルの概略構成を示す正面図である。
【図4】管理制御装置と端末情報制御装置群と遊技機群より成る情報制御システムの概略ブロック図である。
【図5】端末情報制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図6】持ち球数に関する情報を表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。
【図7】台調整データを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。
【図8】(a)標準遊技データを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。(b)詳細遊技データを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。
【図9】(a)台予約開始のメッセージを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。(b)予約台が使用可能になったメッセージを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。(c)使用できない予約台であるメッセージを表示中の端末情報制御装置の表示部の概略正面図である。
【図10】島設備に島設備情報制御装置を備える遊技店内における情報制御システムの構成概要を示す斜視図である。
【図11】管理制御装置と島設備情報制御装置群と端末情報制御装置群と遊技機群より成る情報制御システムの概略ブロック図である。
【図12】端末情報制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図13】端末情報制御装置が行う情報制御に関連した動作の流れを示すゼネラルフローチャートである。
【図14】端末情報制御装置が行う通常表示処理のフローチャートである。
【図15】端末情報制御装置が行う台調整データ表示処理のフローチャートである。
【図16】端末情報制御装置が行う遊技データ表示処理のフローチャートである。
【図17】端末情報制御装置が行う予約処理のフローチャートである。
【図18】端末情報制御装置が行う予約受信処理のフローチャートである。
【図19】島設備情報制御装置の概略構成を示す機能ブロック図である。
【図20】島設備情報制御装置が行う情報制御に関連した動作の流れを示すゼネラルフローチャートである。
【図21】島設備情報制御装置が行う予約処理のフローチャートである。
【図22】島設備情報制御装置が行う遊技データ表示処理のフローチャートである。
【図23】島設備情報制御装置が行う設定入力処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 管理制御装置
2 遊技機
4 島設備
6 端末情報制御装置
23 島設備情報制御装置
Claims (3)
- 遊技店内に設置された複数の遊技機の夫々と1対1に対応して接続され、対応する遊技機に関する遊技情報の表示を行う表示器を備えた端末情報制御装置と、
上記端末情報制御装置に接続されて、複数の遊技機を統括的に管理制御する管理制御装置と、
からなり、
上記端末情報制御装置は、遊技者から情報提示の要求が為された情報を管理制御装置より取得して表示する遊技店における情報制御システムであって、
上記端末情報制御装置は、遊技カードから遊技者を判定するための遊技者情報を読み込み可能に構成すると共に、当該端末情報制御装置に対応する遊技機以外の遊技機を予約指定遊技機として遊技者が予約指定するための予約操作部を備え、該予約操作部の操作により上記管理制御装置へ予約要求信号を送信し、
上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置は、上記管理制御装置からの予約要求信号を受信した場合に予約指定遊技機が遊技中か否かの判定を行い、該判定が遊技中でない場合には、当該予約指定遊技機における遊技を実行不能として当該予約指定遊技機を予約状態へ移行させ、
上記予約要求信号を送信した端末情報制御装置は、上記管理制御装置を介して上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置から当該予約指定遊技機を予約状態にした旨の情報を受信した後の時間経過を判定し、一定時間経過しても予約要求信号を送信した端末情報制御装置に対応する遊技機において予約者が遊技中の場合には、当該端末情報制御装置の表示器において遊技中の予約者に予約指定遊技機への移動を促す旨の報知を行うようにしたことを特徴とする遊技店における情報制御システム。 - 上記端末情報制御装置は、予約操作部が操作された際の予約要求信号に遊技カードの遊技者情報を含ませるものとし、
上記予約指定遊技機に対応する端末情報制御装置は、予約要求信号に含まれていた遊技者情報を有する遊技カードが予約状態へ移行させた予約指定遊技機へ挿入されることによって予約状態を解除し、当該予約指定遊技機を遊技が可能な状態に復帰させるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の遊技店における情報制御システム。 - 上記端末情報制御装置は、対応する遊技機に遊技カードが挿入されているか否かを判定することによって当該遊技機が遊技中か否かの判定を行うようにしたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の遊技店における情報制御システム。
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