JP3795818B2 - Crawler type traveling device - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、スプロケットを回転駆動することによりクローラベルトを周方向に循環回走するようにしたクローラ式走行装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば、4輪駆動トラクタの後輪の替わりにクローラユニット(セミクローラ)を、左右独立して取り付けた半履帯トラクタが、特開平11−321729号公報に記載されている。
前記クローラユニットは、上部のスプロケットと、このスプロケットの下方に配置されたトラックフレームと、このトラックフレームの前後に設けられたアイドラと、トラックフレームの、前後アイドラ間に設けられた複数の転輪と、これらスプロケット,アイドラ,転輪に亘って巻き掛けられた無端帯状のクローラベルトとを備えて構成されている。
【0003】
クローラベルトは本体部分をゴムによって無端帯状に形成したゴムクローラが採用され、前記スプロケットは、後車軸の外端部のフランジ部に固定されていて、スプロケットの回転軸心と後車軸の軸心とは一致されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来例としてあげたトラクタのクローラユニットは、クローラベルトに駆動用の孔を周方向に間隔をおいて形成し、この駆動用孔に、歯車型のスプロケットの歯を挿入させることにより、スプロケットからクローラベルトに動力伝達するように構成しており、この駆動形式のクローラユニットでは、走行速度が速くなると、振動,騒音,走行抵抗といった点で実用上の問題が生じる。
そこで、高速化に対応させるには、クローラベルトの内周側に、ゴム製の駆動突部を周方向に間隔をおいて設けたクローラベルトを採用すると共に、スプロケットの外周側に前記駆動突部に噛合(接当)するピンを周方向に間隔をおいて設けたスプロケットを採用し、このスプロケットを回転駆動させることにより、ピンが駆動突部を押圧して駆動力を伝達する形式のクローラユニットを採用するのがよい。
【0005】
しかしながら、走行速度を速くすると、スプロケットのピンからクローラベルトの駆動突部に作用する荷重負担が大きく、早期破損の原因となる。
本発明は、前記問題点に鑑みて、スプロケットに対するクローラベルトの接触角度を大きくすることにより、高速化に対応したクローラ式走行装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明が技術的課題を解決するために講じた技術的手段は、車体の後部に左右方向外方に突出状に設けられていて後車軸を支持する後車軸ケースに取り付けられるクローラ式走行装置であって、
前記後車軸ケースよりも下方側に配置されていて該後車軸ケース側に支持された揺動軸を介して左右方向の軸心回りに揺動自在に支持されたトラックフレームを備え、このトラックフレームの前後にアイドラを支持すると共にトラックフレームの前後アイドラ間に転輪を支持し、前後のアイドラ間の上方にスプロケットを配置し、このスプロケットを後車軸から伝達される動力によって回転駆動することにより、スプロケット及びアイドラ並びに転輪に巻き掛けられたクローラベルトを周方向に循環回走させるようにしたクローラ式走行装置において、
後車軸からスプロケットに動力伝達する動力伝動機構を収納する伝動ケースを後車軸ケースから上方突出状として該後車軸ケースに取り付け且つ該伝動ケースの上部にスプロケットを支持することにより、スプロケットに動力を伝達する後車軸の軸心よりも上方側にスプロケットの回転軸心が位置するように、該スプロケットを配置したことを特徴とする。
【0007】
また、後車軸の鉛直方向上方側に、該後車軸から動力伝達され且つスプロケットを回転駆動する駆動軸を配置し、後車軸の鉛直方向下方側に、揺動軸を配置するのがよい。
また、後車軸の上方に、スプロケットを回転駆動する駆動軸を平行に配置し、後車軸に設けたギヤと、駆動軸に設けたギヤとの間に、アイドラギヤを設けることにより、後車軸から駆動軸に動力伝達する動力伝動機構を構成するのがよい。
また、前記伝動ケースの下方に揺動軸を支持する支持部を配置し且つ該支持部を伝動ケースに設けるのがよい。
【0008】
また、前記支持部を伝動ケースに一体形成するのがよい。
また、クローラベルトの内周側には、動力伝達用の駆動突部がクローラ周方向に間隔をおいて形成され、スプロケットの外周側には、噛合部材がスプロケット周方向に間隔をおいて設けられ、噛合部材を駆動突部に噛み合わせることによりスプロケットからクローラベルトに動力伝達するように構成し、そのスプロケットの駆動突部に対する噛み合いが全体の1/3であるのがよい。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図3において、1は、4輪駆動トラクタの後輪の替わりにクローラユニット2(セミクローラ)を左右独立して設けた半履帯トラクタ(車輌)であり、前輪7は操向輪とされている。
このトラクタ1は、車体3の後部にキャビン4が搭載されたキャビン付きトラクタが例示されており、キャビン4内の後部には、運転席5が設けられ、運転席5の前方には、操縦ハンドル6が設けられている。
【0010】
車体3は、エンジン8の後部にフライホイールハウジングを介して動力伝達ケース9を取り付けて構成され、動力伝達ケース9は、クラッチハウジング及びミッションケース等から構成されている。
前輪7は、前車軸フレーム10に支持された前車軸ケースの左右両側に設けられ、前車軸ケースは、エンジン8から前方に突出するように、該エンジン8に取付固定された前車軸フレーム10に、前後軸回りに揺動自在に支持されている。
クローラユニット2は、図2に示すように、動力伝達ケース9(ミッションケース)の後端側に、左右方向突出状に設けられた後車軸ケース19(車軸ケース)の左右方向外端側に取り付けられている。
【0011】
なお、図2において、左右一方のクローラユニット2は、図示を省略している。
クローラユニット2は、図1及び図2に示すように、1つのスプロケット12と、前後一対のアイドラ13と、複数(本実施の形態では4つ)の転輪14と、これらスプロケット12,アイドラ13,転輪14に亘って巻き掛けられたクローラベルト15と、トラックフレーム16と、伝動ケース17(ギヤケース)とを備えており、スプロケット12を左右方向の軸心廻りに回転駆動することにより、クローラベルト15が周方向に循環回走され、これにより走行するように構成されている。
【0012】
先ず、このクローラユニット2の構成をおおまかに説明すると、トラックフレーム16は四角筒状の筒体によって構成され、前後方向に沿って配置されており、このトラックフレーム16にアイドラ13と転輪14とが支持されている。
アイドラ13は、トラックフレーム16の前及び後に配置され、転輪14はトラックフレーム16の下方に前後方向に配置されている。
スプロケット12は、トラックフレーム16の上方で、且つ前後アイドラ13間の中途部上方に配置されていて、伝動ケース17に支持されている。
【0013】
この伝動ケース17は、車体3後部の後車軸ケース19の左右方向外端側に取付固定されている。
また、伝動ケース17の下部には、支持部21が設けられ、この支持部21には、揺動軸22が左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されており、この揺動軸22にトラックフレーム16が取り付けられていて、該トラックフレーム16が、アイドラ13及び転輪14とともに、揺動軸22の軸心回りに揺動自在に支持されている。
【0014】
また、クローラユニット2は、後車軸ケース19に、ユニットとして一体的に着脱自在に取り付けられている。
クローラベルト15は、本体部分がゴムによって無端帯状に形成され、内周側には、ゴム製の駆動突部23が周方向に適宜間隔をおいて、且つ周方向に亘って設けられている。
駆動突部23は、スプロケット12に周方向で係合してスプロケット12から駆動力を受け取る機能と、転輪14,スプロケット12及びアイドラ13に左右方向で係合して脱輪を防止する(クローラベルト15の外れを防止する)機能とを有する。
【0015】
なお、後車軸ケース19には、キャビン4の後部を支持する支持台24が取り付けられるようになっている。
次に、クローラユニット2の構成を詳述する。
図4に示すように、前記伝動ケース17内の下部には、左右方向の後車軸25(車軸)が設けられ、伝動ケース17内の上部には、後車軸25と平行に駆動軸26が設けられ、後車軸25と駆動軸26との間には、これらと平行に中間軸27が設けられている。
【0016】
後車軸25及び中間軸27は、伝動ケース17の左右方向外側壁と、後車軸ケース19の左右方向外端側の壁部との間で、ベアリングを介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されている。
駆動軸26は、伝動ケース17の左右方向外側壁と内側壁との間で、ベアリングを介して左右方向の軸心廻りに回動自在に支持されていると共に、伝動ケース17から左右方向外方に突出しており、この突出端部にフランジ部28が設けられ、このフランジ部28にスプロケット12が取付固定されている。
【0017】
また、後車軸25には、第1ギヤ29が設けられ、駆動軸26には、第2ギヤ30が設けられ、中間軸27には、これら第1,第2ギヤ29,30に噛み合うアイドラギヤ31が設けられており、これら第1ギヤ29、第2ギヤ30、アイドラギヤ31からなるギヤ伝動機構(動力伝動機構)によって、後車軸25から駆動軸26に動力伝達が行われて、スプロケット12が駆動軸26の軸心回りに回転駆動される。
前記構成のものにあっては、スプロケット12に動力を伝達する後車軸25の軸心Yよりも上方側にスプロケット12の回転軸心Xが位置するように、該スプロケット12が配置されており、これによって、スプロケット12に対するクローラベルト15の接触角度(接触範囲)を大きくすることができ、これにより、スプロケット12とクローラベルト15の駆動突部23との噛み合い率が高くなり、噛み合い歯数(クローラベルト15のスプロケット12に対する巻掛け部分における、スプロケット12の駆動突部23に係合する噛合部材40(噛合部)の数をいう)を増やすことができ、これによって、スプロケットの噛合部材40から駆動突部23へ作用する荷重負担が軽減され、クローラベルト15の寿命を伸ばすと共に、高速化に対応したクローラユニット2を提供できるのである。
【0018】
なお、本実施の形態では、噛合部材40は、12個設けられていて、そのうち4個が駆動突部23に噛み合うようになっている。
後車軸25は、伝動ケース17から左右方向内方に突出状とされ、後車軸ケース19内の伝動軸32とカップリング33を介して連動連結されている。
一方、エンジン8からの動力はクラッチを介して動力伝達ケース9内の変速機構を経た後、後輪デフ装置34に伝達され、ここから左右の後車軸ケース19内の伝動軸32に動力が分岐され、左右の各伝動軸32から後車軸25に動力が伝達されるようになっている。
【0019】
なお、後車軸ケース19内の左右方向内端側には、伝動軸32(スプロケット12)を制動するブレーキ装置35が設けられている。
前記駆動軸26は、後車軸25の鉛直方向上方側に位置し、後車軸25の鉛直方向下方側に、前記揺動軸22が位置する。
スプロケット12は、図5及び図6に示すように、駆動軸26のフランジ部28に取付固定されるリング状の取付ホイール38と、この取付ホイール38の左右両側に位置するリング状の側部ホイール39と、クローラベルト15の駆動突部23に噛み合う噛合部材40とを備えて構成され、周方向2分割されている(したがって、取付ホイール38及び左右の側部ホイール39が周方向2分割されている)。
【0020】
なお、スプロケット12は、周方向3分割又は4分割等されていてもよいし、また、分割されていなくてもよい。
また、クローラベルト15の交換時には、スプロケット12を一方のスプロケット構成体12Aが上部に位置し、他方のスプロケット構成体12Bが下部に位置した状態で、下部側のスプロケット構成体12Bを取り外すと共に、上部側に位置していたスプロケット構成体12Aを回転させて下部側に位置させることにより、クローラベルト15の緊張が緩んで、該クローラベルト15の交換が可能となる。
【0021】
取付ホイール38は、スプロケット12の回転軸心Xと同心状の円筒部41と、この円筒部41の内周面から径方向内方に突出する取付フランジ42とを有する。
一方、駆動軸26のフランジ部28の左右方向外面の外周側には、取付座43が形成され、この取付座43に取付ホイール38の取付フランジ42を重合し、取付フランジ42を貫通し、フランジ部28に形成されたネジ孔に螺合されるスタッドボルト44及び該スタッドボルト44に螺合されるナット45によって、取付ホイール38が駆動軸26に着脱自在に取付固定されている。
【0022】
側部ホイール39は内周部46が、取付ホイール38の円筒部41の側面に接当し、内周部46を貫通して円筒部41に螺合される取付ボルト47によって、左右の側部ホイール39が取付ホイール38に着脱自在に取付固定されている。
左右の側部ホイール39の外周部48は取付ホイール38よりも径方向外方に突出状とされ、左右の側部ホイール39の外周部48の対向面には、有底円柱状の軸支孔49が周方向に間隔をおいて形成されている。
また、左右の側部ホイール39の外周部48には、左右方向外方(反対向側)に張り出して、クローラベルト15の内周面に接当するフランジ部50が形成されている。
【0023】
噛合部材40はピンによって構成され、軸方向中央部の円柱状の径大の係合部51と、この係合部51の左右両側から左右方向外方に突出する小径の軸部52とから構成され、左右の軸部52が側部ホイール39の軸支孔49に挿脱自在に挿入されていて、噛合部材40が、左右の側部ホイール39間に挟み込まれて取り付けられて、保持されている。
したがって、外側の側部ホイール39を取付ホイール38から取り外すことにより、噛合部材40が側部ホイール39間から取り外すことができ、噛合部材40の交換が可能とされている。
【0024】
また、スプロケット12が周方向に分割状であるので、噛合部材40の交換を行う際において、クローラベルト15が巻き掛けられていない側(下部側)の側部ホイール39の構成体を外すことにより、側部ホイール39の取り外しが容易に行えるという効果を奏する(したがって、クローラベルト15が巻き掛けられている側の側部ホイール39の構成体を取り外す場合は、スプロケット12を回転させて、クローラベルト15が巻き掛けられていない側に位置させる)。
また、噛合部材40は、側部ホイール39を取り外すことにより、複数の噛合部材の交換が可能であるので、噛合部材を1つずつ取り付けるものに比して交換が容易に行える。
【0025】
また、軸部52には、ブッシュが外嵌され、軸支孔49の奥部にはシムが介在されていて、噛合部材40が左右方向の軸心回りに回転自在に支持されており、これにより、駆動突部23に接触することによる摩耗を少なくすると共に偏摩耗が防止されるようになっている。
すなわち、スプロケット12を回転駆動すると、クローラベルト15の駆動突部23がスプロケット12外周部の噛合部材40間に相対的に挿入し、噛合部材40が駆動突部23に接当して、噛み合い、スプロケット12から駆動突部23にトルクが伝達されるが、このとき噛合部材40が回転自在とされているので、駆動突部23と接当することによる摩耗が少ないと共に偏摩耗が防止されるのである。
【0026】
なお、内側の側部ホイール39は、取付ホイール38に一体形成されていてもよいが、内外の側部ホイール39を共通な形状とすることにより、安価に製造できる。また、噛合部材40は、左右の側部ホイール39の外周部48間に設けられる軸と、この軸に軸心回りに回転自在に外嵌されたカラーとから構成してもよい。この場合、カラーが駆動突部23に接当する係合部とされる。
また、側部ホイール39の外周側に左右方向外方に張り出すフランジ部50が設けられているスプロケット12であっても、噛合部材40を、左右の側部ホイール39で挟み込んで取付固定することにより、噛合部材40を極力スプロケット12の外周寄りに設けることができ、これによって、噛合部材12を駆動突部23の基部側に係合させることができる。
【0027】
図4、図7及び図8に示すように、揺動軸22を支持する支持部21は、左右方向の軸心を有する筒部54と、この筒部54を伝動ケース17に一体的に連結する連結リブ55とを有する。
前記筒部54に揺動軸22が左右方向外方側から挿通されて左右方向の軸心回りに回動自在に支持されている。
なお、揺動軸22と筒部54内面との間には、グリスが注入される。
筒部54の左右方向内方側の端面側には、カラー56を介してカバー板57が接当され、このカバー板57を貫通して揺動軸22に形成したネジ孔にボルト58が螺合されることにより、揺動軸22にカバー板57が固定され、これにより、揺動軸22が抜け止めされている。
【0028】
揺動軸22は筒部54の左右方向外端側から左右方向外方に突出しており、この揺動軸2の左右方向外端側は、トラックフレーム16の上方側で且つスプロケット12の下方側に位置している。
この揺動軸22の左右方向外端側は、左右方向内外一対のフランジ59,60を挿通しており、内側のフランジ59は、カラー65を介して支持部21の筒部54の左右方向外端面に接当していると共に、トラックフレーム16の上面に溶接等によって固定された固定プレート61に溶接等によって固定され、外側のフランジ60は、該外側のフランジ60及び揺動軸22に溶接等によって固定された連結部材62によって揺動軸22に固定されている。
【0029】
また、内外フランジ59,60は、外側のフランジ60を貫通して内側のフランジ59に形成されたネジ孔に螺合されたボルト63によって相互に接合されており、これによって、トラックフレーム16が揺動軸22を介して支持部21に左右方向の軸心廻りに揺動自在に支持されている。
また、前記固定プレート61は、トラックフレーム16から左右方向内方側に突出され、この突出部分とトラックフレーム16の左右方向内側の壁部とに亘って補強部材64が設けられている。
【0030】
また、筒部の54の前後には、径方向外方に突出する接当部36が設けられ、この接当部36が、内側のフランジ59に設けられた前後一対のストッパ37のいずれかに接当することにより、トラックフレーム16等の揺動軸22軸心回りの揺動規制がなされるように構成されている。
トラックフレーム16の下面側には、転輪14を取り付ける取付プレート66が溶接等によって固定され、取付プレート66には、下方側からネジ孔67が形成されている。
【0031】
一方、転輪14は、左右方向の軸心を有する筒部70と、この筒部70に挿通されて軸受を介して左右方向の軸心回りに回転自在に支持された支軸71と、筒部70の左右両側に配置されると共に支軸71に外嵌されて抜け止めされた輪体72とから構成されている。
筒部70は、駆動突部23の上方に位置しており、左右の輪体72は駆動突部23の左右両側に位置していて、クローラベルト15の内周面を転動する。
また、筒部70には、前記取付プレート66の下面に接当する取付ブラケット73が一体的に延出されて設けられ、取付ブラケット73の取付プレート66に対する接当部分を貫通して、取付プレート66のネジ孔67に螺合されるボルト74によって、転輪14がトラックフレーム16に着脱自在に取り付けられている。
【0032】
また、前記スプロケット12は、その回転軸心Xが後車軸25の軸心Yよりも上方側に位置するように配置されているので、スプロケット12の下方側の空間が大きく採れ、これにより、前記転輪14及び取付ブラケット73とからなる転輪ユニットが、トラックフレーム16の下面側に下方側から取り付き得るように、該トラックフレーム16の下方側空間を十分に大きく採れ(トラックフレーム16の高さを十分に採れ)、トラックフレーム16の下面に転輪ユニットを着脱自在に取付固定することで、転輪14の取付強度の確保が図られている。
【0033】
前側のアイドラ13は、クローラベルト15の張りを調整する張力調整装置75に設けられたブラケット76に左右方向の軸心廻りに回転自在に支持され、張力調整装置75はトラックフレーム16の前部に固定されている。
また、後側のアイドラ13は、トラックフレーム16の後端側に固定されたブラケット77に左右方向の軸心廻りに回転自在に支持されている。
また、前後のアイドラ13は、図9に示すように、左右方向の軸心を有する筒部79と、この筒部79に挿通されて軸受を介して左右方向の軸心回りに回転自在に支持された支軸80と、筒部79の左右両側に配置されると共に支軸80に外嵌されて抜け止めされた輪体81とから構成されており、左右の輪体81は駆動突部23の左右両側に位置していて、クローラベルト15の内周面を転動する。
【0034】
また、図8に示すように、前端側の転輪14を取り付ける取付プレート66は、他の転輪14を取り付ける取付プレート66よりも上下方向の肉厚が薄く形成されていて、前端側の転輪14下端の接地面からの高さが、他の転輪14下端よりもLだけ高くなるように、前端側の転輪14がトラックフレーム16に取り付けられている。
前後のアイドラ13下端の接地面からの高さも、前端側の転輪14以外の転輪14下端よりも、それぞれM1,M2だけ高くなるように取り付けられている。
【0035】
このクローラユニット2にあっては、圃場等の柔軟地(軟弱地)を走行する場合には、クローラベルト15は、例えば、前側のアイドラ13の支軸80の略直下(直下近傍)から後側のアイドラ13の支軸80の略直下(直下近傍)まで接地するが、舗装路面では、クローラベルト15は、前から2番目の転輪14の支軸71の略直下から後端側の転輪14の支軸71略直下の範囲Eで接地することとなる。
すなわち、クローラベルト15の接地長(接地面積、又は、車体3からの荷重が作用する範囲)は、柔軟地と舗装路面とでは、舗装路面の方がクローラベルト15の接地長が短くなり、これによって、舗装路面走行時において旋回が容易に行えるように構成されている。
【0036】
なお、本発明を採用する車輌としては、前輪の替わりにクローラユニットを取り付けたもの、前後4輪の車輪の替わりに、4つのクローラユニットをそれぞれ独立に取り付けたもの等であってもよい。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、前後のアイドラ間の上方にスプロケットを配置し、このスプロケットを回転駆動することにより、スプロケット及びアイドラに巻き掛けられたクローラベルトを周方向に循環回走させるようにしたクローラ式走行装置において、スプロケットに動力を伝達する車軸の軸心よりも上方側にスプロケットの回転軸心が位置するように、該スプロケットを配置したことにより、スプロケットに対するクローラベルトの接触角度を大きくすることができ、これにより、スプロケットとクローラベルトとの噛み合い歯数を増やすことができ、高速化に対応したクローラ式走行装置を提供できる。
【0038】
また、従来のクローラユニットにあっては、トラックフレームは、後車軸ケースに取付固定された装着フレームに、揺動軸を介して左右方向の軸心廻りに揺動自在に支持されており、また、トラックフレームはスプロケットの真下位置に配置されていると共に、揺動軸はスプロケットの左右方向内方側に配置されていて装着フレームに軸心回りに回動自在に支持されており、且つ揺動軸の左右方向外端部とトラックフレームとが連結されている。
ところで、駆動突部を介して動力伝達されるクローラベルトを採用したクローラ式走行装置にあっては、スプロケットの左右方向の幅も大であり、また、スプロケットの回転軸心と車軸の軸心とが一致していると、スプロケットとトラックフレームとの間の隙間もあまり大きく採れないことから、揺動軸とトラックフレームとを連結する連結部材は、トラックフレームの左右方向内面側に取付固定される。
【0039】
揺動軸とトラックフレームとを連結する連結部材が、トラックフレームの左右方向内面側に取付固定されると、連結部材とトラックフレームとの連結部分に、トラクタの車体側からの荷重によって、剪断力が作用し、連結部材とトラックフレームとの連結部分の強度確保が困難であるという問題がある。
そこで、本発明にあっては、スプロケットに動力を伝達する車軸の軸心よりも上方側にスプロケットの回転軸心が位置するように、該スプロケットを配置することにより、スプロケットとトラックフレームとの間隔を広く採ることができ、これにより、揺動軸の左右方向外端側を、スプロケットの下方で且つトラックフレームの上方に配置でき、揺動軸の左右方向外端側を、スプロケットの下方で且つトラックフレームの上方に配置することにより、揺動軸とトラックフレームとを連結する連結部材を、トラクタの車体側からの荷重がトラックフレームの上面側に作用するようにトラックフレームに固定でき、揺動軸とトラックフレームとを連結する連結部材と、トラックフレームとの連結部分の強度確保が図れる。
【0040】
また、車軸の上方に、スプロケットを回転駆動する駆動軸を平行に配置し、車軸に設けたギヤと、駆動軸に設けたギヤとの間に、アイドラギヤを設けることにより、車軸から駆動軸に動力伝達するように構成することにより、コンパクト化が図れる。
また、車軸からスプロケットに動力伝達する動力伝動機構を収納する伝動ケースに、スプロケットを支持すると共に、アイドラ及び転輪を取り付けたトラックフレームを揺動自在に支持する揺動軸を支持する支持部を設け、伝動ケースを、車体から左右方向外方に突出する車軸ケースに取付固定することにより、従来のように揺動軸を支持する支持部を車軸ケースの左右方向中途部に取り付ける場合に比べて、車軸ケースからの荷重の作用点が左右方向に関してトラックフレームに近づくこととなり、これによって強度確保が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラユニットの側面図である。
【図2】トラクタ後部の背面断面図である。
【図3】トラクタの側面図である。
【図4】クローラユニット上部の背面断面図である。
【図5】スプロケットの側面図である。
【図6】スプロケットの正面断面図である。
【図7】クローラユニット下部の背面断面図である。
【図8】クローラユニット下部の側面図である。
【図9】アイドラの断面図である。
【符号の説明】
3 車体
12 スプロケット
13 アイドラ
14 転輪
15 クローラベルト
16 トラックフレーム
17 伝動ケース
19 後車軸ケース(車軸ケース)
21 支持部
22 揺動軸
23 駆動突部
25 後車軸(車軸)
26 駆動軸
29 第1ギヤ
30 第2ギヤ
31 アイドラギヤ
40 噛合部材
X スプロケットの回転軸心
Y 後車軸の軸心[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a crawler type traveling device in which a crawler belt circulates in a circumferential direction by rotationally driving a sprocket.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, for example, Japanese Patent Laid-Open No. 11-321729 discloses a semi-crawler tractor in which a crawler unit (semi-crawler) is attached independently on the left and right instead of the rear wheel of a four-wheel drive tractor.
The crawler unit includes an upper sprocket, a track frame disposed below the sprocket, an idler provided before and after the track frame, and a plurality of wheels provided between the front and rear idlers of the track frame. These sprockets, idlers, and endless belt-like crawler belts wound around the rollers.
[0003]
The crawler belt is a rubber crawler whose main body is formed into an endless belt shape with rubber, and the sprocket is fixed to the flange portion of the outer end of the rear axle, and the rotation center of the sprocket and the center of the rear axle Are matched.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
The crawler unit of the tractor given as an example of the prior art forms a hole for driving in the crawler belt at intervals in the circumferential direction, and gear teeth of the sprocket of the gear type are inserted into the driving hole to remove from the sprocket. Power is transmitted to the crawler belt. In this drive type crawler unit, when the traveling speed is increased, there are practical problems in terms of vibration, noise, and traveling resistance.
Therefore, in order to cope with the increase in speed, a crawler belt having rubber driving projections provided at intervals in the circumferential direction is employed on the inner circumferential side of the crawler belt, and the driving projections on the outer circumferential side of the sprocket. A crawler unit that adopts a sprocket with pins that engage (contact) with each other at intervals in the circumferential direction, and by rotating the sprocket, the pins press the drive protrusions to transmit the drive force It is good to adopt.
[0005]
However, if the traveling speed is increased, the load applied to the driving protrusion of the crawler belt from the sprocket pin becomes large, which causes early breakage.
In view of the above problems, an object of the present invention is to provide a crawler type traveling device that can increase the speed by increasing the contact angle of a crawler belt with respect to a sprocket.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The technical means taken in order to solve the technical problem of the present invention is a crawler type traveling device attached to a rear axle case that is provided in a protruding manner in the laterally outward direction at the rear part of the vehicle body and supports the rear axle. There,
A track frame disposed below the rear axle case and supported by a swing shaft supported on the rear axle case side so as to be swingable about a lateral axis; By supporting the idler on the front and rear and supporting the wheels between the front and rear idlers of the track frame, placing a sprocket above the front and rear idlers , and rotating the sprocket with the power transmitted from the rear axle , In a crawler type traveling device that circulates and rotates a crawler belt wound around a sprocket and idler and a wheel in a circumferential direction,
A power transmission case that houses a power transmission mechanism that transmits power from the rear axle to the sprocket is attached to the rear axle case as an upward projecting shape from the rear axle case, and power is transmitted to the sprocket by supporting the sprocket above the transmission case. The sprocket is arranged such that the rotation axis of the sprocket is positioned above the axis of the rear axle.
[0007]
Further, in the vertical direction upper side of the rear axle, is arranged a drive shaft for rotating and sprocket are power transmission from the rear axle, the vertical direction lower side of the rear axle, it is preferable to arrange the rocking shaft.
Further, above the rear axle, placing the drive shaft in parallel for rotating the sprocket, and a gear provided on the rear axle, between the gear provided on the drive shaft, by providing the idler gear, the drive from the rear axle It is preferable to configure a power transmission mechanism that transmits power to the shaft.
Further, it is preferable that a support portion for supporting the swing shaft is disposed below the transmission case, and the support portion is provided in the transmission case .
[0008]
Moreover, it is good to integrally form the said support part in a transmission case .
In addition, drive projections for power transmission are formed at intervals in the crawler circumferential direction on the inner peripheral side of the crawler belt, and meshing members are provided at intervals in the sprocket circumferential direction on the outer peripheral side of the sprocket. It is preferable that the engagement member is engaged with the driving protrusion to transmit power from the sprocket to the crawler belt, and the engagement of the sprocket with the driving protrusion is 1/3 of the whole.
[0009]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
In FIG. 3,
The
[0010]
The vehicle body 3 is configured by attaching a
The front wheels 7 are provided on the left and right sides of the front axle case supported by the
As shown in FIG. 2, the
[0011]
In FIG. 2, the illustration of the left and
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0012]
First, the configuration of the
The
The
[0013]
The
A
[0014]
The
The
The driving
[0015]
A
Next, the configuration of the
As shown in FIG. 4, a rear axle 25 (axle) in the left-right direction is provided in the lower part in the
[0016]
The
The
[0017]
The
In the configuration described above, the
[0018]
In the present embodiment, twelve meshing
The
On the other hand, the power from the
[0019]
A
The
As shown in FIGS. 5 and 6, the
[0020]
The
Further, when the
[0021]
The mounting
On the other hand, a mounting
[0022]
In the
The outer
Further, the outer
[0023]
The
Therefore, by removing the
[0024]
Further, since the
Moreover, since the meshing
[0025]
Further, a bush is externally fitted to the
That is, when the
[0026]
The
Further, even in the case of the
[0027]
As shown in FIGS. 4, 7, and 8, the
A rocking
Note that grease is injected between the
A
[0028]
The
A pair of left and right inner and
[0029]
The inner and
The fixed
[0030]
Further, a
A mounting
[0031]
On the other hand, the
The
In addition, a mounting
[0032]
Further, since the
[0033]
The
Further, the
Further, as shown in FIG. 9, the front and
[0034]
Further, as shown in FIG. 8, the mounting
The lower ends of the front and
[0035]
In this
That is, the contact length of the crawler belt 15 (the contact area or the range in which the load from the vehicle body 3 acts) is such that the ground contact length of the
[0036]
In addition, as a vehicle which employ | adopts this invention, the thing which attached the crawler unit instead of the front wheel, the thing which attached four crawler units independently instead of the wheel of front and rear four wheels, etc. may be sufficient.
[0037]
【The invention's effect】
According to the present invention, a sprocket is disposed above the front and rear idlers, and the crawler belt that circulates around the sprocket and the idler in a circumferential direction by rotationally driving the sprocket. In the traveling device, by arranging the sprocket so that the axis of rotation of the sprocket is positioned above the axis of the axle that transmits power to the sprocket, the contact angle of the crawler belt with respect to the sprocket can be increased. Thus, the number of meshing teeth between the sprocket and the crawler belt can be increased, and a crawler type traveling device corresponding to high speed can be provided.
[0038]
Further, in the conventional crawler unit, the track frame is supported by a mounting frame attached and fixed to the rear axle case so as to be swingable about a horizontal axis through a swing shaft. The track frame is disposed immediately below the sprocket, and the swinging shaft is disposed on the inner side in the left-right direction of the sprocket, and is supported by the mounting frame so as to be rotatable about the shaft center and swings. The left and right outer ends of the shaft and the track frame are connected.
By the way, in the crawler type traveling device adopting the crawler belt that transmits power through the driving protrusion, the width of the sprocket in the left-right direction is large, and the rotation axis of the sprocket and the axis of the axle are Since the gap between the sprocket and the track frame cannot be made too large if the two are matched, the connecting member that connects the swing shaft and the track frame is fixedly attached to the inner side of the track frame in the left-right direction. .
[0039]
When the connecting member that connects the rocking shaft and the track frame is attached and fixed to the inner surface of the track frame in the left-right direction, the shearing force is applied to the connecting portion between the connecting member and the track frame due to the load from the vehicle body side of the tractor. Acts, and there is a problem that it is difficult to ensure the strength of the connecting portion between the connecting member and the track frame.
Therefore, in the present invention, by arranging the sprocket so that the rotation axis of the sprocket is positioned above the axis of the axle that transmits power to the sprocket, the distance between the sprocket and the track frame is set. Therefore, the left and right outer ends of the swing shaft can be disposed below the sprocket and above the track frame, and the left and right outer ends of the swing shaft can be disposed below the sprocket and By disposing the track frame above the track frame, the connecting member that connects the swing shaft and the track frame can be fixed to the track frame so that the load from the vehicle body side of the tractor acts on the upper surface side of the track frame. It is possible to secure the strength of the connecting portion between the connecting member that connects the shaft and the track frame and the track frame.
[0040]
In addition, a drive shaft for rotationally driving the sprocket is arranged in parallel above the axle, and an idler gear is provided between the gear provided on the axle and the gear provided on the drive shaft, thereby driving power from the axle to the drive shaft. By being configured to transmit, a compact size can be achieved.
In addition, a transmission case that houses a power transmission mechanism that transmits power from the axle to the sprocket supports a sprocket and supports a swing shaft that swingably supports a track frame to which an idler and a wheel are attached. Compared to the conventional case where the support part that supports the swing shaft is attached to the middle part of the axle case in the left-right direction by attaching and fixing the transmission case to the axle case that protrudes outward in the left-right direction from the vehicle body Thus, the point of application of the load from the axle case approaches the track frame in the left-right direction, thereby ensuring strength.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a side view of a crawler unit.
FIG. 2 is a rear sectional view of a rear portion of the tractor.
FIG. 3 is a side view of the tractor.
FIG. 4 is a rear sectional view of the upper part of the crawler unit.
FIG. 5 is a side view of the sprocket.
FIG. 6 is a front sectional view of the sprocket.
FIG. 7 is a rear sectional view of the lower part of the crawler unit.
FIG. 8 is a side view of the lower part of the crawler unit.
FIG. 9 is a cross-sectional view of an idler.
[Explanation of symbols]
3
21 Supporting
26
Claims (6)
前記後車軸ケースよりも下方側に配置されていて該後車軸ケース側に支持された揺動軸を介して左右方向の軸心回りに揺動自在に支持されたトラックフレームを備え、このトラックフレームの前後にアイドラを支持すると共にトラックフレームの前後アイドラ間に転輪を支持し、前後のアイドラ間の上方にスプロケットを配置し、このスプロケットを後車軸から伝達される動力によって回転駆動することにより、スプロケット及びアイドラ並びに転輪に巻き掛けられたクローラベルトを周方向に循環回走させるようにしたクローラ式走行装置において、
後車軸からスプロケットに動力伝達する動力伝動機構を収納する伝動ケースを後車軸ケースから上方突出状として該後車軸ケースに取り付け且つ該伝動ケースの上部にスプロケットを支持することにより、スプロケットに動力を伝達する後車軸の軸心よりも上方側にスプロケットの回転軸心が位置するように、該スプロケットを配置したことを特徴とするクローラ式走行装置。 A crawler type traveling device attached to a rear axle case that protrudes outward in the left-right direction at the rear part of the vehicle body and supports the rear axle,
A track frame disposed below the rear axle case and supported by a swing shaft supported on the rear axle case side so as to be swingable about a lateral axis; By supporting the idler on the front and rear and supporting the wheels between the front and rear idlers of the track frame, placing a sprocket above the front and rear idlers , and rotating the sprocket with the power transmitted from the rear axle , In a crawler type traveling device that circulates and rotates a crawler belt wound around a sprocket and idler and a wheel in a circumferential direction,
A power transmission case that houses a power transmission mechanism that transmits power from the rear axle to the sprocket is attached to the rear axle case as an upward projecting shape from the rear axle case, and power is transmitted to the sprocket by supporting the sprocket above the transmission case. A crawler type traveling device in which the sprocket is disposed so that the rotational axis of the sprocket is positioned above the axial center of the rear axle.
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