JP3795023B2 - 飛行時間型質量分析装置 - Google Patents

飛行時間型質量分析装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3795023B2
JP3795023B2 JP2003056614A JP2003056614A JP3795023B2 JP 3795023 B2 JP3795023 B2 JP 3795023B2 JP 2003056614 A JP2003056614 A JP 2003056614A JP 2003056614 A JP2003056614 A JP 2003056614A JP 3795023 B2 JP3795023 B2 JP 3795023B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vacuum chamber
ion
chamber
time
mass spectrometer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003056614A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2004265807A (ja
Inventor
隆博 窪田
祥啓 出口
晋作 土橋
康一 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2003056614A priority Critical patent/JP3795023B2/ja
Publication of JP2004265807A publication Critical patent/JP2004265807A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3795023B2 publication Critical patent/JP3795023B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、飛行時間型質量分析装置に関し、真空チャンバ内の真空状態を破壊することなくイオン加速電極の交換ができるようにしたものである。また、電極に付着した汚れを容易に除去することができるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】
質量分析法は、その化学種選択性及び計測感度の高さから、有機化合物微量濃度計測法として適用されている手法である。最近では、レーザーなどをイオン化源としたサンプルガス直接導入型の飛行時間型質量分析法が開発され、微量濃度計測のみならず、その計測時間短縮にも寄与する手法となりつつある。
【0003】
ここで、レーザーをイオン化源としたサンプルガス直接導入型の飛行時間型質量分析装置(Time of Flight Mass Spectroscopy:TOFMS)を、図20を参照しつつ説明する。
【0004】
図20に示すように、飛行時間型質量分析装置1の真空チャンバ2は、図示しない真空ポンプにより真空引きされており、チャンバ内圧力は例えば10-7〜10-6torr程度になっている。この真空チャンバ2の一端面(図20では左端面)には、試料導入手段であるキャピラリー管3が貫通して配置されている。このキャピラリー管3は、採取試料4を洩れだし分子線5として、真空チャンバ2内に連続的に導入する。
【0005】
複数枚(本例では3枚)のイオン加速電極6は、ミクロンオーダの多数の孔が形成された電極であり、真空チャンバ2の内部空間のうち、洩れだし分子線5が導入される位置に配置されている。
【0006】
RF電極7及びエンドキャップ(電極)8は真空チャンバ2の内部空間に配置されており、RF電極7とエンドキャップ8によりイオントラップが形成されている。イオントラップを形成するRF電極7とエンドキャップ8は、イオン加速電極6を間に挟んで、キャピラリー管3と対向する位置に配置されている。
【0007】
真空チャンバ2の周面の一部には、レーザー光挿入窓9が形成されており、このレーザー光挿入窓9には、レーザー光Lを透過させるレーザー光透過板9aが取り付けられている。レーザー光透過板9aは、気密に取り付けられているため、真空チャンバ2の真空状態は確保される。
【0008】
真空チャンバ2の外に配置された励起レーザー装置10はレーザー光(パルスレーザー光)Lを発生し、このレーザー光Lは集光レンズ11及びレーザー光透過板9aを介して真空チャンバ2内に導入され、真空チャンバ2内に導入された採取試料4(即ち、洩れだし分子線5)を照射する。照射された洩れだし分子線5はレーザー光Lが照射されることによりイオン化してイオン分子12が発生する。
【0009】
真空チャンバ2の内部空間のうち他端面側(図20では右端面側)には、リフレクタ13が配置されている。また真空チャンバ2の内部空間のうち、リフレクタ13により反射されたイオン分子12を捕捉することができる位置に、イオン検出器14が配置されている。
【0010】
上記構成となっている飛行時間型質量分析装置1では、真空チャンバ2内に導入された採取試料4(即ち、洩れだし分子線5)はレーザー光Lが照射されてイオン化し、イオン分子12が発生する。このイオン分子12は、イオン加速電極6にて加速されてイオントラップ側に送られる。イオントラップ(RF電極7及びエンドキャップ8)は特定の種類のイオン分子を一時的に捕獲し、捕獲したイオン分子を一定周期で放出する。
【0011】
イオントラップから放出されたイオン分子12は、真空チャンバ2内をリフレクタ13に向かって飛行し、リフレクタ13にて反射してからイオン検出器14に向かって飛行し、イオン検出器14にて捕捉される。かくして、イオン検出器14によりイオン検出がなされる。
【0012】
この飛行時間型質量分析装置1では、真空チャンバ2内でのイオン分子12の飛行時間(イオントラップから放出されてイオン検出器14で捕捉されるまでの時間)を計測することにより、採取試料4に含まれている組成(原子または分子の質量)を求めることができると共に、イオン検出器14で検出した信号強度の比から採取試料の各組成成分の濃度を求めることができる。
【0013】
このような従来の飛行時間型質量分析装置としては、下記に記載した特許文献1がある。また飛行時間型質量分析手法としては、下記に記載した非特許文献1がある。
【0014】
【特許文献1】
特開2002−181787号公報
【非特許文献1】
Analytical Chemistry, vol 50 No.1, January 1,page 31A〜40A, 1987
Title: "Optically Selective Molecular Mass Spectrometry "
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、従来の飛行時間型質量分析装置では次のような問題があった。
(1)採取試料(サンプルガス)4を長時間に亙って真空チャンバ2内に導入していくと、サンプルガス4中に含まれている汚染物質が各電極の表面や真空チャンバ2の内周面に付着する。そして、イオン加速電極6に汚染物質が付着すると、イオン検出器14にて検出する信号強度の低下が起こり、分析がしにくくなる。また分析装置の耐久性が低下し、メンテナンス等の手間が増大する。
【0016】
(2)汚染物質が付着したイオン加速電極6を交換するためには、真空チャンバ2を一旦開いて、新たなイオン加速電極を装着することになる。しかし真空チャンバ2を開きその真空状態を破壊すると、チャンバ外部の空気が真空チャンバ2内に入ってしまい、真空チャンバ2内およびチャンバ内の各電極が、外部空気に晒されて汚染されてしまう。このため、電極交換後における装置の再立ち上げ、すわなち、装置(真空チャンバ2)内の汚染物質を除去して正確な分析ができるようにするためには、長時間を要する。
【0017】
(3)なお、チャンバ内面や電極に付着した汚染物質を除去するには、汚染物質を加熱(例えば200°C程度に加熱)すれば良い。かかる加熱を行うことにより付着した汚染物質がガスとなって排出され(脱ガスが行われて)、汚染物質の除去ができる。しかし,真空チャンバ2の加熱は比較的容易であるが、チャンバ内空間に配置されている電極を充分に加熱することはできなかった。
【0018】
本発明はこのような問題を解決するものであって、真空チャンバ内の真空状態を破壊することなくイオン加速電極の交換ができると共に、電極に付着した汚染物質を容易に除去することができる飛行時間型質量分析装置を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の構成は、真空チャンバと、
前記真空チャンバに貫通・挿入して配置されており、真空チャンバ内に採取試料を導入するキャピラリー管と、
前記真空チャンバ内に導入された採取試料にレーザー光を照射してイオン化させるレーザー光照射手段と、
レーザー光照射により発生したイオンを加速して送るイオン加速電極と、
前記イオン加速電極から送られたイオンを一時的に捕獲して、捕獲したイオンを一定周期で放出するイオントラップと、
前記イオントラップから放出されたイオンを検出するイオン検出器とを有する飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバに連通状態で配置されると共に、電極取替扉を備えたサブチャンバと、
前記真空チャンバと前記サブチャンバとの境界位置に配置された仕切扉と、
前記真空チャンバから前記サブチャンバに亙り敷設された移動レールに沿い移動可能な移動台と、
複数枚の前記イオン加速電極が納められると共に、前記移動台に搭載され、しかも内部が真空引きされる複数のシュラウドと、
前記シュラウドが搭載された前記移動台が前記真空チャンバ内に位置する際に、各シュラウドを真空引きするシュラウド用真空引き手段とを備えたことを特徴とする。
【0022】
また本発明の構成は、前記キャピラリー管はその挿入方向に沿い進退移動できることを特徴とする。
【0026】
また本発明の構成は、前記キャピラリー管を介して、前記採取試料と共に浄化ガスが前記真空チャンバ内に導入され、前記浄化ガスは、希ガス、N2,CO,CO2,CH4,C26,C36,C410の中から選んだ1種または複数種であることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0028】
<第1の実施の形態>
本発明の第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置100を、図1〜図6を参照して説明する。
【0029】
図1,図2に示すように、第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置100では、真空チャンバ101に隣接して、サブチャンバ102が連通状態で配置されている。真空チャンバ101とサブチャンバ102との境界位置には、仕切扉103が配置されており、真空チャンバ101からサブチャンバ102に亙り(Y方向に沿い)移動レール104が敷設されている。仕切扉103が開くと、真空チャンバ101の内部空間とサブチャンバ102の内部空間とが連通し、仕切扉103が閉まると、真空チャンバ101の内部空間とサブチャンバ102の内部空間とが、気密状態を保ったまま仕切られる。
【0030】
真空チャンバ101内には、RF電極105、エンドキャップ106、リフレクタ107及びイオン検出器(図示省略)が配置されている。また、真空チャンバ101の一端面(図1では左端面)には、キャピラリー管108が貫通して配置されている。キャピラリー管108は、その軸方向(X方向)に沿い移動(進退移動)することができるようになっている。結局、キャピラリー管108の進退移動方向(X方向)に対して、直交(交差)する方向(Y方向)に移動レール104が敷設されている。
【0031】
真空チャンバ101の周面の一部には、レーザー光挿入窓109が形成されており、このレーザー光挿入窓109には、レーザー光Lを透過させるレーザー光透過板109aが取り付けられている。レーザー光透過板109aは、気密に取り付けられているため、真空チャンバ101の真空状態は確保される。
【0032】
真空チャンバ101の外に配置された励起レーザー装置110はレーザー光(パルスレーザー光)Lを発生し、このレーザー光Lは集光レンズ111及びレーザー光透過板109aを介して真空チャンバ101内に導入される。
【0033】
サブチャンバ102には、電極取替扉112が取り付けられている。サブチャンバ102及び真空チャンバ101には、それぞれ真空ポンプ(図示省略)が取り付けられており、サブチャンバ102及び真空チャンバ101の内部空間は真空引きされて、例えば10-7〜10-6torr程度になる。
【0034】
移動台120は、移動レール104に沿いY方向に移動することができる。したがって、仕切扉103を開ければ、移動台120は、真空チャンバ101の内部空間とサブチャンバ102の内部空間との間で行き来することができる。
【0035】
移動台120の上には、カートリッジ121に納められた複数枚(本例では3枚)のイオン加速電極122が搭載されている。
【0036】
ここで、図2のA−A断面図である図3、図3のB−B断面図である図4、カートリッジ部分を示す断面図である図5、及び、カートリッジ部分を示す斜視図である図6を参照して、移動台120及びカートリッジ部分の詳細構造を説明する。
【0037】
図3及び図4に示すように、移動台120の底面には一対のガイド123が配置されており、各ガイド123の先端には、車輪124を備えたステップモータ125が取り付けられている。車輪124は移動レール104を両外側から挟むようにして転接している。このため、ステップモータ125により車輪124を回転駆動することにより、移動台120は移動レール104に沿ってY方向に移動することができる。したがって、イオン加速電極122を納めたカートリッジ121は、移動台120に搭載されてY方向に移動することができる。
【0038】
図5及び図6に示すように、カートリッジ121内には、支柱126により支持されて3枚のイオン加速電極122が納められている。カートリッジ121の一端面にはキャピラリー用アイリス128が取り付けられており、他端面にはイオン放出用アイリス127が取り付けられている。また、図示は省略しているが、カートリッジ121の周面には、レーザー光Lを内部に導入するためのレーザー光導入用アイリスが取り付けられている。
【0039】
上記構成となっている飛行時間型質量分析装置100では、サンプルガスの濃度検出をする際には、図1に示すように、移動台120を真空チャンバ101内に配置する。このとき、キャピラリー用アイリス128(図5参照)を開いてキャピラリー管108の先端をカートリッジ121内に挿入すると共に、イオン放出用アイリス127(図5参照)を開いて発生したイオンが放出されるようにする。また、レーザー光導入用アイリスを開けてレーザー光Lをカートリッジ121内に導入する。
【0040】
サンプルガスの導入によりイオン加速電極122に汚染物質が多量に付着したら、次のようにして、イオン加速電極122を収納したカートリッジ121の取替作業をする。
【0041】
まず、キャピラリー管108を後退させて、その先端をカートリッジ121から引き抜く。次に、仕切扉103を開いて、移動台120を真空チャンバ101からサブチャンバ102に移動させる(図2参照)。
【0042】
移動台120がサブチャンバ2に移動したら、仕切扉103を閉じて真空チャンバ101内の真空状態を確保する。そして、電極取替扉112を開いて、今まで使用していた古いカートリッジ121を外部に取り出し、新たなカートリッジ121(イオン加速電極122が納められている)を移動台120に搭載する。
【0043】
新たなカートリッジ121を搭載したら、電極取替扉112を閉じ、真空ポンプにてサブチャンバ102の内部空間を真空引きする。サブチャンバ102の真空引きが完了したら、仕切扉103を開いて、新たなカートリッジ121を搭載した移動台120を、サブチャンバ102から真空チャンバ101に移動させる。そして、仕切扉103を閉じ、キャピラリー管108を新たなカートリッジ121に挿入する。
【0044】
このようにしてイオン加速電極122を含むカートリッジ121をサブチャンバ102に移動させて取替・交換ができるため、真空チャンバ101の真空状態を破壊することはない。また、取替の際には、サブチャンバ102の真空状態が一旦破壊されるが、サブチャンバ102は真空チャンバ101に比べて容積が小さいため、サブチャンバ102を真空引きする時間はきわめて短時間で済む。
【0045】
このように本実施例では、イオン加速電極122がカートリッジ121に納められたカートリッジ型になっているため、イオン加速電極122の取替が容易にできる。また、カートリッジ型になっているため、イオン加速電極122の電極設置位置精度が向上する。
また、真空チャンバ101内の真空状態を破壊することなく電極取替ができるため、真空チャンバ101内が外部空気に晒されることがなくなり、真空チャンバ101内が外部空気により汚染されることはない。
さらに、移動台120の移動時間や、サブチャンバ102の真空引きの時間は短いので、全体としても短時間で電極取替作業ができる。
【0046】
<第2の実施の形態>
次に本発明の第2の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置200を、図7〜図10を参照して説明する。なお、第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置100と同一機能を果たす部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0047】
図7に示すように、この飛行時間型質量分析装置200の真空チャンバ101内には、Y方向に沿って移動レール201が敷設されている。移動台202は移動レール201に沿い移動することができる。この移動台202の上には、複数の(本例では3つの)シュラウド203が設置されており、各シュラウド203内にはそれぞれ、複数枚(本例では3枚)のイオン加速電極204が収納されている。
【0048】
図7のC−C断面図である図8に示すように、伸縮性及び可撓性のある蛇腹管205は、先端部分が3分岐しており、分岐した各先端がそれぞれシュラウド203に連結されている。蛇腹管205の基端部分は、真空チャンバ101を貫通して配置された真空引き管206に接続されている。そして、図示しない真空ポンプにより、真空引き管206及び蛇腹管205を介して、各シュラウド203の内部空間が真空引きされている。
【0049】
またシュラウド203の断面図である図9に示すように、シュラウド203の一端面にはキャピラリー用アイリス207が取り付けられており、他端面にはイオン放出用アイリス208が取り付けられており、周面にはレーザー光通過用アイリス209が取り付けられている。キャピラリー用アイリス207及びイオン放出用アイリス208は、当該シュラウド203内に納めたイオン加速電極204を使用する際にのみ開となり、レーザー光通過用アイリス209はいずれかのシュラウド203内に納めたイオン加速電極204を使用する際に開となる。
【0050】
更に図10に示すように、移動台202の底面には一対のガイド210が配置されており、各ガイド210の先端には、車輪211を備えたステップモータ212が取り付けられている。車輪211は移動レール201を両外側から挟むようにして転接している。このため、ステップモータ212により車輪211を回転駆動することにより、移動台202は移動レール201に沿ってY方向に移動することができる。したがって、イオン加速電極204を納めたシュラウド203は、移動台202に搭載されてY方向に移動することができる。
【0051】
上記構成となっている飛行時間型質量分析装置200では、サンプルガスの濃度検出をする際には、3つのシュラウド203のうち例えば右側のシュラウド203が、キャピラリー管108の先端に対向する位置に占位するように、移動台202を移動して位置調整する。このとき、蛇腹管205は伸縮性及び可撓性を有しているため、移動台202が移動してもこれに追従することができる。そして、キャピラリー管108の先端を、右側のシュラウド203に挿入して右側のシュラウド203内のイオン加速電極204を動作させて濃度検出を行う。濃度検出の際には、3つのシュラウド203は、蛇腹管205及び真空引き管206を介して真空引きされている。
【0052】
右側のシュラウド203内のイオン加速電極204に多量の汚染物が付着したら、まずキャピラリー管108を後退させて、その先端を右側のシュラウド203から引き抜く。次に、3つのシュラウド203のうち例えば中央のシュラウド203が、キャピラリー管108の先端に対向する位置に占位するように、移動台202を移動して位置調整する。そして、キャピラリー管108の先端を、中央のシュラウド203に挿入して中央のシュラウド203内のイオン加速電極204を動作させて濃度検出を行う。
【0053】
中央のシュラウド203内のイオン加速電極204に多量の汚染物が付着したら、まずキャピラリー管108を後退させて、その先端を中央のシュラウド203から引き抜く。次に、3つのシュラウド203のうち例えば左側のシュラウド203が、キャピラリー管108の先端に対向する位置に占位するように、移動台202を移動して位置調整する。そして、キャピラリー管108の先端を、左側のシュラウド203に挿入して左側のシュラウド203内のイオン加速電極204を動作させて濃度検出を行う。
【0054】
このようにシュラウド203の位置を順次変更していくことにより、使用するイオン加速電極204を取り替えていくことができ、長時間に亙ってサンプルガスの濃度検出をすることができる。また、一旦は多量の汚染物が付着したイオン加速電極204であっても、使用されていないときに真空引きされるため付着した汚染物質が取りさられて機能が回復することもある。
【0055】
<第3の実施の形態>
次に本発明の第3の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置300を、図11〜図14を参照して説明する。この飛行時間型質量分析装置300は、第2の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置200を変形したものであるので、第2の実施の形態と異なる部分を中心に説明をし、飛行時間型質量分析装置200と同一機能を果たす部分には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0056】
図11〜図14に示すように、この飛行時間型質量分析装置300では、真空チャンバ101に隣接して、サブチャンバ301が連通状態で配置されている。真空チャンバ101とサブチャンバ301との境界位置には、仕切扉302が配置されており、真空チャンバ101からサブチャンバ301に亙り(Y方向に沿い)移動レール303が敷設されている。仕切扉302が開くと、真空チャンバ101の内部空間とサブチャンバ301の内部空間とが連通し、仕切扉302が閉まると、真空チャンバ101の内部空間とサブチャンバ301の内部空間とが、気密状態を保ったまま仕切られる。また、サブチャンバ301には電極取替扉304が取り付けられている。
【0057】
移動台202は移動レール303に沿いY方向に移動することができる。この移動台202の上には、イオン加速電極204が収納された3つのシュラウド203が搭載されている。
【0058】
図11のD−D断面図である図13、及び、図12のE−E断面図である図14に示すように、蛇腹管205にはリング状マグネット205aが固着されており、真空引き管206にはリング状マグネット206aが固着されており、リング状マグネット205a,206bが磁着することにより、蛇腹管205と真空引き管206とが接続されている。
【0059】
上記構成となっている飛行時間型質量分析装置300では、サンプルガス濃度検出をする際には、図12及び図14に示すように、移動台202に搭載されたシュラウド203を真空チャンバ303内に位置させる。そして、イオン加速電極204を収納した3つのシュラウド203を、順に使用していく。もちろんこの場合には、仕切扉302を閉じて真空チャンバ101内を真空引きすると共に、真空引き管206と蛇腹管205とを接続して各シュラウド203内を真空引きする。
【0060】
サンプルガスの導入によりすべてのシュラウド203内のイオン加速電極204に汚染物質が多量に付着したら、次のようにして、イオン加速電極204を収納したすべてのシュラウド203及び蛇腹管205を取り替える。
【0061】
まず、キャピラリー管108を後退させて、その先端をシュラウド203から引き抜く。また、蛇腹管205と真空引き管206とを分離する。次に、仕切扉302を開いて、移動台202を真空チャンバ101からサブチャンバ301に移動させる(図11,図13参照)。
【0062】
移動台202がサブチャンバ301に移動したら、仕切扉302を閉じて真空チャンバ301内の真空状態を確保する。そして、電極取替扉304を開いて、今まで使用していた古いシュラウド203及び蛇腹管205を外部に取り出し、新たなシュラウド203(イオン加速電極204が納められている)及び蛇腹管205を移動台204に搭載する。
【0063】
新たなシュラウド203を搭載したら、電極取替扉304を閉じ、真空ポンプにてサブチャンバ301の内部空間を真空引きする。サブチャンバ301の真空引きが完了したら、仕切扉302を開いて、新たなシュラウド203を搭載した移動台202を、サブチャンバ301から真空チャンバ101に移動させる。そして、仕切扉302を閉じ、キャピラリー管108を新たなシュラウド203のうちの1つに挿入する。また、蛇腹管205と真空引き管206とを接続する。
【0064】
このようにしてイオン加速電極204が収納されると共に蛇腹管205が接続されたシュラウド203を交換ができるため、真空チャンバ101の真空状態を破壊することはない。また、取替の際には、サブチャンバ301の真空状態が一旦破壊されるが、サブチャンバ301は真空チャンバ101に比べて容積が小さいため、サブチャンバ301を真空引きする時間はきわめて短時間で済む。
【0065】
<第4の実施の形態>
次に本発明の第4の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置400を、図15を参照して説明する。この飛行時間型質量分析装置400は、第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置100を変形したものであるので、第1の実施の形態と異なる部分を中心に説明をし、飛行時間型質量分析装置100と同一機能を果たす部分には、同一符号を付し重複する説明は省略する。
【0066】
図15に示すように、真空チャンバ101の周面には相対向する位置に、位置計測用のレーザー装置401とレーザー光検出器402が配置されている。カートリッジ121にはリブ403を取り付けている。カートリッジ121は、ステップモータにより移動台120に対してX方向に移動して位置調整ができるようになっている。レーザー装置401は、位置計測用のレーザー光を出射しレーザー光検出器402はこのレーザー光を受光している。カートリッジ121のX方向位置を調整し、リブ403が位置計測用レーザー光を遮断してレーザー光検出器402にてレーザー光の受光ができなくなったら、カートリッジ121のX方向位置が予め決めた設定位置にセットされる。
【0067】
キャピラリー管108のうち、真空チャンバ101の外に位置する部分には、ラック404が取り付けられており、このラック404に噛合するピニオン405はステップモータ406により回転する。このため、ステップモータ406の駆動によりキャピラリー管108のX方向位置を精度良く調整しながら移動させていくことができる。
【0068】
<第5の実施の形態>
本発明の第5の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置500を、図16を参照して説明する。第5の実施の形態では、図20に示す従来型の飛行時間型質量分析装置に、加熱用レーザー光源501を備えたものである。この加熱用レーザー光源501は、YAG,YLF,炭酸ガスレーザ,自由電子レーザー等であり、近赤外〜遠赤外波長のレーザー光L1を発生する。またレーザー光透過板9aは、近赤外〜遠赤外波長のレーザー光L1に対して透過性の高い材料、例えばフッ化カルシウム材等を用いている。なお、他の部分の構成は、図20に示す従来装置と同様であるので、同一機能を果たす部分に同一符号を付して重複する説明は省略する。
【0069】
加熱用レーザー光源501から出射したレーザー光L1は、レーザー光透過板9aを透過して、真空チャンバ2内の各電極(イオン加速電極6,RF電極7,エンドキャップ8)に照射されて、これら電極を加熱する。このようにしてレーザー光L1の照射により各電極を加熱すると、電極に付着していた汚染物質がガス状となって排出されて(脱ガスが行われて)、汚染物質の除去ができる。かくして、電極に付着した汚染物質の除去をすることができ、電極機能を回復することができ装置耐久性を向上させることができる。
【0070】
なお、レーザー光L2を各電極に照射するための専用の窓を真空チャンバ2に形成しても良い。また加熱用レーザー光源501の代わりに、赤外線ランプを用いるようにしても良い。
【0071】
<第6の実施の形態>
次に本発明の第6の実施の形態を、その要部を示す図17を参照して説明する。第6の実施の形態では、飛行時間型質量分析装置の真空チャンバ内に配置されたイオン加速電極601の周囲を取り囲む状態でグリッドヒーター602を備えている。つまり、イオン加速電極601の面のうち、サンプルガスが導入される面及びイオンが放出される面を除く面を、グリッドヒーター602で覆っている。
【0072】
グリッドヒーター602を構成する個々の電線は、発熱性導電線の周囲を絶縁材料で被覆した絶縁電線である。絶縁材料としては、好ましくはセラミックが良い。また、グリッドヒーター602とイオン加速電極601との間には、絶縁物質を介在させておく。このようにすることにより、イオン加速電極601との短絡を防止している。また、絶縁電線の周面に汚染物質が付着しにくいように、絶縁電線の周面(絶縁材料の周面)は鏡面仕上げしておくことが望ましい。
【0073】
第6の実施の形態ではイオン加速電極601に汚染物質が多量に付着したら、グリッドヒーター602に電流を流して発熱させて、イオン加速電極601を加熱する。そうすると、イオン加速電極601に付着していた汚染物質がガス状となって排出されて(脱ガスが行われて)、汚染物質の除去ができる。かくして、イオン加速電極601に付着した汚染物質の除去をすることができ、電極機能を回復することができ装置耐久性を向上させることができる。
【0074】
<第7の実施の形態>
次に本発明の第7の実施の形態を、その要部を示す図18を参照して説明する。第7の実施の形態では、飛行時間型質量分析装置の真空チャンバ内に配置されたイオン加速電極701の周囲を取り囲む状態で、絶縁体で構成した加熱容器702を備えている。加熱容器702内には、イオン加速電極701の周囲を一周する状態で密閉室が形成されており、この加熱容器702には、供給パイプ703と、排出パイプ704が接続されている。
【0075】
第7の実施の形態ではイオン加速電極701に汚染物質が多量に付着したら、真空チャンバの外において200°C程度に加熱された溶剤を、供給パイプ703を介して加熱容器702の密閉室内に供給する。そうすると、溶剤の熱が加熱容器702を通してイオン加速電極701に放射されてイオン加速電極701を加熱する。そうすると、イオン加速電極701に付着していた汚染物質がガス状となって排出されて(脱ガスが行われて)、汚染物質の除去ができる。かくして、イオン加速電極701に付着した汚染物質の除去をすることができ、電極機能を回復することができ装置耐久性を向上させることができる。なお、加熱容器702に供給された溶剤は、排出パイプ704を介して排出される。
【0076】
<第8の実施の形態>
次に本発明の第8の実施の形態を、その要部を示す図19を参照して説明する。第8の実施の形態では、飛行時間型質量分析装置の真空チャンバ内に配置されたイオン加速電極801の周囲を取り囲む状態でグリッドヒーター802を備えている。さらに、グリッドヒーター802の周囲を取り囲む状態手、絶縁体で構成した加熱容器803を備えている。この加熱容器803内には溶剤が注入されている。
【0077】
第8の実施の形態ではイオン加速電極801に汚染物質が多量に付着したら、グリッドヒーター802に通電をして発熱させて、イオン加速電極801を加熱する。この加熱によりイオン加速電極801に付着していた汚染物質が脱ガスされて除去される。この結果、電極機能を回復することができ装置耐久性が向上する。また発生した熱は加熱容器803内に注入した溶剤により蓄熱されるため、効果的にイオン加速電極801の加熱ができる。
【0078】
<第9の実施の形態>
第9の実施の形態では、飛行時間型質量分析装置内に導入するサンプリングガスに、浄化ガスを混合させておく。浄化ガスとしては、希ガス、N2,CO,CO2,CH4,C26,C36,C410等を用いる。このような浄化ガスは、汚染物質との接触性や親和性や相溶性が良く、電極の表面や真空チャンバの内周面に付着した汚染物質を効果的に脱離させることができ装置耐久性を向上させることができる。
【0081】
【発明の効果】
以上、実施の形態において詳細に説明したように本発明では、真空チャンバと、前記真空チャンバに貫通・挿入して配置されており、真空チャンバ内に採取試料を導入するキャピラリー管と、前記真空チャンバ内に導入された採取試料にレーザー光を照射してイオン化させるレーザー光照射手段と、レーザー光照射により発生したイオンを加速して送るイオン加速電極と、前記イオン加速電極から送られたイオンを一時的に捕獲して、捕獲したイオンを一定周期で放出するイオントラップと、前記イオントラップから放出されたイオンを検出するイオン検出器とを有する飛行時間型質量分析装置において、
前記真空チャンバに連通状態で配置されると共に、電極取替扉を備えたサブチャンバと、前記真空チャンバと前記サブチャンバとの境界位置に配置された仕切扉と、前記真空チャンバから前記サブチャンバに亙り敷設された移動レールに沿い移動可能な移動台と、複数枚の前記イオン加速電極が納められると共に、前記移動台に搭載され、しかも内部が真空引きされる複数のシュラウドと、前記シュラウドが搭載された前記移動台が前記真空チャンバ内に位置する際に、各シュラウドを真空引きするシュラウド用真空引き手段とを備えた構成とした。
このため、シュラウドに納めたイオン加速電極をサブチャンバにて交換することができ、真空チャンバの真空状態を破壊することはなく、容易かつ迅速にイオン加速電極の交換ができる。 このため、シュラウドの位置を順次変更していくことにより、使用するイオン加速電極を取り替えていくことができ、長時間に亙りサンプルガスの濃度検出をすることができる。またシュラウド内を真空引きしているため、イオン加速電極に一旦付着した汚染物質を取りさられて電極機能が回復することもある。
【0084】
また本発明では、前記キャピラリー管を介して、前記採取試料と共に浄化ガスが前記真空チャンバ内に導入され、前記浄化ガスは、希ガス、N2,CO,CO2,CH4,C26,C36,C410の中から選んだ1種または複数種である構成にした。
このため、浄化ガスにより電極に付着した汚染物質を除去することができ、長時間に亙り良好なガス濃度検出をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図3】図2のA−A断面を示す断面図である。
【図4】図3のB−B断面を示す断面図である。
【図5】カートリッジを示す断面図である。
【図6】カートリッジを示す斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図8】図7のC−C断面を示す断面図である。
【図9】シュラウドを示す断面図である。
【図10】移動台を示す構成図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図13】図11のD−D断面を示す断面図である。
【図14】図12のE−E断面を示す断面図である。
【図15】本発明の第4の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図16】本発明の第5の実施の形態にかかる飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【図17】本発明の第6の実施の形態の要部であるイオン加速電極とグリッドヒーターを示す斜視図である。
【図18】本発明の第7の実施の形態の要部であるイオン加速電極と加熱容器を示す斜視図である。
【図19】本発明の第8の実施の形態の要部であるイオン加速電極とグリッドヒーターと加熱容器を示す斜視図である。
【図20】従来の飛行時間型質量分析装置を示す断面図である。
【符号の説明】
100 飛行時間型質量分析装置
101 真空チャンバ
102 サブチャンバ
103 仕切扉
104 移動レール
105 RF電極
106 エンドキャップ
107 リフレクタ
108 キャピラリー管
109 レーザー挿入窓
109a レーザー透過板
110 励起レーザー装置
120 移動台
121 カートリッジ
122 イオン加速電極
200 飛行時間型質量分析装置
201 移動レール
202 移動台
203 シュラウド
204 イオン加速電極
205 蛇腹管
206 真空引き管
300 飛行時間型質量分析装置
301 サブチャンバ
302 仕切扉
303 移動レール
304 電極取替扉
400 飛行時間型質量分析装置
500 飛行時間型質量分析装置
501 加熱用レーザー光源
601,701,801 イオン加速電極
602,801 グリッドヒーター
702,803 加熱容器

Claims (4)

  1. 真空チャンバと、
    前記真空チャンバに貫通・挿入して配置されており、真空チャンバ内に採取試料を導入するキャピラリー管と、
    前記真空チャンバ内に導入された採取試料にレーザー光を照射してイオン化させるレーザー光照射手段と、
    レーザー光照射により発生したイオンを加速して送るイオン加速電極と、
    前記イオン加速電極から送られたイオンを一時的に捕獲して、捕獲したイオンを一定周期で放出するイオントラップと、
    前記イオントラップから放出されたイオンを検出するイオン検出器とを有する飛行時間型質量分析装置において、
    前記真空チャンバに連通状態で配置されると共に、電極取替扉を備えたサブチャンバと、
    前記真空チャンバと前記サブチャンバとの境界位置に配置された仕切扉と、
    前記真空チャンバから前記サブチャンバに亙り敷設された移動レールに沿い移動可能な移動台と、
    複数枚の前記イオン加速電極が納められると共に、前記移動台に搭載され、しかも内部が真空引きされる複数のシュラウドと、
    前記シュラウドが搭載された前記移動台が前記真空チャンバ内に位置する際に、各シュラウドを真空引きするシュラウド用真空引き手段とを備えたことを特徴とする飛行時間型質量分析装置。
  2. 請求項1において、
    前記キャピラリー管はその挿入方向に沿い進退移動できることを特徴とする飛行時間型質量分析装置。
  3. 請求項1乃至請求項のいずれか一項において、
    前記キャピラリー管を介して、前記採取試料と共に浄化ガスが前記真空チャンバ内に導入されることを特徴とする飛行時間型質量分析装置。
  4. 請求項において、
    前記浄化ガスは、希ガス、N2,CO,CO2,CH4,C26,C36,C410の中から選んだ1種または複数種であることを特徴とする飛行時間型質量分析装置。
JP2003056614A 2003-03-04 2003-03-04 飛行時間型質量分析装置 Expired - Fee Related JP3795023B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003056614A JP3795023B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 飛行時間型質量分析装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003056614A JP3795023B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 飛行時間型質量分析装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2004265807A JP2004265807A (ja) 2004-09-24
JP3795023B2 true JP3795023B2 (ja) 2006-07-12

Family

ID=33120242

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003056614A Expired - Fee Related JP3795023B2 (ja) 2003-03-04 2003-03-04 飛行時間型質量分析装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3795023B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5381110B2 (ja) * 2009-01-15 2014-01-08 新日鐵住金株式会社 ガス分析用Jet−REMPI装置
GB2486628B (en) * 2010-08-02 2016-05-25 Kratos Analytical Ltd Methods and apparatuses for cleaning at least one surface of an ion source
JP5973245B2 (ja) * 2012-06-08 2016-08-23 株式会社日立ハイテクノロジーズ 昇温脱離ガス分析装置及び試料支持板フォルダ

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04292841A (ja) * 1991-03-20 1992-10-16 Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd 電子銃カソードの真空内交換機構
JPH08185820A (ja) * 1994-12-28 1996-07-16 Sony Corp エネルギー粒子発生装置における放電防止方法、その放電防止構造及びエネルギー粒子発生装置
JP3198965B2 (ja) * 1997-02-20 2001-08-13 株式会社島津製作所 エレクトロスプレイイオン化装置
JPH11329343A (ja) * 1998-05-18 1999-11-30 Nkk Corp レーザーイオン化質量分析装置
JP3540756B2 (ja) * 2001-02-27 2004-07-07 三菱重工業株式会社 有機微量成分の検出装置
JP2003016992A (ja) * 2001-06-29 2003-01-17 Shimadzu Corp 液体クロマトグラフ質量分析装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2004265807A (ja) 2004-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8487245B2 (en) Direct atmospheric pressure sample analyzing system
JP5098079B2 (ja) イオン化分析方法および装置
JP3844783B2 (ja) 分析測定器のためのコロナ放電イオン源
US7015464B2 (en) Apparatus for detecting chemical substances and method therefor
US20080296485A1 (en) Method and Device for Mass Spectrometry Examination of Analytes
EP2562787A2 (en) Mass spectrometer and mass analyzing method
CA2574965A1 (en) Multiplex data acquisition modes for ion mobility-mass spectrometry
WO2019155725A1 (ja) 質量分析方法及び質量分析装置
KR101762394B1 (ko) 광이온화 가스센서
WO2014114808A2 (en) Laser ablation atmospheric pressure ionization mass spectrometry
US20140167612A1 (en) Vacuum Ultraviolet Photon Source, Ionization Apparatus, and Related Methods
JP2004286648A (ja) 化学剤の探知装置及び探知方法
JP3795023B2 (ja) 飛行時間型質量分析装置
EP1394537A4 (en) DEVICE AND METHOD FOR DETECTING TRACES OF ORGANIC INGREDIENTS
JP2004158296A (ja) 化学剤の探知装置及び探知方法
JP4823794B2 (ja) 質量分析装置及び探知方法
CN116031138A (zh) 一种气相污染物全物种高灵敏在线质谱仪及检测方法
CN112908831B (zh) 一种大气压下激光解析射频放电化学电离源
CN113406184B (zh) 用于提高质谱毒品检测灵敏度的原位热解析光电离装置
JPH04303759A (ja) 電子捕獲検出器
JP3664977B2 (ja) 化学物質検出装置
JPH07209252A (ja) 薄層クロマトグラフ質量分析計による混合物の分離・定性分析方法及び薄層クロマトグラフ質量分析装置
JP4719011B2 (ja) レーザーイオン化ガス検出装置およびレーザーイオン化ガス分析方法
CN109406689B (zh) 一种离子渗透气体分子分离方法及装置
JP3664976B2 (ja) 化学物質検出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050824

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051101

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060322

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060411

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees