JP3793480B2 - 溶融紡糸装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は紡糸パックを加熱箱体の下方から着脱操作する溶融紡糸装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、合成繊維糸条を紡出する溶融紡糸装置は、外部から圧送された溶融原液(以下ポリマーと言う)を受入れて計量し、紡糸パックへ分配せしめるための部材とそれらを収納して加熱・保温せしめる加熱箱体と、該加熱箱体の下面に設けられた紡糸パック装着用の空間部(以下紡糸パック受容部と言う)に装着された紡糸パックとにより構成されている。そしてこの紡糸パック受容部に下方から装着する場合は、特公昭53−23404号公報に記載されているような紡糸パックを下方から挿入して複数本のボルトで加熱箱体に固定しポリマー導入口の接合部のシールを行う方法、特表平8−500650号公報で開示された紡糸パックにおいては紡糸パック本体の下端に外方に突出したレスト部とこのレスト部を支持する支持ブロックとで構成され、この支持ブロックに下方から紡糸パック本体を挿入し軸方向に回転させ、この支持ブロックとの間でバヨネットロックさせる方法が行われている。
【0003】
前者のような複数本のボルトによって紡糸パックを加熱箱体に固定する方法では、シール性を良くするためには各ボルトを均一に締付けなければならず、紡糸パック装着時間が長くなり、紡糸パックの温度低下が大きくなり生産効率が悪くなると言う問題がある。
【0004】
また、後者のように紡糸パック本体をねじり回転させて装着させる形式では、特に複数のポリマー導入流路を有するパックにおいてはこの複数のポリマー流路を夫々正確に合致させることが困難であり、外方に突出したレスト部は紡糸パック洗浄時、予熱時および運搬時、レスト部が損傷し易く、ひどい場合には紡糸パック本体を交換せねばならないなどの障害が派生する。
【0005】
そこで、上述の問題点を解決するために特開平10−1817号公報に記載されているような紡糸パックの装着時に紡糸パックを回転させることなく装着させる形式の紡糸パックが提案されている。この紡糸パックにおいても紡糸パック本体下端に雄ねじが形成されており、この雄ねじの外径が紡糸パック本体中間部の外径より小さく形成されている。そしてこの雄ねじに螺合する雌ねじが形成されたリングをこの雄ねじにねじ込んだ状態で紡糸パックを紡糸パック受容部に挿入し、この雌ねじが形成されたリングを弛める方向に回すことによって紡糸パックを押し上げてポリマー導入口のパッキンが押しつけられるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、紡糸パックは頻繁に洗浄操作を繰り返すため、上述の装置においては、たとえ外径が小さく形成されていたとしても雄ねじであるがために取り扱いの過程においてこの雄ねじに損傷をあたえないで取り扱うことは困難と言わざるを得ない。一旦このねじ山に打痕がつけられると相手雌ねじとの螺合が出来ず、損傷がひどい場合には紡糸パック本体を更新せざるを得なくなるなどの問題が派生する。
【0007】
本発明は、紡糸パック本体の損傷が防止でき、紡糸パックを回転させることなく紡糸パック受容部内に押し上げて装着でき、複数のポリマー流路であってもポリマー流路が確実に合致でき、ポリマーの圧力が低い段階でもポリマー洩れが生じず、冷却気流による糸条の冷却が最適となる糸条の配置位置に常に口金の吐出口を配置できる溶融紡糸装置の提供を目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために本発明の溶融紡糸装置は請求項1に記載のように、紡糸パック連結体とポリマー導入口部材の夫々に1以上のポリマー流路が対応して穿設せしめられ、そのポリマー流路を合致せしめる位置決め手段と、紡糸パックを下方から挿入する際のガイド手段と、紡糸パック本体の廻り止め手段とが夫々ピンとそのピンに係合する案内溝とで構成されて紡糸パック連結体と、ポリマー導入口部材と、紡糸パック本体に設けられており、前記紡糸パック本体下端にその外径寸法より小径の段差部が形成され、この段差部を嵌込んで紡糸パックを保持する保持器が加熱箱体の紡糸パック受容部下部に固定されたねじ状体に螺合されるようになっており、前記保持器の外周面に雄ねじが、また、それに螺合するねじ状体の内周面に雌ねじが形成され、夫々のねじ部が円周方向に少なくとも4分割され、分割された夫々対称位置の2箇所にねじ山が全て切除された切除部が設けられ、前記保持器とねじ状体のねじの噛合開始位置および噛合状態を合致せしめるために、保持器の外周面に少なくとも2箇所円周等配に案内ピンを設け、前記ねじ状体には保持器が挿入されたときその案内ピンが当接する面、保持器を回転させたときその案内ピンが滑走する傾斜面及びその傾斜面の終端でその案内ピンが当接する壁部を設けたことを特徴とするものである。
【0010】
さらに、請求項に記載のように、紡糸パックのポリマー導入口部に設けたインレットパッキンを、コーン状の傾斜面を有し、この傾斜面の傾斜角度が相手部材の傾斜角度より僅かに大きく、かつ、ポリマー流路を合致せしめるためのセンターリング部と、このインレットパッキンを水平な状態に維持せしめる水平維持部とを有する形状にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面を用いてさらに詳しく説明するが、本発明は以下の実施形態に何ら限定されるものではないことは言うまでもない。
図1は本発明の複数のポリマー流路を有する溶融紡糸装置の構成の1実施例を示す概略断面図であって、溶融紡糸装置は、紡糸パック受容部1aを有する加熱箱体1と、加熱箱体1のポリマー流路1b、1cに連通するポリマー導入流路2a、2bが穿設せしめられ、シール用のパッキン15を介して加熱箱体1の紡糸パック受容部1aの上壁にボルト17によって取り付けられた紡糸パック連結体2と、この紡糸パック連結体2に、インレットパッキン16a、16bを介して係止される紡糸パック3と、この紡糸パック3のパック本体4の下端を嵌込んで紡糸パック3を保持せしめる外周部にねじが形成された分離自在の保持器10と、紡糸パック受容部1aの開口側の加熱箱体1に取付けられ保持器10と螺合するねじ状体9から成っている。
【0012】
紡糸パック3は、パック本体4内に下から上に向かって順次組み付けられた口金7、ポリマー濾過分配ブロック6、ポリマー導入口部材5と、これらをパック本体4に固定するためのロックナット8とから成り、口金7、ポリマー濾過分配ブロック6、ポリマー導入口部材5それぞれの接合面には図示しないがポリマーシールのためのパッキンが挟着されている。
【0013】
そして、紡糸パック本体4とポリマー導入口部材5の位置決めが、ポリマー導入口部材5の外周面に突設された位置決めピン12とそれに係合して紡糸パック本体4の上部内周面に形成された案内溝4bによって行われ、紡糸パック本体4に対する口金7の保持位置の規制が、紡糸パック本体4の下部内面に突設された位置決めピン13とそれに係合して口金7に設けられた案内溝19によって行われる。
【0014】
また、紡糸パック本体4の下端部にはその外径寸法より小径の段差部4cが形成されている。なお、この段差部4cの外周面にはねじなどの加工はされていない。
【0015】
紡糸パック本体4を保持する保持器10は、図2、図3に示したように、外周に雄ねじ10bが形成され、この雄ねじを円周方向に4分割して対向する一組のねじ山部が軸心長手方向にねじ山が全て切除されたねじ切除部10cを有する形状になっている。
【0016】
また、保持器10に形成された雄ねじ10bの下端近傍の外周面には、保持器10に紡糸パック本体4をはめ込んで加熱箱体1の下方から紡糸パック連結体2に嵌入したとき保持器10を略垂直な状態に維持せしめる姿勢維持兼相手のねじ状体9とのねじの噛合位置を合致せしめるための案内ピン14が円周方向に3箇所等配に突設されている。
【0017】
さらに、保持器10には上方を大径とした段付き孔が穿設されており、この大径側孔は紡糸パック本体4の段差部4cに係合し、この段付き孔の段付き部には紡糸パック本体4の挿入を受け止める保持面10aが形成されている。また、前記保持器10の段付き孔の下方、つまり、小径部にこの保持器10を操作する紡糸パック装着治具20を嵌め込むためのスリット10dが複数箇所設けられている。
【0018】
以上の保持器10に係合するねじ状体9は、図4に示したようにリング状に形成され、内周面に雌ねじ部9aが設けられている。そして、この雌ねじ部9aは、保持器10の雄ねじ部10bの雄ねじ10b1とねじ切除部10cに対応した、雌ねじ9a1とねじ切除部9a2とからなり、雌ねじ9a1が保持器10の雄ねじ切除部10cと、また、雌ねじ切除部9a2が保持器10の雄ねじ10b1と夫々円周方向において合致した状態で軸心長手方向に移動できるように円周部に狭隘なる隙間を有している。
【0019】
また、図5、図6に示すように、ねじ状体9の下端面には雌ねじ9a1のリードと等しい傾斜面9cと、ねじ状体9に保持器10を螺着するときに予め設定した位置に保持器10を位置決めするための壁面9dと、ねじ噛み合い位置を合致せしめるための水平面9eとが保持器10に突設された3本の案内ピン14に対応するように形成してある。
【0020】
このとき、水平面9eは案内ピン14が当接したときに保持器10の雄ねじ10b1とねじ状体9の雌ねじ9a1の噛み合い位置が合致するように形成する必要がある。
【0021】
一方、紡糸パック連結体2は、図7、図8に示したように2つのポリマー導入流路2a、2bが加熱箱体1に設けられたポリマー流路1b、1cに対応して穿設せしめられ、ポリマー導入流路2a、2bの出口にはコーン状の傾斜面2g、2hがインレットパッキン16aの傾斜角度より極僅か小さい傾斜角度で形成してある。そして、このポリマー導入流路2a、2bの入口にはシールパッキン15をはめ込むためのパッキン溝2j、2kが設けてあり、加熱箱体1に固定するためのボルト穴2fが上部大径部に設けてある。また、下方に延びて小径の細軸部2dが形成されており、この細軸部2dの先端にはテーパ状の先細部2eが設けられ、外周面には案内ピン11が2個所対称の位置に突設されている。
【0022】
また、紡糸パック連結体2の細軸部2dと嵌合されるポリマー導入口部材5は、図9、図10に示したように細軸部2dに嵌入される空間部5cを有し、この底面から2つのポリマー流路5a、5bが紡糸パック連結体2のポリマー流路2a、2bに対応して貫通しており、その空間部5c側入口部にはインレットパッキン16aを位置決めするための段部5mから成るパッキン支持部5pと、インレットパッキン16aの傾斜角度より極僅か小さい傾斜角度をもつコーン状の傾斜面5g、5hが形成されている。
【0023】
空間部5cの壁面5dには、紡糸パック連結体2に設けられた案内ピン11がはまり合う案内溝5eが案内ピン11に対応して設けられ、その口元は案内ピンが入り易いように面取りされている。
【0024】
このポリマー導入口部材5は空間部5cの反対側端部が鍔状になっており、その外周部に紡糸パック本体4との相対位置を決めるための位置決めピン12が突設されている。
【0025】
紡糸パック連結体2とポリマー導入口部材5間に挟装されるインレットパッキン16a、16bは、図11に示したようにポリマー流路16cとコーン状の傾斜面16d、16eを有しており、この傾斜面16d、16eの傾斜角度は相手部材の傾斜角度より極僅か大きくしてある。また、インレットパッキン16a、16bはポリマー導入口部材5への位置決めのためのセンターリング部16fがパッキン支持部5pの段部5mに係合して鍔状に設けられ、その下面には着座性を良好にするため水平部16gが形成されている。
【0026】
なお、図12は別の実施例として、加熱箱体1にポリマー流路1bを1つ有した場合の溶融紡糸装置を示しており、ポリマー流路経路が1つである以外は図1に示した溶融紡糸装置の場合と同じ構成であるので説明は省略する。
【0027】
ここで、上述の溶融紡糸装置における紡糸パック3の組立および加熱箱体1への装着動作について説明する。
【0028】
まず、パック本体4内に下から上に向かって口金7、濾過分配ブロック6、ポリマー導入口部材5、を順次挿入した後、ロックナット8をパック本体4にねじ込む。次に、ポリマー導入口部材5の上端をプレス機などで前記部材間のシールが確保できる所定の圧力で押圧し、その後、ロックナット8を締め付けることによって紡糸パック3が組み上げられる。
【0029】
組み上げられた紡糸パック3を保持器10と共に加熱器(図示せず)などで予熱し、それらが所定の温度に達したら保持器10のスリット10dに、紡糸パック装着治具20に設けられた突起20aを係合せしめて保持器10を紡糸パック装着治具20に装着する。そして、その保持器10の保持面10aに紡糸パック3を載置する。
【0030】
ついで、紡糸パック3の上部に位置するポリマー導入口部材5の傾斜面5g、5h上にインレットパッキン16a、16bを載せた状態で加熱箱体1の下方から紡糸パック受容部1aに紡糸パック装着治具20によって紡糸パック3を挿入していく。紡糸パック3の挿入にともない、紡糸パック3の上部に位置するポリマー導入口部材5の空間部5cが紡糸パック連結体2の細軸部2dに狭隘な隙間を有して嵌挿されることにより、空間部5cの壁面5dと紡糸パック連結体2の細軸部2dとで形成されるガイド手段と、連結体2に2本設けられた案内ピン11がポリマー導入口部材5に形成された案内溝5eに案内されてはまり込むことにより、ポリマー導入口部材5に設けられたポリマー流路5a、5bと紡糸パック連結体2に設けられたポリマー導入流路2a、2bとが位置決めされて夫々の流路が合致する。
【0031】
一方、紡糸パック3の下方に位置する保持器10は、上記の紡糸パック3挿入動作に連動して保持器10に設けられた雄ねじ部10bと加熱箱体1の下面に固定されたねじ状体9のねじ切除部9a2が、また、ねじ状体9の雌ねじ部9aと保持器10のねじ切除部10cが夫々円周方向において合致した状態で紡糸パック3の挿入方向に移動する。そして、ねじ状体9の下端に形成された水平面9eに保持器10下端外周に突設された案内ピン14が当接して紡糸パックの挿入動作は終了する。この時、保持器10の雄ねじ10b1とねじ状体9の雌ねじ9a1との噛合位置が合致している。
【0032】
ついで、案内ピン14をねじ状体9に押しつけた状態を維持して紡糸パック装着治具20を挿入軸周方向に回すと保持器10も回転し、案内ピン14がねじ状体9の下面に形成された傾斜面9cに当接した状態で滑走する。この時、紡糸パック連結体2に突設された案内ピン11が、このピン11に対応して設けられたポリマー導入口部材5に形成された案内溝5eに嵌まり込んで、ポリマー導入口部材5が紡糸パック連結体2に位置決めされ、かつ、ポリマー導入口部材5の下端外周に突設された案内ピン12が、紡糸パック本体4の内周面に設けられた案内溝4bに嵌まり込んで、ポリマー導入口部材5が紡糸パック本体4に位置決めされているので、紡糸パック3は回転せず、保持器10のみが紡糸パック本体4の下端4aと保持器10の保持面10aとの間で回転する。その結果、ねじ状体9と保持器10のねじ作用によって挿入軸長手方向に上昇する保持器10に伴って紡糸パック3が回転することなく上昇する。
【0033】
保持器10の回転を続けることにより、ポリマー導入口部材5上のインレットパッキン16a、16bが紡糸パック連結体2の傾斜面2g、2hに接触し、さらに回転を続けるとインレットパッキン16a、16bが上下の傾斜面、すなわち2gと5g、2hと5hに押圧れ、ポリマー流路2aと5a、2bと5bとがインレットパッキン16a、16bとを介して耐圧的にシールされ紡糸パックの装着は完了する。
【0034】
なお、充分な初期シール力を得るために、保持器10に突設されたピン14がねじ状体9に形成されたピン14の停止壁面9dに当接するまでの間における紡糸パック3の軸方向の移動量、換言すれば保持器10の回転角度に対応するねじのリードが予め設定されている。また、保持器10は最大略90度回転させることによって低圧力のポリマー圧力でもポリマー洩れを生じる事がない初期締付力が得られるようにねじのリードを設定することができる。
【0035】
インレットパッキン16a、16bは、ポリマーの圧力が高くなればなるほどクサビ効果によって各部材の傾斜面への押圧力が増し、よりセルフシールされる。
【0036】
また、紡糸パック連結体2とポリマー導入口部材5、ポリマー導入口部材5と紡糸パック本体4、および、紡糸パック本体4と口金7が夫々案内ピン11、位置決めピン12、13を介して位置決めされているので、夫々のポリマー流路を常に合致させられるとともに、口金7から紡出された糸条の加熱箱体1に対する相対位置を常に一定にすることができる。
【0037】
なお、保持器10は紡糸パック3と一緒に予熱せず、加熱箱体1に固定のねじ状体9に螺合して加熱箱体1とともに予熱することもできる。
【0038】
【発明の効果】
本発明の溶融紡糸装置は請求項1に記載のように、紡糸パック連結体と紡糸パックのポリマー導入口部材とに穿設されたポリマー流路を合致せしめる位置決め手段と、紡糸パックを下方から挿入する際のガイド手段と、紡糸パック本体の回り止め手段が設けられいるので、紡糸パックを回転させることなくポリマー流路を合致させられる。
【0039】
また、紡糸パック本体下端の段付部を保持器にはめ込んで紡糸パックを保持するようにしているので、紡糸パックの分解、組立、洗浄などの取扱い操作時、紡糸パック本体と紡糸パック保持器とを分離して取り扱う事ができ、取扱いが容易である。その際、紡糸パック本体下部の段差部を保持器に嵌め込む構成であるので、その部位にはねじ等の突起物は形成されておらず、ねじ等の損傷への気遣いから開放されるという格段の効果がある。
【0040】
また、紡糸パックを保持する保持器が、加熱箱体の紡糸パック受容部下部に固定されたねじ体に螺合されるようになっているので、紡糸パックを取り外した後、保持器をねじ状体に取り付けておけば加熱箱体と同時に加熱保温ができ、かつ、保管忘れなどのミスも防止でき好適である。
【0041】
さらに、この保持器とねじ状体に、ねじの噛合開始位置および噛合状態を合致せしめる案内部を設けているので、紡糸パック装着時、保持器の雄ねじとねじ状体の雌ねじとの噛合開始位置が即座に合致する。
【0042】
また、保持器とねじ状体に設けられたねじ部が円周方向に分割され、ねじ山が全て切除されたねじ切除部を有することにより、ねじ部の噛合せが容易に、かつ、確実にできるとともに、紡糸パック装着時の保持器の回転量を少なくすることができ、保持器に設けられた案内ピンが、ねじ状体に設けられた当接面に当接した後、保持器の回転に伴って傾斜面を滑走し、その終端の壁部に当接するようにすると、紡糸パック装着時の姿勢を略垂直な状態にできるとともに、保持器の回転角度が規制できるので冷却気流による糸条の冷却が最適となる糸条の配置位置に常に口金の吐出口を配置できる。
【0043】
さらに、本発明においては請求項に記載のような、インレットパッキンをコーン状に設けた傾斜面と、センターリング部と、水平維持部を有した形状にすると、紡糸パック装着動作時に位置ずれが起こらず、ポリマー漏れも確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の溶融紡糸装置の1実施例を示す概略断面図である。
【図2】 図1における紡糸パックの保持器の平面図である。
【図3】 図2における保持器の縦断面図である。
【図4】 図1におけるねじ状体の平面図である。
【図5】 図4におけるねじ状体の縦断面図である。
【図6】 図4、図5におけるX矢視図であり、ねじ状体下端面の形状を示ものである。
【図7】 図1における紡糸パック連結体の断面図である。
【図8】 図7におけるY矢視図である。
【図9】 図1におけるポリマー導入口部材の平面図である。
【図10】 図9における縦断面図である。
【図11】 図1におけるインレットパッキン接合部の1実施例を示す拡大図である。
【図12】 本発明の溶融紡糸装置の別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 加熱箱体
1a 紡糸パック受容部
1b、1c、5a、5b ポリマー流路
2 紡糸パック連結体
2a、2b ポリマー導入流路
2d 細軸部
2e 先細部
2f ボルト穴
2g、2h、5g、5h、9c、16d、16e 傾斜面
2j、2k パッキン溝
2m 大径部
3 紡糸パック
4 紡糸パック本体
4a 紡糸パック本体下面
4b、5e、19 案内溝
4c 段差部
5 ポリマー導入口部材
5c 案内部
5d、5f、9d 壁面
5j 底部
5m、5n 段部
5p、5q パッキン支持部
6 ポリマー濾過分配ブロック
7 口金
8 ロックナット
9 ねじ状体
9a 雌ねじ部
9a1 雌ねじ
9a2、10c ねじ切除部
9e 水平面
10 保持器
10a 保持面
10b 雄ねじ部
10b1 雄ねじ
10d スリット
11、14 案内ピン
12、13 位置決めピン
15 シールパッキン
16a、16b インレットパッキン
16c 流路
16f センターリング部
16g 水平部
17、18 ボルト
20 紡糸パック装着治具
20a 突起

Claims (2)

  1. 紡糸パック受容部の天井にポリマー通路を有する紡糸パック連結体が取付けられた加熱箱体と、ポリマー導入口部材が内蔵された紡糸パック本体を有し、ポリマー導入口部にポリマーシール用インレットパッキンを介在させた状態で前記紡糸パック連結体に下方から挿入して係止せしめられる紡糸パックからなる溶融紡糸装置において、前記紡糸パック連結体とポリマー導入口部材の夫々に1以上のポリマー流路が対応して穿設せしめられ、そのポリマー流路を合致せしめる位置決め手段と、紡糸パックを下方から挿入する際のガイド手段と、紡糸パック本体の廻り止め手段とが夫々ピンとそのピンに係合する案内溝とで構成されて紡糸パック連結体と、ポリマー導入口部材と、紡糸パック本体に設けられており、前記紡糸パック本体下端にその外径寸法より小径の段差部が形成され、この段差部を嵌込んで紡糸パックを保持する保持器が加熱箱体の紡糸パック受容部下部に固定されたねじ状体に螺合されるようになっており、前記保持器の外周面に雄ねじが、また、それに螺合するねじ状体の内周面に雌ねじが形成され、夫々のねじ部が円周方向に少なくとも4分割され、分割された夫々対称位置の2箇所にねじ山が全て切除された切除部が設けられ、前記保持器とねじ状体のねじの噛合開始位置および噛合状態を合致せしめるために、保持器の外周面に少なくとも2箇所円周等配に案内ピンを設け、前記ねじ状体には前記保持器が挿入されたときその案内ピンが当接する面、保持器を回転させたときその案内ピンが滑走する傾斜面及びその傾斜面の終端でその案内ピンが当接する壁部を設けたことを特徴とする溶融紡糸装置。
  2. 前記紡糸パックのポリマー導入口部に設けたインレットパッキンが、コーン状の傾斜面を有し、この傾斜面の傾斜角度が相手部材の傾斜角度より僅かに大きく、かつ、ポリマー流路を合致せしめるためのセンターリング部と、このインレットパッキンを水平な状態に維持せしめる水平維持部とを有する形状であることを特徴とする請求項1に記載の溶融紡糸装置。
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