JP3793005B2 - ストアコントローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、販売時点情報管理(POS)を行なうPOSシステムに関し、特に複数のPOS業務端末から送信されるPOSデータファイルの参照要求および更新要求を処理するストアコントローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的なPOSシステムでは、ストアコントローラが商品ファイルおよび売上ファイルのようなPOSデータファイルを管理する。商品ファイルは各々商品コード、商品名、価格等で構成される複数の商品データをそれぞれレコードとして有し、売上ファイルは各々販売商品コード、販売点数、合計金額等で構成される複数の販売データをそれぞれレコードとして有する。ストアコントローラはフロア単位に配置される複数のPOSコントローラにLANにより接続され、各POSコントローラは売場単位に配置される電子キャッシュレジスタのような複数のPOS端末にループ状専用回線により接続される。各POS端末は対応POSコントローラを介してストアコントローラをアクセスし、商品ファイルの商品データに基づいて販売処理を行なう。ストアコントローラはこの販売処理の結果としてPOS端末から得られる販売データを受取り、売上ファイルに登録する。
【0003】
また、ストアコントローラは売場担当者が商品の在庫管理、価格変更等を行なえるようそれぞれの売場の事務室に配置される複数のPOS業務端末にもLANにより接続され、これらPOS業務端末から送られるPOSデータファイルの参照要求および更新要求を処理するよう構成される。
【0004】
ところで、近年のコンピュータ技術の進歩に伴い、ストアコントローラの処理能力はファイル管理アプリケーション(プログラム)を実行するだけでなく、複数のPOS業務端末のようなクライアント端末に様々な要求を受付けるウェブページを提供するウェブサーバアプリケーション(プログラム)についても著しい負荷とならずに実行できる程度に向上している。この場合、POS業務端末は閲覧アプリケーション(プログラム)によりこのウェブページをディスプレイ画面に表示し、このウェブページにおいてPOSデータファイルの参照要求あるいは更新要求を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ファイル管理アプリケーションとウェブサーバアプリケーションとは非同期に機能するため、POS業務端末からのファイル更新要求に対する更新タイミングがファイル管理アプリケーションの稼働状況に依存して遅れる。これに対して、POS業務端末のオペレータは商品データの更新要求が受理されたことしか端末側で確認できないため、この商品データを参照して更新されていないときに更新要求を繰返してしまい易い。この場合、同一商品データについて不必要にファイル更新が繰返され、これが他の商品データについて行われるファイル更新を遅らせる原因となっていた。
【0006】
また、ファイル管理アプリケーションはウェブサーバアプリケーションによって受理された更新要求に従ってファイル更新処理を行なうためにPOSデータファイルをロックする。ウェブサーバアプリケーションまたはファイル管理アプリケーションがこの状態で異常終了してしまった場合には、POSデータファイルがロック状態から開放されず、他の更新要求に対するファイル更新処理を行なうことができなくなる。この場合、ロック状態から開放されないPOSデータファイルのロックを開放するための格別な操作がストアコントローラのオペレータに要求され、負担であった。
【0007】
本発明の目的は、上述のような問題点に鑑み、ファイル更新処理の信頼性と操作性を向上できるストアコントローラを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、複数のレコードで構成されるデータファイルを保持するメモリ部と、このデータファイルの参照要求及びこの参照要求の結果に基づいて行われる更新要求を受付けるウェブページを複数のクライアント端末に提供するウェブサーバと、メモリ部に保持されたデータファイルを管理するファイル管理部とを備え、ファイル管理部が、各クライアント端末からウェブページ経由で送信されウェブサーバによって受理された参照要求により特定されるレコードをデータファイルのうちの参照対象ファイルから取得し、かつ参照対象ファイルのファイル名に参照時刻を付加して更新キーを作成して、この更新キーと取得したレコード内容とを含むレコード管理情報をレコード管理ファイルとしてメモリ部に記録する参照要求処理手段と、この参照要求処理手段によりレコード管理ファイルとしてメモリ部に記録されたレコード管理情報に含まれる更新キー及びレコード内容等を参照要求の結果としてウェブページ経由でクライアント端末に通知するためにウェブサーバに供給する参照結果通知手段と、各クライアント端末からウェブページ経由で送信されウェブサーバによって受理された更新要求に含まれる更新キーに対応するレコード管理情報をレコード管理ファイルから取得するレコード管理情報取得手段と、更新要求により特定されるレコードをデータファイルから取得し、その内容がレコード管理情報取得手段により取得したレコード管理情報に含まれるレコード内容と一致するか否かを比較する比較手段と、この比較手段によりこれらレコード内容が一致していることが確認された場合に更新要求により特定されるレコードについてデータファイルを更新する更新手段と、この更新手段により更新された特定レコードの更新履歴を履歴ファイルとしてメモリ部に記録する記録手段とを含むストアコントローラである。
【0009】
このストアコントローラでは、ファイル管理部とウェブサーバとが非同期に機能する場合においてオペレータが各クライアント端末で特定レコードのファイル更新要求を繰返したとしても、更新手段が先行ファイル更新要求に従って既にファイル更新済であれば、後続ファイル更新要求に従って同様のファイル更新を繰返すことがない。このため、後続ファイル更新要求が原因となって、他の特定レコードについて行われるファイル更新が遅れることが避けられる。
【0012】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のストアコントローラにおいて、ファイル管理部がさらに更新手段によって行われたファイル更新の結果をウェブページ経由でクライアント端末に通知するためにウェブサーバに供給する報告手段を含むものである。
【0013】
このストアコントローラでは、ファイル更新の結果がクライアント端末に通知されることになるため、ファイル管理部とウェブサーバとが非同期に機能する場合においてオペレータが各クライアント端末で特定レコードのファイル更新要求を繰返してしまうことが避けられる。
【0014】
請求項3記載の発明は、請求項1記載のストアコントローラにおいて、ファイル管理部がさらに更新要求の受理後にデータファイルをロックしこのデータファイルを更新完了後にアンロックするロック制御手段と、このロック制御手段によってデータファイルがアンロックされたことを報告する報告手段とを含むものである。
【0015】
このストアコントローラでは、さらにロック制御手段が更新処理を行なうためにデータファイルをロックした後にウェブサーバが異常終了した場合に、報告手段がデータファイルのアンロックを報告できないことからこの異常終了をストアコントローラのオペレータが発見できる。
【0020】
請求項4記載の発明は、請求項3記載のストアコントローラにおいて、ファイル管理部がさらにロック制御手段によりロックされたままアンロックされない異常データファイルのロックを自動的に解除するロック強制解除手段を含むものである。
【0021】
このストアコントローラでは、ロック制御手段が更新処理を行なうためにデータファイルをロックした後にウェブサーバが異常終了したためにアンロックされない異常データファイルが発生すると、ロック強制解除手段がこの異常データファイルのロック状態を自動的に解除するので、この異常データファイルのロック状態を解除するための格別な操作が不要になる。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
はじめに、請求項1乃至3記載の発明に対応した第1の実施の形態について、図1乃至図4を参照して説明する。
【0023】
図1は本実施の形態に係るPOSシステムの構成を示す。このPOSシステムは店舗の事務管理室に配置されるストアコントローラ10と、フロア単位に配置される複数のPOSコントローラ20と、様々な売場の事務室に配置される複数のPOS業務端末30と、様々な売場に配置される電子キャッシュレジスタのようなPOS端末40により構成される。ストアコントローラ10は複数のPOSコントローラ20および複数のPOS業務端末30にLANにより接続され、各POSコントローラ20は複数のPOS端末40にループ状専用回線により接続される。
【0024】
ストアコントローラ10は商品ファイルおよび売上ファイルのようなPOSデータファイルを保持するハードディスク等のメモリ部12と、このメモリ部12に保持されるPOSデータファイルを管理するファイル管理部14、および様々な要求を受付けるウェブページをPOS業務端末30のようなクライアント端末に提供するウェブサーバ16を含む。商品ファイルは各々商品コード、商品名、価格等で構成される複数の商品データをそれぞれレコードとして有し、売上ファイルは各々販売商品コード、販売点数、合計金額等で構成される複数の販売データをそれぞれレコードとして有する。
【0025】
各POS端末40は対応POSコントローラ20を介してストアコントローラ10をアクセスし、商品ファイルの商品データに基づいて販売処理を行なう。ストアコントローラ10はこの販売処理の結果としてPOS端末40から得られる販売データを受取り、売上ファイルに登録する。
【0026】
複数のPOS業務端末30は例えば売場担当者が商品の在庫管理、価格変更等を行なう場合に用いられ、閲覧アプリケーションのようなウェブアプリケーション(プログラム)を実行することによりウェブサーバ16から提供されるウェブページをディスプレイ画面に表示し、このウェブページを参照して行なう入力操作によりPOSデータファイルの参照要求および更新要求を行なう。この参照要求または更新要求がこのウェブページ経由でPOS業務端末30からストアコントローラ10に送信されると、ウェブサーバ16がこのPOS業務端末30から送信される参照要求および更新要求を受理し、ファイル管理部14にこれら参照要求および更新要求を処理させる。
【0027】
ストアコントローラ10が汎用コンピュータである場合、ファイル管理部14およびウェブサーバ16はこのコンピュータにインストールされるアプリケーションプログラムで構成される。すなわち、ウェブサーバ16は例えばウェブサーバアプリケーション(プログラム)を実行することにより機能し、ファイル管理部14は例えばデータ参照アプリケーション(プログラム)およびデータ更新アプリケーション(プログラム)を実行することにより機能する。
【0028】
メモリ部12はPOSデータファイルの他にレコード管理ファイル、ロック管理ファイル、および更新履歴ファイルをそれぞれ格納するハードディスク等のメモリ領域を含む。これらレコード管理ファイル、ロック管理ファイル、および更新履歴ファイルはPOSシステムが店舗に設置されたときに作成され、毎日初期化される。
【0029】
図2はこれらレコード管理ファイル、ロック管理ファイル、および更新履歴ファイルの構成を示す。レコード管理ファイルはPOS業務端末30別にAPLN−ID、更新キー、ファイルID、参照日、参照時刻、およびレコード内容で構成されるレコード管理情報を記録したファイルである。APLN−IDは対象ファイルを参照したデータ参照アプリケーションプログラム名であり、更新キーは対象ファイル名に参照時刻を付加して構成される更新許可IDであり、参照日は対象ファイルから特定レコードを読込んだ日付を表す年月日であり、参照時刻は対象ファイルから特定レコードを読込んだ時刻を表す時分秒であり、レコード内容は対象ファイルから読込まれた特定レコードの内容である。
【0030】
ロック管理ファイルはPOSデータファイルの種別にロックID、ロック日、ロック時刻、アンロックID、アンロック日、およびアンロック時刻で構成されるロック管理情報を記録したファイルである。ロックIDは対象ファイルをロックしたデータ更新アプリケーションプログラム名であり、ロック日は対象ファイルをロックした日付を表す年月日であり、ロック時刻は対象ファイルをロックした時刻を表す時分秒であり、アンロックIDは対象ファイルをアンロックしたデータ更新アプリケーションプログラム名であり、アンロック日は対象ファイルをアンロックした日付を表す年月日であり、アンロック時刻は対象ファイルをアンロックした時刻を表す時分秒である。
【0031】
更新履歴ファイルは更新順に更新日、更新時刻、APLN−ID、ファイルID、アクセスID、変更項目、変更データ、および更新レコード内容で構成される更新履歴情報を記録したファイルである。更新日は対象ファイルを更新した日付を表す年月日であり、更新時刻は対象ファイルを更新した時刻を表す時分秒であり、APLN−IDは対象ファイルを更新したデータ更新アプリケーションプログラム名であり、ファイルIDは対象ファイル名であり、アクセスIDは対象ファイルの特定レコードに対するアクセスモードフラグ名を表すI(挿入),U(更新),またはD(削除)であり、変更項目は対象ファイルの特定レコードの変更項目名であり、変更データは対象ファイルの特定レコードの変更項目名に対応する変更データであり、更新レコード内容は更新された特定レコードの内容である。尚、特定レコードの全項目を変更する場合には、変更項目としてAllが記録される。
【0032】
次に、上述のストアコントローラ10の動作を説明する。各POS業務端末30はウェブアプリケーションを実行することにより表示させたウェブページを参照してPOSデータファイルの参照要求および更新要求を行なう。更新要求については、参照要求の結果に基づいて行われる。
【0033】
図3はこの参照要求に対する処理を示す。この参照要求処理では、複数のPOS業務端末30のいずれかが参照対象となるPOSデータファイルの特定レコードに関する参照要求をウェブサーバ16に送信する。ウェブサーバ16はこの参照要求を受理すると、それに応答してファイル管理部14のデータ参照アプリケーションを起動する。
【0034】
このデータ参照アプリケーションは、ステップST1でメモリ部12に格納された複数のPOSデータファイルのうちの参照対象ファイルを調べてこの参照対象ファイルから特定レコードを取得し、ステップST2で参照対象ファイル名に参照時刻を付加して構成される更新許可IDを更新キーとして作成し、ステップST3でAPLN−ID、更新キー、ファイルID、参照日、参照時刻、およびレコード内容で構成されるレコード管理情報を参照要求を行ったPOS業務端末30についてレコード管理ファイルに記録し、ステップST4でこのレコード管理情報に含まれるAPLN−ID、更新キー、およびレコード内容を参照結果としてウェブサーバ16に供給し、参照要求を行ったPOS業務端末30のウェブアプリケーションに送信させる。データ参照アプリケーションはこのステップST4の実行後に終了する。
【0035】
図4は上述の参照要求の結果に基づいて行われる更新要求に対する処理を示す。この更新要求処理では、複数のPOS業務端末30のいずれかが参照結果として得られたAPLN−IDおよび更新キーと共に更新対象となるPOSデータファイルの特定レコードに関する更新要求をウェブサーバ16に送信する。ウェブサーバ16はこの更新要求を受理すると、それに応答してファイル管理部14のデータ更新アプリケーションを起動する。
【0036】
このデータ更新アプリケーションは、ステップST11でメモリ部12において更新対象となるPOSデータファイルをロックし、ステップST12でこのロック成功かどうかをチェックし、ロック成功の場合にステップST13でロックID、ロック日およびロック時刻をロック情報としてロック管理ファイルに記録する。続いて、データ更新アプリケーションはステップST14で更新要求に含まれるAPLN−IDおよび更新キーに対応するレコード管理情報をレコード管理ファイルから取得し、ステップST15でこのレコード管理情報のレコード内容に対応して更新対象となるPOSデータファイルから特定レコードを取得し、ステップST15でこれらレコード内容が一致するかどうかチェックする。ここで、レコード内容が一致していれば、データ更新アプリケーションがステップST17で更新対象となるPOSデータファイルの特定レコードを更新し、ステップST18でこのPOSデータファイルをアンロックし、ステップST19でアンロックID、アンロック日およびアンロック時刻をアンロック情報としてロック管理ファイルに記録し、ステップST20で更新日、更新時刻、APLN−ID、ファイルID、アクセスID、変更項目、変更データ、および更新レコード内容で構成される更新履歴情報を更新履歴ファイルに記録し、ステップST21で更新結果を“成功”とする。
【0037】
また、データ更新アプリケーションはステップST12でファイルロックの失敗を検出した場合およびステップST16でレコード内容の不一致を検出した場合にステップST22で更新結果を“不成功”とする。
これらステップST21およびST22に続き、データ更新アプリケーションはステップST23でこの更新結果をウェブサーバ16に供給し、更新要求を行ったPOS業務端末30のウェブアプリケーションにこの更新結果を送信させる。データ更新アプリケーションはこのステップST23の実行後に終了する。
【0038】
本実施の形態のPOSシステムでは、ファイル管理部14がウェブサーバ16とは非同期に機能することによりファイル更新においてタイムラグがある場合でも、各POS業務端末30はファイル更新が完了したことを確認できるため、POS業務端末30が同様のファイル更新要求を繰返してしまうことが避けられる。
【0039】
さらにメモリ部12に保持されたデータファイルの特定レコードが更新要求の受理前に得られた参照内容から変化した状態で更新を行ってしまうことが避けられる。
【0040】
さらに、ステップST11で更新処理を行なうためにデータファイルをロックした後にウェブサーバ16が異常終了した場合に、ステップST19でデータファイルのアンロックを報告しないことからこの異常終了をストアコントローラ10のオペレータが発見できる。
【0041】
また、ステップST11で更新処理を行なうためにPOSデータファイルをロックした後にウェブサーバ16が異常終了してしまった場合でも、ストアコンピュータのオペレータがPOSデータファイルのロック状態をメモリ部12に残る記録から確認することができるため、速やかに正常な状態に戻すことが可能である。
【0042】
ただし、正常な状態に戻すためには、ロック状態から開放されないPOSデータファイルのロックを開放するための格別な操作がオペレータに要求され、負担である。
そこで次に、ファイル管理部14が、ロック状態から開放されない異常データファイルのロックを自動的に解除するロック強制解除手段を含む請求項4の発明に対応した第2の実施の形態について、図5を用いて説明する。
【0043】
なお、この第2の実施の形態に係るPOSシステムの構成は第1の実施の形態と同一であり、レコード管理ファイル、ロック管理ファイル、および更新履歴ファイルの構成も第1の実施の形態と同一なので、図1,図2を用いてその説明を省略する。また、ストアコントローラ10の参照要求に対する処理も第1の実施の形態と同一なので、図3を用いてその説明を省略する。
【0044】
図5はストアコントローラ10の更新要求に対する処理のうちロック強制解除手段に係る要部を示し、図4と共通する部分には同一符号を付している。すなわち、データ更新アプリケーションは、ステップST11でメモリ部12において更新対象となるPOSデータファイルをロックし、ステップST12でこのロック成功かどうかをチェックし、ロック成功の場合には、第1の実施の形態と同様にステップST13〜ST23の処理を実行する。そしてデータ更新アプリケーションは、このステップST23の実行後に終了する。
【0045】
ステップST12でファイルロックの失敗を検出した場合には、ステップST31でロック管理ファイルからロック情報(ロックID,ロック日,ロック時刻)のみセットされアンロック情報(アンロックID,アンロック日,アンロック時刻)がセットされていないPOSデータファイル,つまり未開放になっているPOSデータファイルのロック管理情報を読込む。次に、ステップST13でその読込んだロック管理情報のロックIDで識別されるデータ更新アプリケーション(ロック対象プロセス)が起動中,つまり存在するか確認し、存在する場合にはステップST33としてロック時刻からの経過時間を算出して、所定時間(この実施の形態では15分とする)以上か否かを判断する。その結果、ロック時刻からの経過時間が所定時間未満の場合にはステップST22に進み、更新結果を“不成功”とする。その後、ステップST23に進み、更新結果をウェブサーバ16に供給し、更新要求を行ったPOS業務端末30のウェブアプリケーションにこの更新結果を送信させる。データ更新アプリケーションは、このステップST23の実行後に終了する。
【0046】
ステップST32で該当するデータ更新アプリケーションが既に存在しない場合、およびステップST33でロック時刻からの経過時間が所定時間以上の場合にはステップST34に進み、その未開放になっているPOSデータファイルのロックを解除する。次に、ステップST35で更新対象となるPOSデータファイルをロックするとともに、ステップST36でロックを解除したPOSデータファイルのアンロック情報(アンロックID,アンロック日,アンロック時刻)をロック管理ファイルに記録する。しかる後、ステップST13に進み、ステップST35でロックした更新対象ファイルのロック情報(ロックID,ロック日,ロック時刻)をロック管理ファイルに記録する。その後、第1の実施の形態と同様にステップST14〜ST23の処理を実行し、データ更新アプリケーションは、このステップST23の実行後に終了する。
【0047】
本実施の形態のPOSシステムでは、ファイル管理部14が、ロック状態から開放されない異常データファイルのロックを自動的に解除するので、ロック状態から開放されないPOSデータファイルのロックを開放するための格別な操作が不要となる。その結果、ストアコントローラ1のオペレータの負担が軽減される。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、請求項1記載の発明によれば、ファイル管理部とウェブサーバとが非同期に機能する場合においてオペレータが各クライアント端末で特定レコードのファイル更新要求を繰返したとしても、先行ファイル更新要求に従って既にファイル更新済であれば、更新手段が後続ファイル更新要求に従って同様のファイル更新を繰返すことがない。このため、後続ファイル更新要求が原因となって、他の特定レコードについて行われるファイル更新が遅れることが避けられる。
【0050】
請求項2記載の発明によれば、ファイル更新の結果がクライアント端末に通知されることになるため、ファイル管理部とウェブサーバとが非同期に機能する場合においてオペレータが各クライアント端末で特定レコードのファイル更新要求を繰返してしまうことが避けられる。
【0051】
請求項3記載の発明によれば、さらにロック制御手段が更新処理を行なうためにデータファイルをロックした後にウェブサーバが異常終了した場合に、報告手段がデータファイルのアンロックを報告できないことからこの異常終了をストアコントローラのオペレータが発見できる。
【0054】
請求項4記載の発明によれば、ロック制御手段が更新処理を行なうためにデータファイルをロックした後にウェブサーバが異常終了したためにアンロックされない異常データファイルが発生しても、この異常データファイルのロック状態を自動的に解除でき、オペレータの負担を軽減できる。
【0055】
このように、本発明によれば、ファイル更新処理の信頼性と操作性を向上できるストアコントローラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係るPOSシステムの構成を示す図である。
【図2】 レコード管理ファイル、ロック管理ファイル、および更新履歴ファイルの構成を示すメモリマップである。
【図3】 POSデータファイルの参照要求に対する処理を示すフローチャートである。
【図4】 第1の実施の形態におけるPOSデータファイルの更新要求に対する処理を示すフローチャートである。
【図5】 第2の実施の形態におけるPOSデータファイルの更新要求に対する処理の要部を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…ストアコントローラ
12…メモリ部
14…ファイル管理部
16…ウェブサーバ
20…POSコントローラ
30…POS業務端末
40…POS端末
Claims (4)
- 複数のレコードで構成されるデータファイルを保持するメモリ部と、このデータファイルの参照要求及びこの参照要求の結果に基づいて行われる更新要求を受付けるウェブページを複数のクライアント端末に提供するウェブサーバと、前記メモリ部に保持されたデータファイルを管理するファイル管理部とを備え、
前記ファイル管理部は、
各クライアント端末からウェブページ経由で送信され前記ウェブサーバによって受理された参照要求により特定されるレコードを前記データファイルのうちの参照対象ファイルから取得し、かつ前記参照対象ファイルのファイル名に参照時刻を付加して更新キーを作成して、この更新キーと取得したレコード内容とを含むレコード管理情報をレコード管理ファイルとして前記メモリ部に記録する参照要求処理手段と、
この参照要求処理手段により前記レコード管理ファイルとして前記メモリ部に記録されたレコード管理情報に含まれる更新キー及びレコード内容等を参照要求の結果としてウェブページ経由で前記クライアント端末に通知するために前記ウェブサーバに供給する参照結果通知手段と、
各クライアント端末からウェブページ経由で送信され前記ウェブサーバによって受理された更新要求に含まれる更新キーに対応するレコード管理情報を前記レコード管理ファイルから取得するレコード管理情報取得手段と、
前記更新要求により特定されるレコードを前記データファイルから取得し、その内容が前記レコード管理情報取得手段により取得したレコード管理情報に含まれるレコード内容と一致するか否かを比較する比較手段と、
この比較手段によりこれらレコード内容が一致していることが確認された場合に前記更新要求により特定されるレコードについてデータファイルを更新する更新手段と、
この更新手段により更新された特定レコードの更新履歴を履歴ファイルとして前記メモリ部に記録する記録手段とを具備したことを特徴とするストアコントローラ。 - 前記ファイル管理部がさらに前記更新手段によって行われたファイル更新の結果をウェブページ経由で前記クライアント端末に通知するために前記ウェブサーバに供給する報告手段を含むことを特徴とする請求項1に記載のストアコントローラ。
- 前記ファイル管理部がさらに更新要求の受理後にデータファイルをロックしこのデータファイルを更新完了後にアンロックするロック制御手段と、このロック制御手段によってデータファイルがアンロックされたことを報告する報告手段とを含むことを特徴とする請求項1に記載のストアコントローラ。
- 前記ファイル管理部がさらにロック制御手段によりロックされたままアンロックされない異常データファイルのロックを自動的に解除するロック強制解除手段を含むことを特徴とする請求項3に記載のストアコントローラ。
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