JP3792826B2 - 画像処理方法及び画像処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する画像処理方法及び画像処理装置に関するものである。例えば、本発明は、監視装置、TV会議装置、動画を扱う汎用計算機あるいはビデオサーバ等を含む様々な分野に適用することが可能である。
【0002】
【従来の技術】
これまで、映像中の変化を検出するための方法に関して、従来から様々な方法が提案されている。その中で比較的簡便なものとして、2つの画像間の差分をとることによって変化領域を検出する方法が提案されている(佐久間,伊藤,増田「フレーム間差分を用いた侵入物体検出法」、テレビジョン学会技術報告,vol.14,No.49,pp1-6,1990年などを参照)。映像はデータ量が非常に多いため、その処理のためには多くの時間を必要とするが、このような簡便な方法によれば、汎用計算機でも十分な処理速度で映像変化の検出を行うことが可能である。
【0003】
そして、上述した映像変化を検出する手法を利用した装置として、本出願人が既に提案した特願平7−128378号や特願平8−24337号のように、映像中の変化の有無を検出し、変化が検出された映像だけを通信路(例えば、WAN(Wide Area Network )やLAN(Local Area Network)など)に出力して送信したり、画像記憶装置に出力して記憶したり、画像表示装置に出力して表示したりする装置が種々提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記先願を含む従来例は、映像の変化が検出されている間は通常通り動画出力を実行し、映像の変化が検出されていない間は、映像中に変化が検出されているときと同様に単に撮像中の映像をそのまま出力したり、あるいは、変化が検出された瞬間の画像(フィールド画像もしくはフレーム画像)のみを出力し、次の変化が検出されるまでは引き続き撮像されている映像を出力しないようにするというに過ぎないものであった。
【0005】
すなわち、映像データを利用する際には、その映像は高画質であることが要求される場合が多いのに、上記従来例では、出力される映像の高画質化を図るなどの工夫は一切行われていなかった。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みて成されたものであり、映像中に変化が有るか否かによって動作を切り替えるようにした装置等において、出力される画像を有効に高画質化できるようにすることを目的とする。特に本発明は、映像中に有意と考えられる変化が検出されている間は動画出力を行い、映像中に変化が検出されない間は出力される画像を高画質化できるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の画像処理方法は、動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する画像処理方法であって、動画像を構成する複数の静止画像であって、処理対象の静止画像を入力する画像入力ステップと、前記処理対象の静止画像と当該静止画像以前の基準画像とを比較することにより、前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したか否かを検出する変化検出ステップと、前記変化検出ステップにおいて前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化していないことを検出したときには、前記変化が検出されなかった期間に入力された複数の静止画像を用いて高画質な静止画像を出力画像として生成し、前記変化検出ステップにおいて前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したことを検出したときには、前記処理対象の静止画像を出力画像として保持する出力画像生成ステップと、前記出力画像生成ステップで生成又は保持された出力画像の何れか一方を出力する画像出力ステップとを備え、前記出力画像生成ステップでは、前記変化が検出されない期間が延長されると、当該延長期間に入力された静止画像も用いて前記高画質な静止画像を出力画像として生成し直すことを特徴とする。
【0008】
本発明の画像処理装置は、動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する画像処理装置であって、動画像を構成する複数の静止画像であって、処理対象の静止画像を入力する画像入力手段と、前記処理対象の静止画像と当該静止画像以前の基準画像とを比較することにより、前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したか否かを検出する変化検出手段と、前記変化検出手段において前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化していないことを検出したときには、前記変化が検出されなかった期間に入力された複数の静止画像を用いて高画質な静止画像を出力画像として生成し、前記変化検出手段において前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したことを検出したときには、前記処理対象の静止画像を出力画像として保持する出力画像生成手段と、前記出力画像生成手段で生成又は保持された出力画像の何れか一方を出力する画像出力手段とを備え、前記出力画像生成手段は、前記変化が検出されない期間が延長されると、当該延長期間に入力された静止画像も用いて前記高画質な静止画像を出力画像として生成し直すことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明を適用した第1の実施形態による動画像処理方法の内容を示す流れ図である。
【0016】
図1において、画像入力ステップ1では、図示しないビデオカメラ等による撮影によって得られる映像や、図示しないディスク装置等に記憶されているデジタル動画像等から、静止画像を抽出して入力する(以下、この入力した静止画像を入力画像と呼ぶ)。
【0017】
変化検出ステップ2では、上記画像入力ステップ1において入力された入力画像と、過去に生じた幾つかの映像変化のうち最新の変化を検出したときの画像(以下、最新変化画像と呼ぶ)とを比較することにより、現時点での映像の変化を検出する。ここで、映像の変化を検出した場合は、次の最新変化画像記憶ステップ3へと処理を移し、映像の変化を検出できなかった場合は、出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5へと処理を移す。
【0018】
最新変化画像記憶ステップ3では、上記変化検出ステップ2で映像の変化を検出したときに比較の対象とされていた入力画像を新たな最新変化画像として記憶する。そして、次の出力画像生成用画像データ初期化ステップ4では、上記変化検出ステップ2で映像の変化を検出したときに比較の対象とされていた入力画像を新たな出力画像生成用画像データとして記憶し、かつ、後述する出力画像生成ステップ6で用いるパラメータを初期化する。
【0019】
一方、出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5では、上記変化検出ステップ2で映像の変化を検出しなかったときに比較の対象とされていた入力画像と、その時点で既に記憶されていた出力画像生成用画像データとを用いて高画質化処理を行うことにより、新たな出力画像生成用画像データを生成する。そして、この生成した新たな出力画像生成用画像データをもって、それまで記憶していた出力画像生成用画像データを更新し、かつ、後述する出力画像生成ステップ6で用いるパラメータをも更新する。
【0020】
出力画像生成ステップ6では、その時点で記憶されている出力画像生成用画像データと所定のパラメータとから出力画像を生成する。そして、次の画像出力ステップ7において、上記出力画像生成ステップ6で生成した出力画像を図示しない通信路(例えば、WANやLAN)に出力して送信したり、図示しない画像記憶装置に出力して記憶したり、図示しない画像表示装置に出力して表示したりする。上記画像出力ステップ7の処理を終えると、処理の終了指示がない限り、再び画像入力ステップ1の処理に戻り、以上の処理を繰り返し実行する。
【0021】
図2は、図1に示した処理を行う動画像処理装置の構成例を示す機能ブロック図である。また、図3は、図2に示した機能を実現する実際のハードウェア構成の例を示す図である。
【0022】
図3において、21はCPU(中央処理装置)であり、本実施形態による動画像処理装置全体の動作を制御する。22はROM(リードオンリメモリ)であり、各種の処理プログラムが記憶されている。23はRAM(ランダムアクセスメモリ)であり、処理プログラムや静止画像など、処理の過程で種々の情報が格納される。
【0023】
24はディスク装置であり、デジタル動画像等の情報が記憶されている。25はディスク入出力装置(ディスクI/O)であり、上記ディスク装置24に記憶されているデジタル動画像情報の入出力を行う。26はビデオカメラであり、被写体を撮影することにより映像情報を得るためのものである。27はビデオキャプチャ装置であり、上記ビデオカメラ26による撮影によって得られる映像から静止画像を獲得する。
【0024】
28は通信装置であり、上記RAM23に保持される静止画像や、上記ディスク装置24からディスクI/O25を介して入力される静止画像、上記ビデオカメラ26からビデオキャプチャ装置27を介して入力される静止画像をWANやLANなどの通信路を介して送信する。29はバスであり、上記CPU21、ROM22、RAM23、ディスクI/O25、ビデオキャプチャ装置27および通信装置28が接続される。
【0025】
次に、図2において、画像入力手段11は、ビデオカメラで得られる映像やディスク装置に記憶されているデジタル動画像等から静止画像を獲得し、それを入力画像記憶手段17に記憶するものである。例えば、図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21の制御により、ビデオカメラ26による撮影によって得られた映像からビデオキャプチャ装置27で静止画像(入力画像)を獲得し、それをRAM23に格納する公知の画像入力手段で構成することができる。
【0026】
または、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21の制御により、ディスク装置24に記憶されているデジタル動画像からディスクI/O25を介して静止画像(入力画像)を読み込み、それをRAM23に格納する公知の画像入力手段で構成することができる。
【0027】
次いで、変化検出手段12は、上記入力画像記憶手段17に記憶されている入力画像と、最新変化画像記憶手段13に記憶されている最新変化画像とを比較することにより、現時点での映像の変化を検出する。そして、映像の変化を検出した場合は、そのとき入力画像記憶手段17に記憶されている入力画像を新たな最新変化画像として最新変化画像記憶手段13に記憶するものである。
【0028】
このような変化検出手段12は、例えば図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメモリとして使用するRAM23またはディスク装置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成したり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わない。
【0029】
次いで、出力画像生成用画像データ初期化手段14は、上記変化検出手段12において映像の変化が検出されたときに、そのとき入力画像記憶手段17に記憶されていた入力画像を、それまでの出力画像生成用画像データに代えて新規な出力画像生成用画像データとして出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶すると同時に、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値を1に初期化するものである。
【0030】
このような出力画像生成用画像データ初期化手段14は、例えば図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメモリとして使用するRAM23またはディスク装置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成したり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わない。
【0031】
次いで、出力画像生成用画像データ高画質化処理手段15は、上記変化検出手段12において映像の変化が検出されなかったときに、そのとき入力画像記憶手段17に記憶されていた入力画像と、出力画像生成用画像データ記憶手段18に既に記憶されていた出力画像生成用画像データとの対応する画素間の値をそれぞれ加算することにより得られる値を各画素値とする画像データを生成し、この生成した画像データをもって改めて出力画像生成用画像データとして出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶する。また、これと同時に、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値を1だけ増やす。
【0032】
このような出力画像生成用画像データ高画質化処理手段15は、例えば図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメモリとして使用するRAM23またはディスク装置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成したり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わない。
【0033】
次いで、出力画像生成手段16は、出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶されている出力画像生成用画像データと、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値とから出力画像を求めるものである。すなわち、上記パラメータの値で出力画像生成用画像データの各画素値を除算して得られる商を改めて各画素の値とする画像データを生成し、これを出力画像として出力画像記憶手段101に記憶する。
【0034】
このような出力画像生成手段16は、例えば図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21と、ワークメモリとして使用するRAM23またはディスク装置24とで構成することができる。もちろん、それぞれ専用のCPU、RAMおよびディスク装置により構成したり、専用のハードウェアにより構成したりしても構わない。
【0035】
次いで、画像出力手段102は、上記出力画像生成手段16により生成され、出力画像記憶手段101に記憶された出力画像を通信路(WANやLANなど)に出力して送信したり、画像記憶装置に出力して記憶したり、画像表示装置に出力して表示したりするものである。
【0036】
例えば、図3においては、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21の制御により、通信装置28を通じてWANやLAN等の通信路に画像を送信する公知の画像出力手段で構成することができる。または、ROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従って動作するCPU21の制御により、デジタル動画像の一部としてディスク装置24に記憶する公知の画像出力手段で構成することができる。ここで、ディスク装置24は、LANなどのネットワークを通して利用可能なものでも構わない。
【0037】
なお、図3には示していないが、静止画像をディスプレイ上の同じ部分に連続的に表示することにより動画像として表示するようにした公知の画像出力手段で構成することもできる。当然、上記のような複数の画像出力手段を組み合わせて構成しても構わない。
【0038】
上述の入力画像記憶手段17および最新変化画像記憶手段13は、例えば図3において、RAM23またはディスク装置24で構成することができる。もちろん、それぞれの記憶手段17、13を専用の記憶装置で構成しても構わない。
また、上述の出力画像生成用画像データ記憶手段18、出力画像生成用パラメータ記憶手段19、および出力画像記憶手段101も、例えば図3において、RAM23またはディスク装置24で構成することができる。もちろん、それぞれの記憶手段18、19、101を専用の記憶装置で構成しても構わない。
【0039】
以下、図1に示した各ステップの処理内容について、図2および図3の構成を用いながら詳細に説明する。
【0040】
<画像入力ステップ1>
画像入力ステップ1では、画像入力手段11が、ビデオカメラ26で得られる映像やディスク装置24に記憶されているデジタル動画像から静止画像を獲得し、その獲得した静止画像を入力画像記憶手段17に記憶する。
【0041】
<変化検出ステップ2>
変化検出ステップ2では、上述のようにして入力画像記憶手段17に記憶された入力画像と、最新変化画像記憶手段13に記憶されている最新変化画像とを比較することにより、現時点での映像の変化を検出する。
【0042】
この変化検出ステップ2において、図3のROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従ってCPU21が実行する処理内容の一例を、図4に示す。この処理では、入力画像と最新変化画像とを用いて対応する各画素間(それぞれの画像中の同位置にある各画素間)の画素値差分(絶対値)を算出し、画像全体での画素値差分の合計がある閾値以上であれば、入力画像が最新変化画像と比べて変化していると判断する。すなわち、映像が変化したと判断する。
【0043】
ここで、画素値差分の算出は、図5中の矢印に示すように画像の各画素をラスタ順に処理することによって行うものとし、処理途中の画素値差分の合計を合計変化量と呼ぶことにする。もちろん、各画素を並列に処理しても構わない。
【0044】
図4において、ステップS101では、合計変化量を0に初期化する。ステップS102では、現在処理を行っている画素(以下、注目画素と呼ぶ)間の画素値差分を算出する。画素値差分の値は、入力画像が濃淡画像であれば、例えば、注目画素の値の差の絶対値とする。また、入力画像がカラー画像であれば、例えば、注目画素のRGB値のそれぞれの差の絶対値を算出し、それぞれの差の絶対値を合計した値とする。
【0045】
ステップS103では、上記ステップS102で算出した画素値差分を合計変化量に加える。次のステップS104では、上記ステップS103にて算出した合計変化量があらかじめ設定した値(閾値)より大きいかどうかを判断し、大きければ、映像に変化があったとして、図4に示す処理を終了する。また、合計変化量が閾値より大きくなかった場合は、ステップS105に進む。
【0046】
ステップS105では、全ての画素を処理したかどうかを判断する。全ての画素を処理した場合は、映像に変化がなかったとして図4に示す処理を終了する。一方、まだ処理していない画素が残っている場合は、ステップS106に進む。ステップS106では、次の画素に処理を移して(注目画素を次の画素に変更して)ステップS102の処理に戻る。
【0047】
<最新変化画像記憶ステップ3>
最新変化画像記憶ステップ3では、上記変化検出ステップ2で映像の変化を検出したときに、上記画像入力ステップ1で入力画像記憶手段17に記憶された入力画像を新たな最新変化画像として最新変化画像記憶手段13に記憶する。
【0048】
<出力画像生成用画像データ初期化ステップ4>
出力画像生成用画像データ初期化ステップ4では、図6に示すように、上記変化検出ステップ2で映像の変化が検出されたときに、まず、上記画像入力ステップ1で入力画像記憶手段17に記憶された入力画像を新たな出力画像生成用画像データとして出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶する(ステップS201)。次に、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値を1に初期化して(ステップS202)、処理を終了する。
【0049】
<出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5>
出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5では、上記変化検出ステップ2で映像の変化が検出されなかったときに、上記画像入力ステップ1で入力画像記憶手段17に記憶された入力画像と、その時点で出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶されていた出力画像生成用画像データとの対応する画素間の画素値の和をとり、この加算値を出力画像生成用画像データの対応する画素の新たな画素値とする処理を、上記図5に示すようなラスタ順に全画素に対して行うことにより、出力画像生成用画像データを更新する。また、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値を、1だけ増加させた値に更新する。
【0050】
ただし、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されるパラメータの値があらかじめ定めた値(閾値A:例えば256)を越える場合には、上述した出力画像生成用画像データの更新、および出力画像生成用パラメータの値の更新は行わないものとする。このようにすれば、出力画像生成用画像データ記憶手段18での画素値のオーバーフローの発生や、出力画像生成用パラメータの値のオーバーフローの発生を防ぐことができる。
【0051】
すなわち、例えば、入力画像が濃淡画像で、各画素値が0〜255の8ビット(=1バイト)の値で表現されている場合において、出力画像生成用画像データ記憶手段18の記憶領域が、各画素値として16ビット(=2バイト)のダイナミックレンジ、すなわち、0〜65535までの値の記憶を許す構成とすれば、閾値Aとしては、1より大きく256以下の値に設定すればオーバーフローは発生しなくなる。
【0052】
また、入力画像がカラー画像であれば、各色成分画像(例えば、RGBのR成分画像、G成分画像、B成分画像)のそれぞれに対して、入力画像の各画素値のダイナミックレンジと、出力画像生成用画像データ記憶手段18で記憶を許す各画素値のダイナミックレンジとの巾(階調値)の比から、加算を繰り返してもオーバーフローが発生しない範囲を決め、上記閾値Aに相当する値をそれぞれ設定する。
【0053】
さらに、出力画像生成用パラメータの値(自然数値)を保持する出力画像生成用パラメータ記憶手段19においてもオーバーフローを発生することなくパラメータの値を記憶できる数値以内に閾値を抑えることも考慮して、上記閾値Aを定める。
【0054】
この出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5において、図3のROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従ってCPU21が実行する処理内容の一例を、図7に示す。
【0055】
図7において、ステップS301では、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されるパラメータの値があらかじめ定めた閾値Aより大きいか否かを判定し、もし大きければ図7に示す処理を終了し、大きくなければステップS302へ進む。ステップS302では、現在処理を行っている注目画素間の画素値の和を算出し、得られた値を改めて出力画像生成用画像データの注目画素の画素値として、出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶される当該注目画素の画素値を更新する。
【0056】
ステップS303では、全ての画素を処理したかどうかを判断する。そして、全ての画素を処理した場合は、ステップS304に進み、まだ処理していない画素が残っている場合は、ステップS305に進む。ステップS304では、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されているパラメータの値を1だけ増加させた値に更新して、図7に示す処理を終了する。一方、ステップS305では、次の画素に処理を移して(注目画素を次の画素に変更して)ステップS302の処理に戻る。
【0057】
<出力画像生成ステップ6>
出力画像生成ステップ6では、上記出力画像生成用画像データ初期化ステップ4または出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5において出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶された出力画像生成用画像データと、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されたパラメータの値とから出力画像を生成する処理を行う。
【0058】
すなわち、上記パラメータの値で出力画像生成用画像データの各画素値を除算して得られる商を求め、この商をもって各画素に対応する出力画像の各画素値とする処理を、上記図5に示すようなラスタ順に全画素に対して行う(カラー画像の場合は、全ての色成分画像の各画素に対して行う)ことにより出力画像を生成し、これを出力画像記憶手段101に記憶する。
【0059】
この出力画像生成ステップ6において、図3のROM22またはRAM23に格納されているプログラムに従ってCPU21が実行する処理内容の一例を、図8に示す。
図8において、ステップS401では、出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶されている出力画像生成用画像データ中で現在処理を行っている注目画素の画素値を、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されている出力画像生成用パラメータの値で割り、商を得る。
【0060】
ステップS402では、上記ステップS401で得た商をもって出力画像の注目画素の画素値とし、それを出力画像記憶手段101に記憶する。ステップS403では、全ての画素を処理したかどうかを判断する。そして、全ての画素を処理した場合は、図8の処理を終了する。一方、まだ処理していない画素が残っている場合は、ステップS404に進む。ステップS404では、次の画素に処理を移して(注目画素を次の画素に変更して)ステップS401の処理に戻る。
【0061】
<画像出力ステップ7>
画像出力ステップ7では、上記出力画像生成ステップ6で生成され出力画像記憶手段101に記憶されている出力画像を、通信装置28等を通して図示しない通信路(WANやLANなど)に出力して送信したり、ディスク装置24などの画像記憶装置に出力して記憶したり、図示しない画像表示装置に出力して表示したりする。
【0062】
以上のように、第1の実施形態によれば、撮像された映像にありがちなランダム性の強い雑音が、映像変化の検出されなかった静止画像を積算していくことで平均化されることにより、ノイズレベルが低減していく。具体的には、撮像条件を固定した撮影により得られるN枚の画像の平均をとることにより、撮像過程等で生じる雑音レベルを1/√Nに下げることができる(電子情報通信学会誌のvol.79,No.5,pp490-499 の「多重画像の統合」と題された解説(松山,浅田)のpp493 を参照)。このため、映像の変化が検出されないで静止画像の積算が続いている間は、S/N比の向上が進み、出力画像の高画質化を図ることができる。
【0063】
なお、このように静止画像の積算により高画質化を図ることは、撮影された複数枚の画像の中に(被写体に)変化がないことを大前提としており、この前提が成り立たない場合には効果がないばかりか、却って画質の劣化を生じることになってしまう。したがって、撮像条件を固定して撮影した複数枚の画像の平均をとることで雑音レベルを低減する技術を動画の高画質化を図るために適用することは、必ずしも好ましい態様とは言い難い。
【0064】
そこで、本実施形態では、映像中に変化が検出されている間は変化画像を順次出力し、上述の静止画像の積算による高画質化処理を実行していない。このため、本実施形態では、映像中に変化が検出されている間は通常通り動画出力を実行し、映像の変化が検出されない場合のみに高画質化の効果がある高画質化処理を適切に実行することができる。
【0065】
(第2の実施形態)
上記第1の実施形態における変化検出ステップ2の動作は、次のようにしても良い。すなわち、合計変化量の大きさによって映像変化の有無を判断するための閾値を2つ設けて、これらを閾値1、閾値2とする。ただし、閾値1>閾値2とする。閾値1は、入力画像が最新変化画像と比べて有意な変化を有していると認めるか否かを判断するための閾値として用い、閾値2は、入力画像が最新変化画像と比べて有意な変化があるとは認められない場合であっても、変化がなかったと言い切れるか否かを判断するための閾値として用いる。
【0066】
この第2の実施形態は、上記図4にて述べた処理を図9の処理に変えることで実現される。ただし、図9の処理は、図4のステップS104で用いていた閾値を上記閾値1とする点と、図4の処理ではステップS105における判断の結果がY(Yes)となった場合に直ちに映像に変化がなかったと判断して処理を終了していたところを、図9の処理では更にステップS107を設けてこのステップS107の処理へ進むようにしているという点との2点で、図4の処理と異なっているのみである。このため、図9の処理において、図4の処理と全く同じ動作をするステップには、同じステップ番号を付してある。以下、図9のステップの中で、図4とは異なる部分のみを説明する。
【0067】
ステップS104′では、その直前のステップS103にて算出した合計変化量があらかじめ設定した閾値1より大きいかどうかを判断し、大きければ、映像に有意な変化があったとして、図9に示す処理を終了する。また、合計変化量が閾値1より大きくなかった場合は、ステップS105に進む。
【0068】
また、ステップS107の処理は、その直前のステップS105にて全ての画素の処理が終わったと判断された場合に行われる。ステップS107では、全画素の画素値差分を合計した合計変化量があらかじめ設定した閾値2より大きいかどうかを判断し、大きければ、映像中に有意な変化は認められないものの、変化がなかったとまで言い切れるかは疑わしい(変化は疑わしい)と判断して、図9に示す処理を終了する。また、合計変化量が閾値2より大きくなかった場合は、映像に変化がなかったと判断して、図9に示す処理を終了する。
【0069】
さて、このような変化検出ステップ2の処理により、有意な変化があったと判断された場合は、第1の実施形態と同様に最新変化画像記憶ステップ3に進む。また、変化がなかったと判断された場合も第1の実施形態と同様に、出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5に進む。ただし、映像の変化が疑わしいと判断された場合は、直ちに画像出力ステップ7へ進む。この処理の様子を図1をもとに書き直すと、図10のようになる。また、図11に示すように、映像の変化が疑わしいと判断された場合に、直ちに画像入力ステップ1に戻るようにしても良い。
【0070】
上述したように、静止画像の積算により高画質化を図ることは、積算する複数の画像の中に変化がないことを前提としており、この前提が成り立たない場合には効果がないばかりか、却って画質の劣化を生じることになってしまう。したがって、第2の実施形態のように、変化がなかったと言い切れるかどうかが疑わしい場合には高画質化処理を行わないようにすることにより、出力画像を却って劣化させてしまう不都合を防止することができるというメリットが得られる。
【0071】
また、本実施形態では、第1の実施形態で用いていた閾値を単純に小さな値にするのではなく、閾値1,2の2つを設けて映像変化の有無を判断している。したがって、閾値2を用いることによって上述のメリットが得られるだけでなく、閾値1を用いることによって確かに映像が変化したときだけ最新変化画像の更新を行うようにすることができ、その後の映像変化の検出精度が低下しないようにすることができるというメリットも得られる。
【0072】
なお、以上の実施形態では、映像変化の有無の程度を3段階のレベルに分けて映像の変化を検出し、映像変化の有無の程度が最も低いレベルの段階であると検出された期間のみの静止画像から高画質な静止画像を生成するようにしているが、3段階以上の多段階レベルに分けて映像の変化を検出するようにしても良い。そして、この場合において、映像変化の有無の程度があらかじめ定めたレベル以下の段階であると検出された期間のみの静止画像から、高画質な静止画像を生成するようにしても良い。
【0073】
(第3の実施形態)
上記第1および第2の実施形態における出力画像生成ステップ6の動作は、次のようにしても良い。すなわち、出力画像生成用パラメータの値が出力画像生成処理に都合のよい値(単数または複数種のどちらでも良い)である場合にのみ、出力画像生成処理を行うようにする。より具体的には、パラメータの値が2のべき乗の値になっているときにのみ、出力画像生成処理を行う。
【0074】
このように、出力画像生成用パラメータの値が2のn乗(nは非負整数)のときにのみ出力画像の画素値を生成するようにすれば、出力画像生成用画像データの各画素値をn回だけ右にビットシフト(2のn乗=2n で割ることに相当)することによって得られる値として簡単に求めることができる。この第3の実施形態の処理は、上記図8にて述べた処理を図12のように変更することによって実現される。
【0075】
図12において、ステップS501では、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されている出力画像生成用パラメータの値が2のべき乗の値になっているか否かを判定する。この判定は、あらかじめ想定されるパラメータの値の範囲(例えば、上述の出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ5の説明で述べた閾値Aを256にとった場合は、1〜257)の各数値に対して2のべき数(2n :nは非負整数)であるか否かを、例えば図13に示すような一覧表(もし、べき数ならn(この場合は0〜8)の値を書き、べき数でないなら−1を書いたテーブル等)として持っておき、このテーブルを参照することによって判断するようにしても良い。
【0076】
上記ステップS501にてパラメータの値が2のべき数ではないと判断された場合は、何も行わずに図12の処理を終了する。一方、2のべき数であると判断された場合は、ステップS502へ進む。ステップS502では、出力画像生成用画像データ記憶手段18に記憶されている出力画像生成用画像データ中で現在処理を行っている注目画素の画素値に対して、出力画像生成用パラメータ記憶手段19に記憶されている出力画像生成用パラメータの値である2のべき数(2n )の指数nの回数分だけ右にビットシフトを施す。
【0077】
ステップS503では、上記ステップS502で求められた値を、出力画像の注目画素の画素値として出力画像記憶手段101に記憶する。ステップS504では、全ての画素を処理したかどうかを判断する。そして、全ての画素を処理した場合は、図12の処理を終了する。一方、まだ処理していない画素が残っている場合は、ステップS505に進む。ステップS505では、次の画素に処理を移して(注目画素を次の画素に変更して)ステップS502の処理に戻る。
【0078】
このような処理とすることにより、第3の実施形態では、出力画像が高画質化される頻度は減るが、最終的に高画質化される程度は第1および第2の実施形態の場合とそれほど変わりなく、かつ、本処理に要する演算コストを格段に減少させることができるというメリットが得られる。
【0079】
なお、以上の第1〜第3の実施形態において、それぞれの処理を実行させるためのプログラムは、上述したように図3のROM22に記憶されており、このROM22は、本発明の画像処理用プログラムの記録媒体に相当する。ただし、本発明の記録媒体は、このROM22には限定されない。
【0080】
例えば、上述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
【0081】
この場合、上記ソフトウェアのプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード自体、およびそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記憶媒体としては、上述したROM22の他に、例えばフロッピーディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード等を用いることができる。
【0082】
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティングシステム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
【0083】
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
【0084】
また、以上の第1〜第3の実施形態では、映像変化の有無を検出するために入力画像と比較する基準画像として、最新変化画像を用いているが、本発明はこれには限定されない。例えば、常に固定の背景画像や、入力画像より時間的に1フレーム前の画像などを基準画像として用いるようにしても良い。ただし、最新変化画像を基準画像として用いた方が、わずかな変化も検出できるなど映像変化の検出精度が高い点で好ましい。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は、動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する場合において、入力された処理対象の静止画像が"映像が変化していない時に相当する画像"である場合には、変化が検出されていない期間に入力された複数の静止画像を用いて高画質な静止画像を生成し、これを出力画像として出力する一方で、入力された処理対象の静止画像が"映像が変化した時に相当する画像"である場合には、この処理対象の静止画像をそのまま出力画像として出力するようにしている。そして、本発明によれば、連続的に入力される静止画像に動きがある場面であっても動きが無い場面であっても、画像出力ステップにより静止画像の出力が行えると共に、連続的に入力される静止画像の一部に動きが無い場合に相当する出力期間には、他の出力期間よりも高画質な画像を出力することができる。
更に、本発明では、映像の変化が検出されない期間が延長されると、当該延長期間に入力された静止画像も用いて前記高画質な静止画像を出力画像として生成し直すようにしている。そして、本発明によれば、映像が変化していない期間では、画像出力ステップで連続的に出力される静止画像の画質がだんだんと安定し高画質になる。
【0086】
また、本発明の他の特徴によれば、映像変化の有無の程度を少なくとも3段階以上の多段階レベルに分けて映像の変化を検出し、上記映像変化の有無の程度があらかじめ定めたレベル以下の段階であると検出された期間のみの静止画像から高画質な静止画像を生成するようにしたので、ほとんど変化のない複数の静止画像のみを用いて上記高画質な静止画像の生成処理を行うことができ、映像中に変化が検出されない間に行われる高画質化処理によって出力画像を却って劣化させてしまう不都合を防止することができる。
【0087】
また、本発明のその他の特徴によれば、上記高画質な静止画像を複数の静止画像の積算によって求める場合に、積算される静止画像の枚数があらかじめ定めた数(例えば、積算される静止画像の枚数が2のべき乗に相当する数)になったときにのみ上記高画質な静止画像を生成する処理を行うようにしたので、映像中に変化が検出されない間に、その間に撮像入力される映像からノイズの低減された高画質な画像を順次生成することができるとともに、その高画質化処理に要する演算コストを格段に減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1、第3の実施形態による動画像処理方法の処理の大まかな流れを示す図である。
【図2】本発明の第1〜第3の実施形態による動画像処理装置の一構成例を示す機能ブロック図である。
【図3】本発明の第1〜第3の実施形態による動画像処理装置のハードウェア構成例を示す図である。
【図4】本発明の第1、第3の実施形態による変化検出ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第1〜第3の実施形態において映像変化を検出する際の画素の処理順序を説明するための図である。
【図6】本発明の第1〜第3の実施形態による出力画像生成用画像データ初期化ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1〜第3の実施形態による出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第1、第2の実施形態による出力画像生成ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第2、第3の実施形態による変化検出ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第2、第3の実施形態による動画像処理方法の処理の大まかな流れを示す図である。
【図11】本発明の第2、第3の実施形態によるもう1つの動画像処理方法の処理の大まかな流れを示す図である。
【図12】本発明の第3の実施形態による出力画像生成ステップの処理の詳細を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第3の実施形態による出力画像生成ステップの処理で用いるテーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像入力ステップ
2 変化検出ステップ
3 最新変化画像記憶ステップ
4 出力画像生成用画像データ初期化ステップ
5 出力画像生成用画像データ高画質化処理ステップ
6 出力画像生成ステップ
7 画像出力ステップ
11 画像入力手段
12 変化検出手段
13 最新変化画像記憶手段
14 出力画像生成用画像データ初期化手段
15 出力画像生成用画像データ高画質化処理手段
16 出力画像生成手段
17 入力画像記憶手段
18 出力画像生成用画像データ記憶手段
19 出力画像生成用パラメータ記憶手段
101 出力画像記憶手段
102 画像出力手段
Claims (10)
- 動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する画像処理方法であって、
動画像を構成する複数の静止画像であって、処理対象の静止画像を入力する画像入力ステップと、
前記処理対象の静止画像と当該静止画像以前の基準画像とを比較することにより、前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したか否かを検出する変化検出ステップと、
前記変化検出ステップにおいて前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化していないことを検出したときには、前記変化が検出されなかった期間に入力された複数の静止画像を用いて高画質な静止画像を出力画像として生成し、前記変化検出ステップにおいて前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したことを検出したときには、前記処理対象の静止画像を出力画像として保持する出力画像生成ステップと、
前記出力画像生成ステップで生成又は保持された出力画像の何れか一方を出力する画像出力ステップとを備え、
前記出力画像生成ステップでは、前記変化が検出されない期間が延長されると、当該延長期間に入力された静止画像も用いて前記高画質な静止画像を出力画像として生成し直すことを特徴とする画像処理方法。 - 前記基準画像は、過去に生じた映像変化のうち最新の変化を検出したときの最新変化画像であることを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。
- 前記変化検出ステップでは、映像変化の存在の程度を少なくとも3段階以上の多段階レベルに分けて映像の変化を検出し、
前記出力画像生成ステップでは、前記変化検出ステップにおいて前記映像変化の存在の
程度があらかじめ定めたレベル以下の段階であると検出された期間に入力された複数の静止画像から前記高画質な静止画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記変化検出ステップでは、映像変化の存在の程度を3段階のレベルに分けて映像の変化を検出し、
前記出力画像生成ステップでは、前記変化検出ステップにおいて前記映像変化の存在の程度が最も低いレベルの段階であると検出された期間に入力された複数の静止画像から前記高画質な静止画像を生成することを特徴とする請求項1に記載の画像処理方法。 - 前記変化検出ステップにおいて前記映像変化の存在の程度が最も高いレベルの段階であると検出されたときにのみ、前記処理対象の静止画像を出力画像として出力することを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
- 前記出力画像生成ステップでは、前記複数の静止画像の画素値を積算して平均化した平均画像を前記高画質な静止画像として生成することを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の画像処理方法。
- 前記出力画像生成ステップでは、積算される静止画像の枚数が所定の閾値を越える場合にはその越える分の静止画像における画素値の積算は行わないことを特徴とする請求項6に記載の画像処理方法。
- 前記出力画像生成ステップでは、積算される静止画像の枚数が複数種のあらかじめ定めた数になったときにのみ前記平均画像の生成を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。
- 前記出力画像生成ステップでは、積算される静止画像の枚数が2のべき乗に相当する数になったときにのみ前記平均画像の生成を行うことを特徴とする請求項6または7に記載の画像処理方法。
- 動画像を構成する静止画像の連続的な入力に起因して、静止画像を連続的に出力する画像処理装置であって、
動画像を構成する複数の静止画像であって、処理対象の静止画像を入力する画像入力手段と、
前記処理対象の静止画像と当該静止画像以前の基準画像とを比較することにより、前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したか否かを検出する変化検出手段と、
前記変化検出手段において前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化していないことを検出したときには、前記変化が検出されなかった期間に入力された複数の静止画像を用いて高画質な静止画像を出力画像として生成し、前記変化検出手段において前記処理対象の静止画像が前記基準画像から変化したことを検出したときには、前記処理対象の静止画像を出力画像として保持する出力画像生成手段と、
前記出力画像生成手段で生成又は保持された出力画像の何れか一方を出力する画像出力手段とを備え、
前記出力画像生成手段は、前記変化が検出されない期間が延長されると、当該延長期間に入力された静止画像も用いて前記高画質な静止画像を出力画像として生成し直すことを特徴とする画像処理装置。
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