JP3791895B2 - 画像縮小処理方法および装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像縮小処理方法および装置に関し、より詳細には、2値画像の画素数(データ解像度)を主走査方向あるいは副走査方向に1/nに縮小する方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、原稿の画像を読み取り、読み取られたデジタル画像データを画像処理して2値画像として出力する画像処理装置、例えば、感熱孔版原紙に穿孔を施す製版装置、電子写真技術により感光体に潜像を形成し用紙に転写する装置(複写装置)、あるいは、感熱紙などに複写・印刷する装置(例えばファクシミリ装置)が普及している。
【0003】
また、今日、上記各装置においては、読取りから出力までの一連の処理の一手法として、比較的高精度の読取りを行なう一方、出力画像の画素数を少なくして出力する手法が用いられることがある。例えば、製版装置においては、800dpiの比較的安価なスキャナで読取りを行ない、400dpiの安価なサーマルヘッドで製版を行なうことにより、共に600dpiのものを用いたときと同等レベルの画質にする、換言すれば、安価なサーマルヘッドを用いて高画質化を図ることが考えられている。
【0004】
この場合、読み取った原画像の画素数(データ数)を、主走査方向あるいは副走査方向に1/nにする縮小処理、換言すれば、高解像度データを低解像度データに変換する、いわゆる解像度変換処理(解像度の縮小処理ともいう)を行なう必要が生じる。この解像度変換処理に際しては、例えば、間引き処理や、複数本のラインの論理和(OR)処理などが行なわれており、特に間引き処理は、処理速度が高速であるという利点があることから最も一般的な方法として用いられている。
【0005】
ところが、間引き処理により解像度の縮小処理を行なうと、画像の縮小率に応じて決定される一定の周期ごとに、主、副の各走査方向の画素を単純に間引くという処理を行なうため、線幅を保存できずに細線が欠落する、小面積の白画素が潰れる、あるいは線のエッジがガタ付くなどの不都合が生じることがある。
【0006】
また、前記間引き処理を行なうと、図15(d)に示すように、白画素と黒画素(図中ハッチング部;以下同様)が交互(モザイク状)に並んだ疑似中間調画像を示すオリジナルデータを縮小した場合には図15(e)に示すように、全体が白画素あるいは黒画素となり、元の2値画像が持つ階調性を保存することができず、画質が低下してしまうこともある。
【0007】
ここで、上記間引き処理が有する問題点のうち、細線が欠落するという問題を解決するために、例えば特開平7−87308号には、入力2値画像から、主走査あるいは副走査方向に2画素づつ注目画素として取り出し、この2画素の左隣あるいは上隣の画素を参照画素として、参照画素と注目画素の合計3画素で決定される所定のパターンに基づいて、注目画素を黒画素および白画素の何れにすべきかを決定する方法が開示されている。
【0008】
具体的には、以下のような処理が行なわれる。すなわち、主走査方向については、図16(a)に示すように、入力2値画像における互いに隣接する画素a,bを注目画素とし、2つの画素a,bを纏めて1画素にする(縮小する)ことにより、入力2値画像の主走査方向の画素数を1/2にする。この纏められた1画素を、以下縮小画素xという。
【0009】
このとき、縮小画素xを黒画素および白画素の何れにすべきかを決定するためのパターンの一例を図16(b)に示す。図16(b)によれば、画素a,bがともに白画素であれば縮小画素xは白画素、画素a,bがともに黒画素であれば縮小画素xは黒画素、画素a,bがそれぞれ白画素、黒画素であれば縮小画素xを黒画素と決定する。一方、画素a,bがそれぞれ黒画素、白画素であれば、画素aの左隣の画素を参照画素cとし、参照画素cが黒画素であれば縮小画素xは白画素、参照画素cが白画素であれば縮小画素xは黒画素と決定する。副走査方向にも同様な処理を施すことにより、入力2値画像の副走査方向の画素数を1/2にする。これにより、細線を欠落することなく、入力2値画像の解像度を主、副の各走査方向に1/2に縮小することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図15(a)に示すように、周りが黒画素で囲まれた1画素幅の白画素の線分(隙間)を示すオリジナルデータの場合、上記特開平7−87308号に記載の縮小処理を施すと、図15(b)のように1画素の隙間が潰れてしまうため、白の細線が欠落し、全体としては、黒線が太った画像になるという問題が生じる。
【0011】
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、2値画像の解像度を、主、副の各走査方向に1/nに縮小する際に、1画素幅の隙間を残し、線幅を保存し、線のエッジをガタ付かせることのない画像縮小処理方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
また本発明は、2値画像が持つ階調性を維持することができる画像縮小処理方法および装置を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の画像縮小処理方法は、主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、主走査方向および/または副走査方向に縮小する画像縮小処理方法であって、
画像を、所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像の特徴を示す特徴量を求め、
該特徴量に基づいて、該ブロック内の画像が線画像であるか否かを判定し、
ブロック内の画像が線画像であると判定されたブロックについては、さらに該ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロック内の画像の特徴量を求め、
前記ブロックおよび周辺ブロックのそれぞれについての特徴量に基づいて、該ブロックについて、または該ブロックと該周辺ブロックそれぞれについて、各ブロック(前記ブロックや周辺ブロック)を纏めて1画素とする際に、線画像らしさが維持されるように、1画素の2値化データを求めることを特徴とするものである。つまり、この第1の画像縮小処理方法は、周辺ブロックの特徴量を参照しながら、縮小処理前の線画像が、縮小処理後においても線画像らしくなるように、原画像の1ブロック分を1画素にするものである。
【0014】
「線画像らしさが維持されるように」とは、原画像の線幅や線の長さが維持されるようにという意味である。この際、どの程度の線幅や長さを確実に維持すべきかは、原画像の種類に応じて決定すればよい。なお、少なくとも、原画像の1画素幅および1ブロック分の長さの線は、縮小処理後においても、共に1画素幅の線となるようにするのが好ましい。
【0015】
第1の画像縮小処理方法においては、周辺ブロックの2値化データにも基づいて、前記ブロックについての2値化データを求めることが望ましい。
【0016】
ここで、周辺ブロックの2値化データとは、処理対象となるブロックの全周辺ブロックの内の、既に縮小処理が施されて2値化データが求められているものに限られるのは言うまでもない(以下同様)。
【0017】
「周辺ブロックの2値化データにも基づいて」とは、処理対象となるブロック(着目ブロック)と周辺ブロック(処理済の)との関係から、着目ブロックに対して縮小処理を施して2値化データを得たときに、縮小処理後においても、着目ブロックと前記周辺ブロックそれぞれに対応する縮小処理後の全体として、段差を生じないとか、黒潰れや白潰れを生じないとか、所定長さ分の線分が保存されるなど、線画像らしさが維持されるようにすることを意味する。
【0018】
本発明の第2の画像縮小処理方法は、主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、主走査方向および/または副走査方向に縮小する画像縮小処理方法であって、
画像を、所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像の特徴を示す特徴量を求め、
該特徴量に基づいて、該ブロック内の画像が線画像であるか否かを判定し、
ブロック内の画像が線画像でないと判定されたブロックについては、該ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロック内の画像の特徴量を求め、
周辺ブロックの特徴量と、該周辺ブロックを纏めて1画素とした際の2値化データとに基づいて、該周辺ブロックについての2値化データの誤差値(以下単に2値化誤差ともいう)を求め、
該誤差値と線画像でないと判定されたブロックの特徴量とに基づいて、該ブロックを纏めて1画素とする際に、非線画像らしさが維持されるように、該1画素の2値化データを求めることを特徴とするものである。つまり、この第2の画像縮小処理方法は、周辺ブロックとの2値化誤差を参照して、縮小処理前の非線画像(例えば階調画像など、線画像でない部分の画像)が、縮小処理後においても非線画像らしくなるように、原画像の1ブロック分を1画素にするものである。
【0019】
「周辺ブロックについての2値化データの誤差値」とは、処理対象となるブロック(着目ブロック)と周辺ブロック(処理済の)との関係から、着目ブロックに対して縮小処理を施して2値化データを得たときに、縮小処理後においても、着目ブロックと前記周辺ブロックそれぞれに対応する縮小処理後の全体として、非線画像らしさが維持されるようにするための2値化誤差を補償する指標を示すものである。
【0020】
「非線画像らしさが維持されるように」とは、例えば、原画像の階調画像部分は階調画像として表されるなど、原画像の線画像でない部分は線画像でない部分として維持されるようにという意味である。
【0021】
なお、上記第1および第2の画像縮小処理方法を同時に適用し、線画像は線画像らしくなり、非線画像は非線画像らしくなるように縮小処理を施すと、より望ましい。
【0022】
第1および第2の画像縮小処理方法においては、前記特徴量として、ブロック内の画像の線画像や非線画像らしさの判別ができるものである限りどのようなものを用いてもよいが、判定処理を簡易にするために、前記特徴量を、ブロックが予め定められた複数の画像パターンの何れに属するか否かで表されるものとし、線画像であるか否かの判定を、ブロックの画像パターンが、前記複数の画像パターンの内、線画像を示すものであると設定された画像パターンに一致するか否かによって行なうことが望ましい。
【0023】
ここで、線画像を示す画像パターンを設定するに際しては、ブロックサイズや、例えば横線、縦線、斜線、あるいは線幅など、保存すべき線の態様に応じて決定すればよい。
【0024】
本発明の第1の画像縮小処理装置は、第1の画像縮小処理方法を実施する装置、すなわち、主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、主走査方向および/または副走査方向に縮小する画像縮小処理装置であって、
画像を、所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像の特徴を示す特徴量を求める第1の特徴量取得手段と、
該特徴量に基づいて、該ブロック内の画像が線画像であるか否かを判定する判定手段と、
前記ブロック内の画像が線画像であると判定されたブロックについて、該ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロック内の画像の特徴量を求める第2の特徴量取得手段と、
前記ブロックおよび前記周辺ブロックのそれぞれについての特徴量に基づいて、該ブロックについて、または該ブロックと該周辺ブロックそれぞれについて、各ブロック(前記ブロックや周辺ブロック)を纏めて1画素とする際に、線画像らしさが維持されるように、該1画素の2値化データを求める線画像用縮小2値化手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0025】
本発明の第2の画像縮小処理装置は、第2の画像縮小処理方法を実施する装置、すなわち、主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、主走査方向および/または副走査方向に縮小する画像縮小処理装置であって、
画像を、所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像の特徴を示す特徴量を求める第1の特徴量取得手段と、
該特徴量に基づいて、該ブロック内の画像が線画像であるか否かを判定する判定手段と、
前記ブロック内の画像が線画像でないと判定されたブロックについて、該ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロック内の画像の特徴量を求める第2の特徴量取得手段と、
前記周辺ブロックの特徴量と、該周辺ブロックを纏めて1画素とした際の2値化データとに基づいて、該周辺ブロックについての2値化データの誤差値(2値化誤差)を求める誤差値算出手段と、
該誤差値と線画像でないと判定されたブロックの特徴量とに基づいて、該ブロックを纏めて1画素とする際に、階調画像らしさが維持されるように、該1画素の2値化データを求める非線画像用縮小2値化手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0026】
本発明の第1および第2の画像縮小処理装置における、線画像用縮小2値化手段および/または非線画像用縮小2値化手段は、周辺ブロックの2値化データにも基づいて、前記ブロックについての2値化データを求めるものであることが望ましい。
【0027】
本発明の第1および第2の画像縮小処理装置においては、第1および第2の特徴量取得手段を、前記ブロックが予め定められた複数の画像パターンの何れに属するか否かで表される特徴量を求めるものとし、
判定手段を、前記ブロックの画像パターンが、前記複数の画像パターンの内、線画像を示すものであると設定された画像パターンに一致するか否かによって線画像であるか否かの判定を行なうものとするのが望ましい。
【0028】
【発明の効果】
本発明の第1の画像縮小処理方法および装置は、上述のように、画像を所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割してその特徴量を求めた後、処理対象となるブロック(着目ブロック)内の画像が線画像であるか否かを判定し、線画像である着目ブロックについては、さらに周辺ブロックの特徴量を求め、着目ブロックおよび周辺ブロックのそれぞれについての特徴量に基づいて、原画像の1画素幅や1ブロック分の長さの線が縮小処理後においても1画素幅の線となるなど、原画像の線幅や線の長さができるだけ維持されるように、原画像の1ブロック分を1画素にするようにしたものである。この結果、線画像であると判定されたブロックに対しては、原画像が持つ線画像らしさを維持する縮小処理を施すことができ、例えば、1画素の隙間を残すことで細線(白黒は不問)の欠落を防止でき、線画像に対して、画質を低下させることなく、縮小処理を施すことができる。
【0029】
また、周辺ブロックの2値化データにも基づいて前記縮小処理を施すようにすれば、着目ブロックと周辺ブロックの全体として、段差を生じない(ガタ付きがない)とか、黒潰れや白潰れを生じないとか、所定長さ分の線分が保存されるなど、より精度のよい縮小処理を施すことができる。
【0030】
一方、本発明の第2の画像縮小処理方法および装置は、上述のように、画像を所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割してその特徴量を求めた後、処理対象となるブロック(着目ブロック)内の画像が線画像であるか否かを判定し、線画像でない(即ち非線画像である)着目ブロックについては、さらに周辺ブロックの特徴量を求め、周辺ブロックの特徴量と該周辺ブロックの2値化データとに基づいて2値化誤差を求め、該2値化誤差と線画像でない着目ブロックの特徴量とに基づいて、原画像の階調画像部分は階調画像として表されるなど、原画像の線画像でない部分は線画像でない部分として維持されるように、原画像の1ブロック分を1画素にするようにしたものである。この結果、線画像でないと判定されたブロックに対しては、原画像が持つ階調性を維持する縮小処理を施すことができ、例えば、疑似中間調画像等に対しても、画質を低下させることなく、縮小処理を施すことが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、解像度を主、副の各走査方向に1/2に縮小する(縮小率=1/2)ものとし、また2値画像としての文字や階調画像としての写真が表された原稿を読み取って、前記文字などを示す黒線部分が黒画素で示され、白線部分は黒画素で挟まれた部分に現れるものとして説明する。
【0032】
図1は本発明の画像縮小処理方法を実施する画像縮小処理装置の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【0033】
図1に示すように、この画像縮小処理装置1は、入力2値画像を表す画像データD(画像)を、縮小率に応じた所定サイズの複数のブロックに分割するブロック分割手段12および分割された各ブロック内の2値画像の黒画素と白画素の並び方(以下パターンという)が何れのパターン番号のものと一致するかを判定し該判定により得られた各ブロックのパターンを分類するためのパターンデータBD(ブロック内の画像の特徴を示す特徴量の一態様)を設定するパターン分類手段15からなる第1の特徴量取得手段10と、パターン分類手段15によって設定されたパターンデータBDを記憶するブロック記憶手段20と、ブロック記憶手段20から読み出したパターンデータBDに基づいて各ブロック内の画像が線要素を示すか否かを判定する線要素判定手段30と、本発明の第2の特徴量取得手段として機能する周辺ブロック調査手段41および線要素ブロック縮小2値化手段42からなり、線要素を示すブロックに対して該線要素に応じた処理を施す線要素処理手段40と、2値化誤差LUT(ルックアップテーブル)51および非線要素ブロック縮小2値化手段52からなり、非線要素を示す(線要素を示さない)ブロックに対して該非線要素に応じた処理を施す非線要素処理手段50と、線要素処理手段40あるいは非線要素処理手段50によって所定の処理が施された画素(縮小済の画素)の2値化データCDを、処理されたブロックに対応させて記憶する処理結果記憶手段60と、線要素処理手段40あるいは非線要素処理手段50によって所定の処理が施された結果を線要素判定手段30の判定結果に基づいて切り替える切替手段70とから構成されている。
【0034】
ブロック分割手段12および周辺ブロック調査手段41は、それぞれ、処理対象となる着目ブロックあるいは周辺ブロックについての特徴量として、予め定められた複数の画像パターンの何れに属するかを用いる。また、線要素ブロック縮小2値化手段42は本発明の線画像用縮小2値化手段として機能するものであり、非線要素ブロック縮小2値化手段52は本発明の非線画像用縮小2値化手段として機能するものである。
【0035】
次に、上記構成の装置1において、白画素と黒画素からなる入力2値画像の解像度を1/2に縮小する画像縮小処理の基本的な流れについて、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
【0036】
図3は、本実施形態における走査方向と、着目ブロックBm,n 内とその周辺ブロックの配置関係を示した図であり、図中、左上を走査の起点とし、右方向を主走査方向、下方向を副走査方向とする。
【0037】
先ず、ブロック分割手段12により入力2値画像を縮小率1/2に対応する2×2画素のブロックに分割する(ステップS1)。パターン分類手段15は、分割された各ブロックの主走査方向(本例においては左から右)および副走査方向(本例においては上から下)に順次着目し、着目ブロックBm,n 内の4画素からなる2値画像が何れのパターンと一致するかを判定し、各ブロックのパターンを表すパターンデータBDをブロック記憶手段20に記憶させる(ステップS2)。なお、予め、画像1枚分について、各ブロックをパターン分類し、画像1枚分のパターンデータをブロック記憶手段20に記憶させてもよいが、所定位置に着目ブロックBm,n を設定する都度、該着目ブロックBm,n と後述する処理に必要なだけの周辺ブロックについてのパターンデータをブロック記憶手段20に記憶させてもよい。いずれの方法を用いても、入力される画像1枚分の画像データをそのまま記憶するよりも、画像をパターン化して、そのパターンを表すパターンデータBDに置き換えて記憶することで、記憶容量を少なくすることができ、また、以下に述べる各処理も、簡単になる。
【0038】
ここで、2×2画素のブロックとしたときに得られるパターンとしては、図4に示すように、パターン番号0からパターン番号15までの16通りのパターンが存在する。ブロック内の画像のパターンが、図4のパターン番号3,5,10,12の何れかと一致するとき、そのブロックは、主走査方向あるいは副走査方向に延びる線分を担う可能性が高いので、このブロックは線要素であるとすることができる。一方、パターン番号3,5,10,12の何れにも一致しないときには、線要素でない、すなわち非線要素であるとすることができる。
【0039】
そこで、線要素判定手段30は、主走査方向および副走査方向に順次着目し、着目ブロックBm,n のパターンデータBDm,n をブロック記憶手段20から読み出し、パターンデータBDm,n が示すパターンがパターン番号3,5,10,12の何れかと一致する場合、着目ブロックBm,n は線要素であると判定する一方、パターン番号3,5,10,12の何れにも一致しない場合には非線要素であると判定する(ステップS3)。
【0040】
着目ブロックBm,n 内の画像が線要素を示すときには(ステップS3−YES)、線要素処理手段40は、この線要素と判定された2×2画素の着目ブロックBm,n を纏めて2値で表される1画素Cm,n にする、すなわち4画素からなる単一ブロックを単一画素へ縮小する。以下、単一ブロックを単一画素へ縮小する処理を施すことを縮小2値化処理を施すといい、単一画素の2値化データをCDとする。また線要素処理手段40は、後述する所定のルールにしたがって、着目ブロックBm,n 近傍の周辺ブロックに対しても縮小2値化処理を施す。すなわち、線要素処理手段40の周辺ブロック調査手段41が、周辺ブロックの調査を行ない(ステップS4)、線要素ブロック縮小2値化手段42が、周辺ブロック調査手段41の調査結果に基づいて、線画像は線画像らしく維持されるように(詳しくは後述する)、着目ブロックBm,n に対して、あるいは必要に応じて周辺ブロックに対しても、縮小2値化処理を施す(ステップS5)。
【0041】
一方、着目ブロックBm,n 内の画像が線要素を示さないときには(ステップS3−NO)、非線要素処理手段50は、この線要素でないと判定された2×2画素の着目ブロックBm,n に対して、線画像でない部分は線画像でない部分として維持されるように(詳しくは後述する)縮小2値化処理を施す。すなわち、非線要素処理手段50の2値化誤差LUT51が、既に縮小2値化処理が施された周辺ブロックを参照して2値化誤差を出力し(ステップS6)、非線要素ブロック2値化手段52が、2値化誤差LUT51から出力される2値化誤差を用いて、着目ブロックBm,n に対して縮小2値化処理を施す(ステップS7)。
【0042】
次に、線要素処理手段40あるいは非線要素処理手段50により縮小2値化処理が施された単一画素の2値化データCDを、縮小2値化処理が施されたブロックに対応させて処理結果記憶手段60に記憶させる(ステップS8)。全てのブロックに対して、縮小2値化処理を施したか否かを確認し(ステップS9)、まだ縮小2値化処理が施されていないブロックに着目し、ステップS2以降の処理が全ブロックに対して施されるまで繰り返し行なう(ステップS10)。全てのブロックに対して縮小2値化処理が施されると、入力2値画像に対する画像縮小処理は終了となる。以下、詳しく説明する。
【0043】
<A:線要素処理手段40における処理>
次に、線要素処理手段40における処理について、図5,11,13,14に示すフローチャート、並びに処理結果の一例を示すその他の図を参照して詳細に説明する。線要素処理手段40は、着目ブロックBm,n 内の画像が、図4のパターン3,5,10,12のうち、どのパターンに一致するかによって、異なる処理を行なう。以下、着目ブロックBm,n 内の画像が、3,5,10,12の各パターンに一致する場合それぞれについて説明する。
【0044】
1)パターン3と一致する場合;図5に示すフローチャートを参照
着目ブロックBm,n のパターンがパターン3と一致する場合は、該着目ブロックBm,n は図3中、左右方向に延びた白線または黒線を担うブロック、あるいは、上下方向に延びた黒線の上端部を担うブロックである可能性がある。
【0045】
そこで、先ず、左側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の左隣に位置する左隣ブロックBm-1,n のパターンデータBDm-1,n をブロック記憶手段20から、この左隣ブロックBm-1,n の縮小2値化処理結果である2値化データCDm-1,n を処理結果記憶手段60から、それぞれ読み出す。そして、左隣ブロックBm-1,n 内の2値画像が着目ブロックBm,n 内の2値画像と同じか否か、すなわち、図4に示すパターン3と一致するか否かを判定する(ステップS11)。
【0046】
ここで、左隣ブロックBm-1,n のパターンがパターン3と一致する場合、線要素ブロック縮小2値化手段42は、左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果をそのまま着目ブロックBm,n にも適用し、2値化データCDm,n を2値化データCDm-1,n とする(ステップS12)。図6は、エッジガタ付きに着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理結果の一例を示した図である。この図6(a)に示すように、左隣ブロックBm-1,n のパターンがパターン3と一致し、且つ該左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果が白画素であるときには、この着目ブロックBm,n を白画素とする。これにより、図6(a)に示す、線要素と判定されたブロックに対して、図6(b)に示すように、主走査方向に延びる白線(結果的には黒線も)のエッジをガタ付かせることなく縮小2値化処理を施すことができる。
【0047】
一方、左隣ブロックBm-1,n のパターンがパターン3と一致しない場合、右側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の上隣に位置する上隣ブロックBm,n-1 の縮小2値化処理結果である2値化データCDm,n-1 を処理結果記憶手段60から読み出し、該上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果が黒画素であるか否かを判定する(ステップS13)。該縮小2値化処理結果が黒画素であれば、着目ブロックBm,n は右側に延びる1画素幅の白線の端部(主走査方向の左端部)近傍を担う可能性があり、白画素であれば、上下方向に延びた黒線の上端部を担うブロックである可能性がある。
【0048】
図7は、白線保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図である。図7(a)に示すように、上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果が黒画素である場合、線要素ブロック縮小2値化手段42は、着目ブロックBm,n が白画素、着目ブロックBm,n の下隣に位置する下隣ブロックBm,n+1 が黒画素となるように、それぞれ縮小2値化処理を施す(ステップS14)。このように、下隣ブロックBm,n+1 が黒画素となるように縮小2値化処理を施したブロックなど、既に一度縮小2値化処理を施したブロックに対しては、今後着目せず、上記ステップS3〜S8の処理を行なわないようにする。これにより、図7(a)に示す、右隣を除く、黒画素のみからなるブロックで囲まれた1画素幅の白画素の線分(隙間)を示すブロックに対して、図7(b)に示すように、1画素幅の白の隙間を残して、すなわち1画素幅の白線が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。
【0049】
図8は、黒線保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図である。上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果が白画素である場合、上下方向に延びた(1ブロック分のものも含む)黒線の上端部を担うブロックである可能性があるので、周辺ブロック調査手段41は、下隣ブロックBm,n+1 の黒画素数を調査する(ステップS15)。線要素ブロック縮小2値化手段42は、黒画素数が2未満である場合には、着目ブロックBm,n が黒画素となるように縮小2値化処理を施し(ステップS16)、黒画素数が2か3である場合には、2値化の際に生じる量子化誤差による線の太りを考慮して、着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す(ステップS17)。これにより、図8(a)に示す、入力2値画像上における1画素幅の黒線を示すブロックに対して、図8(b)に示すように、1画素幅の黒線が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。
【0050】
なお、黒画素数は、パターン分類手段15により設定されたパターンデータBDと該パターンデータBDに対応する黒画素数との関係に基づいて求められる。
【0051】
図9は、上下方向の黒線幅保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図、図10は、周辺ブロック調査手段41が調査する、入力2値画像上の領域を示す図である。黒画素数が4である場合には、下方向に1ブロック分以上延びた黒線の上端部を担うブロックである可能性があるので、該黒線が下方向にどこまで延びているかを確認するために、周辺ブロック調査手段41は、さらに下隣に位置する下方ブロックBm,n+j (jは、最初は2)が、図10にAで示す所定ブロックq分の長さの領域内にあるか否かを確認する(ステップS18)。線要素ブロック縮小2値化手段42は、下方ブロックBm,n+j がAの領域を越えてしまった場合には、下方ブロックBm,n+j のパターンに拘わらず、着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す(ステップS19)。下方ブロックBm,n+j がAの領域を越えていない場合には、下方ブロックBm,n+j のパターンデータBDm,n+j をブロック記憶手段20から読み出し、下方ブロックBm,n+j 内の2値画像が、パターン12と一致するかどうかを調査する(ステップS20)。
【0052】
下方ブロックBm,n+j のパターンがパターン12と一致しない場合には、ステップS15へと戻り、該下方ブロックBm,n+j を前記下隣ブロックに置き換えて上述同様の処理を行なう(ステップS20−NO)。一方、下方ブロックBm,n+j のパターンがパターン12と一致する場合には、上下方向の終了を示すことになるので、線要素ブロック縮小2値化手段42は、下方ブロックBm,n+j が白画素となり、着目ブロックBm,n が黒画素となるように、それぞれ縮小2値化処理を施す(ステップS21)。これにより、図10に示した領域Aの範囲内の黒線幅が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。例えば、領域Aの範囲を5ブロック分(q=5)としたとき、図9(a)に示す4ブロック分の黒線は、図9(b)に示すように、縮小2値化処理後においては、4画素分の黒線となり線長を保存できる。これに対して、図9(c)に示す6ブロック分の黒線は、必ずしもその長さが保存されず、図9(d)に示すように、5画素分の黒線となることもある。このように、少なくとも所定範囲内の黒線の長さを確実に保存するようにしたのは、所定範囲以上の線長を有していれば、縮小2値化処理後の線長が元の線長と多少異なっていても、画質に大きな影響を与えないからである。なお、この領域Aの長さを決めるqは、どの程度の線長を確実に保存するかという観点と縮小率に応じて変更することができる。
【0053】
2)パターン5と一致する場合;図11に示すフローチャートを参照
着目ブロックBm,n のパターンがパターン5と一致する場合は、該着目ブロックBm,n は図3中、上下方向に延びた白線または黒線を担うブロック、あるいは、右方向に延びた黒線の左端部を担うブロックである可能性がある。
【0054】
そこで、先ず、上側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の上隣に位置する上隣ブロックBm,n-1 のパターンデータBDm,n-1 をブロック記憶手段20から、この上隣ブロックBm,n-1 の縮小2値化処理結果である2値化データCDm,n-1 を処理結果記憶手段60から、それぞれ読み出す。そして、上隣ブロックBm,n-1 内の2値画像が着目ブロックBm,n 内の2値画像と同じか否か、すなわち、図4に示すパターン5と一致するか否かを判定する(ステップS22)。
【0055】
ここで、上隣ブロックBm,n-1 のパターンがパターン5と一致する場合、線要素ブロック縮小2値化手段42は、上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果をそのまま着目ブロックBm,n にも適用し、2値化データCDm,n を2値化データCDm,n-1 とする(ステップS23)。これにより、上記ステップS12と同様に、線のエッジをガタ付かせることなく縮小2値化処理を施すことができる。
【0056】
一方、上隣ブロックBm,n-1 のパターンがパターン5と一致しない場合、下側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,nの左隣に位置する左隣ブロックBm-1,n の縮小2値化処理結果である2値化データCDm-1,n を処理結果記憶手段60から読み出し、該左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果が黒画素であるか否かを判定する(ステップS23)。該縮小2値化処理結果が黒画素であれば、着目ブロックBm,n は下側に延びる1画素幅の白線の端部(副走査方向の上端部)近傍を担う可能性があり、白画素であれば、左右方向に延びた黒線の左端部を担うブロックである可能性がある。
【0057】
線要素ブロック縮小2値化手段42は、該縮小2値化処理結果が黒画素である場合、着目ブロックBm,n が白画素となり、着目ブロックBm,n の右隣に位置する右隣ブロックBm+1,n が黒画素となるように、それぞれ縮小2値化処理を施す(ステップS25)。これにより、上記ステップS14と同様に、入力2値画像上における、1画素幅の白画素の線分(隙間)を示すブロックに対して、1画素幅の白の隙間を残して(白線幅を保存して)縮小2値化処理を施すことができる。
【0058】
他方、左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果が白画素である場合には、周辺ブロック調査手段41は、右隣ブロックBm+1,n の黒画素数を調査する(ステップS26)。線要素ブロック縮小2値化手段42は、黒画素数が2未満である場合には、着目ブロックBm,n が黒画素となるように縮小2値化処理を施し(ステップS27)、黒画素数が2か3である場合には、2値化の際に生じる量子化誤差による太りを考慮して、着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化を施す(ステップS28)。これにより、上記ステップS16,17と同様に、入力2値画像上における1画素幅の黒線を示すブロックに対して、1画素幅の黒線が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。
【0059】
図12は、左右方向の黒線幅保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図である。黒画素数が4である場合には、右方向に1ブロック分以上延びた黒線の左端部を担うブロックである可能性があるので、該黒線が右方向にどこまで延びているかを確認するために、周辺ブロック調査手段41は、さらに右隣に位置する右方ブロックBm+i,n (iは、最初は2)が、図10にBで示す所定ブロックp分の長さの領域内にあるか否かを確認する(ステップS29)。線要素ブロック縮小2値化手段42は、右方ブロックBm+i,n がBの領域を越えてしまった場合には、右方ブロックBm+i,n のパターンに拘わらず、着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す(ステップS30)。右方ブロックBm+i,n がBの領域を越えていない場合には、右方ブロックBm+i,n のパターンデータBDm+i,n をブロック記憶手段20から読み出し、右方ブロックBm+i,n 内の2値画像がパターン10と一致するかどうかを調査する(ステップS31)。そして、右方ブロックBm+i,n のパターンがパターン10と一致しない場合には、ステップS26へと戻り、該右方ブロックBm+i,n を前記右隣ブロックに置き換えて上述同様の処理を行なう。一方、右方ブロックBm+i,n のパターンがパターン10と一致する場合には、線要素ブロック縮小2値化手段42は、右方ブロックBm+i,n が白画素となり、着目ブロックBm,n が黒画素となるように、それぞれ縮小2値化処理を施す(ステップS32)。これにより、上記ステップS21と同様に、図10に示した領域Bの範囲内の黒線幅が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。例えば、領域Bの範囲を5ブロック分(p=5)としたとき、図12(a)に示す4ブロック分の黒線は、図12(b)に示すように、縮小2値化処理後においては、4画素分の黒線となり線長を保存できる。これに対して、図12(c)に示す6ブロック分の黒線は、必ずしもその長さが保存されず、図12(d)に示すように、5画素分の黒線となることもあるが、この程度(所定範囲)以上の線長を有していれば、縮小2値化処理後の線長が元の線長と多少異なっていても、画質に大きな影響を与えない。なお、この領域Bの長さを決めるpは、どの程度の線長を確実に保存するかという観点と縮小率に応じて変更することができる。
【0060】
3)パターン10と一致する場合;図13に示すフローチャートを参照
着目ブロックBm,n のパターンがパターン10と一致する場合は、該着目ブロックBm,n は図3中、上下方向に延びた白線または黒線を担うブロック、あるいは、左方向に延びた黒線の右端部を担うブロックである可能性がある。ここで、左方向に延びた黒線の右端部を担うブロックである可能性がある場合については、上述のステップS32の処理によって対応可能であり、上記ステップS26〜S32に対応する処理を省略できる。
【0061】
そこで、先ず、上側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の上隣に位置する上隣ブロックBm,n-1 のパターンデータBDm,n-1 をブロック記憶手段20から、この上隣ブロックBm,n-1 の縮小2値化処理結果である2値化データCDm,n-1 を処理結果記憶手段60から、それぞれ読み出す。そして、上隣ブロックBm,n-1 内の2値画像が着目ブロックBm,n 内の2値画像と同じか否か、すなわち、図4に示すパターン10と一致するか否かを判定する(ステップS33)。
【0062】
ここで、上隣ブロックBm,n-1 のパターンがパターン10と一致する場合、線要素ブロック縮小2値化手段42は、上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果をそのまま着目ブロックにも適用Bm,n にも適用し、2値化データCDm,n を2値化データCDm,n-1 とする(ステップS34)。これにより、上記ステップS12,23と同様に、線のエッジをガタ付かせることなく縮小2値化処理を施すことができる。
【0063】
一方、上隣ブロックBm,n-1 のパターンがパターン10と一致しない場合、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の左隣に位置する左隣ブロックBm-1,n の縮小2値化処理結果である2値化データCDm-1,n を処理結果記憶手段60から読み出し、該左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果が黒画素であるか否かを判定する(ステップS35)。該縮小2値化処理結果が黒画素であれば、着目ブロックBm,n は下側に延びる1画素幅の白線を担う可能性があり、白画素であれば黒線を担うブロックである可能性がある。
【0064】
そこで、線要素ブロック縮小2値化手段42は、該縮小2値化処理結果が白画素である場合には着目ブロックBm,n が黒画素となるように縮小2値化処理を施し(ステップS36)、他方、該縮小2値化処理結果が黒画素である場合には着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す(ステップS37)。これにより、上記ステップS16,S27と同様に、入力2値画像上における1画素幅の白線を示すブロックに対しては1画素幅の白線が保存され、また、上記ステップS17,S28と同様に、1画素幅の黒線を示すブロックに対しては1画素幅の黒線が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。
【0065】
4)パターン12と一致する場合;図14に示すフローチャートを参照
着目ブロックBm,n のパターンがパターン12と一致する場合は、該着目ブロックBm,n は図3中、左右方向に延びた白線または黒線を担うブロック、あるいは、上下方向に延びた黒線の下端部を担うブロックである可能性がある。ここで、上下方向に延びた黒線の下端部を担うブロックである可能性がある場合については、上述のステップS21の処理によって対応可能であり、上記ステップS15〜S21に対応する処理を省略できる。
【0066】
そこで、先ず、左側に延びた線を担うブロックであるか否かを判定するために、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の左隣に位置する左隣ブロックBm-1,n のパターンデータBDm-1,n をブロック記憶手段20から、この左隣ブロックBm-1,n の縮小2値化処理結果である2値化データCDm-1,n を処理結果記憶手段60から、それぞれ読み出す。そして、左隣ブロックBm-1,n 内の2値画像が着目ブロックBm,n 内の2値画像と同じか否か、すなわち、図4に示すパターン12と一致するか否かを判定する(ステップS38)。
【0067】
ここで、左隣ブロックBm-1,n のパターンがパターン12と一致する場合、線要素ブロック縮小2値化手段42は、左隣ブロックBm-1,n に対して施された縮小2値化処理結果をそのまま着目ブロックにも適用し、2値化データCDm,n を2値化データCDm-1 ,nとする(ステップS39)。これにより、上記ステップS12,23,34と同様に、線のエッジをガタ付かせることなく縮小2値化処理を施すことができる。
【0068】
一方、左隣ブロックBm-1,n のパターンがパターン12と一致しない場合、周辺ブロック調査手段41は、着目ブロックBm,n の上隣に位置する上隣ブロックBm,n-1 の縮小2値化処理結果である2値化データCDm,n-1 を処理結果記憶手段60から読み出し、該上隣ブロックBm,n-1 に対して施された縮小2値化処理結果が黒画素であるか否かを判定する(ステップS40)。該縮小2値化処理結果が黒画素であれば、着目ブロックBm,n は左側に延びる1画素幅の白線を担う可能性があり、白画素であれば黒線を担うブロックである可能性がある。
【0069】
そこで、線要素ブロック縮小2値化手段42は、該縮小2値化処理結果が白画素である場合には着目ブロックBm,n が黒画素となるように縮小2値化処理を施し(ステップS41)、他方、該縮小2値化処理結果が黒画素である場合には、着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す(ステップS42)。これにより、上記ステップS16,S27,S36と同様に、入力2値画像上における1画素幅の白線を示すブロックに対しては1画素幅の白線が保存され、また、上記ステップS17,S28,S37と同様に、1画素幅の黒線を示すブロックに対しては1画素幅の黒線が保存されるように縮小2値化処理を施すことができる。
【0070】
このように、着目ブロック近傍の周辺ブロックのパターンと縮小2値化結果をも参照しながら、線要素と判定された着目ブロックに対して、線画像らしさが維持されるような所定のルールにしたがって縮小2値化処理を施すことにより、1画素幅の白の隙間が残り、1画素幅の黒線が保存され、且つ、線のエッジをガタ付かせることなく縮小2値化処理を施すことができる。例えば、図15(a)に示すような、周りが黒画素で囲まれた、1画素幅で且つ主走査方向に4画素分の白画素の線分(隙間)を示す画像からは、図15(c)のように、1画素幅で且つ主走査方向にガタ付きのない長さが2画素分の白い線分を示す画像を得ることができる。
【0071】
<B:非線要素処理手段50における処理>
次に、非線要素処理手段50における処理について、表1,表2を参照して説明する。ステップS3において、着目ブロックBm,n のパターンがパターン番号3,5,10,12の何れとも一致せず非線要素であると判定されたブロックのうち、パターン番号0は全黒を示し、パターン番号15は全白を示すので、ブロックを纏めて1画素とする際には、迷うことなく、パターン0と一致するブロックは黒画素、パターン15と一致するブロックは白画素としてよい。一方、それ以外のパターン1,2,4,6,7,8,9,11,13,14と一致するブロックは、階調画像を示す可能性が高いので、以下の処理を行なう。なお、パターン0,15と一致するブロックについても以下の処理を施してもかまわない。
【0072】
2値化誤差LUT51は、着目ブロックBm,n の左隣に位置する左隣ブロックBm-1,n および上隣に位置する上隣ブロックBm,n-1 の各パターンデータBDm-1,n ,BDm,n-1 をブロック記憶手段20から、両ブロックの縮小2値化処理結果である2値化データCDm-1,n ,CDm,n-1 を処理結果記憶手段60から、それぞれ読み出す。そして、2値化誤差LUT51は、表1に示す、上隣ブロックBm,n-1 に対する2値化誤差の入出力関係に基づいて、該上隣ブロックBm,n-1 に対する2値化誤差ED1を出力し、同様に、表2に示す、左隣ブロックBm-1, n に対する2値化誤差の入出力関係に基づいて、該左隣ブロックBm-1,n に対する2値化誤差ED2を出力する。なお、この2値化誤差ED1,ED2は、着目ブロックに対する黒画素あるいは白画素の面積誤差を考慮した値を持ち、画素数で示される。
【表1】
Figure 0003791895
【表2】
Figure 0003791895
【0073】
非線要素ブロック縮小2値化手段52は、着目ブロックBm,n 内の黒画素数に、2値化誤差LUT51から出力された両2値化誤差を加算する。非線要素ブロック縮小2値化手段52は、この加算値が2以上である場合には着目ブロックBm,n が黒画素となり、加算値が2未満である場合には着目ブロックBm,n が白画素となるように縮小2値化処理を施す。
【0074】
このように、周辺ブロックに対する2値化誤差を求め、該2値化誤差と非線要素であると判定されたブロック内の黒画素数とに基づいて縮小2値化処理を施すことにより、着目ブロックBm,n が、該着目ブロックBm,n の周囲が白っぽいときには白画素となり、黒っぽいときには黒画素となるなど、階調画像らしさを維持して縮小2値化処理を施すことができる。そして、例えば、図15(d)に示すような、白画素と黒画素が交互(モザイク状)に並んだ疑似中間調画像からは図15(f)に示すモザイク状の画像が得られるなど、線要素でないと判定されるブロックについて、元の2値画像が持つ階調性を保つ縮小2値化処理を施すことができる。
【0075】
このように、上記実施形態においては、2×2画素の計4画素からなる単一ブロックを単一画素へ縮小することにより、解像度2Rの入力2値値画像を元にして、1画素幅の白の隙間が残り、1画素幅の黒線が保存され、エッジ上のガタ付きが抑えられ、且つ階調性が保たれた、品質の良好な、解像度Rの縮小画像を得ることができる。
【0076】
そして、例えば、上記方法を孔版印刷装置に適用すれば、800dpiのスキャナで読取りを行ない、400dpiのサーマルヘッドで製版した後に印刷を行なうことにより、800dpiの読取りによって得た精細な情報を殆ど失うことなく品質の良好な印刷を行なうことができる。本願出願人の確認によれば、前例の場合、共に600dpiのものを用いたときと同等レベルの画質にすることができた。800dpiのスキャナは比較的安価であるので、400dpiのスキャナを800dpiのスキャナに変更してもさほどコストアップは招かない。一方、600dpiのサーマルヘッドは高価であり、400dpiのサーマルヘッドを600dpiのサーマルヘッドに変更すると大幅なコストアップを招く。したがって、共に600dpiのものを用いて高画質化を図れば高価なものになるのに対して、本発明を適用することで、安価なサーマルヘッドを用いて高画質化を図ることができるというメリットが生じる。
【0077】
また、ファクシミリ装置に適用すれば、300dpiや400dpiといった比較的高精度の読取りを行ない、ITU−T(旧CCITT)勧告にしたがった、8ドット/mm×3.85ライン/mm(標準)や、8ドット/mm×7.7ライン/mm(ファイン)の解像度に変換するに際して、白抜けや黒線の掠れなどのない品質のよい縮小画を得ることもできる。
【0078】
以上本発明による画像縮小処理方法および装置の好ましい実施形態について説明したが、本発明は必ずしも上述した実施形態に限定されるものではない。
【0079】
例えば、ステップS15などにおいてパターンデータBDと該パターンデータBDに対応する黒画素数との関係に基づいてブロック内の黒画素数を調査し、この調査結果に基づいて縮小2値化処理の方法を決定していたが、前述のようにブロックのパターンがいずれであるかによって黒画素数を認識できるから、黒画素数に代わりにパターンデータを参照することで縮小2値化処理の方法を決定することもできる。例えば、黒画素数が2未満であるか否かの判断に代えて、ブロックのパターンが、黒画素数が0または1の、パターン7,11,13,14,15のいずれのパターンと一致するかを判断することとしてもよい。
【0080】
また、上記実施形態においては、2値化誤差LUT51は、表1,表2に示した値の2値化誤差を出力するものとして説明したが、各表内の数値は、画像階調度が保存されるように、着目ブロックに対する黒白画素の面積誤差を考慮しつつ、対象画像に応じて変更してもよい。
【0081】
また、上記実施形態においては、2×2画素の計4画素からなる単一ブロックを単一画素へ縮小することにより、元の画像の解像度を主、副の各走査方向に1/2に縮小するものとして説明したが、これに限らず、例えば、主、副のいずれか一方向のみに縮小処理を施してもよい。また、1/n(nは3以上の整数)の縮小画像を得ることもできる。また、1/nとする変更に際しては、図4に示したパターンや、2値化誤差LUT51が作成するテーブル内容を増やし、それに応じて、線要素判定手段30、線要素処理手段40,および非線要素処理手段50の処理方法を変更すればよい。
【0082】
また、上記実施形態においては、文字などを示す黒線部分が黒画素で示され、白線部分は黒画素で挟まれた部分に現れるものとして説明したが、黒地に白文字が表された反転文字を取り扱うときには、上記説明の黒画素と白画素との関係を逆にして考えればよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像縮小処理装置の概路構成を示すブロック図
【図2】1/2に縮小する画像縮小処理の基本的な流れを示すフローチャート
【図3】走査方向と、着目ブロックBm,n 内とその周辺ブロックの配置関係を示した図
【図4】ブロックの全パターンを示す図
【図5】パターン3と一致する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図6】線要素ブロックに対する縮小2値化処理結果の一例を示す図;ガタ付きに着目
【図7】線要素ブロックに対する縮小2値化処理結果の一例を示す図;白線保存に着目
【図8】線要素ブロックに対する縮小2値化処理結果の一例を示す図;黒線保存に着目
【図9】上下方向の黒線幅保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図
【図10】周辺ブロック調査手段が調査する、入力2値画像上の領域を示す図
【図11】パターン5と一致する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図12】左右方向の黒線幅保存に着目して、線要素ブロックに対する縮小2値化処理の一例を示した図
【図13】パターン10と一致する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図14】パターン12と一致する場合の処理の流れを示すフローチャート
【図15】縮小処理結果の比較例を示す図
【図16】特開平7−87308号に記載の縮小処理を示す図
【符号の説明】
10 第1の特徴量取得手段
12 ブロック分割手段
15 パターン分類手段
20 ブロック記憶手段
30 線要素判定手段
40 線要素処理手段
41 周辺ブロック調査手段(第2の特徴量取得手段)
42 線要素ブロック縮小2値化手段(線画像用縮小2値化手段)
50 非線要素処理手段
51 2値化誤差LUT
52 非線要素ブロック縮小2値化手段(非線画像用縮小2値化手段)
60 縮小結果記憶手段
70 切替手段

Claims (6)

  1. 主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、前記主走査方向および/または前記副走査方向に縮小する画像縮小処理方法であって、
    前記画像を、前記所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、
    該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像が、予め定められた複数の画像パターンの何れの画像パターンに該当するかを分類し、
    所定の着目ブロック内の画像が、線画像を示すものであると予め設定された線画像パターンに一致すると判定された場合には、さらに前記着目ブロックの線画像パターンと、前記着目ブロックの線画像パターンが延在する方向について前記着目ブロックに隣接するブロックの画像パターンとを比較し、
    前記着目ブロックの画像パターンと前記隣接するブロックの画像パターンとが一致する場合には、
    前記着目ブロックを纏めて1画素とする際、前記着目ブロックと前記隣接するブロックとの2値化データが同じになるように、前記1画素の2値化データを求めることを特徴とする画像縮小処理方法。
  2. 前記着目ブロックの画像パターンと前記隣接するブロックの画像パターンとが一致しない場合には、
    前記着目ブロックの線画像パターンが延在する方向に直交する方向について前記着目ブロックに隣接するブロックであって、前記着目ブロックにおける白画素と接する一方のブロックの2値化データが黒画素データか否か判定し、
    前記白画素と接する一方のブロックの2値化データが黒画素データである場合には、
    前記着目ブロックを纏めて1画素とする際、前記着目ブロックを白画素データとするとともに、前記直交方向について前記着目ブロックに隣接する他方のブロックを黒画素データとすることを特徴とする請求項1記載の画像縮小処理方法。
  3. 前記着目ブロック内の画像が、線画像を示すものでないと予め設定された非線画像パターンに一致すると判定された場合には、
    該着目ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロックの前記画像パターンを求め、該周辺ブロックの特徴量と、該周辺ブロックを纏めて1画素とした際の2値化データとに基づいて、該周辺ブロックについての2値化データの誤差値を求め、該誤差値と前記着目ブロックの黒画素数とに基づいて、該着目ブロックを纏めて1画素とする際に、非線画像らしさが維持されるように、前記1画素の2値化データを求めることを特徴とする請求項1または2記載の画像縮小処理方法。
  4. 主走査方向および副走査方向に多数並んだ画素で構成された画像を、所定の縮小率に応じて、前記主走査方向および/または前記副走査方向に縮小する画像縮小処理装置であって、
    前記画像を、前記所定の縮小率に応じたサイズの複数のブロックに分割し、該分割されたブロックごとに、該ブロック内の画像が、予め定められた複数の画像の何れの画像パターンに該当するかを分類する第1の特徴量取得手段と、
    該第1の特徴量取得手段により分類された画像パターンに基づいて、所定の着目ブロック内の画像が、線画像を示すものであると予め設定された線画像パターンと一致するか否かを判定する判定手段と、
    該判定手段により前記着目ブロック内の画像が前記線画像パターンと一致すると判定された場合には、さらに前記着目ブロックの線画像パターンと、前記着目ブロックの線画像パターンが延在する方向について前記着目ブロックに隣接するブロックの画像パターンとを比較する第2の特徴量取得手段と、
    前記着目ブロックの画像パターンと前記隣接するブロックの画像パターンとが一致する場合には、前記着目ブロックを纏めて1画素とする際に、前記着目ブロックと前記隣接するブロックとの2値化データが同じになるように、前記1画素の2値化データを求める線画像用縮小2値化手段とを備えたことを特徴とする画像縮小処理装置。
  5. 前記線画像用縮小2値化手段が、
    前記着目ブロックの画像パターンと前記隣接するブロックの画像パターンとが一致しない場合には、前記着目ブロックの線画像パターンが延在する方向に直交する方向について前記着目ブロックに隣接するブロックであって、前記着目ブロックにおける白画素と接する一方のブロックの2値化データが黒画素データか否か判定し、
    前記白画素と接する一方のブロックの2値化データが黒画素データである場合には、
    前記着目ブロックを纏めて1画素とする際、前記着目ブロックを白画素データとするとともに、前記直交方向について前記着目ブロックに隣接する他方のブロックを黒画素データとするものであることを特徴とする請求項4記載の画像縮小処理装置。
  6. 前記第2の特徴量取得手段が、前記判定手段により前記着目ブロック内の画像が、線画像を示すものでないと予め設定された非線画像パターンに一致すると判定された場合には、該着目ブロックの近傍に位置する所定の周辺ブロックの前記画像パターンを求めるものであり、
    前記第2の特徴量取得手段により取得された周辺ブロックの画像パターンと、該周辺ブロックを纏めて1画素とした際の2値化データとに基づいて、該周辺ブロックについての2値化データの誤差値を求める誤差値算出手段と、
    該誤差値算出手段により求められた誤差値と前記着目ブロックの黒画素数とに基づいて、該着目ブロックを纏めて1画素とする際に、非線画像らしさが維持されるように、該1画素の2値化データを求める非線画像用縮小2値化手段とをことを特徴とする請求項4または5記載の画像縮小処理装置。
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