JP3791751B2 - 光結合素子の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、発光チップ及び受光チップを光学的に結合配置し、樹脂モールドを施してなる光結合素子の構造及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
発光チップ及び受光チップを各々個別のリードフレームにダイボンド、ワイヤーボンドし、発光チップと受光チップを光学的に結合するよう配置し、絶縁遮光性樹脂にて外装モールドを施した従来例の光結合素子の平面搭載(面実装)型光結合素子の外形図を図10、内部構造図を図11に示す。
【0003】
図10(a)は正面図、図10(b)は側面図、図10(c)は他の側面図、であり、図11(a)は内部構造を示す平面図、図11(b)は内部構造を示す断面図である。
【0004】
図10において、従来例の平面搭載型光結合素子50は、4端子から成り、51、52は発光側のリードフレーム、53、54は受光側のリードフレーム、であり、55は発光側のリードフレーム位置を表示するマーク(マーキング)、である。標準的な超小型の平面搭載光結合素子50の外形寸法の一例は、本体外形縦2.6mm、横4.4mm、リード端子(フレーム)のピッチ1.27mm(インチ系)、リード端子の幅0.4mm、厚さ0.2mm、であり、リード端子を含めた外形は長さ7.0mm、高さ2.0mm程度である。
【0005】
従来例の平面搭載光結合素子50の内部構造を示す図11において、51はヘッダーを備えた発光チップ56搭載用のリードフレーム、52は発光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、54はヘッダーを備えた受光チップ58搭載用のリードフレーム、53は受光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、であり、57は発光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、59は受光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、60は透光性エポキシ樹脂、61は遮光性エポキシ樹脂、62は発光チップ56の応力緩和のためにプリコートされたシリコン樹脂、である。
【0006】
なお、平面搭載型光結合素子とは、発光チップ56を搭載するリードフレームと受光チップ58を搭載するリードフレームとがほぼ平面上にある位置関係のものを指す。
【0007】
図12に従来例の平面搭載型光結合素子の製造方法の工程フローチャートを示す。図11を参照しながら、図12に従って説明する。
(1)ダイボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58をリードフレーム51、54へ導電性ペースト等を用いてダイボンド(搭載接着)する。
(2)ワイヤーボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58と外部端子となるリードフレーム52、53へ金線57、59でワイヤーボンド(接続)する。この接続により、発光素子及び受光素子となる。
(3)プリコート工程
発光チップ56を透明なシリコン樹脂62でプリコートする。
(4)1次モールド工程
透光性エポキシ樹脂60にて1次トランスファーモールドを行い、発光チップ56及び受光チップ58を1次封止する。この場合、透光性エポキシ樹脂の代わりにシリコン樹脂により成型する方法もある。また、トランスファーモールド以外にも、インジェクションモールドや注型モールド等で成型することもある。
(5)バリ取り工程
1次モールドにより発生したバリを除去する。
(6)2次モールド工程
1次モールドされた発光チップ56及び受光チップ58を遮光性エポキシ樹脂61にて2次トランスファーモールドを行い、2次を封止する。
(7)外装めっき工程
外部リード端子51、52、53、54に半田めっき、錫めっき等を施す。
(8)フォーミング工程
外部リードを所定の外形に加工する。
(9)絶縁耐圧検査工程
発光素子と受光素子(平面搭載型光結合素子)の入出力間(1次、2次間)の絶縁耐圧を検査する。
(10)電気的特性検査工程
平面搭載型光結合素子の電気的特性を検査する。また、マーキングも行う。
(11)外観検査工程
外観を検査する。
(12)梱包工程
梱包する。
(13)出荷工程
出荷する。
【0008】
次に、図13(a)は従来例の対向型2重トランスファーモールド光結合素子70の内部構造を示す平面図、図13(b)は内部構造を示す断面図である。
【0009】
図13(a)及び(b)において、63はヘッダーを備えた発光素子搭載用のリードフレーム、64は発光素子ワイヤーボンド用のリードフレーム、65はヘッダーを備えた受光素子搭載用のリードフレーム、66は受光素子ワイヤーボンド用のリードフレーム、であり、67は発光素子56とリードフレームとをワイヤーボンドする金線、68は受光素子とリードフレームとをワイヤーボンドする金線、69はプリコート樹脂、71は透光性エポキシ樹脂、72は遮光性エポキシ樹脂、である。
【0010】
図14に従来例の対向型2重トランスファーモールド光結合素子70の製造方法の工程フローチャートを示し、図13を参照しながら、図14に従って説明する。
【0011】
また、対向型2重トランスファーモールド光結合素子とは、発光チップ56を搭載するリードフレームと受光チップ58を搭載するリードフレームとがほぼ対向した位置関係にあるものを指す。発光チップと受光チップをそれぞれ搭載した別々のリードフレームを用いるため、2つのリードフレームをスポット溶接するか、あるいはローディングフレームにセットすること等により対向する発光チップと受光チップとの光学的な位置関係を保つように構成されている。
(1)ダイボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58をリードフレーム63、65へ導電性ペースト等を用いてダイボンド(搭載接着)する。
(2)ワイヤーボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58と外部端子となるリードフレーム64、66へ金線67、68でワイヤーボンド(接続)する。この接続により、発光素子及び受光素子となる。
(3)プリコート工程
発光チップ56を透明なシリコン樹脂69でプリコートする。
(4)溶接工程
発光素子側のリードフレーム63、64と受光素子側のリードフレーム65、66とを溶接し、発光素子と受光素子との距離を固定する。
(5)1次モールド工程
透光性エポキシ樹脂71にて1次トランスファーモールドを行い、発光チップ56及び受光チップ58を封止する。この場合、透光性エポキシ樹脂の代わりにシリコン樹脂により成型する方法もある。また、トランスファーモールド以外にも、インジェクションモールドや注型モールド等で成型することもある。(6)バリ取り工程
1次モールドにより発生したバリを除去する。
(7)2次モールド工程
1次モールドされた発光チップ56及び受光チップ58を遮光性エポキシ樹脂72にて2次トランスファーモールドを行い、封止する。
(8)外装めっき工程
外部リード端子63、64、65、66に半田めっき、錫めっき等を施す。
(9)フォーミング工程
外部リードを所定の外形に加工する。
(10)絶縁耐圧検査工程
発光素子と受光素子(対向型2重トランスファーモールド光結合素子)の入出力間(1次、2次間)の絶縁耐圧を検査する。
(11)電気的特性検査工程
対向型2重トランスファーモールド光結合素子の電気的特性を検査する。また、マーキングも行う。
(12)外観検査工程
外観を検査する。
(13)梱包工程
梱包する。
(14)出荷工程
出荷する。
【0012】
次に、図15(a)は従来例の対向ドッキング型モールド光結合素子80の内部構造を示す平面図、図15(b)は内部構造を示す断面図である。
【0013】
図15(a)及び(b)において、73はヘッダーを備えた発光素子搭載用のリードフレーム、74は発光素子ワイヤーボンド用のリードフレーム、75はヘッダーを備えた受光素子搭載用のリードフレーム、76は受光素子ワイヤーボンド用のリードフレーム、であり、67は発光素子56とリードフレームとをワイヤーボンドする金線、68は受光素子とリードフレームとをワイヤーボンドする金線、77はシリコン樹脂、78は遮光性エポキシ樹脂、である。
【0014】
図16に従来例の対向ドッキング型モールド光結合素子80の製造方法の工程フローチャートを示し、図15を参照しながら、図16に従って説明する。
【0015】
また、対向ドッキング型モールド光結合素子80と対向型モールド光結合素子との違いは、プリコート工程に先駆けて、先ず、溶接工程へ進み、次に、プリコート工程の代わりに、光のパスを作るドッキング工程を行い、透光性エポキシ樹脂による1次モールド工程を省略し、2次モールド工程であった遮光性エポキシ樹脂のモールドを1次モールドする製造方法である。
(1)ダイボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58をリードフレーム73、75へ導電性ペースト等を用いてダイボンド(搭載接着)する。
(2)ワイヤーボンド工程
発光チップ56及び受光チップ58と外部端子となるリードフレーム74、76へ金線67、68でワイヤーボンド(接続)する。この接続により、発光素子及び受光素子となる。
(3)溶接工程
発光素子側のリードフレーム73、74と受光素子側のリードフレーム75、76とを溶接し、発光素子と受光素子との距離を固定する。
(4)ドッキング工程
シリコン樹脂77にて、発光素子と受光素子間にパスを作る。
(5)1次モールド工程
ドッキングされた発光チップ56及び受光チップ58を遮光性エポキシ樹脂72にて1次トランスファーモールドを行い、封止する。また、トランスファーモールド以外にも、インジェクションモールドや注型モールド等で成型することもある。
(6)バリ取り工程
1次モールドにより発生したバリを除去する。
(7)外装めっき工程
外部リード端子73、74、75、76に半田めっき、錫めっき等を施す。
(8)フォーミング工程
外部リードを所定の外形に加工する。
(9)絶縁耐圧検査工程
発光素子と受光素子(対向ドッキング型モールド光結合素子)の入出力間(1次、2次間)の絶縁耐圧を検査する。
(10)電気的特性検査工程
対向ドッキング型モールド光結合素子の電気的特性を検査する。また、マーキングも行う。
(11)外観検査工程
外観を検査する。
(12)梱包工程
梱包する。
(13)出荷工程
出荷する。
【0016】
次に上記の従来例の方法にて製造された光結合素子のリードフォーミングについて、図17を用いて説明する。
【0017】
図17(a)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示し、50(または70、または80)は従来例の光結合素子の本体、51、52は発光素子側の端子、53、54は受光素子側の端子、81は厚バリ、82はタイバー部、83はクレイドル間フレーム、である。
【0018】
図17(a)に示すように、遮光性エポキシ樹脂で封止された後、第1工程では、光結合素子の本体間の厚バリや、発光素子の端子や受光素子の端子間の厚バリや、タイバー間の厚バリをパンチで除去する(図17(b))。第2工程では、光結合素子の本体を支えているタイバー部82をパンチで除去する(図17(c))。最後に、第3工程では、外部リードと各外装モールド体を切り離し、リード端子をガルウィング型に曲げる((図17(d))。
【0019】
次に、一般的なIC等の半導体素子におけるJリード型のフォーミング方法について説明する。図18は一般的なIC等のリードフレームによるJリード型フォーミングを説明する図であり、(a)は一般的なIC等のリードフレームの図、(b)はモールドされた様子を示す図、(c)はリード端子がJリード型に曲げられた光結合素子の様子を示す図、である。また、図19は従来例の光結合素子のJリード型フォーミング工程を説明する図である。
【0020】
図18において、84はダイステージ(ダイパッド)、85はタイバー、86はクレイドル間フレーム、87はリードフレーム、88は吊りピン(サポートバー)、89はクレイドル、90は樹脂モールドされたIC、91はJリード型にフォーミングされたIC、である。
【0021】
以下従来例のJリード型のフォーミング方法を工程別に、図19に基づき説明する。
第1工程:リード間、外装モールド体間の厚バリを除去。
第2工程:外部リード端子の切断及び曲げローラを当てて先端を曲げる。
第3工程:外部リードの付け根部をダイ、及びリード押さえて拘束した状態で45°程度まで曲げる。
第4工程:リードの付け根部の拘束を取り去り、90°まで曲げる。
第5工程:リードの付け根部に荷重を加え、リードの先端をダイに押し込み、曲げローラを当てて曲げる。
第6工程:さらに、リードの先端をダイに押し込みJ字状に曲げ、成型が終わる。 以上の様にガルウィング曲げの工程数と比較して、Jリード型への曲げ工程数は多く、最終工程以外は、各々の外装モールド体は内部リードと短絡された吊りピンにより外部リードと保持された状態となっている(図18)。この様に、外部リードフレームに外装モールド体が保持されていないと端子をJリード型にリードフォーミングすることは不可能である。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】
従来例の超小型の平面搭載型光結合素子では、実装面積としては、図10に示されるように、リード端子を含めて縦7.0mm×2.6mm程度もあり、近年、DC−DCコンバータ等に使用する光結合素子では、更なる小型化を要望されており、現行のリードフォーミング型では対応できなくなってきている。又、外装モールド体の外形は、1、2次間の絶縁性の維持、及び外部沿面距離の問題等からこれ以上の外形の小型化は困難である。この場合リード型を従来例のガルウィング型ではなく、IC等の半導体素子に用いられているJリード型を採用すれば実装面積の削減が可能となる。
【0023】
しかしながら、先に前記に説明した通り、Jリード型にリードフォーミングを行う場合、内部ヘッダー(または、ダイステージ)と短絡された吊りピン(または、サポートバー)を形成する必要があり、この場合図20に示す通り、1、2次間の沿面距離に問題がでてくる。
【0024】
図20(a)は通常の従来例の沿面距離Aを説明する図であり、図20(b)は吊りピンの従来例の沿面距離Bを説明する図であり、当然ながら、A>>Bである。
【0025】
本発明はこれらの問題点を解決し、超小型の光結合素子を得るための構造及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明に係る光結合素子の製造方法は、リードフレームに発光チップを搭載する工程と、リードフレームに受光チップを搭載する工程と、搭載された前記発光チップと搭載された前記受光チップとを組み合わせて光結合素子を構成する工程と、前記光結合素子に樹脂モールドを施して外装モールド体となす工程と、前記外装モールド体の間の外装モールド体間に形成された厚バリによって前記外装モールド体を支持した状態で前記光結合素子のリード端子のタイバーカットを行い、前記リード端子をJリード型にフォーミングする工程とを有することとしたものである。
【0027】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対して、前記厚バリはほぼ直角の位置関係に配設されてなることとしたものである。
【0028】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記厚バリの厚さは使用する前記リードフレームの厚さとほぼ同じかまたはそれより厚いこととしたものである。
【0029】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記リードフレームは前記厚バリが配設された領域に前記外装モールド体を支持するように配設された補強用リードを有することとしたものである。
【0030】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記リードフレームは前記外装モールド体間に前記外装モールド体を支持するように前記厚バリから離れて配設された補強用リードを有することとしたものである。
【0031】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記厚バリは前記外装モールド体を形成する外装モールド樹脂を流すゲートの凝固樹脂であることとしたものである。
【0032】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは少なくとも2対以上のリードであることとしたものである。
【0033】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記外装モールド体からカットされる部分に設けられたV溝を有するとしたものである。
【0034】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記厚バリ除去時に前記外装モールド体から外れる構成としたものである。
【0035】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対してほぼ直角の位置に配設してある構成としたものである。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に関する光結合素子の製造方法は、リードフレームに発光チップを搭載する工程、リードフレームに受光チップを搭載する工程、搭載された発光チップと搭載された受光チップとを組み合わせて光結合素子を構成する工程、その構成された光結合素子に樹脂モールドを施して外装モールド体となす工程、外装モールド体間の厚バリを利用して光結合素子の発光素子用リード端子(入力側端子)及び受光素子用リード端子(出力側端子)をJリード型にフォーミングするする工程、とを、少なくとも有することを特徴とする光結合素子の製造方法であり、また、それによる光結合素子に関するものである。
【0038】
図1〜図9は本発明の一実施の形態に関する図である。以下、本発明の実施例を説明する。
【0039】
[第1の実施の形態]
本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を図1(製造工程のフロー図)、図2(Jリード型光結合素子の外観図)、図3(フレームの内部構造を示す図)、及び図4(曲げ工程のフロー図)に示し、これを説明する。
【0040】
図1(a)は遮光性エポキシ樹脂で外装モールド(封止)された後の様子を示す図、図1(b)は薄バリ除去後の様子を示す図、図1(c)はタイバーカット後の様子を示す図、図1(d)はタイバーカット後の様子を示す断面図、である。
【0041】
図1(a)は、リードフレームに発光チップを搭載する工程、リードフレームに受光チップを搭載する工程、搭載された発光チップと搭載された受光チップとを組み合わせて光結合素子を構成する工程、その光結合素子に樹脂モールドを施して外装モールド体となす工程、後の様子を示すものである。
【0042】
図1(a)において、10は本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子であり、10aは遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体である。11はリードフレーム、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、15はタイバー、16はクレイドル間フレーム、17は厚バリ、18は薄バリ、である。
【0043】
図1(b)に示すように、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体10a間とタイバー間との薄バリ18や、発光素子用リード端子間の薄バリ18や受光素子用リード端子間の薄バリ18、のみをパンチ等で除去する。リードフレーム11の厚さは、約0.2mm程度、薄バリ18の厚さは、約0.2mm程度以下である。
【0044】
続いて、光結合素子の外装モールド体10a間にある厚バリ17の支持力を利用して、タイバー15をカットし、図1(c)に示される様子となる。10aは光結合素子の外装モールド体、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、16はクレイドル間フレーム、17は厚バリ、である。
【0045】
図1(d)は、タイバーカット後の様子を示す断面図であり、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子であり、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体10aの厚さは約2.0mm、厚バリ17の厚さは約0.2mm〜0.5mm程度であり、厚バリ17の厚さをリードフレーム11の厚さ約0.2mm程度より厚く選択すると、タイバーカット工程やフォーミング工程において、加工時の機械的ストレスに十分耐えられるという格別の利点がある。従って、厚バリ17の厚さは使用するリードフレームの厚さとほぼ同じかまたはそれより厚いものである。
【0046】
図2は、図1(d)に引き続き、外装モールド体間の厚バリ17を利用して光結合素子のリード端子をJリード型にフォーミングしたものである。
【0047】
図2において、10は本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の外観図(Jリード型リード端子を明示するため、上下裏返した場合の図)であり、10aは光結合素子の外装モールド体、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、17aは厚バリ17の痕、である。従って、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子10の外観上の1つの特徴は、光結合素子10の側面に厚バリ痕17aがあるか、または、その痕跡が認められることである。
【0048】
また、図1に示されるように、発光素子用リード端子13または、及び、受光素子用リード端子14に対して、厚バリ17はほぼ直角の位置関係に配設されている。また、光結合素子のJリード型のフォーミングについては、図4で詳しく説明する。
【0049】
本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子10の内部構造を示す図3において、13aはヘッダーを備えた発光チップ13c搭載用のリードフレーム、13bは発光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、14aはヘッダーを備えた受光チップ14c搭載用のリードフレーム、14bは受光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、であり、13dは発光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、14dは受光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、10bは透光性エポキシ樹脂、10cは遮光性エポキシ樹脂、10dは発光チップ13cの応力緩和のためにプリコートされたシリコン樹脂、であり、10aは本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子10の外装モールド体である。
【0050】
なお、平面搭載型光結合素子とは、発光チップ13cを搭載するリードフレームと受光チップ14cを搭載するリードフレームとがほぼ平面をなす位置関係のものを指す。
【0051】
さらに、光結合素子の外装モールド体10間にある厚バリ17の支持力を利用して、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子のJリード型のフォーミングについて、図4に基づいて説明する。
第1工程:厚バリ17を吊りピン機能として利用して、発光素子用リード端子13及び受光素子用リード端子14に、曲げローラを当ててその先端を曲げる。
第2工程:外部リードである発光素子用リード端子13及び受光素子用リード端子14の付け根部及びその近傍のリード端子をダイで押さえて拘束した状態で45°程度まで曲げる。
第3工程:リード端子13及び受光素子用リード端子14の付け根部の拘束を取り去り、90°まで曲げる。
第4工程:リード端子13及び受光素子用リード端子14の付け根部に荷重を加え、リード端子の先端をダイに押し込み、曲げローラを当てて曲げる。
第5工程:さらに、リード端子の先端をダイに押し込み、J字状に曲げ、成型が終わる。
第6工程:吊りピン機能として利用してた光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ17を除去する。
【0052】
この様に、フレームのクレイドル12と外装モールド体10とが厚バリ17によって支持され、保持されているので、厚バリ17を最終曲げ工程に至るまで残存しておくことにより、Jリード型にリードフォーミングを施すことができる。
【0053】
また、図1に示されるように、厚バリ17は発光素子用リード端子13や受光素子用リード端子14に対して、直角の位置関係に配設されている。
【0054】
本発明の第1の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子は本体外形縦2.6mm、横4.4mm、リード端子(フレーム)のピッチ1.27mm(インチ系)、リード端子の幅0.4mm、厚さ0.2mm、であり、Jリード型にフォーミングされたリード端子を含めた外形は長さ約4.8mm(注:リードの厚さ0.2mm×2+4.4mm)、高さ2.0mm程度となり、従来例と比較して、長さを従来例の約7.0mmから本発明の約4.8mmへと約32%程度小さくすることができる。
【0055】
本発明の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子は、本体外形サイズが縦約5mm以下×横約10mm以下×高さ約5mm以下の超小型の光結合素子に対して特に有効な製造方法であり、超小型の光結合素子を得ることができる。
【0056】
また、本発明による光結合素子の製造方法やそれによる光結合素子によれば、従来必要とされたJリード型フォーミングのための吊りピン等を必要せず、従って、入出力端子間の沿面距離を十分確保することができ、1次、2次間の耐圧の高い超小型の光結合素子を得るための製造方法であり、それによる光結合素子である。
【0057】
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態に関する 光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を図5に示し、これを説明する。本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法と本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子の製造方法との大きな違いは、厚バリ形成領域に補強用リードを配設したことであり、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体の機械的保持がより安定して行うことができる。要約すれば、リードフレームは補強用リードを有し、外装モールド体間の厚バリと補強用リードとを併用して光結合素子のリード端子をJリード型にフォーミングする工程を有する光結合素子の製造方法であり、それによる光結合素子である。
【0058】
従来例の吊りピンが光結合素子本体を貫通するリードであった(図20参照)のに対して、ここで言う補強用リードは光結合素子本体を貫通するリードではない。
【0059】
図5(a)は本発明の第2実施の形態に関する光結合素子20のフレームの内部構造を示す図、図5(b)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、図5(c)は薄バリ除去後の様子を示す図、図5(d)はタイバーカット後の様子を示す図、である。
【0060】
本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子の製造方法と前記本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法との大きな違いは、厚バリ17の形成領域に補強用リード22を配設した点にある。
【0061】
図5(a)において、13aはヘッダーを備えた発光チップ13c搭載用のリードフレーム、13bは発光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、14aはヘッダーを備えた受光チップ14c搭載用のリードフレーム、14bは受光チップワイヤーボンド用のリードフレーム、であり、13dは発光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、14dは受光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線、17は厚バリ、18は薄バリ、22は補強用リード、20bは透光性エポキシ樹脂、20cは遮光性エポキシ樹脂、20dは発光チップ13cの応力緩和のためにプリコートされたシリコン樹脂、であり、20aは本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子20の外装モールド体である。
【0062】
図5(b)において、20は本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子であり、20aは遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体である。21はリードフレーム、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、15はタイバー、16はクレイドル間フレーム、17は厚バリ、18は薄バリ、22は補強用リード、である。
【0063】
図5(c)に示すように、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体20a間とタイバー間との薄バリ18や、発光素子用リード端子間の薄バリ18や受光素子用リード端子間の薄バリ18、のみをパンチ等で除去する。薄バリ18の厚さは、約0.20mm程度以下である。
【0064】
続いて、光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ17及び補強用リード22の支持力を利用して、タイバー15をカットし、図5(d)に示される様子となる。20は光結合素子の外装モールド体、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、16はクレイドル間フレーム、17は厚バリ、である。この時、厚バリ17の配設されている領域に補強用リード22が併せて配設されているため、タイバーカット除去の機械加工がより確実となる。つまり、厚バリ17と補強用リード22とは図示したとおり一体となって外装モールド体20を支持するように配設される。
【0065】
遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体20の厚さは約2.0mm、厚バリ17の厚さは約0.2mm〜0.5mm程度、補強用リード22の厚さは約0.2mm程度、である。
【0066】
次に行う本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子のJリード型のフォーミングは、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子のフォーミングの場合と同じであり、その説明を省略する。
【0067】
補強用リード22は本発明の光結合素子の外装モールド体へ約0.2mm程度の深さにしか入っていないため、厚バリ17の除去時に同時に外装モールド体20aから外れて取れる構造である。従って、沿面距離も第1の実施の形態の場合と同じである。
【0068】
本発明の第2の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子は、本発明の第1の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子の外形と同じである。
【0069】
図6は、図5(d)に引き続き、外装モールド体間の厚バリ17及び補強用リード22の支持力を併用して光結合素子のリード端子をJリード型にフォーミングしたものである。
【0070】
図6において、20は本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子の外観図(Jリード型リード端子を明示するため、上下裏返した場合の図)であり、20aは光結合素子の外装モールド体、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、17aは厚バリ17の痕、22aは補強用リード痕、である。
【0071】
また、図5に示されるように、発光素子用リード端子13または、及び、受光素子用リード端子14に対して、厚バリ17はほぼ直角の位置関係に配設されている。
【0072】
従って、本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子20の外観上の1つの特徴は、光結合素子20の側面に厚バリ痕17aがあるか、または、その痕跡が認められることであり、更に、または、及び、光結合素子20の側面に補強用リード痕22aがあるか、または、その痕跡が認められることである。
【0073】
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子及びその製造方法を図7に示し、これを説明する。本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子と前記の本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子との大きな違いは、厚バリ17の代わりに、金型に外装モールド樹脂を流すための導入道(ゲート)の凝固樹脂を厚バリ機能として利用し、且つ、厚バリ形成領域に複数本の補強用リードを配設する方法である。これにより、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体の機械的保持がより安定して行うことができる。
【0074】
図7(a)は本発明の第3実施の形態に関する光結合素子30の遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、図7(b)は薄バリ除去後のタイバーカット後の様子を示す図、である。
【0075】
図7(a)において、30は本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子であり、30aは遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体である。26はリードフレーム、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、15はタイバー、16はクレイドル間フレーム、18は薄バリ、27は2対以上の補強用リード、28はゲート、である。
【0076】
薄バリ18を除去した後、図7(b)に示すように、光結合素子の外装モールド体30a間にあるゲート28及び補強用リード27の支持力を利用して、タイバー15をカットする。30aは光結合素子の外装モールド体、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、16はクレイドル間フレーム、である。この時、厚バリ形成領域に補強用リード27及びゲート28、が併せて配設されているため、タイバーカット除去の機械加工がより確実となる。つまり、図示したとおり補強用リード27は外装モールド体30a間に外装モールド体30aを支持するように厚バリとしてのゲート28から離れて配設される。
【0077】
遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体30aの厚さは約2.0mm、厚バリ17の厚さは約0.2mm〜0.5mm程度、補強用リード22の厚さは約0.2mm程度、である。
【0078】
次に行う本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子のJリード型のフォーミングは、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子のフォーミングの場合と同じであり、その説明を省略する。
【0079】
補強用リード27は本発明の光結合素子の外装モールド体へ約0.2mm程度の深さにしか入っていないため、厚バリ17の除去時に同時に外装モールド体25から外れて取れる構造である。従って、沿面距離も第1の実施の形態の場合と同じである。
【0080】
本発明の第3の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子は、本発明の第1の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子の外形と同じである。
【0081】
図7では、補強用リード27は2対として描かれているが、2対に限るものではなく、寸法的な余裕により、それ以上多数の対よりなるリードを形成することも可能である。
【0082】
図8は、図7(B)に引き続き、外装モールド体間のゲート28及び補強用リード27の支持力を併用して光結合素子のリード端子をJリード型にフォーミングしたものである。
【0083】
図8において、30は本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子の外観図(Jリード型リード端子を明示するため、上下裏返した場合の図)であり、30aは光結合素子の外装モールド体、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、28aはゲート28の痕、27aは補強用リード27の痕、である。
【0084】
また、図7に示されるように、発光素子用リード端子13または、及び、受光素子用リード端子14に対して、ゲート28はほぼ直角の位置関係に配設されている。
【0085】
従って、本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子30の外観上の1つの特徴は、光結合素子30の側面にゲート痕28aがあるか、または、その痕跡が認められることであり、更に、または、及び、光結合素子30の側面に補強用リード痕27aがあるか、または、その痕跡が認められることである。
【0086】
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を図9に示し、これを説明する。本発明の第4の実施の形態に関する光結合素子の製造方法と前記の本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子の製造方法との大きな違いは、補強用リード31のカットされる部分にV溝31a、31bを設け、パンチで削除する際の外装モールド体にストレスがかからないように工夫した点である。
【0087】
図9(a)は本発明の第4実施の形態に関する光結合素子40の遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、図9(b)は薄バリ除去後のタイバーカット後の様子を示す図、図9(c)は、補強用リード31のV溝を示す図、である。 図9(a)において、40は本発明の第4の実施の形態に関する光結合素子であり、40aは遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体である。32はリードフレーム、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、15はタイバー、16はクレイドル間フレーム、31は2対以上の補強用リード、28はゲート、である。
【0088】
図9(b)に示すように、光結合素子の外装モールド体間にあるゲート28及び補強用リード31の支持力を利用して、タイバー15をカットする。40aは光結合素子の外装モールド体、12はクレイドル、13は発光素子用リード端子、14は受光素子用リード端子、16はクレイドル間フレーム、である。この時、図9(c)に示されるように、厚バリ形成領域に補強用リード31及びゲート28、が併せて配設され、且つ、補強用リード31のカットされる部分にV溝31a、31bを設け、パンチで削除する際の外装モールド体40aにストレスがかからないように工夫した点にあり、タイバーカット除去の機械加工がより確実となる。
【0089】
図9(c)において、40aは外装モールド体、31a及び31bは補強用リード31のカットされる部分に配設されたV溝、である。
【0090】
遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体40aの厚さは約2.0mm、厚バリ17の厚さは約0.2mm〜0.5mm程度、補強用リード31の厚さは約0.2mm程度、である。
【0091】
次に行う本発明の第4の実施の形態に関する光結合素子のJリード型のフォーミングは、本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子のフォーミングの場合と同じであり、その説明を省略する。
【0092】
補強用リード31は本発明の光結合素子の外装モールド体へ約0.2mm程度の深さにしか入っていないため、ゲート28の除去時に同時に外装モールド体40aから容易に外れて取れる構造である。従って、沿面距離も第1の実施の形態の場合と同じである。
【0093】
本発明の第4の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子は、本発明の第1の実施の形態に関するJリード型にフォーミングされた光結合素子の外形と同じである。
【0094】
図9では、補強用リード31は2対として描かれているが、2対に限るものではなく、寸法的な余裕により、それ以上多数の対よりなるリードを形成することも可能である。
【0095】
[第5の実施の形態]
本発明の第1〜第4の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を対向型2重トランスファーモールド光結合素子に適用することができる。
【0096】
本発明の第5の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子について説明する。対向型2重トランスファーモールド光結合素子とは、発光チップを搭載するリードフレームと受光チップを搭載するリードフレームとがほぼ対向した位置関係にあるものを指す。発光チップと受光チップをそれぞれ搭載した別々のリードフレームを用いるため、2つのリードフレームをスポット溶接するか、あるいはローディングフレームにセットすること等により対向する発光チップと受光チップとの光学的な位置関係を保つように構成されている。本発明の製造工程は、光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ、または、及び、補強用リードの支持力を利用して、端子をJリード型にフォーミングする工程以外は従来例で説明した通りであり、工程名を列挙するに留める。
(1)ダイボンド工程
(2)ワイヤーボンド工程
(3)プリコート工程
(4)溶接工程
(5)1次モールド工程
(6)バリ取り工程
(7)2次モールド工程
(8)外装めっき工程
(9)Jリード型フォーミング工程
光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ、または、及び、補強用リードの支持力を利用して、図4で説明したような方法により、Jリード型にリードフォーミングを行う。
(10)絶縁耐圧検査工程
(11)電気的特性検査工程
(12)外観検査工程
(13)梱包工程
(14)出荷工程
[第6の実施の形態]
本発明の第1〜第4の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を対向ドッキング型モールド光結合素子に適用することができる。
【0097】
本発明の第6の実施の形態に関する光結合素子の製造方法について説明する。
【0098】
対向ドッキング型モールド光結合素子と対向型モールド光結合素子との違いは、プリコート工程に先駆けて、先ず、溶接工程へ進み、次に、プリコート工程の代わりに、光のパスを作るドッキング工程を行い、透光性エポキシ樹脂による1次モールド工程を省略し、2次モールド工程であった遮光性エポキシ樹脂のモールドを1次モールドする製造方法である。本発明の製造工程は、光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ、または、及び、補強用リードの支持力を利用して、端子をJリード型にフォーミングする工程以外は従来例で説明した通りであり、工程名を列挙するに留める。
(1)ダイボンド工程
(2)ワイヤーボンド工程
(3)溶接工程
(4)ドッキング工程
(5)1次モールド工程
(6)バリ取り工程
(7)外装めっき工程
(8)Jリード型フォーミング工程
光結合素子の外装モールド体間にある厚バリ、または、及び、補強用リードの支持力を利用して、図4で説明したような方法により、Jリード型にリードフォーミングを行う。
(9)絶縁耐圧検査工程
(10)電気的特性検査工程
(11)外観検査工程
(12)梱包工程
(13)出荷工程
【0099】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る光結合素子の製造方法は、リードフレームに発光チップを搭載する工程と、リードフレームに受光チップを搭載する工程と、搭載された前記発光チップと搭載された前記受光チップとを組み合わせて光結合素子を構成する工程と、前記光結合素子に樹脂モールドを施して外装モールド体となす工程と、前記外装モールド体の間の外装モールド体間に形成された厚バリによって前記外装モールド体を支持した状態で前記光結合素子のリード端子のタイバーカットを行い、前記リード端子をJリード型にフォーミングする工程とを有することとしたものである。
【0100】
従って、従来例のように吊ピン等を用いることなく、外装モールド体間の厚バリのみを利用して、光結合素子の発光側のリード端子や受光側のリード端子をJリード型にフォーミングすることができる製造方法であり、特に、光結合素子の外形サイズが小さい超小型の光結合素子のJリード型フォーミングに適用できる製造方法である。
【0101】
例えば、超小型の光結合素子の外形サイズの一例として、従来例の実装のためのリード端子を含めた外形サイズが縦2.6mm×横約7.0mmであったものが、本発明の光結合素子の製造方法によれば、リード端子を含めた外形を縦2.6mm×横約4.8mmと小さくすることができ、実装面積を約32%程度小さくすることができる製造方法としたものである。
【0102】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対して、前記厚バリはほぼ直角の位置関係に配設されてなることとしたものである。
【0103】
従って、外装モールド体間の厚バリを幅広く設定することができ、Jリード型にフォーミングする工程の機械的強度を高めることができる製造方法である。
【0104】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記厚バリの厚さは使用する前記リードフレームの厚さとほぼ同じかまたはそれより厚いこととしたものである。
【0105】
従って、厚バリの厚さをリードフレームの厚さより厚く選択することにより、タイバーカット工程やフォーミング工程において、加工時の機械的ストレスに十分耐えられる製造方法である。
【0106】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記リードフレームは前記厚バリが配設された領域に前記外装モールド体を支持するように配設された補強用リードを有することとしたものである。
【0107】
従って、タイバーカット工程やフォーミング工程において、加工時の機械的ストレスに十分耐えられる製造方法であり、光結合素子に損傷を与えることが少なく、信頼性の高い光結合素子を得ることができる製造方法である。
【0108】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記リードフレームは前記外装モールド体間に前記外装モールド体を支持するように前記厚バリから離れて配設された補強用リードを有することとしたものである。
【0109】
従って、タイバーカット工程やフォーミング工程において、加工時の機械的ストレスに十分耐えることが可能となり、光結合素子に損傷を与えることが少なく、信頼性の高い光結合素子を得ることができる製造方法となる。
【0110】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記厚バリは前記外装モールド体を形成する外装モールド樹脂を流すゲートの凝固樹脂であることとしたものである。
【0111】
従って、遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体の機械的保持をより安定して行うことができる。
【0112】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは少なくとも2対以上のリードであることとしたものである。
【0113】
従って、補強用リードは少なくとも2対以上のリードであるため、タイバーカット工程やフォーミング工程において、加工時の機械的ストレスに更に十分耐えられる製造方法となる。
【0115】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記外装モールド体からカットされる部分に設けられたV溝を有することとしたものである。
【0116】
従って、補強用リードはV溝があることから、外装モールド体からの切断が容易となり、加工時の機械的ストレスに更に十分耐えられることとなる。
【0117】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記厚バリ除去時に前記外装モールド体から外れる構成としてあることとしたものである。
【0118】
従って、完成状態では補強用リードを外装モールド体から除去することとなるので沿面距離を確保することが可能となる。
【0119】
また、本発明に係る光結合素子の製造方法では、前記補強用リードは前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対してほぼ直角の位置に配設してある。
【0120】
従って、厚バリが形成してある領域(厚バリ形成領域)に対応させて補強用リードを配設することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を説明する図であり、(a)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、(b)は薄バリ除去後の様子を示す図、(c)はタイバーカット後の様子を示す図、(d)はタイバーカット後の様子を示す断面図、である。
【図2】本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の外観図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子のリードフレームの内部構造を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子の曲げ工程フローを示す図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を説明する図であり、(a)はリードフレームの内部構造を示す図、(b)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、(c)は薄バリ除去後の様子を示す図、(d)はタイバーカット後の様子を示す図、である。
【図6】本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子の外観図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を説明する図であり、(a)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、(b)はタイバーカット後の様子を示す図、である。
【図8】本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子の外観図である。
【図9】本発明の第4の実施の形態に関する光結合素子の製造方法及びそれによる光結合素子を説明する図であり、(a)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、(b)はタイバーカット後の様子を示す図、(c)は補強用リードのV溝の様子を示す図、である。
【図10】従来例の光結合素子の平面搭載(面実装)型光結合素子の外形を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は他の側面図、である。
【図11】従来例の光結合素子の平面搭載(面実装)型光結合素子の内部構造を示す図であり、(a)は内部構造を示す平面図、(b)は内部構造を示す断面図、である。
【図12】従来例の平面搭載型光結合素子の製造方法の工程フローチャートを示す図である。
【図13】従来例の対向型2重トランスファーモールド光結合素子光結合素子の内部構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図、である。
【図14】従来例の対向型2重トランスファーモールド光結合素子の製造方法の工程フローチャートを示す図である。
【図15】従来例の対向ドッキング型モールド光結合素子の内部構造を示す図であり、(a)は平面図、(b)は断面図、である。
【図16】従来例の対向ドッキング型モールド光結合素子の製造方法の工程フローチャートを示す図である。
【図17】従来例の光結合素子のガルウィン曲げ工程を説明する図であり、(a)は遮光性エポキシ樹脂で封止された後の様子を示す図、(b)は厚バリ除去の様子を示す図、(c)はタイバー部の除去の様子を示す図、(d)はリード端子がガルウィング型に曲げられた光結合素子の様子を示す図、である。
【図18】一般的なIC等のリードフレームによるJリード型フォーミングを説明する図であり、(a)は一般的なIC等のリードフレームの図、(b)はモールドされた様子を示す図、(c)はリード端子がJリード型に曲げられた光結合素子の様子を示す図、である。
【図19】従来例の光結合素子のJリード型フォーミング工程を説明する図である。
【図20】従来例の光結合素子の沿面距離を説明する図であり、(a)は通常の従来例の沿面距離Aを説明する図であり、(b)は吊りピンの従来例の沿面距離Bを説明する図である。
【符号の説明】
10 本発明の第1の実施の形態に関する光結合素子
10a 遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体
10b 透光性エポキシ樹脂
10c 遮光性エポキシ樹脂
10d シリコン樹脂
11 リードフレーム、
12 クレイドル、
13 発光素子用リード端子
13a ヘッダーを備えた発光チップ搭載用のリードフレーム
13b 発光チップワイヤーボンド用のリードフレーム
13c 発光チップ
13d 発光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線
14 受光素子用リード端子
14a ヘッダーを備えた受光チップ搭載用のリードフレーム
14b 受光チップワイヤーボンド用のリードフレーム
14c 受光チップ
14d 受光チップとリードフレームとをワイヤーボンドする金線
15 タイバー
16 クレイドル間フレーム
17 厚バリ
17a 厚バリ痕
18 薄バリ
20 本発明の第2の実施の形態に関する光結合素子
20a 遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体
20b 透光性エポキシ樹脂
20c 遮光性エポキシ樹脂
20d プリコート用シリコン樹脂
21 リードフレーム
22 補強用リード
22a 補強用リード痕
26 リードフレーム
27 2対以上からなる補強用リード
27a 2対以上からなる補強用リード痕
28 ゲート
28a ゲート痕
30 本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子
30a 本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子の外装モールド体
31 補強用リード
31a、31b 補強用リードに配設されたV溝
32 リードフレーム
40 本発明の第3の実施の形態に関する光結合素子
40a 遮光性エポキシ樹脂で封止された光結合素子の外装モールド体
Claims (10)
- リードフレームに発光チップを搭載する工程と、
リードフレームに受光チップを搭載する工程と、
搭載された前記発光チップと搭載された前記受光チップとを組み合わせて光結合素子を構成する工程と、
前記光結合素子に樹脂モールドを施して外装モールド体となす工程と、
前記外装モールド体の間の外装モールド体間に形成された厚バリによって前記外装モールド体を支持した状態で前記光結合素子のリード端子のタイバーカットを行い、前記リード端子をJリード型にフォーミングする工程とを
有することを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項1記載の光結合素子の製造方法において、
前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対して、前記厚バリはほぼ直角の位置関係に配設されてなることを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項1記載の光結合素子の製造方法において、
前記厚バリの厚さは使用する前記リードフレームの厚さとほぼ同じかまたはそれより厚いことを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の光結合素子の製造方法において、
前記リードフレームは前記厚バリが配設された領域に前記外装モールド体を支持するように配設された補強用リードを有することを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一つに記載の光結合素子の製造方法において、
前記リードフレームは前記外装モールド体間に前記外装モールド体を支持するように前記厚バリから離れて配設された補強用リードを有することを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項5記載の光結合素子の製造方法において、
前記厚バリは前記外装モールド体を形成する外装モールド樹脂を流すゲートの凝固樹脂であることを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項5または請求項6記載の光結合素子の製造方法において、
前記補強用リードは少なくとも2対以上のリードであることを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項5ないし請求項7のいずれか一つに記載の光結合素子の製造方法において、
前記補強用リードは前記外装モールド体からカットされる部分に設けられたV溝を有することを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項4ないし請求項8のいずれか一つに記載の光結合素子の製造方法において、
前記補強用リードは前記厚バリ除去時に前記外装モールド体から外れる構成としてあることを特徴とする光結合素子の製造方法。 - 請求項9記載の光結合素子の製造方法において、
前記補強用リードは前記発光素子用リード端子または/及び前記受光素子用リード端子に対してほぼ直角の位置に配設してあることを特徴とする光結合素子の製造方法。
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