JP3791108B2 - 熱交換器 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換流体が流れるタンク部材を有する熱交換器において、このタンク部材に対するブラケットの仮止め構造に関するもので、例えば、自動車用空調装置における冷媒凝縮器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用空調装置における冷媒凝縮器のブラケットの仮止め構造は、実開平5−96780号公報、実開平6−40683号公報にて提案されている。前者のものは、ブラケットに円筒状ヘッダータンクの外周に嵌合する筒状部を一体に成形するとともに、この筒状部に偏平チューブの挿入穴を形成しておき、この挿入穴を通してヘッダータンクの挿入穴に偏平チューブの端部を挿入することにより、ブラケットをヘッダータンクに対して仮止めし、この仮止め状態を保持して、冷媒凝縮器の一体ろう付けを行うようにしている。
【0003】
次に、後者のものは、ブラケットに二股状に分岐して向かい合う複数の係合片を一体成形し、この二股状の複数の係合片をヘッダータンクの外周面に弾性的に圧接係合させる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のものは、ブラケット仮止めのために、チューブ挿入穴を有する筒状部をブラケットに形成する必要があり、この筒状部はヘッダータンクの外周に嵌合するだけの大きさが必要であるから、ブラケット単品としてみたとき、材料費、プレス加工費のコストアップを招く。
【0005】
また、後者のものでも、ヘッダータンクの外周面に弾性的に圧接係合する二股状の複数の係合片を形成するため、やはり、材料費、プレス加工費のコストアップを招く。
また、ブラケットをヘッダータンク等のタンク部材に対してMIG溶接にて仮止めすることも知られているが、このMIG溶接はシールドガスとしてアルゴン等の不活性ガスを用いて、ワークと電極間にアークを飛ばしてワークをアーク溶接するものであって、電流密度、溶接ワイヤの送り量等の加工条件を精度よく管理する必要がある。そのため、どうしても溶接時間が長くなり、溶接コストが高くつく。
【0006】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、熱交換流体が流れるタンク部材に対するブラケットの仮止めを、極めて簡単な低コストの構成で行うことがてきるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、タンク部材(21、11、12)に接合される接合部(26a)を有するブラケット(26)を備えた熱交換器において、
ブラケット(26)の接合部(26a)に、タンク部材(21、11、12)側に向かって斜めに突出する少なくとも1つの突起部(27、28)を打ち出し成形し、
一方、タンク部材(21、11、12)のうち、接合部(26a)に対応する部位に、突起部(27、28)を挿入し得る大きさの幅(A)を持つ組付穴(29)と、突起部(27、28)より小さい幅(C)を持つ仮止め穴(30)とを連続して形成し、
突起部(27、28)を組付穴(29)内に挿入した後に、突起部(27、28)を仮止め穴(30)の領域にスライドして、突起部(27、28)を仮止め穴(30)の周縁部に圧入接触させるようにしたことを特徴としている。
【0008】
これによると、ブラケット(26)の接合部(26a)から斜めに打ち出した少なくとも1つの突起部(27、28)と、タンク部材(21、11、12)側の組付穴(29)および仮止め穴(30)との組み合わせで、ブラケット(26)のタンク部材に対する仮止めを簡単な操作で、確実に行うことができる。
しかも、突起部(27、28)は簡単な小形状のものであるから、打ち出し成形にて容易に成形でき、かつブラケット(26)本来の形状に対して小形状の突起部を追加するだけであるから、ブラケット(26)の材料費もほとんど増加しない。
【0009】
また、タンク部材側でも、組付穴(29)および仮止め穴(30)を簡単な打ち抜き加工で容易に形成できる。
さらに、仮止めの作業も、突起部(27、28)を組付穴(29)内に挿入した後に、仮止め穴(30)の領域にスライドするという簡単な操作で行うことができ、作業性もよい。
【0010】
以上の結果、ブラケットの仮止め構造の大幅なコスト低減を実現できる。
特に、請求項2記載の発明では、突起部を、タンク部材(21、11、12)側に向かって互いに異なる方向に斜めに突出する第1突起部(27)および第2突起部(28)にて構成していることを特徴としている。
これよると、互いに異なる方向に斜めに突出する第1、第2の両突起部(27、28)によって、ブラケット(26)の仮止め効果をより一層高めることができる。
【0011】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明を適用した自動車用空調装置における受液器一体型冷媒凝縮器10の全体を示すもので、この凝縮器10は、自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮機吐出側に接続されものである。
【0013】
凝縮器10は、所定間隔を開けて配置された一対のヘッダタンク、すなわち、第1、第2ヘッダタンク11、12を有し、この第1、第2ヘッダタンク11、12は上下方向に略円筒状に延びる形状になっている。この第1、第2ヘッダタンク11、12の間に熱交換用のコア部13を配置している。
本例の冷媒凝縮器10は、一般にマルチフロータイプと称されているものであって、コア部13は第1、第2ヘッダタンク11、12の間で、水平方向に冷媒を流す偏平チューブ14を多数並列配置し、この多数の偏平チューブ14の間にコルゲートフィン15を介在して接合している。偏平チューブ14の一端部は第1ヘッダタンク11内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク12内に連通している。
【0014】
そして、一方の(第1)ヘッダタンク11の上端側に冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)16を配置し接合している。また、他方の(第2)ヘッダタンク12の下端側に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)17を配置し接合している。
さらに、本例においては、第1ヘッダタンク11内に第1、第2の2枚のセパレータ18、19を配置するとともに、第2ヘッダタンク12内に1枚の第3セパレータ20を配置することにより、第1、第2ヘッダタンク11、12の内部をそれぞれ上下方向に複数の空間11a、11b、11c、12a、12bに仕切っている。これにより、入口側配管ジョイント16からの冷媒を第1、第2ヘッダタンク11、12とコア部13との間で蛇行状に流通させる。
【0015】
また、第1ヘッダタンク11において、入口側配管ジョイント16より下方側の部位には、冷媒の気液を分離して液冷媒を蓄える受液器21が一体に構成してある。この受液器21も略円筒形状であり、第1ヘッダタンク11の外面側方に配置され、第1ヘッダタンク11の外面に一体にろう付けされている。なお、本例では、冷媒凝縮器10の各部はアルミニュウム材で成形され、一体ろう付けにて組付けられている。
【0016】
この受液器21内部の空間と第1ヘッダタンク11の中間部空間11bは、第2セパレータ19より若干量上方側に隣接して設けられた第1の連通穴22にて連通するとともに、受液器21内部の空間と第1ヘッダタンク11の最下部空間11cは、セパレータ19より若干量下方側に隣接して設けられた第2の連通穴23にて連通している。
【0017】
コア部13において、第2、第3セパレータ19、20より上方側の部位は、冷媒圧縮機の吐出ガス冷媒をクーリングファン(図示せず)等により送られてくる冷却空気(外気)と熱交換させて冷媒を冷却、凝縮させる凝縮部24を構成している。また、コア部13において、第2、第3セパレータ19、20より下方側の部位は、受液器21内部において気液分離された液冷媒を冷却空気と熱交換させて過冷却する過冷却部25を構成している。
【0018】
従って、本例の冷媒凝縮器10は、冷媒流れの上流側から順次、凝縮部24、受液器21、および過冷却部25を構成するとともに、これらを一体に設けた構成となっている。
ここで、受液器一体型冷媒凝縮器10の作用を簡単に述べると、冷媒圧縮機から吐出された過熱ガス冷媒は、入口側配管ジョイント16から凝縮器10の第1ヘッダタンク11の上部空間11aに流入し、ここより凝縮部24の上側のチューブ14を通過した後、第2ヘッダタンク12の上部空間12aに流入する。そして、冷媒はこの上部空間12aでUターンして凝縮部24の下側のチューブ14を通過した後、第1ヘッダタンク11の中間空間11bに流入する。
【0019】
この間に、冷媒は冷却空気と熱交換して冷却され、ガス冷媒を一部含む飽和液冷媒となる。この飽和液冷媒は前記空間11bから第1の連通穴22を通って受液器21内に流入し、ここで冷媒の気液が分離され、液冷媒が蓄えられる。なお、受液器21内部における冷媒の気液界面は通常、第1の連通穴22と受液器31の上端面との中間高さに位置している。
【0020】
そして、受液器21内の液冷媒は第2の連通穴23を通って第1ヘッダタンク11の下部空間11cを経由して過冷却部25を通過する。この過冷却部25において、液冷媒は再度冷却されて過冷却状態となり、この過冷却液冷媒は第2ヘッダタンク12の下部空間12bを通って出口側配管ジョイント17から凝縮器10外へ流出する。
【0021】
ところで、受液器21の円形外周面にはブラケット26が接合されている。このブラケット26は、冷媒凝縮器10を車両の車体に取り付けるための取付部材として用いるか、あるいは入口側配管ジョイント16に接続される冷媒配管を保持するための配管保持部材として用いる。
図1に示す受液器一体型冷媒凝縮器10の各構成部材はブラケット26も含めてすべてアルミニュウムで構成し、炉中にて各構成部材間を一体ろう付けする構成となっている。なお、本明細書でいうアルミニュウムとはアルミニュウム合金を含む用語として使用している。
【0022】
本発明では、上記の一体ろう付けの前に、ブラケット26を受液器21に仮止めする構造に特徴を有しており、以下このブラケット26の仮止め構造について詳述する。図2はブラケット26の形状を示すものであり、ブラケット26は受液器21の円筒形の外周面に対応した円弧状の接合部26aと、この接合部26aの円周方向の一端部から外方に延びる取付部26bとを有している。この取付部26bは直角状に屈曲した形状にしてあり、円形の取付穴26cが設けてある。
【0023】
ブラケット26は本例では、ろう材を片面(受液器21に接する側の面)にクラッドした片面クラッド材を用いており、具体的な材質例としては、芯材がAl−Mg系合金であり、皮材(ろう材)がA4045である。
そして、ブラケット26の接合部26aには、受液器21に向かって第1突起部27および第2突起部28を打ち出し成形してある。図2(b)、図3に示すように、第1突起部27は左右2つ設けられ、この左右の2つの第1突起部27の間に第2突起部28が位置している。また、第1、第2の両突起部27、28は図4に示すように、接合部26aの内側方向へ互いに異なる方向に斜めに突出する形状としてある。すなわち、図4において、第1突起部27は左側へ斜めに突出し、第2突起部28は右側へ斜めに突出している。
【0024】
ここで、第1、第2の両突起部27、28は接合部26aの円弧形状をプレス加工で成形した後に、打ち出し成形するが、その際、上記の斜め方向に突出する形状に成形しているので、両突起部27、28は成形後に型抜きができない、いわゆるアンダーカット形状となる。そこで、打ち出し用のダイ側を割り型にする等の手段を用いて、両突起部27、28の打ち出し成形を行う。
【0025】
一方、受液器21の円筒面には、ブラケット26の接合部26aが接合される部位に、両突起部27、28を挿入し得る大きさの組付穴29が設けてある。そして、組付穴29に連続して仮止め穴30が形成されている。この両穴29、30は、受液器21を構成する板材が平板状であるとき(または受液器21の最終円筒形状になる前の開いた状態の円弧形状であるとき)に同時に打ち抜き加工し、その後に板材を円筒状に形成する。従って、この両穴29、30は図4に示すように受液器21の肉厚tの内周側が小さく外周側が大きい形状となる。
【0026】
次に、図3、4により、両突起部27、28と両穴29、30の寸法関係について説明すると、組付穴29の幅(受液器21の肉厚内周側の狭くなっている幅)Aを両突起部27、28の合計の幅(互いに反対方向に斜めに突出した先端部の最大の幅)Bより所定量大きくして(A>B)、前記両突起部27、28を組付穴29内に十分挿入し得る関係に設定してある。
【0027】
一方、仮止め穴30は組付穴29の幅Aより小さい幅Cを有しており、この幅Cは上記両突起部27、28の合計の幅Bよりも所定量小さくなるように設定(C<B)してある。また、両突起部27、28の打ち出し高さHは受液器21の肉厚tより十分大きくしてある。
次に、上記構成において、受液器21の円筒面に対するブラケット26の仮止め方法を説明すると、図4、5の矢印Dに示すように、受液器21に対してブラケット26を移動させて、両突起部27、28を組付穴29内に挿入する。図3の実線部分および図6(a)はこの組付穴29内への両突起部27、28の挿入状態を示す。
【0028】
次に、図3、図6(a)の矢印Eに示すように、両突起部27、28を仮止め穴30側へスライドさせる。このとき、仮止め穴30の幅Cが両突起部27、28の互いに反対方向に斜めに突出した先端部の幅Bよりも所定量小さくなるように設定してあるため、両突起部27、28が仮止め穴30側へスライドするとき、両突起部27、28の斜面27a、28aが図4(b)に示すように仮止め穴30の周縁部に圧入接触する。これにより、ブラケット26を受液器21に対して確実に仮止めすることができる。従って、この仮止め状態をろう付け完了まで、確実に維持して、ブラケット26を受液器21に良好にろう付けできる。
【0029】
なお、図1には図示しないが、右側のヘッダタンク12にも通常ブラケットが設置されるので、この右側のヘッダタンク12と右側のブラケットとの間の仮止め構造においても、上記した第1、第2の両突起部27、28と、組付穴29および仮止め穴30との組み合わせを適用できることはもちろんである。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した一実施形態に限定されることなく以下述べるごとく種々な形態で実施可能である。
【0030】
▲1▼上記した一実施形態では、凝縮器10として受液器21を一体化したものについて説明したが、受液器21を凝縮器10とは別体で構成するものにも、本発明は適用できる。この場合は、左右の一対のヘッダタンク11、12に対するブラケット26の仮止め構造に本発明を適用すればよい。
▲2▼本発明は凝縮器10以外の他の用途の熱交換器においても、タンク部材にブラケット26を接合する構造を有するものであれば、どの用途のものにも本発明を適用できる。
【0031】
▲3▼受液器21、ヘッダタンク11、12等のタンク部材の断面形状は、円形だけに限らず、楕円状等の形状でもよい。この場合は、ブラケット26の接合部26aの形状もタンク部材の断面形状に沿うように変形させればよい。
▲4▼上記の一実施形態では、左右の2つの第1突起部27の間に第2突起部28を配置しているが、第1突起部27を1つのみとしても、ブラケット26の仮止め作用を同様に得ることができる。
【0032】
▲5▼さらに、第1突起部27と第2突起部28のいずれか一方のみを形成して、第1突起部27の斜面27aまたは第2突起部28の斜面28aのみが仮止め穴30の周縁部に圧入接触するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した受液器一体型冷媒凝縮器の正面図である。
【図2】本発明による一実施形態のブラケットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態においてブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との寸法関係を説明する説明図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する断面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
11、12…ヘッダータンク(タンク部材)、13…熱交換用コア部、
21…受液器(タンク部材)、26…ブラケット、26a…接合部、
27、28…第1、第2突起部、29…組付穴、30…仮止め穴。
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱交換流体が流れるタンク部材を有する熱交換器において、このタンク部材に対するブラケットの仮止め構造に関するもので、例えば、自動車用空調装置における冷媒凝縮器に用いて好適である。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動車用空調装置における冷媒凝縮器のブラケットの仮止め構造は、実開平5−96780号公報、実開平6−40683号公報にて提案されている。前者のものは、ブラケットに円筒状ヘッダータンクの外周に嵌合する筒状部を一体に成形するとともに、この筒状部に偏平チューブの挿入穴を形成しておき、この挿入穴を通してヘッダータンクの挿入穴に偏平チューブの端部を挿入することにより、ブラケットをヘッダータンクに対して仮止めし、この仮止め状態を保持して、冷媒凝縮器の一体ろう付けを行うようにしている。
【0003】
次に、後者のものは、ブラケットに二股状に分岐して向かい合う複数の係合片を一体成形し、この二股状の複数の係合片をヘッダータンクの外周面に弾性的に圧接係合させる構成となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前者のものは、ブラケット仮止めのために、チューブ挿入穴を有する筒状部をブラケットに形成する必要があり、この筒状部はヘッダータンクの外周に嵌合するだけの大きさが必要であるから、ブラケット単品としてみたとき、材料費、プレス加工費のコストアップを招く。
【0005】
また、後者のものでも、ヘッダータンクの外周面に弾性的に圧接係合する二股状の複数の係合片を形成するため、やはり、材料費、プレス加工費のコストアップを招く。
また、ブラケットをヘッダータンク等のタンク部材に対してMIG溶接にて仮止めすることも知られているが、このMIG溶接はシールドガスとしてアルゴン等の不活性ガスを用いて、ワークと電極間にアークを飛ばしてワークをアーク溶接するものであって、電流密度、溶接ワイヤの送り量等の加工条件を精度よく管理する必要がある。そのため、どうしても溶接時間が長くなり、溶接コストが高くつく。
【0006】
本発明は上記点に鑑みてなされたもので、熱交換流体が流れるタンク部材に対するブラケットの仮止めを、極めて簡単な低コストの構成で行うことがてきるようにすることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明では、タンク部材(21、11、12)に接合される接合部(26a)を有するブラケット(26)を備えた熱交換器において、
ブラケット(26)の接合部(26a)に、タンク部材(21、11、12)側に向かって斜めに突出する少なくとも1つの突起部(27、28)を打ち出し成形し、
一方、タンク部材(21、11、12)のうち、接合部(26a)に対応する部位に、突起部(27、28)を挿入し得る大きさの幅(A)を持つ組付穴(29)と、突起部(27、28)より小さい幅(C)を持つ仮止め穴(30)とを連続して形成し、
突起部(27、28)を組付穴(29)内に挿入した後に、突起部(27、28)を仮止め穴(30)の領域にスライドして、突起部(27、28)を仮止め穴(30)の周縁部に圧入接触させるようにしたことを特徴としている。
【0008】
これによると、ブラケット(26)の接合部(26a)から斜めに打ち出した少なくとも1つの突起部(27、28)と、タンク部材(21、11、12)側の組付穴(29)および仮止め穴(30)との組み合わせで、ブラケット(26)のタンク部材に対する仮止めを簡単な操作で、確実に行うことができる。
しかも、突起部(27、28)は簡単な小形状のものであるから、打ち出し成形にて容易に成形でき、かつブラケット(26)本来の形状に対して小形状の突起部を追加するだけであるから、ブラケット(26)の材料費もほとんど増加しない。
【0009】
また、タンク部材側でも、組付穴(29)および仮止め穴(30)を簡単な打ち抜き加工で容易に形成できる。
さらに、仮止めの作業も、突起部(27、28)を組付穴(29)内に挿入した後に、仮止め穴(30)の領域にスライドするという簡単な操作で行うことができ、作業性もよい。
【0010】
以上の結果、ブラケットの仮止め構造の大幅なコスト低減を実現できる。
特に、請求項2記載の発明では、突起部を、タンク部材(21、11、12)側に向かって互いに異なる方向に斜めに突出する第1突起部(27)および第2突起部(28)にて構成していることを特徴としている。
これよると、互いに異なる方向に斜めに突出する第1、第2の両突起部(27、28)によって、ブラケット(26)の仮止め効果をより一層高めることができる。
【0011】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明を適用した自動車用空調装置における受液器一体型冷媒凝縮器10の全体を示すもので、この凝縮器10は、自動車用空調装置の冷凍サイクルの冷媒圧縮機吐出側に接続されものである。
【0013】
凝縮器10は、所定間隔を開けて配置された一対のヘッダタンク、すなわち、第1、第2ヘッダタンク11、12を有し、この第1、第2ヘッダタンク11、12は上下方向に略円筒状に延びる形状になっている。この第1、第2ヘッダタンク11、12の間に熱交換用のコア部13を配置している。
本例の冷媒凝縮器10は、一般にマルチフロータイプと称されているものであって、コア部13は第1、第2ヘッダタンク11、12の間で、水平方向に冷媒を流す偏平チューブ14を多数並列配置し、この多数の偏平チューブ14の間にコルゲートフィン15を介在して接合している。偏平チューブ14の一端部は第1ヘッダタンク11内に連通し、他端部は第2ヘッダタンク12内に連通している。
【0014】
そして、一方の(第1)ヘッダタンク11の上端側に冷媒の入口側配管ジョイント(冷媒入口部)16を配置し接合している。また、他方の(第2)ヘッダタンク12の下端側に冷媒の出口側配管ジョイント(冷媒出口部)17を配置し接合している。
さらに、本例においては、第1ヘッダタンク11内に第1、第2の2枚のセパレータ18、19を配置するとともに、第2ヘッダタンク12内に1枚の第3セパレータ20を配置することにより、第1、第2ヘッダタンク11、12の内部をそれぞれ上下方向に複数の空間11a、11b、11c、12a、12bに仕切っている。これにより、入口側配管ジョイント16からの冷媒を第1、第2ヘッダタンク11、12とコア部13との間で蛇行状に流通させる。
【0015】
また、第1ヘッダタンク11において、入口側配管ジョイント16より下方側の部位には、冷媒の気液を分離して液冷媒を蓄える受液器21が一体に構成してある。この受液器21も略円筒形状であり、第1ヘッダタンク11の外面側方に配置され、第1ヘッダタンク11の外面に一体にろう付けされている。なお、本例では、冷媒凝縮器10の各部はアルミニュウム材で成形され、一体ろう付けにて組付けられている。
【0016】
この受液器21内部の空間と第1ヘッダタンク11の中間部空間11bは、第2セパレータ19より若干量上方側に隣接して設けられた第1の連通穴22にて連通するとともに、受液器21内部の空間と第1ヘッダタンク11の最下部空間11cは、セパレータ19より若干量下方側に隣接して設けられた第2の連通穴23にて連通している。
【0017】
コア部13において、第2、第3セパレータ19、20より上方側の部位は、冷媒圧縮機の吐出ガス冷媒をクーリングファン(図示せず)等により送られてくる冷却空気(外気)と熱交換させて冷媒を冷却、凝縮させる凝縮部24を構成している。また、コア部13において、第2、第3セパレータ19、20より下方側の部位は、受液器21内部において気液分離された液冷媒を冷却空気と熱交換させて過冷却する過冷却部25を構成している。
【0018】
従って、本例の冷媒凝縮器10は、冷媒流れの上流側から順次、凝縮部24、受液器21、および過冷却部25を構成するとともに、これらを一体に設けた構成となっている。
ここで、受液器一体型冷媒凝縮器10の作用を簡単に述べると、冷媒圧縮機から吐出された過熱ガス冷媒は、入口側配管ジョイント16から凝縮器10の第1ヘッダタンク11の上部空間11aに流入し、ここより凝縮部24の上側のチューブ14を通過した後、第2ヘッダタンク12の上部空間12aに流入する。そして、冷媒はこの上部空間12aでUターンして凝縮部24の下側のチューブ14を通過した後、第1ヘッダタンク11の中間空間11bに流入する。
【0019】
この間に、冷媒は冷却空気と熱交換して冷却され、ガス冷媒を一部含む飽和液冷媒となる。この飽和液冷媒は前記空間11bから第1の連通穴22を通って受液器21内に流入し、ここで冷媒の気液が分離され、液冷媒が蓄えられる。なお、受液器21内部における冷媒の気液界面は通常、第1の連通穴22と受液器31の上端面との中間高さに位置している。
【0020】
そして、受液器21内の液冷媒は第2の連通穴23を通って第1ヘッダタンク11の下部空間11cを経由して過冷却部25を通過する。この過冷却部25において、液冷媒は再度冷却されて過冷却状態となり、この過冷却液冷媒は第2ヘッダタンク12の下部空間12bを通って出口側配管ジョイント17から凝縮器10外へ流出する。
【0021】
ところで、受液器21の円形外周面にはブラケット26が接合されている。このブラケット26は、冷媒凝縮器10を車両の車体に取り付けるための取付部材として用いるか、あるいは入口側配管ジョイント16に接続される冷媒配管を保持するための配管保持部材として用いる。
図1に示す受液器一体型冷媒凝縮器10の各構成部材はブラケット26も含めてすべてアルミニュウムで構成し、炉中にて各構成部材間を一体ろう付けする構成となっている。なお、本明細書でいうアルミニュウムとはアルミニュウム合金を含む用語として使用している。
【0022】
本発明では、上記の一体ろう付けの前に、ブラケット26を受液器21に仮止めする構造に特徴を有しており、以下このブラケット26の仮止め構造について詳述する。図2はブラケット26の形状を示すものであり、ブラケット26は受液器21の円筒形の外周面に対応した円弧状の接合部26aと、この接合部26aの円周方向の一端部から外方に延びる取付部26bとを有している。この取付部26bは直角状に屈曲した形状にしてあり、円形の取付穴26cが設けてある。
【0023】
ブラケット26は本例では、ろう材を片面(受液器21に接する側の面)にクラッドした片面クラッド材を用いており、具体的な材質例としては、芯材がAl−Mg系合金であり、皮材(ろう材)がA4045である。
そして、ブラケット26の接合部26aには、受液器21に向かって第1突起部27および第2突起部28を打ち出し成形してある。図2(b)、図3に示すように、第1突起部27は左右2つ設けられ、この左右の2つの第1突起部27の間に第2突起部28が位置している。また、第1、第2の両突起部27、28は図4に示すように、接合部26aの内側方向へ互いに異なる方向に斜めに突出する形状としてある。すなわち、図4において、第1突起部27は左側へ斜めに突出し、第2突起部28は右側へ斜めに突出している。
【0024】
ここで、第1、第2の両突起部27、28は接合部26aの円弧形状をプレス加工で成形した後に、打ち出し成形するが、その際、上記の斜め方向に突出する形状に成形しているので、両突起部27、28は成形後に型抜きができない、いわゆるアンダーカット形状となる。そこで、打ち出し用のダイ側を割り型にする等の手段を用いて、両突起部27、28の打ち出し成形を行う。
【0025】
一方、受液器21の円筒面には、ブラケット26の接合部26aが接合される部位に、両突起部27、28を挿入し得る大きさの組付穴29が設けてある。そして、組付穴29に連続して仮止め穴30が形成されている。この両穴29、30は、受液器21を構成する板材が平板状であるとき(または受液器21の最終円筒形状になる前の開いた状態の円弧形状であるとき)に同時に打ち抜き加工し、その後に板材を円筒状に形成する。従って、この両穴29、30は図4に示すように受液器21の肉厚tの内周側が小さく外周側が大きい形状となる。
【0026】
次に、図3、4により、両突起部27、28と両穴29、30の寸法関係について説明すると、組付穴29の幅(受液器21の肉厚内周側の狭くなっている幅)Aを両突起部27、28の合計の幅(互いに反対方向に斜めに突出した先端部の最大の幅)Bより所定量大きくして(A>B)、前記両突起部27、28を組付穴29内に十分挿入し得る関係に設定してある。
【0027】
一方、仮止め穴30は組付穴29の幅Aより小さい幅Cを有しており、この幅Cは上記両突起部27、28の合計の幅Bよりも所定量小さくなるように設定(C<B)してある。また、両突起部27、28の打ち出し高さHは受液器21の肉厚tより十分大きくしてある。
次に、上記構成において、受液器21の円筒面に対するブラケット26の仮止め方法を説明すると、図4、5の矢印Dに示すように、受液器21に対してブラケット26を移動させて、両突起部27、28を組付穴29内に挿入する。図3の実線部分および図6(a)はこの組付穴29内への両突起部27、28の挿入状態を示す。
【0028】
次に、図3、図6(a)の矢印Eに示すように、両突起部27、28を仮止め穴30側へスライドさせる。このとき、仮止め穴30の幅Cが両突起部27、28の互いに反対方向に斜めに突出した先端部の幅Bよりも所定量小さくなるように設定してあるため、両突起部27、28が仮止め穴30側へスライドするとき、両突起部27、28の斜面27a、28aが図4(b)に示すように仮止め穴30の周縁部に圧入接触する。これにより、ブラケット26を受液器21に対して確実に仮止めすることができる。従って、この仮止め状態をろう付け完了まで、確実に維持して、ブラケット26を受液器21に良好にろう付けできる。
【0029】
なお、図1には図示しないが、右側のヘッダタンク12にも通常ブラケットが設置されるので、この右側のヘッダタンク12と右側のブラケットとの間の仮止め構造においても、上記した第1、第2の両突起部27、28と、組付穴29および仮止め穴30との組み合わせを適用できることはもちろんである。
(他の実施形態)
なお、本発明は上記した一実施形態に限定されることなく以下述べるごとく種々な形態で実施可能である。
【0030】
▲1▼上記した一実施形態では、凝縮器10として受液器21を一体化したものについて説明したが、受液器21を凝縮器10とは別体で構成するものにも、本発明は適用できる。この場合は、左右の一対のヘッダタンク11、12に対するブラケット26の仮止め構造に本発明を適用すればよい。
▲2▼本発明は凝縮器10以外の他の用途の熱交換器においても、タンク部材にブラケット26を接合する構造を有するものであれば、どの用途のものにも本発明を適用できる。
【0031】
▲3▼受液器21、ヘッダタンク11、12等のタンク部材の断面形状は、円形だけに限らず、楕円状等の形状でもよい。この場合は、ブラケット26の接合部26aの形状もタンク部材の断面形状に沿うように変形させればよい。
▲4▼上記の一実施形態では、左右の2つの第1突起部27の間に第2突起部28を配置しているが、第1突起部27を1つのみとしても、ブラケット26の仮止め作用を同様に得ることができる。
【0032】
▲5▼さらに、第1突起部27と第2突起部28のいずれか一方のみを形成して、第1突起部27の斜面27aまたは第2突起部28の斜面28aのみが仮止め穴30の周縁部に圧入接触するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した受液器一体型冷媒凝縮器の正面図である。
【図2】本発明による一実施形態のブラケットの斜視図である。
【図3】本発明の一実施形態においてブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との寸法関係を説明する説明図である。
【図4】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する断面図である。
【図5】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する斜視図である。
【図6】本発明の一実施形態におけるブラケットの突起部と受液器側の組付穴および仮止め穴との組付過程を説明する部分拡大斜視図である。
【符号の説明】
11、12…ヘッダータンク(タンク部材)、13…熱交換用コア部、
21…受液器(タンク部材)、26…ブラケット、26a…接合部、
27、28…第1、第2突起部、29…組付穴、30…仮止め穴。
Claims (5)
- 熱交換流体の熱交換を行う熱交換コア部(13)と、
この熱交換コア部(13)に流れる熱交換流体の流路を構成するタンク部材(21、11、12)と、
このタンク部材に接合される接合部(26a)を有するブラケット(26)とを備える熱交換器において、
前記ブラケット(26)の前記接合部(26a)に、前記タンク部材(21、11、12)側に向かって斜めに突出する少なくとも1つの突起部(27、28)を打ち出し成形し、
一方、前記タンク部材(21、11、12)のうち、前記接合部(26a)に対応する部位に、前記突起部(27、28)を挿入し得る大きさの幅(A)を持つ組付穴(29)と、前記突起部(27、28)より小さい幅(C)を持つ仮止め穴(30)とを連続して形成し、
前記突起部(27、28)を前記組付穴(29)内に挿入した後に、前記突起部(27、28)を前記仮止め穴(30)の領域にスライドして、前記突起部(27、28)を前記仮止め穴(30)の周縁部に圧入接触させるようにしたことを特徴とする熱交換器。 - 前記突起部は、前記タンク部材(21、11、12)側に向かって互いに異なる方向に斜めに突出する第1突起部(27)および第2突起部(28)からなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換器。
- 前記第1突起部(27)は左右2つ形成され、この左右2つの第1突起部(27)の間に前記第2突起部(28)が位置していることを特徴とする請求項2に記載の熱交換器。
- 前記第1突起部(27)および前記第2突起部(28)の斜面(27a、28a)が前記仮止め穴(30)の周縁部に圧入接触することを特徴とする請求項2または3に記載の熱交換器。
- 前記タンク部材(21、11、12)は円形外周面を有する形状であり、
前記ブラケット(26)の前記接合部(26a)は、前記タンク部材(21、11、12)の円形外周面に対応した円弧状であり、
この円弧状接合部(26a)から内側方向に前記突起部(27、28)が打ち出し成形されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載の熱交換器。
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